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村は数十年来の大事件に騒然としていた。
夜な夜な人を襲うという人狼が、人間の振りをしてこの村にも潜んでいるという噂が流れ始めたからだ。
そして今日、村にいた全ての人々が集会場に集められた……。
少女 ベアトリーチェ が参加しました。
[わたしは目を覚まして真っ白な天上を見る。まるで天使の羽のような綺麗な色。わたしの部屋の天上は良くある花の絵で飾られてるから、部屋じゃないことはすぐにわかった。
びっくりとして起き上がろうとすればベッドが沈む。わたしの動きに抗議するみたいに。こんなに柔らかいベッドなんてはじめてで、ベージュのシーツを見る。触り心地はとてもよかった。
しばらくそうしてから、視界の邪魔をするレースのカーテンに手を伸ばす。ここがどこだかわからない。だから、開かなきゃ駄目だと思った。
音をたててカーテンを開けると、そこに広がるのは一面の森だった。]
[どこだろう、わからない、わからない。
部屋を出る。走る足音が響く。そういえば鍵はあっただろうか。少なくとも今はかかっていなかった。
わたしは気づかなかったけれど、部屋の扉の横、壁に、わたしの名前とわたしの顔と性別、年齢がかかれた紙が貼ってあった。
廊下を走る、広い。広い。長い。
見えていた階段に辿り着いて、転がるように階段を下りる。
誰もいないのか、しんと静まり返った一階。
目についた大きな扉を開けるけれど、中も誰もいない。机と椅子、食器。壁には暖炉。
何でこんなに広い場所にわたしはいるんだろう。
家に帰りたい。
涙がこぼれるのを止められないまま、わたしはすぐに扉をしめて外へ駆け出す。]
[温かい空気。花のにおい。でもなんでだろう、蝶々もバッタもいない。
でもそんな不自然さもだけれど、そんなに綺麗な場所っていうのもこわくてこわくて、走る。
小道を走って辿り着いた大きな外への扉。
でも扉の取っ手には鎖が幾重にも絡まって、外そうとしても大きな錆びた色の南京錠が邪魔をして。
出られない。
泣きながら扉をたたいても、誰も扉をあけてくれない。
神様にお願いをしても、神様は助けてくれなくて。]
[少し寒くて目を覚ます。
暗い。夜。
わたしは壁にそってあるく。
広い、広い、敷地。
どこかに出口はあるんじゃないかって思って。
なんでかわからないけれど、壁の光はわたしがすすむほうにだけはついていった。]
[わたしはそこに手をかける。少し冷たい空気を感じる。
わたしはそこに顔を出す。早くでなきゃと、だけを思って。
わたしは身を乗り出して。
さむい。
息すらも凍りつきそうな。
目の前に赤い色が飛び散った。
わたしは近くなった地面。
何でかなと思う前に。
寒くて寒くてさむくて――]
[だからわたしは知らない。
わたしの身体が、敷地の中に残された身体がいきなりどこかに消えたことも、
部屋のネームプレートの文字が、何もなくなって、部屋の配置も変わったことも。
そしてわたしの顔が、ずっと屋敷を、寒い中から見ていることも。]
少女 ベアトリーチェがいたような気がしたが、気のせいだったようだ……(少女 ベアトリーチェは村を出ました)
青年 アーベル が参加しました。
[月の光が辛うじて差し込むような、薄暗い路地裏。
表通りが煌びやかであればあるほど、そこは。
暗く沈んで。
それだけに、月がとても綺麗だと思いつつ。
その手に絡みつく、銀糸を舞わせる]
[ヒュッ、という音を響かせつつ、銀糸は標的を捉える。
逃げようとする男の首。
それを的確に捉え、絡みついて行く。
くい、という、僅かな手の動き。
ただそれだけで、銀糸は絡みついた標的を締め上げる。
苦悶の表情と、声。
しかし、路地裏の闇はそれらを貪欲に飲み込み、他者に知らしめようとはしない。
無論、だからこそ彼もここを『狩場』に選ぶのだが]
……さぁ、て……。
[ゆっくりと、距離を詰めて行く。
銀糸に込める力をゆるゆると強くしつつ。
絡め獲られた男は食い込む銀糸を外そうとするが、細い糸を捉える事もできぬまま、ただ、顔色を変えて行くのみ]
……Gute Nacht
[囁く。睦言を紡ぐかのような、優しい声で。
だが、そこにあるのは甘い響きではなく、冷徹な宣告]
[しゅ、と。
短い音と共に。
糸が締め上げられて]
……Beendigung des Antrags
[短い言葉と共に銀糸がふわりと夜の闇に舞い。
そして、男はずるり、とその場に倒れ伏す。
それを見下ろす蒼い瞳には、なんら感慨の浮かぶ様子もなく。
艶然たる笑みも、既に消えている。
最早一片の興味もない──そう、言わんばかりに、銀糸をくるり、と手首に巻きつける。
そして、彼は一度、静かな月を見上げ。
ゆっくりと、『狩場』を立ち去った]
[それはいつもの事。
いつもやっている、『仕事』。
路地裏の『狩場』で、指名された『獲物』を『狩って』。
それで日々の糧を得るのが彼の『日常』。
だからこそ、特別な感情はない。
……勿論。疑問も]
[依頼主の代理人から報酬を受け取り、それで簡単な食事を済ませ、ねぐらへと戻る。
下街の片隅、闇に埋もれそうな小さな家へ。
雨風を凌いで寝る以外の用途を求められていないそこは酷く簡素で。
そして、空虚。
そこに棲む彼の、虚ろな蒼い瞳のように。
その虚ろな蒼い闇に抱かれ。
胎児のように身体を丸めた彼は、すぐさま眠りへと堕ちる。
いつもの事。
だが。
次の目覚めは、『いつも』とは違った]
[目覚めた時に感じたのは、柔らかさと暖かさ。
それは、『あり得ない』感触]
……?
[そのあり得なさに違和感を感じつつ、目を開けて周囲を見回せば、そこは]
……どこだ、ここ……?
[掠れた呟きがもれる。
そこへの移動は、一体いつの間になされたのか。
巨大な窓──否、硝子張りの壁を持つ、豪奢な部屋。
一目で高級品とわかる家具が設えられたそこは、眠りについた棲家とは余りにもかけ離れていて。
……未だ、夢の中にいるのかと。
普段の彼であれば、考えもしないような事が、脳裏に浮かぶ]
……なにが、あったんだよ……。
[困惑した呟きと共に柔らかなベッドから降りて、硝子張りの壁へ寄る。
その向こうに広がる景色。花の咲き乱れる庭は、これまでは無縁だった世界と思わせた]
訳、わかんねぇな……。
[苛立ちを込めて言いつつ、こちらは、普通の壁についたドアに目を止めて。
右の手首に愛用の銀糸が収まっているのを確かめてから。
音もなく、廊下へ出る]
……ん?
[その時、目に入ったのは、扉の横の表札]
Name:アーベル=ゲシュペンスト Abel=Gespenst
Sex:male
Age:22
部屋割:C
その他:
糸を操る暗殺者『銀糸の幻魔』として裏通りにその名を知られる青年。
幼い頃、唯一の肉親だった母を亡くした後、持って生まれたその身体能力を暗殺者ギルドの幹部に見込まれ、生きるために暗殺者となる。
右の手首には仕事道具である銀糸を、首には古びた銀のロザリオを、常に身につけている。
……なんだ、コレ?
なんでこんなもんが……。
[それを確かめるためにも、行かなくてはならないか、と思い。
しん……と静まり返った空間を、足音一つ立てずに移動する。
気配を隠すのは、『仕事』上慣れていた。
少し歩くと、階段が目に入り、それを降りた先は、やはり豪奢な雰囲気の広間で。
そこには、見知らぬ男が一人]
……あんたは?
ここは……一体、どこだ?
[低く投げた、問い。
それに対し、男は、自分は君たち……つまり、彼と同じ立場の者である、と。
そして、この場所は神の箱庭である、と。
簡潔な口調で答えを返してきた]
……はあ?
訳、わかんねぇな……。
[抽象的な物言いに、やや苛立ちを感じつつも、大した情報は引き出せそうにない、と判断してそれ以上は聞かず。
開いている椅子の一つに座って、周囲の様子を伺い始める]
何が何だか……っとに。
[そう、呟いてはいても。
少なくとも、ただ退屈なだけの日常とは、かけ離れた事が起きると。
そんな確信めいた思いは、必要以上の不安を感じさせる事はなかった]
旅人 ハンス が参加しました。
それは小さな町の安い宿屋。
その一室からランプの明かりが漏れている。
一人の男が備え付けられた小さな机に向かい、
ノートに鉛筆を走らせていた。
時折考え込んで、鉛筆を横に線を引き、書きかけていた文を消す。
紙ごと捨てはしない。それは高価な消耗品であるから。
夜も更け、暖房器具のない寒い部屋に、男のはく息が白い。
もうすぐ冬だろうか。
時折指を丸め込んで拳状にし、
手をあたためながら男はノートを塗りつぶしていく。
違和感。
見つめていたもの…彼のノートはかわらない。
彼のつかんでいた鉛筆も。なにもかわらない。
それなのに全てが。
全てがおかしい。ぐらりと眩暈。
全身を徐々に固めていくようだった気温がかわり、
階下の酒場の喧騒が消えた。
クッションのない裸の木の椅子に座っていたはずなのに、
下半身に感じるのは、絹の丸みと暖かさ。
違和感。
[視線を上げ、悲鳴をあげた。
先ほどまで隣の家の壁が迫っていたはずの窓は消え、
ガラス張りの壁には、
月光に照らされるうつくしい中庭がひろがっていた。
彼がノートを広げていた机は、
その縦横が二倍もある磨きこまれたマホガニーの机に変り、
備え付けられた椅子も同じく、高価なものだった。]
これは…?
ここは…?
[本棚に並べられた本たちに、視線を釘付けにしながらも、
危機感が勝ったようだった。
男は鞄からごそごそとナイフを取り出して武装すると、
手をかたかたと震わせながら(いざ何かが出たとして、
その震える手ではナイフで自分を傷つけるのがせいぜいだろう)、
部屋のドアをことごとく開けていく。
シャワールーム、クローゼット、そしてカーテンの裏側まで。
一通り調べ終え、ドアに向かう。
慎重に扉を開けるも、外には誰もいなかった。
ただ、表札だけが目に入った。]
Name:ハンス=バチャーニー Hans=Batthany
Sex:male
Age:28
部屋割:E
その他:
紀行記作家。
周辺諸国を回り、その紀行、風土、土俗的習慣等を本にまとめ、職としている。
人気、ギャランティは中の下。中堅にはなりきらない。
家族関係は両親と妹。
ただし母と妹は既に病死しており、父親との連絡は途絶えている。
[どこからか聞こえてきた話し声に身を固め、
部屋に隠れて息を潜める。聞こえてきた単語は
『箱庭』『出られない』『少女の首』そして『神』。
意味がわからない。嫌悪感。恐ろしい。
階下に下りる勇気などない。
部屋に閉じこもり、
持ち上げられる家具類でドアをふさいで、息を吐く。]
少女 ベアトリーチェ が参加しました。
研究生 エーリッヒ が参加しました。
・・・・・・
[きっと他人が見ていれば物凄く間抜けな面に見えるのだろう。今の僕の表情は。
ベッドから半分起き出した姿勢のままで、視線はぼォと宙の一点で止まり、口はぽかんと開かれて。何処からか『目が覚めたらそこは全くの別世界でした。』なんて声でも聞こえて来そうだ。]
[問題は、それが比喩表現でも何でもないって事なのだけど。]
[淡いオレンジ色の光と共に僕の目に映った光景は、眠る前に映した筈のそれ――小さな書店の二階の小部屋からは明らかにかけ離れていた。
何時もより広く柔らか過ぎるベッドから降ろした爪先に触れるのは、硬い木の床ではなく歩き辛そうな白の絨毯。良く磨かれたのであろう硝子のサイドテーブルの上には小さなランプと、水差しと伏せたコップも御丁寧に置かれていた。寝起きで喉が乾いてはいたが、飲んで良いのかは分からない。
部屋の一角にはシャワールームらしき空間があり、黒光るクローゼットや箪笥、調度品一つ一つからその高価さが伺えた。
だが問題は其処ではない。]
何なんだよ、此処・・・・
[頭を片手でわしゃりと掻いて、漸く出た声は掠れていた。]
[今真正面に鏡があったなら、不機嫌を露にした男の顔が映ったかもしれない。
別に部屋自体が僕の好みにそぐわないとかそういう訳ではない。だが此処は僕にとっては非日常な空間なわけで。第一昨日はきちんと家で眠りについた筈。こんな場所に居る理由が全く思い当たらない、それが気に食わない。
ベッドに手をついて立ち上がった。何時もと環境が違う所為か、関節が少し痛んで眉を寄せる。
さっさと家に帰って、少し硬めのベッドで寝たいものだ。其方のほうが僕には合っている。それに両親は――]
[ぐるぐると巡る思考の傍ら、視界に入った扉に手を掛ける。
ドアノブを回せば鍵の掛かっていない扉はあっさりと開いた。]
職人見習い ユリアン が参加しました。
[扉の真横には僕の名前と顔写真の入った表札。まるで見た事もないこの部屋が僕の家だとでも言わんばかりに、当然のように。
不快感を通り越して気分が悪くなりそうだった。]
Name:エーリッヒ=カルゼン=ブラッカー
Erich Callsen-Bracker
Sex:male
Age:23
部屋割:H
その他:小さな田舎の村で祖父の代から受け継がれた小さな書店を営む。年老いた両親と3人で暮らしていた。
ランプ屋 イレーネ が参加しました。
[夢を見ている。
暗闇の中、たくさんの、不思議な色をした小さな光に囲まれている。
あたしを包み込む、とてもとても静かな空間。
…はまだ、日常の中に居る]
歌姫 エルザ が参加しました。
ゴホッ、ゴホッ、ゴホゴホッ!
[咳が止まらない]
…はあ、はあ、はあ…
[飲もうと思った水も、取り落として、病院のベッドでもがいていた]
ゴホッ!
[呼吸がまともに出来ない。遠くなる意識。遂に迎えが来たのかと思った。
天国からの迎えが]
か、みさま…。
[あたしは祈った。この苦しみを終わらせてくださいと。
…それが最後の記憶。
あたしが、外の世界で、最後に考えていたこと…]
貴族 ミハエル が参加しました。
Name:エルザ=ジェイド
Sex:Female
Age:25
部屋割:L
その他:以前は名の知れた歌姫であったが、病に倒れ生死をさまよっていた。
病院で闘病していたが、今意識を失った。
…え?
[身が沈むほど柔らかいベッド。
手足を伸ばしてもまだ余裕のあるその上で、目覚めたユリアンはぽかんと辺りを見回す。
見たことのない煌びやかさで、部屋はそこにあった]
参ったな…それなりにちゃんと、防御してたつもりなんだけど。
打ち所悪かったか?
天国に来れるほど、俺って行い良かったっけ…
[物語の中でしかおよそ縁のなかった豪華さに、少年は頭をさする。
虫の居所の悪かった親方によってもたらされたタンコブは、しっかりと頭に健在]
あた…
[昨夜の殴り始めの理由は何だったか。
悲鳴などあげない。いつものことだ、黙ってやり過ごせば嵐は早く過ぎると、油断したのがどうやらまずかった。
腕で頭を庇いそこを直接打たれる事は防いでも、突き飛ばされ壁で打ってしまっては意味が無い。フリのつもりで本当に気絶。
…それが、まだ痛い。
顔を顰め、慌てて頭から手を離す]
いや…天国ってのは痛みも苦しみもないもんだよな。
痛いんじゃどうやらここは、雲の上ってわけじゃない…
……僕は何時の間に部屋を移されたんだ?
[その調度の数々は彼にとっては別段不思議なものではなく。
ただ見慣れたものでは無いということだけを認識し。
何時ものように人を呼ぼうと、身を起こして寝台の脇へと手を伸ばしたけれど]
……ベルがない、な。
[それを鳴らせば誰かが来てくれるはずだったのだが。
さてどうしたものだろうか、と暫し悩む]
Name:ユリアン=マルトリッツ Julian=Maltritz
Sex:male
Age:16
部屋割:J
その他:
刀剣や蹄鉄も扱う鍛冶屋見習い。
孤児となった際仕事を求め町に出るも得られず、浮浪していた折に苛烈な環境の中人手を求めていた鍛冶屋に安く売られる事に。
寝る場所と食べる物にはありつける為どうにか今日まで耐え抜く。
争いごとを好かなかった父は兵隊にとられての戦死のため、戦稼業者を好かない。
また一人で自分を育てる事になった母が死ぬまでの間どれほど働いても得られる賃金は僅か、かつ虫けらのように扱われた記憶から金持ちに対しても同様。
これ、ええと…俺の名前と、性別と、年?
一体どうして…
[独り言が虚しく廊下の空気に消えていく。
考えたって、分かりゃしない。
暫し呆然と佇んでいる]
……このままでいる訳にもいかないか。
[起き上がってみれば、身に付けているものも普段の衣服であり、
その状態で寝台に寝ていたことに不審を抱く。
部屋の中を一通り眺めて歩いてみるが、そこはまったく見覚えの無い空間で。
眉を顰めて廊下に通じているであろう扉に手を掛けた]
Name:ミハエル=フォン=ベルンシュタイン Michael=Von=Bernstein
Sex:male
Age:14
部屋割:I
その他:ベルンシュタイン侯爵家の後継者。
先頃社交界に出たばかりであり、まだ幼さを多く残す。
何だこれは。
[扉の脇に示されたネームプレート。
そこにあるのが自分の情報であることを知り、更に眉を顰める。
何故か分からないが不快な感じがした]
[小さく首を振ると周囲に視線を投げる。
右の方には呆然としたままの青年が。
左の方にはこちらを見ている青年が居た]
失礼。貴殿は何方だったろうか?
[ここが家で無いことは既に悟っていたが。
咄嗟に出たのはそんな台詞だった]
実はここはホテルで、俺はいつの間にやら招待された予約客…
…まさかな。
[そんな親切な足長おじさんには、ついぞお目にかかった試しがない。溜息をつくユリアンの目に、金色の髪が映る。
隣――といってもそれなりに距離があるのだが、自分と同じように表札を目にして眉を顰めている。身なりの良い少年だ]
………。
[反射的により顔を顰める目線の向こう、更に部屋を一つ隔てた向こうには、少年より少し明るい金髪の青年もいる]
人か…あいつら何か、事情知ってるかな。
─広間─
[ふ、と。閉じていた目を開く]
……人の気配が、増えた……な。
[小さく、呟いて。相変わらず黙ったままの男の方を、見やる]
何やら、人が集められてるようだが、一体何なんだ?
何で、俺がこんな所にこにゃならん?
[暗殺という稼業の自分には、余りにも不釣合いな空間。
そこに自分がいる──それも、明らかに普通ではない状況下で移動しているという、疑問。
それに対する疑問の答えは簡潔で。
人狼の血を引く者だから、と]
……はあ?
シスター ナターリエ が参加しました。
[そう、昨夜は夜が遅くて...は眠くて、ちょっとお休みもらって部屋に戻っていた。
少なくともcream色でsilkのcoverなんて使うわけもない布団だったし、下だってこんなにspringがきいてはいなかった筈。
in the bed, i think so.
'cause the church is bitter poverty.
ぎゅっと閉じた目蓋の下の目は青い空の深い色。
sisterはdoonaをしっかりかぶって恐る恐る目を開ける。]
嗚呼、神よ。
一体わたくしはどうしてしまったのでしょう?
[...の問いかけに当然答える者なんてnothing。
シミ一つない珠のような肌は、何故か隠れることなく眠っていたなんて、なんてunbelievableなことだろう。]
it's so beautiful.
