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―午後:二階個室―
[泥のよな深い眠りから目覚めたのは、陽も天を超える時刻。
私は緩慢に身を起こし、褥から脚を下ろす]
…っ
[床に触れると同時に痛みが走り、私は声もなく身を折る。
痛みが和らぐを…否、麻痺して鈍くなるを待ち、私は注意を払いながら立ち上がった]
[リディの言葉に首を傾げる]
お嬢?もしかして…
[言いかけて、問いを重ねられ]
ああ、いや、まだ無理だと思うな。
オトさんの探査によると、何だか正体不明なものの気配もあるみたいだし。
闇雲に突入っていうのは、さすがにやばいよ。
んー……どうするかなぁ……。
[呟きながら、身支度を整え。]
こういう時に役立ちそうな探査系魔法って、専門外だしなぁ……。
直接感情に触れる……のは流石に無理でしょうしねぇ。
力のない人間ならともかく。
「アンタはドンパチやってる方が好きだもんな。」
[鏡越し、軽くクラウドを睨み。]
う・る・さ・い。
適材適所ってヤツよ。
[ルージュを引き終えて、立ち上がり。ふらりと部屋を出た。]
―自室→―
再現じゃなく複製…。
ああ、だから”自然味”が欠けてるのか。
[燻っていた違和感が解けた。完全に再現出来ていないから、違和感があったのだと理解する。それからリディへの返答を聞いて]
正体不明な気配?
ここに引っ張り込んだ奴の他にまだ何か居るってのか。
そのくらいの分別はあるようでよろしー!
[ユリアンの言葉に、ハインリヒと同じ内容を矢継ぎ早に(指差しと共に)被せる]
正体不明なものの気配ってなにかしら。
オトさんはそういうの探せるのかな
ね、……帰る、じゃなかった。戻ろう?
[屋敷の方角を*指して*]
……とはいえ。
[ぱたむ、とマニュアルを閉じて]
プログラムの暴走に、機鋼竜が関与しているんだとしたら。
これが動き出す可能性も、少なからずある……か。
[単独行動は危険だな、と。
今更のように思いつつ、マニュアルを棚に戻す。
……正規の起動でも暴走する可能性は考えてないようで]
< とりあえずこの汚れたのをどうにかしないと。
猫はそう思って、そのまま来た道を引き返そうとしました。
だけれど。
ぴたり、立ち止まって、青い布に目を落します。
なんにもできない、自分を、好いてくれた、そだててくれた、大切な人間にもらった しるし。誰をまもることもできないし、ただあるっていうだけですけれど、これがここにあるっていうことが、猫をがんばらせてくれるのです。
ただ、こんな格好だったら嫌がられるかしら。
いちど、小さくないて、猫は来た道をふたたび、もどりはじめました。ここにはなかったと報告するのは、露天風呂に入った後が*よさそうですね* >
機鋼に属するものには違いないようですけれどね。
[ハインリヒの問いには、だから、侵入者とは違うのかも、と答え]
お嬢に分別を言われるとは思わなかったなあ。
[冗談めかして言いながら、僅かに目を細めた]
そうだね、戻ろうか。誰かが、何か見つけているかもしれないし。
お腹も空いたし。
[二階に下りて、もう一つ下を目指して。
その視線の先に映ったのは]
あ、エルザさん。
こんばんは!
[静かな夜の波動にニッコリと笑って小走りに近寄った]
ええと、どこかに行くところ?
[もうすぐ屋敷に着くって頃、ふいにアルが頭上から離れた。]
あれ?…アル、何処行くのさー?
