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そして、物語は動き出す。
目覚めたものが何処へ向かうか、それは一人一人の思うがままに。
どうやらこの中には、村人が5名、占い師が1名、霊能者が1名、守護者が1名、聖痕者が2名、狂信者が1名、智狼が2名いるようだ。
おお、どうやら全員、揃ったようじゃな。 皆に大事な話がある。
先日から噂になっておるので、皆も聞いておるやも知れんが……この地に『人狼』と呼ばれる脅威が潜んでいるらしい。
噂の真偽の程は定かではない。 何事もないとは思うが、皆、念のため気をつけてな。
― →広間―
[鞄の中に仕舞われている薬の包みを一つ取り出し懐に忍ばせる。
直ぐに必要になることはないだろうけれど
それは女にとってはお守りのようなもの。
持っているだけで安心できるから常に持ち歩くようにしていた]
そろそろ自衛団長さんも来られるかしら。
広間に戻りましょう。
[自らに言い聞かせるように呟いて部屋を出る。
他の者に倣い使用中の札を扉に掛けておいた。
拙い足取りで階段を下りひっそりと広間に戻れば
司祭の姿が見えて、驚きにきょとんとしてしまう]
そうですよね、食事であれ酒であれ、楽しんでないと味もいまいちに感じてしまう。
それだと勿体無いですものね
[エルゼ>>0:425の話を聞きながら頷きマグカップに手を当てて、熱を手に移し少し冷まし、程よい熱さになったところでまた一口して]
え、これって強いほうに分類されるの?…俺って強かったんだな。
[からかうような笑みのエルザ>>0:425に自覚してなかったのを露呈する。まあ今までが今までだけに仕方ないのだろう]
[そしてカクテルについて語る>>0:426を見て、聞いていた]
ってことは、作るほうも楽しいってこと…なんでしょうね。
[話す内容というよりも、エルゼが話す様子を見て思ったことを口にした]
─広間・暖炉傍─
[姉妹の反応、それぞれにやれやれ、という感じで息を吐く。
玄関の方が騒がしさを増したのは、その頃か]
……また随分と、人が増えたようで。
というか、本気で、何考えてんの、爺様……。
[新たにやって来た者たち。
司祭までここにいる、という事態に、思わずこんな言葉が口をついた]
―二階→広間―
[不意にまた咳の前兆が襲ってくる。
ブリジット達が部屋に入るのを見て自分もまた向かい側の部屋に入り。隣に姉がいるだろうと思えたから、寝具に顔を押し付けてやり過ごした]
っは。おかしいな。
いきなりこんなになるなんて。
[深呼吸を繰り返して、少ししてから部屋を出た。
階段を降りてゆくと自衛団長も入ってきたが、それよりも]
……な、んで!?
[愕然として司祭を見た]
─ 二階廊下→階下へと ─
んー?
[振り返ると主の翠色の目がこちらを見ていた。
物言いと>>0:423>>0:428群青色が笑むように細まる。]
ってもなぁ。
お嬢に洗いモンやら荷運びやら、させるのはちょーっと良心が咎めるのよネ。
[見えないところでならともかく、見てしまうと手を出してしまうのは長年染みた習性だった。]
ま、体質みたいなモンさ。そう気にしなさんな。
伊達に9年も付き合いがある訳じゃねぇからナ。
[へらりと笑うと、ブリジットの頭にぽんと手を置いた。
最近はあまり撫でる事もなかったが、昔はよく起き上がれない彼女の頭を撫でたりもしたものだ。
自分の荷物はベッドの方へと投げて、そのまますぐにブリジットと下へ降りるべく足を向けた。]
よう。
[階段から降りてきた妹に似た存在の姿を見えれば、手を上げて挨拶をして。]
教会の人間に犯人がいると思ってるのかね?
[ふぅ、と小さく息を吐きながらスティックから零れそうな灰を持ち運び可能な灰皿に落とす。]
─広間─
……で。
大分集まったというか、集められてるけれど。
爺様、まだ来ないのか?