嗚呼、わたくしたちの神よ。ここはあなたのedenですか?
それでは祈りは通じたのでしょうか。
神父様もいつかedenのような場所が出来ることを望んでおりました。
わたくしも、ずっと。
so badly-off children, and abundant family. all of them.
すべてのものが平等であるというedenを説いて参りました。
嗚呼…でも神よ、お許し下さい。
わたくしは思ってしまったのです。
[...はbedから降りる。もちろん身体に布団を巻いて。]
勝手に使うことをお許し下さい、神よ。
主よ。
これはきっとcloset, 使っても、よろしいのでしょうか。
嗚呼、でもきっとお許しくださるはずですね。
[keyの無い事に気づくはずのない...は、closetの扉を開ける。
それから着替えはきっと* as quick as a wink *]
……なんだそれ……訳のわからん事を。
[思わず上がる、呆れたような声。
しかし、男はそれには答える事なく]
……出来のいい冗談だな。
[口をついたのは、こんな呟きのみ]
[二人の居る東側に向かって歩み寄っている途中、少年が言葉を発する。幼さの残る、それでいて人に命令することに慣れていそうな凛とした声だ]
…俺はユリアン=マルトリッツっていう、ただの鍛冶屋見習いだけど。
[思わず通り抜けざま、見下ろしながら答えてしまってから気付いた]
ああ…そちらさんに言ってんのか。
[ぴたり立ち止まり、口元に手をやってしまったという顔をするが、まぁ自己紹介の手間が省けたとすぐに手を下す]
お二人さん、あんたらの方は何者?
ここはどこで、何でここにいるか…ってか、何で俺がここにいるか知ってる?
[視線の先には育ちの良さそうな少年。高価な部屋の雰囲気にはとても似合っていると思えたが、表札に眉を顰める様子から彼もまた元々の住人では無いのだろうか。]
嗚呼、っと・・・今晩和。
僕はエーリッヒ=カルゼン=ブラッカーと。
[掛けられた声に、何時もの習慣で人当たりの良い笑みを偽(つく)る。]
済みませんが、此処が何処か御存知でしょうか?
[敬語なのはまあ、癖のようなもので。]
[見下ろされたことには少々ムッとして。
しかし名乗られたことに気が付くとハッとして]
ミハエル=フォン=ベルンシュタインだ。
どうして貴殿がここに居るのかは私にも分からないな。
何しろ自分がここに居る理由も分からないんだ。
……貴殿も、か。
[もう一人の青年の方に向き直るとその挨拶に会釈を返し。
続けられた台詞には嘆息が漏れた]
[話の途中、その向こうから掛けられる声。別の少年の姿を目に留める。]
ユリアン君・・・ですか。どうも。
[名乗りに反応して頭を下げた。此方はまた鍛冶屋見習いと名乗ったその名の通り、如何にも庶民的な格好―もしくはそれ以下か―だと僕は頭の片隅で思う。]
や・・・貴方方も御存知在りませんか?
僕も今、誰かに聞こうと思っていたところで。
[その後の問い、続けて発された金髪の少年の声には思わず眉を寄せた。]
[花の香りが辺りに漂っている]
[眠ったまま微笑して、胸の内で呟く]
…昔のようだわ。
ステージの度に楽屋に花があふれて花園にいるみたいだった。
でも、いいえ。
きっとこれは、天国の花園なんだわ…。
かるぜん=ぶらっかー…ふぉん=べるんしゅ…ふぅ。
[小さく息を吐く。
苗字を使うことすらあまり縁の無い彼には随分と長たらしく、覚えにくく響くのだ]
エーリッヒサンに、ミハエルね。
[エーリッヒに肩を竦め]
ここがどこか聞くってことは、あんたも分かってないわけだ。
ここがどこで、何でいきなり俺ときたらこんな所にいるか…。
[「貴殿」、「私」。
ミハエルの子供としては大仰な物言いに少し口元を歪める。
呆れているような笑いを堪えているような、そんな顔で]
やれやれ…「貴殿」ときたよ。
まぁ「貴殿もか」ってことは、お前もなんだな。
君…ね。
[呼び捨てにされないことは珍しいし、頭を下げられることも同様だ。
しかし慇懃にお辞儀をしながらも、自分を見たときのエーリッヒの値踏みするようにも見えた目に少し気分を害されてしまった。
だからお辞儀は返さない]
別に無理矢理敬意を払わなくたって、呼び捨てで構いませんけど?
[安らかな眠り。穏やかな寝息。
…けれど不意に咳き込んでしまう]
ゴホゴホゴホッ、ゴホッ!
[呼吸不全]
[いつものような]
ヒュー、ヒュー、ヒュー…
[何故、何故、花なんかがあたしのそばに]
[声にならない叫び]
[肺の病に香りあるものは毒なのに]
[少しでも呼吸を整えようともがき、手を伸ばす]
[看護婦を呼ぶためのベルが、ない]
…っ!!
[跳ね起きて目を見開く]
ゴホゴホ、ゴホゴホゴホッ!
[咳の発作を必死で押さえ込む]
[翠の瞳は苦痛の涙に潤んでいる]
…?
[自分の手のひらをじっと見る]
血を、吐いてない、わ…。
[辺りを見回して呆然とする]
何、ここ。
・・・・そう、ですか。
[ますます妙な話だ。厄介事だけは勘弁願いたいのだが、事態は悪い方向に向かっているような気がした。]
嗚呼、別に無理にというわけでは。
そう取られたなら申し訳無い。
[敬語は厄介事を避ける様に身についた技で。それが逆にトラブルの元になっては身も蓋も無い。眉を下げ困ったような笑みはその侭に、心の内で小さく舌打ちをした。]
そういうことだ、マルトリッツ殿。
[呼び捨てにされるのは彼にとって慣れていないことであり。
殊更言い立てるつもりはないが、その表情も垣間見えれば強い不快感が湧き上がる。
けれどこの不明瞭な状況を先にどうにかしようと、感情を押し殺した声で短く答えた]
ブラッカー殿、他に何かご存知のことは無いか。
[続いて尋ねるのがもう一人の青年になるあたりは、完全には制御し切れていない証拠だった]
[目の前の少年2人の間の空気が険悪さを増してきているのを感じ取った。板挟みになるのは御免だ。
嗚呼、と嘆息したくなるのを堪えて。]
いえ、僕は何も。
つい先程目覚めたばかりで・・・・
・・・僕らの他にも人が居られるのでしょうか。
[少年の言葉に応えつつ、如何にか逃れる手段は無いものかと辺りを見渡すと、其々の部屋に表札が掲げられているのが見えて。気を逸らそうという思惑もあり、それを口にする。]
どうにも……訳のわからん事が、多すぎる。
[男としばらく問答を続けてはみたものの、手に入る情報は断片的で埒が開かず]
……神の箱庭に人狼の血脈……ね。
何の冗談なんだか、っとに……。
[吐き捨てるように呟き、周囲を見回す。
豪奢な広間。
正直、息が詰まるような心地がする]
……肌にあわねえ。
[苛立ちを込めた呟きを漏らしつつ、取りあえず、室内の構造の把握をしようとぐるり、見回し]
[棘のある言い方に怒るでもなく、眉を下げ困ったように笑んで謝罪の言葉を発するエーリッヒに気付き、軽く目を瞑る。
溜息は後悔によるものだ]
…悪いね、どうも。
俺の周りにゃあんたみたいに、人を丁寧に扱ってくれる奴はいないもんだからつい、良くない意味にとった。
いいよ、エーリッヒさん。好きに呼んでくれ。
俺もあんたを、名前の方で呼…
[険の取れた表情でエーリッヒに対してそう言っていたユリアンだが、押し殺せきれていない不快そうな表情で「マルトリッツ殿」などと呼び、続いての質問は無視するが如く隣の男になるミハエルには反省も忘れ、皮肉の一つも言いたくなる]
何かご存知のことはって?
大方、どっかの金持ちが…
[言いながらわかりやすい視線をミハエルに向ける]
道楽で人買いか人攫いでもやらかして、これから何か楽しもうってんじゃねえの?
貴族様ともなりゃガキの頃からどんな悪辣な事やったって、その神聖なる権利不可侵にして裁かれる事すらないってよく聞く話だもんな。
[ベッドから起きあがる。まずは水だ。
きちんと枕元に置かれたクリスタルガラスの水差しと水飲み。
冷たい水が喉に心地よい。ほっと息をついて辺りを見回す]
…風変わりな天国ね。
[ぼやけば自分でもいやになるようなハスキーボイス]
あたしの倒れている間に病室を変えてくれたのかしら。
まぁ、ぴったりなんて。
……わたくしだけ、なのかしら。
[広い部屋に小さな声。...は知らないがその声は、きっとname plateのある扉の向こうに、屋敷中に響いてたってwon't be surprised, おかしいわけはない。]
Name:Natalie Holly
Sex:Female
Age:21
部屋割:A
その他:sister。生まれてすぐに教会前に捨てられていたところを保護され、教会で暮らす。町は歩くも教会から出ることはない。孤児たちと食事をしたりするのが日課。
[看護婦でも来ないかとしばらく待ってみたが、部屋が豪奢すぎることにさすがに違和感を禁じ得ない]
だれか<ヒュー…>
[大声を上げようとすれば喉が痛い]
[仕方なしに廊下へ出ていく]
[返された言葉に、ふむ、と視線を巡らせる。
自分が出てきた正面の部屋には顔写真が浮かび上がっているが、その隣の部屋のプレートは白いままで]
ああ、私達の他にも人は居るようだ……
[そこに被るユリアンの言葉。
流石にカチンと来たのを隠すことも出来ずに]
貴族は別に道楽ばかりしているわけではない。
下衆の勘繰りは止めて貰おうか。
[何処か轟然と言い放った]
[気づけば本を抜き取り、読みふけっていた。
こんな状況で、自分の本好きも大概なものだと苦笑しながら戻し、
耳をすませる。ぼそぼそと、いくつかの声。]
ここは収容所で、処刑人たちが目を凝らしているってわけでは、なさそうですね…。好転したわけでもなさそうですが…。
[ふう、と小さく息を吐き、水差しから水を注いでにおいを嗅ぐ。おかしな様子はない。ぺろりとなめれば、ただの水のようで、気づけばグラスをあおっていた。咽喉がかわいていたのか、と思うのは、二杯目をあけた後だった。]
[再度耳をすませる。耳の良さには自信があった。それがなぜかは知らない。それは旅に出てからは彼を幾度も助けてきたが……。……どこからか、不快感を伴った複数の人間の声。中庭を通して向かいの棟を眺めてみれば、そちらもガラス張り。が、廊下に出ている三名を、ハンスから見ることはできない。見えたのは、美しい青い髪の女性だけ。その美貌に口笛をならし]
天使か、悪魔か、神様か。
いや。きれいな女性って言うのは、悪魔に決まってるんでしたっけねえ。
[扉を開けながら、頭を押さえて]
…うるさいわよボウヤたち。
[ひどくハスキーな声]
病院では静かにしなさいって習わなかった?
[鮮やかな翠の瞳でにらむ]
他にも人が、か…
[エーリッヒの言葉で改めて、ぐるり辺りを見回す]
…居てもおかしくなさそうだ。
こんなに広いんだし。
何か知ってる奴が見つかるかも。
ちょっと、見てまわってみるか?
[一歩足を踏み出したところで、返ってくるミハエルの言葉。
首を回し顔だけ振り向くと]
ゲスの勘繰り?
どうだか。案外、おまえみたいなガキが黒幕ってこともあり得るわけだろ。ジンチクムガイな顔して俺らの中に、何も知りませんって顔して入り込んで、様子見て楽しんでるとかな。
此方こそ誤解される様な真似をしてしまって申し訳ない。
[鍛冶屋の少年の険はとりあえず収まったようで、安堵する。余計なトラブルを回避するのは矢張り丁寧な態度に尽きる。]
ええ、僕の事は御好きに。
[名前で呼ぶ、と言う言葉にそう返したところで、再び険悪になる2人。人の気苦労を察してくれと言いたくなる。尤もそれは僕自身の為なのだが。
眉間に皺が寄ってしまったかも知れなかった。
扉の開く音にすぐ其方を見たので、見えたとしてもほんの一瞬だったろうが。]
[さすがにover-optimistic?
そう思っての、無意識の行動。
...はclosetの棚の上、置かれたitを手に取った。
silver dagger
特別上手い使い手ではないけれど、護身術には十分だろう。
それにここはきっとeden。]
誘拐なんて考えるだけ無駄、ですわね。
だってこんなにぴったりの服が、用意できるとは思いませんし…
普段着ているのと同じなんて、そんなこと。
[廊下を出て行く女性を見つめる。
彼女も彼と同じような部屋にいるらしい。
境遇は同じだろうか……。
しばらく待っていようじゃないか。
彼女が血だらけで戻ってくるのか、
ゆったりと部屋へ返すのか(獲物でも携えて?)。
それとも戻ってこないのか。
彼女が何事もなく彼女の部屋へ戻ってきたならば、
ここから一度出てみるのもいいかもしれない。]
窓から見えない位置、がいいでしょうねえ。
[部屋中央部の、外の光が入らない位置に移動して、
エルザの様子を観察しようと、椅子を動かした。
ふとバリケードの山に目を留めて]
……火事場の馬鹿力ってやつですかね。
どうやってドアまでたどり着きましょうか……。
・・・・・おや?
[此方を睨む女性の姿は、何処かで見たことがあるような気がしたが、咄嗟には思い出せず。]
申し訳ありませ・・・・病院?
・・・・・此処は病院、なのでしょうか?
[とりあえず此方に向かう厄介事の矛先を収めようと、例の微笑で謝りかけて。彼女の言葉に思わず聞き返していた。]
私はそのようなことはしない!
それにガキとは失礼だろう、これでも一応社交界に出ているんだ!
[カッとなって叫び返す。
だが、直後に女性のハスキーヴォイスが耳に届いて]
……失礼致しました、フラゥ。
[ユリアンの隣をすり抜けるように彼女の方へと歩み寄り、丁寧に頭を下げた]
[金髪の豪奢な身なりの少年。バンダナを巻いたラフな服装の青年。インテリを思わせるきちんとしたなりの青年。3人の男性に共通項がないあたりは見舞客らしく見えるのだが]
ここ、病院なのよ、ね?
[訊ねてみる]
[ゆっくり、ゆっくりと。
歩き回って、構造を把握する。
広間もさる事ながら、それ以外の空間も、豪奢な造りで]
……一体、どこの貴族様のお屋敷だ?
[思わずこぼれる、呟き。
居心地が悪い。
募るのは、苛立ち。
だが、それに飲まれても仕方ない、と割り切って]
……取りあえず、上で騒いでるようだし、話でも聞きに行くかね。
[少なくとも、この男と問答するよりはマシだろうかと。
そんな考えから、広間を出て、先ほど降りてきた階段へと向かう。
気配と足音は、忍ばせたままで]
……病院?
[波打つ髪と、鮮やかな翠の瞳。
簡素な白い寝間着を纏っていても、女の美しさは見て取れた。
顔に見合わぬ意外性のあるハスキーな声は違和感があるものの、どこか魅力的だ]
じゃここ、病院なのか?
そりゃまた随分と、豪勢な病院もあったもんだな…
それに俺、どこも悪く…ほんの小さな瘤くらいなもんだ。
[考え込んでいると、女が尋ねる]
ここ病院なのよねって…あんたがそう言ったんだぞ?
[急に不安になったのだろう。眉をひそめる。インテリらしい青年の言葉に応えて]
倒れたときは、病院だったんだもの。当然病院でしょう?
…違うの?
[階段を上がり、二階にたどり着けば、そこには数人の人影]
……ん?
[知らんヤツばかりだな、と思いきや、一人、見覚えのある姿も混じっていて]
……ユリアン?
[思わず、呟きがもれた]
[思いこみが打ち砕かれて、当惑は激しい]
[頭を下げる少年に、救いを求めるような瞳]
ここは病院で、見舞客が騒いでいるものだと思ったの。
[バンダナの青年に頷いて]
ええ、病院にしては豪奢すぎるわ。
済みません、僕は何も分からなくて。
目が覚めたら此処の・・・この部屋に。
[内心女性が現れたことで空気が緩和されたことに感謝しながら、指で先程自身が出てきた部屋を示して。]
僕には入院する様な心当たりも、見舞う相手も思いあたらないのですが。
[女性にそう告げる。事実だった。]
ここは病院ではないと思われます、フラゥ。
然し、申し訳ありませんが、私にもここがどこかは分かりかねます。
何分にも、先刻気が付いたばかりでして。
[こちらを見つめる瞳には、困ったような微笑を浮かべて]
―my room―
いつまでもここにいても何も変わらないでしょう。
神よわたくしをedenにつれてきたというのなら、理由を教えてくださる方がきっといらっしゃるはず。
[くるり、turn。]
……
嗚呼神よ、ここは本当にどこなのですか。
こんな風景、やっぱりedenとしか考えられません
[outside the window,
大きすぎる窓の外は、darkness。
それでも緑が見て取れて、...は a loss for words, 絶句した。]
病院じゃ、ない…?
そうね。そう考える方が自然だわ。
わたしには、発作で倒れた後の記憶がないの。目が覚めたらここにいて。
…みんな似たような目覚めなのね。
いやだ、あたしこんな姿で!
[今さらながら自分が寝間着だと思い出す]
[病院だと思っていたから平気だったけれど]
ご、ごめんなさい!
[身を翻して自分の出てきた部屋に駆け戻る]
!!
し、失礼をしましたっ!
[女性の言葉に目を丸くすると、慌てて一方後ろへと下がる]
[...の顔もまた真っ赤に染まって、そのまま下を向いた]
矢張り違うのでしょうか。
だとすれば一体・・・・・?
発作、・・・何処か御悪いのですか?
[如何にも病院着で、此処を病院と思っていたことからも察しは付くだろうに、聞いてしまってから間抜けな問いだということに気が付いた。
だがそれはそれとして。顔を赤らめる女性の様子に疑問符が浮かぶ。]
[何がどうとか、考える余裕もなく部屋に駆け戻る。
一番はじめに開けた扉が、運良くクローゼット。
何気なく手に取った服は、どういう偶然なのだろう、一番気に入っていたステージ用のドレスと同じ、淡いブルーに銀糸を織り込んだ瀟洒なワンピース]
…寸法、ぴったりね。
[ラメのヒールまで傍らにある]
[カーテンが開いていることになど気づかずに、さっさと着替えた]
[澄ましていた耳をぽんぽん、と叩いた。
どうやら廊下の彼らも、
自分と似た境遇であるらしい。
自分をおびき出すための罠かもしれないわけだが。]
青い髪の彼女も無事戻りましたね。
すぐに殺されるってわけではなさそうですか。
出てみましょうかね…。
[椅子を片付けると、ドアの前に立ちふさがる自作のバリケード山を見上げて頭を掻いた]
こんな高そうな家具を置くから!
バリケードの事後処理が大変なんですよ!
[ポケットにナイフをケースごと忍ばせ、
誰だかわからない館の主人に悪態をつきながら、
バリケードを片付けはじめた。]
[部屋の中から、男性達に声を掛ける]
扉に鍵がかからないのよ。お願い、開けないでね?
[鏡に映る自分を見つめながらため息]
[思ったほどひどくないわ]
[目覚めてからと言うもの、体調がいい]
[…笑ってみる]
(自己紹介追記用)
紀行作家である為、住人達の住む土地を
過去訪問した可能性があります。
各村の彼への印象は様々。
気持ちのいい奴、無礼で無神経、卑怯者。
各村で振舞った性格含め、縁故設定はご自由に。
beautiful, but...
