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次の日の朝、自衛団長 ギュンター が無残な姿で発見された。
そして、消え行くもの。
運命の輪が回りだす。
紡がれるのは、如何なる結末への道筋か……。
現在の生存者は、研究生 エーリッヒ、下男 アーベル、バーテンダー エルザ、シスター ナターリエ、双生児 エーファ、商人 ゲルダ、小説家 ブリジット、薬師見習い ゼルギウス、双生児 フォルカー、流れ者 ヴィリー、修道士 ライヒアルト、神父 クレメンス の 12 名。
―浴室―
[アーベルが入ってくると、一寸の間動きを止める。>>1:531]
……ああ。掛けていませんでした?
うっかりしたな。
[苦笑しながらケープを羽織る]
ええ。まだ身体を拭くだけにしておけと言われたので。
寒くはなかったから、その方が気持ちよくて。
体調はもう大丈夫ですよ。
[ぬるい湯ではなく、冷水を使ったのだけれど。
わざわざ訂正することもなく曖昧に頷いた]
では、お先に。
[軽く頭を下げながら浴室を出た]
―→一階・広間―
[なお続けようとする妹の言葉は自分が広間に入ることでさえぎる形になった。
団長の様子が見えて、後ろを見ると強張った様子の妹に気づく]
エーファ…、とりあえず椅子に座ろう。
[そう促して皆からは少し離れた位置に座ることにした]
─広間 暖炉傍─
いやさ、満月が2回訪れる月には特別なカクテルを用意する、ってところが前にあってな。
それに倣って満月だけはチェックするようにしてたんだよ。
月の始めが満月だったら、その月の終わりにまた満月が来るからな。
んで、確か村に帰って来てからチェックしたんだよ。
なんだけど、その見た日の月がどのくらい欠けてたか忘れちまった。
そこが分かれば逆算出来たはずなんだが…すまねぇ。
[チェックするっても結構大雑把だからな…。
器具使わないで目視だけだし。
言葉にしたは良いが何の役にも立たなかった気がして、オレはエーリッヒ>>1:524にもう一度済まなそうに謝った。
この説明はもちろんゼルギウス>>1:528にも聞こえたはず]
え? あ、あー……。
[急にブリジット>>1:533に謝られて、オレは一瞬目が点になる。
えーと? オレ何かしたっけ、この人に。
少しばかり考えて、さっきのことかとようやく思い当たる]
ん、やぁ、アンタが謝ることじゃねぇだろ。
アンタが粗相したわけじゃねぇし。
[オレは暗にアイツが悪いと言ってやった。
……ああそうか、この人アレの雇い主なんだっけか。
こりゃ余計謝られるかな。
そんなことを考えていたから、幸いなことにヴィリーのあいの言葉>>1:534は耳に入らなかった]
や、ブリジット。
エルゼさん…の間に何かあったのかな。
[いきなりやってきて謝罪>>1:533をしたブリジットにいって、とりあえず座ったら?と、手で促しつつも、視線は自衛団員が去った後を見た。]
―一階・広間―
……うん。
[フォルカーに向ける表情は、尚も心配そうではあったが]
[それ以上は問わず、彼女の隣へ]
[団員や団長、それとは別に交わされる会話]
[落ち着かない様子で、目をあちらこちらに向けた]
[問いかけに、団長の眉が更に深く寄ったのは、呼びかけ方のためか。
召集の理由を聞かされてから、爺様、と呼ぶのは止めていたから。
いずれにせよ、問いへの答えが返るのには、しばし、間が空いて]
……え?
高波が来そうだから、警戒のために他の団員全員返した……?
[告げられた事態に、眉がきつく、寄る]
いや、監視が一人だけだから逃げるな、って言われても。
……この風の中、外に出るとか。
その方が、よっぽど危険だと思うぜ、俺……。
[どこまでも厳しさを失わない物言いに。
思わず、呆れたような声がもれた]
─広間・暖炉傍─
[エルゼに謝っていたから、団員が入ってきたことには気付かなかったけれど。>>1:530
出て行く音には気付き、そちらを向けば自衛団長の顔がまた更に険しくなっていて何かあったのかしら、と困惑の表情を浮かべた。
エルゼからあんたが謝ることじゃないと言われた>>5ものの、でも、と言いかけてゼルから問いかけと共に席を勧められて。>>6
あ、と声をあげてゼルとエーリッヒにもお邪魔してしまって、と慌てて謝った。]
私が、というか…
その、エルゼさんに嫌な思いをさせてしまったから。
[ゼルに勧められた椅子に素直に座り、ありがとうと言ってから申し訳ないという表情でぽつと。]
ま、俺の家がかなり特殊でな。
朱の花の痣持ちが生まれやすい家系らしい。
あとは、コネって所か?
[と、嘯いてみせる。
今回と同じような事から出会い、失っただけだというのに。]
―広間・カウンター―
[自衛団長へと向ける眼差し。
その視界にエーリッヒの姿>>7が映りこめば
カウンターに置いたグラスと瓶に向き直り
軽く頬杖をついてゆるく目を細める]
――…飲むなら湯浴みをしてからかしら。
[浴室は一つだけだった気がする]
んー……。
[タイミングが難しそうだなんて思いながら小さく唸った]
少なくとも俺が無理というレベルはある程度高くないとならないよ
とはいえ無理するきなんてさらさらないけどね
[とエーリッヒ>>7に応える。
時には自力で薬草をとりにいく、なんてことするため体力もあって、そして慌しい自衛団員の様子を聞きに行くのをとめずに見送った]
―浴室→広間―
[鉢合わせたらというアーベルの意見には同意しておいた。>>9
誰にとつかない忠告には深緑を細めて、言葉は返さなかった]
目をつけられたら、怖いな。
[廊下に出てから小さく呟いて、広間までまっすぐ戻る。
エーリと自衛団長の会話が聞こえてそちらを見た]
いやな思いってーと…そっか。
[思い当たる節は、まあ多分あれだろうぐらいには浮かぶ。]
昔、俺なんてエルゼさん真面目に女性と勘違いしたことあるから、それぐらいならきっと大丈夫だ。
[いや、どんな間違いしたかまではしらないが、多分自分より酷くないだろうと予想をつけつつブリジット>>12へという。
少なくとも悪気があったりした行為はないだろうと思っているわけだ]
─広間─
……ったく、もう。
あんたが石頭なのは、重々承知の上だけど。
こんな時に、そんな顔でいられたら、ただでさえみんな参ってるのに、余計に参るだろ。
……程々に、力抜いてくれよ。
[口調は投げやりなままに、言う。
一人で張り詰めるな、と。込めた思いは届くかどうか。
言われた団長の反応を確かめもせずその場を離れ。
暖炉前には戻らず、カウンター席の隅の方に座って、ぺた、という感じで突っ伏し]
……疲れるんだってぇの……。
[口をついたのは、こんな愚痴]
─広間 暖炉傍─
ふーん、団員皆帰ったのか。
ま、この状態で外に居ろって方が酷だよな。
……嵐の中で外に出るとか、自殺行為だろ。
ばっかじゃねぇの。
[エーリッヒと団長の会話>>11を聞いて、オレは舌打ちと共に吐き捨てた。
この爺頭固すぎね?
そのうち岩とか割れるかもよ、頭突きで]
[その後、済まなそうなブリジット>>12が目に入って、オレは所在なさげに視線を彷徨わせる。
だからアンタが悪いわけじゃないのに…。
謝るんならアイツがするのが筋だろ。
思ったけど、口にするのは憚られた。
だってますます済まなそうにされるだけだろ、言ったら]
― 浴室 ―
[何度か浴室と小部屋とをいったりきたりして、やや熱めになった頃に火を消した。]
こんなもんかねぇ。
[そう言って、上着を脱ぎ棚に投げ半身を晒した。
服を着ている際、傍から見れば細身に見える身体には、無駄な肉が殆どついていない。狩りや力仕事で毎日体を動かした結果だった。
上着を脱げば、首には黒い小瓶をつけた鎖が現れ、それも一旦首から外すと、脱ぎ置いた服を乗せて隠しておいた。
中まで見られる事はないと思うし、見ても多分、一見では良く分からないだろうと思うが、それでも一応。
ざぶりと湯に浸かると、ふぅと息が零れた。
屋敷では一人で湯には入れる時間を狙おうとすると、夜中になる事が多いのでこの時間に一人で入れるのは有り難かった。]
─広間 暖炉傍─
そうだね間違えられたね。
[ソファーに深く座り直し、足を組んでからゼルギウス>>17に言う。
例に漏れず、オレは良い笑顔だったことだろう]
―広間―
[エーファと同じく周りの会話に耳を傾けてから]
エーファ、ちょっと食べるものとってくるよ。
[手近な誰かに尋ねようと思い席を立ち、
一番話しやすそうなブリジットに声をかけた]
ねぇ、ブリジット食べるものってまだあるかな?
[あまり場の雰囲気にはそぐわない質問だったかもしれない]
そりゃそうだよな。
ここ、自衛団員まで全部住むなんてできねーし。そんな中外なんていきたいとは思わん。
[>>11のエーリッヒと自衛団長との会話が聞こえてそりゃそうだとエルゼ>>21にも同意したところで、良い笑顔>>25が目に入った]
うげ、藪蛇
いや、本当ね。わざとじゃなかったんですよ。うん
[それは母がエルゼのことをエルザちゃん呼ばわりしたことだって起因しているわけだが、そうでなくとも初対面でお姉ちゃん呼ばわりしない自信はなかったとかで思わず目が泳いだ]
エーリッヒも苦労してるんだね。
ハーブティーでも飲む?
落ち着くのを淹れてあげようか。
[クレメンスが声をかけたエーリッヒへと視線を向けて、そんな言葉を投げる]
―広間―
あ、……うん。
[フォルカーが席を立つのに、身を浮かしかけて]
[けれども少し迷ったあとで、結局また座り込んだ]
[そうしているうちに、エーリッヒと団長の会話が聞こえてくる]
……高、波?
[窓の外を見る]
[外のことまで気に掛ける余裕など、今までなかった為に]
ほんとだ。
天気、悪い……
[眉が寄った]
高波…ということは、やっぱり嵐が近付いているのね。
…ヴァルター達、大丈夫かしら…
[エーリッヒと団長の会話に、また窓の外に視線を向けて眉をひそめ屋敷を守ってくれているはずの執事達を案じた。
クレメンス達が集まって何かを話しているのは見えたものの、何を話しているかまでは解らず。
三人の表情から、何を話されているのかしらと不思議に思ったもののゼルから大丈夫>>17といわれると、思わずふふ、と笑みが零れた。]
もう、ゼルったら。
[つい笑ってしまって、言葉が続けられず。
エルゼにはもう一度ごめんなさい、と謝ったけれど笑み混じりのそれは先程よりも軽いものだった。]
―広間―
[殺すのなんの、との会話には眉をひそめただけ。
他にも朱の花という単語が聞こえた気がする。
そちらの話も流れが分からずに、戸惑ったようにクレムを見て。
けれど人の集まっている場所で聞くのも躊躇われて、カウンターの所にいるナータの方に近づいた]
どうしたの。
[考え事も悩み事もこんな状況では多いだろうけれど。
そっと声をかけた]
―広間―
[カウンターで突っ伏すエーリッヒ>>20にきょととする。
義兄の労い>>23とそれに対する応え>>27が聞こえた]
難儀ですね。
[何がとも誰がとも言わずポツと紡ぎ]
エーリッヒさんが理解しているから
彼の方はそれに甘えておられるのかもしれませんよ。
[彼の苦笑いを横目に呟いて]
ほら、本当に怒ってるときはああなるしな。
[とブリジット>>32に良い笑顔のエルゼ>>25を指し示してみせたりする。
まあそうでなくとも、エルゼが怒りを後々まで残すタイプだとは少なくとも...は思っていないのでどちらにしろ大丈夫だろうなんてのは本心ではある。
ちなみにアーベルとの出来事について、ブリジットが謝罪するという考えについてはまるっと抜けていた。]
[ゼルのお陰で笑顔にはなったものの、エーリッヒがカウンターに移動したのを見ると大丈夫かしら、と団長とエーリッヒの様子を交互に見た。
そこにかけられた声>>28に、きょとと瞬きをしたもののすぐに誰かわかって笑顔に戻った。
視線を動かせば少し離れたところに彼女の妹の姿もあり。]
あ、フォルカーちゃん。
エーファちゃんも、一緒ね。
─食べるもの?
あぁ、それなら厨房にまだ用意されているはずよ。
確かスープも残って…あ、スープは温め直さないと駄目かしら。
[アーベルのことだから多分人数分は用意しているだろうと思い、立ち上がって厨房へ向かおうと。]
[ライヒアルトの姿が見えれば綻ぶような笑みが浮かぶ。
問われた事>>33にこと、と一度首を傾げ]
ああ。
お風呂を使わせて貰おうかと思ったのだけど……
此処には一つきりしかないのよね。
入るタイミングが難しいな、なんて……
[孤児院では子供達の世話という名目で一緒に入ったりもしていて
共同生活という点では同じであるが
宿での生活はなかなか慣れぬことらしい。
ほぅ、と吐息を零してささやかなる悩みを打ち明ける]
─広間 暖炉傍─
わざとじゃないのは分かってるよ。
子供の時の話だしな。
[ゼルギウスの目が泳ぐ様子>>29を見て、オレは軽く肩を竦めた。
オレがコイツのお袋さんにエルザちゃん呼びされる原因にはなったが、コイツの場合はホントに悪気は無かったようだからな。
悪意あって言うアレとは大違いで。
そう言うのが分かってたから、オレは声を荒げることはしない。
ゼルギウスの言葉を受けて笑うブリジット>>32を見ると、少しかくりと首を落とした]
笑わないでくれるかなぁ?
これでも切実なんよ、ホントに。
[女と間違われて変質者に追っかけられたり、迫ってきた相手をぼこぼこにしたり、色々あんのよ]
そっか、ありがとうブリジット。
[ブリジットと話す分には特にいらいらすることもなく、自分でもよくわからなかった。
厨房にと、席を立とうとする様子には]
ああ、いいよ俺一人でできるし。
話の途中だったんだろ?
[ゼルギウスと会話をしていたようなのでそう言って一人で厨房に向かおうとした]
[クレムに首を傾げられると、深緑は心配そうに見つめ返した。
エーリに頼まれたけれど自分では見つけられなかった資料を、どこにあるか教えてくれたのはクレムだ。
だからクレムもまた双花の役割やその危険性については知っているはずで。なのに家系に多く出るだなんて言うとは]
危険じゃないか。
[大きな声では言えないから、独り言のように唇を動かした]
[外の荒れが窓から宿の中へと伝わる。
ガタガタと鳴る窓を見遣れば心配になるのは子供達の事]
――…あの子たち、怖がってないかしら。
泣いてはいないかしら。
[ゲルダの申し出>>42は魅力的だったけれど
今回は遠慮しておく心算らしく欲しいとは言わなかった。
エーリッヒの呟き>>44に小さく笑い]
ただ素直になれないだけで……
甘えて欲しいのかもしれませんよ?
―広間・カウンター近く―
ああ、お風呂か。
俺と入れ代りに入っていったから、今はアーベルさんが使ってるんじゃないかな。
入口に使用中の札を下げるようにはなってたけど、誰かと鉢合わせするのが心配なら表で見張りしてるよ?
[ナータの打ち明け話には小さな笑みと一緒に提案してみた。>>40
過保護にされた分は過保護で返すのが習慣になっているかもしれない]
孫だから気安いんだろうし。
それだけ信用されてる、と思うのがいいんじゃない?
[エーリの呟きにも横から口を挟んだ。>>44]
そりゃぁ…………うん、黙ってよ
[あれは女性に間違えるという素直な意見は口にはせず]
そう思っててくれるとありがたいです。
[とエルゼ>>41に素直に感謝した。
まあ実際その件以降母と違って女性名で呼ぶことはなかったからというのもあるだろうか]
― 浴室 ―
[広間で主が自分の事であれそれしてくれているとは知らず、こっちは到ってのんびりと湯に浸かっていた。]
人と、場と、時、ね…。
[ぼんやりと呟くと、思い出すのは旅暮らしの時代。
手を引かれて、いろいろな事を覚えさせられた。その中に、伝承の事もあった。
記憶にある言葉、今の状況、そして人狼と…。
自然、口元には笑みが零れる。]
何事も起きずに過ぎるか…。
それとも……何か起きるのかな。
[まだ何もない、って言えるけれど。
と、くすりと笑みながら、浴槽の淵に身を預けると背が露わになる。
その背には、何かを剥がしたような痕や、焼き痕、蚯蚓腫れ、獣傷などが残され、無残な物になっていた。
別に見られて困るものでもないのだが、見られた後、何事かと問われたときの説明をするのが面倒で。この背中だけは、この村に着てから他人に見せたことはない。おそらくブリジットもフォルカーも知らないだろう。]
─広間 暖炉傍─
あ、飲む。オレも、飲む。
[訊ねて来るゲルダ>>42にめいっぱい主張してみた。
ソファーの陰に居る形になってたから、両腕伸ばして手を振る]
そりゃ嫌だよ。
この顔だから、どこ行っても間違われる。
酷い時は服ひん剥かれたこともあったぜ。
あと酒場での仕事になるから、酔っ払いがオレを女と思って絡んできたり。
もー散々。
[ブリジットの言葉>>46に、オレは大袈裟に肩を竦めて項垂れる。
足を組んだ膝に肘をついて手に顎を載せ。
視線を下に落としながら大きく溜息をついた]
―広間・カウンター―
そう、今はアーベルさんが使っているのね。
じゃあもう少ししてから覗いてみようかしら。
……ん、見張りなんてなくても大丈夫よ。
それにラーイを寒い廊下で待たせるなんて出来ないわ。
[誰かの入浴を邪魔する可能性を危惧していただけで
たぶん、誰かが後から入ってきても驚きはするが
騒いだりはしなさそうだった。
過保護にも思えるライヒアルトの言葉>>53に
とんでもない、とばかりにヴェールを横に揺らす]
―→厨房―
大丈夫、もう子供じゃないし。
[心配する声には少しむっとしたような声で返す。
ゲルダの呼びかけにはそちらを一度見ただけで、自分はなにも答えることはなくそのまま厨房へと向かった。
途中、人狼とか殺すとか、天気が悪いとか高波がというようなことが聞こえていた]
いつになったら帰れるのかな……
[火の扱いはひそかにアーベルから教わっていたのもありさほど苦労はしなかった。
スープを温めなおしながらサラダとパン、ハムの用意をして小皿に盛っていく]
これでいいかな。
[暖めなおしたスープはスープ皿に、こちらは二つ用意してお盆に載せた]
―→広間―
[お盆を手に、不安そうにしている妹の下に戻ると持ってきた料理をテーブルの上に。
自分はスープだけ口にしながら]
味は、口に合わなかったらアーベルに文句言っといてやる。
[妹には直接言うことはできないだろうことから。
妹の知らないところで、自分が親しくしていた相手のことを妹が動思っているのかは自分は知らない]
─広間 暖炉傍─
[途中で口を噤んだゼルギウス>>55にオレは、なにか?と言うように良い笑顔。
でもそれ以上言わなかったから、直ぐに不穏な笑みは掻き消えた]
ホントお前は他の奴らに比べたら良い子だよ…。
[しみじみ言いたくなるくらいにな。
他の年が近い連中とかはマジでからかいに来るからな。
全員殴ってやったけど]
―広間・カウンター近く―
[ゲルダのハーブティーには、お願いしますと手を挙げた。>>42
何も欲しくないと言ったらきっと心配されるから。まだ喉が渇いているのも間違いなかったし]
あー。そう、だな。
だったらそもそもこんな所に、って話になるか。悪い。
[苦さの滲んだエーリの答えには申し訳無さそうに頭を下げた。>>56]
難しい人には難しいかもしれませんね。
[エーリッヒ>>56の言い回しは大層に感じるけれど
彼にとってはそれだけ難しいのかな、とも考え]
歩み寄れると良いのですが……
[ぽつと独り言のように呟いて薄い琥珀の瓶を指でなぞる]
いやいや、わざわざ実演なんかしたわけじゃないぞ。危ないしな。
だから偶然偶然。ま、嫌なことしたら怒られるってのは当然としても、ちゃんとエルゼさんは分別もってるしな
[ある意味からかいなどされているからか、純粋に間違えたかどうかなどの見分けることができるのだろう。なんて思ってることをブリジット>>46へと伝えながら]
あ、じゃあお願いしまーす
[とゲルダ>>42がハーブティーを飲むかという声に応じた]
― →厨房 ―
そっちか。
昨日エルにあげちゃってね。キルシュ。
買うなら、一本出してこようか。良いブランデーがあったりするよ。
まあ、食料庫にありそうだけど。
[ヴィリー>>64に笑い、買うなら安くするよと言っておく。商売人だ。
しかし面倒みなきゃといわれて、視線を向けるのはまあ、仕方のない話。苦笑した。
適当に人数を数えてから、厨房へと移動する。
もちろんエルゼリートも見えていたので、軽く手を上げてわかったわかった、としておいた。
ちょうどフォルカーがスープを持っていくようで、食後のデザートかなとか思いながら追加を考える。
彼女にもご馳走をしたい気持ちである]
あ、……ごめん、ね。
ありがと。
[お盆を片手に戻って来たフォルカーに、礼より先に謝って]
[運んでもらったものに、遠慮がちに手をつけ始める]
ううん、大丈夫……
……仲、いいん、だね。
[文句を言うとの言葉を聞き]
[目を上げて、姉の表情を伺った]
―広間・カウンター近く―
うん。そうするといいよ。
大丈夫ならいいけど、別に寒くはないから平気なのに。
[とんでもないと頭を振るナータに、苦笑しながら返した。>>60]
な、なんでもないですよー
[>>65のエルゼの笑みには思わずそんな返事をして]
いや、まあ、なんとなーく、苦労はわかりますからね…
[エルゼのいう良い子でいるのは、からかわれるような可愛がりを母から受けていたからかもしれない。なんていう実感がこもっていた]
― 浴室→広間 ―
ふ…っくく……。
[つい声が零れて、そっと口元を手で覆う。
目を閉じて、笑い出したくなる衝動を静かに抑えた。
そうして暫くすれば調子はいつも通りに戻る。]
あーあ、早く明日にならないかネ。
[何か起こるとしたら明日。
それは勘なのか、確信なのか、傍から見るものがいても微妙な所だろう。
そうして湯から出て体と髪を洗い流してから、手早く体を拭いて衣服を身に着け、首にかけた黒い小瓶と、背の傷をその下に隠した。
それから使用中の札を外して、浴室を後にし一旦広間へと足を向け顔を出した。]
俺にしてみりゃ、この村の人間で年下は弟妹みたいなもんだからな。
だから困ってれば助けるし、心配もする。
お前はもっと年上に頼るってのも覚えたほうがいい。
[と、エーリッヒに訴えられた言葉に返した。]
[礼よりも先に謝罪の言葉が出る様子の妹には一度じっと見てから結局何も言わず]
そうでもないよ。
確かに、他の人よりは会うし話したりもするけど。
[何の話かまでは言わなかった]
アーベルには、そもそもいい人いるみたいだし。
[と、ちらりとブリジットの方に視線がいく。
向こうがこちらの視線に気づいたならば、すぐに視線をはずして妹の方へと向けるだろうか]
昨日はあんなに辛そうだったんだから
昨日の今日でそんなことさせられないわ。
寒くなくても、ダメよ。
[苦笑浮かべるライヒアルト>>75の眸を覗き]
そういえば起きていて平気なの?
[案じるように問い掛ける]
─広間 暖炉傍─
たまに居るらしいから、オレみたいな言動の女ってのが。
そう言うのを知ってる人が居る場所だと、なかなか信じて貰えなくてひん剥かれたりする。
酔っ払いはまぁ、前後不覚になってるからどうにもならん。
[酔っ払い相手の時は仕事だから、丁重にお断りしたりもするけどな。
たまにお偉いさん混ざってたりするから、下手な事出来ねぇ。
そんなことをブリジット>>73言って、オレはまた溜息をついた]
ああ……そうか、お前もオレの事笑えない立場だっけ。
[ゼルギウスの実感が籠った声>>76に、オレは同情の視線を向けた。
あのお袋さんだもんな…同じでは無くとも、状況は結構似てるか]
―広間・カウンター近く―
[クレムの声を出さない答えにも深緑は思わし気なまま。>>70
事実がどうであれ、そうした会話のあったことで不安が消えないらしい。双花は甘美なる贄。その言葉が頭の中でくるくると回る]
いや、俺の言い方も悪かった。
ナータのように伝えられると良かったんだ。
[自衛団長の方をチラリと盗み見て、エーリに首を振った。>>79]
―厨房―
[昨日おきっぱなしにしておいた硝子の茶器に、やっぱり置いたままにしていた茶葉を入れる。
お湯を注げば昨日とおなじ、少し甘めの優しいカモミールの香り。
ちゃんと蓋をして、時間を置いて、カップに移してゆく。
蜂蜜を入れられそうな小さな器を探すと、幾つかに分けて。
それから、お盆に乗せると、手をあげたより多めの数のそれを、広間へともってゆく。カウンターの傍にいるひとには、カウンターに置いて]
はい、どうぞ。
ちょっと多めに淹れすぎてしまったから。
[もちろん、そっとシスターと双子にも差し出すのだった]
暖炉の傍のは、そっちで飲むかな?
でもシスターはちょっと熱いと思うから注意して。
ライヒアルトは、水も必要?
[お茶を置きつつそう尋ねたりして、お疲れ気味のエーリッヒには、また頭もなでたいところ]
そういうことだね。
って。どした?
体調悪い…ってこともないだろうけど
[こちらの顔をじぃと見るブリジット>>83を首をかしげ見返した。気づかなかったらしい]
[エーリッヒの応え>>79に続くのは白猫の鳴き声。
会話に加わるようなその声にくすりと笑い]
ミーレはしっかりエーリッヒさんをよくみているのね。
ふふ、さすがね。
[白猫に言葉を掛けていれば
聞こえてくるおとうとの声>>85
前後の話はちゃんと聞いていなかったようで
不意に名が紡がれてきょとりとした]
―広間―
[見つめられてもおどおどとしないのは姉に対してだけで]
[その意図するところは掴めなかったけれども]
[はたはたり]
[話の内容は気にならなかったようで、むしろフォルカーがブリジットを見るのに瞬き]
ルカねぇ、もしかして、
[噂の当人が顔を出したのは言葉より先か後か]
[顰めた声が届いたとしても、それだけでは意味は分からないだろうけれど]
……すき、なの?
うん。まーね。
ガキの頃ならともかく、今になってはさすがに勘弁してほしいところなんだけどねぇー
[エルゼからの同情の視線>>84にがっくりとうなだれてみせる。
エルゼより似合ってなかろうが、化粧という名の力技が存在するからか諦めムード。
別にからかいだとか悪気だとかそういうのは違っても笑えるということはないのである]
え?あ?
ありがとう。
[先ほど頼んではいなかったが、自分たちの分もゲルダは用意してくれたらしく、少し困惑してからとりあえずはと礼の言葉を告げていた]
―広間・カウンター近く―
失敗したな。
もっと早くに引き上げておけば良かった。
[昨日のことを言われれば反論もしにくい。
覗き込んできたナータの菫色に、きょとんと瞬いて。>>81]
うん。もう全然大丈夫。
[それはまったくもってして嘘ではないが。
熱ではなく距離感の動揺で深緑が揺れた]
ほ。ほら。
アーベルさんも戻ってきたみたいだよ?
