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―二階・廊下―
……エーリッヒ?
[普段なら、仔猫の鳴き声に気付きそうなものだが]
………開ける、よ……
[一応、断りの台詞。がちゃ、とノブを回す]
歌うことしか、じゃなくて、歌うことが、だと思うけどな。
一個でも何かできるんなら充分だと思うぜ?
それが人に何かを与えることが出来るんなら、尚更な。
[殆ど空になったカップをとん、とテーブルに置いて。
エルザの視線が階段を向くのに、それを追う。
オトフリートとアーベルの姿を見付け、首を傾げた]
あ、ありがとう。
[彼はオトフリートに差し出されたカップを受け取る。そして思い出したように]
そうだ、さっきエーリッヒが部屋を出ようとして戸口でコケてたよ。
[しっかり告げ口した]
─居間・回想─
らら……らら…るー…らら………。
らら……黒い森……狼は歩いてた………
うっそりと……
るるー…らら………ら
[ブリジットは、表情をなくしてわらっている]
[心が砕けたように]
[そして、ハインリヒが中に入ってきてソファに座った後は、何も言わずにハインリヒの傍で毛布に体を包んで座っていた。ハインリヒを元気付けようともしなければ、慰めの言葉をかける事もしない。沈黙だけを纏って。寄り添うように座るだけだった]
─二階・個室─
[仔猫の鳴き声に気づかなかった理由は単純で。
意識は深い夢の淵]
……や……だ。
俺……は……。
[呻くような声。その表情は、見ているそれが決して芳しくない事を、端的に物語って]
[居間へと滑り込み、視線を左右にするとエルザとユリアンの姿が目に留った。
が、何か言うことがあるわけでもない。
ザムエルは、何の声をかけるでもなく暖炉の前に陣取り、冷え切った体に熱を加え始めた。]
[階段に視線を送ったままユリアンの声を聞き、視線を少しそちらに向けて]
何かを…与えられているのかしら…私は…
でも、歌は形が残らない…ユリアンの仕事のように残る仕事じゃないから…
[いつか忘れられる…とは口に出さず、視線を階段に戻して]
[アーベルの言葉を聞けば]
[笑顔が固まった。そりゃもうきれいに]
そうですか、コケてましたか。
やっぱりわからなかったんですね、言っても
[お説教確定した]
[キィ、と開く扉。部屋に踏み入る]
[仔猫がとたたた、と駆けて行った。暗闇の中、瞳が光を放つ。
それを追って、声のするほう、寝台へと近寄って]
……エーリッヒ。
[優しい言葉をかけるのも、彼女には思いつかなかったから。
手探りに、彼の手を取って。現実を伝えるぬくもり。
それから、額をぺし、と軽く叩く]
夢、だよ。
[気配もなく会談を下り居間に現れたザムエルが目に入ったが、そのまま暖炉の前に留まるのを見て何も言わずに]
[いつの間にか目覚めたらしいブリジットに微笑んで会釈を]
[階段で座り込むアーベルには相変わらず怪訝な視線を向けて]
[居間に現れた老人は記憶に無く。
記憶にある身上書を思い返せば彼がザムエルだろうかと判断する。
特に何かするわけでもないが]
[椅子の背に手をかけ、体を半分捻った体勢。
腕に顎を乗せ、視線は階段に向けたまま]
形があるものは何時かは壊れるさ。
もしかしたら邪魔になって捨てられるかもしれない。
心に残ることが出来るものの方が凄いと思うけどな。
[ふ、と苦笑を零して]
…無いもの強請りっつか、隣の芝は青い、っつか。
言っててもキリなさそうだな。
[手に伝わるぬくもりと、額への軽い衝撃。それから、短い声。それらは、夢の深淵の奥へ奥へと堕ちる意識に辛うじて届いたか]
……う……ルー……ツィ、ア?
[無意識に、この場にいない者の名を呼んで。
夢に抗うように、身を震わせる]
ー階段ー
[彼は、ふと視線を感じて顔を上げ、エルザを見ると、にこりと笑った]
エルザ。さっきの歌、とっても綺麗だった。きっとみんな喜んだと思うよ。また、歌ってね。
[鎮魂歌をまた、という意味を解って言っているのかどうか、表情には屈託がない]
……人の、名前………
間違える…のは、感心……しない、な………?
[ついでとばかり、仔猫を抱き上げてエーリッヒの上に乗せる]
[再び伝わる衝撃は、先ほどよりも強く、意識を揺さぶり。どうにか、夢からの脱出を導く]
っつ……。
[ゆっくり、ゆっくり目が開いて。周囲の様子を、ぼんやりと見つめる]
俺……あれ……?
(あの青年……何故あんな所に……。 人一人座った程度で塞がれる幅ではないが、椅子もソファもあるというに)
[火に当たりながら、先ほど脇をすり抜けた時のことが……そんなどうでも良いことが頭に浮かんでくる。
暖炉の中では薪の爆ぜる音が時折響いていた]
[アーベルの様子も気にかかるものの]
[幼馴染との優先順位を考えるとやはり幼馴染で…]
―→エーリッヒの部屋の前―
[ノックしようとしたが、ふと声が聞こえたので、とめる。]
[イレーネ?][彼女は確か熱が…]
[…説教対象者が増えた]
―二階・エーリッヒの部屋―
………起きて、……ランプ…下に……
取りに………行こうと、したら…この子が、鳴いて……いた、から。
…魘されて…いた、みたい……、だね。
[感謝するといいよ、と仔猫を撫でながら]
と、いうか……普通、逆………じゃ、ないかな…
[後半は独り言のように]
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