[言葉は途切れて]
少し怖い、なんて。どうかしていますね、神よ。
わたくしはあなたのedenにいることを嬉しく思います
…'cause, i love you.
……騒々しいな。
[悲鳴を上げて部屋に逃げ込んだ女の姿に、呆れたような呟きを。
それから、改めて場に居る面々を見やる──否、観察する。
もう一つ、見覚えのある姿。
赤面して俯く少年は、確か]
『……侯爵家の坊ちゃんか?
こないだ、『お披露目』があったようだが……』
[心の奥底で、確かめるように呟く。
同時に感じる、疑問。
それは、先ほど階下で聞いた男の言葉……戯言としか思えないそれを、鮮烈に思い起こさせる]
変わらないのは、この瞳だけかしらね…。
[取り繕うことは出来ても、笑顔はかつてに及ぶべくもない]
[唇に紅を置いてみる]
[鏡を見るのが辛くなった。髪をさっと無造作に梳くと廊下に再び戻ろうとする]
[それでもdaggerを慣れた様子で修道服の下に隠し]
どこかに祈る場所はあるかしら。
ない、なんてことはないでしょうね。
神様のedenなのですもの…
…神父様
[小さく呟いて、doorに近づく。
声が聞こえる、who?]
神父様も、いらっしゃるかしら?
>>81
…うるさい。社交界とやらじゃ、具合悪そうな女の人の前で大声出せって習うのか?
[ミハエルの叫び声には、大げさな舌打ちと溜息で答えていたが]
>>87
[聞き覚えのある声にはっと顔を上げて]
アーベル…アーベルさん!?
[見る見る懐かしさに、ぱっと表情を綻ばせる]
わ…けっこう久しぶりじゃないですか?
よく俺が分かったね…これでも割と、育ったと思うけど。
[右手首の銀糸と、首から下がる銀のロザリオに目を向けて]
アーベルさんは変わってないな……
[思い出話に花を咲かせそうになり、先に聞くべき事に思い当たる]
ああいや、そんな事よりもだ。どうしてここに?
[発作と言う言葉にぎょっと女に顔を向けなおすと、慌てて部屋に駆け戻る所だった]
……?
[彼女も見送るミハエルの顔も赤いが、何故だかはよく分かっていない。それほど酷い格好とは思えなかった]
[軽く咳払い]
[扉がゆっくり開く]
[カツカツ、とヒールの音]
みっともない姿をお見せしたわ。
[病のために透けるように白い肌。唇だけ赤い]
[絨毯の色とワンピースの淡いブルーが映える]
ごめんなさいね。
[艶やかに笑う]
―corridor[廊下]―
神父様はいらっしゃらないのね。
good evening, all?
…御免なさい、ここがどこかわかる方はいらっしゃいますか?
……悪かったな。
咄嗟に気が付けなかったんだよ。
[思わずボソリ、と年相応な呟きをユリアンに返し。
即座にハッと我に返ると小さく睨み付ける。
一度崩れてしまった冷静さという仮面を、必死に被りなおそうと]
[こちらを振り返ったユリアンの姿に、僅か、表情は和らぐか。
それでも、基本的に冷たい、という印象を他者に与える青年の、その変化に気づくのは容易い事ではないのだが]
……ま、久しぶりだが……お前は色々と、わかり易い特徴があるからな。
[よく分かったね、という言葉にはさらりと返すが。
続いた問いには、一つ、嘆息]
どうして、か。それは……。
[刹那、過ぎる、先ほどの問答]
……俺が、聞きたい。
[どうにも信じ難いそれ以外の理由を、と。心の奥で付け加えて]
[ガタゴトとバリケードを片付け終えると、
一息ついてナイフの位置を確かめる。
右利きの自分は右のポケットに入れるのが一番いい。]
あとは震えさえおさまれば、ね。
……いや、それは無理だなぁ。
……とてもお綺麗ですよ、フラゥ。良く似合っていらっしゃる。
私の名はミハエル=フォン=ベルンシュタイン。
宜しければ貴女のお名前をお聞きしても?
[掲げられた札はもちろん目に入っていたが。
礼儀として自らが名乗りをあげた上でそっと尋ねた]
[ゆっくりとドアをあけ、人好きのする、困ったような微笑を浮かべた。]
あのー…。
ここどこですか?
いやあの、僕は別に精神病院の患者ってわけじゃなくてそのー……。現状つかめていらっしゃいます?
[敵意のないことを示そうと、
ドアをくぐり遮蔽物のない状態で頭を掻いた。]
[...は、震える手を隠そうとはしない。小胆に見せるは、同じ状況にいるものたちを安心させ、上位の位置にいるものに敵意を抱かせることが少ない。]
えっと…??
[目の前で繰り広げられている人間模様に困惑しながら]
[ステージで好んで着た衣装と、同じ色合い。ワンピースのなめらかな肌触りが心を浮き立たせるのを感じていた]
[カツ、カツ]
[ヒールの足音は部屋を出て廊下に出たとたん、ふかふかの絨毯にのみ込まれる]
[金髪の少年の言葉に対し、静かに微笑]
あたしは、エルザ。
今はそう呼んでくれればいいわ。
[シスターから逸らした視線を、戻ってきた女に向ける。
他者に興味を抱かない質故か、その艶やかさにも特に感慨らしきものは見せず。
つい、とずらした視線を、新たに出てきた男へと向ける]
……状況に対する説明なら、下に居る男から、荒唐無稽な話を聞かせてもらえるぜ。
神の箱庭だとかなんだとか……訳がわからねぇが。
ただの、エルザ。
[心の中で、呟く。
(ジェイド…翡翠。あたしをこの瞳と同じ色の宝石で呼んでくれるファンに囲まれていた時代は、もう終わってしまったのだもの)
…そんな寂しい言葉を]
[何やら大仰な音をたてる部屋に視線を移す。其処から出て来た姿には明らかに見覚えがあって。]
あれ、・・・ハンスさん?
[思わず彼の名を呟いていた。]
男と女じゃえらく態度が違うな。…嫌われるよ、そういうのは。
[ミハエルの年相応に剥がれつつある仮面に薄ら笑いを浮かべ、小さく睨んでくるのは気付いていないふりで乗り切る]
ん?わかり易い特徴?
…まぁ何にしても、久々に可愛い弟分に会ったらもっと嬉しそうな顔するもんだよ、アーベルさん。
ま…、俺が勝手に言ってただけだけど。
[あまり表情に変化がないところも変わらないなぁとそれでも笑って]
参ったな…今の所誰一人、事情を知る人がいないわけか。
[額に手をやる。
先ほどからどこの部屋からか、騒がしい音が響くからだろうか。
何だか頭が痛い]
ふぅ…ちょっと俺、水飲んでくるわ。
目覚めた部屋に、そういうのきちっと並べられてたような気がする。
[だから見違えたような姿のエルザに町中のポスターの中で微笑む歌姫を発見するのも、廊下へと姿を現した優しいシスターに気が付くのも、ガタガタ音の主の正体に気づくのももう少し*先かもしれない*]
ミハイル…。
ええ、よろしく。
[その顔に不思議な親近感]
…翠の瞳…。
[少し色味は違っていて、クリソベリルの若草色に見えるが]
あなたも珍しい色の瞳ね。あまり出会ったことがないわ。
[全員にぺこりとお辞儀をすると]
僕はハンス・バチャーニーって言います。
日々の糧のため、周辺諸国を回っては紀行本を出しています。書店でお見かけの際はどうぞよろしく、サインくらいはつけますから。え?いらない?
[...は、自分で言った言葉に、一人で楽しそうに笑う]
あ。
アーベルさんですね、こんばんは。long time no see, いつでも食事をとりにきてくださって良いのですよ。遠慮なくいらっしゃいな?
[視線をそらしたのに気づきながらも、そんなことを言って。
続いた男に対しての言葉には、微笑む。]
箱庭?
いいえ、きっとここはedenですよ。だってとても素敵な場所ですもの。
神がお住まいになる平和な場所です、きっと。
可愛い弟分……ねぇ。
[笑うユリアンの様子に、苦笑めいたものが掠めるだろうか。
街で必死で生き抜こうとする姿に、つい、面倒を見ていただけだったのだが。
そんな事を考えつつ、部屋に戻る姿を見送って]
……さてね。
俺はそも、神なんてモノは信じちゃいないからな。
[再び、男──ハンスに向けた蒼の瞳は、やや、鋭く。
笑みの下の意図を察してか、口元には、薄い笑み]
ま、正気の沙汰じゃねぇ、とは思ってる。
今は、それだけだ。
エルザさん・・・・
[女性の名乗りに暫く視線を宙に。その名と目の前の姿を結び付け、さらに記憶の中の女性を呼び起こすのには時間が掛かった。]
あれ、若しかして・・・「歌姫」の?
[数年前に姿を消した筈の。ハミングする姿は幼い頃ステージで見たその時の侭に見えた。]
別に男女で差をつけているつもりは無い。
お…貴方も敬意を払ってくれるなら相応の敬意を返す。
[ユリアンには取り繕った声で返して。
女性に対するそれは、幼い頃からの躾の結果でしかない]
……だが、先程は失礼を、した。
[続けた声は、自室へと戻る彼には聞こえないくらいに小さいが]
そう、ですか?
[不思議な瞳、の言葉には小さく首を傾げ。
でも確かに一族の中でもこの色の瞳を見かけたことは無かった]
[そのままハミングを始めた彼女の声にじっと*聞き入って*]
[and so,名前を聞けば男を見て]
ハンスさん。バーニー…さん。
あら、以前町にこられていたかしら。
神父様とお話をされていた?
[incline her head,首をかしげて]
その節は楽しいお話、有難うございました。
とても楽しい時を過ごさせていただきました。
[名を呼ばれ、仕方ない、と言わんばかりの態度で、肩越しにシスターを振り返る]
……そりゃどうも。
とはいえ、俺は自分で稼げる。
それができねぇ連中に、その分回せばいい。
[食事の誘いは受け流して。
続いたシスターの言葉には、気楽だな、と嘆息を交えて呟き]
神様神様
楽しいことをはじめましょう
箱庭を一つ作りましょう
花がたくさん 緑で囲んで
大きなお屋敷建てましょう
硝子の壁から まばゆい光
ふかふかじゅうたん敷き詰めて
[考え込む]
…ええと、後はなんだったかしら。
[旅の男―昔見た顔だ―に差し出された手を取り、笑顔を向けて。]
ええ、御久し振りです。
[彼は「安心」と口にしたが、僕自身はちっともそのような気にはなれず。]
巻き込まれた・・・
ええ、そう言う事になりますね。何方も此処を御存じ無い様で。
[正直とっとと帰らせて頂きたいと、其処までは言わなかったが。]
[遠い記憶を辿りながら]
駒を集めて綺麗に並べ
素敵な遊びをはじめましょう…
[うろ覚えの歌詞。けれど]
[どことなく不快になってくる]
…ゴホン!
[不意に呼吸が苦しくなる]
(ああ)(やっぱり)(歌えない)
ゴホゴホゴホッ!
[身体を二つに折り曲げて咳き込む]
[顔は蒼白に]
それでも少し、淋しいものですから。
一人で食事をとるなら、教会にいらっしゃいな。
皆、歓迎しますよ。
[微笑む様子は優しげに。]
気楽、かしら。
…ですが、神様の場所ならば、何も大変なことはないでしょう。
あら、お名前を間違えてしまっていましたの。申し訳ありません
[ハンスの言葉に、頭をさげて]
ええ、そうですね。きっとそうでしょう。
とても楽しい、各地のお話でしたもの。
子供たちも喜んでおりました。
[言いながら...が街の名前を告げる。]
そこのsisterをしております。
ナターリエとお呼びくださいな。
別に、俺はなんとも思わんが。
[淋しいという言葉にも向けられた笑みにも。
やはり、感慨らしきものはなく]
……ああ。あんたは、神を信じてるんだっけな。
[続いた言葉には、今思い出した、と言わんばかりにこう言って]
……?
[突然咳き込み始めた女に、訝るような視線を投げる]
[エーリッヒの潜めた不快感を汲み取り、おそらくこいつも、本当に巻き込まれた部類だな、と思う。集団に混ぜ込まれた加害者である可能性は低い。ならば状況が動く(どんなふうに?)(わからないけれど)のでないかぎりは、こちらに害を与えてくることはないだろう。]
>> エーリッヒ
はい。いつもの通りノートを整理していました。
来週には一冊、出版社に送らなきゃいけないもんで…今回は北の騎馬民族諸国の風習がね…いや失敬。
めまいがしたと思ったら、ここに。
しばらくは恥ずかしながら、はい。
隠れてましたよ。
[改めて見回して見れば、先程去った少年と何処か似た雰囲気の青年に、彼らと知り合いらしいシスター。それにかつての歌姫らしき人…それぞれ知り合い同士というのは幾つかあったものの、共通点は見当たらない。]
嗚呼、失礼しました。
僕はエーリッヒ=カルゼン=ブラッカーと申します。
[自分が幾人かに名乗っていなかったことに漸く気付いて、今更ながら礼を。
そうしているうちに歌を紡いでいた女性が激しく咳き込み始めて。]
あ、と。
・・・大丈夫でしょうか?
[如何して良いのか分からなくて、とりあえず声を掛ける。心配そうな表情で覗き込んで。]
[言おうか言うまいか少しの間迷う]
シスター、気持ちはうれしいわ。
でも…あたしは肺病病みなの。魔術士の医者にかかったから感染だけはさせないはずだけど、唇の触れたものは気持ちが悪いでしょう?
[アーベルの方を見て、困ったような顔。]
淋しいわ、とても。
皆で食べる食事は美味しいのよ。
無理は言わないけれど、ぜひ、来てほしいと思います。
[それから、続く言葉に、smile]
神を信じる事が何よりの救いです。
信じることをやめてはなりません。
……格好つけても、徳にはならねぇんじゃねぇの?
[虚勢を張る女の姿にぽつり、呟いて]
[名を告げるエーリッヒの声にちら、とそちらを見やり]
……アーベル=ゲシュペンスト。
[無造作に名を告げる。
『幽霊』を意味する姓は、誰が聞いてもすぐにそれと察するであろう、偽名。
とはいえ、彼にはこれが、自らを示す、唯一の名なのだが]
[体調の悪そうなエルザの言葉。
肺病と聞いては余計に心配そうになって。]
大丈夫です。
気持ち悪くなんてないですよ。
病なのですね、お辛いでしょう? 無理はなさってはいけません。
そのようなことをおっしゃる前に、お飲みになってくださいな。
[整理しないと落ち着かない、というハンスの言葉にへえ、と気のない声をあげ]
整理したところで、答えが出るとは思えんがね。
……ま、あんたも後で、問答してみりゃいい。
[埒が開かんがな、と付け加えつつ]
[困ったような顔を向けるシスターに]
……気が向いたら。
別に、何を信じようと信じまいと、俺の勝手だろ。
[返す言葉は、冷たく響き]
[エーリッヒの名乗りには、そちらを見て優しいsmile。]
ナターリエ=ホリーと申します。
[それは当然、エルザにも聞こえるだろう]
[女性のほうを気に掛けるように振る舞いながら、男の声には振り向いて。]
御仕事中に、ですか。
僕は昨日、自宅の部屋で横になったところまでは覚えて居るんですが・・・・
[大仰な身振りには少々わざとらしさを感じるものの、彼が今のところ何かを企んでいるという風には感じられない。
水を運ぶシスターに気付いて一歩引いて。]
歌を忘れた・・・
[女性の言葉を繰り返したが、変につついて厄介を招くのは嫌だったからそれ以上は何も言わない。]
いいえ、こちらこそ。
お名前を間違えてしまうだなんて、とてもいけないことですもの。
[puddingの話にはblushing]
美味しかったのならば良かったです。
あなたのお口に合いましたかどうか、わからなかったものですから。
そう言ってもらえることが、何より、priceless,価値のあることですわ。
[ハンスの言葉に頷いて、...は頭を下げた。]
[エルザの歌には何処か聞き憶えがあって]
[それを必死に手繰っていたため、咄嗟の事態に動き損なった]
[シスターが運んできた飲み物を口にする彼女の姿にホッとして]
[もう一人、同じ歌を口にした男をぼんやりと見た]
あなたが来てくださる日、楽しみにしています。
[アーベルの言葉に、そう言ってから。]
ええ。
わたくしたちはあなたに神を信じろとは言いません。
ただ、神はいつでもわたくしたちをご覧になってくださっていますわ。
[女性の微笑みに、ようやくほっとしたsmileを浮かべる。]
ええ、どうぞお飲みになってくださいな。
病でしたら、無理はしてはならないですから。
身体を酷使しようとは思わないで下さいな
アーベル君。それにシスター・ナターリエ、ですね。
宜しくお願いします。
[青年のほうは偽名なのだろうか、察しはついたが矢張り何も言わず。偽名を使うような人種はなるべくなら関わりたくない存在ではあるが、状況が状況なのだから仕方がない。
シスターの笑顔と同じようなあくまで人当たりの良い笑みを2人には返して。
「肺病」の言葉には一瞬言葉を失うも、飲み物を口にする女性にとりあえずは安堵の息を。]
[楽しみに、という言葉には、はいはい、と大雑把に返すのみ。
恐らく、その気がないのは誰の目にも明らかな事だろう]
……説法は、興味のあるヤツにしてやってくれ。
俺は、神や神の教えに、興味はねぇから。
[投げやりに言い放つ]
[尻すぼみになるハンスの問いには、思案するような素振りを見せ]
さて……な。
感情の読めん、妙な男だったから、なんとも言えん。
[実際には、害意らしきものは感じなかったのだが。
肩すくめて返す言葉は、どこか曖昧にぼやかして]
……ああ、皆様にも改めて。
[ふと思い出したように一同に声を掛け、頭を下げなおし]
ミハエル=フォン=ベルンシュタインと申します。
どうぞ宜しくお願い致します。
ゲシュペンスト殿、シスター・ナターリエ、バチャーニー…いや、ハンス殿。
幾分にも若輩者の身でありますし、宜しければミハエルと。
ええ、こちらこそよろしくお願いいたします。
[エーリッヒの言葉にsmile and bowing。
頭をあげればアーベルの言葉に、困ったような顔になって。]
気が向いたら、本当に来てくださいな。ユリアンさんと一緒にでも。
…はい。
説法は、教会で、神父様がきっと。
[止めるつもりはないらしい。]
まあ……取りあえず、な。
[よろしく、というエーリッヒには、名を告げた時と同様、無造作に返す。
笑みの下の感情は察していても、特に気にした様子はなく]
[律儀に姓で呼ぶミハエルには、一瞬、呆れたような表情が覗くか]
……アーベル、でいい。
[ため息混じりに言いつつ、ぐしゃ、と長い前髪をかき上げて]
ミハエルさん、ですね。
よろしくお願いいたします
[smile, 微笑んで頭を下げる。
but エルザの言葉を聞いて、少し驚きの顔]
あら、お気になさらないでくださいな。
わたくしがやりますわ。
ゆっくりお休みになってくださいまし。
貴女に穏やかな、幸せな眠りが訪れますように。
Good night
[端から聞こえる単語、そして箱庭の歌。]
駒。
[その言葉がやけに引っ掛かる。そんな気がした。
考えに耽る間も無く、女性に声を掛けられ。]
嗚呼、矢張り。
昔何度かステージを御見掛けしたもので。
[なるべく今のことには触れないように。尤も彼女が姿を消してからは、こうして目の前に現れるまですっかり忘れていたのだったが。]
[部屋に入ろうとするが、名乗り合う人々を見て、ハスキーな声で自分も]
ああ。あたしはエルザ。…それだけでいいわ。
[自分の声の酷さに苦笑い]
まぁ、そんな風に言っていただけるなんて、作った甲斐がありますわ。
ここが教会でしたら、またご馳走するのですけれど。
[そう言って、forced smile,苦笑]
今度、教会にいらしてくださったときにでも、ご馳走いたしますわ。
街に来るときは、ぜひお寄りになってください。
[ハンスに微笑を]
さて、私もそろそろ下がります。
もう、気をはりすぎて疲れましたよ…。
みなさん、おやすみなさい。
ミハエル、質問の答えはまた明日で。
聞いておいてすいませんね。
アーベル、判った。
[青年には小さく肯き]
いや、出自は知らない。
けれど……母が歌っていたような気がする。
まだ幼い時のことで、よくは憶えていないけれど。
[侯爵家を知るものなら思い当たるだろうか。
今の侯爵夫人は、彼の生母ではない]
[...は退室すると、再度バリケードを作り始めた。がたごと、がたごと。]
ほんっとにもう!