― 広間 ―
お風呂借りてたよ、次ぎ入る人いたらドーぞ。
[とは広間に居る者らに声をかけ、自分は一旦暖炉の近くへと腰掛けた。
エルザが近くに居たが、まったく気にしない。
とはいえ何を言う事も無く、のんびり濡れた髪を乾かしていた。]
[それからスープに口をつけて、アーベルが来たのにはまだ気づいてもおらず、
そして突然かけられた妹の言葉にスープを噴出した]
げほっ…ごほっ…な、何を、言い出すかと、思えば……
[軽く咳払いをして呼吸を整えて]
なんで俺が、アーベルをそうなるんだよっ!
[思わず声は少し大きくなったかもしれない。
別に怒るつもりはなかったのだが、すぐにはっとして]
あ、いや、エーファのこと責めてるわけじゃないんだ。
……あ、え?
[ゲルダから差し出されたカモミールティに、困惑の声を上げるのは姉と同じ]
[その時の表情も、恐らくはそっくりだったのだろう]
ごめんなさ、い。
[向ける言葉は違ったけれども]
ありがとうございます。
いえ、俺は水がなくても大丈夫です。
[ゲルダの出してくれたカップを受け取って。>>87
水については猫舌の話と勘違いして首を振った。
きょとりとしたナータには、なんでもないよとこれまた首を振る。>>89]
マ ジ デ ?
[ヴィリー>>94の言葉に一瞬ぽかーんとした。
ちょっと笑いそうになったのを堪えつつ]
エルゼさん護身術習ったほうが…ってもう持ってるかな
[諸々を聞いてそう思ったりはした]
[ゲルダと訪れとともに広がるのは優しい香り>>86。
差し出された其れに瞬き、ゲルダへと眼差しを向ける]
ありがとうございます、ゲルダさん。
[続く言葉>>87に先日の失敗を思い出し
過るのは恥ずかしげな表情。
こくんと頷き笑みを見せて暫し覚ます事に専念するのか
今はその香りだけを愉しむ様子。
ライヒアルト>>100がなんでもないと首を振ればそれ以上問わず
スプーンでゆるゆるとハーブティーに波紋を描いている]
いや、さっきもご馳走するって言っただろう。
[フォルカーには笑ってそう言っておく]
口に合わなかったら悪いね。
苦手だったら蜂蜜を入れるといいよ。
エーファ、気にしなくても良いんだ。
僕があげたくて、あげているだけだから。
余計なおせっかいだったら、ごめんね。
[そんなことを言っているとアーベルが戻ってきている。
さすがにその分までは淹れていなかったので、厨房を振り返り]
アーベルも飲む?
[問いかける。必要なら、淹れていた分で自分のを当てるつもり。自分は後でも飲めるので]
[エーリが軽く済ませようとしてくれれば、ん、と頷いて表情を緩める。真白猫の仕草もそれに一役買っていたかもしれない。>>97]
愛されてるね。
[ハーブティを一口飲みながら、されるままになるしかなさそうな様子にクツクツと笑った]
─広間 暖炉傍─
お前も苦労してんなぁ…。
[>>91 やっぱりしみじみ呟いてしまった。
流石に大人なんだしそろそろ勘弁してやってよ、お袋さん。
…でも止めないんだろうな、あの人のことだし。
遊びに行ったら毎度巻き込まれそうになるのを思い出しながら、オレは小さく溜息をついた]
いやでもその方が証明はしやすいからな。
そこは仕方ないと思ってる。
[脱がしてまで、と怒るようなブリジット>>96には、やや諦めの顔をする。
ゲルダがハーブティを用意してこちらに声をかけて来るのを見ると>>86]
あ、オレはこっちで飲む。
[と手を振ったのも束の間]
その話はするなあああぁあああぁぁああああぁああああ!!
[ヴィリーの告発>>94に絶叫する羽目になった。
勢いでそっちに飛んで行き、ヴィリーの口を手で塞ごうとする。
そのためか、暖炉傍に来たアーベルに意識を向けると言うことはほとんど*なかった*]
あれ。先約が入っちゃったか。
[ヴィリーが動くのを見て、ナータに肩を竦めた。>>106
別に順番が決まっているわけでもなく、逃げるような様子も見えれば引き止めるのも申し訳ないだろうし、ナータも望まないかと思う]
― 広間→浴室 ―
[なんか絶叫が聞こえた気がしたが、男が気にするはずもなく、鼻歌混じりに浴室へと向かう]
お湯があるってのは文化的でいいねえ。
[普段野宿で、水浴びがせいぜい、といった生活が多いので、ちゃんと湯を張った風呂に入れるというのは贅沢なことだった。使用中の札もちゃんとかけて、服を脱ぐ]
あ、座ってて良いよ。
[ブリジットが立とうとすると、そう言葉で制して。
それからそちらへと運ぶ。
アーベルにもそのまま手渡して、何か言われるようなら、厨房にまだ用意してあるからとでも答えよう。
気にしないで良いよ、というのは、いつもどおりに笑ってだった**]
うん…どしたのって…ああ
[顔を真っ赤にしていう>>105ブリジットに何が言いたかったのか
恥ずかしがり屋のために内容を口にもしなかった
ちなみにこの薬師の親も息子も薬師ゆえにかそういった羞恥心に対してはかなり無頓着でもあった。そして窓を見たりごそごそと荷から羊皮紙を出したりして]
そだなぁ。
今天気悪いから日光もほとんど出てないし、体調はそこまで悪くなかったはずだがぁ……ん、大丈夫だな
[と、羊皮紙に記してある診断からも伺えたところで頷く]
でもできるだけ身体を冷やさないように…長風呂も厳禁。
体調に変調を感じたらすぐにやめる。
[そして人差し指をたていつもの注意事項を口にして]
まあ誰か付き添ってもらったほうが安心かもしれないが…ナターリエさんに頼む?
[さすがにここで使用人の人とかもいないし、アーベルは一応いるが、男性だし、そこはブリジット次第だが、もしも頼むならば人見知りのブリジットでも大丈夫そうなナターリエさんかなぁなんて考えながら答えた]
[アーベルに直ぐに返す声が聞こえた>>106
また機会を逃してしまったけれど
淹れられたばかりのハーブティーに視線を落とし
まぁいいか、なんて思いながらふぅふぅと息をかける]
冷めても美味しいけれど熱々を飲んでみたいかも。
[ぽそりと呟くけれど大惨事になることは見えていたから
程よい温度になるまで我慢しておいた]
いや…なんかまあ、エルゼさんよか大変じゃなさそうです。
[エルゼ>>109の言葉に答えつつも、きっと聞いてないだろうなーなんて絶叫を上げてカウンターのほうにいくのをみながら律儀に答え]
こちらで、飲まさせていただきます。
[とゲルダ>>84へは答えたの*であった*]
ああ、そちらでしたか。
でも大丈夫です。お気遣いありがとうございます。
[ゲルダの訂正には微笑みを浮かべて頭を下げた。>>112
薬は戻ってから飲めばいいと思うので辞退はしたまま。
ヴィリーを追いかけるようとするエルゼリートも見えたが、ここは笑ったらいけないだろうと口元を手で隠した。>>110]
呼んでねぇっ!
[つい苛立った声でアーベルにそう言ってから、再度はっとしたように、それから赤くなって俯き]
なんでもない。なんでもないから。
[そうとだけ返してから、アーベルの方を見ることはできずに妹の方をちらりと見る。
自分が怒鳴るようになってしまったことを気にしてる様子で]
ごめん、エーファ……俺、別に責めるつもりとかそんなつもりじゃ、本当になかったんだ。
[再度の言葉の後]
エーファは本当になにも悪くない……から……
[自分でもよくわからないもやもやがさらに大きくなって非常に居心地悪そうに縮こまり。
双子そろって同じような様子に周りからは見えたかもしれない]
あいつが護る者なら一番楽なんだがな。
[がさ、と胸元からアロマスティックを取り出して、手の届く範囲に置く。
特にラーイ、ナータ、エーリッヒが自身にとって心残りになりかねない。
く、とカモミールティーを飲み干すと、
アロマスティックを吸い口に挿しこみ、ラヴェンダーの香りを嗅ぎ始める。**]
― 浴室 ―
[それなりに危険もある生活を送ってきた筈の男の身体には、けれど、一つの傷も残ってはいなかった。むしろ、不自然な程に]
あー、ほんとに荒れてきたなあ。こりゃ時間の問題か。
[外を吹きすさぶ風の音を耳にして、隻眼を細める]
あ…ありがとうございます。
ごめんなさい、淹れて頂いたのに取りにも行かずに。
[>>118ゲルダが持ってきてくれた紅茶のカップを受け取り、礼を言って。
ゼルに問いたいことが伝われば>>119、少し表情は安堵したもののやっぱりまだ恥ずかしくて頬は赤いままだった。
けれどいくつかの注意事項を聞く際には聞き落としの無いように頷いて。
ナターリエに一緒に入ってもらう?と聞かれると、ん…と考えた。
確かに彼女ならば元々見知っている方ではあるし、一人で入るよりも安心ではあるのだけれど。]
お願いできるなら、お願いしたいけれど…
ナターリエさんにご迷惑ではないかしら。
[そう頬に手を当て案じて。]
[少しぼうっとしていたらしい。
おとうとの声>>93に反応が遅れ困ったような笑みを浮かべる]
ん、ごめんね。
折角ラーイが教えてくれたのに、ね。
[ちゃんと覚えていて気にしてくれるおとうとの眸に
動揺の色が見えれば少しばかり不思議そうにして]
大丈夫なら良いのだけど。
[続く声>>115にこくんと頷き]
お茶を飲んで寝る前にでも頂く事にするわ。
――…そんなに長湯じゃないけれど
やっぱり待たせてしまうことになるだろうし。
[男性よりも長湯してしまう自覚はあるのか遠慮がちにそう言って]
[名を呼ばれたような気がする>>127。
流石に少し離れているから話の内容まではわからない。
きょとと辺りを見回してこてんと首を傾げつつ
丁度良い温度―といっても他の人にすればぬるいだけ―となった
ハーブティーにそと口をつける]
お酒よりもお茶の方が私には合うみたいね。
[ほっとするような優しい香りを楽しむように緩く目を伏せた]
いや、あれは仕方ないよ。
俺でもあの勢いには勝てない。
[口元を隠していた手をどけて、ナータに笑いかける。>>128
いきなりでは動揺するけれど、分かっていてなら平気らしい]
女性の方が時間かかるのはナータだけじゃないでしょう。
気にしすぎだよ、ナータも。
でもそれなら、俺もまだここにいるね。
昨日は寝すぎちゃったしさ。
[アーベルとブリジットの会話もそれとなく耳に入れながら。
楽しそうな顔でハーブティーをナータに合わせゆっくり飲んでいる]
―広間→浴室―
[結局そのまま妹との様子は変わることなく、部屋に戻るという妹には]
わかった、俺はもうちょっとしてからいく…。
[妹のことをそのまま見送ると、ふらふらっと浴室の方へ向かおうと広間を後にした。
ヴィリーがすでに入ってることも知らず、誰かに止められたとしても気づかなかっただろう]
はぁ、なにやってるんだろう、俺……
[広間を抜けて一度リネン室に行きタオルを手にして、浴室にかかった札にも気づかず、
脱衣所で服を脱ぎ、この時点でヴィリーの脱いだ服があることに気づくべきだったかもしれない**]
あ、ち、違うの、これは理由があって…!
そ、その、お風呂のこと、ゼルに聞いてたの。
入っても、大丈夫かしら、って。
[>>133顔が赤いのをアーベルに指摘されて額に手を当てられると、熱があると勘違いされたと気付いて慌てて頭を振った。
ゼルからもあったかもしれないが、こちらも説明は入れて。
枕元で話を聞いたりは気にならなくとも、さすがにお風呂のことなどは恥ずかしくて、更に赤くなって顔を伏せた。]
い、一応入っても大丈夫って、言われたけれど。
ナターリエさんに一緒に入ってもらえるか、お願いしようかどうしようかって、悩んでたところで。
― 広間 ―
[ゼルギウスからの説明があればそれと、補足するようにたどたどしく主から説明>>136がされるとようやく合点がいった。]
ああ…、風呂か。
俺が立ってるのは別にいいんだけど…。
[ブリジットの風呂に、女性使用人の手が入っているのはこちらも当然周知の事。
ブリジットの感情を置いておけば、自分が近くに立つ分には問題がない。
とはいえ扉一つ向こうで立っていて、浴室内の緊急事態に手が出せない――いや、緊急時には問答無用で手を出すのだが、それに気づき難い方が問題で。]
でも大事考えるなら、シスター辺りのが有り難いかな。
ゲルダの姉さんやら、フォルカー達でもいいっちゃいいけどネ。
[できれば、フォルカー達よりはゲルダ、ゲルダよりはシスターといった所。手当ての心得が有りそうかどうか、が加味されていた。]
あっちも手隙っぽいし、今聞いてみれば?
[とは談笑している風に見えた二人を視線で指して言う。説明が要るようなら、ゼルギウスに頼む事になるか。
自分が行ってもいいが、どちらかといえば薬師のゼルギウスが行くほうが良いような気がして。]
――…うん。
[ライヒアルトの笑み>>134が見れてほっとした様子。
結局彼が動揺した理由は分からぬままであるけれど
気遣ってくれているのは分かるから頷きを向ける]
そ、それはそうかもしれないけど。
やっぱり待たせていると思うと落ち着かなくて。
院では気にならないのに、ね。
[気にしないようにとの周りの配慮があるのだろうが
女が鈍感であるのか周りの気遣いが上手いのか未だ知る由なく]
ふふ、ラーイは優しいね。
たくさん眠れたのは身体が休息を欲しているからでしょう。
それに、寝すぎっていうほどではないと思うわ。
[調子が悪かったのだから、と言う言葉は飲み込んでふわりと笑う]
こういう時は助け合いデしょ。実際困ってんだし。
[頼むかどうか悩んでいる主にはそう後押しして。
ふとフォルカーらが別々に広間を出て行くのは見えはしたものの、声はかけるタイミングを逃した。
なにやらフォルカーの行き先に、若干の予感は過ぎったが。]
あ、あの。
ナターリエさん、少し、よろしいです?
その、お願いしたいことがあるんですけれど。
そ、その。
一緒にお風呂、入って頂けませんか?
[恥ずかしげに顔を赤らめてそうお願いしたものの、なんだか色々足りなかったかもしれない。**]
―広間・カウンター近く―
[フォルカーの行き先は、視線でも追いかけなかったから知らなくて。後で騒ぎになるとは思っていなかった]
ナータの方がずっと優しいよ。
そういう心配りも細やかだし。
[気にさせるようなことはクレムもしないだろう。
でも意識してではなく当然のようにそうなっている気がした]
そうかなあ。
なら今は身体がそれほど必要としてないんだよ。
[ふわりとした笑みに幸せを感じる。>>138
こうした小さな幸せを積み上げて生きていければ良かった]
[おとうとの視線がブリジットと此方に向けば瞬きをする。
ブリジットが此方へと歩んでくればティーカップを置いて]
………?
[ゼルギウスと彼女を見比べことりと首を傾げた。
ブリジットからの申し出>>141に
ゼルギウスはすかさず助け舟を出すことだろう]
それは勿論構いませんよ。
理由があるのなら尚のこと……
それを聞いて一人にさせるわけには参りません。
……ん。
入浴で気をつけなければいけないことはあるのかしら。
[ブリジットとゼルギウスへと問い掛けて注意点にも耳を傾ける]
―広間・カウンター近く―
[普段なら聞かない会話まで聞いてしまうのは、表面上は穏やかでも、やはり気が立っているからだったろうか。
ブリジットやゼルギウスが近づいてくると、場所を譲るようにナータの前を空けて端の方へと*寄った*]
そんな風に思ってくれるのはラーイくらいよ。
もっと優しくなれたら良いのだけれど。
[ライヒアルトに対して優しくあれるのだとしたら
それは女にとって彼が大事な存在であるから。
義兄と共に過ごした時間の方が長いけれど
歳近いこともありこのおとうとに懐くのは早くて]
ラーイはあんまり私を甘やかしてはダメよ。
何時まで経ってもおとうと離れ出来なくて……
それだとラーイも困るでしょう?
[小さく微笑み首を傾ぐ。
なら、と続く言葉には体調を案じる言葉は飲み込んで
彼の言葉を信じ一つ頷いてみせた]
今は未だ使用中でしょうから
お風呂が空いたら一緒に行きましょうね。
[ブリジットに声を掛け笑みを向ける。
同性であるからか彼女と一緒に入ることには何ら抵抗ないようだ。
ふと、意識を向けたその場所で何が起こるかなど今は知る由もなく
浴室へと消えたヴィリーの帰りを大人しく待っている]
今のうちに着替えも持ってきた方が良いかしら。
[ぽつと紡ぎブリジットの意見をきく仕草。
場所を譲るライヒアルトへと向き直ると]
待ってなくても大丈夫だから。
眠くなったらちゃんと休むのよ。
[なんて言葉を掛けるけれど無理強いする心算はなく
彼の意志は尊重するはず――**]
……木、倒れたりしなきゃいいんだけどな。
[ふと、零れ落ちるのはこんな呟き。
海から吹き付ける風を文字通り全身で受ける花木。
先に見た、堅い芽の事を思い返しながら、小さく息を吐き]
……起きたら、爺様ともう一回、話すか。
『場』の事も、含めて。
[自衛団がどこまでの情報を得ているかはわからない。
だが、共通の認識は持っておいた方がいいのは確かだから。
そして、それ以外にも、話したい事はなくもないから。
そう、思いながら、眠りに落ちて──翌日]
[嵐は一体いつ止んだのか。
いずれにせよ、朝、目覚めた時には風は止んでいて]
……大分、荒れたみたいだなぁ……。
[半ば凍りついた窓越しに見える外の様子にこんな呟きを漏らしつつ。
上着と、コートも羽織ってしっかり防寒対策を固めると、真白の猫を抱えて部屋を出た]
……ってと。
爺様、どこにいるんだ?
[呟きながら、階段を降りて、下へ。
広間には姿は見えず、浴室やリネン室にも姿はなかった]
……厨房に居るとは思えないし……外?
[風がいつ止んだのかはわからないが。
外の様子を見に行った、というのは十分に考えられるから、外に出る。
早朝の空気は、風が荒れた名残りもあってか、切りつけるように、冷たい。
その空気の中、白い息を吐きながら建物の周囲をぐるりと巡り──]
……え?
[宿の裏手。場所的には、リネン室の外辺りか。
そこに、不自然ないろを、見つけた。
積もった雪と、外壁を染める、異質な黒ずみ。
元の色はなんだったのか。
それを物語るのは、立ち込める異臭]
なに、これ……?
[呟いて、見回す。腕に抱えた猫が、不安げに低く鳴く。
翠が捉えたのは、黒ずんだ壁にもたれかかるよにして座り込む、見慣れた姿]
……じい、さま?
なに、してんの、そんなとこで。
[掠れた声で呼びかけても、答えはない。
近づいて、肩に触れる。
伝わるのは、文字通り氷のような冷たさ]
じい……さま……ちょっと。
冗談だとしても。タチ悪いし。出来も悪い。
[繋がらない。
目の前の事が現実と繋がらない。
けれど。
深く抉られた喉元と、胸元。そこを染めるいろは。
目の前のひとが、生きていないと──死んでいる、と。
とても、端的に、物語っていて]
じ、い……さ……。
[呼びかけが途切れる。
腕の力が抜け、緩んだそこから滑り落ちた猫が不安げに鳴く]
う、あ……あ……わあああああああっ!
[視界がぼやけたのは、眩暈か、それとも他の要因か。
それを判別する余裕はなく。
誰か呼ばないと、と意識のどこかで思いながら。
開いた口をついたのは、言葉にならない叫び声だけだった**]
― 夜/浴室 ―
[湯船に浸かっていた男が脱衣所に人の気配を察知した時、思い付いたのは、先刻暴露報告に抗議の雄叫び?をあげた青年のことで]
やれやれ、風呂まで追ってくるかね?
[それでも相手してやるか、と立ち上がり、戸口まで出た、所で、目の前の扉が開いた]
ありゃ?
[予想外の小さな人影に、きょとんと立ち尽くした男は、いわゆるすっぽんぽんの仁王立ち状態で……多分免疫なんか有ろう筈も無い少女が、悲鳴くらいあげたとしても無理はない]
[どっちかっていうと、襲われた?のは俺の方なんですが、とか、どうせならナターリエとかブリジットとか、もうちょっとこう妙齢の女性の方が嬉しかったなあとか、一瞬の間に色々過りつつ]
あー、いや、すまん。
[騒ぎに気付いて誰かが来る前に、と、手近にあったバスタオルを彼女の身体に巻き付けるようにかけるという機転が働いたのは、多分、経験の賜物だった]
とりあえず落ち着けって、な?
[でもまあ、無理じゃないかな、落ち着くのは。なにせ男の方は、すっぽんぽんのままだし]
― 朝/二階の部屋 ―
[ベッドの上で、ぽり、と頭を掻いて、男は隻眼をゆるりと細める]
ああ、始まったかあ…
[どこか暢気な呟きを、聞いた者はいないだろう**]
―昨夜:広間―
大丈夫ならいいけど。
[ライヒアルトにはそう返した。
が、心配はもちろんナターリエもクレメンスもするだろうと、予想して、あまり言うことはない。
ブリジットの言葉には笑って、首を横に振る。
話している内容なんてわからないから、のんびりと自分は自分で厨房に戻り、お茶を淹れ、飲むこととした。
飲み終われば、自分は湯は明日の朝で良いかと、先に部屋で休むことにして――そして翌朝。]
―朝:二階個室―
[目を覚ますと、いつものように着替え、それからそっと鏡を覗いた。
髪が隠す首の後ろ、つきりと痛む感覚に、眉を顰める。
それが何を意味するのか――わかっている。
人の肌に浮かぶのはおかしな色の花は、確かにそこにあった。
髪の色とちょうど良い長さで隠れてはいるものの。項から左の肩まで走る蒼は、消えるような気配もない。
小さく乾いた笑みが落ちて、それから、いつもの服装にあわせてストールを羽織る。
白ではあるけれど、隠れれば良い。
悲鳴が届くのは、用意を済ませた後で]
―昨夜・カウンター内―
あぁ、そうだラーイ。
何かお腹に入れといたほうがいい。
林檎なら入るか?
[アロマスティックの火を消すと、ラーイに尋ねて。
きっと返答がどちらでも了承を返す。
騒動が浴室から起こればそちらの仲裁に入った。
そして、ラーイやナータ、ブリジット達が寝たり、
お風呂にするならそれを見送ってその後に部屋に入り、
眠りについた。]
[ちょうど、窓の方から聞こえた声。窓を開けて下を覗く。
開けると入り込む臭いに、口元を押さえて。
エーリッヒの姿、彼が見る方向。
座り込んでいるような人影]
……っ
[ぎゅっと口元を押さえて、もう片方の手で窓をしめる。
思ったよりも大きな音がしたけれど、気にすることはできなかった。
部屋の中に戻って数呼吸。少し落ち着かせて、ストールを合わせるピンを取る。留めておけば、見える危険はまた減るだろう。手が震えてなかなかできなかったけれど、それを終えれば、階下へと向かう]
―朝 客室→広間―
[目を覚ましてから、広間に行って暖炉に火を入れておく。
その間にエーリッヒが通ったが、
誰かを…おそらく祖父でもある団長を探しているのだろうと思い声をかけずにいた。
悲鳴が外から聞こえれば、足早に聞こえる方向に向かって惨状を見る。]
………っ、エーリ、中に入るぞ。
[完全に『場』も、『人』も、『時』も揃ってしまったことを悟り、
落ち着かせるようにエーリッヒの背を撫でて、
勝手口から宿屋の中へと戻るように促した。
戻るようなら、一度付き添うように広間まで行くかもしれないが。]
[外に出る気はすぐには持てなくて、それでも暖炉の火を見ては、瞬いた。
いつもの調子を戻さなければと、目を閉じて息を吸う。
それから、厨房へと足を向けて、その先、勝手口を開いた。顔を覗かせた先に、人二人の姿――>>162
クレメンスは気付いただろうか。気付いたようなら頭を下げて、厨房に引き返す。
温かい飲み物を、せめて用意しておくつもりだった。
においはないほうが良いだろう、混ざって気持ちが悪くなる。
白湯だけのほうが良いだろうか。
温かいミルクだろうか。
つらつらと考えながら、とりあえず湯を沸かすのだけは確か。
戻ってきたら、エーリッヒではなくクレメンスに、何が良いかと尋ねる*つもり*]
─昨夜/広間─
ああもう……何でこんなとこでばらされなきゃならんのだ……。
[オレは広間の隅でさめざめと泣いていた。
膝を抱えて壁とお友達になっていた。
あのお偉いさん、存外しつこくてしかも上客だったから無碍にも出来なかったんだよな…。
だってオーナーがうるせーんだもん。
……何で男と分かって良い寄って来るのか、オレには理解出来ん……]
[そんな感じでしばらくめそめそしてたんだが、ゲルダにハーブティを渡されたので、壁の傍でちまちま飲んだ。
その後だったかな、浴室で騒ぎになったのは。
何かあったかと思って、カップをテーブルに置くとオレは急いで浴室へと向かう。
で、その先で見たのが]
─昨夜/ →浴室─
────……お前はなにやっとんじゃあああああああ!!
[まぁあれだ。
乗り込まれたのはヴィリーの方だったかもしれないけど、パッと見悪いのはヴィリーにしか見えない>>154>>155。
そんなわけでオレはヴィリーに対し、さっきの暴露も込めて殴りかかったわけだが、まぁ軽く止められるだろうな]
お前服着ろ!服!!
何で人の前ですっぽんぽんのままなんだよ!!
いつぞやの変態か!!!
[……あ、やべ。自分でばらした。
もうやだ……]
─昨夜/ →二階 自室─
[そんな騒ぎの後、残っていたハーブティを飲んで片付けをして。
皆が二階に戻るのと同じようにオレも部屋へと戻る。
あれこれあって精神的に疲れたもんだから、ベッドに横になるとオレの意識は直ぐに闇へと落ちた]
─翌朝/二階 自室─
[オレの目覚めはやっぱり遅い。
でも、夢現に叫び声が聞こえた気がした]
ん〜……?