[驚いている間に、どっか飛んでって、姿が見えなくなった。
…何処行っちゃったんだろ? 思わずきょとんと瞬く。
まぁ、アルは危険な事には手を出さないから、心配はしてないけれど。]
…さっきから、変なの。
[いつもイジワルばっかりしてくるくせに、何かむずむずする。
…まぁいいけどさ。 屋敷まであと少しだし、ぽてぽて歩く]
―北部エリア―
[降りしきる雪の中にぽつんと立つエプロンドレスの少女。
目をこらせば周囲を結晶に囲まれているのが見えるだろうか。]
雪と氷に映るものを精査してみても、何も見つからない。
もう閉まってしまったのか最初からなかったのでしょうか。
わたしが呼ばれた場所なのだから痕跡のひとつもあるかと思ったのですが。
[結晶へと映りこむ景色に目をやりながらぽつり呟く]
ふむ、侵入者ではない、か。
何が居やがるのやら。
[いくつか情報は増えたが、それでも先は不透明で。リディから戻ろうと言われれば]
あー、そうだな。
一旦戻るとするか。
[ユリアンもそれには同意しているようで。誰かが歩き出せばその後ろをのんびりついて行くだろうか]
[何度かそれを繰り返して]
[緩やかに歩んでいく]
[窓の向こうに人影を見つけて、立ち止まった。]
[その内が図書館とは知らず]
―二階個室→温泉―
[半端な変化は苦手ではあれど、やむを得ず私は無事な方の後脚のみを蹄へと変えて。
片脚で跳ねて窓を開け、誰もいぬを確かめて空へと身を躍らせる。
風に蓬髪が舞い、長い衣が翻る。
なれど地に付く前に蹄で空を蹴り、私は暖かな泉へと駆けた]
……ここならば…少しは……
[昨夜とは異なり、真昼の温泉に人気はなく。
私は安堵して蹄を戻し、裾をあげて腫れた脚首を浸した。
熱が緩やかに痛みを和らげてゆけば、私は小さく吐息を零そうか]
[そうして――時が巡り痛みが引くまで、私は温泉に脚を浸していた]
ええええ?!ごみの分別出来るの?
[かなり失礼な台詞を吐きながら、ハインリヒと共にリディの後に従うように、歩き出す]
―北東部→屋敷へ―
[彼女らしい明るい声。]
[軽く首を傾げ、僅かに口元を緩め。]
こんばんわ。
んー……とりあえず、いろいろ見て回ろうかな、なんてね。
部屋の中閉じこもってても何にもならないし。
[小さく肩を竦めて。]
とりあえず、ドロイドの事は話しておくか……。
[独りごちつつ。
ふと、窓の向こうに気配を感じて]
おや。お散歩ですか、と。
[窓を開け、軽い口調で声をかけ]
[両手を大きく広げ何事か唱えると周囲の結晶が集まり鏡の形へと凝縮する。降っていた雪が嘘のようにやみ。
雪に染まる白い山を一瞥した後、その場を立ち去る。]
とりあえずは戻るとしましょうか。
他を調べている方から何か聞けるかもしれません。
[昨夜はにゃんこ撫でもふ堪能したとか、先にシャワー浴びてきてしまって、露天風呂入り損ねて残念とかはさて置き。
中央エリアへ交渉しにいくも、やはり門前払いの無駄足で。
相変わらずすっかり気に入ったらしい鋼馬を屋敷近くへ停めて、入りそびれた露天風呂へ行くとか。]
そんなに驚くことなのか…。
[ユリアンがゴミ分別が出来るリディに驚く様子に僅かに呆気に取られたり。しばらくして屋敷へ近付くと、屋敷の前に倒れる何かが目に付くだろうか]
…なんだありゃ?
[近付いてみてみればそれはマテウスで。疲弊しているのが分かる]
おーい、どした?
─北東エリア→屋敷前─
[ぽてぽて一人で歩いてたら、屋敷が見えてきた。
アルが戻ってくるかな、って、少しゆっくり歩いてみたんだけど
あんまり意味無かったなぁ。小さく溜息をついて――
…何か屋敷の前に、誰か、倒れてる。]
……もしもーし?
どしたの?
[歩み寄って倒れた人影を覗き込んだら、マテウスのおじちゃんだった。
こてん、と首を傾げながら、問いかけてみる。疲れてる?]
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