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―二階・廊下―
[女が意識を取り戻すまでに、どれ程時間が掛かったかは分からない。
ただ、その頃には既に様々な事が終わっていた]
――…エルザ、
[開いた扉。
その中心に居るのが誰かは、見なくても判る。
けれどそこから目を背けようとすれば、じくりと痛む蒼が赦さない。
その場には何人が残っていただろうか]
ク、
[下唇を噛み締める。
責め苛む“聖花”を服の上から押さえながら、壁を伝うようにして階段の方へ向かった]
[そこにもまた、死体が一つ。
検死の為か、運び出す為か、辺りには団員の姿も見られる。
遠目に見ても、その外傷はエルザ程酷いものでは無かった]
…嗚呼、そうか。
[それを見下ろす女の声は冷静だった。
否、無機質だった]
ああすればいいんだ。
…あーやって、人狼を 殺せば
[色の無い目で呟いた。
それを肯定するかのように、痛みが引いていく]
[瞬間、ハッとしたように身を強張らせた]
あたしは…
[惑うように視線は巡り、再び階下に戻る]
…修道士の兄さんか。
[そこで初めて認識したように呟いた。
暫くその場に立ち尽くし、ざわめきが収まりかけた頃になって、女は漸く階段を降り始める。
昨夜の涙と汗に加え、髪もろくに整えてはおらず、酷い顔をしている自覚はある。
だから向かう先は決まっていた]
― →浴室―
[軌跡の残る廊下を何処かぼんやりと歩いて行けば、途中でフォルカーとは擦れ違ったか。
衣服の赤は見えたものの、回転の鈍い頭で問いを発する前に少年は歩いて行ってしまった。
追うことはせず浴室に入り、数刻後には冷たい水を浴びた。
今はいない彼女に、此処で髪を纏めて貰ったのはほんの数日前]
…なんで、あの子が。
[片割れを失った花は、今や残された女を縛り付けるように胸の下までその蔓を伸ばしている。
けれど掠れた声と共に零れた一筋は、決してその所為では*無かった*]
―階段―
[つむいだ言葉の意味を問われれば、はっと我に返り何でもないといかにも嘘臭く答えるだろう。その後水を求めて下へと降りる。ライヒアルトの方はなるべく見ないようにしたら、再びちくりとした痛みに襲われた。先程より痛みが弱いのは、一旦は務めを果たしたからだろうか。
台所でだいぶ減った水瓶を覗きこむと、半開きの勝手口の向こうから声が聞こえてきた。オトフリートとハインリヒと気付くも、話す内容は今朝の事かと予想がついたのですぐに離れた。今はそのことについて話すも聞くも気分になれなかった。]
……頭冷やしてくるかなぁ。
―浴室―
[呟き向かうは、浴室で。少しぼんやりしていたから、先客がいることになど気付かなかった。
先に湯の温度を見ようかと、禁断の扉を開け―――]
…………。
キャ―――!!!
ごごごごめんなさ――いっつ!!!
[見えた人影が何者か脳が認識するまで幾数秒かかったのは、風呂に咲く場違いな青い花に目がいったからだ。きっと。たぶん。
その後今までで一番甲高い悲鳴をあげて、一目散に*逃げ出した。*]
―エルザの部屋の前―
[ハインリヒがこちらの言葉に頷きローザを部屋に連れて行く、
しばらくして出てきて、イレーネにローザのことを任せている姿が見えた。
こちらの部屋の方を確認するイレーネと、一瞬視線があったかもしれない。
その様子から細かい話は聞いているのだろう。
階下の騒がしさにも初めて気付いたとき]
ダーヴィー…お前…大丈夫か?
[階下に気を取られているうちに、気付くとダーヴィッドの姿。
部屋の惨状から、それを見た後の反応を想像したが、それは常とは違うものだった]
違う…?
