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[イレーネ達の様子をボーっと眺めて、
ハインリヒにタオルが当たったところで、ヘルムートの姿が見えて]
よぉ、馬に蹴られる変わりに、タオルにあてられたっぽいぜ。
いや、じゃじゃ馬という言葉とこれはかかっているのか?
[第二の犠牲者になるかもしれない事を言ったり]
─二階・ウェンデルの部屋─
[下で何か言われてるのとか、知る由もなく。
当たりをつけた部屋をノックする。
抵抗があるかと思ったが、予想に反してあっさりと迎え入れられた。
もっとも、来訪者が来訪者だけに、その後の反応はどうなるやら、ではあるのだが]
あー、ええと。
何やら驚かせたようだけれど、ね?
さっきのは、ちょっとじゃれてただけですから。
[我ながら、説得力ないなあ、と思いながらも言葉を綴る。
関係などを問われたなら、幼い頃から見知った、気心の知れた仲である事を説明する。
二人で部屋にいた理由も、今後について話し合っていた、と大筋を省いた説明を。
その辺り、嘘は言っていない]
……と、まあ、そんな感じで。
神の怒りに触れるような事は、誓ってなかったわけですよ。
大体、そんな悠長な事してられる状況でもないですし、ね。
[にこり、笑ってこう告げる。
ウェンデルの反応はどうだったか。
ともあれ、一通り話をすると、ユリアンから渡された封筒を渡して]
これ、ユリくんから。届け物だそうです。
……手紙。
出せるようにするためにも、何とかしないと……ですね。
[苦笑しながら、ぽつり、と言って。
それじゃ、と一礼して、自室へと]
―広間―
[イレーネが向かってくるのを見、道を開けようと少し横に退けて]
嗚呼、なるほど…な。
[エーリッヒの言葉を受けて、該当者2人とハインリヒを順番に見て頷いた]
[少女の叫びに、自分に向けられたわけでもないのに、びくりと身を竦ませた。
泣いていないことには安心したものの、威勢のよさに半ば呆気に取られて、去ろうとするのを見送る形になる]
……あ、…………ヘルミーネさん。
[戻って来たヘルミーネには、ふと何か思い出した様子で]
…………オトせんせい、
嫁になるんですか、婿になるんですか。
[しっかりと入れ込まれた知恵をもって、女に尋ねた]
―広間―
俺がやってるわけじゃぁない。
[ヘルミーネのつっこみにやれやれと肩をすくめて答え、
余計な世話だとぴーぴーとイレーネが吼えるのにはうふふと笑った]
ところがどうしたことに、嫁になってもいいって言ってくれる子がいるんだよねぇ。
[嫁の来手がないという声にまたにやと笑って、
甲斐甲斐しく動いているローザへにっこりと笑みを向けた]
─二階・個室─
[自室に戻ると、内側から鍵をかけ。
表情を引き締め、机へと向かう。
再び取り出すのは、黒い布に包まれた短剣。
包みを解き、刃を皿の真白に当てると、それは光の粒子となって飛び散った]
……さて。
次はどうしたものか。
探し出す……とは言っても、全く当たりもつかんのだよな。
[呟きながら、左手首の包帯を解く]
……外来組だから、というのは理由にしたくはないが。
一番、立ち位置が曖昧なのは……あの辺り、だよな。
[零れ落ちるのは、小さな呟き。
刃が閃き、再び真紅が零れ落ちる。
紡ぐ言葉は、命を糧に、呪を編み上げる]
……さて。
どう、出る……かな?
[掠れた呟き。
二度目の呪は、一度目よりも負担が大きい]
……少し、休む……か。
[短剣をしまいつつ、こんな言葉を吐き出すと、ベッドに倒れ込む]
……ほんと。
長持ち、しねぇな……。
[ぼやくような言葉を最後に、意識は途絶えた]
[翌朝、再度真白に変じた真紅に、複雑さと安堵とを同時に感じるのも束の間。
すぐに違う真紅を目の当たりにするとは──その時は、想いも寄らぬままに**]
―広間―
ハァ?
あいつなら嫁だろ。
[即答だった]
…と言うか、いきなりなんだ坊主。
[しかしフォルカーにそんなことを尋ねられた理由は分かっていなかった]
─広間─
[それ以上は耳に入らないと言うよに振り返ることもなく、扉の傍に居たヘルミーネに軽く頭を下げると廊下へと出た。そのまま真っ直ぐ二階へと上がり、自室へと入る]
─ →二階・自室─
―広間と台所をいったりきたり―
あれ、ヘルさんお帰りなさい。
お嫁さん(=オトちゃん)と一緒じゃないのー?
[ヘルミーネが戻ってきたのを見れば、首をかしげてそんな事を言う。
食事の支度などしながらちょろちょろと動き回っていれば、ハインリヒの視線と笑顔に首を傾げた]
ほんとに貰ってくれるなら、嫁でも婿でも喜んで行くけど。
本気にしちゃって良いの?
