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[T字路まで戻り、まだ進んでいないもう一方へとゆっくりと進んでいく。そのまま進むと、今度は木の板で床が覆われたB-4に到着した]
うわ。これまた……。
[その室内を見て思わず呟いてしまった。と、いうのも、床を覆っている木の板は水の上に浮いているだけで、板の隙間から水が溢れている。しかもそれ以外に何もないのだ。さっきまで壁を覆っていた蔦はなりを顰めて、冷たい迷宮の石壁を晒している。ただ視界を遮るものがないため、奥に次の部屋へと続く扉があるのが見えた]
どうやらあそこに行けってことみたいっすね。
[十分に罠に注意しながら、歩を進めていき――{5}]
お約束っちゃ、そうだろうけどなっ!
[ナターリエの声に怒鳴るように返す。
周囲の振動は高まり、がらり、と音を立てて天井が崩れ落ちてくる]
……取りあえず、南に向けて走れっ!
[言いながら、先に複写したカードを取り出し]
……吹き荒れし風、我らに害なすもの打ち払う護りの陣を! 烈風の陣!
[強風で崩れる岩塊を弾く結界を張ろうとしたものの。
……地属性の領域では、風は、少しばかり弱かった。
幾つかは陣を突き破り、身体を掠める]
……ってぇなっ……。
[文句を言いながらも、動ける内にと南へ向けて、走る]
[右手に進むと更に曲がって進むことになった。
少し先を歩いていた茶虎猫が、にぃ、と鳴いて知らせる]
あら。最初に付けた印があるみたい。
グルッと戻ってきちゃったことになるかしら。
[また突風が来るだろうかと身構えてみたり]
そうか。
大事無いのならば良いのだが。
[言っている本人が地味にフラフラしてますが。
騎士のたしなみとして、服をきっちりと着込んだまま、それを着崩そうともしないので、余計にボーッとしてきた]
……ハッ!?
い、いかんいかん!
騎士は、例え、倒れたとしても前のめりで倒れるべしだ!
この足折れようとも、この歩み止める訳にはいかぬのだ!
ふははははは!!
[そんなことを叫び、フラフラと前へ進み始めた。
すると、なんということでしょう。
生来の絶対的な方向音痴と、陽炎による目くらまし、そして、フラフラとした意識が奇跡的にかみ合い、その歩みはヘルムートが二度と出来ないようなまでに見事に出口の方向へと進んでいたのであった]
だがお約束なだけあってこれはこれできついっ!
ってかまた生き埋め系かっ!
…じゃあ私はこれだ
[ぐらぐらと揺れる音に負けないように大声で返しつつ言葉通り南に走りつつも
結界を張るライヒアルトに会わせて、強化を自分と相棒の脚と。後は腕一本に集中させ、走りながらライヒアルトが作った陣を抜いた一部の岩塊を弾き飛ばす。
最も全て弾くことなど武術を志してるわけではないのでできるはずもなく同じように岩塊による傷を追うことになるが、構わず走って]
…痛くないはずがない。
[部屋を越えたところでようやく痛みを口にした]
いかにも、水の中から何か来ますよ…というふうだな。
[ゼルギウスの言葉の後をひきとって続ける]
…まぁ、じっとしていてもはじまらん。
警戒しつつ、行くぞ。
[と、一歩目を踏み出した瞬間]
「ぶしゅっ」
?
「…大丈夫かよ、こいつ」
…大丈夫じゃないと思うんだけど。
[ぼそりと呟くとその後ろについていった。
ブレスを調節したら水浴び出来るかな、とか思いつつ。]
[まっすぐ歩いていると右、右と曲がり角。
そして途中右に開けた場所。しかも、カルメンの言から、どうもその向こうは先程の場所らしく。
そうして着いたのは、地面に見覚えのある印がある十字路。]
……正面と右手がぐるっと繋がってたんですね。
あー、遠回りしちゃったのかー。
ふははははははは……は、は。
[テンションがMAXになったままフラフラと歩き続けていると、部屋から通路に変わったのが目に入った]
ぬ……抜け出した、のか?
おお!
さすが私だ!
直感的に、出口への方向を導き出すことが出来るとは!
これも、最後まで冷静に騎士たらんとしたことへの、神からのギフトに違いない!
[汗がだらっだらと流れ続けているが、ハンカチで拭い、更にその足を前へ]
さあ、行くぞ。お嬢さん!
きっと、目指すものはこの先にある!
全軍突撃!我に続け!!
[……非常に元気な男である]
……洞窟だけに、埋める系が多い、ってかぁ……?
[部屋を抜けた所で、は、と一つ息を吐く]
ふわふわに埋もれて圧死も冗談じゃねぇけど、落盤生き埋めはもっとシャレにならんってーの……。
[文句を言いつつ、額の汗を拭い]
痛いのは、生きてる証、とかウチの導師がたまに言うが。
こんな証明はありがたくねぇ……っと、強化ありがとさん。
やっぱ、瞬発力は高いな、魔法の方が。
[なんて事を言ってると、ぱら、ぱらり。
上から零れてくるのは、細かい砂]
……って、まだ崩れんのかよ!
さっさと行けってか、っとにぃ!
ああ、多分突風は来ないと思いますよ。
あれっていわゆる初見殺しですし。
[カルメンの言葉に自分の考えを述べる。
実際、突風は吹くことなく。]
さて、じゃあ残ったこっちに行くとしますか。
[そう言って正面─西向き─の通路を進んでいく。]
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