[暖炉傍を離れ、入ってきた自衛団員に問う。
当人の訪れは、その直後か。
翠がやや、険しさを帯びてそちらに向けられる]
……来たって事は。
そろそろ、話してもらえる……って、事かな……団長。
[肩書きでの呼びかけに、団長は僅かに眉を動かすものの。
それに対しては何も言わず、ただ、頷いた]
―一階・広間(暖炉傍)―
[妹の内心が解るわけではないが、多少は読めるものがあり、時折彼女もこちらを羨ましく思っているのは感じていた。
お互いにないものを求めるあたりは、やっぱり似ているのかもしれないと思っていた。
互いが、互いを埋めあうことは、二つの身に分かれた時からできないことなのかもしれない
それでも、二人でいれば補いあうことはできると、自分はそう信じたかった]
なに?
[エーリッヒが息を吐く様子に思わず反応してしまってから、
続いた言葉に意識はすぐそっちに移った]
教会関係の人が、ずいぶんと多いんだね。
[祖母が健在の頃はエーファはよくそっちに出入りしていた気がする。
自分は初めの頃は何回か一緒に行ったが、徐々に教会の存在は好きになれずあまり行かなくなっていた]
─広間 カウンター内─
[フォルカーについてはエーファの時同様、あまりオレの記憶には無かった。
だから、姿が見えても特に反応はしない。
けれど、その後に現れた姿を見て、オレは翡翠を見張った]
おいおいおい、教会の人間が3人目?
自衛団マジで何考えてんだよ。
[開いた口が塞がらないとはこのことか。
でもオレはその時、更に驚くことになるとは思っていなかった。
何でアイツがこの村に居るんだ!?
まさか自分の故郷で会う羽目になるとは思わなかったぞ…]
[驚きは喉奥に飲み込んで、オレはゼルギウス>>2へと視線を移す]
ま、そう言うことだ。
気分ってのは結構重要なんだよな。
[自分の酒に対する耐性の強さを自覚していなかったらしいゼルギウスに、オレはまたくつくつと笑いを漏らした。
まぁカクテルとかだと強さが分かりにくいからな、飲んでても]
酒に弱いよりは良いだろうよ。
強いからと言って過信は禁物だけどな。
ん? おぅ、楽しいぞ。
楽しくなかったらこの仕事続けてねーって。
[バーテンダー目指し始めた時の理由はあれだったけどな。
今はホント楽しいんだぜ]
邪魔するぜー。
[殴り書きした身上書を自衛団員に投げ渡し、ナップザックを担いでぐるりと辺りを見渡す]
……なんつーか、死んだじーさんてのは、よっぽど人に恨まれてたのかよ?
[なんでこんなに容疑者がいるんだ?という疑問には、自衛団員は答えずに出ていった]
─二階廊下→一階・広間─
そうね。
…もう、9年にもなるのね。
初めて会った時は、アーベルはすごいお兄さんに見えたものだけれど。
[頭に置かれた手と言葉>>6に、懐かしむような表情で笑みを零した。
今も兄のように慕っているのは変わらないけれど、ベッドの上から見える景色と本の中でしか知らなかった世界を教えてくれたのは彼だった。
野を駆ける楽しさも、命を奪い糧とする事実も、全て彼が聞かせてくれたから知ることが出来たのだと、それを伝えたことは無いけれど。
アーベルも同じように部屋に荷物を運んだのを見、共に階下へと降りればまた新しい顔が増えていて目を丸くした。]
司祭、様?
どうして司祭様まで…?
[エーファによく似た少女や、顔に傷のある男性もいたけれど、それよりも司祭の姿を見つけた驚きが勝り、口から戸惑いが零れた。]
[見間違うはずも無い司祭の姿。
掛けられた声に漸くはっと我に返り]
よう、じゃありません。
如何なっているのですか?
[クレメンスの言うように教会の人間が自分を含めて三人も。
現れた自衛団長へと視線を移して問うてみるも
それに対する答えは彼の口からは聞けぬことか]
ありゃりゃ?
[エルザに続くようにしてクレメンスがやってきたのに気づいた]
……教会の人間全てつれてくるなんてことないよな
[双子とか。教会ものたちとか。患者たちとか。外にでてたものたちとか。なんだかセットでやってきてる気が強くした]
冗談、だろ。
何だよこれは。
[片手を挙げる若い司祭には軽く頷きを返しながら、低く唸るように呟いて自衛団長の方を睨んだ。
説明があるならと黙る程度の理性はどうにかもっていた]
─広間・暖炉傍─
[おろり]
[2人を交互に見遣るうち、現れた新たな存在は]
司祭、さま……?