[にっこり笑顔で問いかけた]
―広間―
馬に蹴られるってなぁ…
俺は馬に後ろから近づくような間抜けじゃないぜ。
[もっとうまくやるさとエーリッヒに向かって憮然とするも、
見事にタオル直撃を受けていることは棚の上]
―っぶ。
[ヘルミーネにオトフリートは嫁か婿か聞くフォルカーに、
思わずスープを吹きそうになった。勿体無いから吹かなかったけれど。
広間から出て行くイレーネを見たなら、ちょっと遊びすぎたかと反省した]
―一階:広間―
嫁なんだ……
[そうなんだ。
ヘルミーネの答えを記憶にしっかりと刻み込もうとするよう、小さく頷いた]
……ユリにいが。
オトせんせいが、 ヘルミーネさんを連れ込んで、
嫁から婿になろう、って頑張ってる、って。
[至って真剣な表情だった]
─二階・自室─
[部屋へと戻ったのは着替えとタオルを取りに来たため。投げてしまったことで蒸しタオルで痛みを引かせることが出来なかったために、いっそのこと風呂に入ろうと考えた]
ハインさんがあんな人だとは思わなかったっ!
[自分がからかわれる対象になって居なかっただけであったのだが、裏切られたと言うよに言い放って。必要なものを持つと、部屋を出て一気に階下へと降りる。そのままのスピードで廊下を進み、突き当たりの浴室へと入って行った]
[ヘルムートが納得したのを見てから、
向こうはどうなのだろうかと思っていたら、フォルカーからの質問の声。
広間からでていくイレーネを見送ってから、ヘルムートの返答を待ってみたり]
即答か…。
[本人いれば諦めたようなため息をついたのだろうかと思いながら]
まぁ、馬には蹴られなかったな。馬には。
[タオルのことは言及しなかったけど。]
―回想・玄関外―
[ヘルミーネを中に見送ってから、暫く玄関の外に出て、団員らが働いているのを見ていた。
どれくらい経ってからか、見覚えのある人の来訪に近づいていく。]
副団長!
[近づいて処遇の件について尋ねると、語られた言葉にただ黙った。全員解放されるなど、甘い考えは流石に無かったが、突きつけられた通達に、口を開きかけては閉じる、を{3}回くらい繰り返した。
頭の回転は決して早いほうではない(むしろ遅いか止まっているか)が、理解は出来た。それは村にとっても容疑者にとっても最善の方法で、だが宛がわれた者らとしては、冗談じゃない話。
結局何も言葉に出来ないまま。副団長は集会場の中へと入っていき、中にいた誰かに同じ事を伝えていった。]
人狼を、俺たちだけで見つけて。
………見つけて、殺す、のか?
[つまりは、あの中にいる誰かを殺すという事で。]
―広間―
ん?どうすっかなぁ。
[本気にしてもいいのかとにっこりするローザにふうむ、と腕を組むが。
ふ、と真顔になって]
俺は嫁さんをもらえるような人間じゃぁない。
止めておいた方が身のためだぞ?
[言い切ってスープを飲み干す。
視界にエルザが入れば目を伏せて、ため息をついた]
フリーなら二階だが。
[「自分の」だと認識しているかは兎も角、それで通じるのも如何なものか。
ローザに答えながら中へ進み、空いた席に座る]
ん、なんだ。
お邪魔したか?
[ローザがハインリヒに掛ける声に、瞬きを一つ。
の後、意味深な笑みを浮かべてみたり]
―回想・玄関外―
人狼を見つける、見つけて、ころ……
[呟けば、赤い色が脳裏に鮮やかに蘇る。]
―っっ!
[青くなって、壁に向かうとゴンと額を打ちつけた。呪詛は出なかった。]
―回想・玄関外―
[団員らはこれまた何時もの事だから声もかけない、というのもいれば、同僚であっても人狼かもしれない相手では、声をかけるのを憚っているのもいた。
後ろ向いてるから見えない気づかないのだが。]
…痛ぇ。
[ぽつりと呟いて。
二階が何か騒いでるのとか、広間で何か騒いでるのとか気づかないまま、暫くそこに突っ立ったままだった。]
[ハインリヒの返事を聞けば、苦笑を浮かべて肩を竦める。
エルザを気にしている様子には気づいていたから、目を伏せてため息を吐く様子を見れば、小さく吐息を零した。]
お邪魔なんかじゃないよー。
[ヘルミーネの言葉には、首を傾げて笑顔で応じて。
お茶やスープを運んでくるだろう]
[――が]
…ハイ?
[次の瞬間、思いっきり虚をつかれた表情になった。
フォルカーの証言によって。
暫しフリーズした後、真顔でフォルカーを見て]
…あのなァ。
言っておくが。
あいつに、そんな甲斐性は無いぞ?
[言い種は酷かった]
―広間―
[誰かが階上から降りてきて、廊下を突き進む足音に首を傾げる。
足音の軽さからすれば誰のものかはわかろうというもので]
うわあ、お嬢怒ってんなぁ…
[ひくひくとしながら、肩をすくめ]
さて、怖いから俺はぼちぼち部屋に引き上げるかな。
[そう言って足音が去っていった方向を見た]
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