[それでも起きるのが遅いのは、普段の生活サイクルのせい*なのだろう*]
― 夜・広間 ―
[悲鳴にが聞こえれば流石に声の主に気付いて広間を出た。
なるべく急ぐように駆けて浴室まで行っのはエルザよりは少し早かった。なにせ浴室の方に気が行っていたので動くのも少し早かっただろう。]
どうした……って。
[たどり着いた先の状況に、群青は一つ瞬いた]
フォルカーお前
[一度視線は、背の低い少女へと落ちる。]
やっぱ女の子なのネ。
[何処を見たかは押して然るべき。]
― 夜・浴室 ―
[その後でエルザの絶叫と、乱闘にならない騒ぎがあったかどうか。
ヴィリーの対応はエルザに任せて、フォルカーの相手をしたが先の弁にまともに話は聞き入れられたか分からない。]
とりあえず、そっちの小部屋で服きとけ?風邪引くヨ。
[何か言われようが、まず奥にある薪をくべる部屋に服と一緒に押し込むようにするだろう。
とにかくフォルカーが着替える間は、エルザとヴィリーのやりとりを、やんやと野次りながら観察していただろう。
ヴィリーの躯の違和には微かに気付いたのか、野次りながら笑みは少し深まった**]
―前夜―
[広間でお茶を飲んでいれば浴室の方が騒がしくなる>>154>>166
二度三度瞬きをしてブリジットやライヒアルトたちと顔を見合わせた。
何があったのか気になりクレメンス>>160に遅れるかたちで浴室へ。
――行ってから後悔した。
人影でチラとしか見えなかったが男性の裸身>>155があったから。
流石に成人男性の其れは刺激が強すぎた。
目を丸くして、次の瞬間には色白の肌が朱に染まる。
すぐさま顔を背けて廊下で何やら混乱気味の様子。
ややすれば落ち着きを取り戻し手が必要であれば――といっても
主にエーファに関してとなるが――助力は惜しまぬ心算であったが
アーベルが手を貸す様子に其方に任せた方がと思い
一度、エーファへと視線を向けてから一旦浴室から離れた]
―前夜/浴室―
[ばたばたが落ち着く頃、ブリジットを誘い再び浴室へと向かう。
着替えを取りに部屋に戻る際、髪飾りの包みと蜂蜜酒を其方に運び
リネン室でバスタオルを借りてから――
使用中の札を浴室の扉に掛け直しその扉を内側からしっかり閉めた]
……お疲れではないですか?
[気遣うようにブリジットに言葉を掛けヴェールを外す。
人目を気にすることなく衣服を脱ぎ一糸纏わぬ姿となれば
湯の温度を確かめて彼女を手招きする。
左足首には大きな傷跡があるが隠す事も出来ないし隠す心算もなく
彼女に見られてもけろりと昔の怪我と微笑むだろう]
ブリジットさん、お背中流しても構いませんか?
[子供達の背を流す事になれているのか自然と手伝うかたちとなり
彼女が湯につかる間に自らの身体を洗う]
―前夜/浴室―
[一つだけ年上の深窓の令嬢。
華奢にみえるその肢体も肌に見惚れる瞬間が無かったとは言わない。
守りたくなる女性というのは彼女のような人のことかもしれない。
髪を洗い流し湯につかりながらぼんやりと思う]
――…ん。
[何となく沈みかけた。
理由も分からぬから小さく息を吐き]
そういえば……
余り長湯をしてはいけないのでしたっけ。
そろそろあがりましょうか。
[常のように微笑んで湯からあがり身支度を整えて
一度広間を覗いてから誰かが残っているなら
部屋に戻り休む旨を伝え、宛がわれた部屋に戻ることとなる**]
─朝/二階 自室─
[またしばらくベッドの中でごろごろしていたけど、起きなきゃと言う考えが動いて右手をベッドの外に出す。
ごそごそと探るのは、鞄に入れたはずのキルシュヴァッサー。
手に取ったキルシュヴァッサーを手にベッドへと座り、結っていない長く垂れ流したままの髪を振り上げ上を向くと、一滴だけ、口の中へと垂らした。
舌の上にサクランボの風味と強いアルコールの刺激が広がる]
……よし!
[それで目を覚ますと、オレはしっかり着込んで髪は結わないまま部屋を出た]
─朝/広間─
[階下に降りると既に起きている人が居た。
まぁオレが遅いのは当たり前だな。
けど、何かその人らの空気が、重い]
………何かあった?
[何となく漠然と、そんな気がして疑問を口に*出していた*]
―厨房―
わかった。
[ミルクを頼まれれば、頷いて。エーリッヒの頭へと一度は手を伸ばす。
嫌がられるかもしれないけれど、撫でるだけはしようかと。払われたら仕方がないけれど。
言葉はかけない。
広間の暖炉の傍へとつれていく様子を眺めると、食料庫から牛乳を取り出して、鍋に移す。ことことと静かに温めながら、ゆるく息を吐き出した。
シーツをもって出て行くクレメンスを見送り、そして戻ってきたところに声をかける]
人狼が、出たんだよね。場が出来たから。
[確認のような言葉。何にせよとりあえずはエーリッヒについててと言って、少し笑って。
それからホットミルクにはほんの少し、蜂蜜を落として仕上げる。
そのまま広間にもっていき、エーリッヒの手に持たせようと、差し出した]
―前夜―
[エーリッヒの疲れたような視線には笑いを消さず。>>148
ただ少しだけ同情のような色も含まれてはいたかもしれない]
甘やかしてなんかないよ。
俺を甘やかしてるのはナータとかクレム兄の方だ。
[弟離れできなければというナータには曖昧な笑みを向けた。>>146
そのクレムから勧められた林檎は辞退して。>>160
一連の騒ぎは、来るなと示されたので遠巻きに見て、呼ばれたら手伝うだけだった。少女であるフォルカーのためにも年長者の判断は正しかったのだと思う]
うん、眠くなったらね。
[結局眠くならなかったからと、騒ぎが終ってブリジットとナータが戻ってくるまでしっかり残っていたりもして。
それでも真夜中を過ぎる頃にはちゃんと部屋に戻った]
―朝/二階個室―
[霧のような眠りの中に叫び声が飛び込んでくる。
ベッドから起き出せば深緑に映る窓の外は風の音もなく明るい。
また寝過ごした、なんて寝ぼけたようにぼんやりと考えて。
騒がしくなった外の気配に窓の傍でギクリと固まった]
な、に。
誰が、どうしたって。
[叫び声が夢の中で響いたものではないのだと気づく。
誰がどうなったのか。確認にいかなければと思いながら。
着替えの手は震えて、下に降りるまで時間が掛かって*しまった*]
―広間―
[受け取ってもらえないなら、その傍に置くことにしようか。
何にせよ、器は二つ。もちろんもう一つは、クレメンスへと渡した]
僕は、ちょっと湯を浴びてきたいから、飲んでて。
ミルクも悪くなってしまう前に飲まないとね。
[そんなことを言って、厨房にお盆を置きに戻ろうとする。
ちょうどエルゼリートが降りてきての問いには、叫び声でも起きなかったんだなぁ、なんてなんとも言えない目をしたかもしれない。
が、エーリッヒに言わせるのも駄目だ。クレメンスはエーリッヒについていてほしい、と思えば、とりあえず階段の方へと近づいて、声を落として告げた]
団長さんが、死んだ。……殺されたんだろう。
[声は抑えたとはいえ、室内ならば届いてしまうだろう。一度エーリッヒの方を気にした。
それ以上にエルゼリートが気にするようなら、「僕の部屋の真下だよ」と、それだけは告げることだろう*
それから、自分は厨房へと盆を片付けに戻ることにする。片付けを終えたら、そのまま浴室へと向かうつもりで**]
―夜/一階・浴室―
[服を脱ぎ終えて、戸口の前に立つ姿にも気づかず扉を開けて]
……
[突然のことに一度固まり、向こうは何一つ身に纏わない状態ですべて見てしまった。
逆に向こうにもすべて見られたことになるのだが]
いやぁぁぁっ!
[思わず悲鳴を上げて、多分ここにきてから一番女らしい姿だったかもしれない。
そのまま一方後ろに下がり、そこで固まって動けなくなっていた。
バスタオルをかけられて、辛うじて要所は隠れたり隠れなかったり、よく見ればまぁ見れたかもしれない。
赤くなって震えていて]
あ……あの……
[羞恥とか申し訳なさとかいろいろ混じって、震えてしまい声が続かない]
―夜/一階・浴室―
[少しして自分の悲鳴を聞きつけたアーベルがやってきて、なんじっくりと見られてしまった。
そしてかけられた言葉に、赤くなって俯いて完全に何も言えなくなった]
え……ああ………
[続いてやってきたエルゼリートがヴィリーに怒る様子に、誤解を解くべきは自分だったのだろうけど先のショック状態のままで声が続かず、
そのままアーベルに押し込まれるように隣の部屋に]
う、うん……ごめん…
[礼より謝罪の言葉が先に出ていて、その様子は妹と瓜二つだっただろうか。
その日はそのまま結局お風呂には入り損ねて、自分が落ち着いた頃エルゼリートとアーベル二人に事情を説明した。
ヴィリーにも謝った後は、アーベルに連れられるようにして部屋に戻ることになった]
―夜/→二階・双子部屋―
[部屋に向かう途中、大人しく俯いてアーベルの横を歩いていると不意に頭を撫でられて]
アーベル……
[ぎゅっとそのまま横からすがりつくようにして、普段の様子は完全になかった]
ごめん……それと、ありがとう……
[それだけぽつりと、今はこうしているのがとっても安心できたから。
そのまま部屋に送ってもらうと、先に寝ていたエーファをぎゅっと抱きしめて、二人仲良く同じような寝姿で寝ていた]
―朝/二階・双子部屋―
[目を覚ますとエーファとは並んで寝ていたか、下の方で騒ぎが起きてるような気がしたけども]
エーファ、おはよう…
[その頬をつんと突付く、そっと指をそのまま顎までなぞる様に滑らせ首筋へ、
服の上からそのまま鎖骨、肩へとその形をなぞる様に。
自分と同じ、変わらないラインをなぞりながら]
ごめん、昨日、見られた……。
[別にエーファの裸を見られたわけじゃないのだが、なんだか謝らなきゃいけない気がした。
それから、エーファが寝ている隙に少しだけ甘えるように胸元にすがり付いてみた。
もし二人の役割が逆だったなら、日常にありえたかもしれない光景。
そのまま気づくと二度寝を*してしまっていた*]
―朝/自室―
[疲れていたのか寝不足のせいか酒精の力を借りることなく
寝台に横たわりぐっすりと眠ることが出来た。
目が覚めるのは何時もと同じ時間。
夜が明けるか否かの頃、寝台から起き出して身支度を済ませる。
神への祈りを捧げてから、胸元に掛かる十字架を両の手で握り締めた]
双花支えしは見出す者たち。
神より授かりし力持て。
闇に潜みし、月のいとし子たちを見出さん。
[菫の眸は閉じられて謡うように紡がれる言の葉。
神の見せる其れが女の瞼の裏に映る]
――…っ
[ぴくり肩が揺れた。
心は神の見せる其れを拒絶するのに身体は歓喜に打ち震える]
―朝/自室―
[気だるさを感じながら重い瞼を持ち上げた。
菫色はぼんやりと手許の十字架へと注がれる]
…………神は私に何をお望みなのでしょう。
[紡がれる声から感情は感じられない。
――長い長い沈黙。
考えることにも疲れ果ててしまった]
私は、何も、視なかった。
[其れが誰であれ告げる事で齎される結果を知るからこそ
女は其れを誰かに言うことが出来なくなる。
思い悩んだ末に出した結論を口にして
それを一人抱えることを選んだ]
[女はヴェールを被らずにゲルダから贈られた銀の細い髪留めをつける。
鏡の中に映る己の耳の上の方には銀と真珠で出来た花が咲く。
ゲルダは似合うと言ってくれたけれど
やはり自分には過分なものに感じられる。
綺麗で可愛らしい花の贈り物があるだけで鏡の中の自分が別人に見えて
気恥ずかしさを感じながらもヴェールを纏おうとはしなかった。
やがて聞こえくるのは叫び声>>153
何かがあったらしい事が知れるけれど直ぐに動く事は出来ない。
それでもずっと此処に居続けようとも思わず
女は遅れて階段を下り広間へと足を運んだ。
其処で知れるのは自衛団長の訃報――。
柳眉を寄せて震える両の手は知らず銀の十字架を握り締めていた**]
― 自室 ―
あいて…!
[すぐに外の様子を覗く事はせずに、ベッドから降り、夜の間に伸びた髭を剃ろうかと剃刀を当てた所で、顎の痛みに声が漏れた]
あーあ、痣になってるな、こりゃ。
[壁面にかけられた鏡を覗き込んで苦笑する。昨夜、浴室で殴り掛かって来たエルザを、最初の内は躱したのだが「変態」の話が彼の口から出た時にまた思い出してしまったのだ]
『あー、そういや、酔って素っ裸でお前を押し倒した、にーちゃんも居たっけな』
[ぽん、と手を叩いて言った途端に、前より勢いのある拳が飛んで来て、一発、顎にヒットした、というわけ]
― 自室→広間 ―
[エルザはまだ起きてきて居なかった。集まる人々の不安と苦悩は、男の隻眼にも用意に見て取れて]
血の匂いがするな…誰か、死んだか?
[笑みは消して、問いかけた**]
―回想(昨夜) 広間―
とりあえず頼んでみよ。
話してみないとはじまらないしね。
[と迷惑でないかと案ずるブリジットに>>127にいったところで、アーベル>>126がこちらへ来る。理由はブリジットの調子を心配してということだろうが、理由を知っている...は特に気にせず、ただ自力で説明するだろうなんて思っていたのだけれども]
いや、そりゃまあ大したことじゃあないけども
[とこちらを助けを求めるように見上げるブリジット>>130に言わないと多分伝わらないぞ。と言おうとして、いう間はなかった。
案の定ブリジットの額に手を当てたりするアーベル>>133に]
あーっとだな。アーベル、本当に何もないぞ。
ブリジットから入浴の可否について聞かれていただけだしな。
[たどたどしい説明をするブリジット>>136だけではと思い、端的に事情を説明したところでアーベル>>137も合点が言ったらしい]
ぁあ、俺らがいくわけにもいかんもんな。
[思考としてはブリジットの感情は捨て置いた薬師的視点が大部分を占めているがそれを強制するきもなく。もしも何かあったならば、初動という点では遅れるし、とほぼアーベル>>137と同じ思考をしつつ]
やっぱそうなるよな。ってことでいこっか。ブリジット。
[よって結論はやはりそうなるよな。ということだったらしい。
踏ん切りのついたブリジット>>140とともにナターリエの元に説明のためにと向かう。]
[ナターリエに用があると察すると場所を空けてくれた、ライヒアルト>>145へと軽く会釈してブリジット>>141がナターリエに頼んでいるが、明らかに言葉が足りないぞと内心突っ込みつつ]
ブリジットは生まれつき体が弱いので、入浴にも注意が必要なのです。ですが、さすがに俺やアーベルが一緒に居るわけにはいかないですし、それだと何かあったらとブリジット一人だと不安なので、できればブリジットが入浴する際、傍にいてもらえないでしょうか?
[とナターリエ>>144に説明。請け負ってくれるとのことにありがとうございますと感謝し頭を下げた。
そしてすかさず注意点を聞いてくるナターリエに]
えっとですね。できるだけ身体を冷やさないように…そして長風呂も厳禁。
難しいかもしれませんが急激な温度変化を与えないように気を遣っていただけるとありがたいです。
また、様子が変だと感じたら無理をさせずに、呼吸が苦しそうになったら、ブリジットは緊急用の発作の薬を持っているでしょうからそれを飲ませてください。
[過保護ともいえるほどの説明に感じたかもしれないが、最悪の場合なんてものが来るよりましという考えのもと、ナターリエに説明を終え]
一応俺は広間にいますので何かあったら呼んでください。
[と最後に締めくくったところで、悲鳴>>180が聞こえた。
それにアーベル、続いてエルゼ、そしてナターリエ向かっていったが...は向かわなかった。もしもブリジットが残ったならば悲鳴の後一人にしておくのはまずいだろうし、そうでなくとも、悲鳴の質が、なんとなくだが、ブリジットがGではじまる黒いやつを見てしまったりな悲鳴だとか、なんだかそういう種類のように感じたのもあった。
クレメンス>>160が仲裁したりやらなんやらで、やはり人死にのような事件でもなかったらしい。
その後もしばらく、少なくとも二人が入浴を終えるまで広間へと…偶然というでもないがライヒアルト>>177や、他にも広間へ居た面々と過ごし、夜になると部屋へと戻っていった]
―回想終了―
─外→厨房→広間─
[立ち尽くしていた時間がどれくらいかは、わからなかった。
足元にすり寄る真白の猫が、しきりと鳴くのも上滑りするようで。
唐突過ぎる、三度目の、肉親の喪失。
それを、どう捉えればいいのかがわからなくて、呆然としていた所にかけられた、声>>162]
……にい、さ……。
[背を撫でる手の感触が僅かに感覚を繋げて。
数度、瞬いた。
中に、という言葉に同意するよに、真白の猫が高く鳴く]
…………。
[それでも、すぐには動けなくて。
翠は虚ろに、赤黒く染まったひとを、追って。
それがそれたのは、再度の呼びかけ>>164と、直後の、猫の哀しげな声が耳に届いてから]
……わか、った。
[短く答え、促されるままに中へと戻る。
途中、ゲルダとクレメンスのやり取りをぼんやりと聞いて。
撫でようと伸ばされた手>>176は、避けなかったのか、避けられなかったのか。
理由がいずれであるにせよ、触れた手に外気に晒されていた金の髪の冷たさが伝わるのは変わらない。
広間まで連れられ椅子に座らされると、真白の猫が膝の上に飛び乗り、いつもの澄まし屋らしからぬ様子で身を摺り寄せてきた]
……ん……だいじょう、ぶ。
[短い言葉は、猫に向いたのか、それともホットミルクを差し出すゲルダへのものか>>179
カップは両手で受け取るものの、すぐに口をつける事はなく。
ぼんやりと、温かなしろを見つめていた]
─朝/広間─
[問うた後、ゲルダが何か微妙な目で見て来た>>179。
何だよ、何でそんな目されなきゃならんのだ。
ちなみに悲鳴で起きはしたが行動に移すのが遅かっただけだぞ。
お互いの間に妙な間が空いたが、ゲルダは近付いてきて事情を説明してくれた]
………は? 爺、が?
え、ちょっと待て、それマジかよ。
[声を落として告げられた内容に、オレはどこか呆けたような声を上げた。
少し声がでかくなっちまったから、ゲルダに目で怒られたかもしれない。
…あ、エーリッヒ居たのか…。そりゃ怒られるわオレ、うん。
済まなそうな表情になりながら、小声でゲルダに爺がどこで殺されたかを聞いた。
……うげ、ゲルダの部屋の真下って。
オレの部屋からも近ぇじゃねぇか。
そうか…、とゲルダに返すとアイツは厨房へと入って行った。
んー、どうすっかな、見に行ってみるか否か。
つか、殺されたって、誰に?
結局オレはそれを確かめるために外へ行ってみることにした]
―朝/二階→広間―
[どうにか着替え終わると部屋を出て下に降りた。
昨夜の広間は穏やかだった。苦手としているゼルギウスといても、特に何を感じることもなく。談笑すら出来て。>>193
冷めても美味しいお茶を片手にした平和な時間が流れてから、まだ一晩しか経っていないのに。同じ場所の空気が、今朝は重く感じる]
……ギュンターさんが。
[丁度ゲルダがエルゼリートに説明をしているところだった。>>197
真っ先に見たのはクレムの姿で。
それから恐る恐るというようにエーリの方を窺った]
─広間─
[階段付近で交わされるやり取り。
他に音のない空間では、遮るものもなく。
届いた言葉に一瞬、肩が震えた。
ぎ、と唇を噛み、それから]
……なんで……なんだよ。
[零れ落ちたのは、掠れた呟き。
やや伏した翠は、先ほどよりも、暗い──否、冥い]
―広間―
[辺りを見回すが自衛団員は宿屋に戻ってきてはいないよう。
エーリッヒを気遣うクレメンス>>194とライヒアルト>>198を
交互に見遣り少し考えるような素振り。
ゼルギウスが此処にいれば何かあっても大丈夫だろう、と
女は玄関へと向かう]
私、詰所に行って自衛団長さんの事を知らせてきます。
[広間に居る者にそう告げて宿屋を出る]
―広間―
[突然に肉親を亡くすことの辛さは実体験で知っている。
だから逆に掛ける声が見つけられなかった。
一度向いて逸らされた視線に、困ったように俯いた。>>201]
えっ、ナータ。
危険だよ、今一人で行ったら!
[人狼がいるこの状況で。
それを知らせた自衛団員だってどんな反応をするか。
慌てて後を追いかけようとした。>>202]
[男が階下に降りた直後に、エルザが階段に姿を現し、近くに居たゲルダが声を潜めて事実を告げる。男にその声は聞こえなかったが、エルザが外へと向かった後に、同じ事実をクレメンスから聞いた。エルザは、恐らく殺された団長を見に行ったのだろう、とも]
あのじいさん、殺しても死にそうになかったけどなあ。
[最初に零れた感想は、どうにもその場に相応しくはなかったろう。一応声を落としてはいたが]
俺も見に行ってみるぜ。こうなると自衛団がどう出るかも気になる。
[さすがに次に出た言葉は、真面目な響きを持っていた]
[追いかけようとするおとうとを一度振り返り]
でも、知らせなきゃ。
それに危険なのは誰しも同じことでしょう?
[誰かが危険に晒されるくらいなら自分がそうなった方が良い。
そうすれば少なくとも自分が後悔することはないから]
ラーイは待っていて。
病み上がりは大事にしないといけないのよ。
[常と変わらぬ様子で留める言葉を向ける]
―朝 二階の自室―
……ってぇ。なんだ?
[まどろみの中で、悲鳴とも唸りとも思われる声>>153に起き上がり、頭を揺らす。
昨日は寝る前に薬学の本を読んでいたためか、頭がすっきりせぬと、昨日厨房からもってきた水差しより、コップに水を注ぐ]
[男が外に向かう前に、ナターリエが動き、その後を追ってライヒアルトも動こうとする]
いや、お前さん達、どっちもあぶねーって。
[やれやれと肩をすくめて、二人より前に、外に出ようと戸口へ向かう]
[そして動きが止まる。
揺れる水面を眺め、息を飲み、後ろへと振り返って。そこに壁があるだけだというのを把握して、もう一度水へと目を移す]
…気のせい、だよな。
[寝惚けていたのだろう。こりゃ重傷であるなと、水を飲む]
―広間・玄関近く―
それはそうだけど。
どうしてもナータが行くっていうなら俺も一緒に。
[扉近くまで行って反論し、留める言葉に困った顔をした。>>205
ナータは時々頑固にもなる。殆どは折れて受け入れてくれるけど]
ヴィリーさん。
はい。お願いします。
[彼の方に頭を下げて足を止めた。
ナータはどうするのか。一人でないなら、まあ。自分が折れておくべきかもしれない]
─ →宿屋外 西壁─
[場所は聞いていたから直ぐにそこへ向かう事が出来た。
オレは出入り口から出て宿屋の西側へと回る]
……これ、か?
[辿り着いた先には白いシーツが掛けられていた。
おそらくこの下に爺が居る、のだろう。
発見時に血はだいぶ乾いていたのか、白に色が移ってはいないようだった]
…うげ。
[捲ってみて、見えたものにオレは左手で口元を覆った。
眉根がきつく寄る。
傷口が目に入って、すぐさま捲っていたシーツを下ろす。
白を被されたものの傍にしゃがみ込んだまま、しばらくオレは俯いていた]
[ヴィリーの声>>207にきょととして。
昨日の浴室での一件を思い出し思わず視線を外した]
――…今なら危なくはないと思います。
ほら、外は明るいですし。
[おとうと>>209の心をあねは知らず
小さな笑みを一度彼に向けてから]
ラーイはお留守番しててね。
直ぐに戻ってくるから、大丈夫よ。
[そう言いおいて前を歩き出すヴィリーの後をついて女もまた歩み出す]
[そして、ほんの少しの苛立ちが混じえながらも、いつもの薬師としての必需品を手に、一階へと降りる]
― → 一階広間―
…何があったんですか
[挨拶する気配もなく、疑問系でもなく。
誰にたいして問いかけたでもないが、周囲を見渡した後自然と、視線はクレメンスへと向けられた]
[ヴィリーの事は村に来て日の浅い人、と認識していたから
詰所が何処にあるか分からないかもしれないなんて思っていた。
だからこそ一緒に行こうとするのだけど]
……頑固でしょうか。
そんなこと、ないと思うのですが。
[へなりと眉尻を下げながら案内する心算で]
―自衛団詰所―
[駆ける事は出来ないがそれでも足早に村への道を辿る。
詰所では嵐への対応に追われていた自衛団員が一仕事終え
ささやかな休息をとっているところだった]
――…あの。
[声を掛けて彼らの注意を引く。
彼らが容疑者の一人である女である事に気付けば
その表情は険しいものへとかわった。
如何して此処に居るのか、と責めるような言葉が投げられ]
自衛団長さんが襲われ亡くなられたそうです。
ですから、……早く、来て下さい。
[そう告げれば詰所にざわめきが広がった]
― 回想/夜・浴室 ―
[パンチ一発でも飛んでくるものだとてっきり思っていたのだが。
フォルカーの反応>>181に、あ、これは何かマズイ?と気づいて小部屋に放り込んだら、小声で謝れた。
その様は少し妹の方とダブるものがあり。
それから事情を聞いたがだいたい予想してた通りで。
まーお前が悪いネと言いながらも、ぽんと一度背を叩いた。
それからまだ一人にするには心許無いフォルカーを送り届けるために二階へと上がる。
途中、大人しすぎるくらいおとなしかったフォルカーの頭を撫でてみた。
案の定気が張っていたのか、何時もとは違った反応>>182が返ってくる。
見たものが衝撃すぎたかネ、と呟きかけたが、ぶり返すとまたアレだったので黙っておいた。]
気にスんな。次から札には気をつければいいさネ。
お休みフォルカー、良いユメを。
[再びの謝罪にはそう笑って、お休みも告げて。
それから広間へと戻り、ゼルギウスやライヒアルトらに混ざるようにブリジットを待ってから就寝した。]
―自衛団詰所―
[最悪の事態に自衛団員の動揺は知れない。
自衛団の一人が女を捕らえようとその腕を掴んだ]
……ッ、そのような事をせずとも
私は逃げません……!
この足で逃げられるなど思ってもいません。
貴方だって知っているでしょう?
[腕に男の指が食い込むのを感じきつく柳眉を寄せる。
それでも言葉で説得を試みるだけで抵抗らしい抵抗はしない。
しても敵わないことを知っているし
下手に刺激してはいけないとも思っていたから]
─広間─
そりゃ、夜よりはずっといいだろうけど。
[明るければ人狼は大丈夫でも。
けれど弟妹の世話を言い付かった時のように。反論しきれず、溜息をついてナータも見送る羽目になった]
もう、子供じゃありません。
手が必要なら言ってください。
[処理というヴィリーに、深緑は鋭く光る。>>213
けれどすぐに言い直されたのでそれも一瞬で消えて。子供扱いされたことでムッとした顔をしながら、出かける背中に言った]
―夢の中―
[今よりもまだ小さい自分がそこにいる。
エーファと同じ服を着てリボンが左右別の色のものをつけられてるのは両親が見分けをつけるため]
ねぇ、どうして私の名前は男の子みたいなの?
[自分に問いに両親はとても難しそうな顔をしていた。
父親から、祖父が孫息子がほしくて、その為にどっちかにつけることになったと伝えられる]
なんで、私だったの…?
