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[誰かがそう声をかける。
声をかけられたのは寝台に横たわる少女。]
……………………
[少女は目を覚ます。
ゆっくりとあたりを見渡す。]
『なにか異調や、不具合は感じないかい?』
[白衣の人物にそう話しかけられ、少女はゆるりと首を振る。]
『──……そうか。では君が”何者なのか”自己紹介してもらおう。』
[ぼんやりと、白衣の人物を眺めていた少女に次の問いかけ。
少女はその問いに小さくうなづいた。]
[少女の答えに白衣の人物は「そのとおりだ」と満足そうに頷く。
──……4体目にして、対話が可能な状態まで安定させることが出来たのだ。]
『──……どんな能力を乗せていくかな……──』
『──……この前まとめられた実験のあれは……──』
『──……その前に、”敵”と”味方”を憶えさせなければ……──』
[色々と話し込む白衣の人物達。
少女はそれをぼんやりと、感情の映らない瞳で見上げていた。
これが、少女の一番最初の*記憶だった。*]
−中央部建物・広間−
[ひょこり。
そんな擬音が似合いそうな態で、開かれた扉から顔を覗かせた。]
……ふぁ。
[欠伸なのか感嘆なのか、どちらとも取れそうな、曖昧な声。
黒のスニーカーが、白い床を踏む。後ろへと回した両の手で、鞄を手にしていた。緊張感のない制服姿の少女は、いかにも場違いだ。
ここまでブリジットを連行して来たらしい人物が、上半身だけを室内に突っ込んでいる体勢の彼女の背に、声を投げた。]
もう。わかってますよ。
[顔だけを後ろへと向ける。]
せっかちな。
■名前:ブリジット=エメス(Brigitte=Emeth)
■年齢:17歳
■通り名:(データ未登録)
■武装:小刀
■スタイル:中〜遠距離を主とする。接近戦は不得手。
■特殊能力:言霊
■その他情報:
東洋の血が混じっているようだが、外見上の特徴としては殆ど見られない。
両親はおらず、養父の援助を受け、学校に通っている。独り暮らし。
(詳細不明、と記載されている。裏社会における情報は少ないようだ)
濃紺に白のライン、赤いリボンのセーラー服に、黒いタイツとスニーカー。セーターに隠れ気味だが、腰の辺りには二本のベルト。小刀が留められている。ただし、それが振るわれた記録はない。
彼女の武器は、言葉。
紡がれる言葉は、即ち、真実と成るという。
─中央部建物・広間─
[連れてこられてからどれだけたったか、途中から計るのは止めていた。
個室は用意されている、と言われたが、状況が把握できるまでは動き回るのも危険か、とその場に留まっていたのだが]
……ん。
[ふと感じた、人の気配に、そちらを見やり]
…………。
[一体、何の集まりなんだよ、と。
ごく小さな声で、ぽつ、と呟いて]
[トン、と軽く靴のつま先で床を叩いて、中へと入った。
置かれたファイルをしげしげと眺めていたが、先客に気づくと顔を上げ、]
こんにちは?
……あ、と。
こんばんは、かな。
[微かに笑みを滲ませて、挨拶。]
ああ……こんばんは、だろ。
[多分、と付け加えつつこう返す。
一見して、自分とは住む領域に差がある、とわかる少女が何故こんな所にいるのか、と。
そんな考えがあるからか、そちらに向ける視線には多少、探るようなものも込められて]
[肩に鞄をかけ直しながら、取り出した携帯端末を開く。]
ああ、本当だ。
学校出たときには、日が暮れるところだったから……
それでも、こんばんは、か。
[独りごちて、先端を口許に当てる。
動かす度に、明らかに「携帯」するのに邪魔になっているとしか思えない、ストラップの山がじゃらりと揺れ動いた。小さなマスコットに、カラフルな玉に、様々だ。]
……何か、付いてます?
[窺う視線に対して、返す声に怪訝な色を含ませた。]
……いや、別に?
[怪訝な響きを帯びた声に軽く返しつつ、両手を頭の後ろに持って行って組み、それに寄りかかるような姿勢を取る]
……しっかし、なんつーか……。
[場違いっつーかなんつーか、と。
呟きつつ、視線を無機質な天井へと向けるが、警戒自体は解くことはなく]
別に、って感じじゃないんですけれども。
[眉根を寄せる。納得などいくはずもなく。
呟きは届かなかったか、問いを重ねようとして、はた、と瞬いた。]
あ。
わたし、ここで、何をすれば――
[問いかけようと背後を振り返り、]
って、いない。
[眉間の皺が深まった。
顔を戻すと、その勢いのよさに纏まっていた髪がばらりと散る。]
ご存知ですか?
