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うふふ。
そう言ってもらえると嬉しいわ。
なかなか試してみる機会も少ない魔法だから。
[語尾に音符かハートがつきそうな声]
そうよね、そうよね。
その時は私も全力で援護するわぁ。
[似たもの同士なのかもしれない。
ニッコリ笑って扉を開き、中へと進んだ]
…わかった。
――……異界の門よ、開け。
我が友を傷つけたものを縄となりて縛り上げよ!
[水は十分にある。
水を被せたときに出た湯気。
ソレを利用し、サラマンダーを縛る。]
……助かる。
[優雅に笑みを一つ浮かべて、ヘルムートが槍を捧げて、神への祈りのポーズと取った。
その隙、約3秒]
……。
[誰かを信頼したことなど、今まであっただろうか?
いや。一度も無い。誰も、自分を受け入れてくれなかったし、自分もそれに甘んじていた。だからこそ、自分は他のものを格下を見るような目つきで見て誤魔化していた。
だが、彼女は受け入れてくれている。だから、自分も信頼できる。
―――ああ。そうか。これこそが、パートナーというものか。
今更ながらに気づき、ヘルムートが小さく微笑を浮かべる]
……ありがたいものだ。
[きっかり3秒後。
ヘルムートがカッと目を見開き、大きく叫んだ]
【神よ!我に加護を!!】
[じゃあ行こうか、と扉に手をかけ、ゆっくりと開ける。
部屋の中(といってもここもある程度の広さの平原であるが)にいたのは、風の精霊シルフ。
風のエリアということで、ある程度予測していたので、やっぱりかとポツリと呟くと]
風の精霊シルフですね。
じゃあ、カルメンさんお願いします。
[そう言って一歩引く。
もちろん、すぐにフォローに入れるように身構えている。]
……っつーか、やってくれる……。
[けほ、と咳き込みつつ、どうにか声を絞り出す]
んじゃま、こっちもそれなりに、本気ださせてもらうか、ね……。
[低く言う、天鵞絨の瞳には楽しげないろ。
白のカードを一枚、手首にかすらせ、零れた紅で、ルーンカードの絵柄を写す]
……ここらは、あんまり使わねぇんだけど、な……。
[低い呟きからは、何かやらかしそうな気配がひしひしと伝わる。
かも知れない]
[しばしの間沈黙がウンディーネとゼルの間を支配した]
(か、貸してくれるかな〜?)
[心臓ドキドキバクバクの状態で、そっとウンディーネの顔色を伺おうと顔を覗き込んで――]
うぉぉぉ!?
[ウンディーネが怒りを露にした。
原因:覗き込んだゼルの三白眼が死ぬほど怖かったから。
なんて理由だったとは思わず、ウンディーネの爆発させた精霊力にゲルダの隣まで弾き飛ばされる]
いっつ〜……。
『騙してオーブを持っていって返さないつもりだな!』
そんな事しませんよ!?
[痛くてもツコミだけは忘れない]
シルフ。風の乙女。
[草原の中央に浮かぶ精霊にもニコリ。
真正面から視線を合わせて]
ええ、まかせて。
それじゃいきましょうかぁ。
[のんびりとしていたのはそこまで]
[スッと息を吸うと、打って変わった真剣な表情になる。
半眼を閉じて両腕を広げ、複雑な紋を描き始める]
世界に満ちるマナは全てに通じ。
須く流れを識れば我意に従うものとなる。
汝其に抗うこと能わず。
―― Command spirit!
[左手をシルフに向けて突き出す。
発動体である腕輪がキラリと光った]
[そう叫んだ瞬間―――ヘルムートの全身がまばゆく白く光った]
これが!
我が最大の一撃だ!!
ゴッド・チャージ!!
[ヘルムートは白い稲妻のような速度で、ベアトリーチェが束縛してくれているサラマンダーへと突撃し、そのまま、相手の後ろまで突き抜けていった]
……眩く、散れ。
[サラマンダーに後姿を見せたまま、槍を回しながら高く上げ、出したときと反対に、短くさせて袖口にしまい込む―――瞬間、サラマンダーの姿が白く消し飛んだ]
[我に加護を
効果:一度だけ、自身の魔力を全て攻撃力に注ぎ込める。
溜め時間。3秒]
[そんな態度だから仕方ないだろうと口にしないのは。魔力を練っているから。
ホールドをされ石礫が放たれた様子に片目の端を吊り上げるが、声も上げない
魔術を使役する際。最大の敵は内にあるとしっている。
だから動揺も何もかも押さえ込んで]
なにかするのか…ならば隙を作ろう。
[言葉と同時に膨大な風が一気に異界の門よりあふれでて。その烈風はライヒアルトを縛るホールドを切り裂く]
[支配と抵抗。
暫く続いた攻防は、吹き抜けた風に勝敗を決した]
きゃっ。
あぁん、もうちょっとだったのに!