[それは自分が姉だからだと、それまで姉とされてることに特別な意味を感じるようになったのはその頃あたりからだったかもしれない。
そのことが嫌になり始めるのにも、そう時間もかからずのこと]
― 二階・自室 ―
[早朝、早すぎる時間帯に一度起きて軽く室内や浴室を掃除したりと、雑事をしたが、誰ともすれ違う事はなかった。
外には出なかった為に、外で何があったか―それとも、まだ何も起こっていなかったのか、結局はわからない―を知る事なく。
エーリッヒが起きてくる前に、一度部屋に戻り二度寝していた。
その為、次に目が覚めるのはだいぶ時間が経ってからとなる。]
―自衛団詰所―
[自衛団員を制止するヴィリーの言葉と掴む手>>221に
団員はかすかに身動ぎ渋々ながら女の手を離した。
団員は、離せ、と言いたげにヴィリーの腕を払おうとした]
お世話をお掛けしました。
ありがとうございます、……ヴィリーさん、でしたっけ。
[他の人が呼んでいた名を紡いで女はヴィリーに礼を言った]
―二階・個室―
[ぎこちない空気を引きずったまま、一人で個室に戻った]
……はあ。
[溜息が何度も零れ]
やだ、な。
[ころり]
[ベッドの上に蹲り、寝転ぶ]
[姉の身に起こったことなど知らぬまま、そのままいつしか目を閉じて]
[エーリッヒの様子とその横で言葉はなくとも首を左右に振るクレメンス>>222をみて静かに頷いて返した。
口にするのを憚られる。そして今までのことを考え直すと可能性はそう多くない。
軽く手を上げて、返事はいらないということを示した]
― 二階・自室→広間 ―
ふぁ………、ん…。
あれ、けっこう寝てた?
[周囲の明るさに瞬いて、シャツの上から上掛けを羽織ると部屋を出た。
階段を降りる前に一旦足を止め奥を見たが、出てくる気配がなければすぐ下へと降り、広間の様子に群青は瞬いた。]
どした?
[とは、すぐ前にいたゼルギウスへと尋ねる。
尋ねた後、視線は一番消耗しているように見えたのはエーリッヒへと向いた。]
―宿屋外 西壁―
……っは、きちぃわ、これ。
[怪我の傷等なら見たことが無いわけではなかったけど。
こんなに酷い傷は見たことが無かった。
あまりに酷すぎて瞼に焼き付きそうになる]
…誰がやったって、こんなのやるのは人じゃねぇわな。
[そう、オレはそれを確かめに来たんだ。
傷を見て誰の仕業かは直ぐに分かった]
……はぁー、居るんだなぁ。
爺の言った通りだったか。
[呟くも、オレはまだ顔を上げられずに居た]
― 自衛団詰所 ―
[骨まで人間を食べるような野獣が、この村に存在する筈もない。居るとすれば、それは伝承の示す闇の獣に違いなく…自衛団員にも、その意は正しく伝わったようだった]
―広間―
[クレムとゼルギウスが無言で会話をしている。>>229
今はクレムはエーリから離れるわけにもいかないだろう。
吐息を一つ挟んでゼルギウスの方に近寄った]
想像、出来たと思いますけど。
犠牲者が出ました。
[できるだけ潜めた声で、事務的に言った]
―自衛団詰所―
[ヴィリーの言葉>>230を切欠に
自衛団員たちが慌ただしく岬にある元宿屋へと向かおうとした。
無論、お前らもだ、なんて言われて睨まれてしまうのだけど女は軽く肩を竦めヴィリーへと視線を向ける]
では、戻りましょうか。
[足先が冷えてきて微かに痛みを感じはじめていたのもあり此処に長居する心算はないようで]
……あ、先ほどの事は二人だけの秘密にして頂けぬでしょうか。
義兄やおとうとに心配を掛けたくありませんので……。
[ヴィリーが居たからおおごとにはならなかったが
大丈夫といった手前、些細であっても何かあったとはライヒアルトには知らせたくはないらしい]
お願いします。
[ぺこりと頭を下げれば長い金糸がふわりと揺れた]
―二階・個室―
[意識が戻ってきた頃には、隣に慣れた気配があった]
……ん……、
[頬を突き、身体の上を動いていく指]
[くすぐったそうに身じろぎをして]
なに、……
[見られた、という声]
[何がと問うつもりで、声にはなっていなかったかも知れない]
[そのまま二度寝に入った姉とは対照的に、ゆっくりと覚醒していき]
[――直後]
[そして改めてエーリッヒ>>226の様子を見る。
彼の感情が抑制が効かないほどにまで爆発すると、発作おきかねない。そうすると非常に危険だというのは重々承知していた。
薬ももちろん有用であるが、心のケアはきっと、クレメンスのほうが上手にできる。と静かに判じ、お任せしますというように軽くクレメンス>>232へ会釈をしたところで]
あー、よぉ、アーベル。
まあなんていうか…
[後ろから出てきたアーベル>>231へと言葉を紡ごうとしたところで、ライヒアルト>>235確証的な発言を得る。やっぱりというのと、一瞬震える。だがそれは恐怖というよりも、気味の悪さというのが優っているのに気づかれるかは知らないが]
嫌なことだけ当たるもんだな。
…団長かな?
[だそうだ。というようにアーベルには示しながら、声を潜めつつライヒアルトに聞いた]
――……っう、あ、
[どくり]
[赤が瞠られた]
[心臓が高鳴り、強く締め付けられるような感覚に囚われる]
……は、……ふ、
[涙をぼろぼろと零しながら、胸元を押さえ]
[呼吸の仕方を忘れたかのように、喘いだ]
[数分もすれば、責めるような痛みは引いていった]
[息を吸い、吐いて]
[呼吸が落ち着いてから、視線を動かす]
……あ、
ルカ、ねぇ……?
[エーファに縋るようにして眠る、姉の顔があった]
[それとも今ので起こしてしまっただろうか]
[しばらくそれを眺めた後で]
[自分がいつもされているようにして、頭を撫でた]
―二階・双子部屋―
んぅ……
[不意に息苦しさを感じる。夢でなのか現実でなのか意識は境にありよくはわからない。
自分のものであって、自分でないような感覚]
あぁ……
[それが収まるのはちょうど自分の半身たる妹と同じ頃に。
意識はまだはっきりとはしないけれども名前を呼ばれた気がする。
自分と同じであって、自分ではない声。
頭に感じる感触、うっすらと目を開けて]
あ…、エーファ…おはよう……。
[目に入った姿にそのままの格好で朝の挨拶をした]
―広間―
はい。そうらしいです。
俺もまだ、確認はしてませんが。
エーリとクレム兄、ゲルダさんは見たようです。
ナータとヴィリーさんが自衛団まで伝えに行きました。
[ゼルギウスが震えたのには気がついたけれど、理由までは分からなかった。だから淡々と、密やかに伝えた>>239]
[フォルカーが目を開けて、手を頭から離す]
……おは、よう。
[涙の跡を見られないようにと、袖で顔を拭い]
[姉の邪魔をしないよう注意しながら、そっと身を起こした]
― 厨房→浴室 ―
[広間では、もちろん大きな声になったエルゼリートをぺしりと叩いておいた。
ライヒアルトも後ろからやってきて、頷く。
後は、厨房に移動したからわからない。
ミルクを温めた鍋を片付けたあとは、浴室に移動して
特別に温まりたいというわけではなく、単に身体をさっぱりさせたいだけだったので、お湯はぬるくて構わない。と、すぐに服を脱いで、タオルで身体で拭った。
もちろん使用中は一応つけているが、多分誰も来ないだろうとは思っている。
さっと洗うと、そのまますぐに出て、服を着て、後ろ髪を持ち上げた。鏡でその色を確かめて、溜息一つ。洗ったところで消えるわけもない]
―宿屋―
[岬の宿屋へと戻ると自衛団員たちは団長の亡骸の元へと走った。
鋭い爪痕が刻まれるその亡骸を丁重に運びして――
広間で自衛団員から告げられるのは無情な言葉。
此処に人狼がいるのは間違いない。
だから、見つけて殺せ、と――。
その通告に遅れて広間へと戻ってきた女は目を瞠る]
そっか、わかった。ありがと。
自衛団員に…か。
[ライヒアルトから現状>>244を聞いて礼をいいつつ考える。
いい予感は欠片もしないわけだが、伝えに言ったという二人のことをしばし案じつつ]
夢ならよかったんだろうがなぁ
[と、アーベルに苦笑して答えてから]
とりあえず…他の人が無事かどうか確認したほうがいいかね
[今名前が出てきた人物意外となると、...は起きているとは知らない。エルゼ。双子。]
─回想・広間─
あ…ありがとうございます、助かります。
[ライヒアルトが場所を空けてくれたのに気付いて頭を下げ。>>145
ナターリエへは言葉が足りなかったものの、ゼルの助け>>192のおかげで意図はちゃんと伝わり。
快諾してくれた彼女>>144に、安堵の笑みと共にお礼を言った。
注意の必要な事柄もゼルが伝えてくれて。>>193
ヴィリーが入浴中とは知らなかったものの、浴室が使用中だと聞けば待つ心積もりで頷いた。
内心、落ち込んでいるエルゼが気になったもののなんと声をかければ良いかもわからずナターリエ達と他愛無い話を続け。
ゲルダの淹れてくれた紅茶も飲みきり、片付けをしてから着替えを先に取りに行こうと思った矢先聞こえた叫び声に驚いて。]
え…今の、フォルカーちゃん…?
[聞こえた声は彼女のものか妹のものか解らず、けれど穏やかならぬ悲鳴に大丈夫かしらと立ち上がったがアーベルがすぐに向かったのをみれば慌てることはなかった。
続いてエルゼ達も声の方へ向かったのを見れば、自分まで行って却って迷惑をかけてはいけないとその場に留まり。
何を話しているかは解らずとも遠く聞こえる喧騒に、共に広間に残ったゼル>>193と顔を見合わせた。]
…何が起きてるのかしら、ね。
[そう問えば、ゼルには聞き覚えのある悲鳴だったらしくそこまで心配しなくても、という反応が返ってきたろうか。
程なくして戻ってきたナターリエから事情を聞けば、あら、と瞬きして。
その後アーベルとフォルカーも広間を通って二階へと向かうのを見れば、アーベルにちゃんと気遣ってあげてね、と目線だけでお願いをした。
思わぬ喧騒も収まった後、改めてナターリエと入浴をしようと着替えを取りに行った後浴室へと向かい。>>172
彼女から体調を気遣われれば、大丈夫ですよ、と微笑んだ。
日の色に染まることの無い自分の肌は血が透けて不健康極まりなく、出来るなら人目にさらしたくはない。
躊躇いなく肌をさらすことの出来る彼女に、内心羨ましいと思う気持ちを抱いたが、自分から頼んでおいてこんなこと思っては、と心の中で恥じながら自分も服を脱ぎ。
彼女の足首の傷跡には気付いたが、それを指摘することはせず。
彼女の内心に気付く事は出来ぬまま、終始気遣ってくれることに微笑み礼を言って、湯から上がり身支度を整えた。]
ありがとうございました、ナターリエさん。
本当にご迷惑をおかけしてごめんなさいね…
[申し訳なく思い感謝と謝罪を述べた後髪を乾かす為に広間に戻れば、ゼルとアーベル、ライヒアルトの姿があって。]
ゼル、アーベル、待っていてくれたの?
二人とも、ありがとう。
ライヒアルトさんも、お待たせしてごめんなさい。
[ゼルとアーベルには待っていてくれた礼と、ライヒアルトにはナターリエを借りていたことの謝罪をし。
アーベルには、フォルカーは大丈夫かとも問いかけて。
髪を乾かした後まだ誰か残っているなら先に戻ると告げて薬を飲む為の水差しを手に二階の部屋へと戻り、眠りについた。]
─回想・終了─
─宿屋外 西壁─
[白の傍でしゃがみ込んだままで居ると、自衛団員が数名オレの方へと駆けて来た。
…いや、オレへと言うよりは、目の前の躯に対してだな。
奴らはオレが居るのに気付くと少し怯んだみたいだったけど、爺を運ぶのを優先と考えたらしく、オレの結わえて無かった髪を引っ張って後ろへと放りやがった]
いって……!
何しやがる…!!
[後ろに引っ張られたもんだから、オレは当然よろめいて尻餅をつく羽目になる。
頭と尻と、両方痛めて涙が出そうになった]
……あんだよ、ただ傷を確かめてただけだよ。
オレじゃねぇ。
ここに来た時は既にそのシーツも掛かってたからな。
[元々容疑者として集められてたから、ここに居たオレを連中は容易に疑いやがる。
それは仕方ねぇにしても、第一発見者はオレじゃねーっつの。
……そういや誰だったんだろ。聞いてねぇや]
―広間―
……本当に。
[夢なら良かったというアーベルとゼルギウスに、心の底から頷いた。こんなの、せめて夢であって欲しかった]
あ、エルゼリートさんは外へ確認に行ったみたいです。
ブリジットさんとリンク姉妹はまだ見かけていません。
[他の人はと言われて、もう一人知っている所在を伝え。
女性達はまだ休んでいるのだろうかと、天井を見上げた]
─翌朝・二階 自室─
[ここで寝るのは二回目ということもあり、前日よりも眠りは深かった。
眠る前に入浴したことも大きかったろうか。
それでも、どこからか聞こえてきた悲鳴>>153はその眠りを破るには充分なもので。]
……ぇ…?
いまの、な……ぁ…ぅ。
[驚いて身体を起こしたものの、急な目覚めについていかない頭が眩暈という形で不平を言って。
しばらく動けぬまま、波が穏やかになるのを待った。
ようやく視界がはっきりとなったのは叫びを聞いてからある程度時間が経ってしまった後で。]
さっきの声、何だったのかしら…
[不安げに呟くと、まず薬を飲んでから身支度を整え部屋を出た。]
─自室→広間─
[妹が身を起こせば自然と自分は離れることになり。
表情はあまり明るいとはいえない様子だったかもしれない。
それが夢のせいなのか、昨日の出来事のせいだったのかは定かではない]
エーファ、昨日はごめん。
ちゃんと、寝れたか?
[それでもかけるのは心配する言葉だった]
そっか。エルゼさんは外に…か。
[つまり外に犠牲者はいるのだな。今更気づきながら、ライヒアルトと同じように二階へと目を向けてから戻し、またエーリッヒと、そしてクレメンスを一度みてから]
ちょっと水とってくるから。
[見てない人もだが見える人間もどうにかするべきである。
すぐ手元に薬を飲む水を置いたほうが安全だ。と、一度厨房へと入っていった。水を取るだけだから手間はかかるまい]
― 広間→厨房―
[戻ってくると人の姿は先より増えていて。
瞬いた後に、尋ねる]
食事はちょっと作れる気がしないけど。
飲み物、飲む?
まだミルクはあったけど。
─広間─
おはようございます…
あ、あの…何か、あったんですか…?
その、さっき、悲鳴が聞こえたような…
[1階に下りると、数名が集まっていて。
けれどそこにはナターリエやヴィリーの姿は無かったろう。
誰にともなく問いかけたが、返事はあったろうか。]
― 広間 ―
[くす、くすと、猫の反応>>250には楽しげな笑みを浮かべた。
わざとひらひらと手を振ってみたり。]
見にって……おー、みんな勇気のある事だネ。
[見てきたと、ライヒアルトの弁に>>244はそんな言葉が漏れた。
自衛団に伝えに行くのはまぁ当然だろうが、ロクな事にならんだろうなぁとは思った。
ナターリエ相手なら、そう無体を働く事もないだろうが。]
だネ。
あー…お嬢やらフォルカー達は起きてっかな?あと美人の兄さん。
[こちらもまだ今日は姿を見ていない。
ちらと階上の方を見上げた。]
様子見てくるかねぇ?
[と口にするとブリジットの姿が見えた。]
─宿屋外 西壁─
…あ? あー……。
そうだな、そうだろうな。
[ヴィリーの声>>260にオレは納得の声を漏らした。
その声は消沈したように低い]
オレらは容疑者だもんな。
[爺の傷はどう見ても人が為し得ない傷だった。
そうだ、オレ達は元々それを疑われてここに集められたんだから。
爺がやられた以上、コイツらの考える事は容易に想像出来る。
オレはヴィリーにいつも通りに呼ばれても反応することなく、一人納得して立ち上がり、服についた土や雪を払った]
[ふる]
[謝罪には首を振り]
大丈夫、だよ。
ちゃんと、寝た。
[言葉に嘘はないけれど、声は少し掠れていた]
[姉より先にベッドから降りて、身支度を整え始める]
……顔、洗いたい、な。
[今朝の苦しさが蘇るような気がして、見えないところで眉を寄せた]
[姉にもそれが伝わっていたかもとは知らずに]
―厨房―
[すぐ戻るとでもいうように、アーベルとライヒアルトには軽く手を振っただろう。
ゲルダとは入れ違いになって、厨房へと入り、水差しに水とコップをいくつか盆の上に置いて]
気のせいじゃぁねえってか
[頭が少しチカチカとする感触とともに、意識して見たそれは]
―広間―
[自衛団長の遺体がある場所へは女は行かなかった。
自衛団員たちの足について行けなかったというのが正確な所。
覚悟していたとはいえ自衛団からの通告を聞けば衝撃が走る。
待っていてと言った人にただいまを言えぬまま言葉を失った。
不安からか胸元の十字架を右の手でぎゅっと握り締める]
……………。
[胸に仕舞った秘密を思えば何を言っていいかも分からなかった]
― 広間 ―
おはよ、お嬢。
今朝団長の爺さんが殺されたって。
[ブリジットにはそうさらりと告げた。
広間に自衛団が入ってくるのは、その辺りになるのだろうか。]
それならいいけど。
[その様子は大丈夫そうにはあまり見えなかったけども、
自分もあまり人のことをいえるような心持ではなかったので素直にその言葉を受けることにした]
下、降りようか。
俺も風呂とか入っときたいし。
[昨日は入り損ねたので、その理由にまで思い至ると少し暗い気持ちと恥ずかしい気持ちが湧き上がり。
急いでベッドから降りると、エーファと並び身支度を整え始めた]
―広間―
[水を取りに行くゼルギウスを見送って。
>>262ブリジットがやってきてすぐに、玄関から自衛団員が入ってきた。>>249
ブリジットに会釈するのもそこそこに、通達が伝えられて唇を引き締め、深緑を険しくした]
簡単に言ってくれるじゃないか。
人の命なんだぞ。
[後から入ってきたナータが目を丸くしているのに気がつくと、睨むような視線を外して近づいた]
おかえりなさい。
[自衛団への文句とは逆に、弱い声をかける]
―広間→厨房―
[ちょうど聞いていない自衛団の話。
ゆるく首をかしげたものの、とりあえずは今は先に用意すべきかと、厨房へと向かう。
一応、人数だけは数えて]
嫌味だろ、ぜってー。
[薬師に、死者が見えるなんて皮肉すぎる。人としての悲しさがあれども、死者の存在は薬師として、無念さと無力さの表れにさえ思えるのだ。
「なんで、もっとはやくこなかったんだ。」といわれる声が聞こえるようだ。
そんなの、なんでもっとはやく会えなかったんだ。といいたい。
「助けれないのかよ」といわれる声が聞こえる気がする。
そんなの、こっちだってできるなら助けたいんだよ。といいたい。
そしてそんな思いに同意するように自衛団長が恨みがましくこちらを見ているのは、気のせいなのだろうか。]
[エーリッヒの紡ぐ伝承という言葉にピクと肩が震える。
役目を終えたとばかりに宿から出ようとする自衛団員に]
私達だけで何とかしろ、と……?
こどもや団長のお孫さんは……
さすがに容疑者から外すべきではありませんか?
[そう言い募ってみるけれど首を振り一蹴されるだけ。
歩み寄るライヒアルト>>273の気配にふと其方に顔を向けた]
――…ただいま、ラーイ。
[十字架を握り締めていた手が緩み
ライヒアルトの服の袖へとその手が伸びる。
不安な時に誰かに触れたがる癖が出たようだった]
― →厨房 ―
[厨房に行くと水を持っているゼルギウスがいる。
ゆるく首を傾げた]
どうかした?
ああ、ゼルギウスは何か飲む?
ちょっと食事は作りたくないけど。
─広間─
わ、たし。
ちょっと、お水、飲んでくるわ。
[発作が起きそうな前兆を感じ、アーベルにかろうじてそれだけ伝えると厨房へと向かう。
そこにゼルの姿があるのに気付けば、青褪めた顔を見せぬように。]
─宿屋外 西壁─
[運ばれて行く爺の躯に一度視線を向け、軽く瞳を伏せる。
髪を長く垂らしたままだったのもあってか、それが女性的に見えたようで。
こちらを見ていた団員数名が少しうろたえてた。
……何なんだお前らは。
消沈していたけど少しむかっ腹が立って来て、オレはヴィリー>>275に続くようにして宿屋の中へと戻ることになった]
― 広間 ―
なー。ちなみに皆でヤダって言ったら皆殺シ?
[くすりと笑みながら団員に言うと、相変わらず自衛団員は険しい顔のままで。
それも辞さないが、その前にお前たちが人狼に殺されるだろうとぴしりと言い切られた。]
あはは、それもそーだ。うっかりしてたネ。
[本当にうっかりかどうか、傍から見ても解らないだろうが。]
……うん。
[頷いた]
[身支度は少しだけ早く終わって、姉の準備が整うのを待ちながら]
ルカねぇは、大丈夫?
[ちら]
[何となく元気がないような隣を見て問う]
[昨日の顛末は知らない為に]
[頭がチカチカするのは、話に聞いていた影響というものか。
深く息を吐き出し落ち着けると映された像も消えたところで話しかけられ>>280びくっとして振り返る]
……って、ゲルダさんか。
いや、ちょっと…まあ…ね。
水を取りにきたってだけだよ
[と、お盆の上に乗ってるコップと水差しを示してみせる自分がどうしたといわずに、何をしに来たかだけこたえ]
そだね。んじゃ何か温まるものお願い。
―広間―
[伸びてきたナータの手を避けることはしない。>>279
普段よりも少し温かい手で、逆にその手を握りもした]
こうなるかな、と思ったから。
一人で行かないでって言ったんだよ。
[ナータに触れられるのは大丈夫となってから、不安な時にはこうしてよく手を握ってもらった。
そのお返しではないけれど、元気づけようとするように加減しながらもぎゅっと力を入れた]
ああ、ブリジット
[顔色は抜きにしても、まだ一度も見てなかったためブリジットの無事だった姿>>281にはほっとしつつも、盆の上のコップに水差しより水を注ぎ差し出した]
―二階・双子部屋→―
[妹にやや遅れて、今日はエーファによく似た感じに髪も整えていた。
昔は、よく意識して同じにしていた気がする。
いつからか、自分の方が変えるようになって、両親が二人の区別つくようにと用意したリボンも使わなくなっていた。
あのリボンはどこにやったっけかなとふと考えたり、二人並ぶと今日はより見分けがつきにくくなっていたかもしれない]
大丈夫、なんとか。
見られたのは俺の不注意のせいだし。
[事情をよく説明してなかったので、向こうが疑問の様子を浮かべるなら昨夜のことを話すだろうか]
とりあえず、行こうか。
[事情を説明したなら少し急かすように、そうでなければ促すようにだっただろうか]
─広間─
[自衛団員と、ナターリエ、アーベル、それぞれの問答に、小さく息を吐く]
……石頭の配下は、そろって石頭、ってか。
[吐き捨てるよに呟いて。
>>284 頭の上に手が置かれると、くらい翠をクレメンスに向けた]
やめとけ、って、言われても、さ。
悠長に、構えてらんない、し。
……伝承を、なぞる事が、是とされたなら、どうなるか。
俺は、その記録を、幾つも見てきたんだから。
[かすれがち、途切れがちの声で綴るのは、緊張を抑えているから。
自衛団員の思考はわかる。恐らくは、動揺もしているのだと覚れもする。
なんでかんで、団長が慕われていたのは、知っていたから。
勿論、だからと言って一方的な通達を容認できるわけではないのだけれど。
逃げられない、という認識もあったから。その思いをそのまま、言葉に変えていく。
真白の猫が、不安げに、鳴いた]
― 広間 ―
[建物の中に戻ったのは、丁度、自衛団員達と入れ違いだった会話のいくらかは耳に入っていたかもしれないが、それには言及せず、ずっとここに居たであろうクレメンスに視線を向ける]
で、やっぱり人狼探して殺せって?
[相も変わらず、問う言葉は端的]
[クレメンスから掛かる声に一度其方に顔を向けて]
ただいまです、おにいさま。
[いつものように笑みを浮かべることが出来ぬまま声を返す。
皆殺し、などとアーベルの口から漏れれば
ライヒアルトの手>>287と重なる女の其れがピクと震える]
……考えなしでごめんね。
[詰所であった事を思えばおとうとの考えが正しかったと知れて
素直に小さな声で彼にあやまる。
繋いだ手から伝わる温度に励まされる気がしたけれど
常よりその温度が高いように感じられもして]
ラーイ、もしかして、まだ熱があるの……?
それとも、私の手が冷たいだけ……?
[菫の眼差しはライヒアルトの手へと落とされた]
あー、まいったね。
薬師にとって商売繁盛ってのは目出度くないんだけどね。
ま…精神的な負荷って大きいからね。健康なやつでも崩れる。
[そうすると病気なやつはもっと危険なわけだとは口にはださずにゲルダ>>289に答えて]
んー…そですね。
できればスープ系頼んでもいいですか?
こんなときなんで、しっかりしとかにゃならんので
─ →広間─
[宿屋に戻ったら、中からも自衛団員が数名出て来た。
何だ? 何かあったのか?
オレの瞳は去って行く自衛団員達を追うも、奴らは答えはくれなかった。
まぁ声かけなかったからな。
でも疑問は直ぐに解決することになった。
先に入ったヴィリーが問う声を聞いたから>>293]
……は、マジ、で?
探すったって、手段もねぇのに、どうやって。
手当たり次第に、とかじゃねぇだろうな。
[問うようで、誰に問うたかも分からない声は、多少震えていたかもしれない]
─ 広間 ─
っと、お帰り。
[自衛団員の方にばかり気が行っていた為、遅れながらナターリエに軽く声をかける。自分の言葉に反応していた事は知る由もない。
その後でヴィリーが戻ってくるのが見えたらひらと手を振った。]
旦那もお帰り。昨日も大変だったのに、報告とかお疲れサン。
[顔に残ったあざに、昨日の事とか思い出し、常の笑みを浮かべながら軽い労いを。]
うん。素直でよろしい。
[案の定呼吸の調子が悪くなっているブリジット>>297にいつもの薬師モードでいってから、一度カウンターのほうへといって]
― →カウンター内―
水、ここに置いとくな。
エーリッヒさん。飲むように
[と、水差しとコップを載せたお盆より、コップと水差しを置いた後、ぴっとエーリッヒへと指差して端的にいい、また厨房へと引っ込んだ]
― →厨房―
― 厨房 ―
[苦しそうな様子のブリジットに心配そうな顔をするも、
しっかりと薬を飲んでいる様子に、本当に大丈夫なのかな、と。
そんな顔をゼルギウスへと向けて]
健康が一番ってね。
でも君がいてくれて…良かったというと何か語弊があるね。
こんな事態に巻き込まれないほうが何よりだから。
[困ったような口調だった]
わかった。
まあパンもあるから、少し作っていくよ。
ブリジット、も、飲めるかな?