[ナターリエやライヒアルトを見た時以上に、赤が円くなった]
え、だって、神に一番近い人、なのに……
[困惑を露わに口にする]
[視線はそのまま、その後から入って来た人に向けられる]
─広間─
……で、どういう基準で、集められたわけですか、俺たちは。
[返された肯定に、更に問いを重ねる。
階段から降りて来た者たちの姿を見、広間に全員が集まっている、と確かめた団長は、ゆっくりと口を開き。
今回の『召集』の意図を話し始める。
老灯台守の死。
亡骸が見つかった場所と、爪痕の如き傷。
その状況の不自然さから、たどり着いた結論とは]
……なに、それ。
[それは、期せずして、自身の研究テーマ──即ち、『人狼』の伝承だった]
ええと、なに?
ここに集められたのは、灯台守のじっちゃんの、殺害容疑者ってだけでなく。
『人狼』である可能性まで、考えられてる……って?
……じい……団長。
それ、冗談として、物凄く、タチ悪いし、出来悪い。
[説明された内容を反芻しつつ。
団長に向く翠は、険しさを帯びていた]
俺だってしらん。
時たま灯台守の爺様の様子見に行ったりしてただけだよ。
[こっそり灯台守の爺様と酒を酌み交わすこともあったのだが、言えるわけもなく。]
[そして続いたエルザの反応>>10と入ってきた男>>12に知り合い?というような眼差しが無自覚にでていたことだろうが]
そうそう、気落ちしてたらよくない。
病気だって治らないしね。それはなんだって同じようなものだよね
[くつくつ笑うエルゼ>>11に病は気からと。と薬師視点にて気楽な笑みを返して]
そですね、強いのならそれだけ色々楽しめるんですし、お得です。お得。
…ええ、こうしてお酒を振舞うだけじゃなくて誰かと喋ったり、それもまた仕事なんでしょう。なんだって、いやいややっていい加減な気持ちでやるわけにはいかないですしね。
[己もまた楽しんで…好んでいるのだろう。
母は一切自分に薬師にさせようとしなかったというのにこうして見習いをやっているのだからなんて考えながら口にした。]
─広間 カウンター内─
エルザって呼ぶな馬鹿。
つーかお前こそ何でいんだよ。
[マジで何でいんだよ。
ヴィリー>>18に名前の訂正を求めながら、オレは奴に問い返していた]
オレは久々の帰郷だったんだよ。
…何の因果かここに押し込まれたけどよ。
─ →一階・広間 ─
えー、今でも凄いお兄さんですヨー?
[主の笑み>>13には、おどけて返した。
彼女の胸のうちは当然知る由もないが、細かい気遣いやらは雇い主としては勿体無いくらい十分すぎるもので。
もう一度ぽんと頭を撫でると広間へと戻った。]
うっわ、なんだこの面子。
[広間へと降りてきて、増えていた者を見てつい漏らした。
教会だらけ、とうっかり呟きそうになるのを何とか堪えたが、小規模な中に3人は多いだろ、と密やかに思う。
ついでに見覚えありすぎる顔に、今度は軽く噴いた。]
ぶっ…フォルカーじゃねぇか。何よお前も?
[そう口を開くも、団長の話が始まったので足が止まり、そちらを見た。]
[ライヒアルトもクレメンスの登場に驚いているよう。
義兄からの応え>>21に漸く納得の態を見せた。
司祭である彼の言葉を疑うことなど考えはしない。
それだけで、という気がしなくもないのだけれど
自分が集められた理由も些細とも思えることだったので
問いただすことはしなかった。
エーリッヒの言葉を切欠に始まる自衛団長からの話。
老灯台守の死が『人狼』なる存在と関連付けられれば言葉を失う]
――……。
[女の貌にはじめに過るのは驚き。
見開かれた眸はやがて悩ましげなものとなり
何か思うところがあるのか神妙にその言葉を聞いていた]
[エーリッヒが自衛団員に問いかけていた>>8などということは知らないが全員集まったということなのだろう。ところでようやく自衛団長が登場していた。
語られる話はカクテルを楽しんで飲むとい行為を妨害するには充分である。
老灯台守の死の容疑者。までは許容しよう。いや許容したくないけど]
人狼?……って。御伽噺かなのかの?