重いんですから!
これ!もし倒したって!
僕には弁償できないんですからねーーー!
[館の主人への悪態が*続く*]
[シスターの言葉には、処置ナシ、と言わんばかりにため息をつくのみ]
[それから、ハンスを見やって]
ま、そこらはお好きにどうぞ、としか言えんね。
自分の身は、自分で守るしかねぇ……こんな、わけのわからん場所じゃな。
[告げる言葉は、やや投げやりか]
優しい夜の闇による安息があなたに訪れますように
[おやすみなさいというハンスに、眠りのことばを唱えて]
Good night。
良き夢をご覧になってください。
[首を振って]
気を張っているのはあたしもね。
…お先に失礼するわ。
みんな、おやすみ。
[髪をふわりとかき上げて、*部屋に戻った*]
…一体、どうしたのかしら。
[消えた彼の先、物音に首を傾げて。
手に持ったcupを、一度置きに部屋に戻ろうとして気づく、name plate]
…まぁ。
わたくしのこと?
どうしたのかしら、これ。
嗚呼、御休みなさい。
[そう言って見送った男の部屋から、またがたごとと音が響くのを聞きながら。]
では、僕も。
そろそろ失礼します。
[此処が何なのかは結局分からなかったが、慣れない環境の所為か身体が休息を求めていた。あの柔らか過ぎるベッドで良い夢が見れる気はしなかったけれど。
頭を下げて表札の掛かった部屋に戻りながら、その内では先程聞いた歌がリフレインして*いた。*]
ああ、そのプレートならどの部屋にもあるようですよ。
白いままのものもあるみたいですが。
…何故なのかは依然として判りませんが。
[ほら、と自分の部屋に付けられたプレートを指して。
次にシスターの部屋の隣、まだ白いままのプレートを指した]
ま、呼び易いように呼べばいい。
[頷くミハエルに、返しつつ]
……一体、何をやってんだか……。
[ハンスの部屋から響く物音には、呆れたようなため息を]
……さて、と。
俺も、一度、休むか……何があるか、わかりゃしねぇしな。
[呟いて。場に居る面々には、じゃ、と短く告げて、最初に現れた部屋へと戻る]
ええ、あなたがたもゆっくりお休みくださいな。
等しき眠りを神は与えてくださることでしょう。
良き夢をご覧下さいませ
[エーリッヒとアーベルに、Good nightと言葉をかけて、smile。
それから、ミハエルの言葉に、指差されたplateを見る]
…不思議ですね。
いったい、どうしてこういうものがあるのかしら。
やっぱりedenだから、かしら?
[軽く首を傾げる]
そこがあなたのお部屋なのですね。
あなたのお部屋も、やはりとても…large? 広くて、綺麗なのでしょうか?
[更にアーベルにも声を掛けて見送り]
広い?…そう、広いですね。
一流の品で整えられていましたし。
[見回せば、扉の数は12を数え]
随分としっかりした館ですよね。
─自室─
[部屋に入れば、中にあるものを、一つ一つ、確かめていく。
生活するには困らない……いや、彼には不要と言いたくなるような、そんな品揃え。
ただ、その中で。
一つだけ、彼の目を引いた物が]
……中々……趣味のいい。
[口元に浮かぶのは、笑み。
視線の先にあるのは、漆黒の鞘に収まった、短刀]
……いざとなったら、使わせてもらうとするかね。
[呟いて、手にしたそれを、懐に潜ませ。
それから、予備の糸の束を取り出し、入り口に軽い細工を。
風閂、と呼ばれる、ごく簡単な仕掛け。
これで、侵入者は即、感知できる]
ええ。とても高そうな布でしたもの。
この服だって、わたくしたちが着ていたものより大分良く思います。
[見回すのにつられて、...も視線を回して]
とても大きな館ですね。
何でも部屋の中にありますし。
edenがこういう場所だって、納得できる気がします。
…でも12部屋ということは、12人ということなのでしょうか?
どうでしょう。
今のところ一つの部屋に一人の割り当てがされているようですが。
まだ人が集まるのなら、その人達は何かを知っているのだろうか。
[回答と呟きが混在してゆくのに...は気が付かず]
ここが、eden?
……判らない。
でもここが楽園なら、もしかしたら……
[けれどそこで言葉を切り。小さく首を振った]
[やがて小さく溜息をつき]
私もそろそろ失礼させていただきます。
おやすみなさい、シスター。
[自分の部屋へと向かって歩き、
扉の所で振り返ると一礼して部屋へと入って行った]
[細工を終えれば、室内を見回し。
多少不本意ではあるが、柔らかすぎるベッドに、沈む]
……神の箱庭……人狼の血脈……。
[思い返すのは、下で交わした、男との会話]
……訳わからん、というか……あり得ねえだろ、そんなもん。
[呟いて、目を閉じる。
明るくなったら、周囲の様子をしかっり確かめなくては、と*心に決めながら*]
そうですね。
…人が、集まるのかしら。
どうして選ばれたのかしら。
mysteryですね。
[楽園についての言葉を聞けば]
edenではないのかしら。
とても綺麗な風景だったもの、ついedenだと思っていたわ。
[そして、部屋の方へ行く少年に]
明日の朝陽があなたを優しく起こすために、ゆっくりとお休みなさいませ。
Good night
[部屋の中を困惑しながらあちらこちらへと動き。
どうにか夜着らしきものに着替える]
[寝台の中へと潜れば。
安堵の溜息と同時に全身を倦怠感が襲う]
[もう何年も一人で居ることなんて無かった。
故に自覚している以上に彼は精神的にも疲労しきっていた]
神様神様
楽しいことをはじめましょう……
[無意識に口ずさむのは、先程聞いた歌]
[遠のく意識の向こうでそれは*響き続けて*]
[cupを持ったままだった自分に気づいて、...も部屋に入る。
流しでカップを洗って、拭いて。
credenceに戻して、bedの前に。]
嗚呼、神よ。
わたくしはまたここで眠るのでしょうか。
このような豪華な部屋、わたくしにはつりあいません。
それでも神がそうお望みならば。
[sisterの服を脱ぐ。たたむ。
negligeeもclosetの中にあったから、それに着替えて...はbedに向かって祈る。]
嗚呼、神よ。今宵もわたくしたちに穏やかな眠りをお与え下さい。
明日の穏やかな日を、あなたの息吹を。
あなたの子らに下さることを。
Good night, god.
[祈りの言葉を終えれば、...は柔らかいbedに*入るだろう*]
[わたしは目を覚まして真っ白な天上を見る。まるで天使の羽のような綺麗な色。わたしの部屋の天上は良くある花の絵で飾られてるから、部屋じゃないことはすぐにわかった。
びっくりとして起き上がろうとすればベッドが沈む。わたしの動きに抗議するみたいに。こんなに柔らかいベッドなんてはじめてで、ベージュのシーツを見る。触り心地はとてもよかった。
しばらくそうしてから、視界の邪魔をするレースのカーテンに手を伸ばす。ここがどこだかわからない。だから、開かなきゃ駄目だと思った。
音をたててカーテンを開けると、そこに広がるのは一面の森だった。]
[どこだろう、わからない、わからない。
部屋を出る。走る足音が響く。そういえば鍵はあっただろうか。少なくとも今はかかっていなかった。
わたしはふと、振り向いた。
部屋の扉の横、壁に、わたしの名前とわたしの顔と性別、年齢がかかれた紙が貼ってあった。
Name:ベアトリーチェ=レーァ=ヴィーダーホールングBeatice=Leer=Wiederholung
Geschlecht:weibliche
Alter:12?
部屋割:G
その他:Nichts.
…こんなの、書いてあっただろうか?
わたしはしばらく、凍りついたようにそれを見上げていた。]
[廊下を走る、広い。広い。長い。
見えていた階段に辿り着いて、転がるように階段を下りる。
誰もいないのか、しんと静まり返った一階。
目についた大きな扉を開けるけれど、中も誰もいない。机と椅子、食器。壁には暖炉。
何でこんなに広い場所にわたしはいるんだろう。
家に帰りたい。
涙がこぼれるのを止められないまま、わたしはすぐに扉をしめて外へ駆け出す。]
[温かい空気。花のにおい。でもなんでだろう、蝶々もバッタもいない。
でもそんな不自然さもだけれど、そんなに綺麗な場所っていうのもこわくてこわくて、走る。
小道を走って辿り着いた大きな外への扉。
でも扉の取っ手には鎖が幾重にも絡まって、外そうとしても大きな錆びた色の南京錠が邪魔をして。
出られない。
泣きながら扉をたたいても、誰も扉をあけてくれない。
神様にお願いをしても、神様は助けてくれなくて。]
[少し寒くて目を覚ます。
暗い。夜。
わたしは壁にそってあるく。
広い、広い、敷地。
どこかに出口はあるんじゃないかって思って。
なんでかわからないけれど、壁の光はわたしがすすむほうにだけはついていった。]
[わたしは目を覚まして真っ白な天上を見る。まるで天使の羽のような綺麗な色。わたしの部屋の天上は良くある花の絵で飾られてるから、部屋じゃないことはすぐにわかった。
わたしはこんなことが前にもあったような気がした。
ぐるぐるまわるまわる夢の続き。
ならばせめて醒めないようにと、もう一度枕に頭を沈めた。]
―in the room―
[朝陽が眩しい。...は目を覚まし、その風景に息を飲む。
so beautiful and great, i've not seen familir.
見たことないくらいに美しいgreen, and flower.]
神よ、感謝いたします。
主よ、あなたの導きに。
あなたに跪き、あなたに感謝を捧げましょう。
この身一つしかございませんが、わたくしはすべてをあなたに捧げ、あなたをお慕い致します。
[down the bed, ...は膝を折り手を組む。
強く絡めた指先は血が集まってpinkに染まり、閉じられたblue eyesはやがて開かれる。
組んだ手も解かれ、negligeeを脱ぐとin her nun's habit,修道服に着替えて立ち上がる。]
[一面の窓。外との境界がわからなくなるほど、広くて純度の高いglass。
手をつけばまるで吸い込まれそうに思って、...は身を震わせる。
それはbliss or dread? 喜びか恐怖か。
目を惹きつける場所から離して、doorを見た。]
そういえば、plateがありましたね。
どのような方がいらっしゃるのかしら。
一度、見てみても良いものかしら。
―room→Open the door and corridor―
the next, 隣の部屋は白いplate。ミハエルさんもおっしゃっていましたね。
and the next...
あぁ、アーベルさんが入っていたもの。間違いありませんね。
[廊下に響く足音。
...はゆっくりと歩く。
絨毯のある廊下、こんな足に優しい場所はなかなか歩くことなんてできないだろう。]
…神父様のお名前が、ない。
why?
[最後の一人、...と反対側の部屋の少女のplate。
眺めながら神に問う。]
なぜ、わたくしだけしかいないのでしょう。
神父様がいらっしゃらないなら…ここは。
考えていても、動かなければいけませんね。
…箱庭
神様の、箱庭。
それでもわたくしは、神に選ばれたのでしょうか。
それともここは、神に関係のない場所なのでしょうか。
わたくしよりもedenを求める神父様。…それとも未だ、いらしていないだけなのでしょうか?
…神父様はお寝坊ですものね、きっとそう。
[呟きは空気に溶ける。
...は階段に手をかける。
木の手すりは温かみを感じさせるも、その装飾はとてもすばらしく。]
嗚呼、神よ。
…教会もこのように美しければ、神父様を先に呼んでくださったのでしょうか。
教師 オトフリート が参加しました。
・ ・ ・
[そいつがやったのだろうか。
Dの部屋のドア横には、焼き焦げた紙が貼ってある。
辛うじて、これだけが読める。
Name:Otfried
]
―1st floor―
[...は大きな扉を見やる。部屋はきっととても広いのだろう。]
ここは、どこなのかしら。
地上のどこかなのかしら。
or 天上…?
[呟きにこたえるものは当然なく。
その扉を押し開く。]
―corridor to salle[広間]―
─自室─
[目が覚める。
気だるい。
しっかり眠れなかったのは、気が張っていたためか。
いや、きっとそれ以前に]
……寝難い。
[裏社会に取り込まれる以前もそれ以降も、こんな柔らかいベッドとは無縁だったからだろう。
文句を言っても、どうにもならないような気はするが]
…ん、やだ…。
[やわらかなベッドの上で小さく身じろぐ。
…きゅう。]
…おなかすいた。
[薄桃色のワンピースから伸びた細い足が、絨毯の上におりる。
キョロキョロあたりを見回して]
…まだゆめのなか?
[小さくこくびを傾げる。]
[蒼い髪をがしがし、と掻き乱しつつ起き上がり。
入り口に仕掛けた糸を取り払っておく。
懐に潜ませた短刀、その存在を確かめて]
……さて、と。
少し、そこらを見て回る、か。
[一階は、昨日の内にある程度は見て回っておいたが、外の様子は見ていなかったし、と。
そう、思いつつ、ふらりと廊下へ]
─二階・廊下─
……ん?
[視線と呼びかける声に気づいて、そちらを見る。
目に入ったのは、金色の髪]
……ああ。
[返す言葉が素っ気無いのは、いつもの事。
もっとも、見つめる少女には知る由もないだろうが]
―in the salle―
広い、ですね。
……あら。
granddad, どうかなさいましたか。
このようなところで。
…あなたのお部屋がありませんでした。あなたは神様でしょうか?
[ギュンターの言葉に、...は眉を寄せる]
神様では、ない?
ですが。
…ここは、edenなのではないのですか?
……え?
[ぽつりと呟かれた言葉に思わず上がる、惚けた声。
一瞬、常にまとう冷徹さが、崩れた]
……いや、俺に言われてもな。
[それからふと、思い出す。
階下には、料理を作れる場所があったな、と]
下に行けば、何か、食えるかも知れん。
……行くか?
[問いかけたのは、ほんの気まぐれか。
いつもなら、勝手に行け、と放り出す所なのだろうけど]
[ぱたぱたと階下に降りて、広間へ]
…おなかすいた。ごはん。
[ねだってソファに座るが、食べる物が出てくる頃には*また、夢の中。*]
miniascape?
箱庭?
…神様の箱庭でしたら、神様の場所。
わたくしたちに害をなすわけはございませんわ。
おかわいそうなgranddad,おじいさん。
神の愛を信じられないのですね。
[続く言葉に、哀れみのまなざし。]
わたくしは神を愛しております。
あなたに哀れまれることなどございません。
[神は神ではない、...はその言葉など信じるつもりもない。]
[何時ものように目が覚める。古びた木の壁、傷のついた床。日干しした本の匂いのする其処は僕の居場所。
気がつけばもう日は高く。寝過ごしたと思う間もなく、階下から呼ぶ声が聞こえる。これは僕の日常。]
嗚呼、今行く――
[そう返事をして立ち上がった――途端起こる眩暈。]
―自室―
[再び目を開けると、広く柔らかいベッドの上。日常から酷く掛け離れた場所。]
・・・・箱庭・・・
[単語が浮かび、漸く此処を思い出す。先程までの日常は夢で、この非日常こそが現実で。
また不快感が湧き上がる。]
たく、何時になったら・・・
[白い天井を見上げながら、愚痴が洩れた。呟いた後で起き上がり辺りを見渡すが、広い部屋には僕一人しか居ない。ほォと息を吐く。]
っと……。
[走って行った少女の姿に、やれやれ、とため息をつく]
……地に足がついてねぇな、あれ。
[呟く頃には、既に冷徹さをいつも通りにまとって。
蒼い瞳で周囲を見回す]
……表札が、増えてんな。
[小さく呟いて。その一つ一つを確かめて行く]
―in the salle―
[open the door, and the girl comes.
少女の姿を見て...はsmile。
ことばを聞けば。]
そうね。おなかがすきましたね。
small lady, どこかにkitchenがあるかしら。
探して参りますね。
[グリューワイン。
今日はクリスマスである訳でも、彼にとって何か特別な日である訳でもない。
唯単純に、彼はそれの味が香りが好ましいと思っていた。
広がろうとする香りを、全て彼の元に引き寄せるように息を吸う。
香りを堪能すると静かに煽った。
辺りにはまだ仄かに香が残る。]
[ベッド横に備え付けられた水差しから水をコップに移し、一口。何時取り替えられたのだろう、良く冷えた新鮮な液体が喉を通って行く。
一つ溜息を吐いて、そう言えば相変わらず鍵穴も何もない扉を開けて、廊下へと出た。]
[一通り、表札を見て回る。
全く知らない者、名だけは知っている者、それなりに付き合いのある者。
……共通項らしきものは、なんら、見えなくて]
……笑い話じゃねぇ、ってか?
[小さな声で、呟いて]
―to 1st floor corridor―
えぇと、きっとこちらかしら。
食事、それともどなたかが作るのかしら。
でも人の姿なんて…
昨日お会いした方々は違うでしょうし。
やはり給仕はした方がよろしいのかしら。
[困ったように呟いて、open the next door,次の扉を開いても、そこにkitchenはない。]
どこにあるかしら。
[扉が開き、人が出てくる気配にそちらを振り返る。
出てきたのは、エーリッヒと名乗っていた、金髪の青年]
…………。
[取りあえず、軽い会釈はしておいて]
嗚呼、昨日の。
[廊下に居た、確かアーベルとか名乗っていたか。年自体は僕とあまり変わらないような蒼の髪の青年に会釈を返して。]
如何かされたのですか?
いや、別に……。
[如何か、と問われれば、短くこう返して]
また、人が増えたようなんでね。
一体、何が始まるのやら、とか考えてたってとこか。
[やがて開いたdoor
中にあるkitchen。]
i found, my god.
神よ、あなたのeden――or not? miniascape?
あなたの場所で調理をすることをお許し下さい。
血の汚れはすぐになくなりましょう。
彼らの命を奪う罪を、わたくしたちにお許し下さい。
生きるための食を与えてください。
[祈りを囁く。
それから...はkitchenへ入る。]
嗚呼。
また、増えたんですか。
[扉のほうを見やれば、成程確かに昨日まで白かった筈のプレートが埋められて居た。]
そうですね・・・
此処の館の御主人は何方に居られるのでしょうか。
[叶うなら事情を話して早く引き上げたいところだ。店も気になる。]
館の主人……じゃないようだが、事情を知ってそうな男なら、まだ広間にいると思うぜ。
[言いつつ、階段の方を振り返り]
あれを降りて、少し行けばすぐに広間につく。
……まあ、昨日の様子だと、まともな話ができるとは、思えんけどな。
[その時の事を思い返しつつ、ため息をついて]
下には、書斎らしい場所もあった。
行けば、何かわかるかもな。
―kitchen―
魔法の気配…
あ、そういえば使っていませんでしたね。
[手を合わせ、精神集中。
しかし...の感覚は、何かに遮られるように。]
…使えない?