スープを作ったら。
―二階・個室―
[支度の終わった姉は、いつもより女の子らしく見える]
[そのことに瞬きはしたが、意図を問うことはしない]
なんだか、懐かしい、ね?
[ただ思うところは同じだったよう]
[僅かにはにかんだ]
……見、られた?
[夢うつつで聞いた言葉の意味はやはり分かっていなかった]
[事情を説明されたなら]
そ、うだったんだ。
[まるで自分のことのように、眉を寄せた]
[もしかしたらそれ以上の反応だったかも知れない]
ううん。謝らなくていいんだ。
俺はエーリを手伝って色々見てたから気になったんだし。
[ナータの手が震えたのに気がついて、アーベルに渋い顔を向けた。>>283
否定しないのは、そうなりかねないとも思っているからだった]
え?もう大丈夫だよ。全然普通に動けるし。
ナータが外から戻ってきたところだからじゃないかな。
[熱があるかと聞かれて、きょとんとする。>>295
菫色が注がれると何となく落ち着かなくて、できるだけ自然になるように力を抜いて手を放そうとした]
玄関付近に居て、昨日の夜一時を共にしたライヒアルト
[ゲルダの大丈夫かなという顔>>301にはなんともいえない顔をする。
発作ようの薬を飲むこと事態そもそもよろしくないわけだが、現状だけ考えると十全とはいえないのが本音だ。主に環境が悪いのはいうまでもないが]
そうそう、そういうこと。そんで商売あがったりで俺と母は飢え死に…はしたくないけど、あーいいですよ。むしろ外側にいたらそれはそれでやきもきするんでしょうしね。
[困った口調には気にしない気にしないといいたげに軽く手を振って答え]
お願いします。俺料理の腕とかは壊滅的なんで。
―広間―
……探す、手段。
[エルゼリートの言葉>>298をなぞるように小さく呟く。
柳眉を寄せて、繋いだおとうとの手に縋るように微かに籠もる力。
アーベルからお帰りの声>>299が掛けられれば、はっとして]
ただいま、です。
[顔をあげきょうだいにしたように声を返した。
ライヒアルトの言葉>>304にはうん、と頷き]
それならいいの。ラーイが大丈夫ならそれで……。
ん、……ラーイの手に冷たいのがうつっちゃうね。
[気配を感じてかそろと手を緩めおとうとを解放する]
それ、本当ですか。
[改めてヴィリーにも礼を言おうかとして。
さらりと暴露された事実に表情を険しくした。>>306]
ヴィリーさんが一緒で良かったです。
……俺もついて行くべきだったかな。
[男が二人いたら抑止力になったかも、という意味だけれど。
その場にいたら、止めるどころか過剰防衛をしでかしそうな口調で呟いた]
ごめんなさい、心配かけて。
スープなら、多分大丈夫です。
私もお手伝いしますね。
[戻ってきたゼルと、気遣ってくれたゲルダ二人ともにそう言って。
スープを作ろうかというゲルダにちゃんと返事をしていなかった為に改めて頷き。
微笑みはしたものの、青褪めたままなのは自衛団員の通告ゆえ。]
―二階・個室→―
なんか、そういう気分だったんだ。
[懐かしいとの言葉に頷きながら、自分でもその理由を問われるとうまく答えることができない。
ただはにかむ妹を見ていると、自分も同じ笑みを返していた。
それから事情の説明をし、まるで自分のことのように反応をする妹]
ごめん、今度から、気をつけるから。
[自分だけのことには思えない何かがやっぱりそこには働いて、再度謝っていた。
それから急かすように部屋を出ようとしたところで、もう一度の尋ねる声]
大丈夫だよ、もう。
[声の調子はいつもよりも落ちていたが、嘘を言っているつもりもなかった。
それでも部屋を出てから伸ばされる手にはそのまま撫でられていた。
自分がするのもされるのも、二人の間では一緒なようで違うような、そんな気がする]
[兄のような人も思考は同じだっただろうか。>>309
エーリと会話しているその人の方を、またちらりと見た。
その会話自体は途切れ途切れにしか聞こえていなかったけれど。
目が合ったなら、なにやら頷きあったかもしれない]
うん、大丈夫だよ。
[こっちが冷たくなるのは気にしなくてもいいけれど、と笑ってナータから完全に手を離した。>>312]
[ヴィリーがぽろりと零したそれ>>306に一瞬時間が止まってしまった。
恐る恐るクレメンスへと視線を向ければ笑顔なのに何だか怖い>>309
傍にいるライヒアルト>>313をそろと窺い見れば]
…………ぅ。
[険しい表情に続く言葉が聞こえて]
ひみつに、って言ったのに……。
[へなりと眉尻を下げてヴィリーを見詰める]
あの、ね。
怪我もしてないし大丈夫だった、から。
[何だか物騒な口調に聞こえるライヒアルトに
慌てて言い募りフォローを試みた]
ん、とりあえず心配されときなさい。
そんでだが、座るなりでもして…なんでもいいから言っていいぞ
泣き言でもいいし、苦しみでもいい。
溜め込むものはだいたいのものは毒だ。
[とまだ顔が青ざめたままのブリジット>>314に言う。
泣いても、どうしていても、変わらないものは換わらないというのは、現実的な思考の持ち主にはわかっているけれど、それを人に押し付ける気はない]
― 厨房 ―
[ゼルギウスの表情>>308に、仕方ないのかな、という感じを受け取ったよう。
ブリジットが頷いている>>311ので、少しほっとして、手を伸ばした。頭を撫でるつもりで]
…僕は君のご母堂をあまり知らないのだけれど。
話を聞く限りでは飢え死にとかはなさそうな気がするんだが。
[仮定の話につっこみいれつつ]
すまないね。まぁ、居てくれて助かったと思っている人も、けっこう多いだろう。
僕も病人の見方はわからないし。
…薬の調合とはちがうんだね。
[何にせよ、一度食料庫にいくと、たまねぎと、あとは少し野菜を。栄養をつけられるよう、おなかを持たせるために、チーズも用意して、厨房へと戻る。
あとは、野菜を切ったり、お湯を沸かせたりすればいい。肉はないのは、死体を見たからだけれど、それを言う必要もない]
手当たり次第は、避けたいけど。
[エルゼリートの言葉を反芻して、小さく呟く。>>298]
今回は、でしょう。
もう駄目だよ。自衛団には出来るだけ近づかないで。
お願い。
[怪我はないと聞けば少しは安堵して。>>320
表情を緩めながら菫色を見下ろしつつ見つめた。こんな時に甘えるような口調なのはどうかと思われたかもしれない]
この通り、平気ですよ。
[アーベル>>317にこくっと頷くものの
ヴィリーが居なければどうなっていたか分からない。
掴まれた腕が少し痺れる程度で済んだのはヴィリーの御蔭だが
さらっとばらされてしまったので彼からはついと視線を逸らした]
大丈夫ならよかった。
……それから、ありがとうね。
[離れる手を少し寂しく思いながらライヒアルト>>318に返す言葉。
感謝は言わずもがな甘えさせてくれたことに対して]
いやー…そりゃまぁ…うん。
母さんなら他に職はたっぷりありそうだ。用心棒とか…自衛団やらの教官とか
[ゲルダの突っ込み>>322に否定は出来ない。
しかしなんで肉体系が多いのだろうか。なんて思ったが考えないことにしつつ、居たほうがよかったということには自分の所在云々ではなく、いいのか悪いのかと少し複雑な気分になりつつ、薬の調合と聞いて]
いや、薬は慎重にやるが、それ以外はその反動かかなり大雑把でね。栄養バランスさえどうにかなればそれでいいかな。って感じなんだよな。
エルゼさんからカクテルもらうまで、アルコールに果汁ぶちまけたのが酒だと思ってた。
[そんなこといいながら、調理の準備を始めるのを邪魔にならないようにと、隅へとよった。まあ男手が必要なら言われるだろうしね]
─広間─
[問いの形になった言葉に返る声は無い。
つーかナターリエ愛されてるな。
周りの話を聞いて思ったのはそんなことだった]
……村全体と天秤にかけて、か。
軽く見られた方は堪ったもんじゃねぇっての。
[言って、オレは疲れたように息を吐く。
そのままソファーの一角へと寄り、深く、身を沈めた]
伝承は、伝承のままの方が。
[>>319 言われた言葉を小さく繰り返す]
……誰だって、そう思う、よな。
俺だって、研究、進めてて。
ずっと、そう、思ってた、し。
[けれど、今は自分も伝承の一端。
なんの力も持たぬ身で、できる事はあるか。
何も出来ず、喰らわれるのがオチじゃないのか、と。
そんな事を考えていたら、ふと、白の中に見たものを思い出して]
……っ……。
[身体の奥がずきり、と痛んだような心地がして、とっさに胸を押さえる。
ずっと持ったままだったカップが手から離れ、落ちて行くのを視界の隅に捉えつつ。
不安げに鳴く猫を撫でながら、しばし、そのままの姿勢で目を閉じた**]
そっか。
[こくり]
[気分だったから、という言葉にはただ頷いて]
[ふるふる]
[謝られたなら首を振った]
……それなら、いいの。
[姉が大丈夫だというなら、声は落ちていても言葉を信じることにした]
[廊下の途中で少しだけ頭を撫でて、離して]
[また微かに笑んでから、連れだって階段を下りた]
うん。
…ありがとう、ゼル。
[ゼルの言葉>>321に素直に頷くのは、彼の母にも良く同じことを言われるからで。
それでも、ゲルダも居るところで弱音や不安を言うのは躊躇われてひとまず礼を告げただけで留まった。
体調を落ち着けようとしている時に触れられた手>>322は誰のものかわからなかったけれど、その仕草は優しかったから怯えることもなくそのまま受け入れた。
ゲルダから料理は出来るのか心配されれば>>323苦笑して頷いた。]
一応、最低限必要なことは教えてもらっていますから。
[そう言って野菜を取り、スープの具にするならと少し細かく刻む手際は悪くないもの。
これもゼルの母から、生活に必要なことは身につけなさいと指導されたから出来るようになったもの。]
―→広間―
[浴室に向かうにしても、一度は広間を通らねばならず]
[人の気配に少し緊張しながら下まで降りた]
[けれどそこにあるのは、昨日の賑やかな空気ではなくて]
……なにか、あったの、かな。
[小声でフォルカーに囁きながら]
[誰かがこちらを見たなら、いつものように戸惑いながら頭を下げる]
[ライヒアルトのお願い>>324には弱い。
向けられる彼の眸をそっと見上げて]
ラーイがそう言うなら……
なるべく近付かないようにする。
[考えるより先に身体が動いてしまうことがあるから
なるべく、という言葉をつけるのを忘れない。
ヴィリーの応え>>329には返す言葉もないようで]
そのようですね。
こんなことなら素直にお任せするんだった……。
[はぁ、と溜め息まじりの吐息を零した]
エステル先生なら、何でも極めてしまいそうだけど。
[ゼルとゲルダの会話に出てきた彼の母の姿を思い浮かべ、微笑んだ。
こうしていられるのは色んな意味で彼女のおかげだと理解しているから、尊敬をこめて。
けれどゼルの食事観>>327を聞くと、まぁ、と眉をひそめて。]
駄目よ、ゼル。
折角食事をするなら、美味しく食べなくちゃ。
栄養だけ取れればいいなんて、患者さんの前で言うことじゃないわ。
[私、貴方の患者さんでしょう?と首を傾げて悪戯っぽく問いかけて。
アルコールの話を聞けば、また目を丸くした。
主に、良く倒れたりしなかったわね、という意味で。]
―→広間―
[途中エーファに撫でられたりしながら、微かな笑みを返して。
二人鏡写しのような姉妹は並んで階段を降り広間へと向かった]
どうだろう?
[小声で妹に返しながら、あたりの雰囲気はあまりいいとはいえない様子なのは子供ながらにもわかった。
誰かがこちら見たなら頭を下げる様子は妹とほぼ同じで、ただ戸惑う様子のないことから、よく似た二人でも見分けられたかもしれない]
…ん、おはよう二人とも。
[双子が降りてきているのに気づくと声をかけた。
もう「おはよう」という時間でもなかっただろうけれど。]
[万一次があったなら、本気で足が出るだろう。
クレムとは分かり合った者同士の頷きを交わして。>>325
ナータの感謝には、当たり前のことだからと笑って首を振る。>>326]
うん。そうしてね。
ありがとう。
[なるべく、とはついていたけれど。そこはナータだから。>>336
逆にニコリと他にはあまり見せない笑みで笑って感謝を伝えた]
おや。おはよう?
[双子が広間に下りてきたのに気がつくと、まずは普通に挨拶した。
少女達にいきなり血生臭い話をするのはやはり躊躇われる。
隠しておけることでないのは分かっているけれど]
─広間─
[一人むーんと考え事をしていたから、エーリッヒの異変>>331に気付くのが遅れて。
クレメンスやヴィリーが声をかけるのを聞いて気付く]
おぁ、大丈夫かよエーリッヒ。
上で休ませた方が良いんじゃねぇか?
[問う声は先程から傍に居た年長のクレメンスへと向いた]
ん、ま、後で何かあればいってくれ。
[と、ブリジット>>333へとゲルダに遠慮しているのだろうと予測をつけつつこちらも言葉少なくそこまでに留める。母が何でも極めそうというのにはある意味同意ではあったりしつつ、そして食事観を聞かれと眉をひそめ言われた言葉>>337には]
いやそうはいっても、下手だからな。
[開き直った。
もしくは興味が薄かったのかもしれない。親子で過ごせばさほど気にならなかったというのもあったのだろうか…いや、やっぱり下手だったりなのだろう。]
[アーベルの軽口>>330が聞こえ思わず俯く。
負けないくらいにあにとおとうとの事を想っているけれど
言葉にすると墓穴をほりそうな気がしたので黙っておいた。
労いの言葉>>335には伏せた顔を上げて]
もう既に思っているところです。
……ご忠告ありがとうございます。
[微かに強張るような声音となるのは
抱える秘密を見透かされたような気がしたから――]
― 広間 ―
[双子の姿が見えれば、これで全員一応無事みたいネと呟いて。]
おはよ、フォルカーとエーファ。
[ひらと手を振ってそちらを見れば、一瞬だけ双子に見分けがつかずに群青がきょとりとひとつ瞬く。
良く見れば服やらで、すぐどちらがどちらか分かるわけだが。]
ああ、髪型。
[フォルカーの髪型が、少しエーファと似た感じに整えられているせいでパッと見の印象が近くなったと内心納得した。]
[エーリの不調に気づいたのは、姉妹に挨拶をしてから。
ヴィリーが呼びかけるのを聞いてからだった。>>341
傍にはクレムを筆頭に他にも人がいるから手も出せず。ただ心配そうに見ただけで終わってしまった]
きついよね。
伝承を知ってて、何が起こるか予想できるのって。
[それは自分も同じだけれど。
まだ身内と呼べる相手に犠牲は出ていない]
わざと怪我とか病気したならもれなく説教がついてきますよ。
[一度くらいはというゲルダ>>338に笑いながらいう。
実際訪れたことは一度ぐらいならあったのかもしれないが、...とて全て覚えているわけではなく]
レシピはみても、この料理だとあれが足りない。これが足りないって思わず考えちゃっていつのまにやら…ってなるものなんですよ。
[職業病だなぁとばかりに頭をかいて]
ええ、まあ酒についてはエルゼさんにも驚かれましたけどね。
って、今までの話し聞いてて手伝わせるのは勇気のある行動だと思います。
[アーベルやヴィリーの姿が見えて声も聞こえると、少しばかり落ちた様子になる]
おは、よう。
[まずこちらに気づいた二人の挨拶に返す言葉が若干口ごもるのは気分が落ちていたため]
なにか、あったの?
[それから、妹によく似た声で遠慮がちに尋ねた]
[当のアーベルからも挨拶の言葉がかかり、なんとなく視線を合わせずらい。
よくよく思い返せばアーベルにはじっくり見られた、気がする]
おはよう……
[視線は合わせられぬまま、うつむくような礼の後に挨拶の言葉を返し、髪型のことについては何も言葉を返せなかった]
ってことで、素直に水汲みでもしてきますよ。
[確か薪は補充されていたしと、思いつつ、ゲルダとブリジットへといって、勝手口のほうへといく。
あの母にてこの息子ありというべきか。男手としてはそれなりに戦力になるの*であった*]
―広間―
[エーリッヒを上へ、と言ったのに合わせて視線を階段に向けたため、そこで双子が下りてきたことに気付いた]
ぉ、お?
[パッと見では見分けがつかない、と言うか同じ顔が2つあって驚いたと言うか]
やっぱ双子なんだなぁ。
[真っ先に出た感想がそれってのも何か違ったかも知れない。
でも驚いたんだから*仕方がない*]
……おはよ、う、ございます。
[挨拶に口籠るのはいつものことで]
[特定の人物に対してだったが、同じような態度の姉を案ずるように見た]
[聞きたいことはフォルカーが先に聞いてくれたので、エーファは黙ったまま広間を見渡す]
[落ちるカップは見ていなかったけれど、気分の優れなさそうなエーリッヒと白猫に視線は向いて]
―広間―
髪型?ああ。
[双子を見分けようとまでしていなかったからか。
アーベルやエルゼリートの言い方に二人を改めて見て、納得した。
これだと咄嗟に二人を取り違えたりすることもありえそうだった]
女の子だなあ。
[呟きが誰に対しての感想かは言うまでもない]
[エーリッヒの変調に心配そうな眼差し。
既に案じる声が掛かっていたから其れは控えて。
双子が姿を現せば少しだけ表情を和ませて会釈を向ける。
頷きを交わしあうきょうだいには不思議そうに首を傾げるが
ライヒアルト>>344に感謝の言葉を向けられると其方を見遣る。
向けられる笑みは大好きなそれ。
自然と綻ぶような笑みが女にも浮かぶ]
……ラーイには敵わないわ。
[ぽつと零して微かに視線を外すのは照れ隠しのようなもの]
[と、先にちゃんと水汲みをしてくれる様子に、頬を緩める]
お願いするよ。
[ブリジットが首を振るのに、うんと頷いて]
良いことだよね。そういうのは。
教えてもらうのが一番身につきやすいし。
[調味料やら何やらを選んでいたりと、
言いながらも一応手は動く。
ブリジットが野菜を切り終えたら、炒めようかとフライパンも出したりして。
あまり細かいのは作らないが、こういうことはある程度てきぱきとできる]
お、は、よう……
[ヴィリーに対してもやっぱり同じようにかむしろそれ以上にだったか、向こうは頓着してない様子だったのでなおさらになんだか気まずいものをこちらが引き受けたように感じていた。
それでもエルゼリートからの言葉に、同じ見られたような気がして少しばかりうれしかった。
ゼルギウスが彼のことをエルゼと呼ぶ様子から、そっちが正しい名前なのだろうかと思ったりもしていた。
案ずる様子のエーファには大丈夫だからというように、そちらを見て、それから二人そろって同じ方向、エーリッヒの方に注意が向かっていただろうか]
[エーリッヒが上に戻るなら、盆に乗せたものを持ってついていく。
二、三会話を交わしたかもしれないが、さほど間を空けずに広間に戻るつもり。
双子の見分けは一応できていた。]
―広間―
[足が出るのはまだ正規の聖職でない故の未熟、だろうか。>>360
どちらの方が対処するに大変かはご想像にお任せしよう]
素直に聞いといた方がいいよ。
[言わずもがなの忠告は、エーリに届いたかどうか。
促されるのに、今朝になってからようやく小さな声を掛けていた]
?
[ナータの笑顔が見られると尚更嬉しそうに。>>362
けれど言われた意味は分からず小首を傾げた。
立場が反対の似たようなことをつい最近やったような気もするが。知らない]
[隣から伸びる手を感じてぎゅっと握り返す。
妹が呟く言葉が聞こえて、そちらのほうを見る。無意識のエーファとは逆の手を自分の胸の前で握っていた。
人狼と、それを直前に言っていたのはアーベルだったか、当の本人はというといつの間にかこちらの近くにいて、意識しないようにしようとした結果そばにくるまで気付かなかった]
あっ、その、ありがとう、ございます…
[言われ慣れない言葉、昨日の一件のこともあり、なんて言葉を返せばわからず、向こうからしてみればらしくない言葉の返し方と態度だっただろうか。
どちらかといえばそれはエーファの方に近いもの。
けれどもその様子はすぐに続いた説明で崩れて]
え?団長が?人狼に……?
[はっきりと告げられた言葉、あまりにもそれはあっさりと告げられて、戸惑いを隠せずにいた]
[アーベルの言葉>>359に思うところがあるのか菫の眸は揺れて]
言わずに後悔することともありますが
言って後悔することもあるので……
[自分でも言い訳染みた言葉だと思う。
両の手で胸元の十字架を握り締めれば
自衛団員に掴まれた腕が微かに痛んだ。
柳眉を寄せて俯く仕草は考えこむようにも映るか]
――…わかってはいるのです。
[言って失うものと言わずに失うもの。
天秤に掛けるのも憚られるそれが心を苛む]
[十字架を握り締めた侭クレメンスとライヒアルトを交互に見詰めるが
掛けるべき言葉を見つけられず、視線は彷徨う。
彷徨う眼にヴィリーの愉しげな色が見えてことりと首を傾いだ]
……ん。
[何かおかしいだろうか。
十字架を握っていた手は頬へと宛がわれる。
いつもは触れるはずのヴェールはなく自らの髪が指先に触れた。
そういえば今日はゲルダに貰った銀細工の髪飾りをしていて。
もしかすると奇妙にみえたりするんだろうか、と
小首を傾げるライヒアルト>>370に不安げな貌を向ける]
─広間─
[>>360 手を貸すか?とも思ったけど、オレだと多分足しにならないな、うん。
ここはクレメンスに任せておこう]
[フォルカーの反応>>365がどう言う意味を持っていたか、オレには分からなかったけど、挨拶代わりに笑顔で手を振っといた。
…そーいや昨日の事、大丈夫なんかな。
大丈夫といや、アイツの顎どうなったんだろ。
さっきは碌に顔を見なかったから、顎に痣が出来てるなんて知らない。
オレは少し気になってうっかりヴィリーの方に視線を向けた]
えぇ、本当に。
教えてもらえるようになって良かったです。
[ゲルダの笑顔>>373に頷いて、こちらも微笑んだ。
自分が怪我をすれば教えてくれた者が咎められるから、一層気をつけて習ってきたお陰で手際も悪くはなく。
広間と違い穏やかな空気の此処にいたのは自身にとっては幸いだったろう。
自衛団長の訃報に自衛団員の通告を聞いて恐怖や不安はあれど、手を動かしている間はそれに集中することで落ち着いていられたから。
お茶を淹れるかと問われると、ん、と少し悩んで。]
いえ…とりあえずお湯を沸かすだけしておこうかと思って。
スープだけで良いと言われる方もいらっしゃるでしょうし、私も薬を飲んだばかりだからお茶は控えておきたいですし。
大事なもの。
[戻ってきたクレムを、じっと見つめる。>>376
溜息のようなものが聞こえて首を振るとナータに視線を戻した]
あ。それ。
ゲルダさんが言ってたもの?
[ナータの指が髪飾りに触れるのを見て。
何となく聞き損っていた品について尋ねた]
綺麗だね。
優美で、ナータに似合ってる。
[不安そうなのは、人前でいつもと違う格好をしていたからかと。
合っているような間違っているような受け取り方をした。>>378]
[探すとか、探せないやつとかそんな会話を二人がしているのが聞こえる、
なんのことだか、理解はしたくなかったので考えないようにはしていたが、それでも心の中に確かな引っかかりは残った]
し、してない…。
[いつものように強く返すことはできなかったが、それでもにらむようにしてアーベルの方を見てから、
妹の手を握る手はわずかに強くなっていた]
― 厨房 ―
今度、ハーブティーと一緒に料理のレシピも送ろうか。
ハーブを使ったレシピもなかなか色々種類があってね。
[今度、と。未来のことを口にする。
いつものように、さらりと]
きっと君に教えてくれる人たちと一緒に作れば、簡単に出来るだろうし。
[フライパンの中で野菜はしんなりしている。正直作り手順はあまり気にしていないのであった]
そうだよね。
薬といっしょはまずかったりするもんね。
[沸いたお湯の中にいれたり、調味料を足したりして]
本当はしっかり食べるものもあるといいんだけどね。
やっぱり食べられそうにないときに、見てもね。よくないから。
おにいさまとラーイにお話したい事があったのだけど。
[二人には自らの事を告げておきたいと思っていたから
小さな声でポツとクレメンスへ>>382と返した。
ライヒアルトの問い掛け>>383にはこくこく頷き]
ええ。
昨日ゲルダさんにいただいたの。
[似合わない?と尋ねようとしたら過分な言葉が返されて]
……あ、ありがとう。
嬉しいけれど、ラーイは褒めすぎだと思う……。
[途惑うように揺れる菫はやがて伏せられ耳朶が朱に染まる。
耳朶を隠すように頭へと指先を這わせれば真珠の花が揺れた]
人狼、が、団長、を……?
[暫く経って改めて呟けば、息苦しさが増す気がして]
[胸の前で握る手は力を増す]
そ、か……
探さない、と、……
[顔は俯いているけれど、目は床を見ていない]
[いつもより小さな小声はどこまで届いたものか]
[握り返される手にふと我を取り戻したように、姉を見て]
[次いで頭に手を置かれて、アーベルを見た]
……え、と……
[姉の行く先に従うつもりで横に視線を流したが、逆に問われて]
顔、洗いたい、な……
[控えめに、当初の予定通りの言葉を口にする]
─広間─
[ヴィリーをじーっと見る。じーっと見る。
殴ったところに痣が見えた。
うは、まさかそうなってるとは。
怒ってるかなー、と思いながら、オレはつつ、とヴィリーから目を逸らす。
後で仕返しされなきゃ良いな。
いやでもアレはアイツも悪い、うん。
……口を滑らせたオレもオレだけど]
[そんなことをしている間でも、周りの話を聞いていないわけではない。
皆オレより情報持ってるらしいから、とりあえず聞いといて後で考えることにした。
…伝承、真面目に聞いとくんだったかなぁ]
[人狼について。
探し出せる者について。
交わされる意見は確かに女の耳へとはいっていた。
どの意見も理解は出来る。
ただ、理解できても納得できるかは別の話で。
けれど、離れ際に告げられたアーベルの言葉>>388が深く胸に残った]
それじゃあ、お風呂に、行こうか…
[妹の様子が伝染したのか、それとも場の雰囲気にい辛さを感じたためかこの広間から今は離れたかったのもありそう提案した]
それじゃあ、行ってくるから。
[そう広間の皆には告げて、まだ少し他の会話も気になりはしていたけども、エーファと連れ立って広間を後にしようとするだろうか]
[クレムの不思議そうな顔には、眉尻を下げただけだった。
大事なものと言われて、それを確認する気分だったのかもしれない。手出しの話だけではなく、やはり兄と慕う人には似通う部分がある。同じ手を掛けなくてはいけなくても、大事なものは避けたい]
お話?
[不思議そうになるが、願われるならその通りにするだろう。>>391
予想通りの答えにはうんうんと頷いて]
褒めすぎなんかじゃないよ。
本当に似合っているもの。ねえ?
