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[リアル人狼という言葉に、楠木が乾いた笑い声>>72を上げるのを聞いた。
どうしてこんな状況を見て、そんな冗談が言えるのか。
胸を掻きむしりたくなる嫌悪感に、表情が歪む。
そこへ重ねて、鷹津の言葉>>74だ。
ぎり、と強く奥歯を噛み締める。]
あんたの言ってるのとは訳が違うだろ。
自殺なんか……死にたいやつは勝手に一人で死なせとけばいいんだ。
これは殺人だ!望んでないのに殺されてるんだ!
彼女が望んで死んだって言うのか?言っとくけれど、少なくとも僕は死にたくない。
……鷹津さん、僕にはあんたがふざけているように見えた。
そうじゃないなら、悪い。だけど不愉快だった。
[彼の内心を口調から推し量る事は出来ない。
ただ、なぜ笑うのか、それが礼斗には理解することはできなかっただけだ。]
馬鹿馬鹿しい。
ゲームとこの状況を一緒にするなんて……あんたら染まりすぎだよ。
じゃあ狼は誰だよ。
何が楽しくて殺すつもりなんだ。
[既に敬語を使う気はそがれている。
どうやら飛河>>77も同じ考えのようで、彼女の言葉を無言で肯定した。]
[広間にいくという飛河の声を聞きながら、彼女の方向を振り向かず足先を睨みつけていた。
すると、離れかけていた気配がこちらにもどってきて、眼鏡を手渡してくる。]
あ、ああ……もう大丈夫か。
いや!待ってくれ、僕も見に行く。
[この場を離れたかったのもあるし、今は鷹津の顔を見ていたくなかった。
頭に叩き込んでいたはずの内訳がふと蘇る。
狼は一人、占い師が一人。狂人も霊能も狩人もいない。
だが、「リアル狂人」が発生する可能性が無いわけじゃない。
生き残るためにはどうすれば良いのか――礼斗の思考は、ただそれだけに向かっていた*]
─ 浴室前廊下 ─
[結局、落ち着いていられるのは、リアル経験の差。
休止中の一年間にあった諸々の出来事は、混乱した状況下で冷静になる、という習慣をつけさせていた。
もっとも、それを説明する気はないし、説明した所で感情的になっている相手には伝わらないだろう、と。
そう、思うから、そこに言葉を重ねはしなかった。
それが、相手にどんな感情を抱かせるか、まで思考が廻る余裕はない]
……一人死んでる、って事は、本気で殺す気でいるヤツがいるって事なんだよ。
だったら、こっちだってそれなりの気構えでいなかったらまずいでしょーに。
[ぶつけられる言葉返す言葉はどこまでも淡々と。
広間へ向かう、という二人にはそれ以上言葉をかける事はなく、は、と一つ息を吐いて。
振り返るのは、脱衣場に倒れた綾野の方]
……これからどーするにしろ。
あのまま、晒しとくのは、問題、か。
[望まぬ形で死に至ったであろう女性。
その身体をそのまま、晒しておくのは忍びないものもあり]
……なんか、かけるもの、探してくるわ。
[そう、言い置いて歩き出す。
このままじっとしていも始まらないし──何より、少し頭を冷やさなければ思考が次に進みそうになかった]
[人が死んだのも、全部含めてドッキリなら良いだろうと思えど、それは実際に見ていない者の言い分である。
珠樹>>77や礼斗>>79の主張を、ただぼんやりと聞いていた。
これがリアル人狼、だなんて、馬鹿げているとは思うけれど、否定する気もなかった。
そういうもんなのかな。その程度の浅い感慨。
ただ、一つ、問題は、一般的な人狼ゲームの進行に則ろうにも、…はその手段を知らない。
ポケットの端末が、処刑投票用のプルダウンを表示することはない。
だから、]
……これがリアル人狼にしたって、話し合って成立するモンなのに、
ああ、あの二人、ゼッタイ話なんか聞かないッスよ。
[ゲームを遊ぶならば、それなりの覚悟が必要である。]
っていうか、どこまでがシステムどーりなんだろ。
[なんだか妙に口が回る。いつの間にか、自分はゲームの中にいるのだと、その前提を作り上げたかのように。]
タイムリミットとか、あんのかな。あってもおかしくねーよな。
[ぞわり。と、また背に走る悪寒と、反して酔っ払ったように顔は熱い。]
だって、じんろーだし。
[誰ともなしに呟くように、そんな言葉を零す。
出口の見えない状況の模索とは、チープな自己暗示と、さして違いはない。]
[ふと、顔を上げる。
一度握ったスマートフォンを再びポケットへと押し込みながら、占い師を自称する彼を引き留めるように、声をかける。]
……あのさ、キクチさん……だっけ。
その、占い結果のメールって、いつきたの?っつか、あの人……タカツさん占うって、選んだンスか?
