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─ 夜 ─
侍祭さん、頼みがあるんだけど。
[各々が客間へと戻る頃、ライヒアルトを呼び止めて密やかに頼み事をする]
ちょっと気になることがあってさ。
後で部屋に話しに行っても良いか?
[ライヒアルトの部屋で話をしたいと願い出た後、周りを気にしながら声を潜めて]
……ユリアンのことでさ。
昨日、様子おかしかったろ? アイツ。
今日だってまた倒れちまったし。
昨日のこと、今朝色々話聞いてみたから侍祭さんにも聞いて欲しいんだ。
現状だと、こう言うこと話せるの侍祭さんしか居ねーし。
[目立たないようにライヒアルトの手の甲を指差せば、他の者には聞かれたくないと言うのも伝わるか。
どうにか了承を得ると、また後で、と約束してその場は別れた]
─ 夜更け ─
[約束をした時刻からしばらくして、イヴァンはライヒアルトの部屋を訪れる]
悪ぃな、こんな夜更けになっちまって。
[謝罪をし、招き入れるライヒアルトに頷いて部屋の中へ。
備え付けられた椅子に座るよう促されながら、ベッドへと腰掛けに行くライヒアルトの後を付いて行く]
で、さ。
さっきの話なんだけど────
[話を切り出しに是を返すライヒアルトが、ベッドに座るべくこちらへと向き直った瞬間]
[ライヒアルトとて油断はしていなかったはずだ。
それでも、相手が1人であれば獣の方に分がある。
獣はライヒアルトの喉を噛み切りながら、彼の身体をベッドの上で押さえつけ、千切った喉の肉を咀嚼して喉へと流し込んだ。
ライヒアルトの意識はあったのかどうか。
それを気にすることなく、獣は極上の餌に酔いしれる]
[やがて、ライヒアルトの胸と腹は空になる。
右手の甲にあった蒼花は削られ欠片となり、ベッドには夥しい量の紅が広がっていた]
[ベッドの上に横たわるライヒアルトは、空になった胸の上で両手を組まされ、その手に十字架を握らされている。
獣が立ち去った彼の部屋の扉は、不自然に半開きになっていた**]
[人参に関する問いかけ>>7は無言を持って答えとした。
とはいえ、その態度が何よりも明確に物語ってはいるだろうが。
その後に訪れるのはいつもの日常。
ユリアンがまた倒れた、という話>>13にその様子を見に行ったり、ビルケのための食事を運んだり、と忙しく動き回って]
……ほんと、このまま……。
[何も起きなければいい、何も見えなければいい。
そうは思っても、厨房でのやり取りは終わっていない、と感じさせる]
…………モリオン…………。
お前は……いてくれるよ、ね?
[今日は一日傍を離れなかった黒猫にぽつりと問う。
黒水晶の名を持つ猫はにぃ、と鳴いて甘えるようにすり寄って来た。
その温もりに安堵しつつ、眠りに落ちて──]
─ 翌朝 ─
[目が覚めた時間はいつもと同じ。
身を起こし、引かれるように机の上の薔薇へと触れて]
……え?
[はらはらと、零れ落ちたのは黒いひかり。
今までとは違ういろ。
それと共に広がったのは]
…………つき?
[どこまでも広がる、鏡の如き氷の上。
そこに降り注ぐ、あかいいろの、月明りと。
それに照らされ佇む女性の姿]
……あ……は。
[わかった。
みつけた。
……気がついてしまった。
色々な言葉が、意識を過る。
やけに気分を高揚させている自分と、見たくなかった、気づきたくなかった、と泣きそうな自分が内側でせめぎ合う。
思わずその場に座り込むと、黒猫が案ずるように鳴いた]
…………へーき。
やら、なきゃ。
[それが約束だから、と呟く。
宣した相手が、既にその命の花を散らしているとは知らぬまま。
上着を羽織、お守りだからと祖父から渡されていた銀色の短剣をその懐に入れて。
黒猫を抱えて部屋を出た]
[階段を降りて、二階へ。
部屋を訪れるつもりだったけれど、二階に下りた時点で、気持ちが揺れて。
気を鎮めないと、と階段を降りた。
だから、半開きになった扉には気が付けないまま。
階下に降りて、庭へと駆けだして]
あー……も。
なっさけな。
[ぽつ、と呟き、空を見上げる。
晴れない空は、今の自分の心境を物語るようで。
とにかく気持ちを切り換えよう、と一度深呼吸をして]
……Ich werde Schnee fur Sie bringen.