[クレムかヴィリーか、気づくならエルゼリートか。
自分だけでないと証明するように他の人を見て同意を求めた]
ゲルダさんは流石だね。
どうすればより魅力的になるのか知っているんだもの。
[本人は厨房の方だろうか。ちらりと窺ったりもしながら。
赤くなっているナータに悪戯っぽくクスリと笑った]
え…今度…
えぇ、楽しみにしていますね。
新しいレパートリーが増えればうちの者達も喜びます。
[今度、とさらりと言うゲルダ>>390に一瞬戸惑ったものの。
気にしすぎだと頭を振って、微笑み首を傾げた。
手順については咎めることはなく、こちらは皿を何枚か用意し始めつつゲルダの言を聞いて。]
そう、ですね。
…ギュンター様のことは、どなたが。
[発見したのか、とは続けられず語尾を濁した。
恐らく目覚めに聞いた叫びは発見者のものだろうけれど、男性らしいとしかわからなかった。
階下に来てすぐに自衛団員の通告を聞き発作がおきかけたから、広間の様子はちゃんと見ていなくて。
エーリッヒのことも気付かぬままだった。]
そう今度。
…悪く考えるのは仕方の無いことだけどね。
僕は、生きたいからね。
[首筋がちりと痛むように感じたけれど、気にせずに笑う。
美味しいから安心してなんて、ブリジットに告げて。
何、味が問題なければいいんだ。とか真剣に言ってしまえる人間であった。
適当に味付けをして、最後にチーズを粉にしてかけるように、別に取る]
ん、いいかな。
[更に受けて味見してみたりして。一旦出来上がり、だと思われる。
お皿を用意してくれているのを見ては、ありがとうと礼を言って]
見つけたのはエーリッヒだよ。
僕は部屋の窓から見た。
[言いかけた言葉に、そう返す。ちょうど真下だったんだ、と]
─広間─
[ヴィリーから視線を逸らした先。
そこには丁度ライヒアルト>>398が居て]
ん?
おぅ、似合ってると思うぜ。
派手過ぎないのがナターリエに良く合ってるよな。
[言って、にこりと微笑んだけど、それで相手の意図に副えたかどうか。
すまんライヒアルト。
オレ、髪飾りにあんまり良い思い出無いからこのくらいしか言えねぇ…]
うん、行こう。
[こくり]
[フォルカーに頷いて]
[他の者には頭を下げて、広間から出て]
……ルカねぇ、
[浴室へ繋がる廊下の途中]
[手は姉が離そうとしなければ繋いだまま]
大丈夫、だから、ね。
[何に対しての言葉かは曖昧に]
[耳許でそっと囁いた**]
…そうですね、私も、生きたいです。
[笑顔で答える彼女>>403に、ぎこちない笑みを返した。
幼い頃から何度も死にかけたからこそ、病気で死ぬかもしれないとは思っていたけれど。
まさか人狼に殺されるか、もしかしたら人の手にかかるかもしれない覚悟など出来るわけはなく。
それはつまり、自分が生きる為に他人の命を天秤にかけることではあるのだけれど。
団長を見つけた人の名を告げ、自分も見たというゲルダに驚いたような視線を向けた後目を伏せた。]
ごめんなさい…
ゲルダさん、大丈夫ですか?
[自分は話を聞いただけで発作が起きかける程だった。
実際に亡骸を見た彼女の心境を思えば、聞くべきではなかったと後悔しながら謝り心配して彼女の表情を見た。**]
[おとうと>>398が不思議に思うのも理解できた。
突然だったから当然のこと。
あに>>401の声が聞こえればこくと頷きおとうとを見る]
一緒に聞いてくれる?
そんなに長くは掛からないから。
[了承が得られれば少しだけ安堵したように表情が和らいだ。
――が、ライヒアルトが同意を求める様子に慌ててしまう。
エルゼリート>>404にまで似合っていると言われると
そわりと落ち着かぬ様子をみせた]
あ、ありがとうございます。
[はにかむ笑みを浮かべエルゼリートへと頭を下げる]
ええ、ゲルダさんの御蔭ね。
み、魅力的かどうかはわからない、けど……
[悪戯な笑みを見せるおとうとにはやっぱり敵わないと思った]
伊達に司祭してるわけじゃないんでね。
もうちょっと若ければぶん投げてたところだ。
[はっはっは、とヴィリーに笑って。]
その時は一発殴らせてもらうから問題ない。
[キリッと問題発言を言う。
この不良司祭…。**]
生きる為に、最善を尽くそうじゃないか。
僕はね、これ、二回目なんだ。
[そんな事を、ごく軽い調子で言って]
ん。
ああ、大丈夫だよ。
慣れるものじゃないけどね。僕が見たのは遠目だったから。
[少し苦笑混じりに答えた。
ブリジットの様子に、気を使わせてしまったかな、と困った顔。
ゼルギウスが厨房に入ってきたら、「作り終わったよ」とか声をかけて、とりあえずスープを運ぼうと、二人に提案するのだった**]
ほらね。
[クレムが頷くのは当然と言われてしまうだろうか。
エルゼリートの同意も得られて、得意そうにナータへ頷いた。
内心については知らないまま。それだけでも十分だったらしい。>>404]
……。
[ヴィリーの発言が聞こえると楽しそうな顔も一瞬引き締まった。>>402
クレムが特に大切にするもの。それは多分自分にとっても同じはず。冗談交じりであったが警戒心が起こるのは当然だろう。
兄のように受け流す度量はまだまだ無い。>>410]
―広間→浴室―
[アーベルの変態の言葉とそれに反応するヴィリー、昨日の一件を思い出すとともに見てしまったものなども思い出し…、
そんな中で団長が殺されたということはなんとなく薄れていく、ただそれでも周りの雰囲気からそれは無視のできないことでもあり、本当に不安だったのは自分だったのかもしれない]
大丈夫、そしたら、蹴り上げる。
[何をとまでは言わない。若干、頭にちらついたせいかもしれない。
そのまま妹の手を引き廊下に出るとそっと耳元で囁かれる言葉]
うん、俺は、なにがあってもエーファのこと信じたいし、守りたいから。
[そう言葉を返し、そのまま二人で浴室へと入っていった]
うん。分かった。
[部屋に移動するとなれば、それについていくことになるだろうか]
ゲルダさんならさ。
「素材がいいから」って言うんじゃないかな。
[流石にこれを真っ向から言えるほどではなかったらしい。
ちょっとゲルダを頼って伝えたりする辺りが小心者だ]
ナータはいつも自分のことは二の次なんだもの。
たまにはこういうのもいいと思う。
[弟としても、姉が綺麗になるのは嬉しいの*だった*]
─広間─
[変態か、そうか、変態だったか。
ヴィリーとアーベルのやり取り聞いて、昨日の事を思い出したのはまぁ間違ってないだろう。
真面目な話してたかと思えば一転してこれってどゆこと。
何かもう良くわかんねぇ。
オレはそいつらから視線を逸らしつつも、呆れて糸目になっていた]
あはは、ナターリエ可愛いなー。
[ナターリエのはにかむ様子>>409を見れば、オレのその表情も一転、にこやかなものになる。
とりあえずあれで大丈夫だったみたいだな、一安心]
[クレメンスの物騒な発言>>410が聞こえる]
おにいさま……?
そんな事をしては手を傷めてしまいます。
[結局心配するのは殴られる側より殴る側のあにの身らしい。
何処かずれたことを言って心配そうな貌。
ライヒアルトの方>>412からも警戒するような空気が感じられて
途惑うように視線が彷徨う。
発端となったヴィリーの言葉を聞いていなかったから
こうなってしまったわけだが聞いていなかったものは仕方ない]
―浴室―
[途中タオルはリネン室で取ってきていて、着替えもそろそろなんとかしないといけないなと、妹にもあるかどうかは聞くだろうか。
そのまま二人服を脱ぎ身に着けるものもなくなれば、本人たち以外に二人を見分けられるものはいるのかどうか。
湯を沸かす準備は自分の方でしてから二人湯をかぶる]
エーファ、俺たち、今でも一緒かな?
[何がとまでは言わない疑問の声、答えがなかったとしても気にはしない。
向かい合わせに立つと、まるで鏡のようでそっと右手をエーファの方にさしだし、その手がエーファの身に触れるなら、その存在を確かに感じることができた]
俺は、エーファがいなくなるのだけは、嫌だな。
[触れる手は、エーファの体のラインをなぞる様に、ベッドのときよりもあらわになったそこに触れる手、自身に触れてるようにあまり遠慮はなかったかもしれない。
エーファからこちらに触れることがあるならば、どこであれ、それを拒むこともせず。
なんとなく状況は理解していて、人狼とかそれを退治するとか、御伽噺が本当で、皆はいずれ殺すか殺されるかそんなことがあるようで、
生きて帰れるかどうかは怪しいらしい様子なのは*感じていた*]
[ライヒアルトとクレメンスの二人に話したいと思ったのは
彼ら二人に秘密にしているのが苦しいからか。
女の本心は未だ誰にも明かされることなく]
――…ありがとう。
[ライヒアルト>>414に感謝の言葉を向ける]
ごめんね、ラーイ。
もう降参するからゆるして……。
[褒められすぎて頬が熱い。
俯き声の主を見ることが出来ぬまま降参の態を示した]
二の次なのはラーイもでしょう?
なれないから、恥ずかしい、し。
[悪気がないのは分かっている。
嬉しいとも思うけれど如何にも照れてしまって
上手い言葉が見つからないまま矛先をおとうとへ向けようと試みた]
……うぅ。
エルゼリートさんまで……
からかわないで下さい……。
[既に何処に助けを求めていいかわからない。
ゲルダやブリジットがいれば何か違っただろうか。
へなりと眉尻をさげたままぽつぽつとエルゼリート>>415に。
にこやかな表情が目にとまれば反論する気も失せて]
─広間─
いやだってその通りだし?
[>>419 だってからかってるわけじゃねぇもんよ。
オレは笑みを浮かべていたけど、きょとんと本心で言ってる表情になった]
まぁまぁ、褒められ慣れないってのは分かるけど、別に皆からかって言ってるわけじゃねぇぜ?
ライヒアルトとかクレメンスとかはまぁ、贔屓目あるかもしんねぇけど。
似合うのは間違ってねぇからさ。
[その辺りだろうか、ゲルダ達がスープを持って厨房から出てくるのは。
それ以上言うのも多分ナターリエは居心地悪いっつーか困るだろうから、オレは意識をスープへと向けた]
オレの分もある?
[問うのはやはり、ゲルダに*対して*]
[話を変えるためにこの場で名乗り出てしまおうか、なんて
そんな考えが過ったけれど――。
クレメンスとライヒアルトのことがふと浮かび
何だか後が大変そうな気がして其れを堪える。
エルゼリート>>420の表情と言葉から
からかっているわけではないと知れて]
……ありがとうございます。
[素直に言葉を受け取る態]
エルゼリートさんやラーイの言葉は嬉しいのですよ。
でもそれ以上に恥ずかしくて……落ち着かないんです。
[あにとおとうとの贔屓目も勘定にいれているが
それでも褒めすぎだと思うからチラと傍にいるおとうとを見て。
これまでの言葉にか話をかえてくれたことに対してか
エルゼリートへと小さく頭を下げて、息を吐く]
─広間─
……そりゃ、そう、だけ、ど。
[>>340 経験ある者が、という言葉に、掠れた声で返す。
大人しく、と言われたなら逆らう事はせず。
ヴィリーやエルゼの声が聞こえると、短く、大丈夫、とだけ返した。
それとは裏腹、胸元を押さえる手は掴む様相となっており。
それに気づいた猫が、また不安げに鳴いた]
……だい、じょうぶ。
少し、大人しくしてれば……。
[>>360 部屋に、と促されると、最初は首を横に振る。
立って歩く事に多少なりとも不安があったのだが。
続いた脅すような言葉と、ライヒアルトからかけられた声>>370に。
ここで我を通して、強制連行のために姫抱きなんぞされたらかなわない、という結論に到達して、ゆっくりと立ち上がった。
いや、今の自分の場合、下手に背負われたりすると余計に辛くなるから、それが一番いい、という理屈はわかっているのだが]
─二階・個室─
[片手は胸元を掴むように抑えたまま、片手で真白の猫を抱えて部屋へと戻る。
林檎と、水差しの乗った盆がテーブルの上に置かれる様子をしばし、ぼんやりと見つめた後]
……兄さん。
ここで、伝承がなぞられるなら。
やらなきゃならない事って、ひとつだよ、な。
[掠れた声で、ぽつり、呟く。
くらい翠は伏せられていたから。
どんな表情が向けられていたかは、気づけない]
俺……さ。
過去の記録、幾つも調べて。
……いろんな出来事があったのを、見て、識って。
だから、かな。
あんまり、見出すものたちを、頼ろうって気になれない。
……狼庇って、結局他全員死なせた……なんて事も。
全然なかったわけじゃないみたいだからね。
[零れるのは、知のみが先行するが故の危惧。
くらい翠を見上げる真白の猫の目は、不安げに]
……俺自身は、わかんないから。
見極める術も、見定める術もないから。
だから……。
[場合によっては、誰であろうと手にかけるを厭わない、と。
言葉に出しはせずとも、雰囲気は伝わるか。
諌めの言葉は飛ぶだろうけれど、持論を覆す様子は見せず。
クレメンスが広間に戻ると、大きく息を吐いて、ベッドに倒れこみ]
あー……。
食べて、薬、飲まないと。
……ゼルギウスに、小言される、なぁ……。
[ぽつり、と呟いたのは。
そこだけ妙に、日常的な危惧。
それでも、そのために動き出すには、少しの時間を要するのだけど**]
― 厨房→広間 ―
[スープを器に盛って、ブリジットが持つのはゼルギウスにも相談しつつ少なめに、ゼルギウスには多めにお願いすることになるだろう。
一度目のことを聞かれたら、ゼルギウスが居ても気にしないで答えるだろうけれど、一つだけお願いをしておく]
エル…エルザには言わないでおいてね。
手紙でも言ってないから、こう、心配するやら怒るやら面倒そうで。
[からりと笑って、とりあえずはスープを運ぶ。
エーリッヒが居ないのを見れば、心配げに眉を寄せた]
ちゃんとスープは残しておくけど。
エーリッヒは体力ないのに大丈夫なの?
[ナターリエの反応はどうだっただろう。
何にせよ、その様子も可愛いと言ったのだろうけれど。
それから食事を始めるにあたって先に一言]
あぁ、もしパンとか、ちゃんとがっつり食べたい人がいたら自分でやってね。
スープはまだ残ってるけど、エーファとフォルカーと、あとエーリッヒの分を残しておくように。
[それだけ言って、きれいに細かく切られた野菜の、大雑把な味付けのスープを食べることとなる**]
─広間─
[ナターリエが頭を下げる様子>>421に、オレは軽くひらひら手を振るのみに。
ゲルダ>>428から一度、オレの分は無いよ通告が入ると、ショックを受けた表情をした]
何で!?
てか毎度この手のことで一旦否定すんの止めてくんね?
結構心臓に悪いんだぞ。
[実際言われた方は結構ショックなんだからな。
旅先で他所者的な空気になるのは仕方ねぇにしても、知った奴から言われるのはもうね…。
オレはぶつぶつ言いながら、運ばれたスープをきちんと確保した。
がっつり食べたい人は、とかゲルダから忠告が入ってもスープを貰った後は動く素振りを見せない。
そんなに食べたくないと思うくらい、こう見えても精神的には*キてたんだ*]
─広間─
そりゃそうかもしれねぇけどよ。
器によそって持って来る時だったら無いって言えるじゃん。
[スプーンを銜えたまま、オレは拗ねたように言う。
つまりはそれを危惧したわけで。
そのままスープを飲み進めていると、ゲルダの良い笑顔>>431が見えた。
……ヤバい]
だあああ、それは止めてくれ!
マジで勘弁!
[旅先で、お前の分ねーから!をマジでやられたことあんだよ!!
………あそこ男姉様方の店だったけど。
ああもう、余計なことまで*思い出した…*]
紙と書くものを借りるぞ。
[何も書かれていない用紙を選んで何かを書き記した。]
読んだら燃しとけ。
[と、言いつけてから広場へと降りて行っただろう。
残した紙にはただ一言。
『朱花はすぐ隣に』
と書かれていただろう。]
― 広間 ―
普通、給仕は最後に回るものじゃないの。
だから無いとしたら僕の分だろう。
それに三人で分けて持ってきてるのに、量が少ないはずもないし。
…そこまで君を虐めて、僕に何のメリットがあるっていうの。
[何でこんなに被害妄想が強いんだ。
なんて思ったか、あきれたような視線になった。
だが続けられた言葉>>432に、あぁ、やられたことあるんだなぁなんてつい視線の種類が変わる。
ものっすごい生ぬるい目だった]
わっっかりやすい反応だよねぇ。
そういう反応だから面白がられるんだろうけど、
うん。エルはそのままでいるといいと思うよ。
[可愛いからなんて、さすがに*言わないでおいた*]
[ゲルダとエルゼリートの遣り取りは相変わらずにみえて
微笑ましげに目許を和ませる。
――が、ゲルダ>>428に手放しで賛辞を送られれば]
……あ、ありがとうございます。
ゲルダさんがくださったこの髪飾りのお蔭で
何だか一生分の賛辞を頂いたような気がします。
[頬や耳朶が熱くなるのを感じながら
照れたような笑みを見せ感謝の心を彼女に伝えた]
[菫に映るは義兄の柔い笑み。
物心ついてからはずっとあにと慕い頼りにしてきたひと。
大事な家族であると女は思っている]
はい。
おにいさまが痛い思いをするのは哀しいですから。
おにいさまとラーイの無事こそが私の願い。
[一瞬過ぎる翳りを隠すように微かな笑みを
クレメンス>>433へと向けて祈るような仕草をみせる]
だって。
……すみません。
[クレムに諭され、僅かに口先を尖らせた。>>433
それでも大人げない態度かと、神に仕えようとするものには相応しくないかと思い。ヴィリーに頭を下げ直した。
警戒自体は残るけれど、これは現状では解きようがない]
[降参するからと言われ話題を変えた方がいいかと思う。>>418
別にナータを困らせたかったわけでもないので]
子供達がいるとそうもなるけどさ。
俺は男だし。
[着飾ること限定の話で脳内完結させたらしい。
エルゼリートや戻ってきたゲルダの言葉にも、今度は念押ししたりせずに笑って聞いているだけだった。
ただし、贔屓目じゃないよ、とだけは呟いた]
ありがとうございます。
いただきます。
[食欲は沸かなかったけれど、これ以上食べずにいたら身体が参ってしまうだろう。ブリジット達にもお礼を言ってスープを受け取った。温かさが沁みて深緑を細める]
――…みんな元気にしてるかしら。
[子供達とライヒアルト>>441の口から紡がれれば意識は其方へと移ろう。
自分のものよりも子供達のものを、と思ってしまうのは
女にとっても当然のことで衣服や食事も当然のように
子供達へのものを優先していて自らに費やす時間は少ない。
男だから、とそれを理由にされれば]
私もラーイやおにいさまと同じが良かった。
[違うと何処かで理解しているからこそ意識しないようにしてきた。
だからこそ、ぽつと吐露されるのは覇気なき声]
きっと大丈夫だよ。
外の嵐は収まったみたいだし。
[窓の方を見て、できるだけ穏やかに言った。
同じが良かったと言われると、深緑を何度も瞬いて]
ナータはナータだからいいんだよ。
たまには甘えられるし。
違うからこそ出来ることも沢山あるじゃないか。
[クレムにも甘えることはあるが、ナータのようにはいかない。
覇気のない声に離していた手をまたそっと触れさせて笑った。
すぐに離してしまうのは、近くの人も増えたから、だろうか。
食事の前には簡単な祈りを捧げてスープを一杯平らげた。
それだけで十分と、食器を片付ける]
……そうね。
みんな甘えただけどしっかりしているし、
心配しすぎだってあの子たちに笑われてしまうかしら。
[倣うように窓の外に視線を向ければ冬空が映りこむ。
瞬きを繰り返すライヒアルトにはことと頸を傾げて]
ありがとう。
ラーイはもっと甘えても良いと思うわ。
甘えてもらえると私も嬉しいし。
[元気付けようとしてか一度触れるその手。
かけがえのないあたたかさを感じ嬉しそうな笑みを浮かべる。
弟がスープへ手をつけるのが見えれば安堵したよう]
それでもね。同じが良かったの。
[小さく独り言ちるとゲルダたちに感謝の言葉を伝え
スープの皿を受け取るけれど食欲がないのか口に出来たのは少量]
上の子達もちゃんと面倒見られるようになってきてるし。
声を揃えて「だいじょうぶー!」じゃない。
[子供達の口真似をすると、本人もかなり子供っぽく見える。
のは当人ばかりが知らぬ事かもしれない]
……ん。
[嬉しそうなナータの笑みを眩しそうに見て。
くすぐったそうな表情をしながら答えは誤魔化した]
ナータらしいなあ。
[小さな独り言には、やっぱり頑固だと笑いながら呟いて、食事のために一度会話が止まる。
ナータの食欲が進まなさそうなのは少し心配したけれど、自分も多くは食べられないから注意するに出来なかった]
あのさ。念のためにまだ残ってる薬飲んでくる。
約束したから。
隣の部屋だから、気をつけてれば戻ってきてすぐに分かるし。
[体調は本当にもう良いのだけれど。
あくまでも真面目にそう言って一足先に部屋へと引き上げた]
―広間→二階個室―
―二階個室―
[窓の外は白い世界。
惨劇のあった場所は同じ側でも少し遠くて、強いて覘かなければよくは見えない]
俺も、同じが良かったな。
[空のコップを机に置き、白を見ながらそう*呟いた*]
[子供達の真似をする弟の口調が可愛くてくすりと笑みを零した]
うん、言いそう。
何時の間にかどんどん大きくなって……。
嬉しいことだけど、少し寂しい、かな。
[子供の成長を見守る親の気持ちになってしまう。
置いていかれるような、そんな気分は
子供達だけでなくライヒアルトやクレメンスに対しても抱いていて。
食事をする間だけは口を噤み静かに其れを頂く。
あたたかなスープを冷ましつつゆっくりと。
時間を掛けて誤魔化したそれも弟にはばれているのだけど
何も言わずにいてくれるから言い訳はしなかった]
ごちそうさま。
おいしかったです。
[食事を用意してくれたゲルダやブリジットたちに礼を言い
いそいそと片付けをして戻る]
[部屋に戻るらしいライヒアルトの言葉に頷き向けて]
ええ、分かったわ。
[薬を飲み大事をとってくれるなら其れに越したことはない。
おとうとを見送ってから自らの懐へと手を伸ばす。
其処にあるのは常備している痛み止めの薬。
それを手に取り暫し見詰める]
これに頼るのは止めよう。
[逃げた罰が左足に科せられた痛み。
薬によって痛みから逃げていたけれど
抱えた罪の意識は強まりそれを享受する道を選ぶ。
調合してくれた者を思うと捨てるのは忍びなくて
結局、薬の包みは懐へと再び仕舞いこまれることになる]
―二階/個室―
[クレメンスの食事を済むのを見計らい話をする為階上へとを誘う。
隣にあるライヒアルトの部屋の扉を叩き声を掛けてから
宛がわれた部屋へとクレメンスとライヒアルトの二人を案内する。
きちんと扉をしめれば椅子と寝台を示し二人に席を促す仕草。
女は窓を背にして立つと少しだけ躊躇うように間を置いて]
――…これは私の独り言。
戯言と思ってくださっても構いません。
[前置きするのはそんな言葉。
信用など求める心算は無く]
双花支えし見出す者――。
私は生ある者を見極める力を有しております。
[礼拝で見せるような感情の色の乏しい双眸。
臍のあたりで重ねた自らの手をぎゅっと握る]
―二階/個室―
おにいさまとラーイには伝えておくべきだと思いました。
他の方々に伝える前に、二人に伝えておきたかったの。
[広間で聞いていた見出す者への考え。
自分が彼らの立場であれば、と考えれば
自ら名乗り出るべきであろうと思われた。
その意思を滲ませる言葉は二人に如何聞こえただろう]
私の我儘を許して下さい。
[心の内にもう一つの秘密を抱えたまま
願うように淡い笑みを浮かべ二人を交互に見詰める**]
―→浴室―
[蹴り上げる、と返答するのを聞いてヴィリーのほうに視線が行く]
[アーベルの変態という言葉と、泣き真似?をしている姿と]
[内心に何かが刻み込まれたかもしれないが、さておき]
……う、ん。
[広間を出てからのフォルカーの言葉に、何か言いたげな顔をして]
[結局頷くだけにとどまった]
―浴室―
[リネン室からタオルを取り、共に浴室へ向かった]
[着替えは数枚は持っていると、問いには答えて]
[衣服を脱ぐ前に気づいて、表に使用中の札を掛けておいた]
なんだか、……久しぶり?
[2人で風呂というのも、随分と久しい気がして]
[向き合う姿は鏡映しのように見えても、よく見れば微妙な差異があったかもしれない]
[例えば長く日を浴びていない白い肌であるとか、成長の仕方だとか]
…… 一緒だよ。
[けれどそんなものは黙殺して]
[或いはそんな意図ではなかったかも知れないけれど]
[曖昧な問いかけに、微かな笑みを返した]
[伸びてくる手を拒むことはせずに、箇所によっては多少くすぐったそうにしたかも知れないが]
[代わりにこちらは姉の頬に手を伸ばす]
[そこにあるのは硝子の冷たさなどではなく、生きた人間の体温]
大丈夫。
[廊下で囁いた言葉を、もう一度]
いなく、ならないし、……させない、から。
[控えめで曖昧な言葉には、それでも確信が籠っている**]
― 広間→二階の自室 ―
[二階の廊下で丁度向かい合わせのエーリッヒの部屋から出て来たクレメンスと擦れ違う]
なあ、司祭さん。
[笑みを浮かべたまま、すれ違いざま]
人狼ってのは、身近な人間や大事な人間を、先に食うもんだって話もあるって、知ってたか?
[言うだけ言って、答えは待たず、部屋の中へと消えた**]
─広間─
オレがそう思うほど虐めてたのはどこのどいつだい?
[>>437 何でオレが呆れられなきゃならんのだ。
あっ、生ぬるい目になりやがった。
オレだって好きでハブられたんじゃねーよ!
あっちが勝手に思い込みやがったんだから。
オレにはそのつもりさらさらねーのに]
んだよそれ。
[分かりやすいとか面白がられるとか。
仕方ねーだろ、そうなっちまうんだから!
言われまくりだったけど、言い返したらまた平行線だろうから、オレはその後は口を噤んでスープを飲んでた。
拗ね顔だったとは思うけど]
ん、御馳走さん。
美味かったよ。
器片付けて来るな、他にも食い終った奴居たら洗ってくるぞー。
[スープを飲み終えて、オレはソファーから立ち上がる。
かけた声に応じる者がいたなら器を受け取って厨房へと向かった]
─ →厨房─
[ナターリエやライヒアルトとは入れ違いだったらしく、厨房にはオレ以外誰も居なかった。
一人流しで使った器を洗う]
……どうすっかなぁ。
[ぽつりとした呟き。
オレだってなにもぼけっとして座ってただけじゃねぇ。
皆の話を聞いてたから、何をしなきゃならないのかぐらいは理解出来ていた。
でもどうすれば良いのかはまだ決まっていない。
糸目だったけど、結構真剣に考えては*いるんだぜ*]
―二階・ナターリエの部屋―
[扉を叩かれ、呼ばれて隣の部屋へ移り。
勧められるままに腰掛けたのは寝台の方だったか。
人間、驚くと声が出せなくなるのだったと思い知った。
呼吸すら止めて。背でも叩かれないとそのまま忘れていそうなほど]
な、ナータ。
まだ誰にもそれ、言って無いんだよね?