神の御力のせいでしょうか。
使うなとおっしゃるのならば、使えぬとも問題はございません。
[魔法の気配の方に手を伸ばし、そこにある食材を取り出す。]
神よ、卑しき人の子をお許し下さい。
…とても新鮮で美味しそうな野菜をいただきます。
冷えておりました肉もいただきます。
感謝いたします。
広間に、書斎・・・。
[声に階段を見る。装飾の施された木の手摺。
昨日は意識しては居なかったが、此処は如何やら二階らしい。そう言えば部屋の窓から見た景色はそれらしかったと今更ながらに思う。]
では、尋ねて見ましょうか。
有難う御座います。
[まともな話が出来ない、と言うのは良く分からなかったが、行けば何か分かるだろう。何時もの笑みを形取り頭を下げて、階段を降りた。
広間で話を聞けば、その後書斎へも*向かうだろうか。*]
……まあ、頑張れ。
[階下に向かう背に、ぽつり、こんな呟きを投げて。
それから、また、扉の開く気配に気づき、そちらを見やる]
…………。
[出てきた人物の姿に、蒼の瞳はやや、鋭さを増したやも知れず]
[先ほど廊下でプレートを見回した時から感じていた違和感を再び思い、静かに笑みつつ扉を開ける。
二人の青年の声がしているのは、部屋の中から聞こえていた。丁度別れた所の様だが。
書店を営む老夫婦の息子、エーリッヒと。]
やあ。銀の。
[向けられた眼差しに、にやりと返す。]
……そっちで呼ぶかよ。
[銀の、という呼びかけに、ついこぼれるのは不機嫌な声]
まさか、こんなとこであんたと顔合わせるとはね……。
ああ。まだアーベルとお呼びした方が良いのかな?銀の。
「今晩は」にはまだ早い――ですからね。
[挑発するように笑みを浮かべつつ。口調を切り替える。]
こんな所、ですか。
先程の話し振りといい、銀…まあ此処は君に譲りましょう、アーベル、君は何か知っているのですか?
この場所について――私以上に。
……幻魔は月下に動く。それは覚えとけ。
[低い声で、短く告げ。
投げられた問いには、一つ、息を吐く]
早めに気がついて、多少探りを入れた分、情報をつかめてるだけだ。
基本的には、何が何やらさっぱりわかっちゃいねぇ。
ここが神の箱庭で……。
俺やあんた、そして他の連中がここに集められた基準が、荒唐無稽な御伽噺としか思えねぇ、って事くらいかね。
……それも、下の広間にいる、陰気な男からの受け売りにすぎねぇし。
[いくつかの料理を作り上げる。
carpaccio the pagrus major
真鯛のカルパッチョ
poultry with chili sauce
鶏肉のチリソース炒め
gnocchi with tomato and shroom
トマトとマッシュルームのニョッキ
soup of garden stuff
野菜のスープ
そしてそれを、置いてあった台車に乗せて]
―out the kitchen and go to salle―
料理、作らせていただきましたから、どうぞお食べください。
[dish,皿には銀の蓋をしめて。
運んでから、少女と老人に勧める。]
[退屈なのか、デタラメな歌を歌う。
るるら、るるら、るらら。
白髪の初老の男はその声に目を細める。
少女の肌には血の気が無く、歌い疲れてか、待ち疲れてか、いつしかたゆたう*ゆめのなか。*]
[アーベルの、低く呻く様な声は獣のそれに似ており。
くつくつと笑いを堪え切れずに声を出す。]
勿論忘れてなどはいませんよ。
ですが、安心しましたよ、アーベル。
先程「普通の人」と話していたものですからつい。君のほうこそ此処に来て呆けてしまったのかと。
でも君は魔物のまま、だ。
[再びくつくつと笑う。
アーベルの話を聞く気があるのかどうか。]
あら…
[small lady is in the dream?
眠ってしまった少女に、苦笑した...は、料理を机の上において、近くを探す。
blanket,ひざ掛けを見つけて、その少女にかけてやる。]
お召し上がりになりませんか?
[老人に尋ねるも、答えはない。]
[楽しげに笑う様子に、す、と目を細め]
話す相手を選り好みできる環境じゃねぇんだから、「真っ当な」ヤツらと話す事もあるさ。
[魔物のまま、と言われれば。
僅か、笑みのようなものが口元を掠め]
……そりゃどうも、と。
[笑いを収めるとすっと小さく息を吸い。]
「神の箱庭」、そして御伽噺、ですか。
それは知らなかった。
私が知っているのは、壁に名前がある者たちは皆、たった一人のその「人狼」を祖先に持つ。それだけですから。
後でその男とやらに話を聞いて見ましょうか――
彼の名前はご存知ですか、アーベル?
[さらり、告げられた言葉に、一つ瞬いて]
……人狼の血脈……それが、現実だっての?
[自分が『御伽噺』と否定しようとしていた部分をあっさりと認められ。
知らず、上がった声は呆けたものに]
名は知らん。
特に興味もないんで、聞きはしなかった。
[それでも、問いに答える際には、やや、いつもの落ち着きを取り戻してはいたが]
保温魔法もあるなんて。
どうしてでしょうか。
Thank you, my god.
料理がさめないような配慮を有難うございます、神よ。
[そうして、to salle, again.]
皆で一緒に食べましょう。
その方がきっと美味しいですから。
神父様も、他の皆も…どうしているかしら。
[sofaに腰を下ろす。手触りは本当に良い。
座ると少し、目蓋が重くなる。
forty winks, 最近は眠くて仕方がない。
...は小さく欠伸をして、体の要求に従った。
but so,声をかけられれば目を覚まして、料理をkitchenより*運んでくるだろう*]
[魔物である事を喜ぶのか。
彼もまた小さく笑みを浮かべる]
調べるのはかなり苦労しましたが――人狼というモノは存在しました。役所の記録が、わざわざ嘘を付いたのでなければ。
書斎があるのなら、君にも調べれば何か分かるかもしれません。
[やや取り乱すアーベルには微笑みを浮かべ眺める。]
名前を聞けばその男も繋がりがあるか調べられたのですが――まあ良いでしょう。それは私の仕事ですから。
ですが、情報収集を怠らないようにしないといつか足元を掬われますよ。
[口の中で小さく「銀の。」と付け加え、笑む。]
実在……しかも、ご先祖様、ねぇ。
……言ったのがあんただから信じられるってのと、逆にからかわれてるんじゃ、ってのが、半々だな。
[蒼い髪を掻き乱しつ、呟いて]
……忠告痛み入る……とでも言っとけばいいか?
[情報収集を、と言われれば、吐き捨てるようにこう言って]
ま……真理だが。
[ぽつり、と付け加える]
[アーベルの態度にはさも嬉しそうに]
素直なのは良い事です。そして用心深いのも良い事です。
ですが私は信用第一でやっております故。私から嘘は付いていないと改めて言っておきましょう。
[そう言うと瞳がすっと鋭くなり。
またすぐに戻る。足を階段へ向け、階下へ]
う…ん…。
[幸せそうにため息をついて、寝返りを打つ。
今消えようとする夕陽の残照が、...の顔に赤い]
まぶし、い…。
[眉をひそめ、瞳を開いた]
[発作でなく、自然に目を覚ますことなど、久しぶりだった。
寝過ぎて少々頭が重いが、枕元の水を飲めば、気持ちは自然に晴れてくる]
あ…。
[ベッドから立ち上がり、窓辺へ。
西南の角部屋からは、夕焼けが美しく見える。
日が沈み、空が薄紫に変わる様をじっと見て微笑んでいた]
綺麗。
[窓に頬を寄せて呟く]
…綺麗…。
[寒くなってきたので、夕陽の色に似た薄紅色のセーターをまとった]
[くう、と控えめにおなかが鳴る]
[その音を不思議そうに聞いた。空腹感というものを久しく忘れていたのだ]
そういえば、おかゆを最後に食べてからどれくらい経ったのかしら。
[食べ物も部屋にあったりはしないだろうか、そんな甘い考えでなにげなく開けた引き出し]
[…ひどく大きくて無骨な、青龍刀]
[手にとってまじまじと見てから、それが何か気づいて]
きゃっ!
[驚いて取り落とし、部屋を飛び出す]
―in the salle―
[少し、寒いような気がして...は目を覚ます。
広間に満ちるは吐息ばかり。
誰も話はしない。
眠る少女を見れば、smile]
良い夢を見た気がする。
神父様の夢。
どうしてかしら。
[取り乱したまま、広間までやってくる]
いったいどうなってるの。部屋の中に無造作に、あんなものを…。
[目線の先には、初めて見る老人(ギュンター)]
あなたがこの屋敷の主人なの?
[問うけれど、同じく連れてこられたものだ、との返答]
あら。
[sound the door,音にそちらを見ると、昨日の女性、エルザと名乗っていたか。
...はそう思って、be smiling,そのままに。]
こんばんは。
どうかなさったのですか?
あ…。
[怯えたように一瞬身を震わせる。けれど、声の主に気づいて緊張がゆるんだ]
…シスター…。部屋に恐ろしいものがあって。
[自分の身体を抱きしめて、一瞬口をつぐんだ]
引き出しを開けたら、東方の大きな刀が入っていたのよ。無造作に…。
この人に聞いてみても、何も知らないって言うし。
[言いながらも、ナターリエの穏やかな微笑みを見ていると、だんだん落ち着いてくる]
[ちらりと視界に入る、少し赤みを帯びた暗い空。
少し目を見開き、体を起こす。
今日は朝に、発注されて作ったランプを商人が取りに来る日だったはずだ。寝過ごしたのだろうか。それにしたって、寝過ぎではないだろうか。確かに疲れてはいたが。
近くの窓へと駆け寄った。
細く開いているカーテンを引いて更に開けると、外には全く見覚えのない景色が広がる。]
え・・・。
[思わず声が漏れる。視線を落とし、自分が掴んでいるのが見覚えの無いこげ茶色のカーテンだと気付くとぱっと手を離した]
恐ろしいもの?
[それから続いた言葉、刀。
...は驚いて]
まぁ。何でそんなものが?
誰か、前にいた人がいたのかしら。
[それでも落ち着いていく彼女の様子に、今はまだsmile。]
大丈夫ですよ、今、ここにはそのようなものありません。
きっと、たまたま、入り込んでしまったのかもしれませんし。
今は少し、落ち着いてくださいな。
心配でしたら、わたくしもあなたの部屋についていきます。だから、大丈夫ですよ。
[そして老人を見る様子に、困ったように]
この方は…この場所については仰ってくださいましたけれど、わたくしの質問もあまり理解しておられないようですから。
食事も、おとりになりませんし…。
[か細い声で]
本当?
ついてきてくれるの、シスター?
[ギュンターが嗤う。武器だって神の用意したものなのだと。
...は怯えて、思わずナターリエの袖にすがる]
神を信じておられないのに、神が用意したなどと。
そのようなことは恐れを持つ方に言うことではありません。
granddad,おじいさん。
おそろしいことを言うのはおやめくださいな。
[たしなめるようにギュンターへと告げ、and so,自分へ縋るエルザに]
大丈夫ですから。
ええ、ついてまいります。
わたくしでよろしければ。
…ありがとう。
[感謝を込めて呟いてから、自分がナターリエに縋っていたことに気づく。けれど、何となく、手を放しかねて、困ったように瞬いた]
[少し考えながら]
ねえ、シスターの部屋には妙なものなんてないわよね?
[訊ねてみる。手を放しかねたまま]
部屋、ですか?
[少し考える。
...には思い当たるものがなくて。]
えぇ、恐らくありません。
そこまできちんとは調べていないのですけれど。
[苦笑する。]
[「恐らくありません」と聞いて、ほっとため息]
そうよね。あたしの部屋にだけ偶然あったのよね?
[いささか無理があると自分でも思ったけれど、明るい声を出す]
[そっと、手を放して笑う]
…安心したら、おなかが空いちゃった。
わかりませんけれども…きっと、偶然ですよ。
忘れ物、だとしたら、とても物騒な忘れ物ですね。
…他の部屋の方々にも聞いてみましょう。
[微笑んで、続いた言葉にkitchenの方を見る。]
えぇ、それでは食事、持ってまいります。
一緒に食べた方が美味しいですもの。
いえ、どなたもいらっしゃらなかったので…
kitchenとingredients…たっぷりある食材を、使わせて作らせていただきました。
12部屋あったので、たくさん一緒に作ったので、よろしければ食べて下さいな。
[微笑んで、立ち上がる。]
混乱して、我を忘れてはいけない。
それでは続く脅威の格好の餌になってしまう。
[視線をそちらに向けたままで、独り言つ。
ふっと視線をアーベルに走らせ。
何も言わずに広間へと向かう。]
……何か、あったのかね。
[通り過ぎて行った女─誰かが歌姫と言っていたか─のただならぬ様子に、ぽつり、呟き]
……脅威?
[呟かれた言葉に、訝るような声を上げるも。
それきり、何も言わずに広間へ向かう様子に肩をすくめて、自分も広間へ]
働く人も、いないの…?
[不思議に思うけれど、好奇心は食欲に負けて]
うん、食事いただくわ。久しぶりにおなかが空いてしまって。
[ナターリエの後に付いていく]
[部屋を見渡す。
セピア色を基調としていて、調和の取れた、でも全てにおいて高級感の漂う部屋。
自分の部屋でない事は確かで、とにかく1つしかない扉をそっと開け部屋を出る。
ドアの横にはネームプレートがあった。]
Name:イレーネ
Sex:female
Age:22
部屋割:F
その他: 祖母と2人、森でランプ屋を営んでいる。かなり質の良い高級な物まで手掛けるが、暮らしはそれほど豊かではない。商人が買い付けに来ることが多いが、買い物ついでに時たま近くの街へ売りに出る。
物心ついたときから両親はいない。人間嫌いの祖母のせいで、今までの人生でほとんどお客以外の人と関わったことがない。かなり表情が乏しく無表情だが、人と関わりたい気持ちは強い。
ガラスの扱いにかけては天才。一種の魔法であるかもしれない。呪文は無いが。思い描く形へと、黙々と、作り上げる。
―to the door―
ええ、どなたもこちらの階には。
そこにお座りになっているおじいさんの他にはいませんでした。
でも使用人などいなくても、魔法が働いているようではありますけれど。
わたくしには、使えなかったのですが。
[苦笑をして扉に手をかけようと。]
あら、こんばんは。
[頭を下げる。
オトフリートを見て、あら、と何か思い返すような顔になって。]
あなたもいらしていたんですね。
香り、まだ残っています?
少しの間、器をあけていたからでしょうか。
今、料理を運んできます。
─広間─
[中に入れば、場に居る人々に軽く会釈。
ちら、と視線を向けるのは、昨日言葉を交わした男だが、反応はなく]
……ほんとに、何者なんだか。
[改めて聞いた所で、返ってくるのは昨日と同じ返事なのだろうけれど]
皆様、こんばんは。
[穏やかな笑みを浮かべる。]
おや、やはり料理はシスターナターリエ、貴女の物でしたか。
貴女の料理は香りが続くほどに絶品ということです。
[運んでくる、との言葉に]
わざわざありがとうございます。
村の設定が変更されました。
[アーベルの呟きに少しだけ顔をそちらに向け]
…あれが先程言っていた男か。
[視線で老人を示しつつ、他のものに聞こえないほど小さく。]
[やや呆けた顔でこちらを眺めている青髪の女性に気が付けば、微笑を返して]
今晩は。どうかしましたか?
それとも…私の顔に何か付いておりますか?
[ぶつかられた事は差して気にも止めておらず。
軽く冗談を]
有難うございます。そう言っていただけると嬉しいです。
[オトフリートの言葉に、smile,微笑むまま。
頬をpinkに染める。]
ええ、いえ。お気になさらないでくださいな。
少々お待ちください。
[and,エルザに振り返る。]
台車がありますから、こちらで休んでいてくださいな?
sofaは落ち着きます。
[ネームプレートや、描かれた自分の顔を見る]
・・・・・・。
[右手で頭を抑えた。
周りを見渡すと、向かいにも自分のいた部屋と同じようなプレートと似顔絵。柔らかそうな髪の女性が描かれている。
近くに階段があるのに気付き、あまり警戒することもなく降りていった。とにかく誰かに自分の状況を聞こうと]
ああ。
[ごく小さな問いに、こちらも同じような小声で返し]
特定の言葉にはそれなりに反応するが、それ以外の事はほとんど話さん。
[小さな歌が聞こえる。
聞き覚えの無い、けれど優しい歌声]
『神様神様
楽しいことをはじめましょう……』
[それは徐々に物悲しいものへと変わって]
『一人はかわいそ、かわいそう
動かすならば、もうひとつ……』
[その先は聞き取ることが出来ないほどの小さな声になり。
最後の呟きだけがかろうじて聞き取れた]
『……ごめんなさい』
……狼の、末裔?
[エルザの呟きに、僅か、眉を寄せる。
ここに来てから、そんな話を聞くのは三度目か]
やれ、やれ……これはいよいよ、洒落になってねぇ、って事か。
[呟きは、ため息に紛れるように吐き出され]
[シスターの言葉には微笑んで。
テーブルに近づけば懐から銀のフォークとナイフを取り出す。]
…。
[微笑をシスターに向けたままアーベルの言葉を聞けば、なるほど、と小さく返し]
さ、君もシスターのご好意に甘えて。食事を頂こうじゃないか。
[笑みは変わらぬままで。席に促す]
[エルザの言葉には不自然な身じろぎ一つせず。
滑らかな動きでそちらを向く]
「翠の瞳は、狼の末裔。」
初めて聞きましたね…何方から、それを?
[普段の優しそうな目の奥で、僅か探るように見詰める。]
[扉の向こうには人の気配がした。
躊躇うことなく扉を空け、広間に入ると料理の良い匂いがする]
・・・・・・。
[食事中なのかもしれない。
その先に行っていいものか、立ちつくす]
……ああ。
食べとかねぇと、いざって時に動けんしな。
[促されれば、一つ頷いて開いている椅子へと座り]
他で……というか。
すぐ、そこで。
ここに集められたのは、全員が「人狼」の血脈に連なると。
そこの無表情がな。
[エルザの問いには、男─ギュンターをちらりと見やりつつ、淡々と答える]
…狼?
[聞こえた言葉に首を傾げて、それから...は入ってきた少女を見る。
well, 1 dearth of dishes i will fit up.
12セット用意すれば、たりるでしょう。]
こんばんは、lady。
食事、用意しますから少々お待ちくださいな。
[そう言って、入れ違いに広間を出て]
―to kitchen―
え、あ、あ・・・。
[食事を用意してくれるという女性がキッチンへと入っていくのを見送って。
テーブルについている人々に軽く頭を下げた]
―kitchen―
[作った料理>>248をserverに乗せて。
and then, 冷蔵の魔法のかけられた箱を見る。
中にはハンスの言っていたpuddingが1 dearth and 1, equal 13]
よく冷えている、よかった。
神よ、あなたの材料に感謝いたします。
[そうして、puddingはまだそのままに、他の食事と食器を広間に運び、皆に*料理を勧めるだろう*]
[狼という単語を聞くと、少しだけ目を見開く。
ここはどこなのか、自分がどうしてここにいるのかを聞きたいのだが。
とりあえず自分も席についた]
[否、思い出す。
昨日もこの色を目覚めた時に見たのだった。
ここは、屋敷ではない、どこか他の場所]
……今度は動かされていない、か。
[微かに感じる頭痛は、まだ疲労が完全には取れていない証拠。
しかしこのままでいる訳にいかないのは昨日と同じで。
小さく頭を振ると、起き出してクローゼットへと向かい]
……これでいいか。
[適当に一着を手に取って戻る。
然し勝手の違う衣装には結構梃子摺り、少しタイが歪んだままかもしれない]
[やって来た少女に、小さく礼を返して]
[それから、エルザに向き直り、肩をすくめる]
聞いた話を真に受けるんなら、そういう事だろうな。
なんのため……それこそ、俺が聞きたいね。
訳のわからん事が、多すぎる。
[料理を振舞ってくれる女性に、ありがとうと小さくお礼を言った。
この人は、どこか見覚えがあるような気がする。
ここは、街なのだろうか。
自分の向かいの部屋に描かれていた顔の女性がいることにも気付き、話を聞いている。]
[なんだか奇妙な話をしている。]
あの、ここは、・・・病院?