[現実感の得ない疑いというのにちょっと呆然とした]
─ 一階・広間 ─
…………。
[ここに集められた目的と、事のあらましやら聞くと、軽く口笛吹いた。]
へーぇ。どうりで。
そりゃ子供だろうが病人だろうがかき集めてくる訳だワ。感心するわー。
[別に冗談でも皮肉でもなく、本当にそんな心境だった。
そして容疑者と呼ばれた者らを、改めて見回した。
無意識に、手が胸元に触れた。
服の下には黒い小瓶があるが、外からは見えない。]
……団長。
俺も、ここんとこ、そっちの方面集中的に研究してたから。
……『人狼』が、単なる御伽噺でない、っていう、その点については、同意する。
できるよ?
けど、それとこれとは、別問題。
いくらなんでも……。
[ないだろう、という言葉は、厳しい一瞥に遮られる。
後に引かぬ、という意思の宿った瞳に、軽く、唇を噛んだ]
……頑固爺め。
大体、もしそうだとしたら、一箇所に押し込めとくのは……。
[危険だろう、と。
言いかけた言葉は、途切れた。
その先の意図が、読めてしまったから]
[ゼルギウスの言葉>>22は聞こえてたけど、それは爺が言った話でほとんど吹っ飛んだ]
何でそこでお伽噺の登場人物が出てくるワケ?
人狼だなんてそんなもん───。
[いねぇよと思ったけど、爺の表情が真剣過ぎて言葉に詰まった。
そういや灯台守の爺さん、獣にやられたのか人にやられたのか分かんねぇって言ってたっけ…?]
しらんって。それだけで……。
[尊敬する兄のような存在である司祭の言葉に、深緑は剣呑な光を浮かべかけた。>>21
『人狼』の話がされてゆくと、それは少しずつ戸惑いに変わってゆく。混乱しすぎて訳が分からなくなってきた]
そんなために、ここまでの準備を?
─広間・暖炉傍─
[アーベルがフォルカーの名を呼ぶのを耳にして、そっとそちらを伺うが]
[知り合いなのかと尋ねる暇はなかった]
じ、んろ……う?
[自衛団長の言葉]
[何処かで聞いた響きが、いつか絵本で見た怪物を連想させるまでには時間を要して]
[きゅ]
[無意識に右手が握られた]
─広間 カウンター内─
[お前容疑掛けられてんだから話聞けよ。
ヴィリーの様子>>27にそんな突っ込みを内心でしてたら、相手が呼び名を改めたか確認するのを忘れた]
里帰りっても、顔出したらまた直ぐ出発するつもりだったんだけどな。
災難にも程がある。
……お前今回はここで稼いでたのかよ。
時期悪いぞ?
冬は漁なんてほとんど出ねぇし。
ここで稼ぐくらいなら、少し離れたところにある小せぇ街に行きゃ良かったのに。
つか、お前団長の話聞いとけ、一応。
[やっぱ口に出して突っ込んでおいた]
とりあえず、一杯飲みてーんだけど、なー。
[この様子じゃ無理かしらん、と、カウンターを背に寄りかかった体勢のまま、人々の顔を見回す]
人狼、ねえ。
[呟く顔には、笑みが浮かんだまま]
人狼って、そんな。
…御伽噺、でしょう?
[容疑者として集められたことは知っていたが、人狼という言葉は聞いておらず。
零した呟きは、誰かの耳に届いただろうか。
無意識の内にアーベルの服を掴んだのは、困惑した心の現われ。]
[エーファが頷いて返す>>25のに、一番この中で似つかわしくないのはエーファだと思うのは自分だけだっただろうか?
自分にとって知ってる人も何人かはいたが、妹ほどの特別な反応を示すことはない。ただ一人を除いて]
ああ、アーベルもなの?
[理由はなんとなくわかる、自分と同じく自衛団員に快く思われてないことは知っていたから。
それから、すぐに始まった団長の説明に会話は一時中断、エーリッヒの反応にそちらをじっと見てから]
人狼、ねぇ。
[伝承くらいは祖母だったか、教会にいった時だったかに聞いたことある気がする。あるいはエーファから聞いたのかもしれない]
…猛獣使いとかでもできんじゃね?
