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疑いの種にはなるんじゃねーかなって思うんだ。
[彼が人狼だと言う必要は無い。
人狼である疑いをかけるだけで良い。
自分達から目を逸らすくらいにはなるかもしれない]
上手く行くかは分かんねーけどな。
[だが何もしないよりは、とも思う*]
―広間―
[相変わらず戸惑う様子のユリアン>>116に、無理に信用を乞うことはしない。男自身、誰をどう扱うべきか考えあぐねているから]
『幻燈歌』の歌詞について…?
[問われて、スプーンを口元に添えたまま、思い出すように目を伏せて。
知らないと言う事は不安を生む種になるかと、ユリアンを見た]
『幻燈歌』に謳われているのは、「月の愛し子」と「神の愛し子」との対立、ですね。
ギュンターさんの言っていた「闇の者」と「光の者」がそれに当たるのかな。
御伽噺にしては一致しすぎるんだ、色々と。
[そうして、掻い摘んでではあるがそこに謳われる者たちについて話していく。
「双花聖痕」や「見出す者」「闇と光の護り手」について]
双花はいる事がわかったけど
今ここに居る中で全てのカードが揃っていると思えない、かな。
[そこまで言うと一度ポタージュを口に運んだ]
俺が「場」とか『幻燈歌』についてある程度知っているのは……
以前立ち寄った村で、昔同じような事件があったって聞かされたからなんだ。
[村はずれに石碑のある村。そこに書かれた慰霊の言葉。
だけどそれも、もう伝承のようになっていて]
古い話だから『幻燈歌』と同じ「昔話」だと思ってたんだけどな。
[自分の知っている話をそんな風に伝えては見るけれど、どこまで信じるかは彼次第と考え、無理に信じさせるような事は言わず。
食事を終えたユリアンが席を立つ>>117のを見送って]
お伽がお伽じゃなくなってしまったし
信じがたくても起きてしまった物は変えられませんけど…
俺にもどうしたらいいのかわからないしなぁ。
[そんな風に言いながら食事を進めていく。
それがどこまで本当か、それは男の胸の内。*]
─ 広間 ─
[湯上りで広間へ来た時、ユリアンはオトフリートと何か話をしているようだった。
どんな話をしているのか碌に聞かないままポタージュを口にしていると、入れ替わるようにユリアンは広間を出て行く>117]
……そーいや、あれ以来なんかまた夢見たんかな。
[聞きそびれていることを呟きながら食事を進め、やがてポタージュは空になった。
片付けくらいはイヴァンもやれる。
皿が割れる音はしなかった、はずだ]
─ 三階・自室 ─
[眠ってしまうつもりはなかったけれど、あらゆる意味で疲労していた心身は休息を求めていたようで。
いつの間にか、浅い眠りに落ちていた。
眠りが導く淡い夢の中に響いていたのは歌う声。
既にない父が教えてくれたもの]
……ん……。
[歌が消えるのに合わせるように眠りは途切れ、少年はもそり、と身を起こす。
黒猫が、案ずるようににぃ、と鳴くのには答えず。
寝間着のままだった事に気づくと一先ずちゃんと着替え、改めて上着を着込んで部屋を出た]
[廊下に出て、祖父の部屋の方を見る。
そちらにはどうしても足が向かなくて、階段をとてとてと下りていった]
…………。
[一階まで下りたなら、広間には人の気配。
それでも、すぐにそちらに向かう気にはなれなくて。
勝手口から庭に出て、薔薇の植えられた場所へと歩いて行った]
…………。
[冷たい風に揺れる薔薇の枝。
それをぼんやりと見ながら、ひとつ、息を吐いて]
Ich werde Schnee fur Sie bringen.
Diese Erde, alles.
Es gibt es viel, um fahig zu sein, aufzuhoren, es in einem weisen Schleier zu decken…….
[小さな声で紡ぐのは、夢の中で聴いていた歌。
旅人だった父が、立ち寄った小さな村で教えてもらったというもの。
父に歌を教えた人も、昔、旅人が教えてくれたものを伝えているのだ、と言っていたらしいけど]
Ich werde Schnee fur Sie bringen.
In jetzt bloser Stille.
Weil wenn Sie wer setzen fort, das Schlafen wachte auf, ich will es zeigen.
Der Vogel flattert die Flugel mit allem Gedanken.
Zum blauen Himmel.
Kommen Sie Gebet an.
Von mir stehen wer immer noch hier zum Himmel.
[最初の数節を紡いだ所で歌は途切れ、蒼い瞳は伏せられる]
……モリオン。
俺、どーすればいいと思う?
[意識してやったわけではないからどうしてかはわからないが、とにかく自分には『ひとかそうでないか』がわかる何かがあるらしい。
ただ、それをどう使えばいいのかがわからない。
相談するにしても、誰に相談すればいいのか。
そのつもりだった祖父が物言わぬ姿になってしまった事で、そこが見えなくなっていた]
……ったなぁ。
頭、働かない、
[でも、それじゃ済まない。
考えろ、考えろ、と。
必死で頭を動かす事で、色々から目を背けようとしていた。*]
─ 広間 ─
[さて、と粗方やることが済んだ頃。
あれだけの騒ぎがあっても一度も姿を見なかった者に注目する]
結局、あの旅人さん部屋から出て来なかったな。
[誰にでもなく言い、客間のある2階、広間の天井に視線を向けた]
聞きに行ってみるか?