[食事の手を止め、いきなりその場にいる人たちに向かって聞いた]
[不可解、というエルザの言葉に頷いて。
シスターの用意した料理に手をつけはじめた矢先に耳に届いた、問い]
……病院……病院の方が、マシかもな。
[少女の方を見やりつつ、例によって素っ気無い口調で、さらりと]
[青年のそっけない言葉に]
それって、あまり良くない場所っていうこと?
あたし記憶が無いの。ここまで来た記憶。ここは、どこなのかしら。
[疑問の割りに、口調は淡々としている]
[エルザの怯えを感じ取ると一つ溜息をつき。顔の筋肉を緩ませる]
歌姫エルザ、貴女を驚かせるつもりは無かったのですが――きつい言い方でしたら申し訳ありません。
旅芸人の歌は確かに、古い伝承を多く伝えるといいます。ですが御伽噺を多く伝えもする。きっとこの色の目が珍しいから、単にそれを指しての事でしょう――
[アーベルの言葉>>301を聞けばふっと笑い]
――と言いたい所でしたが。あながち馬鹿には出来ないようですね。
ですが彼の様に青い瞳の物の説明が無いのは――いや、もしかしてその瞳の色を隠す為にあえて――
[口調は段々と独り言つように。]
[ナターリエが料理を目の前に置けば漸くはたと気付き]
おっと。いけない癖が出てしまったようです。
[苦笑し、不安げな顔が料理を目の前に消えたエルザを見れば自分も、とナイフとフォークを動かす。]
いい場所か、悪い場所か、それすら判断のしようがないってとこかね。
[淡々とした口調を気にした様子もなく─それは、彼自身の物言いも同様であるが故か─、少女の問いに答え]
……俺も、ここにどうやって来たのかは覚えてない。
夜寝て、目が覚めたらここにいた。
で、この場所は……。
[ギュンターの方へ、ちらりと視線を走らせつつ]
そこの無表情曰く、神の造った箱庭、なんだとさ。
[そのまま暫くぼんやりと窓の外を見つめていたが]
[やがて小さく腹の虫が鳴る]
……おなかすいた。
食事は何処で取れるんだろう?
[そういえば部屋は幾つも並んでいて、階段もあったと思い出す]
[探してみるしかないなと、上着を羽織り部屋の外へ向かう]
[青年の視線を追って、ギュンターを見る。初めてそこにいる人が尋常でない状態であることに気付く。目を少し見開いて]
はこにわ・・・。
・・・街の近くなのかと思った。料理を運んでくれた女の人、見覚えがある気がしたの。
[少し俯いた]
[階段の方へと向かえば、自分の先を歩く後姿。
それが誰かを認めれば、少し足が竦むだろうか]
[けれど彼が大きく開いた扉の向こうからは良い匂いがして]
[空腹の方に身体は従った]
[恐る恐るという歩調で、広間の方へと向かう]
おおやった、大当たり!
……っと。
[食べ物の匂いにつられ、広間へと下りて来たユリアンはその場に居た人々を見回して口に手を当てる。
寝起きそのままの格好は恥と思わずとも、子供じみた歓声にそれを感じることはしたらしい。
落ち着いた声色で言い直す]
…俺も飯食っていい?
[愛用のナイフとフォークに変色がない事を確かめると、少しずつ食事を進める。違和感を覚える者が居るとすれば、その者はかなりの観察眼に優れている事だろう。]
[箱庭。造られた庭園。偽りの庭園。
「神」が宗教上の物であれば、特別それを名乗る意味が無い。
我々が暮らす町も、言うなれば神の箱庭だ。]
わざわざ「神の箱庭」を名乗るという事は、それだけ大きな事をやるつもりなんでしょうね。
[ぽつりと。]
[大きな音を立て開け放たれる扉と、その向こうに居た少年を見る。
その声と態度にふっと笑みを溢せば]
今晩は。
シスターナターリエがもう既に用意して下さっていますよ。
[俯く少女の様子も、特に気にした様子は見せず。
再び、食事を取りながら]
ああ、教会のシスターだし、見覚えがあっても不思議はねぇだろ。
[さらり、と言いつつ。
飛び込んできた賑やかな声に、そちらを見やり]
……もう少し、静かに入って来い、お前。
[声の主─ユリアンに、呆れたような言葉を投げかける]
[片眼鏡の男性の呟きを耳にして]
大きなこと・・・。
[顔を上げ、広間へ入ってきた金髪の少年と、蒼い髪の少年の方へ視線を向ける]
こんばんは。
私もご一緒させていただいて宜しいでしょうか。
[ユリアンの後ろから広間に入り、一同に頭を下げる。
隣の人物を気にしつつも、中の人々に向かってそう訊ねた]
教会のシスター?
ふーん・・・
[フォークを持ち直し]
きっと街の教会ね。あたしが見る人って、街の人か、商人ばかりだもの。
[料理を口へ運んだ]
…カミのハコニワ?
[聞き慣れない単語だ。
まずい時に入ったろうか?
会話する男達の表情は、あまり和やかとも言えない。
しかし食事をとることを許されたとも取れる言葉に、すぐにっと笑う]
そりゃ嬉しい。
シスターナターリエの料理は中々美味いから……ん?
…何だ、シスターまでいるってことか。
あの街の住人が連れて来られるって、法則でもあるのかね。
[腕を組んで首を傾げ、答えてくれた男をまじまじと見る]
そう言えばあんたにも、見覚えあるような無いような…
ああ!
オトフリートとか言う人だっけ?アーベルに仕事くれる人?
[そのアーベルもこの場にいて、入室の仕方に文句を言っていた]
はは、アーベルさんいたの?いいだろ、別に。
さっきのでも俺にしちゃ行儀はいい方だよ。
人間、食えなきゃ死んじまうんだから…欲求に正直なことは良い事だ。だろ?
はい、どうぞお食べになっていてくださいな。
[二人にもdinnerを取り分けて、差し出す。
人狼など、どう考えても...には御伽噺にしか思うことは出来ず、それにここはeden…or miniascape,どちらかでしかないのだ。
神の膝元にあることは...にとって幸せなことであり喜ぶべきことだから。]
dessertも持ってまいりますね。
甘いものは、大丈夫ですか?
[ユリアンに続けて入ってきたミハエルには、軽く会釈をして]
それで、間違ってねぇだろうな。
[少女の言葉に短くこう返す]
……自慢になってねぇぞ、それ。
ま、食えなきゃ死ぬってのは確かだし、それに従うのは、悪いこっちゃないが。
……お前、そこはほんとに変わってねぇな。
[ユリアンに向け、軽く言う刹那、口元には笑みらしきものが宿ったか]
[食事をする人の気配に目を醒まし、ソファから身を起こしてぼんやりと眺める。]
…おはよう?
[こくびを傾げてじーっと見る。]
[肯いてくれたイレーネに小さく頭を下げて]
[空いている席に着けばシスターが料理を出してくれた]
ありがとうございます、シスター。
この料理はあなたが作ってくださったのですか?
感謝します。
[小さく神への祈りの言葉を呟き、ゆっくりと食事に手をつけた]
[聞こえてくる会話は、そのままでは意味の取れないものが殆どで]
[食事を進めながらその内容を頭の中で纏めてゆく]
[おはよう、という声と視線は、覚えがあるか。
振り返った先には、二階で会った少女]
……お前……ずっと寝てたのか。
[確か、さっきもおはよ、と言われたような、と思いつつ。
何気なく、こんな言葉を投げて]
good evening,よく眠っていましたね。
おなかはすいていませんか?
[おなかがすいて眠ってしまったsmall ladyに...は尋ねて、first,水を差し出す。]
どうぞ、まずはお水ですよ。
[それからミハエルの言葉に頷いた。]
ええ。お口に合えばよろしいのですけれど。
[まっすぐテーブルに向かい席は特に選ばず一番近い位置に座る。
灰色の髪の女性からの視線に気が付くと、一応それらしくバンダナを取って頭を下げた]
どうも。あんたとは初めてですかね。
もしかしてやっぱり、街の人だったりするのか?
俺はダイメルの鍛冶屋で見習いやってて、ユリアン=マルトリッツって言うんだ。ユリアンでいいけど。
ここに来た理由は例に漏れず、さっぱりわからない。
まぁとりあえず飯が美味けりゃ、それで幸せだけどな。
[挨拶の途中にもちらちら皿の中身を覗きこんでいる。
すぐ後ろにミハエルがいたことは、丁寧な挨拶の声が聞こえてきたから知ったようだ]
…そんな馬鹿丁寧に挨拶してると、温かい飯が冷めるぞ。
もしかしていい所のガキっていうのは、あつあつの食べ物を口にしたことが無かったりするか、ミハエル?
[美味しそうな食事を目の前にして、固形物を食べるのはかなり久しぶりだったことに思い至る。
刺激を避けた味気ない病人食とは比べるべくもない香ばしい匂い。
けれど、少しよぎる不安。
恐る恐る、パンにスープを浸して食べている]
…美味しい。
[今目を覚ましたらしい少女に初めて気付く]
おはよう。
あなたも食事を・・・する?
[シスターの方を伺い。
金髪の少年の祈りの言葉を意識の端で聞く]
[ユリアンの言葉にはほんの一瞬――瞬きをする間すらないくらいほんの少し――表情が固まるが、この空気の中にはさして目立ちはしないだろう、ふっと息を吐き少年へ笑みを向ける。]
頑固者で有名なあの親方は元気ですか?ユリアン。
[親しげに。]
それくらい元気があるのは宜しいですが…眠っている方いますので。
[おはようとの声に振り向けば、苦笑]
…起こしてしまったようですが。
おはようございます、ベアトリーチェ。
全員がそうかは、知らんけどな。
街の住人がそれなりに多いのは、確かじゃねぇの?
[疑問の言葉に、特に興味ない、と言わんばかりの口調で返しつつ、食事を続ける]
[ユリアンの言葉に対する、オトフリートの一瞬の変化には気づいても、特に気にした様子もなく]
[ユリアンに向かい]
そのお店、知ってる。ユリアン・・・
あたしはランプ屋のイレーネ。街には、たまに行くわ。買い物と、ランプを売りに。
[自己紹介の仕方が分からず。少し大きな声で言い。
飯が美味ければというユリアンの言葉は楽天的に聞こえて。でも軽く頷いた]
美味しい。ね。この料理。
[フォークでニョッキを刺して、口に運ぶ]
[アーベルがユリアンに笑いかけるのを見れば、小さく睨んだだろうか。
ニョッキばかりを突付くイレーネの短い問いに]
特に街の人間ばかりが集められた訳ではないようですよ。この中にはっきりとした共通項は――先程の狼だとか以外に――無さそうに思えます。
ニョッキがお好きなのですか?
[広間の中こちらを見て微笑むシスターを見つけてニコリと笑み返す]
ああ、本当にいた。こんな所でもシスターに食い物を貰うことになるなんて、不思議な縁だよな。
ありがとう!こんなタダ飯食らえるとは、結構悪くないな、ここ。
[カルパッチョにチリソースに、ニョッキにスープ。
目を輝かせて手を伸ばし、行儀のことはあまり気にせず口にしようとしてシスターの手前、大急ぎで感謝の祈りらしきものを済ませると]
いただきます。
…甘いものだって?
苦手な奴がいたら、俺の分にしてくれたって構わない。
[ナターリエの嗜好について尋ねる言葉に、むしろ望みながらそう返し、アーベルの変わってないなという言葉には、当然よと大きく頷く]
[ふと高く細い声が聞こえて、鶏肉を刺したフォークを握ったまま振り返った。ソファの上に少女が]
おは…おはよう?…子供がまた一人増えてたんだな。大丈夫か?
…そんなことはありません。
[ユリアンには言葉少なくそう返す。
実の所、あつあつの料理というものを口にしたことは確かに少なかったが、僅かに見栄を張るように]
[エルザの、病院、との言葉を聞けば水差しを差し出す。]
シスターナターリエの料理は確かにおいしいですが…焦って食べると身体に毒ですよ?
[微笑みかける]
[柔らかい髪の女性に顔を向ける。確かプレートにはエルザと書いてあった]
死ぬ間際に見てる夢・・・。
なん、で・・・。
[その言葉には、彼女にとっての死の身近さを感じた]
[ソファの少女が声を上げたのに気づいて振りかえる]
あら、起こしちゃったわね。ごめん…。
[眉をひそめる]
[初めて見る、少女の瞳の色]
…翠色…!?
[そういえば、町の人もそうでない人もいる。
...はそう考えて、どこか見覚えのある少女…イレーネを見やる。
but then,エルザの言葉に頷いて。]
有難うございます。
ええ、puddingが。
[そして次のイレーネの言葉に、得心がいったように頷いた。]
嗚呼、あなたは。
町で、綺麗なランプを売っていませんでしたか?
子供たちがとても気に入っていました。
[片眼鏡の男性の言葉に]
人狼・・・なんて、あたし、あまり覚えがないんだけどな。
[ニョッキのことを指摘されて]
あ・・・うん。美味しい。よね。
[なぜか少し赤くなった]
[イレーネと言ったか、灰色の髪の少女に答えながら、ベアトリーチェから目を離せない]
夢?言葉通りの意味よ。
あたしは病院で倒れた後、目を覚ましたらここにいたの。…あなたときっと一緒ね。
もっとも、あなたは死にかけたわけではないのだろうけど…。
[イレーネの質問に答えて]
…いや皆っていうか、俺誰がどんだけここに居るのかまだわかってないから何とも言えないけど。今の所町の奴が多いな。
[フォークに刺した物を口に押し込んで、ゆっくり咀嚼し、飲み込む。
笑顔。まだまだ食べる気だし、それも叶うことと知って少しゆとりを取り戻したユリアンは同じく席につく女性に今更のように目を見張る。
パンをスープに浸すという、みみっちくも感じる動作もどことなく優雅]
驚いた…あんた、歌姫エルザだったのか?
覚えがあるよ、そういう…セーターじゃあ無かったけどさ。
ポスターの中のあんたは、そういう夕陽みたいな、薄紅色のドレス着て歌ってた。まさか実物が目の前に…!
[口の端にチリソースを付けたまま、嬉しそうに瞳が輝く]
[オトフリートから水を受け取って、こくりと頷く]
そうね。あんまり無茶がきく身体じゃないもの。
[オトフリートの横顔を盗み見る。やはり、翠の瞳。眼鏡はあたかも、その色を隠すようにも見える…気のせいだろうか]
そうね、材料が良いですから。
きっと教会で食べるより美味しいですよ。
[くすくすと笑って、急いでの食事の言葉に]
そんなに急がなくても食事はなくなりませんよ。
ええ、あなたは好きですものね。sweet。
[ユリアンに言うと]
それでは、取ってきます。
少しお待ちくださいな。
―out the salle and go to kitchen―
[エルザの驚きには、内心今更だと思った。
彼はこの作られた空間の異様さが、御伽噺や語り草だけで説明できない事を既に解っていたから――が、それを別に声高に言うつもりも無い。
エルザがこれから如何するかを、食事の手は滞りなく動かしつつも注意深く見守る。]
[素直に水を受け取るエルザには微笑を返す。]
[シスターの方を向いて、少し親しみが混じった声で]
あ、やっぱり。
ありがとう。お客さん、だったのね。
・・・あたし覚えてるかもしれないわシスター。子供たちが、ランプを欲しがってた。
あたしもプディング貰っていいかな。
[なにやら少女を見て驚いている様子のエルザを少し不思議そうに見て]
あなた死にかけたの・・・?
[首を傾げた。
倒れたあと目を覚ましてということは、かなり最近ということだろう。大丈夫なのだろうか]
[冷たい箱の中からpuddingを取り出す。
13をあわせ持って、...は広間に戻る]
お待たせいたしました。
…ユリアンさんに食べさせすぎないように、お好きならどうぞ遠慮なさらず食べて下さいね?
[wicked smile,いたずらっぽく笑う]
[ユリアンに歌姫と言われ、一瞬哀しみの色がよぎる]
…覚えてくれている人も、まだいるのね。
[静かに微笑む。忘れ去られていないのは、やはり、嬉しい]
[デザートを持って戻ってきたシスターの方をちらりと見。
それから、ユリアンに視線を向けて]
……俺、甘いの苦手だから。
ユリアン、食いたきゃ俺の分も食っていいぞ。
[素っ気無い口調で告げる]
[赤くなるイレーネにも笑みを。]
知り合いが多く集う事には…今更ながら作為的なものを感じますが――
[やや不安にさせる言葉を言うも、さらりと流して]
ええ。美味しいですね。
一つの物ばかり食べるのはいけませんが――
この美味しさではあなたを止める事も出来ません。
[嗜める様に言いつつ、やや肩をすくめて冗談めかす。]
ええ、もちろん。
どうぞお食べくださいな。
[イレーネに頷いて、差し出す。]
あなたのlampはとても綺麗でしたから、子供たちが好きになるのもとてもよくわかります。
教会に今でも飾ってあるんですよ。
また今度、いつか、買わせていただこうと思っていました。
[イレーネに頷いて、明るい口調で、シニカルな事を言う]
今もたぶん、死にかけだわ。
昨日今日は不思議なくらい元気なんだけどね。これだけ元気なら歌だって歌えそうよ。
[答えてもらえるまで僅かに一瞬だけ間があったが、食事に夢中でもあるユリアンは当然気付かない。
親しげに言葉を返してくれたオトフリートの言葉が耳に届くと、隠そうともせず顔を顰める]
止してくれ食事中に親方の話なんか。飯が不味くなる。
元気過ぎで困ってるよ。
次に会ってくたばってたら、俺は神に奇跡を感謝するね。
[眠っている方がいるから静かにとの彼の声は、どうやら時既に遅し]
イレーネ…ランプ屋のイレーネ?へぇ…
[自己紹介にぴくりと顔を上げて]
俺知ってるよ、あんたんとこのランプ凄いんだってね。
シスターの所の子達がやたらに欲しがってるの見たことある。
そんなに言うなら、一度見たいと思ってたんだ。
ふぅん、そのトマトときのこの美味い?
[イレーネがあまりにそればかり食べて飽きる様子もなく美味しいというので、どれどれと自分もフォークを向かわせる]
うたひめ・・・。
[知らなかった。歌は、知っているのだろうか。
片眼鏡の男性の言葉に]
そうね、作為・・・魔法よね、これは。誰かの・・・。
なんのためなのかな。
ええ、止まらないの。なんか。
[冗談めかした口調には、僅かに口の端を動かす。僅かに。
そしてまたフォークを口に運んだ]
[プディングを差し出すナターリエに]
では私も頂きます。
ユリアンを太らせては親方が怖いですし――貴女の料理を逃してしまうのはもっと怖い事だ。
[笑いながら一つ貰う。]
貴女の教えてくれたグリューワイン、今でも好物なのですよ。
私も商売などやらずに教会に住まわしていただいた方が良かったかもしれませんね?