Diese Erde, alles.
Es gibt es viel, um fahig zu sein, aufzuhoren, es in einem weisen Schleier zu decken.
[曇天に向けて紡ぐのは、泣き声ではなく、歌声]
Ich werde Schnee fur Sie bringen.
In jetzt bloser Stille.
Weil wenn Sie wer setzen fort, das Schlafen wachte auf, ich will es zeigen.
Der Vogel flattert die Flugel mit allem Gedanken.
Zum blauen Himmel.
Kommen Sie Gebet an.
Von mir stehen wer immer noch hier zum Himmel.
Ich hatte einen Traum.
In der weisen Welt.
Die Figur der Sie Tanz…….
Es wird nicht zugegeben, das es die Illusion des Momentes ist…….
Ich sah in einem Traum aus.
In der weisen Welt.
Ihr Lacheln.
Ich verstand, das es der Wunsch war, der nie wahr wurde,…….
Wenn ich bete und ankomme.
Es ist einmal mehr dieser Boden.
Wenn ich auf Sie stosen will……Nur es.
Aber zum blauen Himmel……Ich bete.
[歌声は朝の風に乗って散って行く。
その声が呼び寄せる結果になったのか。
歌い終わった所で、声をかけられた]
……あ。
[振り返った先に立つ女性の姿に、足元の黒猫が警戒するような声を上げる]
おはよう、ございます。
今、会いに行こうかと思ってました。
……『月のいとし子』さん。
[冷静な表情で言ったつもり、だったけれど。
実際には、今にも泣きそうになっていた。
それでも、蒼の瞳は揺らがぬ意志をそこに宿す]
……かたき討ち、馬鹿と思わない、って言ってもらえたけど。
…………でもやっぱり、馬鹿じゃないとできそうにないや。
[でないと、きついから、と。
ぽつり、零した少年が手に取るのは銀の短剣]
[は、と一つ、息を吐く。
向けられる言葉があっても、少年は一時、全ての揺らぎと迷いを押し込んだ。
たくさん選びたいものがあって、でも、その内の一部しか選べないなら。
今の彼に選べるのは、決めた事をやり通す生き方と、それを宣したひと。
それが、力あるが故の事なのか、自分の想いに基づくのか。
どちら、と問われるならば、迷いなく後者と答えられる]
…………っ!