[ようやく出せた声は焦りと戸惑いと恐れに満ちたもの。
嘘だと言いたかったけれど、それなら他の人にという話になったら]
この先も誰にも言わないで。お願い。これは絶対に。
もしも人狼に知られたら、真っ先に狙われてしまう。
ねえ。お願いだよ。
[無機質にも見える菫色に混乱して、ナータに詰め寄ろうとしたのは、もしかするとクレムに止められたかもしれない。
淡い笑みで我儘というのには、何度も首を振った。
それはナータのせいじゃ*ない*]
[兄と慕う人が何を思い、これを残して行ったのか。
わかるような、わかりたくないようなでしばし、頭の中はぐるぐるとする]
……俺は、別に。
[小さく呟いて、紙を備え付けの小さな暖炉に放り込む]
力ある者の業を背負って欲しいわけじゃない……よ。
[揺らぐ翠のいろは、くらいまま]
そんなの、誰にも望まない……けど。
わからない以上は、どうしようもないし、選ばなきゃならない。
俺は……もう、嫌だから。
[何が、とは口にはせず。
直後に感じた痛みに、胸元を押さえる。
ああ、あぶないな、と。
他人事のような思考が浮かんで、消えた]
これ……殺す殺される、喰われる喰われない以前の問題かも、なぁ。
[疼くような痛みは断続的に来るし、体温も低目なままの状態。
簡単な衝撃で、破裂するんじゃないだろうか、と。
また、他人事のような思考が浮かんで、消える]
……とりあえず。
食べた、というポーズは最低限、とるか。
[食欲は殆どないに等しいけれど、林檎を掬って口に入れる。
水も飲みはしたけれど、薬の包みを開く事はしなかった**]
─厨房─
ぅおぁっと!?
[考え事をしていたら、手を滑らせてしまい、流しに器を落としてしまった。
高いところから落としたわけじゃないから、低く鈍い音で済んだけど。
…っぶねぇ〜、割れなくて良かったぁ…]
……とりあえずもっかい洗おう。
[くそぅ、二度手間になった。
オレは今度こそ洗い終えると、器を片付けて一息ついた]
― 広間 ―
シスターの可愛さが一番重要なのであって、髪飾りは、飾りだよ。
一生分なんてことはない。
これからもずっと可愛いって、きっと言われるよ。
[お礼>>438には嬉しそうな調子で返す。
もしかしたらもっと赤くなったかもしれないけれど、それすらも微笑ましい。
エルザの文句>>458には、さぁ?なんて顔をして]
少なくとも僕ではないことは確かじゃない?
僕はからかってただけだし。
……すぐ拗ねる。
[思わずしのび笑い。
なんだか見られている気配にヴィリーを見たりして、笑って、ブリジットとゼルギウスがスープを配り終わっていたら自分も摂り始めよう。
エルザが声をかけるときは、まだ食べている途中で、いってらっしゃいとばかり手を振った]
―二階/個室―
[驚かせてしまうだろうことは薄々感じていた。
ライヒアルトの問い掛け>>461に瞬きをして頷く]
まだ誰にも言ってないわ。
此処で知っているのはラーイとおにいさまだけ。
おとうさまはご存知のはずだけれど……。
[十五年前の一件、その顛末も養父なら知っているだろうが
其れを口外することは無かったかもしれない。
おとうとからのお願い――常なら受け入れるであろう其れ。
困ったように柳眉を下げて、詰め寄る彼の頬へと手を伸ばす。
彼が手を握ってくれたように温度を伝え落ち着かせようと――]
ごめんね、ラーイ。
でも広間でのお話はあなたも聞いていたでしょう?
彼らが信じる信じないは別にして……
名乗り出るべきだと……私は思うの。
何か飲む人いたら、言って。
ミルクもまだあったし。
ココアとかも出来るかもね。
[食後に、と尋ねて、何か希望があったら聞くつもり。
厨房に近づけば何か落ちる音。まったく、と溜息ついて中を覗いて]
割れた?
[空いているお皿もあったら幾つか回収して、持ってきてはいる。とりあえずは台に置く]
―浴室→広間―
[水気をよく拭き取ってから、元の服に着替え]
[浴室を出て広間へ向かう]
[厨房のほうで何か鈍い音がしたのは丁度着いた頃か]
[それよりも声のほうが大きく聞こえたかも知れない]
……なに、かな。
[一瞬身を竦めた後]
[そろり]
[カウンターに近づき、身を乗り出して厨房のほうを伺った]
─二階・個室─
さて、と。
ここに引きこもってても仕方ない、し。
下、降りるか。
[時間をかけて器を空にして。
ついでに、身体を落ち着けると、空の器の乗った盆を持って部屋を出る。
肌身離さず持ち歩く薬の包みが水差しの横に置いたままなのは、忘れただけなのか、それとも。
覚束ない足取りを案ずるように横を歩く真白の猫を伴い、ゆっくり、ゆっくりと、下へと降りる]
……階段の上り下り、って。
こんなに疲れるもんだっけ……。
[惚けた事を言いながら、カウンターの方へと向かった]
―広間・カウンター傍―
[振り返ったゲルダの笑いかける顔と目が合い]
[一瞬固まった後、おずおずと頭を下げた]
……あ、あの、えっと……
大丈夫、ですか……?
[遠慮がちに口にして]
[その後ろを伺うように]
─厨房─
[ぎっくぅ!
かけられた声>>468にオレの背筋はピンと伸ばされた]
割れてない! 割れてないから!!
[驚き過ぎたかもしれないって後で思った]
─厨房─
[おぅのぅ。目撃者>>471が増えて行く]
や、何でもないから、大丈夫。
[苦笑いに似た表情で笑って、オレはこちらを窺うエーファに声を返した。
そんなに音でかかったかな…。
声で気付かれたなんて、オレは微塵も思って無かった]
―二階/個室―
――…私が真っ先に狙われる、なら。
少なくともその間、ラーイとおにいさまは無事、だから。
[二人には感謝してもしきれぬ情を与えて貰った。
生まれて直ぐに親に捨てられたけれど
それを寂しいと思う事なく今あるのは養父と兄弟の御蔭]
二人には生きて欲しい。
私には二人が何よりも、大事だから。
―回想―
[母の説教が大変というゲルダの問い>>357にはただ黙って頷いて見せた。
ブリジット>>369にも見送られ言われたとおりに水汲み作業。
命知らずじゃなくて本当によかったのである。人狼以前に全員動けなくなるとかになるとまずいしね。ということで男手要員に従事しながら、ちらほら聞こえる二人の話を邪魔することはなく聞いたり聞き流したりしていた。
そしてスープができた>>427という言葉に]
ん、お疲れ様。
あー、わかったよ。そういうのは自分で言ったほうがいいだろうしね。
[お願いに対してそう応え、そしてスープを口にできるものたちへと配っていき、それを終えると自分はちゃんと食べておこうと、パンなどもとって食事を開始した]
―回想終了 →広間―
─厨房─
だーから、割ってねぇって。
[ダメじゃねーから、割ってねーから。
オレはゲルダ>>475に証拠として洗っていた器を見せる。
一応、欠けた様子とかは無いはずだ]
声?
……そんなにでかかったか?
[自覚ねーですマジで]
んお、エーリッヒ起きて来て大丈夫なんか?
[カウンターの方へ視線を向けてたから、エーリッヒが来たのには気付けた。
厨房からカウンター側へと寄って、オレはエーリッヒ>>476に声をかける。
ゲルダも同じこと聞いてたから、オレはそれ以上言わず、その返答>>478を聞いてた。
……エーリッヒの奴、何か雰囲気違わね?]
―厨房入り口付近―
スープとか、飲めそうかな?
何か腹に入れたほうがいいんじゃないかと思うけど。
[眉根を寄せて、心配げにエーリッヒを見る。
大丈夫だと言われても、信じられるような様子でもなかった]
……ちゃんとあったかくしてる?
何もしなければ事態は悪くなるのはわかるけどね、君の体調も大事だろ。
―厨房入り口付近―
へー。
まあ大丈夫そうだね。
[一応器を見てはそんな風に返して、それから真剣に頷いた]
かなり大きかった。
[声。と、同意を求めるように、カウンターの二人に視線を向けたりして]
―広間―
[食べれば身体は温まる。
結局...は普段通りに食事をとり片付けたのである。
そして各々厨房にまたいったり、浴室にいったり二階にいったりする中。しばらくのんびりと考え事をしていた。主に自衛団からの通告云々についてだが]
ん?なんだ?
[エルゼの>>465発した声と音に少し反応したが周囲に人がいる。その人たちからこれといった大きな反応がないことから、いかなくてもいいだろうか。なんて思って席を立つことはしなかった]
―ナターリエの部屋―
それは、いつかはそうなるかもしれないけれど。
見つけてからだって、いいじゃないか!
[大声を出したら、誰かに聞こえてしまうかもしれない。
だから声だけは大きくならないように押し殺して。
それでも反射的に叫ぶように反論する。>>467]
そんなの。
俺だって。クレム兄だって。
[奥歯を噛み締めて小さく震えた]
俺にも。分かるのに。
[消えるような小声で呟く]
―広間・カウンター傍―
あ、……よ、よかった、ら。
[スープについては少し迷う素振りを見せつつ、遠慮がちに肯定を返す]
そう、ですか……
[エルゼ本人の答えには頷いて]
[ゲルダの言葉は肯定してよいものか、少し困った顔になりながらも]
[結局はまた頷いた]
[エーリッヒが来たなら邪魔にならないように横にずれ]
[けれども最初と様子を違えるようなのは感じたか、ちらと横目で伺う]
[団長の第一発見者が彼であったとエーファは知らない]
[声の大きさについては同意を求められ、またおろりとして]
え、っと……少し。
[遠慮はしているが結局肯定には変わりなかった]
─厨房 カウンター寄り─
いや、あの様子を心配しない方がおかしくね?
[>>484 真顔った。とても真顔った]
起きてても寝てても状態変わらんて、あんま良くないってことじゃねぇの、それ?
まぁ、言いたいことは分からねぇでもねぇけどよ…。
…あんまそう言う事言うなよ。
[口が尖がった。
美味いとか不味いとか、そう言う問題じゃねーだろ]
[>>485 大丈夫そうと聞いて、オレはほれ見ろって顔をした。
けど続いた言葉と表情に、ぬ、と声を漏らす]
そんなにか…。
[独り言もでかい声で言ってたらどうしよう…。
自覚無いってこわいね]
―厨房入り口付近―
ちゃんとゼルギウスに見てもらっておいで。
[エーリッヒに向ける心配げな視線は変わらない。
こちらの方まで来ているエルゼリートの方が、彼には詳しいだろうかと視線を向けて。
それから、エーファの言葉には頷く]
フォルカーの分もあるからね。
座っていて。
[一緒にいるならちゃんと二人分のつもり。
厨房の中に入ってゆく。スープを火に再びかけて、お皿を準備して、とりあえずはカウンター傍の様子をうかがう]
─回想・厨房─
─…え…?
[二回目と。さらりと言われたゲルダの言葉>>411に驚き彼女の顔を見た。
半ば反射的に以前のことを聞こうかと思ったけれど、すぐに浮かんだのは何も力を持たない方が二回も巻き込まれたりするだろうか、ということ。
団長のことは、遠目だったから大丈夫だといわれたけれど、それよりも先に聞いたことの驚愕の方が大きくて。
スープが出来上がったと聞けば、用意した皿に注げるように並べ、程なく準備は済み広間へと運ぼうとしたものの、ゲルダから二度目ということをエルゼには言わないでと口止めを願われ>>427れば、頷いた。]
えぇ…言いません。
ゲルダさん…どうか、お気をつけて。
[そう、真摯な表情で彼女を見つめ、頷いた。
自分の想定が正しければ、彼女は力あるもの。
それが人に恩恵を与えるか危害を加えるかはわからないけれど、これが知られればきっと彼女は危険にさらされるだろう。
今でも安全というわけではないけれど、自分のせいで人が危うくなるようなことはしたくなかった。]
[そんなやり取りを済ませた後、スープの乗ったトレイを手に広間へと向かった。
フォルカー達の姿が無いのに気付くとどうしたのかと心配し問いかけるが、誰かから所在を教えてもらえば安堵して微笑み、スープが欲しいと言う方に配膳して。
ナターリエの姿を見れば、昨夜はありがとうございました、と礼を言い。
彼女の髪が真珠の髪飾りで彩られているのを見れば、その愛らしさに可愛いと微笑み、とても似合うと賞賛した。
その後は、ゆっくりと時間をかけてスープを飲み、広間での会話に耳を傾けて。]
─回想・終了─
―二階/個室―
[クレメンスの見解>>482に同意の頷き]
見極める力があると分かったのは
養子にして頂いたずっと後でしたから。
[それが分かってからも変わらず情をかけてくれた養父。
不気味な力と思われても仕方ないと思っていたのに
伝承を語り聞かせてくれたのだから感謝こそすれ、で]
― 二階/自室 ―
[男は嘘はついていなかった]
[過去に「場」が整い、覚醒した「獣」の何割かは、自らの正体を知られる事を恐れて、か、悲しんで、か…或いは身近にある故に早々に気付かれてしまったからなのか、己の肉親や、身近な者…時に最も愛する者を、初期の生け贄に選んだのだ、と、教えられもし、実際に目にもしてきたのだから]
天の配剤ってのは、見事なもんだ。
[薄く笑って、ナップザックの底、縫い付けて隠してあった、もう一つの布袋を解く。袋の中に隠されているのは、一振りの銀のスティレットと、赤い丸薬]
………神の祝福あれ。
[目を細め、十字架に似た短剣の柄に軽く口づけて、内懐に備えられた鞘に隠す。赤い丸薬は、胸のポケットに無造作に突っ込んだ]
─厨房→カウンター─
[ゲルダに視線を向けられて>>494、ひょいひょいとカウンターの方へ出て行く]
ま、ゼルギウスに見て貰うのはオレも同意かな。
ああ、器片付けて良いんだな。
[言ってエーリッヒが持って来た盆を持とうとする。
が]
………エーリッヒくぅん。
これ、なにかなぁ?
[オレはあるものを見つけて、エーリッヒににっこり笑う。
親指と人差し指で薬の袋をつまみ上げた]
薬、飲んで無いの?
―広間・カウンター傍―
あ、わ、ごめんなさい、……
[ゲルダを手伝おうかと立ち上がるが]
[座ってと言われ、迷った挙句に近くの椅子に座った]
[白猫の鳴き声を聞いて、視線はそちらに降り]
……どう、したの?
[いつかの見習い薬師とのやり取りを思い出してか]
[そっと問うのは彼女に]
―浴室―
ああ、久しぶり、だな。
[それから微かな笑みと共にかけられる言葉、一緒だというエーファの言葉はなによりも嬉しく、同じような笑みを返していた。
そっとエーファの体のあちこちに触れながら、向こうがくすぐったそうにしたならば、こちらもなにかむず痒さを感じたりと。
久しぶりにじっくりと感じとる姿は、微細な違いは確かにあり、それは自分たちだからこそ気づいたものか、あるいは他人にも裸の二人を並べてじっくりと観察でもすれば、気づくのかもしれない程度のものだったか]
―二階/個室―
見つけてから……。
[ライヒアルトの言い分>>488は多分正しい]
その通りね。
[見つけてしまったからこそ二人に打ち明けて
名乗り出ることを選ぼうとしている]
私が見つけて告発すれば……
その人は殺されてしまうのでしょう。
[思いは口にせぬまま困ったように眸を伏せた。
消え入るような声音が耳朶へと触れる]
――…ラーイ?
[言葉の意味を尋ねるようにおとうとの名を呼んだ]
司祭様も知っていただなんて。
[激情はすぐに冷めていく。
そうあれと教わり、そうあろうとしてきた成果だろう。
>>502クレムの手が乗れば首を振って、払うように]
子供じゃないから。離して。
……双花の片割れ。
やっぱり。クレム兄が、朱花。
[ブルリと震える]
俺だけが。何も知らなかったんだ……。
―浴室―
[向こうの手が頬に触れる頃、こちらも同じようにして頬に触れていて]
エー、ファ?
[かけられた言葉は決意の現れにも聞こえたが、それより他の何かも感じていた。
戸惑いを含んだ疑問は言葉に。けれど疑問の言葉はその名を紡ぐだけに。
それがなんなのか自分でもわからなかったから]
―二階/個室―
同じ気持ち、ね。
[兄弟の言葉に微かな笑みを見せる。
仲が良いとヴィリー>>455にも言われたことを思い出し
きょうだいだから思いまで似るのだろうか、なんて。
けれど続けられたクレメンスの言>>502]
まずはおにいさまから、って……
え……、おにいさまが、朱花……?
私が支えるべき、双花……。
[さらりとした告白に驚いたように目を瞠る]
―浴室→広間―
[それから、体を洗ったり済ませて元の服に着替えながら]
エーファ、後で着替え貸してもらってもいい?
さすがにこれだけだと困るしな。
[こちらの希望は聞き入れてもらえたかどうか。
どちらにせよ、連れだって広間にもどることに]
殺されてしまう。
そうだけど。だけど。
[殺すのに躊躇いがあるのか。
ナータの諭しに声は小さくなるばかり。>>506
名を呼ばれた時に反応を示さなかったのは、クレムからの告白に気を取られていたからか。深緑は兄のような人をじっと見ている]
―厨房・カウンター近辺―
[そうこうしているうちにスープは温まり、それをお皿に移すと、カウンターまで運ぶ]
お待たせしたね。
パンとかも食べられそうかな。
[ゆるく首を傾げて尋ねる。エーリッヒには、やっぱり心配げな視線を向けて、とりあえずは先のごとく、頭に手を伸ばした]
─カウンター─
あい……。
[注意しろ>>509と言われて、流石にオレは大人しく従った。
からかいの種にしかならんものな、オレの場合は…。
その後、薬を飲んで無かったエーリッヒの返答>>511に、オレはまた翡翠を細める。
…やっぱコイツ何か変だよ。
爺死んでショックってのと、また違うくね?]
あー……そうか、そう言うのがあるのか。
んじゃ、はい。
これ捨てるわけにも行かねぇだろ。
器は片付けてくっから。
[オレは摘まんだ薬の袋をエーリッヒの前にぶら下げた。
返される翠の瞳にやはり違和感を覚える。
……既にラリってるとか、そう言うことは無いだろうな?]
ね…ゼル。
エーリッヒさん、診て差し上げた方が良いんじゃないかしら。
[少し離れたところから見える彼の様子はわからないけれど、白猫の鳴き声はどこか不安げで。
同じように不安げな表情を浮かべ、ゼルを見た。
団長の訃報には他人である自分ですら発作がおきかけた、近親者である彼のショックはいかばかりだろうと。]
― 二階/自室 ―
[暫く後、向かいの部屋の扉が開いた気配に、薄く扉を開け、隙間から廊下を覗く。遠目に見ても具合の悪そうなエーリッヒが、階下へ向かうのが見えた]
随分参ってるみたいだねえ。
[気の毒に、と、一瞬真面目に一人ごちて、その姿が見えなくなるのを待って、そっと部屋を出る]
[とりあえず、色々思うことはあるが。
後でエーリッヒさんとは オ ハ ナ シ が必要そうかもなぁ。なんて、寒気とかに襲われそうなほど綺麗な笑みを浮かべて]
そりゃもちろん、後で…ね。
どっちかというと精神のほうがまいってるだろうしね…
[そればかりは薬でどうこうの問題でもないし、飲みすぎはかえって毒となる。
いっそ強制的な意味で眠らせるほうが楽かもしれないなんて物騒なことも考えつつブリジット>>517に答える。
[十五年前、直接手を下した訳ではないが
少女だったナターリエの告発で見極めた相手が殺められた。
手を下した者と同罪で女の手は既に血塗られている。
神につかえる身でありながらその資格をその時手放してしまった]
――…誰も傷つかぬ道があれば良いのにね。
[小さな声で紡ぐおとうと>>513に柔らかな声で言い添えて]
[訊いてはみたけれど、白猫の言葉が解るはずもない]
[何だか元気がなさそうなのは感じ取れたけれど]
[白猫のもどかしさが伝染ったように、困った顔をして]
……え、と……
[振り返り、少し離れた位置にいる薬師を見た]
[同じタイミングで、ブリジットがエーリッヒのことを口にしていたか]
[エーリッヒの部屋から広間に戻るときに、
ヴィリーが言っていた伝承>>457は知っていた。
弟妹がもし、そうであって最初の者に選ばれたとしても、
すまない、と思いこそすれ、それが己の天命であると割り切ってしまうかもしれない。]
まぁ、言ってどうなるってわけじゃないし、
風呂に入ったりしなけりゃ浮かばない痣だからな。
[ラーイの言葉>>507に少しおどける様に肩を竦めた。
子供達のお風呂タイムは世話したりなんだりで、
一緒につかる、ということは記憶にあまりなかったから。]
今回はどうなるかわからん。
知っているのは、お前ら二人と、エーリッヒ、ヴィリーくらいなもんか。
残念ながら俺は、蒼花が誰かは俺は知らない。
[知ってる人間を指折り数える。
表立って蒼花を探せないのが痛いが、それはしょうがない。]
─カウンター─
おぅ。
[置いといて>>521と言われて、オレはエーリッヒの前に薬の袋を置いた]
…うん、そうだな。
薬師に怒られるな。
[エーリッヒの言葉にオレはしみじみと言って頷いた。
薬師に該当するのは、ゼルギウスじゃなくてお袋さんの方になったけど。
ゲルダの手から逃げるような仕草をする様子に、オレはまた翡翠を細めて。
けれど痛みのせいとは気付かなかったから、盆を持って厨房へと移動するのだった]
[そうして視線を動かせば、当然エーリッヒの傍にいるエルゼやゲルダの姿が目に入る。
厨房の中でゲルダから聞いた言葉>>509を思い出し、目を伏せた。
彼女は二回目だといい、銀のナイフを持っているからと笑っていた。
一回目も、きっと今回と同じようにどなたかが亡くなった。
笑って言えるようになるまでに、どれだけの苦痛があったろう。
そう思えば、問いただすことも追求することも出来なくて。
ただ、銀のナイフを持っているならば彼女はきっと人狼ではない。
何の力も持たぬ身は彼女を守れない。
ならばせめて彼女のことを人狼に知られぬように口を噤もうと思った。]
さすがにいつも飲む薬のんでなかったら……
[とブリジット>>524へはそんな半端なところで言葉を区切った。
こんなところで親子と思われてるなんて知らない...は、エーリッヒが自棄になってる可能性もなきにしもあらず、心のケアまで薬師ができるのかといえば、なんとも微妙だ。などと、これでも慎重に考えていつつ]
ま…薬師にできることなんてたかがしれてるからな
[こういうときばかりはそう思わずを得ないよなぁと自嘲的な笑みを浮かべた]
[頭の中はぐるぐるとしている。
ヴィリーに揶揄られた声が思い出される。>>455
ナータを傷つけるつもりならば自分が。
親しくない者から愛称を呼ばれてまた睨んだりはしていたが。
けれどあの時は殺そうとまで思ったりはしていなかったはず]
誰も傷つかない道……。
[頷くというよりは俯いた。>>520
それはもうありえない道だから]
エーリも知ってるんだ。ヴィリーさんも。
でも、そんなのはもう、どうでもいいよね。
クレム兄も危険に晒され易いってことは、間違いないんだ。
――されど甘美なるその花は。
時に強く、激しく、月の牙を引き寄せる。
[エーリと一緒に調べた伝承の一節を諳んじる。
そういうものなのだというのは。知っている]
― 広間 ―
[ヴィリーに中指立てられてたので、けらけら立てていた親指をくるりと下に向けたりと。
そんなやりとりをしていたら、スープの声には遠慮なくこちらも欲しいと声をかける。
運ぶゲルダには礼と謝罪を告げた。]
おっと、手伝わなくて悪い。
お嬢は大丈夫そうネ。
ゼルが厨房にいたのは見てたから任せたケド。
ゼルは有り難うね。
[そう、一度主の顔色を伺うように顔を見て。
問題無さそうだと知れば、ゼルギウスに礼を言い、スープを口に運んだ。
飲み終えれば軽く片付けて、一旦広間を出て部屋へ戻ると二階へと上がった。
エーリッヒとは途中ですれ違うが、猫に睨まれても無視されても、軽い笑みを浮かべるだけだった。]
― 二階/エーリッヒの部屋 ―
[探そうとしたのは、エーリッヒが持っているかもしれない人狼伝承に関する資料。特に今回の騒動に関するメモでもあったなら、その所在は確認しておきたかった。後で必要なら、始末してしまうために]
おやあ?
[だが、目的物を見つける前に、水差しの傍に置き去りにされた、彼の常備薬を見つけてしまったり]
…だといいんだがなぁ。
[無茶をしようと思わない…んだろうか。あの人はブリジットの言葉>>532から思う]
そりゃな、放っておくこともできねーし、やれることはこれぐらいだし…そういってもらえてありがたいけどな。
ん…
[頭をなでるブリジットの手を拒むでもなく感謝と労いを受け取るように目を細めた]
[ブリジットの様子には首を傾げたものの、首が横に振られて、小さく笑った。
彼女が何を思うかはわからない。
けれど、あまり気にすることはなく]
エーリッヒは、
伝承にくわしいんだっけ?
…最近の話は要る?