おい・・・。
[向こうは完全にこちらに気付かない様子で、何かに取り付かれたように階下に向かっていった]
なんだって言うんだよ…。
[呟き、自分を見上げるウェンデルに気付く。
止めるべきだったなと思ったのは、ウェンデルが部屋の中の様子を見た後、
先ほどダーヴィッドが向かった先、階下に降りていく。]
ウェン…大丈夫かあいつも…。
[あわただしい朝はまだ終わりそうもなく、ついでオトフリートの姿が見えた。
覗き込む様子は止めず、漏れでた呟きには]
ああ、階下の様子もなんか騒がしいんだ。
ユリアンのことも気がかりなんだが、向こうも気になってた。
オトフも大丈夫か?皆つらそうだ…無理もないが…。
[返ってきたのはいつものように大丈夫だという言葉、水を飲むというのにはそうしたほうがいいと頷いた。
階下に降りるオトフリートを見送る。]
[ユリアンのことも気がかりだったけど階下の様子もやはり気になった。]
ユリアン、聞こえてるかわからないがちょっと下の様子見てくる。
あっちも騒がしいみたいだ。
[一応声をかけてから、階下へと向かっていった。
その後ろ、誰かが新たに部屋に近寄る気配を感じたが、自分はすでに階段を下りていたので戻る事はしなかった。
階下に見えたのは自分と同じ苗字の人物、ただしその命の灯火はすでに消えていたようだが。
その周りには、自衛団員の姿と、他にも人がいたかもしれない。]
ライヒ…、殺されたのか…。
[すぐに傍にいた自衛団員からことの顛末を聞き、
フォルカーが通り過ぎる様子に気付く、視線を送るがかけられる言葉はない。
その姿にはどこか確かな強い意志は見えた。
再度視線はライヒアルトの方に、自衛団員伝いにダーヴィッドが違うと言っていた事を聞く]
ここでもか、なんだっていうだダーヴィー…。
[叫び声が誰のものか。振り払った手は誰のものか。こちらを気遣うような声は誰のものか。全てが脳に届きながらも認識にまで行き届かない。
ただか細く。身近にいたエーリッヒにも届かぬほど小さな声で呟く。
昔々のこと、小さかったときのこと、初めてあったときのこと。遊んだこと。冗談を言った、嘘をついた、泣かせた、謝ったこと。異常なほど克明とされている記憶の言葉]
…笑っとけ。
笑っときゃ嫌なことが一つ消える。いいことが一つ増える。
[それは一時、自分が両親を亡くして村かは出る。その別れのときにいった言葉だったか。今までよりもはっきりした声はエーリッヒの耳にも、他に誰かいたらその者にも届くだろうが、それは気にせずにゆらりと起き上がる]
……今何時ごろ…ん?…エリ兄…ぁあ
[そういえば先程気遣うように自分の名を呼ぶ声が誰だったか思い返すように呟く]
傍にいてくれたんだな。ありがと
ついでだから弔うの手伝ってくれね?
ローザやダーヴに頼むのは酷だしよ
[幼馴染連。ダーヴは既に言わずもがな。ローザもそういえば悲鳴の後倒れるような音があったからそれも同じ]
ところで…後ろでドタバタしてたみたいだが、何があったんかな
─外・勝手口─
……旦那様って、あのですね。
ったく……揃いも揃って。
[人の気も知らないで、というぼやきはごく小さなもの。
それから、ふる、と首を横に振る。
紫煙を見つめる瞳に笑みはない。
だから、こちらも居住まいを正す]
確かに、珍しいかもしれませんね。
けれど、今は細かい事を気にしちゃいられませんから。
[真白の視れた相手である、という事。
今は、それが何よりも大きな意味を持つ]
幾つか、聞いておいていただきたい事があるんです。
……人である、と確信できたあなたに。
[ほんの少し潜めた声で告げた言葉。その意は相手にどう届くか]
―浴室―
[突然開いた扉に、こちらも顔を向けたまま数秒停止。
殆ど無意識のまま、手はまっさきに痣を隠そうと動くのだが、更に響く甲高い悲鳴に驚いた]
なッ…
お前が叫ぶな莫迦!
