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─ 広間 ─
[広間に向かう足は急ぎ足。
戻った先には、先に別れた姿も見えて]
あ、やっぱさむ……っと!
[寒いんだなあ、と言うのと、黒猫がこちらにすっ飛んでくるのはどちらが先か]
あー、ほらほらモリオン、落ち着けよ。
大丈夫だろってば、別に意地悪してくるわけじゃないんだし。
[自分の周りをうろうろする猫に軽い口調で言いながら、新たな来客のためのお茶の準備を始めた所で、戻って来たイヴァンから声をかけられた。>>116]
あ、うん、お願いしまーす。
[軽い口調で言いながら、それでも、誠意を込めてぺこりと頭を下げる。
それから改めてユリアンのためのお茶とパイを用意したり、次に使うカップを温めたり、と動き回って]
あ、終わったの?
さっすがにーさん、はっやいなあ。
[再び顔を出したイヴァン>>118に向けて、にぱ、と笑う]
じゃ、お菓子の追加もしたいし、見に行くよ。
ほら、お前もこい。
[イヴァンに頷いた後、黒猫をひょい、と抱え上げる。
黒猫は、にー、と鳴いて、大人しく腕の中に納まった。*]
― 食糧庫 ―
[冬を越す準備ももう佳境か、
食糧庫には十分な備蓄があるように見える。
飲料が並ぶ一角に持ってきた葡萄酒を木箱ごと置いて]
はぁ……。
[重かった、と言わんばかりの息を吐いて
軽くなった肩をならす。
所属する修道院で作られた葡萄酒が
赴任先の教会に届くのは養い親である院長の配慮だろう。
血のつながりこそないが、兄弟と呼ぶ彼らの事が懐かしくなる。]
暫く帰ってないな。
[時間を見つけて帰ってみるか。
そんなニュアンスの呟きを漏らし食糧庫を後にする。]
─ 広間 ─
あ、そうなんだ。
んじゃ、もっと早く相談すればよかったかなぁ……結構、きつかったんだよね。
[難しくなかった、という言葉>>123にはあ、とため息一つ。
くすぐられた黒猫は心地よさそうに喉を鳴らし、取りあえず機嫌は治ったようだった]
……おま、ほんと現金……。
あ、じゃ、ちょっと行って来まーす。
[猫に呆れた口調で突っ込みを飛ばした後、広間に来ていた人たちにこう言い置いて厨房へと]
─ 厨房 ─
[やって来た厨房の隅に一先ず猫を下ろし、勝手口の前へと向かう]
……お。
……おー。
[前ははっきりそれとわかる、冷たい風が吹き抜けてきた扉は今は何も通す気配はなく]
さっすがにーさん!
あんがとね、これなら夜食作る時も寒くない!
[はしゃいだ声で告げる礼は、ちょっとばかり突っ込み所があったかも知れない。*]
─ 厨房 ─
[思わず言ってしまった言葉に問いで返され、あ、と短く声を上げる。>>127]
あー……うん。
たまにー、だけどね。
眠れなくて、薬学の本読み始まって、そのまま本格的に勉強始めちゃったりした時とか。
[きまり悪そうに答えつつ、戸棚を開けて作り置きの菓子類を物色する]
冬はどーしてもさー。
氷の音気になって、眠れなくなる事あるんだよ。
[少年の父は15年前、氷の割れる予兆に気づけず、突然できた亀裂に飲まれて湖に消えた。
それが今でも少なからぬ影を落としている事は、付き合いのあるものなら気づいてもいようか]
……あー、と。
ま、毎日つまみ食いしてるわけじゃないし、基本的には残り物の後片付けみたいなもんだから!
[ふる、と首を横に振った後、明るい声を上げる。
もしゃられている黒猫がもの言いたげな視線を投げるが知らぬふりをして]
えーと、どっしよっかなー、ビスケットでいいかなー。
[棚のなかのお菓子物色で誤魔化しを試みた。*]
─ ギュンターの屋敷への道中 ─
あら、そんなに?
あそこ湖の上だし傷みやすいのかしら。
特に勝手口の方は風も冷たいでしょうし、早めに直して貰いたいでしょうね。
[>>110部品を取りに行っていたというイヴァンに笑みを返して、包みを渡す。
脇に抱えながら任せとけと笑うのを見上げながら、頷き]
大丈夫、イヴァンは手も大きいから落としっこ無いでしょ。
[そんな事を言いながら鞄を持ち直した後、包みの中身について話した]
─ ギュンターの屋敷への道中 ─
ふふ、ありがと。
…って、オトフリート?
ベッカーさんって雑貨屋さん…って、オトフリート?