[おかしな部屋だ。
外が暗くなって大分たつというのに、
部屋の温度は一定で変わる気配がない。
彼はその部屋の大きな机に見合わない粗末なノートに、
ちびた鉛筆を走らせている。
備え付けられた高価なインクやペンを
好奇心にかられ試してみたが、
どうにも使い勝手が悪かった。
所詮僕には分不相応というやつですかねえ、
毒づいて、また鉛筆を走らせる。
一切の介入の入らないこの場所は、
とても居心地がよかった。仕事もはかどった。
尤も、この状況で仕事など、
現実逃避以外の何者でもない。
ふう、と息をついて、朝のやり取りを思い出す。]
[聞くともなしに聞いていた、オトフリートの不安を煽るような言葉に、僅かに瞳が険しさを帯びたか。
それでも、それはすぐに掻き消えて。
小さく笑うシスターに、軽く視線を向ける]
生憎、甘いものとは縁遠い暮らしが長いんでね。
[縁遠いという、その言葉に嘘はない。
下街で細々と暮らす母一人子一人の環境で、甘い物は希少だったから。
勿論、そんな言葉は口にする事なく。
コーヒーを勧められれば、一つ、頷いて]
……もらう。
階下で聞いたのは頭のおかしい老人のそれ、
と片付けたくなるようなおとぎばなし。
そう、まるで青い髪の歌姫の歌った歌の再現。
笑って済ませるはずだった。
あのめまいを、この部屋に移動するまでの過程を
体感していなかったならば。]
神様神様…
[ああこんな話を、
どこかの女流作家が書いていたな、と思い出して、
ぶるりと震える。
[ああこんな話を、
どこかの女流作家が書いていたな、と思い出して、
ぶるりと震える。
無人島に閉じ込められた男女。
彼らを迎えた部屋にかかっていた歌は、
男女の人数分と同じ数のインディアンの少年たちが、
無残な死を遂げる有様を描いた歌だった。
そして彼らは、その通りに殺されていったのだ。]
十人のインディアンの少年が食事に出かけた
一人がのどを詰まらせて、九人になった――
いやーな歌です、まったくね。
[...はつぶやいて、バリケードを片付けだした。
相も変らぬへっぴり腰。体力が欲しい。]
[プディングをくれたシスターに小さくお礼を言って。そしてもう一度、お礼を言う。]
ありがとう。あのランプは、色が気に入ってるの。確か新しい塗料を発見したばかりだったと思うから。
子供たちに、よろしくね。
[エルザの言葉に]
今も死にかけ・・・。それって大変だわ。
[周りからは、この口調は少し棒読みに聞こえてしまうのだろうか]
[...は、階下にのんびりと姿を現して一同を見渡し]
こんばんは、いい晩…とはいえませんねえ。
でも、いい月です。
おや、いいにおいがしますね。
僕にももらえないでしょうか。
あ。ありがとうございます。
[コップを近くに置かれれば、礼を言って口の中を湿す]
[豪快に食べるユリアンを見れば、ほんの僅か溜息をつくか]
[それでも再び食事を再開したが]
…イレーネ?
『宵闇の天蓋』の作者…?
[それは侯爵家の居間に飾られている美しいランプの名だった。
芸術品としても一級で、彼もまたそのランプが好きだった]
ありがとう。
[まだぼんやりとした目でコップを受け取り、両手でこくこくと飲む。
勢いよく飲んだからか、口の端からこぼれて一筋、顎へと流れて滴った。]
おいしい。
[ほっとしたような笑み]
[ユリアンの言葉に少しだけ目を見開いて]
・・・そんなにすごくないと、思う。知らないけど。
でも、そうね、ガラスも塗料も、キレイだから。
[ニョッキに手を伸ばす様子に淡々と]
美味しいわよ。超。
まあ、そんなにたいした腕ではないのですけれど。
[くすっと笑って、オトフリートに言う。
gluhweinのことを聞けば、嬉しそうに]
そんなに好きになってくださるなんて。
ふふ、お仕事があるのでしたら、教会は駄目ですよ?
[そしてアーベルの言葉に]
今度は甘さを控えめに何かを作りましょう。
cheesecake位、かしら。
えぇ、少々お待ちくださいな。coffee seeds 豆はたくさんありましたから。
はい。
子供たちもあなたに会いたがっていましたから、きっと喜びます。
[smile, but soon
少し、思案するような顔に。]
あの子も、ここに来てほしいのに。
神父様も。
そうしたら、直接、あなたにお会いできますのに。
[そしてdoorをあけて入ってきたハンスに、頭を下げて。]
こんばんは。
どうぞお食べくださいな。
[思い切り良く顔を顰めるユリアンには愉快そうに笑って。]
仕事が良いと評判ですから。亡くなってしまったら嘆く人は多いでしょうね。
私もそのうちの1人ですから。
頭に瘤を作らせてまで厳格なのは困り者ですがね、
彼の元で働けば逞しくなりますよ。
[石頭は既に逞しくなっているかもしれませんが――と付け加え。]
[入ってきたハンスには、例によって軽い会釈をして]
[甘さ控えめに、というシスターの言葉に、一つ、息を吐く]
……別に、俺に合わせる必要、ねぇよ。
よかった。
食事もどうぞお食べくださいな。
[small ladyの口元を伝う水を、handkerchiefでそっとぬぐい]
急がなくても、なくなりませんから
[それから、そっともう一度kitchenへ。
coffeeをいれるために。]
…オオカミだって?
[オトフリートが零した狼という単語に、まさかこの肉は狼なのかと薄気味悪そうに皿の中を覗いていたが、ミハエルに意地悪く一言言ってそれを振り払う。彼が見栄を張っていることに気付いたか気付いていないかは、定かでないが]
せいぜいフーフーして食えよ。
そのお上品な口、火傷しないようにな。
[待望のデザートがやってくると諸手をあげて喜んだ。
アーベルが自分の分も食べていいと言うと喜色はますます深まり]
さすが!甘いの苦手だなんて、大人の男だね。
[持ち上げているつもりなのだ]
シスターは心配し過ぎなんだよ。
…俺がたくさん食えるように、お嫌いならどうぞ遠慮なさらず俺に下さいね?
もちろん覚えてた!…笑うなよ。歌姫の意味を知るまで、これが「お姫様」ってやつかって思ってたくらいだからさ。
[エルザの目に一瞬映る、哀しみの色。
病院だとか、倒れただとか、…死にかけだとか、そういった言葉も耳に入ってきてさすがにデザートで緩んでいた口元を引き締める]
そっか…もしかして引退とか、しちまったのかな。
でも気にすんなよ。ポスターから歌なんか聞こえてこなかった。
あれ見てた奴皆、あんたがきれいだから恋してたのさ
[広間に現れた男性に会釈をして、金髪の少年の言葉に振り向く]
『宵闇の天蓋』・・・。
うん、そう、わたしが・・・え、でも、なんで、知って・・・。
[まさかランプで自分の名前が知られているとは思っていなかった]
甘くするのは後からでもできるんですよ
だから、遠慮はなさらないでくださいな
[アーベルにそう言って広間を出た...はkitchenで、ひいてあった豆でcoffeeをいれる。
それから戻り、カップを彼に差し出した]
まだありますから他の方もどうぞ。
[ハンカチで口元を拭われるのに、目を細めて小さな吐息を漏らし]
ありがとう。
[食べなさいと言われると目を輝かせて食卓につき、いただきますと言うが早いか脇目も振らずに皿の上のご馳走と格闘開始。]
心配しすぎにもなりますよ、あなたは甘いものが大好きなんですもの
[ユリアンに笑って]
駄目よ、そんなに食べてしまっては…
そうね、明日はcheesecakeも作るつもりですけれど、あなたの分だけなくしてしまいましょうか?
[アーベルに鋭い視線を投げられた事を感じれば、イレーネへの言葉を転じさせ]
魔法、ですか。
貴女のランプのような、人を引き付けて止まないものであれば大歓迎ですがね。
もしくは、シスターナターリエの料理のような、幸せを運ぶ魔法であれば――
[プディングを頬張って微笑む。]
[にこにことしながら空いている席に着き、嬉しそうに食事を始める。スピードは速からず遅からず。ふと、昨日は見なかった顔が増えているのに気づいて、ナイフとフォークを動かす手をとめる。オトフリート、ビアトリーチェ、イレーネに]
おや?
初めての方々がいるようです。
はじめまして、僕はハンス・バチャーニー。
紀行記作家をしておりますが…まあ、あまり売れているほうではないですね。どうぞハンスと及びください。よろしく。[にこりと笑う]
[急いで食事を進めたせいで、些か口の中がヒリヒリとしていた。
そこにユリアンの声が掛かったものだから]
うるさい。
君ほど頑丈じゃなくて悪かったな。
[思わず即座に言い返してしまった。
次の瞬間にはバツの悪そうな顔で視線を逸らすが]
どうして僕にはそんなにつっかかってくるんだ……
[周囲にも聞こえるかどうかという小さな声で呟いた]
[それからもう一度水を飲むと、戻って来たシスターに]
ぼ…私にもプディングをいただけますか?
[そう言って小さく微笑んだ]
[はしゃぐユリアンの様子に、浮かぶのは苦笑か。
それは、ある意味では『彼らしからぬ』ものなのだが]
大人か子供かは、この際関係ねぇと思うぜ?
……ま、あんまり食いすぎるなよ。
[からかうような口調は、シスターに対しては笑み共々に掻き消えて]
別に、遠慮してる訳じゃねぇけど。
[素っ気無い口調に戻りつつ、それでも、どうも、と言いつつカップを受け取って]
…綺麗?
[ユリアンの言葉に振り返りながら首をかしげる]
ありがとう。でも、ちょっと悔しいかもしれないわ。
[悪戯っぽく微笑んで]
歌うことも出来ないポスターには、勝ちたかったな。
[片眼鏡の男性のことばに、持っているスプーンを落としそうになる]
・・・そんなに良い物じゃないわ。
[眉を少し顰める。
こんなに褒められたことも、こんなに人とゆっくり話したことも、・・・には初めてのことだ]
ええ、もちろん。
どうぞお食べくださいな
[ミハエルに微笑んで、puddingを差し出す]
お口にあえばよろしいですけど。
[それからアーベルの言葉に、態度に、不思議そうに首を傾げ]
それでは、明日はcheesecakeにしましょう。
[and then,]
少し、早いですけれど、今日は失礼しますね。
kitchenにはまだ色々ありましたから、teaやmilkなどもきっと。
あなたがたに優しい夜が訪れますように。
good night
[*go to upstairs*]
ああ、やっぱり!
居間の目立つ位置に飾られているんですよ、あのランプは。
光を帯びた、夜色の美しい輝き。
私もあのランプはとても大好きで……
[そこまで言って、イレーネには名乗っていなかったことを思い出し]
私はミハエル=フォン=ベルンシュタイン。
『夜闇の天蓋』は我が家の至宝の一つです。
その作者とお会いできるとは嬉しい限り。
どうぞ、宜しくお願いします。
[そう言うと丁寧に頭を下げた]
[ミハエルの食事速度が上がればまた水を差し出しただろう。
宵闇の天蓋の名を出す彼には関心の眼差しを向けたか]
貴女の教会にいる人たちは神の愛と貴女の料理をその身に溢れんばかりに受けるでしょう――羨ましい限りです。
[ふっと空中へ視線を浮かせ遠くを見るような真似をし、ナターリエへ視線を戻す。彼もコーヒーを貰う。]
おやすみなさい、シスターナターリエ。
このニョッキは絶品ですね。
鶏肉もとても…ああ失礼、
プディングの感想もあわせて、また明日に。
どうぞよい夢を。
ありがとうございます。
そしておやすみなさい、シスター。
[嬉しそうにプディングを受け取り、退出を告げる彼女には改めて頭を下げ。
ハンスの言葉には首を振った]
いえ、お気になさらずに。
あの歌ですが、私は正確には覚えていないのです。
ただ、恐らくは母か誰かが……
[そこで一端言葉を濁す]
[シスターに不思議そうに首を傾げられても、その態度は変わる事無く。
広間を出て行く背を無表情に見送ってから、コーヒーに口をつけ。
カップが空になると、それを置いて、ゆっくりと立ち上がる]
……さて。
んじゃ、俺もこれで。
[短い言葉を残して、音もなく広間を出て行く]
[ハンスの言葉に曖昧な微笑みを返す]
真珠みたいな、月…美しいでしょうね。
[顔かたちよりも、声が、歌うことが自分の価値だと思っていた]
[なんだろう、切ない]
これくらいの栄養すぐ使わせられちまうんだから、俺は。
少しは太らせてくれたって、誰も泣きゃしないよ。
[大事そうに一つ目のプディングを齧りながら、オトフリートに異を唱える。ニョッキはイレーネが感想を漏らす前に、既に口にしていた]
だな。超美味かった!
…まぁ本人はそう言っても、ランプなんぞほとんど縁の無い俺が耳にするくらいなんだから、すごいんだろうさ。
キレイなのか…なんだろうな。おかげでランプの注文がさっぱりなんてぼやく親方にゃ、繊細でキレイなランプなんて到底無理な話さ
[オトフリートの親方評には、頭に再びバンダナを巻きながら口を尖らす]
腕の良さは、あるに越したことはないけどよ…
…見習いに対する態度の方が、俺には重要なんだけど。
って、まさかシスター!…本気じゃないだろ?
[自分の分だけチーズケーキを作らないなんて笑って脅すシスターに慌てて縋る目をし、がたがたと何やら音が聞こえてくるような気がしたから暫く上を向いて首を傾げていたが、じき男が下りて来た]
ん?あんたも見た事あるような…ハンスとかいう作家サンだっけ?
[自己紹介を耳にすると]
あ、やっぱり。シスターんとこに取材に行ってなかった?
(追加設定)
生母は幼い頃に行方不明に。今の侯爵夫人は後妻です。
彼女はとある事件が理由で侯爵家から姿を消しました。
その後生母は故郷へと戻り、まもなく死亡したという噂。
このことは侯爵家では禁忌のように扱われています。
故にミハエルはそれを何一つとして知らされていません。
[ミハエルに向かって]
そう・・・目立つところに。ありが、とう・・・。
[至宝の宝という言葉には若干くらりとした]
あのランプの塗料はね、特別なの。・・・夜色って、とても素敵な表現ね。
よろしく、ミハエル。
あたしの自己紹介は、しなくてもいいでしょうけど、イレーネと、呼んでね。
[重々しい玄関を抜ければ、そこは蒼い夜闇に包まれた空間。
それでも、月の灯りがあれば、十分に周囲の様子は見て取れる]
……さて、と。
[呟いて、動き出す。
その動きは、『銀糸の幻魔』としてのもの。
闇に溶け込むように周囲の様子を調べて行く。
何があっても対処できるように、状況を把握しておこうと]
おやすみなさいシスター。アーベルも。
[席を立つ]
[誰にも聞かれぬところで、少し歌ってみたいという思いに駆られて]
ごちそうさま。…ちょっと、月を見てくるわ。
[ミハエルが言い返してくると更に何か言い募ろうとしていたが、後悔した顔で目を逸らされ、小声で尋ねられると少しは悪い気になってくる。だからこちらも目を逸らし、勢い無く呟くに留めた]
…どうしてつっかかるかなんて、気に食わないからに決まってる。
食いすぎるなよなんて注意される贅沢なんて、滅多にできゃしない
[アーベルに苦笑しながら注意されても改める気は更々ないようだ。取り上げられない内にと、プディングを口に運ぶのを少し速める]
……。
[エルザの哀しい呟きには何も言えずに、少しの間手が止まるだけだった。シスターとアーベルが広間を出て行くのにはっと我に返り]
あ、じゃあまたなシスター、アーベルさん。
[そして周りの会話に耳を傾けながら、食事を続けている。
済んだなら広間に佇む謎の初老の男に気付き話しかけるものの、よく意味の通らない言には肩を竦めて、*部屋へと戻ることだろう*]
……完全な、閉鎖空間……か。
ちっ……箱庭とは、良くぞ言ったもんだぜ。
[しばらく歩き回り、たどり着いた巨大な門。
どうあっても開かないそれを前に、長い前髪をかき上げながら悪態をついて]
……神……ね。
それが本当にいるんだとしても……。
[呟いて。
胸元の銀のロザリオを握り締める]
少なくとも……お前の信じてた神じゃ、なさそうだな……。
[呟く刹那。
蒼い瞳には恐らく、誰にも見せぬであろう、翳りの色彩]
[青い髪の男性に挨拶しようとしたが、名前が分からなかった。
去っていく後ろ姿を見つめる。
ユリアンの超美味いという言葉に、何度か頷きその後の言葉に]
でも、ランプ、あんまり数が作れないの。あたしとお婆さんとの、2人のランプ屋だから・・・。
[一度下を向いて、また顔を上げた]
ユリアン、の店は、鉄を扱うのよね?何を作るの?
おやすみなさい、シスターナターリエ。
素晴らしい食事をありがとうございました。
…貴方にも、優しい夜を。
[イレーネが眉を顰めれば、やや申し訳無さそうに]
私は良い物は褒めないと気がすまない性質ですので――
過ぎたるは及ばざるが如し。失礼致しました。
ですが自信を持っていただいても――いえ、これ位にしておきましょう。折角の料理の美味しさを半減してしまうのは勿体無いですから。
[様子を伺うように、顔を軽く覗き込む]
[エルザの名前は分かったが、声が掛けられなかった。席を立つ様子を静かに見ているだけ。
歌の話をするミハエルの様子も、なんとはなし、暗く感じる。
どんな歌なのか、興味ある。ハンスの質問を自分も聞いている]
……ガラじゃ、ねぇな。
[ロザリオから手を離し、月を見上げる。
口元には、自嘲の笑み。瞳には既に、翳りはなく]
さて、もう少し調べいれとくか。
[呟いて、館の裏手へ向けて歩みを進める。
たどり着くのは、夜の闇に包まれた暗い森。
その、奥へと歩みを進め──]
……なんだコレ。
[目に入ったのは、不自然なモノ。
壁の穴。
そして、その向こうの……]
…………できのいい、冗談だな。
[ぽつり。こぼれる呟きに、感情の色彩はなく]
あまぁい…。
[プディングに手を伸ばし、ひとさじ食べてにっこりと。
団欒の場には似つかわしく、だがこの館に訳も判らず監禁されている状況には全く似つかわしくないお日様のような笑顔。]
愛するが故に厳しくするものだと、昔の人はよく言ったものですが。
[親方に悪態をつくユリアンには笑いが絶えず。]
[月を見ると席を立つエルザにも挨拶を。彼自身も月に想いを馳せたか。
月夜の美しさを後で教えて頂きたい、と背中に声をかけたかも知れない]
こいつはさしずめ……警告、ってヤツかね?