[どこをどう傷つけられれば、ひとが死ぬかは教えられている。
けれど、それをするためにわざと傷つける刃物の使い方なんて知らない。
抵抗があれば相応、苦労はするだろうけれど。
振るった刃は、最終的にやわらかな胸の下。
鼓動刻む場所を貫いて。
──白い白い、雪の上に、あかい彩が散る]
……あやまら、ない、から。
[しろを染めるあかい彩。
その上に倒れたひとへ向け、小さく紡ぐ]
……だって、あやまったら。
…………じっちゃんのこと、どうでもいいみたいになるから。
それは、俺、やだし。
自分で決めた事で、ぐちゃぐちゃいうの、や、だから。
[綴る声は微かに震えているけれど。
あかく濡れた刃を握る手も震えているけれど。
少年は崩れることなく、その場に立ち続けた。**]
─ ビルケ視点・回想・客室 ─
(>>3:128続き)
[主の寝かされた部屋へ運>>3:69ばれると、ビルケは異変を感じ取った。
あの嫌な気配が主からも微かに漂っている。
また死者が出たのだと直感した。
敷物の上に座らされ、
「ユリアンのことよろしくな」>>3:69
おとなしく頭を撫でられながら、イヴァンの匂いを嗅ぐ。
ろくに利かなくなった鼻で。
部屋を出>>3:69ていく彼も以前とは変わってしまったけれど、
老犬の心配は寝台で眠る主にしか向けられず。
見つかれば叱られると思いながらも、苦労して飛び上がり、どうにか寝台の上へ。
ユリアンの頬に鼻をくっつけたり、軽く舐めたりして検分すると、怪我をしていないことがわかって安心した。
ビルケはその横で丸くなった。]
─ ビルケ視点・回想・廊下→客室 ─
(>>11続き)
[元気になって起きたはずのに、また倒れたユリアンのことが心配で、くすんくすんと鼻を鳴らす。
イヴァンやライヒアルトは驚き、あるいは慌てているようだが、ビルケは途方に暮れていた。
気弱な主が死者に誘われ始めたのではないかと思え、気が気ではない。
なのに、自分にできることはごく限られていて。
ふたたび寝か>>13されたユリアンから離れまいと、ビルケはまた苦労して寝台へ上がった。
意識のないユリアンに寄り添い、くっついてうずくまる。
死者に囲まれ、何もかもが変わってしまったこの状況下で、湖面から響く氷の音>>0:#3だけは変わらない。]**
─ ビルケ視点・深夜〜早朝 ─
[夜中に何度か目を覚ました。
優しく撫でられているのがわかり、ビルケは甘え、鼻を鳴らす。
暗がりの中で、ユリアンは自分の右手をじっと見つめているようだ。
何やら重苦しい雰囲気に、ビルケもだんだん心配になってきた。
顔を上げると、その手を舐め、くわえて甘噛みした。
横たわったままのユリアンがはっと驚く。]
─ 早朝・客室→廊下 ─
[冬の日の出は遅く、鎧戸を開け>>3:112たままの窓の外はなかなか明るくならない。
うっすらと明るくなってきたかどうかという時刻で我慢の限界になり、ユリアンは部屋を出た。
寒気と空腹が切実だった。]
……静かにね、ビルケ?
[老犬に小声でそう話しかけつつ薄暗い廊下を見渡すと、不自然に半開き>>18の扉がある。]
誰がそこに寝泊まりしていたのか、ユリアンは知らない。
しかし、なぜか目が離せなかった。
足を踏み出そうとすると、ビルケが前に出て座り込み、ユリアンの顔を見上げていた。
そちらへ行くなと訴えるかのように。]
─ 早朝・ライヒアルトの部屋 ─
[着衣から、寝台の上の遺体がライヒアルトであることもわかった。
ユリアンはその場でがくりと膝をつく。]
間違って、いた…………。
最初からずっと、ぼくは間違って……?
[こぼれ落ちた細い声に答える者はいない。
どれくらい、そこにそうしていただろうか。
ビルケに袖口を引かれ、ユリアンはのろのろと立ち上がる。
血塗れの寝台に近づくことができず、同時に去りがたくも思え、動くことをなおも躊躇っていた。
やがて大きく息を吐き、胸の前で祈りの形に両手を組む。]
……ごめんなさい。
[神ならぬただびとの身では、これから起きることを予知しようもなかったのだ。]
─ 朝・大浴場 ─
[まだ誰も起きていないらしく、途中で覗いた広間は無人だった。
くしゃみをこらえ、ビルケを気遣いながらも、できるだけ急いで大浴場へ入る。
脱衣所に入っただけでも、冷えた身体が温ま>>1:20り、ユリアンはほっとした。
熱い湯で手ぬぐいを絞り、先にビルケの四肢を拭う。
それから癖のある毛にブラシをかける。
肩から背中、脇腹、肢。
暖かい空気とブラッシングに安心したのか、ビルケが大きく口を開いてあくびした。
エーファにとって食事の支度が日常の作業であるように、ユリアンにとってはビルケの世話が日常の動作だ。
抜け毛をまとめて丸めながら、思わず笑みがこぼれた。]
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