帰ってきたの?
[>>111絵の賛辞に礼を言った後、十年前から村を離れていた雑貨屋の兄の名を聞いて目を丸くした。
あの頃は丁度自身の恋心を自覚したばかりで己のことで手一杯になっていたから、詳しい事情は知らなかったけれど。
>>21よくバイオリンを演奏していたその姿は、記憶の中にあったから]
そう、楽団に…えぇ、私も聴かせて欲しいわ。
一緒にお願いさせてくれる?
[そんな答えを返して程無く、ギュンターの屋敷に到着した]
─ ギュンターの屋敷 ─
ありがとう、イヴァン。
荷物任せちゃって悪かったわね。
[>>112イヴァンが開けてくれた扉を通り、温かな中へと入る。
運んでもらった包みを受け取ろうと手を伸ばしかけた所で、ギュンターの所まで運ぼうかと申し出られたが]
ううん、ここまでで大丈夫。
イヴァンは早く修理に行ってあげて。
日がある内に済ませた方が良いでしょう?
[仕事で来ているイヴァンの手間を取らせる事は流石に遠慮して、包みを受け取り彼と分かれた]
─ ギュンターの屋敷 ─
[修理に向かうイヴァンを見送り、受け取った包みをもう一度落とさぬ様にしっかりと抱え]
さて、小父様はどちらにいらっしゃるかしら。
エーファに預けてもいいと思うんだけど…どちらにしても探さないと駄目ね。
[元団長と孫息子、どちらかに渡せば良いだろうと思うが居場所が分からない。
部屋も知らぬことだしと、まずは人の声が聞こえる方へと向かおうかと踵を返した。
だが、窓の外、見える氷の堤を視線に捉えると、あ、と声をあげて]
やっぱり、今年も綺麗に出来てる。
[届ける前に少しだけ、と。
氷の堤を見に、テラスへと出ていった**]
─ 厨房 ─
[氷の音を忌避する理由について掘り下げられる事はなく、漏れるのは小さな安堵の息]
それはわかってるよー。
でも仕方ないよ、頭使うと甘いもの欲しくなるし。
[食べ過ぎの注意>>135にはこんな言葉を返して]
そだね、じゃ、ビスケットにしとこ。
これなら、なくなってもすぐに補充がきくし。
[そんな理由で選び出し、振り返った先にあったのは二段重ねの顔]
ちょ、何やってんの、にーさん、モリオン……。
[思わぬそれにく、と笑みが落ちる。
黒猫は少年が笑う様子に取りあえず満足そうにしていたが、姿勢に飽きて暴れ出すまでそうそう時間はかからないだろう。
ともあれ、新たに運ぶものが定まったら準備をして広間へ戻る事になるのだが。**]
[首に掛かる十字架を無意識に握る。
恙なく、静かに、穏やかに過ごせるように
そう願う事情を詳しく知る者は少ない。
母は十五で村を出てどこぞの侍女になったらしい。
形見の品は母の生家であるヴァレンシュタインの家紋が入った指輪と
それとはまた別の家紋が彫られたペンダント。
それらは革袋に入れ懐に忍ばせている。
見覚えはあれど家名を知らぬ紋が刻まれた書簡を
初めて手にしたのはこの村に来て暫くしてからだった。
父を名乗る者からの手紙に断りの返事を一度したが
それからも手紙や人を寄こしてくるのは止まない。]
[一度、力尽くで連れてゆこうとした使者が居た。
それを制して助けてくれたのがギュンターその人で
彼の事を恩人と思い、こうして時折挨拶に館を訪れる。]
――……。
[エーファから聞いた焼きたてのアップルパイにも
心惹かれ広間の方に行きたい気持ちがわくものの、
そちらは挨拶を済ませてからの方が良いだろうと
ぐっと堪えて、館の主のいる部屋に向かった。]
俺の分、残ってるといいが……
[ぽつと小さく独り言ちてから、ノックをして
扉が開けば挨拶をして近況を伝え
日頃の感謝と彼の健勝を祈り部屋を出る。
当初の目的を果たすと一息ついて広間のある一階へと。**]
数日前から滞在していた旅の歌い手が、月夜に演奏会を開きたい、と。
屋敷の主人に正式に申し出た。
前から口にしていたそれは主人に受け入れられ、主人は屋敷を訪れていた者たちも共に、と誘い引き止める。
──その夜、月下に紡がれるのは『幻燈歌』と呼ばれるもの。
──ひとと、ひとならざるものたちの歌。
──冴え冴えとした空気の中、月下に響くその歌に。
──重なるように、どこかで氷の割れる音が響いて、消えた。
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