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[既に移動した生徒も居り、リディも倣うように魔導生物を探しに行く]
ゼル導師に挑んでいきなりカード使い切ったりするわけにはいかないのよー。
予備持って来たくても持って来れないし…。
[身体の小ささはこういう時に不便だ。
人間より持ち運べる量は遥かに少ないため、カードも然程多くは持ってきていない。
リディが精霊魔法を多用する理由の一端がここにあった]
だからと言って精霊だけで挑んでただで済むとは……って、あれ?
[ぶつぶつ言いながら移動すると、いつの間にか周囲は樹が生い茂り。
一見して森と言う様相へと変貌していた]
─ →森林エリア─
何この仕掛けーーーー!
しかも森の中って隠れやすいじゃん!!
これはドライアードにも手伝ってもらうしかないかな。
[場所が変わったことに対する驚きは一瞬。
直ぐに意識は切り替わり、別の突っ込みへと]
『Busca a una persona que se rezaga alrededor』
お願いドライアード、手を貸して。
[紡ぐのはフェアリー語と呼ばれる種族独特の言語。
精霊に馴染むその言葉を用い、リディは植物の精霊に*呼びかけた*]
―草原エリア―
[ティルの呟きが聞こえて、耳がぴくぴくと動かす。
笑みを浮かべてこちらを見るゼルギウス。後悔をしても、もう遅い。]
ありがとうございます。
あ、でもお手柔らかにお願いしますね。
[とんとんと右前足で二回地面を叩いてから、後ろに少し飛んでゼルギウスと距離を置く。
ゼルギウスの方に注意を向けながら]
ゼルギウス導師が本気出すと私消し飛んじゃいますから。
「つむぎ おりなす じゅそ ことば……」
[冗談のような言葉を返してから、人語ではない言葉で呪文の言葉を紡ぎ始める。
首輪にあしらわれた猫目石が反応するようにひかり、キャッツアイ効果を*浮かび上がらせた*]
―草原エリア―
おぅ、また後で。
よりによってあっち選ぶとはまた豪胆なヤツ。
ロミも腹据わってんな。
[感心しながら一番魔力の強そうな方向に向かうユリアンを見送る。
同じように散ってゆくリディやフーゴーも見送り、ティルの勇者発言に頷きつつ観戦モードに入ろうとしたが]
「見応えあって、また護符を手にし損ねたりとか」
…それは洒落にならん。
仕方ない、先に片付けてこよう。
[黒曜龍からの突っ込みに頬が引き攣る]
健闘を祈ってるよ。
[ゼルギウスから距離を取るロミに一声だけ掛けると、軽い足取りで場所を移動した]
─平原エリア─
[お手柔らかに、という言葉に、笑みが深くなる]
心配するな、最低限の加減は心得ている。
[その最低限のラインはどこですか、と。
突っ込んで『魔本』のカドを喰らった生徒は数知れず。
というのは置いといて]
……それに、ウォーミングアップとはいえ、試験の一端に変わりはない。
本番のつもりで、かかって来いよ?
[そこだけはちょっと真面目な口調で言って。
直後、口元に浮かぶのは、愉しげな弧]
と、いうわけで。
いつでも、仕掛けてくるといい。
―平原フィールド―
[歪みをまたいだはずなのに進んだ先は同じ光景。ってか一歩進んだだけの場所。
その平凡さに満足しつつ、そんやかんやなんやかんやして色々あって]
いたたたっ。ちょまっ。突かれるからっ。食われるからっ。
『真面目に戦いなさいっ!!』
[猪に体当たりされ己の盟約龍には口撃と攻撃とされるは、一体俺が何をした]
ってぇか。真面目もへったくれもあるかっ。こっちも火を出そうとしたんだぞっ。なのにお湯が出てくるんだぞっ。いい湯加減だったんだぞっ。あんなのでどうやって攻撃すんだよっ!!
『だからって水鉄砲みたいに吹きかけることないでしょうがーー!!』
だなぁ。むしろ不機嫌になっちまった
[角が生えてる猪型の魔物から逃げつつ喋る。
ぶつかった場所が痛い。いたた]
―湖畔エリア―
[地を踏み鳴らす事(06)回。
黒狼が思考をめぐらせ選んだ魔法は、基礎ではなく応用。
ぅ、う、と先ほどより少し長い詠唱に入り、同時に空中には黄金の列が並んでゆく。]
『 しらなかぜ ゆくえもとめり つどいたれ
ひるがえりきたれ いくいくえにも 』
[文字が崩れ、周囲に小さな風の塊がいくつも浮かび上がる。それらは渦を成し、周囲の空気の流れを変えた。
続いて効果継続しながら別の詠唱に入る。]
『 せいじゃくに きえしほころび そらにこゆ 』
[ガウッと吼えると、文字は渦と重なり、先ほどより強い流れを起こした。その流れの一筋に―――ようやく覚えのあるものの気配を掴むと、ソレがある方向へと駆け出した。]
―草原エリア―
[尻尾を振るだけでイヴァンに返す返答にした。
詠唱中なのでしゃべることはできない。
むろん手加減なんかして勝てる相手だとは思っていない。]
「… やくさい きたれ あし」
ゼルギウス導師っ!