はっ……おもしれえ……。
[それが何に対してのものかは、口にせず。
踵を返し、館へと戻る。
中に入れば、素知らぬ顔で二階の部屋に戻り、また風閂を仕掛けてから、*眠りへと沈むのだろう*]
[プディングを食べて、にっこりと笑うベアトリーチェをじっと見つめる。
こちらまでつられてしまいそうな笑顔。
...がつられる事はなかったが。
先ほどの少女の言葉を思い出す。いいことが、だいすき]
[ビアトリーチェがおいしそうにプディングを
食べるのをみてにこりと笑うと、
自分の分を皿にとる。
下手をしたら全部とられかねない、
と子ども相手に本気で思う自分が
すこし情けない。でも譲れない。]
甘い。おいしいですね。
砂糖は白砂糖…上質だなあ。
[でも、前に教会で食べた黒砂糖のプディングのほうがおいしかったな、それは貧乏性だからかな?と思うけれども、口には出さず]
[ガラスに映る自分の姿が、別れた頃の姉に似ていると、ふと思う]
…歌を忘れたカナリアは後ろの山に棄てましょか
[小さく口ずさむは、幼い頃に姉が歌ってくれた歌]
[ミハエルへは掛ける言葉少なく。ハンスの問いに答えられない彼に今言う言葉は、無い。]
いや…
[小さく独り言つと静かに立ち上がりミハエルに、小声で]
此処には書斎がある。何か見つかるかもしれません――
本は貴方に知識を与えるでしょう。
[ガラスの壁、高い天井。声は思いの外響いて]
[声は思いの外艶やかに聞こえ、自分で驚く]
歌を忘れたカナリアは後ろの山に棄てましょか
いえいえ それはかわいそう
[嬉しくなって、少し声のボリュームを上げた]
歌を忘れたカナリアは背戸の小薮に埋けましょか
いえいえ それはなりませぬ
お役に立てず、すみません。
[瞼を伏せてハンスに返す。
続いた猫の話題には、一瞬きょとんとしてすぐに小さく笑う]
随分と悪戯な猫なんですね。
[ハンスの方へと振り返る。]
確かに書籍を取り扱ってはおりますが――
本が好きでして、ね。
貴方の本も読ませて頂きました。
貴方の「等身大」な書き方、私に旅を実感させるには丁度いい物です。
[身体能力が決して高くないハンスの苦労話を指して。]
[オトフリートの声には驚いてそちらを振り返る]
書斎。
[父の書斎にはまだ自由に入れたことは無かった。
しかし本が知識を与えるという言葉には小さく肯いた]
いいことするのはすき。
おままごともすき。
おにんぎょうであそぶのも。
[楽しげにいいながら、食卓を片付ける。]
おじさんもおままごとすきなの?
言葉を操る事が出来るのは素晴らしい事です。そしてそれを言ってのけるその度胸も、見上げた物です。
[瞳を細め笑う。]
[先程首を振い困っていた様子だったイレーネの、少し緊張がほぐれた様子を見ればほっとしたか。
彼も同様に二人を眺める]
[月の光が、ライトのよう]
[うっとりと目を閉じて、歌う]
歌を忘れたカナリアは柳の鞭でぶちましょか
いえいえ それはかわいそう
歌を忘れたカナリアは象牙の舟に銀のかい
月夜の海に浮かべれば 忘れた歌を思い出す
[エルザの歌が微かに聞こえれば目を丸くして]
これも、知って…る?!
[食べ終わったプディングの皿もそのままに]
[急いで窓へと駆け寄ると、もっと聞こうとそれを開き]
月夜の海に浮かべれば 忘れた歌を思い出す
[歌姫の歌の最後に合わせ、ボーイソプラノが流れる]
[イレーネの視線に気がつくと、にっこりと満面の笑顔を向け。]
おねーちゃんもおままごと、すき?
[小首を傾げて聞いてみる。]
[...は、ミハエルの行動に目をまるくして、耳をすます。やわらかい女性の歌と、声量の細いボーイソプラノが、同じ旋律を奏でる。]
[…忘れた歌を思い出す]
思い出せるのかしら、あたしに?
[ゆっくり目を開く。誰もいない薄闇で、ひとり歌っている自分がガラスに映っているだけ]
[かすかに唱が聴こえる。エルザだろうか。目を瞑り、耳を澄ます。
ミハエルが立ち上がったことには気付かなかった。
ソプラノにボーイソプラノが混じると、薄く目を開け、また閉じた]
[最後の最後で、姉がユニゾンで歌ってくれたような気がしたのだけど、あれはいったい…?]
[ふと、視線を感じて広間を振りかえれば、ミハイルの翠の瞳を見つけるだろう]
[歌が聞こえなくなると再び目を開けた。
ベアトリーチェの問いに]
おままごと・・・って、したことないわ。たぶん。
すごく小さい時は、分からないけど。
[過去を見ようとするかのように、少し遠くを見つめる]
[自分で自分の行動に驚きつつ]
[聞こえてきた歌声の方向を振り仰げば]
[こちらを振り返った歌姫の翡翠と、自分のそれが交わるだろう]
おねーちゃんもこんどあそぼ♪
[お日様のようにきらきら輝く、人懐っこい笑みをイレーネに向けて。
くるくる回れば薄桃色のワンピースの裾もくるくるふわり。]
あそぼうあそぼう なにしてあそぼう
あそぼうあそぼう なにしてあそぼう
おにんぎょさんと あそびましょ
[楽しげに口ずさむ、でたらめで適当な歌。]
あ……
[...の唇が動こうとした時、歌姫の瞳で何かが光った]
[後ずさる彼女に心の奥がズキンと痛む]
……………
[ごめんなさい]
[その言葉は空気を震わすことなく闇の中に消え]
[急いで窓を閉めるとその場に...は蹲った]
[劣等感、との言葉には]
人は皆超人な訳ではありませんから。
貴方の文は身近に感じて親しみやすい。
今の風潮には合わないのかもしれませんが…
[苦笑い]
でも貴方のユーモアは非常に私好みです。
私に好まれても嬉しくないかもしれませんがね、…おじさん。
[にっと笑って。]
お休みなさいませ。
[踵を返して、その場を逃げ出す]
[急いだあまりに、夜露に濡れた銀色の靴が片方脱げるけれど、それにもかまわず、走る]
[自分の部屋のベッドに身を投げ出した]
あんなもの、あたしの、歌じゃない…。
[歌えない悔しさに、涙が止まらない]
[蹲るミハエルを見据える。
顔を顰めると静かに近づく。]
知識は与えられる物ではなく、自らの手で得る物です。
何かが貴方を妨害するのなら、それをするだけの価値ある物であるとも言える。
しかしそれだけ「重い」物でもある。
[小さな声で、ミハエルにだけに、強く。ミハエルの家の仕来たりも知っていての言葉。あまり人前では出さない表情で静かに。]
[小首をかしげる少女に]
なんでも、ない。
[小さく首を振った。
無表情と淡々とした口調は、こういうときは本当になんでも無さそうに響く]
[やや厳しい表情のままで]
そして――考える事だ。
忘れないように。
[ふっと一息つくと表情は何時もの笑みで]
[彼が着ていた外套を着せ掛けると優しい声を掛ける。]
今日はもう休むといいですよ。
きっと急な環境の変化でお疲れなのでしょう。
お水は要りますか?
ならいいの〜。
[にこっと笑ってイレーネを見上げると、ぱたぱたころころ転がるように駆け回って広間を出てゆく。
ぴょんぴょん弾む足取りで階段を上っていく。]
[言葉を発したことでようやく硬直が解け。
自分が泣いていることに気が付き慌てて涙を拭った]
[無闇に感情を表に出すのは後継者に相応しからぬこと]
[刷り込まれたその教えに従い]
……ありがとうございます。
失礼を致しました。
[頭を下げてオトフリートからコップを受け取った]
[僅かに声が震えるも、その涙は押さえ込んで]
神父 クレメンス が参加しました。
[ミハエルの顔は余り見ずに、水を飲むのを見れば一息ついて]
[イレーネが近くに来たのを見ると、広間を見回し]
おや、小さな姫君はお休みのようですね。
[スキップしながら廊下の表札を読んでいく。]
なたりん♪
あべくん♪
おとさん♪
はんちゃん♪
れーねぇ♪
[くるりまわって反対側]
えるえる♪
ゆりりん♪
みっきー♪
えりぃ♪
べす♪
おぼえたっ♪
[くるくるまわって見上げて、もう一度首をかしげる。]
…べす??
[プレートに描かれた顔は、どこかでみたような。]
[少しミハエルはそっとしておこう。イレーネの呟きには不思議そうに]
おおかみとおばあさんと…月と。
何か関係があるのですか?
[同じ様に月を見上げる。]
真にお見苦しい姿を晒してしまいました。
どうかご容赦下さい。
[テーブルにコップを戻すと、こちらに近寄ってくるイレーネにもチラリと視線を向けて。
落ち着きを取り戻した様子で静かに二人へと頭を下げた]
[微かな震えが残っているのは、聡い者なら気がつけるだろうが]
満月の夜は、人狼が、出るって聞いたことが、あるから・・・。
おばあさんは・・・あたしの、おばあさん・・・。
[自分の呟きについてあまり答えず、月を見上げるオトフリートを見つめる]
[ぱたぱたかけあしで階段を下りてくる。
広間のドアをぱたんと開ける。]
あのねあのね!
いっこふえた。ひとりふえたの。
まっしろだったのにみたらかいてあってひげなの。
くーちゃんってゆーの。
[ミハエルが立ち上がり声を掛けてくれば]
御見苦しい姿、ですか?
私は何も見ていませんが――ねえ、イレーネ。
[首を傾げイレーネを見るが、さして返事を求める風でもなく。]
姫君?
[そう言えば金髪の少女には声を掛け損ねたと思い出す。
そこに飛び込んできたのは何故か本人で]
…くーちゃん?
[鸚鵡返しに聞き返した]
[オトフリートの声が聞こえているのかどうか。
頭を下げるミハエルの頭をいきなりぽんぽんと撫でた。淡々と]
お水、おいしい?
[広間の扉が勢いよく開く音がして、手を止め振り返る。先ほどの少女の姿]
[勿論あまり心が入っていないような言動をする事を分かっていて、あえて振ったのだが。]
と、言う事ですので、あまりお気になさらず。
[ミハエルに笑みを向ける。]
うん。
くれめんすーってかいてあったとおもう。
たぶん。
[真顔で少年に返し。]
みっきーもみにいく?
[勝手に呼ぶ上にネズ●扱いだ。]
困った…。
[モノクルが手元にないので目を細めて部屋を見回している。
髭をなでなで。]
[Name クレメンス・アッシュ
Sex Male
Age 41
部屋割 K
教区神父。
縁故は自由に。
近眼に纏わる間抜けな行動を時折するため、
子供達から馬鹿にされる事もしばしばあるが笑っている。
声は深いバリトン。子供好きのする笑顔。]
あっ、ええ。美味しいです。
[突然頭を撫でられたことには驚き、僅かに身を引くが。
掛けられた言葉にはしっかりと返して]
[オトフリートには曖昧な笑みを返して軽く頭を下げた]
[満月の夜に、人狼。おばあさんとは繋がらない文。此方を見返してきたイレーネに困ったような笑みを向けると、後ろで扉の音と声とがする。]
おや、姫君はまだお休みじゃないようで。
[その登場の仕方に笑っていたが]
…一人増えましたか。
[一瞬だけ鋭くなる眼光をふっと緩め]
貴重な情報をありがとうございます、ベアトリーチェ。
クレメンス、ですか。
[ふっと頭の中を泳ぐように視線を何処へともなくやり]
[ベアトリーチェの言葉に]
くれめんすー、って、人が、・・・新しく増えたってことかしら。
みっきー・・・
[ミハエルのほうを見つめる]
みっきーって。
………
まぁ、いいか。
[少女がきっぱりと肯くのを見れば苦笑して。
イレーネの視線に気が付けば少し赤くなり小さく咳払いを]
そうだね、私も確かめてこよう。
ええと…ベアトリーチェ?
[最前のオトフリートの台詞から少女の名前を推測し。
彼女の傍へと歩み寄る]
[ミハエルとベアトリーチェのやり取りに笑う。]
みっきーとはまた。面白いあだ名の付け方ですね。
[くつくつと]
[一息つき]
ミハエル。女性のエスコートは誰がなさるものですか?
[笑っているオトフリートには少しばかりムッとした顔を。
けれどつい先程助けてもらった人物に文句は言えない]
ええ。
フロイラインには私がご一緒致します。
[そう返せばベアトリーチェのほうに手を差し出して共に部屋を出た]
エスコート?それって、聞いたことあるけどほんとにあるのね。
[ベアトリーチェとミハエルを見つめ]
がんばって、ね、みっきー。
[その手の冷たさには少し驚く。
そんな様子は一切見せないけれど]
そうだね。
一緒に繋いでいると暖かいね。
[柔らかな笑みに誘われて。
年相応の穏やかな笑みを返す]
[少女のあくびに気が付けば、やはり小さく苦笑し]
ああ、随分と遅くなってしまったか。
確認をしたらもう寝ようね?
[そう言いながら、少女に導かれるままにその部屋の前へ]
[確かにプレートは白紙から変化していた]
あたしも、もう部屋に・・・
[戻るという言い方は、少しおかしいような気がした]
明日は、何か、分かればいいね。
おやすみなさい。オトフリート。
[オトフリートの頭をぽんと一回叩くように撫でた]
んだね。まよなかだね。
[こくこく頷いてその部屋へと案内。]
ふしぎだよ?だれもいなかったしだれもかいてないのに、
とおりすぎたときはしろかったのに、もどってきたらくろかったの。
おひげなの。
ふしぎ……。
[じーっとそのプレートをみる。]
あっちもそうなるのかな??
[通路を挟んだ向こう側の奥のほうの、もう一枚白いままのプレートを指差す。]
[イレーネの欠伸を聞く。
先程の言葉、満月の夜と人狼、そして彼女の祖母の関連を改めて聞きたかったのだが――正確に答えを聞けるかどうか。]
[思案の最中、頭を撫でられるような叩かれるような――]
――!?
[声こそあげないものの、驚いて目を見開いて]
[今は随分落ち着いている。
つまりこれはただの奇行で]
・・・・・・。
[オトフリートの驚いた様子に、こちらも少し目を見開く]
戻ってきたら黒かった?
……その間にこの部屋の主が決まったということか?
[首を傾げて小さく悩む]
ああ、まだ一部屋白いままか。
どうなのだろう?
新しい人が来たのならば、変化するとは思うけれど。
[誰がどうしてここに呼ばれるのかは分からない。
今までの状況から推測できるのはそこまでだった]
[素早く取り繕う]
おや、また考え事をしすぎたようで。
おやすみなさい、イレーネ。
知識が我々に与えられん事を。
[ふっと笑みを浮かべる。
その笑みのぎこちなさにイレーネは気付いたかどうか。]
[もう一度目の前のプレートをじっと見る]
クレメンス・アッシュ。
……成る程、それでくーちゃんね。
[この分では全員がこの調子で呼ばれるのだろうなと思いつつ。
軽くノックをしてみるが、暫く待っても応えは無い]
眠っているのか、不在なのか。
御挨拶はまた明日にした方が良さそうだ。
[そして少女を振り返り]
そろそろ休んだ方がいいよ。
部屋の前まで送るから。
[そう言って少女を部屋の方へと促した]
そうだね、くるのかな?こないのかな?
くるならたのしいひとがいい。
きれいなひととか、つよいひと。
[こくこくとうなづいて。]
んじゃ、またね。
[繋いだその手がはらりと離れ、ぱたぱた少女は自分の部屋へ。]
あっ。
[離れた手を思わず伸ばすが、走り去った少女には届かず。
小さく肩を竦めるに留めた]
おやすみなさい、ベアトリーチェ。
[自分の部屋の前で一度彼女の部屋へと向かって呟き。
静かに中へと入って行った]
怒ったわけじゃ、ないのね。
[笑みのぎこちなさは目についたが、怒ってないというので、気にしなかった]
・・・知識か。
おやすみなさい。また・・・。
[広場を出て、階段を上がり部屋へ]
[部屋に入れば一気に疲れが襲ってくる。
返す波のように思い出される今夜の記憶。
短い間に余りにも沢山のことが起き過ぎた]
……疲れた……
[夜着に着替える気力も無く。
上着を脱いで、シャツの前をくつろげた所で力尽きる]
明日、は…書、斎、に……
[どうにか寝台までは辿り着き]
[そのまま意識を*手放した*]
[去っていったイレーネを目で追う。取り繕うのが間に合わなかったのを見透かされた――気がする。やはり芸術という事に秀でる者は鋭いのだろうか、そんな事を思いながら。]
[1人になった広間。
(元々ギュンターに話を聞きに来たはずだったのだが、今は居ない…流石にこんな時間だ、寝たのかもしれない)
くるり、窓を見る。
全てを飲み込んでしまいそうな、満月に。身振り手振りを交えて]
私が怒られる理由なら思い当たりますが――私が貴女に怒る理由など、何処にもありません。
それとも、月明かりに照らし出された貴女の美しさに気付けなかった私を、困らせる為に、そんな事を仰るのですか?
[軽く首を傾げ困ったように笑う――が、吹き出した。]
こんな事では…
ハンスさんには敵いません、ね。
[セピア色の部屋に入る。
部屋の明かりを小さなランプ1つにして、ベッドに入った。
大きく息を吐く。
人と話すのは、大変だ。
事態の把握ができない分、あまり深刻にも考えることが出来なかった]
おばあさん、狼だったのかしら・・・。
[ぽつりと呟き、*夢の中へ*]
[小さな小さな子供には、その部屋はあまりに広くって。
いくつも並んだクロゼット。
一つをあければ並ぶのは、可愛い衣類が沢山で。
どれも全部小さく細い彼女に合わせた良いサイズ。
一つをあければ並ぶのは、ドールハウスとお人形。
豪華なお屋敷のミニチュアと、老若男女の人形と。
人形の服に家具にご馳走。色とりどりの折り紙も。
一つをあければ並ぶのは、きらきら光に煌いた、
尖って鋭い沢山の玩具。
小さなものから大きなものまで、手入れが行き届いてきっときっとよく切れる。
玩具の中から小さな手は、小さなハサミをとりました。
お屋敷のミニチュアを広げると、折り紙をハサミでちょきちょきちょき。
緑の折り紙は森の木々に、赤や黄色の折り紙は、庭に咲き乱れる花たちに。]
[笑い声が次第に小さくなる。
――す、と顔から笑みが消えた。
テーブルに近づき彼の愛用のナイフとフォークを拾い上げ、念入りに見る。――変色は無さそうだ。台所の水で洗い、水を落とせば外套を着なおし、懐へ。
広間へと戻る。
窓の方を向く。満月が眩しい。
光球を暫し見詰めた後、目を静かに瞑り――この夜に起こった事を思い――――――笑みを浮かべた。
声を出さずに笑いながら、歩を進めると、彼は広間の扉の向こう側へ*消えた*]
ランプ屋 イレーネがいたような気がしたが、気のせいだったようだ……(ランプ屋 イレーネは村を出ました)
ランプ屋 イレーネ が参加しました。
[此処は神の創りし箱庭。
僕の問いに男が答えたのはそんな言葉、だったと思う。ぽつりぽつりと呟かれるものを拾い上げるのはなかなかに大変だったけれど。蒼い髪の青年が廊下で言っていた意味は理解できた。]
冗談じゃない。
[何とか男との問答を終え、言われて居た書斎とやらに向かう途中、零れた溜息。]
・・・・出られないだなんて。
[苛立ちが募る。例えそれが可哀想な男の妄言だったとしてもだ。]
[機嫌の悪い理由はそれだけでは無くて。
僕を含めた、一見共通点のない人たちが此処へ集められた理由。何よりも普通で平凡な日常を望む僕にとっては、それは性質の悪い冗談としか思えなかった。此処に居る皆が同じ人狼の血を引いている、だなんて。
他人の前では決して出さないであろう不快な感情が僅かながら滲む。書斎らしき部屋の扉を勢い良く開いた。]
[立ち並ぶ棚の中の本を『検索』にかけようとしたけれど、此処では如何やら魔法は使えないらしい。仕方なく一つ一つ本を調べていたが、特にめぼしいものは見つからない侭、気付けばもう幾時間も過ぎていた。流石に疲れた。
半ば諦め、部屋を後にしようとして。]
・・・・ん。
[ふと、机の上に目が行く。一冊の本が置かれていた。先程まであんなものあっただろうか。]
[本は如何やら誰かの日記のようで。最初の貢に『-月-日 箱庭完成』とだけ記されて、後は空白。]
何だ此れ・・・・
[男が言っていた“神”とやらの日記なのだろうか。
何となく気味悪さを感じて、本はその侭に部屋を出た。]
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