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[イレーネの言葉には、少し自嘲気味に]
……俺のは多分……イレーネに近いかな…
ほら…”犬”だからさ
[……そう考えて、ヒーロ−犬候補生を無理矢理押し付けた
J&Jに納得がいかなくて…だったりするのだが。]
おやつっ?!
[ユーディットの言葉に目がらんらんと輝き、口元からよだれが出そうになり慌てて飲み込む]
やったー。明日しるしるも一緒に食おうぜっ!
[と、イレーネの問いが耳に入り、うーんと考え込む]
[イレーネの様子に首を傾げるが、問われれば、素直に答える]
そーんなの、決まってるぜ!
ヒーローは、愛と勇気と正義を信じる男の憧れだからさっ!
[びしっとサムズアップ]
イレちゃん……?
[投げられた問いに。
きょとり、として]
……俺は……。
[しばし、逡巡して]
場所を探して……かも、知れねぇ。
自分の力を、マトモに使える場所とか、手段を。
[呟くように言いつつ、左腕の電子雷獣をそっと、撫でて]
ライと一緒に生きられる場所。
ライの力を生かせる場所。
俺という存在に意味がある場所。
それを探してた……最初は。
あたしはね。
お父さんの背中を見て、育ってきたの。
あんな風に人を護れたらいいなって思った。
だから今、ここにいるの。
[『銀の盾』の名を継ぐ者として。]
……。
[イレーネの問いに、す、と目を細める。
…それはまさに数日間、ずっと自問自答していた事だったから。
僅かに眉を顰め。黙ったまま、静かに視線を逸らす。]
[ハインリヒの言葉には、微かに俯き。エルザには、]
愛と、勇気と正義。
……それがまだ、よく、解かりません。
皆さんのお役に立ちたい、というプログラムはあります。でも。
[ふるふると首を振る。聴こえてきたアーベルの言葉に]
――存在に、意味がある、場所。
―自室―
これで良し・・・と。
[どどめ色の液体をマウスに託す。]
ハインリヒさんは犬ですから、人間と同じものでは効果が出ないかも知れませんからね。
・・・さて、急がねば。
[マウスがベッド横のスイッチを鼻先でぽちり。何処かへと消えて行くのを見送り、机の上の棒を一瞥してから廊下へ。]
背中……。護る、為に。
[私は誰の背中を見ればいいのだろう、そう回路が巡るも音声にはならず。
カルルの答えと笑みに]
力を生かす為に……。
[一人一人の答えが、回路へと流れ込む。
そしてまた回路を情報が流れ、]
そ。
俺、自分に何ができるのか、わかんなくてさ。
色々馬鹿みたいな事やって、何度も死にかけて。
師匠に拾われて、鍛えられて。
それで、ちょっとは変われて……。
それから、ここに来た。さっきの理由で。
でも、今は……。
[ここで一度言葉を切り、困ったように頭を掻いて]
ん……なんつかさ。
楽しい……っていうと違うんかな。
理由はどうでも、同じ目的持ってる連中と。
同じ場所を目指してくってのが……なんかこう。
今まで、なかったこと、だから、ね。
まあ、あんまガラじゃねぇけど。
近所にヒーローの兄ちゃんが住んでた。
最初はそいつに憧れて、背中を追って、気がついたらここにいた。
理由……になんのかな?いつかヒーローになるって俺が決めたから!
こう、その、理屈じゃねえんだぜっ!
[自分の頭の中でも整理できていないようだ]
―メインルーム―
[犯行声明文を見上げながら。]
何の為に?
・・・そうですね。
悪の組織が気に入らないから、でしょうか。
[さらりと告げる。]
楽しい……目指す先が、同じ……。
そこへ、一緒に……行けるなら。……行けるから?
[アーベルの言葉に、PiPiPi、と電子音が、3回、鳴った]
背中……。ユーディットさんも、同じ。
小さい頃に見るものは、大事なようですね……。
[ティルの言葉に頷きながら、小さく、呟く]
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