[その名前を叫び右前足をびしっと突きつける。
狙いはその右足……の小指の方。
ドス黒いオーラのようなものがまとわりつこうとあらわれる。]
タンスの角に小指をぶつける恐ろしい呪いですよ。ふふふふふ。
[タンスがそもそもないここでは遅効性すぎる呪いだけど、
本人はまだ大事な事に気づいてないかもしれない。]
─森林エリア─
[呼びかけに植物の精霊は応えてくれる。
木々がさわさわと揺れ、さざめきは声として耳に届く]
……うん、あっちだね。
ありがとっ!
[声を聞いてリディは弾かれたようにその場から飛び出した。
翅の動きに合わせ、魔力の粒子が軌道を描く]
それにしても魔導生物ってどんなのが出て来るのかなぁ。
おっきい相手とかは勘弁して欲し……っとと。
[飛んで行く先が急に開け、急制動をかけたために言葉が途中で止まる。
木々に囲まれた広い空間。
そこに辿り着いてまず目にしたのは]
………勘弁とか言った途端にそう言うのが出て来るのはマジで勘弁っ!!
[聳え立つような巨躯。
岩で出来たゴーレムのようなものがそこに居た。
「いーやー!」とリディが叫ぶと、気付いた岩の魔導生物はゆっくりと振り返った]
森の中で岩って何!?
こう言うのはそのエリアに沿うようなのが居るもんじゃないの!?
[突っ込みたいところは満載らしい]
じゃあ濡れてるから次は雷で、無秩序なる門よ。我が呼び声に答えよ。
『……無秩序だからこんなになるでしょうが』
[ぼそっと呟かれた言葉は無視無視。カリンの力を借りながら再度門を開いて]
我が友を介し、出でよ。荒ぶる雷。
[平凡にでもないが静かに呟いて…なんかシャキーンとかいう音とともに現れた。なんか鉄状の尖ったもので]
『……避雷針ね』
………錯覚なら嬉しかったなぁ…
[こんな失敗ってあるのかどうか。よしんば成功して雷でてもあっちいっちゃうぜ。ひゃっほー。]
がふぅぅ
[なんか気の抜けた声と共に角にえぐらせるのだけは避けつつも猪にぶちかまされた]
─平原エリア─
……タンスに小指、か。それは確かに恐ろしいが。
[くすり、と零れる笑み]
生憎、俺の部屋にはタンスがないっ!
『……問題が違うわよ』
[水晶龍が冷静に突っ込みを入れるのはスルーして。
すう、と目を細めて『魔本』に意識を集中する]
異界に満ちし妖なる力、我が友を介し、我が力となれ。
界を閃く刹那の煌めき、集い、形成し、降り注ぐ矢とならん……異空閃!
[紡ぐのは、二つの界を繋げる呪。
真白の光がふわりと灯り、弾けて矢となったそれが遠慮なく降り注いだ]
―砂漠エリア―
[馴染みを覚えてしまった魔力の感覚には逆らわず身を委ねる。
カーテンを潜るような感覚の後に開けたのは]
はは。
こりゃゆっくりする気分にはどうやってもならない。
[砂混じりの風に乗って乾いた声が流れた]
あちらさんも同じ気分でいるようだし。
さっさと済まさんとな。
─森林エリア─
[ぽてぽて、ぽきゅぽきゅ。
ぽて、ぽきゅり。
歩みにあわせて揺れる、大輪の花は色鮮やかな真紅]
…………。
[不意に、その真紅の花が揺れた]
なにか。いる。
ですよ。
[こてり、傾ぐ首。
真紅の花が、また揺れた]
―砂漠エリア―
異界に満ちし妖なる力、我が友を介し、我が力と成らん。
我が名を銘と刻みし剣を今此処に。
異空・転送!
[呪を紡ぎ左手を伸ばす。
独特の揺らぎの中から現れる剣を確りと握った。
直後地面の中から飛び出してきたのは定番といえば定番の大砂虫]
珍しいな、ゼル導師なのに素直なのが来た。
「本当にねぇ」
[本人が近くにいたらまたイイ笑顔を貰いそうな感想を言い合いながら構えを*取った*]
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