[ザァッという音と共にシルフの姿が色濃くなる。
その表情は当然の如く怒りを呈していて]
ごめんなさい、失敗だわ!
[ブリギッテに叫ぶと、一歩横へとずれた。
今度は援護のための魔法を紡ぐ為に集中し始める]
どうやら…
[歩みを進めながら、軍刀の柄に手をかける]
交渉は失敗のようだな。
[抜き放ったそれを、水でも払うかのように一閃すると、その真下にあった大地が、ごうと音を立てて焦げ付いた]
哀しみを運びし風よ。
[次元魔法を使いながら古代魔法の行使する]
――その嘆きの力を我が前に見せ…
[故に威力は万全とはいえないが、時間稼ぎには十分]
―――彼の者を束縛し嘆きの底へ落とせ
[ぎゅぃぃんと高速回転する網状の風の刃をノームへと放つ]
おー…、かっこいい……。
[ぱちぱちと小さく拍手をする。
一応、精霊には悪いと思うが。]
……今度会った時、いきなり攻撃されたりしないかな。
[そんな考えがよぎったり。]
……ふぅ。
中々に難儀な相手だったな……っつ。
[戦いの緊張感から解き放たれると、全身に受けた火傷の傷が痛んだ。
槍を持っていた手の平の皮はベロリとはがれている。
最初の一撃を与えたときにはすでに、サラマンダーのヒートボディによって、鉄の槍を通して、ダメージは受けていた。
だが、それでもヘルムートはゆるがない。
騎士として、プライドを保ち続けるのだけは譲れない信念なのだから]
……ああ、キーアイテムを入手しなければならないのだったな。
ベアトリーチェ。近くにそのようなものは落ちているか?
おっと、交渉・支配組はどっちも失敗か。
「ねーちゃんの方はもちっとやったのになぁ。
目つきの悪いにーちゃんは哀れの一言」
ふわふわにも怯えられてたもんな…。
[まさにメテオな威力の三白眼に逆に感心してしまいそうだ]
「お、こっちは終わったらしいで」
選択肢が無かった組み合わせにしては、なかなか良いコンビネーションだな。
ヘルムートが突っ走るだけでは無くなってるし。
「後は迷わず戻って来れるかやな」
[最大の難所かも知れない]
じゃ、後は任す。
私まで攻撃してここが崩れたらかなわんからな。
[いっそすがすがしいほどきっぱりと任せる。
内心ではライヒアルトの動きからむしろ仲間への妨害になりかねないと思ったゆえの援護でもあっただが…結界の準備だけはする。
その対象が。単に相棒と自分なのか。それともライヒアルトの攻撃の余波から己を守るためか。などはまだわからないが]
[カルメンと風精の攻防はどうやら風精に軍配が上がった模様。
失敗だわと言って横にずれるカルメンと入れ替わるように前に出る。]
ありゃりゃ、お怒りですね。
こりゃ、力ずくで言うこと聞いてもらう他ないですね。
仕方ないなぁ。
[そう言いつつも、顔はめちゃくちゃ楽しそうにしていたり。]
すんません……。面目ないっす。
[まさか決裂の原因が己の目付きとは思わず、心底申し訳なさそうに謝罪を口にした]
とりあえず、再度交渉できるように落ち着いてもらわなきゃいけないんで……えっと、致命傷だけは勘弁してください。
[精霊は友達という感覚があるゼルは、ぺこりと頭を下げると、ゲルダに風の精霊魔法をかけた]
Un vento favorevole〔追風〕
[ゲルダの移動速度が1.5倍になった!(ゼルの主観比)]
ん、探してみる。
ほら、オーヴァンも。
「俺も借り出されんの!?」
……当然。
「…鬼がいる!」
[と、じゃれあいつつ探すと。]
……あった。
[緋色のオーブを発見しました。]
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