[亡骸が見つかった場所と、爪痕の如き傷の不自然さからとのことだが、獣か人かということで、安直に合体させていいものか。それともそれすらも疑えないようなもんだったのかはわからないけれど、はぁと嘆息して既に先程のからのエルゼとの会話を続けるのもなんだなと、カクテルを全て飲み干す]
あ、やっぱり知り合い?なんですね。
[顔に傷のある男とエルゼとのやりとりをみて言う]
こんなときにいうのもなんですが、初めまして
ゼルギウス。村で薬師をやってます。といっても本物は母で俺は見習いなんですけどね。
[と、自衛団長の話を半ば聞き流している男>>27へと簡単な自己紹介をした]
[団長の意図は、読める。
わかるからこそ、それを問い質したくない、と思うのは血縁故に。
全体の安全のために、少数を危険に晒す。
この人は、それを厭わずにできる。
できると、知っているから、逆に苦しくて。
問いを続ける事はできず、目を伏せて、肩の上の真白を撫でた]
[戸惑いながら、他の人がどんな反応をしているのか見回して]
そういえば。
エーリの調べていた伝承ってその辺りのものだったっけ。
[単なる御伽噺、で済ませるには随分と揃っていた資料を思い出す。
途切れた言葉に首を傾げて。思考が追いつくとそのまま沈黙した。>>30]
お前ここに碌な酒置いてると思うか?
[態度の変わらぬヴィリー>>36に呆れた視線を送った]
氷も無ぇからな。
ストレートになるぞ。
[言って、ホット・バタード・ラムに使っていたラム酒をグラスに注いで出してやった。
量はシングルだ]
『人狼』……ですか。
左様な理由で呼ばれたのですね。
[自衛団長の話が終われば、小さく吐息零し
何処か諦めたような納得したような様子で呟く。
胸元に輝く銀の十字架をぎゅっと握り締めて微かに目を伏せた]
――で、『人狼』の話の他に、
あんたら自衛団が掴んでる情報ってのはあるのか?
[弟のような存在の深緑に剣呑な光が浮かびかけたのは承知していた。
そして、団長の話を聞いて『人狼』という存在が出た以上、
自衛団がとる行動は読めてしまう。]
(…ま、当然っちゃ当然だがな。)
[思いを口に出すことなく、一つ大きく息を吐きながら肩を落とした。]
―広間・暖炉傍―
[エーファは幼く見られがちだが、これでも14歳であり]
おとぎ話、じゃ、……ない、んですか?
[おとぎ話を鵜呑みにする程の年齢でもないから、戸惑いながらも小声で否定しようとして]
[けれどもエーリッヒが団長に掛ける言葉が聞こえ]
[不安そうに眉が寄った]
[握ったままの右手は不意に温かくなり]
[姉の手がそれを包んでくれていることに気づいて、そっと横目を向けた]
[人狼の話。自衛団への問い。それは他がやっている。
二度手間になるから...はただ耳を傾けるだけで]
ええ、ヴィリーさんですね。容疑者同士って言う嬉しくない出会いですがよろしく。
って…いや、まあ…ね
[と自己紹介を終えて、続くエルゼに対する評に微苦笑した。
実際昔女性と間違えてる...からは何もいえないのである]
…馬鹿じゃないの?
冬の海とか、どっちかっつーと傷心旅行とかじゃねぇの、それ。
[ヴィリー>>43に向ける翡翠は呆れたもののまま。
コイツの考えることやっぱよく分かんねぇ]
聞き飽きたって。
前にも聞いたことあるのか?
[続く言葉にオレは翡翠を瞬かせ、軽く首を傾げる。
揺れる長い髪。
仕草が女性的に見えるかもしれない、が、こればっかりはどうにもならない]
『神に逆いし異形、祝福されし使徒により滅ぼされん』
だったっけ?
