情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
…。
それ。
他に誰かが、見たのか?
[今までの違和感と、
彼女の反応とが、
雄弁に答えを物語る]
………還らねぇんだよ。
記憶の中には、在る。
でも。
それだけだ。
[目の前の相手に対してでなく
自分に言い聞かせるように]
…っ
[誰も一緒にはいなかった。視界の中に赤が散る。はなが、さくらが、赤くそまる]
や、だぁ
[本当に幼い子のように、ふるふると首を振って。
記憶の残像]
さく、らが
とった……の
だれ、が……
舞子、
[真っ直ぐに、相手を見つめる。
彼女への答えは持たないけれど]
…誰がか、なんてわかんねぇ。
でも、これは、夢じゃなくて。
[奪ったヤツが、いる事。
それだけは確かで。
繋ぎ止めようとするように、
目を覚まさせるように、
肩を掴む手に、僅か、力が籠った]
[強い力。
それは一瞬、その感触を――義兄の命が失われた瞬間を思い出す。
だけれど自分を見るその顔は、違う。
その声は、違う。
だって、もう、 し ん で し ま っ た 。]
ゆめって、ハカナイって。
[小さく零れた声は、少し落ち着いているようにも感じられたか]
そっか、ショウちゃんせんぱいにも、わからないんですね。
あの、さくらなら、わかるかなぁ
[クスクスと口唇が笑みを描いて]
ゆめじゃないなら、はかなくないなら……なんて。
[冗談ですよ、と笑って]
………桜?
お化けみたいな女の子、ってヤツ?
[フユの言葉を思い出しながらも、
一転したマイコの様子に、眉が顰められる。
笑っているのに笑っていないような、
奇妙な感覚が胸を過ぎった]
人の夢で儚い、だっけか。
儚くないなら―――?
[傍らで大人しくしていた子犬が、尻尾を揺らす。
円い眼が、2人を映していた]
うん、そうですよ。
あの桜が知ってるなら、おしえてもらえるかなぁ。
[教えてもらえて、そしてどうするなんて。
口にするわけもなく。
子犬にも伝わるだろうか。
一度壊れたものは、再び組み立てたとて、部品をなくせば戻らない。]
そうそう、それですそれ。人のゆめだからハカナイ。
ハカナクないなら
[にこっと笑って]
―――なんだよ、ソレ。
[意味が、取れなかった。
狭い準備室の中にずっといたせいか、
頬から顎へと伝った汗が、地に落ちた]
はかなくなればいい?
わけ、わかんねぇ。
[手から力が抜けかける。
子犬が後退った。]
なんでもないですよ。
[にこっと笑って。
そう、本当になんでもないような顔。]
だって、ユメははかないものって言うでしょう?
はかないものは、ユメなんじゃないかなって
思うんですよ
[抜けた力。体が動く。扉に向かって。
子犬を見て、かわいいなぁと笑って]
ありがとうございました、ショウ、せんぱい
[間が抜けたのは、なぜなのか。彼女にもわからない]
[礼を言われる理由がわからない。
それでも、唇は自然、どういたしまして、と返答を紡いでいた。
音は掠れていただろうか。]
だから、はかなくするのか?
[はかなくする。
どういう事だろうか。
頭の隅で、考える]
[かすれた声は、何の感情か。
そんなこと、彼女にはもうどうでもよかった。
そう――まずはあの桜に聞くことだ。
心の中が、歓喜に踊る。]
うん、そうですよ
現実だっていうなら、ユメにかえちゃえばいいんですもん
だいじょうぶですよ。
みぃんな、ユメになっちゃいますもん
[それじゃあ、いってきます。なんて笑う]
―食堂・昨夜―
前提……?
逃げて…る?
[ウミの言葉を繰り返し呟けば途方にくれたような表情が浮かんだ。本当はとっくに気づいている。早乙女の消失を受け入れたくないだけだと。御堂もおそらく消失したのだろう。そして、他にも消失した人間がいるのだろうと。]
[再びの溜息の後、まっすぐにウミを見つめ。]
……足掻く、か。
確かにおとなしく殺されるのは嫌だし、そもそも死ぬなんてごめんだわ。
["後少しで、ここからも、開放されるってのに……。"その呟きは言葉にならぬまま。]
………っ、
そんなの、意味ねぇじゃんか!
[声は届いているのに、届いていなくて。
こんなにも近くにいるのに、彼女は遠くて]
夢にしたって、
[―――仕方ないのに。
声が出ない。
止めようと思うのに身体は動かず、
代わりに震える拳を握る。
子犬は身動ぎもせずに、それを眺めていた]
[元凶をはかなく――なくしてしまえば
ここがうたかたのユメになると、本当に彼女は思っているのか。
それとも。
思っていないけれど――ただそうしたいだけなのか]
どっちだっていいじゃない
[ちいさなちいさな言葉は、彼の声に掻き消えるか]
……ほんとうに?
[泣きはらしていた目元はまだ赤く、熱を持っているようだけれど。
彼を覗き見るように、わらった]
[赤みを帯びた目元に、わらう眼。
何故だか、あの桜のようだと思った]
―――…、
[目を逸らせない。
沈黙は、答えとなるか。
否、真の答えなど、持っていない。
生じる迷いに、止まって。
彼女を無言のままに*見送るだろう*]
―自室・昨夜―
[一ノ瀬に食事の礼を述べた後、自室へと戻り、暗がりの中消耗した身体を横たえたものの目は冴えたまま。]
……現実、なのかな……本当に……。
もし、これが現実だったとして……。
[天井に手を伸ばせば、自分の輪郭すら薄闇に溶けていきそうで。存在を確かめるように彼女は言葉を紡ぎはじめる。]
……現実と非現実のラインなんて誰が決めたの?
そもそも、私が生きていたと思っていた世界だって、確実に現実と言い切れるのか?
私の肉体というオブジェクトは、現実に存在しているのか?
私の存在理由は何か?
――あぁ、私は何者?
そして、私にとっての現実とは何?
[動きを止めてしまったショウに、また笑いかけて]
それじゃ、今度こそ桜のところいってきますね!
あ、今夜もおいしいご飯、期待してます!
[子犬は少しおびえた声をあげただろうか。
だけれど気にせず、身を翻して外へ]
─剣道場─
[ヴン、と。重たい音を立てて、大気が断ち割られる。
竹刀よりも重たいそれを振るい続けるのは、さすがに体力の消耗が大きいようで、竹刀を振るっていた時以上の汗が滲んでいた]
……あっつ……。
[思わず、呟けば。風がその熱を冷まそうとするかのように、ふわりと周囲に吹き抜けた]
……こんなとこは、便利なんだけど、ね。
[冗談めかしていうものの、瞳には微か、暗い陰り]
[体育館を出て、一つ息を吸う。
体はすっきりとしていた。
くす、とこぼれた笑い。
それは壊れていないようで壊れているようで。]
さぁて、さくらさくら。
散るまえに、はかなくしちゃわないとねぇ
[そちらへ向かおうとするか]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新