[突っ込みと共に傍にあったタオルを思い切り投げ付けたが、届いたのか如何か。
ともあれ相手は逃げ去ってしまったので、溜息を吐きながら脱衣所へ向かう]
…とはいえ、アイツでよかったと言うべきか。
[言葉には深い意味はなく、気にしているのは他よりむしろ蒼花の方。
服を身につけながら呟く]
後で説明するのが面倒臭いだろうが…
[未だ何処かぼんやりしているため、ダーヴィッドが誰かに話すかもということまでには思い至らない。
呟きながら着替えを終え、浴室を後にする。
水で身体は冷えきっていたが、目の腫れは大分*引いていた*]
─二階・ローザの部屋─
[目を覚まさぬローザの傍らで、膝に顔を埋めてじっと動かぬまま。意識の表層と深層が二転三転入れ替わる]
……護りたいものを、護る。
それだけは、”絶対”。
[それだけは揺らがぬ決意。けれどその方法が定まらずに揺れ動いた。時折胸を突き刺すよな痛みに苛まれ、強い嘔吐感に不快を覚える。膝を抱えたまま、物理的に胸を押さえ、口を押さえ、一旦考えるのを止めて治まるのを待った]
―エルザの部屋の前―
[自分は小さい頃のユリアンを知らない。
だからその言葉が意味する事は詳しくはしらなかった。]
ユリアン…?大丈夫…か…?
[立ち上がる様子に声をかける。
こちらの名を呼び礼を言うユリアンに]
いや、たいしたことじゃない。
ああ、構わないぞ。
[ユリアンの申し出に頷いて、聞かれたことには自分が聞いた話を伝えた。
フォルカーがライヒアルトを殺したということを、階段の下を示しながら。]
ぅーん…大丈夫とは言い難いかもしんないですが、いつまでもこのままでいていい状態じゃないし…
それになんていうのか…似合わんでしょ。色々と
[軽く手を振りながら答え、エルザを背に抱えあげる]
ぁーあ。軽くなっちゃって…って、フォルカーが?ライのやつを……こうなってくると…仕方ないのかな…
[説明を聞きながら階段を降りて玄関から外へと向かう]
― →外―
似合う似合わないの問題じゃないと思うけどな。
[エルザを背負うユリアンの後に続きながら、軽くなってという言葉には思わず視線をそらしたり。
あまり見てはいられない光景だったから]
ああ、詳しくはしらないが階段を下りたところに…
[階段を下りていけば自然とその死体は見る事になるだろうか?
玄関から外に向かうのに、後ろからついていく]
―勝手口・外―
ああ、俺も同感だ。
打つ手に悩んでる暇はねえ。
[細かいことは気にしちゃいられない。それには煙をふう、と吐いて頷いた。
が、次いで聞く言葉には]
人であると確信…?
なんだか妙な言い方するな…。
[言い方に抱いた疑問を口にしながらもそこで初めてオトフリートの方を見た。
記憶と現実の混在は冷たい外気と経過した時間が鎮めていた。
裡にはやり場のない憤りを抱えながらも、向ける視線は冷静そのものだった]
─外・勝手口─
……今は、手段は選んではいられないですからね。
[それでも、叶うならば最善を選びたい、という意思はあるが。
状況は、それを許してはくれないのもわかっていて]
妙な言い方って。
言った通りの意味しかないんですけれど。
[向けられた、冷静な視線を受け止めるのは静かな翠]
……自らの力……『真視の血』による呪。
御伽噺に曰くの、『見定めるもの』の力によって。
あなたが、人である、という事を、確かめさせていただきましたから。
[返す言葉もまた、静かなもの]
……まあ。
いきなりこんな話して、信じろ、っていうのも無茶かもしれませんが。
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