[先程話を聞く、と結論付けたオトフリートやライヒアルトが居ればそう提案してみる*]
―広間―
[ユリアンを見送り、目の前の皿が空になった頃
同じように諸々を済ませたイヴァンが口を開く>>125のに、釣られるように一度天井を見た]
食事もしていないみたいだしね……
こっちの事を警戒しているのかもしれないけど
[旅人の事情などは知らない。
理由があるなら聞いておきたいとは思う。無駄な争いを避けるためにも]
行ってみようか?
あの人しか知らない事がまだあるかもしれないし。
[提案には同意して、移動すると言うのなら席を立って同行を。*]
─ ギュンターの私室 ─
[怖いと呟いた自分に向けられた反応は様々だが、皆こちらを案じてくれていると伝わるもので。
>>106大丈夫と言いたげに視線をくれたオトフリートに頷きを返して、弱さを見せたことを謝らなきゃと思いながら一旦目を閉じたのだが。
ライヒアルトから示された蒼花に、容易に予期出来る未来を見たことで後回しになり。
>>89返された覚悟に、続ける言葉は中々出てこなかった]
……お礼、なんて。
ライヒアルトさんは、皆を護ろうと、思っているんでしょう?
[こちらに伸ばされた手が、届くことなく下に下りていくのを見つめながら。
かろうじて、貴方が礼を言われる方じゃないか、そんな想いを吐き出して>>90廊下へと出ていく背を見送った]
[痣を隠すことを止めたのは、
他に力もつ者が居るか如何か知れないため。
ギュンターが喪われた今、
代わりにはなれぬまでも
己の持つ情報を明かす方が良いと思った。
オトフリートの言葉>>107を聞いた時、
見透かされたような心地になった。
見出す力は持たない身、出来る事も限られる。
囮となるのが最善であるなら、と
役目に殉じることを考えていたが、
無茶をする、と言われて、
否定できずに微かに苦笑を浮かべたのだった。
護れるものなら護りたい。
謳われる存在が居るかどうかも分からないが
己にその力があればと思いもする。
カルメンの言葉>>128を認めるように一度目を伏せた。]
― 広間 ―
[暖炉の傍で身体をあたため、
勧められた食事をありがたく頂く。
そうして過ごしていても旅人の姿は見えぬまま。
聞きにいってみるか、と、イヴァンの提案>>125に
オトフリート>>126に続き、同意を示す。]
場所は分かる?
[先行するイヴァンに訊ねるものの、
足取りを確かで迷う様子はないことから、
分かっているのだろうと知れた。]
─ ギュンターの私室 ─
[>>129伏せられた瞳にライヒアルトの想いを読み取って、言葉無くその背を見送り。
>>107無茶をする、という声に顔を向けると、オトフリートから広間に行った方がと勧められた。
それに同意を返そうとしたところで、自分が寝起き姿のままだった事を思い出して頬を手で覆い]
…私、一度部屋に戻るわ。
起きてすぐに来ちゃったから、流石に身支度を整えないと。
…そうだ、エーファにお洗濯出来ないかも聞かないとだったわ。
[こんな状況に間の抜けた事とは思うものの、最初の一晩はともかく、二日三日と服を借りるばかりは申し訳なくなってきたから。
ライヒアルトの後で湯を借りるというイヴァンと、厨房に行くというオトフリートに続いて部屋を出ようとして、ふと足を止め]
……他の人達は、今どこにいるのかしら。
─ ギュンターの私室 ─
[自分が気がついた時にはライヒアルトとイヴァン、オトフリートしか残っていなかった。
エーファは今どうしているだろう、きっとモリオンと一緒だろうけれど──]
…そういえば、ユリアン…
[この部屋に入るまで、周りを見る余裕は正直無かった。
けれど、入り口からギュンターの元へと向かう途中、>>96誰かが壁際に座り込んでいた。
あれはユリアンだったのではないか、そう考えて視線を動かすも、>>98もう彼の姿はそこに無く]
…大丈夫、かしら。
─ ギュンターの私室 ─
[>>113昨日広間から部屋まで戻るのに付き添った時には、まだ熱で苦しそうだった。
本当は、語られる>>1:123悪夢の内容が内容だっただけにもう少し詳しく聞けたらとは、思っていたのだけれど。
この状況で、体調も崩していて。
彼が何であっても、辛いことに変わりは無いだろうと、夢の内容について更に問い質すことは出来なかった。
だから、体調が戻っていたなら改めて聞けないか、と思ってもいたのだけれど]
……どうしよう。
[聞きに行って大丈夫だろうか、と。そんな思いが無意識に小さく零れて。
一人で考えても仕方ないと、まずは身支度をきちんと整える為に自室に戻っていった*]
―広間―
食事以外でも出てくる事があっていいと思うんだけど……
ギュンターさんなら、何か知っていたんだろうけど
やっぱり聞いてみないと、ね。
[悪い方に考えてはいけないと思うけれど、あの旅人を疑わずに済むだけの根拠もない。
ライヒアルトも同じ考えだったようで>>130、同意して立ち上がるのに頷いて見せた。
イヴァンと共に旅人の部屋まで行き、呼びかけようとして気がついた。
旅人の名前すら聞いていなかったと]
すみません、少しお話を伺いたいんですが。
[声をかけては見るけれど、反応はどうだったろうか。*]
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