[流石に大きな声で言う気にはなれず。
エーリの近くへと少し寄ると、潜めた声で覚えている文を呟いた]
……伝承は伝承でいいのに。
[それまでずっと自衛団長を睨んでいたから、目が痛くなってきた。眉間を指で揉み解す]
知り合いっつーか。
前に同じ酒場で仕事したことがあるだけっつーか。
[ゼルギウス>>39には微妙な面をして返した。
何でか良く話すようになっちまったんだよな。
そんなことを思い出していたら、ヴィリーの声>>48が耳に入る]
黙れこの野郎。
エルザ呼びと良い、毎度のその軽口と良い。
お前オレをからかってるだろう。
[ヴィリーに向ける翡翠はじと目になった]
おー。まぁ俺はだよネー、って感じなんだけどナ。
[同じく自衛団と折り合いの悪いフォルカーとは、年齢差はあれど似たもの同士でウマが合っていたのか言葉は気安い。
フォルカーへの話の続き>>38や、主の問いかけ>>33を聞く前に団長の話が始まってしまい、暫くは軽く服の上から小瓶をなぞるように動かしていたら軽く重みがかかった。
おやと顔を向ければ、主が服の端を掴んでいたので、先と同じように頭を撫でた。
少しは落ち着くだろうかと。
御伽噺との言葉には、即座に肯定する言葉は出なかった。
長いこと旅をしていた時には、見るもの聞くものもあって、こちらもほんの僅か困ったような表情になった。]
……まぁ、ほら。
暫く何も無ければ、人狼なんて居ませんでしたって話になるだろうしネ。
[辛うじて出たのはそんな言葉だった。]
…ナータ?大丈夫?
[眉間から手を離すと、胸元で手を握り締めて目を伏せている姉の姿が見えた。>>44
同じようにショックを受けているらしき少女エーファの傍には、半身である姉フォルカーの姿が増えていたから。きっと大丈夫だろう。>>47]
それは奇遇というか…なんかこうアレだね。
偶然としては出来すぎだね。
[微妙な面持ちのエルゼ>>52にいう
実際外で出合って再会して、こうなって…などと思う中。]
あ、そうそう、ご馳走様。
こんな状態じゃなくてゆっくり楽しめるときに飲みたかったけどそれでもありがとね
[と、ヴィリーに渡すのとは入れ違うように空になったマグカップを見せて礼をいった]
[名を呼ぶおとうとの声>>55が聞こえて少しだけ顔をあげる。
気分が優れぬのは彼も同じか。
微かに眉間に残る皺に女の細い指先が伸びる]
ラーイこそ、大丈夫?
[話してしまいたい事があるけれど
今、此処で其れを紡ぐのは躊躇われて
おとうとに向けるのは気遣う言葉]
私は……、へいき。
[体調が悪いわけではないからそう声を返して
微笑もうとするけれど、少しぎこちないものとなってしまう]
人狼を滅ぼすだなんて遠い世界の話。
そう思ってたからこそ、探すのも気にならなかったんだけどね。
[同じく、実在を疑うのは難しい。
眉間の手はすぐに離れて姉を気遣い。
首を傾げる友人には首を振った。>>56]
大丈夫。
立て続けの信じられない話に、少し頭痛がしただけ。
[言いながら、ゴホゴホっと何度か咳を払う。
纏いつく不快感に、解したはずの眉根がまた寄った]
もし『人狼』の他に、この中に『神の加護の象徴』を持ったものがいるのを期待してるとしたら、
そうとう天文学的な数字だと思うがね。
[ぎゅ、とアロマスティックの火を消すと、
短くなった物は携帯灰皿へ、
吸い口はケースに入れて胸元へと戻す。
ナターリエ、ライヒアルトの様子に気づくと]
大丈夫か?
気分悪いなら椅子に座るなりなんなりしたほうがいい。
[エーファからの視線を感じて、そちらを見ると珍しくやさしげな表情を浮かべていただろうか。
それもそれほど長い時間ではなかったが]
容疑者ってことは、まだ犯人と決め付けられたわけじゃないな。
[それはエーファを安心させるためだったのか、自分に言い聞かせるためだったのか、どっちでも同じようなものだったかもしれないが]
[ライヒアルトが咳き込めば今度は此方が柳眉を寄せる番。
クレメンスの問い掛けに不安げな表情を浮かべ]
お義兄さま。
私よりもラーイが……
何だか具合が悪そうなの。
[ひそりとした囁きは義兄に向けて]
まぁ俺もあちこち放浪する身だからな。
その偶然が無いとは言い切れないところではあるんだが…。
誰が故郷で遭遇すると思うだろうか。いや、思わない。
[無駄に反語にしながらゼルギウス>>57へと返す。
マグカップが返って来ると、受け取って]
おぅ、お粗末様。
んじゃあまた今度ゆっくり出来た時にでも。
お袋さんのとこに顔出しに行く時とかな。
[爺の話は信用して無かったから、そんな言葉をオレは返した]
……はぁ? マジで?