[自己紹介を軽く聞き流したことを、人生でこれほど後悔したことはないかもしれない。
確認するように、そう問い掛けた。]
─ 浴室前廊下→館内 ─
……だろーねぇ。
[ゼッタイ話なんか聞かない、という言葉>>84に、つい、こんな言葉が零れた。
ああなったらそうは落ち着けないのは、『実体験』でわかっている。
この状況で、それがどう転ぶかは完全に未知数ではあるのだが]
システム通りなら、更新時間とかあるのかもだけど。
……いつか、はわかんないよねぇ。
[リアル人狼、という状況。
だが、そこまで『リアル』なのかは判別つかなくて、裕樹の言葉>>85に緩く首を傾げた。
ともあれ、まずは自分の思い付きを実行しなくては、と歩き出したから、裕樹が亘に向けた問いは聞く事なく。
浴室前を離れてしばらく歩いた所で、ふ、と、足を止めた。
ずっと、握ったままだった右の拳が、す、と上がり。
直後、力いっぱい、近くの壁を殴りつけた]
…………ざけんな。
[低い、低い呟きが零れて落ちる。
不可解かつ、ままならない状況への思いを一言に集約した声は、低い]
……死にたくねーのなんて、誰だって同じなんだよ……その位、分かれ。
[先は言わなかった一言を吐き捨てた後、壁に寄りかかり。
ふ、と視線を落とした胸ポケットから、深い紫色の小箱を引っ張り出した。
中から出すのは細身のタバコ。
同じくポケットから出したライターで火をつけたそれをくわえ、高い天井を睨むように見上げた]
に、しても、ホント。
……どーすりゃいいのかねぇ。
[しばし、紫煙燻らせた後。
ぽつり、零したのはこんな呟き]
―大広間―
[飛河と共に戻った大広間にて、パソコン画面を覗けばそこには追加された文章がある。
見慣れていて、見慣れすぎてたまに見過ごしてしまいがちで、今は一番見たくなかった文章。
呆然と間抜けに開いた口。
生唾を無理矢理飲み込んで、何かの言葉を探した。]
飛河さん。
僕は正直、ここに来て状況を知ったとき、
「人狼ゲームがリアルなものになった」んだと思いました。
[そうであれば面白いのに、と]
でも……まさか、本当に死ぬだなんて……思ってなかったんだ……。
[今振り返れば、暢気な事を思っていた自分をぶん殴ってやりたくて仕方ない。
机の上に両手をのせて、俯いた。]
言いたくはないけど、システム通りなら今は「2日目」、
……誰か1人、殺さなくちゃいけない。
どうやって決めろって言うんだ。
話し合って、今日はあなたが死んでくださいね、では殺しますね、なんて
出来るわけ ない
[苦々しげに吐き捨てる。
誰かを殺さなくちゃいけないなんて、自分が誰かを殺せるだなんて想像つかない。
だからといって殺されたくはない。]
[思考を巡らせる。
一応、占い師、と言ってきた亘は一端置いておいて。
後の三人、それぞれの反応。
珠樹や礼斗の反応は、不可解な状況に置かれた人間としては非常にわかり易い、とは思う]
……あっちの子は、なんか掴み所ないんだけど、なぁ。
[対して、裕樹は落ち着いているというか、適応しているというか。
死体を直接見ていないから、衝撃が緩いだけなのかも知れないが]
どっちにしろ、アレよね。
……明らかに自分より若い子ばっかり、とか、さぁ。
ないわ。
[は、と吐き出すのは、愚痴めいた言葉]
ぁー……もう。
これはあれですか、後追いしなかった祟りですか。
[んなわきゃない、そうは思うけれど、つい、そんな言葉を口にして。
ああ、これはキテるな、と自嘲の笑みを漏らす]
まー……こうなったら、覚悟はしときますか。
やだけど。
[ゲームであれば、感情を抑えて動く事はできるかもしれないが。
死と隣り合わせの現実においては、それは難しいもので。
先に広間に向かった二人の様子から、自分にとばっちりが来る可能性は割と強く見ていた]
ま、そーなっても。
[恨みゃしねぇけどな、とは。
言葉として、落とす事はしないけれど]
─ 大広間 ─
…本当に、人狼ゲームに参加させられてるの?