聞いた話だけど。
[信頼していたからこそ近しい者から見極めようと思っていた。
義兄もその候補であったが朱花と言われればその必要はなくなる]
おにいさまにも蒼花が誰かわからないなら
私がその方を視てしまうこともあるかもしれませんね。
[名乗り出て双花たる義兄の盾になりうるか。
ラーイの紡ぐ伝承の一節を思えば難しい事かもしれない]
私には誰を見極めるべきか判断がつきません。
もし、おにいさまやラーイの気になっている方がいれば
その方を視てみようと思うのですが……。
[ことと首を傾げ二人の意見を聞こうとした]
─厨房─
[流しで器を洗う間、オレの表情はちょっとだけ険しかった。
…エーリッヒ、なーんか変だと思うんだけどな…。
状況が状況なだけに、考えは暗い方へと転がって行く]
……まさかなぁ。
[呟きは多分、小さかった。はず。
考えながら洗い物をしたけど、今度は落とさずに洗い終えることは出来た]
―二階/ナターリエの部屋―
神に祝福されしものを呼ぶ。
ギュンターさんが教会関係者を集めたのは、そんなつもりからだったのかな。
[クレムを見つめながら。
ナータに名を呼ばれた時には続けなかった先を言う]
俺は何も知らなかったけど。
ナータが生者を見極めるなら。死者を。
視ようとすれば分かるよね。
―広間―
[聞こえた音に自分は妹とは対照的に席について関せずの様子でいた]
あ、じゃあ、もらう。
[ゲルダからの誘いにも簡単な言葉を返すのみだった。
いつもより社交的な妹。いつも以上に無愛想な自分がいる。]
ってことで…
[しばしブリジットになでられた後か。立ち上がる]
言ってくるかな。考えすぎてもはじまらないしな。
[そういって、エーリッヒの下まで向かって]
エーリッヒさん。
[名前をよんで、そこで止まり、エーリッヒの顔をじぃっと見る。ただ、無言にて万言を語るように、隠し事など許さぬというように]
―二階・ナターリエの部屋―
[けれど今はまだ確定させないズルい言い方で逃げて]
蒼花の持主。
それらしい人っていないよね。
クレム兄だって、あんな話してなければ想像もしなかったけど。
[ナータの問いかけに意識をそらす。話題もそれる、だろうか]
俺が気になる人か。
ヴィリーさん。
[さらりと挙げた。
広間でのやり取りからも、自然と出てくるだろう名前だった]
あの人、何か思わせぶりじゃない。
―二階/個室―
団長さんの考えは分からないけれど……。
[教会の者が多いというのは感じていたから
悩むような間が空いた。
クレメンスへと紡がれるライヒアルトの言葉>>538]
…………。
[女は言葉を無くしてしまう。
俯くのは困惑の表情を隠すため。
ヴェールが無いことを今ほど心許無く思ったことはない]
相棒から聞いたんだけどね
[どうやら興味を覚えたらしい相手にすこしほっとしたが……
近づいてきたゼルギウスに話を譲るのだった。
もちろんお説教かなにかが終わるまで、続きは口にしないわけで]
─ →カウンター─
[洗った器を片付けて、オレはカウンターへと戻ってくる]
…っとぉ。
あれまぁ。
[さっきの聞かれてたのかな。ゼルギウス様がいらっしゃる。
自分に向けられたわけじゃない無言の圧力に、何故かオレが緊張した。
……やっぱ親子だよなぁ……]
ヴィリーさん……?
[思わせぶりだと女が感じたのは
ヴィリーではなく飄々としたアーベルの方。
これから視ようと思っていたのは二人とも違うけれど]
あの人は詰所で助けてくれた、けど……
[ライヒアルトの言葉に惑うような一瞬。
クレメンスの考えはどうだろうとチラと其方に視線を向けた]
そだな。
手を差し出してくれないとこっちはとることはできない。ってのはわかってるだろうしな。
何度も何度も耳に蛸ができるぐらい色々いってきてるしなぁ。
[とブリジット>>542に相手側からしたらうんざりするだろうなんて、改めて思ったりしつつ>>547にはいってくると軽く手を振って答える。
そして話をしようとしていたゲルダ>>546に、すまないと軽く会釈をして]
いや…そうだな…
[目をそらさないエーリッヒ>>545に手を伸ばし額に、触れ腕を取り脈を測る。
いつもより冷たい]
自棄になってる?
[心配の言葉でもなく一言そう述べた]
─ 二階/廊下 ─
[自分の二つ向こうの部屋の、扉がぱたん動き閉まる。]
あれ、あそこって確か。
エーリの兄さんの部屋、だよネ?
[でもさっきエーリッヒは下に行ったねと、軽く首をかしげた。
誰が入ったか、までは見れなかったが。
ふーん?と楽しげに近づいた。
なるべく静かにしていたが、気配は断たなかったため勘がよければ気づくかどうか。]
―二階・ナターリエの部屋―
それは判断理由にならないでしょう。
でなければ、アーベルさん。
クレム兄と話していた感じ、その二人は詳しそうだったんだもの。
[近くに居ない時も耳を澄ませて聞いていた、ということだ]
エーリが伝承に詳しい理由は知ってる。
あの二人が何故詳しいのかは、分からない。
気になるとしたらその辺なんだ。
[そこに嘘は一切混じっていない。
ナータが誰を頭に浮かべているのかは知るはずもなかった。>>549]
―広間―
[アーベルが出て行く姿を視線で少しばかり追いながら、だいぶそちらに対する気持ちは落ち着いてきたかもしれない。
他にいる広間の皆の様子や言葉に注意しながら、頭の中にあるのはエーファと話したことと、それからエーファを守るためにどうするべきかということ。
エーファを誰からも守る力は自分にはない、だから守るとしたならば、エーファに敵対しそうな相手をなくすことが一番なのだろうと、その方法は、自分には思いつかなかったが]
ありがとう。
[ゲルダからスープを受け取りながら一度そちらをじっと見て、礼の言葉。
それからスープを口にしながら、味はあまりわからなかった]
― 二階/エーリッヒの部屋 ―
[楽譜と歌詞も目にはしたが、それには軽く目を細めただけでスルーして、資料の内容を確かめる。一般に流布されている伝承以上の記述はあまり見当たらなかったが、研究していると言うだけあって、ポイントは押さえてあった]
このままいけば…真実ってやつに辿りつけたかもなあ。
[男は、呟いて、資料をそのまま元に戻した]
[危険性が高いといえば、一度視線がいくのはエルゼの方に。
何度かこう人にくってかかる場面を見ているためか、そういうイメージがあった。
それから立ち去ったアーベルも、危ないといえば危ない人なのかもしれないのだが、どこか信じたい部分があった気がする。
それから、思い出すのはヴィリーのこと、自分のよく知らない相手であり、しかも余所者ということもあって警戒の意識は強い。
少し気になるのは、いろんな意味で記憶に残ってしまった彼の裸姿に傷跡らしきものが見えなかったことだろうか、目だけ事故でというのならば不自然はないのだろうけども]
そういえば、第一発見者って、誰だったの?
[誰にともなく広間にいた人にそう遠慮なく聞いていた。
まだ少しばかり実際に死体を見たわけでもないのもあって実感が足りなかったのもあるのかもしれない]
―広間・カウンター傍―
[ゼルギウスが近づいて来るのを見て、そっと息を吐いた]
ごめん、ね。
薬師さん、だったら、分かるかも。
[不安げな白猫の頭を、指先でそっと撫でて]
[その傍から離れる]
[ゼルギウスには笑いかけておく。気にするなというように。
エルゼリートが戻ってきて、そちらへ視線をうつすと、少しの間、なにか考えるようにじっと見詰めた]
いきなりじゃないんだがな。
これでも…何人も亡くなっていく人やその家族を見てきてんだ。
自棄になる要因がある人間がそんな顔してたら、そりゃそう思う。
[きっぱりといった。エーリッヒ>>552の脈も弱くいつもより少ない。
そして触れた体からそもそも力が感じられない]
飲んでないだろ。
[ストレートに、僅かに怒気さえも孕んで言った]
―二階/個室―
そ、それはそう、だけど……。
[恩を感じているから疑っていないとは言えず
ライヒアルトの物言い>>554にたじたじである]
ヴィリーさんかアーベルさん……。
伝承に詳しいの?
[考え事をしていて聞き逃している言葉がちらほらあるのか
彼らが伝承に詳しいとは思っていなかった様子]
ラーイが気になるっていうなら……
ヴィリーさんを視てみようかしら。
─カウンター─
[オレはしばらくエーリッヒとゼルギウスのやり取りを眺めていた。
やっぱあんま良くなさそうだなぁ…。
自棄…自棄? ふむ]
ん、お。
そういやそれ、オレも聞いて無かったかも。
[聞こえたフォルカーの声>>557に、オレは、はた、と思い出したように言った。
釣られて言ってから、……まずったかな、なんて心持ちになったけども]
……な、何だよ?
[そんな心持ちの中でゲルダに見詰められ>>559、オレは少し引き気味になる。
そりゃ無神経だったかもしんねぇけどよ…。
でも思ってることは擦れ違っていたかもしれない]
―二階・ナターリエの部屋―
だから人数の問題じゃなくて。
[肩を竦めるのには、困ったように返しながら。クレムを軽く睨んだのは、食べられても、なんてあっさり口にしたからだ。>>560]
……司祭様の口が堅いことは知ってる。
危険だと思えば尚のこと他の人には言わないよね。
[自衛団長から直接尋ねられたとしても。
他に、何を知っていたとしても]
―広間―
[白猫の鳴き声には、困ったような笑みを向けて]
[カウンターの上には既にスープが置いてあった]
[パンはと問われた時には、遠慮の言葉を返したか]
ちょっと、部屋に、行くね。
[そちらに手をつける前に]
[何事か考えているフォルカーに、そう事づける]
……服、いくつ、あったか、見てくる。
[先程の浴室でのやり取りには肯定を返していた]
[姉が問う声に反応したエーリッヒのほうもちらと伺ったけれど]
[人の輪から離れ、階段に向かう]
─ 二階/廊下・エーリッヒの部屋の前 ─
[静かに近づけば、部屋から床の軋む音が聞こえる。
誰かが中を歩いているのは解った。
そっと扉の方へ近づくと、気配が近くに感じられて。]
ねぇ、美味しいものは見つかった?
[だれ?とは尋ねずに。
口元には相変わらず、笑みを浮かべてそう尋ねる。
ただかけた声はいつもより小さかった。]
エーリの兄さんの部屋で、何してンのか知らないケドさ。
逃げるよか、堂々出て部屋間違えた、って出たほうが納得してもらえるかもネ。
[返事が返ってくるとは思ってないが、それだけ言うとエーリッヒの部屋の前から静かに離れて自室の方へと。]
[フォルカーの問いに思わずエーリッヒを心配そうに見たけれど、本人から答えは返り。
しかし質問に追従するエルザヘは、向ける視線がすこし変化したかもしれない。
もちろん、あきれた風に]
エルって、ゼルギウスより確実に幼いと僕は思うよ。
[エーファ>>558には目だけで微笑みかけながら、見送った。そして]
飲め。
治す気が、治る気があるといっただろう。
エーリッヒさんにはエーリッヒさんの苦しさだって悲しさだって、あるだろう。
俺にはそれを全てわかってやれるなんてことはない。
だが………生きることから逃げるな。
[あっさりと認める言葉を吐くエーリッヒ>>566に強く。
お盆の上の薬を手に取りエーリッヒへと突き出した]
―二階・ナターリエの部屋―
俺は横から聞いてただけだから、クレム兄の方が詳しいと思う。
[>>564ナータの疑問に答える間に、クレムからも注釈が入った>>567]
やっぱりそういうことなんだ。
[比較的耳が良いのは生来の性質だ。
正体という言葉には、何とも言えずに黙るしかなかった]
俺はそう思うってだけ。
ナータに強制はできないよ。
[クレムと合わせて言いながらも、できればそうして欲しいという声音にはなる。これもまたズルいとは、自分でも心の奥で思っていた]
ん、エーリッヒさんだったのか。
ごめん、そんなこと聞いちゃって。
[謝りながらもその様子を少し気にしたりしながら、エーファと何か会話をしていた様子だった。
確かエーファが一人の時も気にかけてもらっていた気がする。
エーファの敵になる様子は少なそうに思えた。
ただ、第一発見者ということは気になる要素といえば気になる要素であったりもする。
さすがに本人に細かい経緯などを改めて聞くのはためらわれて、一番最初に団長が殺されたことを教えてくれたアーベルなら何か知っているかもしれないと]
ご馳走様。
[スープを食べ終えると、皿を片付けに厨房の方に片付けて]
二階、行ってくる。
[そう短く告げて二階へとあがろうとした]
わかった、俺も後で行く。
[エーファが出て行くときにはそう答えていて、
自分が食器を片付けて二階に上がろうとするのはその後のことになるだろう]
─カウンター─
……………。
[>>572 びくついてたせいもあってか、言われた言葉は結構ショックだった。
ゼルギウスより幼い…ゼルギウスより……。
……なきたい]
……精神年齢のことは言うなって……。
[泣きはしなかったけど、オレはかくりと首を落とした。
うん、そうだね。お袋からは、子供か!って言われるね。
…悪かったな、ガキっぽくて]
―二階/個室―
[クレメンス>>567から誰かの名はあがらない。
一瞬目を伏せるのは其れを残念に思うからか]
――…おにいさまの知りたい人が居ないのなら
私はラーイの気になる人を見極める事にします。
ヴィリーさんを視て
[明日、自分が生きていれば、との言葉を飲み込み]
……その結果を皆さんにお伝えします。
─ 二階/自室 ─
[部屋に入ると気配を断ち、扉の裏で息を潜めて廊下の様子を探った。
その間になんと無しに胸元から小瓶を取り出し手の平の中で転がす。
中に何が入っているのか、小瓶は何の音も出さなかった。]
― 二階/廊下 ―
[アーベルの部屋の扉が閉まるのと、男が廊下に出たのは同時だったか。顎に手を当て、男は苦笑する]
なんだろねえ、ありゃあ。
[経験則に当てはまらない相手、警戒をすべきだろうが、面白いと思う気持ちも、確かに、男の中にあった]
[エーファが階段の方に向かうのを少し心配げに見て、それからそっとカウンターへと周り。]
一人にしていいの?
危ないよ。
僕が一緒に行くよ、エーファ。
[大丈夫かな、というように、そっと双子を見比べた]
―二階・ナータの部屋―
ナータのことを俺にも言わなかったくらいだしな。
[15年前、ナータだけ別の所に呼ばれたことがあったのと、
怪我をして帰ってきたことに、「ん?」と思ったことがあったが。]
生きて帰ったら問い詰めるがな。
[間違いなくやるだろうな、こいつ。]
―二階・ナターリエの部屋―
ナータ。それはやめてって。
ううん、ヴィリーさんが人狼だったならば仕方ないけれど。
[飲み込まれた言葉があるのもまた知らないまま。
懇願するような声で言うけれど、姉の意思はどこまでも固いだろうか。>>579]
まぁ、エルの良いところだよ、うん。
[くすくすと笑って、そんなエルザの頭を一度なでる]
もうちょっと大人になっても良いと思うけどね。
―二階/個室―
長々と引き止めてしまってごめんなさい。
おにいさまもラーイも……
話をきいてくれてありがとう。
[心に棘の刺さったような感覚を覚えながら
部屋に招いた二人に礼の言葉を告げる]
おとうさまは口が堅いものね。
おにいさまやラーイに言わなかったのは
言ったら余計な心配をすると思ったからじゃないかしら。
[問い詰めるなんて言葉が義兄から漏れれば
少しだけ困ったような微笑を浮かべた]
―二階・ナターリエの部屋―
そうだね。クレム兄にすら。
[やるといったらやるのがクレムだ。>>583
普段と変わらない調子に少しだけ、救われる気もしたけれど…]
[離れたところからではあるが、エーリッヒたちの様子は見ていたから。
エーファがこの場を離れるのを見れば、大丈夫かしら、と見たものの今はまだ立ち上がるのは不安があった。
結局、どうしようか悩みながら階段を上がる彼女を見送るのみで。]
─カウンター─
[ゲルダに撫でられた>>586。
ちょっと嬉しいが、やっぱ情けない]
大人ったってなぁ……。
…まぁ、努力は、する。
[とりあえず、過剰反応し過ぎないところからかな…。
首を落としたまま、オレはちょっとだけ溜息をついた]
―広間→ニ階廊下―
……えっと、……大丈夫、です。
すぐ、戻ります、し。
[ゲルダの申し出には少し視線を彷徨わせた後、申し訳なさそうな表情で断った]
[フォルカーの言葉に頷いた後で、階段を上がって行く]
―ニ階廊下―
[階上で扉の閉まる音がした]
[エーファが上りきった時には彼は既に部屋の中で、その正体を知る由はなく]
……あ、
[代わりにヴィリーの姿を見つけて、小さく声を上げた]
―広間→二階廊下―
[妹の様子に不安そうにする人がいるなら]
俺が行くから。
[妹がゲルダの申し出を断ってたのもありそう付け足しておいた。
広間でのあれこれの後、妹から遅れて二階へとあがっていく]
―二階/個室―
ヴィリーさんが人狼でなければ
言えば人狼に襲われる危険もあるけれど……。
言わなければ疑われてしまうかもしれないし……。
[懇願するようなおとうとの声>>585に
思わず折れて彼の望むようにしたくもなる。
思い悩むように菫の眸が揺れた]
─カウンター─
…期待して無さそうな言い方だな。
[ゲルダの言葉>>593に少しむっとして、オレは少し口を尖らせる。
やっぱり今すぐ変わるのは無理だった]
想像つかないって、なんだよそれ。
見てろよ、絶対そうなってやるからな。
[妙な対抗心を燃やして、オレは言い切った。
……言い切っちゃった。
いやでも、目標があるのは悪いことじゃない、うん]
[それからエーファの言葉には、少し心配げな顔を向けたまま頷く。
はっきりと断るということは、一人になりたいのだろうか、と。そう思って]
わかった。いってらっしゃい。
すぐ戻っておいでね。
[ひらと片手をあげた。
フォルカーの言葉にも頷いて、少女がそちらへあがってゆくのを見送る。
心配げなまなざしは、ブリジットも同じようで、ゼルギウスとエーリッヒを見て、エルザへも視線を向けた後で、彼女の方へと足を進める]
ブリジットは、体調、本当に大丈夫?
[三度というエーリッヒ>>584、それは親類を亡くした数だと考える
しかし四度とはなにか。...がそう思うにいたる人物といえば…]
じゃあ尚更飲んどいてください。
エーリッヒさんは、俺や母の患者だ。そんな逃避許さん。
それともひな鳥みたいにスポイトから飲ませて差し上げようか?
いや、そんなことよりも…だ
[すぅと息を吸う]
自分のことばかり考えてるじゃねえ!!
[カウンターにいたときのエルザの言葉には、ちょっと生温い視線になった。やっぱり、いつものように]
無理じゃないかな。
うん、まぁ、期待しないで待ってる。
[完全に一言余計であった]
[話を打ち切るような様子に、ナータの頭に手を乗せた。]
言いにくいことがあるなら、いつでも聞くよ。
[自分より自分が大事に思う人たちを優先させるのは、
この兄弟ならではなんじゃなかろうか。]
力技でいかないだけましだと思うね。
[生き残れる勝算があるわけじゃない。
それを見ないようにしているだけだった。]
─カウンター─
即否定っておい。
ぜってー見返してやるからな!
[>>600 結局、今は子供っぽさが抜けないもんだから、オレはゲルダに対して勢いで宣言してしまう。
……何かもう駄目くさいな、うん。
でもまだ、これからだ]
―二階/個室―
おにいさまには敵わないわ。
[クレメンス>>592に軽く肩を竦めてみせる。
彼へと向けられる眼差しは何か言いたげではあるが
それを此処で言葉にする事は出来なかった。
ある意味あたりである意味はずれで――
さきほど、頭に思い描いていたのは庇護が必要であろうか弱き者。
ふと、ライヒアルトに視線をむければ堪えるような表情が見えた]
如何したの、ラーイ。
やっぱり一人で眠るのは心細い?
――…それなら、今日は一緒に眠る?
[緩く首を傾げれば金糸がさらと肩を流れた]
― 廊下 ―
[部屋に戻るか、階下に様子を見に行くか、迷っていた所で、階段を上ってきたエーファに発見?され]
よう。どうした?
[変態と認識されてるとか知らないので、普通に笑いかけた]
[エーファに遅れて、フォルカーも二階に上がっていくのを見れば少し安心したような表情に変わった。
双子の方に気を取られていたせいか、ゲルダが近付いてくる>>598のには気付かなくて。
声をかけられ、え、とそちらを見た。]
あ…、ゲルダさん。
…えぇ、大丈夫です。
たださっき、お薬を飲んだところだから少し休んでいようかと思…
[心配をかけるほどに無理はしていないつもりだから、そう笑顔で答えたものの。
その最中聞こえた怒声>>599に思わずそちらを見て。
どんな会話がなされていたかは聞こえなかったから、一体何が…と不安の色を浮かべた。]
[エルザには、はいはいなんて笑っておいた。
どう考えてもこの調子では無理だろう。
ブリジットのところにいけば、傍に腰をおろして]
そうだね。
あんまり体が強くないんなら、ゆっくりしてないと。
……さっきの話の続きなんだけどね。
[少し笑ってそういいかけて、怒声にカウンターの方をみて、微笑んだ]
エーリッヒは愛されてるねえ。
ゼルギウスはすごい。
―二階/個室―
[ぽんと乗せられる兄の手。
その手を見上げるように眸が移ろう。
クレメンスの言葉を聞けばくすぐったそうな表情]
ありがとう、おにいさま。
ずっと、頼りにしてる。
[甘えるような声音で小さく紡いで微笑んだ]
……ずっと、周りに。
周りの、気遣いに。
応えないといけない、って、笑ってたんだ。
……ぎりぎり限界の、弾ける直前くらい。
自分の事だけ、考えたって……罰、当たんない、だろ。
[ぽつぽつと言葉を紡ぐ。
震えを誤魔化すのも、そろそろ、限界]
―ニ階廊下―
は、う。
[ヴィリーに笑いかけられて、通常なら緊張もほぐれたのだろうが]
[多分いつも以上に固まっていた]
……な、んでも、ないです。
[間を空けた後]
[目を逸らしがちになるのは、顔の傷のせいもあったけれど]
―二階・ナターリエの部屋―
[クレムの言葉は優しく聞こえて。>>601
ナータの提案は。今を逃したらもう次はそう出来ないと思って]
……うん。
そうだね、一緒にいられると安心する。
でも。同じ部屋にいられればそれでいいから。
[それでもかなり情けない話だったが。
流れる金糸を見ながら、たどたどしく頷いた]
─カウンター─
[少し頭に血が上ってたせいか、ゼルギウスとエーリッヒの様子に気付くのが遅れた。
あ? エーリッヒどうしたんだ?
何か震えてねぇか?
オレは少し不安げに翡翠をゼルギウスとエーリッヒの間で彷徨わせた]
ゼルギウスは良い子だね。
[ブリジットの言葉に、微笑みに、こちらも口許を緩めてカウンターの様子を眺める。
だが、エーリッヒの様子がおかしい。
微笑ましそうに見ていた目は細まり、眉を寄せる]
……何が。
― 二階/廊下 ―
[昨夜あれこれあったフォルカーはともかく、なんでエーファが、こんなに固まってるのかは謎だったが、男は笑みを消さずに、階段の方へ…エーファの方へと近づく]
ああ、そういや、エーリッヒは下かな?
[ふと思い付いて尋ねた]
ああ、悪い。
[短く。きっぱりと]
確かに…限界かもしれない。辛いだろう。それが全部わかるわけじゃないけどな。
[ぽつぽつ紡ぐエーリッヒの言葉>>608 >>609に淡々といいながらも次第に怒気が混じる]
腹が立つんだよ。
そんな風に、自分の体の調子を人のせいにして枷かけんじゃねえよ。亡くなってる人にまで苦労かけるんじゃねえよ。
[家族が死んで、だがそれで自棄になっていい理由にはならない。]
頼むから…無理かどうかなんて自分で決めるないでくれ…
エーリッヒさんはまだ生きてるんだ。
えぇ、こんな時に無理をして余計な迷惑をかけるわけにはいきませんし。
…え…続き、ですか?
[ゲルダから気遣われれば、少し申し訳なさそうにしながらも微笑み頷いた。
自分の身体が人よりも弱いのは十二分に自覚しているから。
けれど、彼女の言いかけた言葉に笑みは消え、瞳をみた。
自分はもしや、彼女に無理を強いたのかと不安げに。]
―二階・ナターリエの部屋―
うん。それも分かるよ。
俺がもし、見極めるものだったら……。
[クレムの言葉には最後まで言い切らず。
どこか寂しそうなそんな笑顔を浮かべた。>>611]
だからそうやって…
[きつく目を閉じているエーリッヒの頭を乱暴に掴んだ。]
他人に気遣うのがいやだっつーなら
[そして引き寄せて薬を手に取り]
気遣われないように振舞いやがれ!!この不良患者が!!!!
[無理矢理口に放り込んだ]
─ 二階/自室 ─
[外からエーファとヴィリーの声が聞こえる。
それを確認してから、音を経てずに扉を離れて窓の縁に腰掛けた。]
やっぱ旦那、かナ。
[さっきエーリッヒの部屋に入ってたのはと。
断定できる要素ではないが、可能性は高いと思って口元には軽い笑みが浮かんだ。]
何してたのかな。
毒でも盛りにいった、とかだったら笑えるけど。
[エーリッヒは薬を常用しているから、などと考えたが答えは出ない。]
―ニ階廊下―
[ヴィリーがこちらに向かってくるのに、身体をずらして道を開けようとした]
[動作はぎくしゃくとしていたが]
え……あ、はい。
[尋ねられたことには、肯定を返す]
[ちらり]
[階段を振り返って]
[エーリッヒへと向けている視線は、心配げなまま。
だけれど、ブリジットの言葉に、視線を彼女へと向ける。
うん、と頷いて。
不安そうな様子に、困ったような顔をした]
君のことを信じようかなってね。
思ったんだ。
[そういって、ストールを外す。
外してもすぐには髪が邪魔をして見えないけれど。
そして多分、声はカウンターの方まで届くまいと、小さく落として]
僕がね、死んだら。
鞄の中にレシピとか入ってるんだけど、他はエルにあげておいてほしいんだ。
[言う言葉は、少し躊躇ってから、申し訳なさそうにして]
私のしたいように……。
[クレメンスの言葉を繰り返すように紡いだ。
一緒に過ごす時間が長いと考えまで似てしまうのだろうか。
彼の述べる考えに微かな苦笑を漏らして]
おにいさまなら誰から見極めようと思ったのかしら。
[ライヒアルトかもしくはナターリエか。
目をかけているエーリッヒかもしれない。
そんなことを思いながら独り言ちる。
誇らしげな微笑みは自然と綻ぶ表情。
女は彼のその表情をみるのが好きだったかもしれない]
─カウンター─
お、おいゼルギウス!!
[無理矢理エーリッヒに薬を飲ませようとするゼルギウスを見て、オレは驚きの声を上げた。
え、おい、これ大丈夫なんか!?]
[だけれどそんなことを言っていると、大きな声。
カウンターへと振り返る。髪も、首の後ろも、気にする余裕がなかった]
エーリッヒ?
[ゼルギウスの行動が見える。
相当具合が悪そうな様子に、思わず、立ち上がった]
─ 二階/自室 ─
[腰に下げていたナイフを、留め金を外し取り出して、光にかざす。
そこには文字が書かれていたが、掠れて所々読めなくなっていた。]
皮肉、だよなぁ。
芽が出ないからって捨ておかれたのに。
捨てられてから巻き込まれんだもんネ。
[くすくすと、笑みが零れた。]
さてと。
自衛団が五月蝿いだろーから誰か殺さないとネ。
誰にしよっかな。
朝一番最初に会った奴、とかでいっかな。
[容疑者として集まった面々の顔を思い出しながら、そんな物騒な事を楽しげに考えていた。]
―二階・廊下―
[二階にあがると妹はヴィリーと話している様子で、
自分はというと、よぎったあれこれに一瞬固まりかけてから足を踏み出す]
どうした?
[問いかけの言葉は短くエーファの隣に並ぶように移動する]
―二階/個室―
ラーイが一緒なら私も安心できる。
ふふ、寂しいのは私の方かもしれないね。
[ライヒアルトにこくりと頷きを返して。
部屋を出ようとする兄の言葉には]
私がしっかりみてるから大丈夫よ、おにいさま
[そんな言葉を掛けて常の笑みを向けた]
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