[少女が納得していようといまいと、委細構わず。
背後を振り返り、それから、再びこちらを見やっての問いには右手を頭から離してひらひら、と振って見せる。
室内を照らす光を受けて、手首に巻きつけた糸が微かに煌めいた]
……そりゃ、俺が聞きたい事。
ま、ロクな用事じゃねーのは、確かだろうけどな。
[軽く答えつつ、やれやれ、と大げさなため息を一つ、ついて]
ま、後でご説明いただけるらしーけど、ね。
[今度の瞬きは、緩やかに。
落ち着かない眼差しが一箇所に定まったのは、ほんの一時。]
そうですか……。
後でって言われても、いつでしょうね。
[嘆息。
端末を両手で持ち、画面を睨んだ。カチカチと音を立ててボタンを押して、呼び出したのはカレンダー。]
ここから学校まで近くはないみたいだし、
無断欠席になるのは困るんだけれどな。
7人目、ランプ屋 イレーネ がやってきました。
―中央部建物入り口―
[扉が開き、数名の男達の手によって大きな物体が運び込まれる。
大の大人でも両手で抱えなければならないほどの大きさのそれは
卵のような形状をしており――色は白。
触れればほんの僅かな弾力と、何処か蝋にも似た滑らかさを
感じられる事だろう]
『――何処に置いときゃ良いんだ、これ?』
『知らん、適当に放り出しときゃじきに起きるだろ』
[がさつに硬質な床に降ろされたそれは緩やかに、
ほんの少しだけ転がり近くにあった壁の傍らへと落ち着いた]
ま、一朝一夕で帰す気はないだろ。
わざわざ、泊まるとこまでご用意くださってるようだし?
[先の男の言葉を思い出しながら言って。
自己紹介、との言葉には、蒼の瞳をきょとり、とさせる]
……別に、俺は気にしないけど。
[人に名を名乗ること、それ自体が稀な環境に身を置いているせいか、その辺りは無頓着らしい]
……。
[目を伏せて、端末を畳む。]
着替え、あるのかな。
[即時の帰宅は諦めたらしい、呟き。
しかし、きょとりとした相手の様子に、ブリジットも僅か目を見開いて、似た反応を返す。数歩寄って、まじまじと見つめた。緑の瞳に青が映り込む。]
それは、気にしましょう。
話すにも、呼ぶにも、不便でしょうに。
[同意を求めるように、僅かに首を傾げる。]
わたしは、ブリジット=エメスと申します。
どうぞ、よろしく。
[着替え、という呟きに、女は面倒だな、と思いはすれど、口にはしない。
こちらは元より着たきり雀、最初から気にはしていないのだが。
そんな事を考えていたら、近寄って見つめられ]
……そんなもん、かね?
[名前など、一緒に生活している子供たち以外には呼ばれない……というか呼ばせないためか、やはりピン、とこないのだが]
……アーベル。
アーベル=シュトゥルムヴィント。
[答えない理由も今の所はなく。短く名を告げる]
そんなもんです。
[口調を真似、鷹揚に頷いた。
回答に満足したようで、下がって距離を空ける。薄く、作られる笑み。
ブリジットの生活では、それは、当たり前の事のようで。]
アーベル=シュトゥルムヴィント。
……ふぅん?
[自らの顎に指先を滑らせて、耳に当てる。端末を手にしたままに。何か思考しているような、仕草。]
アーベルさん、ですね。
憶えました。
……ああ、そ。
[良くわからん、と、口の中で呟きつつ。
思案するような様子に緩く瞬くものの、特に追求する事はなく]
ま、覚えて得になるとは、思えんけどね。
[冗談めいた口調で言いつつ、軽く、肩を竦めてみせ]
[そんなもんかねぇ、と呆れたように呟きつつ。
神様のお話という言葉に、ほんの少しだけ、蒼の瞳は険しさを帯びて]
……あんま、嬉しくない『何処かで』です事で。
[蒼の髪を掻きつつ、ぽつりと言う。
口調は、吐き捨てるような響きを帯びて。
その物言いと、胸元に微かに覗くクロームシルバーのロザリオとは、かなりアンバランスに思えるかも知れない]
[表情は変わらない。
銀よりも鈍い輝きを認め、眼を細める。]
おきらいですか?
あまり良いお話では、ないのは確かですね。
[若干ずれた、というよりはずらしたような返答。
耳元の指を動かして、細く編んだ自らの髪を絡める。視線をゆるりと動かした。笑みが薄れる。]
話がどうの、っていうより、カミサマ自体が嫌いなんだがね。
ま、そんな事は、どーでもいいけど。
[そんな物に縋っていても生きられない環境に長くいたせいか、他に理由があるのか。
その辺りを伺わせる事はないものの、さらりと言って]
……さて、と。
ここでぼーっとしてても仕方なさそうだし……。
少し、こん中歩き回ってみるか……。
[これから何があるにしろ、内部構造を把握しておくのは選択肢としては多分、悪くないから。
そんな事を考えつつ、*音もなく立ち上がり*]
[その台詞への返答はせず、席を立つアーベルを見やる。]
んん。
今すぐには、聞けなさそうですしね。
[ついで、男が去って行った方向へと視線を向けた。
癖なのか、髪を弄るのを止めた手で、端末を閉じたり開いたり、繰り返す。パタリ、パタリと、立つ音は、やや煩い。]
とりあえず、その部屋とやらを見ようかな。
アーベルさん、場所、わかります?
[階上にあることを確認して、広間を後にする。
その動作は「日常的」で、やはり、*警戒のいろは窺えない。*]
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