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[3人の姿が見えなくなってから、神楽が思いを巡らせる]
そっか。
もう一つ、鈴の音があったか。
するとキーワードは、
桜。
斑鳩一族。
桜の覡。
鈴の音。
か。
[急いで書庫に引き返して、先程放り投げた本を斜め読みで読み進める]
ゆら、ゆらり。
大気が、揺らぐ。
街の中央、要なす場の桜の周囲で。
揺らめく大気はやがて、気流となり。
赤と緑に彩られた葉を、一際大きく揺らす。
……轟、と、鳴る、風。
それは、木の葉を揺らし、巻き上げ、その全てを天へと運び去る。
―繁華街コンビニ前―
[携帯を閉じてポケットに仕舞う。
ほぼ同時、小さな声が聞こえて足を止める]
……お。
何やってんの、瑶。
[振り返ると転倒したらしき姪の姿。
助け起こすより先に、揶揄い混じりな言葉を掛けた]
[響く音(ね)は耳を掠めるように。
一度翠の瞳を足元から前方へと向ける。
数度の瞬きの後、気のせいと捉えまた足元へと視線を落とした]
─ →中央広場─
[広場についてすぐ、母親の姿を探してみたが、そこには居たのだろうか。
それよりも目に入ったのは、険しい表情をする紅を纏う女性だった]
……何か、あったのかな。
─中央公園─
[中央公園は、昼より人が増えている。
不思議そうにしながら中へ入るものの、人が多くて百華の姿は見つけられない。]
ももおばちゃ、どこだろ…。
ももおばちゃー。
[伽矢の手を握ったまま、こてんと首をまげ。
声は人垣に散らされ、すぐに消えてしまう。]
─家までの道程─
[そうして公園から立ち去り、家路についていたのだが、]
……(ジロッ)
[視線を感じて、そちらにギロリと目を向ける。
その視線の先、好奇の目で見ていた男性は慌てて視線を外すと、そそくさとその場を去る。]
……くそっ、鬱陶しい。
折角、久しぶりに楽しい時が過ごせたと思ったらコレだ。
[チッと舌打ちし、足早にその場を去ろうとする。]
音に続き、小さな声が響く。
「いのちのまつり。
おもいのめぐり。
きみゃくはめぐる、ちからのままに。
きざめ、きざめ、いのちのしるし。
ゆくかいなかはだれもしらぬよ。
さくら、さくら。
はなはひらきてみまもるのみ。
さくら、さくら」
響く、歌。
大気が一際大きく震え、そして──
これ、かな?
[該当の箇所を読み続ける。
書いてあるのは非常に抽象的で、何のことだかよく分からなかったけど、それでも理解できた項目]
憑魔。
人の心の闇に巣くうもの。
司。
憑魔を滅するもの。
───ああ。そっか。なるほど。
この力ってそういうことだったのか。
って!
やば!?結界!?
急がなきゃ間に合わないじゃん!!
[叫び、読んでいた本も取り落として、急ぎ神社を出て、桜がある中央公園へと走る]
再び、強く、吹きぬける、風。
それが過ぎた後には──はらり、舞い散る薄紅。
今の季節にはありえぬはずの、満開の桜の大樹。
リン……と。
また、鈴の音が響いて。
満開となった桜の枝の上には。
同じ色の小袖をまとった、黒髪の童女の姿があった。
あ、千恵!
[従妹はオレの手を放し、人垣の隙間を縫って行く。
見失うと拙い、と考え、慌てて駆け出す]
ちょ、っと、すいません…!
[オレ自身も人垣を掻き分けるようにして桜へと駆けて行く従妹を追った]
―中央広場―
[伽矢の母親、百華の姿を探していると千恵が伽矢の手から離れて桜の方へかけていくのが見えた]
千恵ちゃん、一人じゃだめっ。
[あわててそちらに駆け寄っていく。
桜の前にはまだ前にも見た女性の姿が見えた]
―繁華街コンビニ前―
大丈夫。ごめん。
…史兄さん。
[店内へと返した所に降ってきたのは、母よりも自分に年の近い叔父の声。
嫌な所を見られてしまったと、身内やかなりの親しい相手でなければ分からない程度に顔が引きつった]
袋が引っかかったの。
[事実だけを答えて立ち上がった。
スカートについた汚れを片手で払う]
「そろそろ時間だから上がっていいよ」
……片付けてくる。
これで終わりみたいだから。
[店長の声が飛んできた。
史人を見上げながら言うと、新しい袋だけセットして店内へ]
─中央公園─
んなっ……。
[目の前で起きた出来事。
天へと消えた葉と、唐突に開いた桜]
……マジ、かよ……。
[口をつくのは、呻くような声。
煙草が下に落ちたのも気づけないまま。
呆然と、舞い散る薄紅を見つめる]
ももおばちゃー…。
[桜の周り、野次馬の中。
人の多いところになら、百華がいるかなと思い、名前を呼びながら。
最初は探す、それが目的。
ぽす、と。一番前の人から前へ出る。
怖いおばちゃんの、そのうしろ。
満開の桜の大樹がそこに。]
[吹き抜ける風に思わずハンチング帽を押さえた。
通過し終えたのを感じると、帽子のつばの影から覗き見る]
────!
[目の前に広がったのは、この時期咲くはずのない桜。
満開の桜がそこにあった]
──はじ、まる……?
[枝の上に居る童女の言葉。
反芻するようにオレは呟いた]
[鈴の音が耳に響く、千恵に追いつくとぎゅっと抱きしめた]
千恵ちゃん、あまり私たちのこと心配させないで。
[歌声が聞こえる、何かその場にいてはいけない気がしてきた。
強く吹きぬけた風に顔しかめながら千恵をかばうようにして]
えっ、桜…?
[舞い散る花びらに視線を上げるとシンボルツリーの桜の樹は満開になっていた。その桜の上には童女の姿]
何が…?
[呟く疑問の声は桜の樹のことか童女の言葉にか]
[駆け足で走り、その領域内に入った瞬間]
え───?
[ぞわりとするような感覚。
自分の中で何かが暴れだしそうな気がする]
うわ。まさか。
[思わず、足を止めて、天を仰いだ]
私がここに来たってことも、場の構築の一部だったんだ。
かー。してやられたー。
それとも、ここまでを含めての運命とやらだったのかなぁ。
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