[はたりと瞳から雫が落ちる。
誰かが死ぬゲーム。
誰かを殺さなければならないゲーム。
ゲームと言う軽い言葉では括れない、重いこと。
生きるか死ぬかの瀬戸際に立たされていることを改めて感じ取る]
やだよ、しにたくない
[零れるのは誰もが思う言葉]
2日目……そっか、誰か処刑しなきゃいけないんだ。
…でもそうしないと、香月さんころしたひとをころさないと、今度はあたし達がころされるかもしれないよね?
話し合いじゃ多分無理だと思う。
これは、ガチじゃないから。
推理でどうにかなるものじゃない。
どっちかって言うと、RP村に似てる…。
[まともに推理なんて出来る状況じゃなく、ひとは感情で動くもの。
そう考えると、今の状況は珠樹が良く参加するRP村に酷く似ていた]
やりたくてもやらなきゃいけない。
生きるためには座してばかりはいられない。
この箱の文章に踊らされてるのかもしれないけど……やらないと、生き残れないよ。
[紡ぐ声は震えていたけれど、言葉は決意にも似ていた]
[飛河の確認のような問いかけ>>97にただ頷く。
香月を殺した誰かを殺さなければ、こちらが殺される。
さらに言えば、関係ない誰かを殺してしまう可能性もある。
ただ己の手を血に染めるだけの行為を、してしまう可能性があるのだ。
前髪を書き上げて息を吐く。眼鏡はポケットにしまったままだ。
どうするべきか分からずにいると、飛河の言葉の続き>>98が耳に入る。]
RP村に?
[意外なことで目を見開いた。
RP村にもさまざまな内容がある事は知っているが、生憎そういった村のログは読んだ事が無い。
震えながらも自分を奮い立たせるように話す彼女をじっと見つめた。]
僕は生き残りたい。無意味に殺されたくなんか無い。
こういう状況のとき、RP村では動き方の定石なんてあるの?
結果?は……少なくともさっきの霧の後、だな。
[裕樹からの問い掛け。瞬きをしてそちらを見る。
着信音が鳴った時には気づいていなかったから、正確にいつ、というのかは分からなかった。
続く問いには首を振る]
選んだ訳じゃない。
選ぶ前に真っ白になったし……
[そもそも占い師ということさえ、あの時点では半信半疑だったのだ。
誰を“占うか”すら決めてはいなかった]
─ 大広間 ─
[礼斗の問い>>99に少し言い淀む]
定石……って言う定石は無いよ。
RP村はね、物語の盛り上がりを重視して動くの。
その点は今の状況とちょっと違うんだけど…。
RP村ってPLは俯瞰的に舞台を見れるけど、PCはそのPCが見た部分しか知ることが出来ないの。
今のあたし達はまるっとその状況だな、って…。
それにさ、推理なんて出来るほど情報は集まらないこと多いから、感情や感で動いたりする……って言うRPが多いの。
話し合いで解決出来ないって部分が、似てるかな。
…あんまり参考にならないよね、ごめん。
[期待したらしい礼斗に謝罪の言葉を紡ぎ、珠樹は軽く俯いた]
[返ってきた返事に、1つ頷く。名前は間違っていなかったらしい。]
やっぱり、完全に人狼のシステムまんまってわけじゃないんスね。
対象選べねー占い師って。参考になりました。どーもッス。
[そんな返事を返しながら、再び手はポケットへ。]
でも、占いはスマホなのに、投票フォームがないって、それも変な話。
[答えが出てくるはずもない疑問を投げるだけ投げて、彼に背を向ける。
ふらり、と歩き出しながら、視線は再び、手元の端末の液晶へと。]
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