[示されたヴィリーの片目の傷痕>>58。
紡がれた言葉に、驚くように翡翠を見開く。
……が、たっぷり間を空けて紡がれた言葉に、オレは無言でヴィリーの額目掛けてグーパンチを繰り出した]
何発か殴らせて頂きたい。
[もう殴りかかってると言う突っ込みは受け付けねぇ。
オレはもう一度じと目になって何度かパンチを繰り出していた]
[問いかける、こちらの内心は知ってか知らずか。
団長は、態度を崩す事無く、最終的な決定を伝える。
老灯台守の殺害犯──『人狼』の被害を最低限にするために、ここに集められた者を一時村から隔離する事。
どうしても入用なものがあれば、団員を介して届けるが、村との行き来は禁じる、と。
『人狼』をどうやって見つけるのか、どう判断するのか、という点の言及はなかった]
……いや、それを説明しないのは……あー……いいよ、もう。
多分、そっちより、俺の方が知ってそうだから……。
[伊達に研究テーマとしていたわけではないから。
言葉を濁す様子に、ため息混じりにこう言って、額に手を当てた]
[不安げな表情になったナターリエの様子に、
安心させるように笑いかけながら、軽くナターリエの頭に手を乗せてから]
ラーイ、咳き込んでるんなら落ち着くまで座れ。
[と指示をして。
従っても従わなくても小さく息を吐いた。]
ナータが平気ならいいんだ。
[伸ばされた指は拒むことなく。>>60
けれど咳が出てしまったのですぐに顔を横向けてしまった]
分かりました。クレム司祭。
少し座っておくことにするよ。
でも、そんな情けなさそうに見えるかな。
[教会を手伝う時の答え方をして。
ソファの一つに腰を下ろすと苦笑しながらクレムを見上げた。>>72]
ちょっと風邪っぽいのかもしれない。
心配しないで。
[言いながら少し顔を俯けた。立て続けにまた咳をする]
[『神の加護の象徴』。
物心つく前から教会で育った女には聞き覚えのある言葉。
けれどそれよりも今はおとうとの方が心配でそれについては言及しない。女がもつのは象徴ではなく、ただ消えぬ傷痕で――。
一瞬過るのは、怪我を負ったときのあの日の光景。
ぼうと仕掛けた菫の眸に映りこむのは義兄の微笑み]
……お義兄さま。
[おとうとの事は義兄に任せていれば大丈夫だろうか。
頭へと触れるあたたかさに少しだけ安堵の色が浮かんだ]
隔離…はまあ、前から聞いてたとして…どうやって見つけるのか。本気で人狼なら残ったものの安全やらは考えてない。か。
[後で取り調べでもあるのか否か。などと考えつつ]
そのひっくい可能性が起きちゃったってことですね。
[反語までするエルゼ>>67に微笑をして]
うん、お願いね。母さんも喜ぶよ。
難儀なことが終わってからだけどね。
[真偽がどうであれ、出れないということに変わりはないのだけはわかっていた]
[団長の決定は一応聞こえてたけど、今は目の前が優先。
一発目が入ったから、連続でヴィリー>>71に拳を飛ばして行く]
煩い、黙れ、エルザって呼ぶな、ちゃん付けもするな。
いい加減呼び名直せっ!
[そのうち息が上がってパンチが止まるのがオチだけども。
そうなるまでは受け流されてもオレは諦めない]
で、ヴィリーさんは難儀なことがよくあるっていってたけど、こういうときはどうしてました?
[>>58の冗談には最初驚いて、その後のエルゼとのやり取りを見つつ、こういうことはよくあるといっていたヴィリーに聞いた]
―広間―
[人の声、増えたような気配。
目を閉じたままに一応理解はしているのは、商人として動くようになって出来るようになったこと。
団長、と。
エーリッヒが呼びかける声が届くと、ぼうっと目を開けた。
端っこの方で小さく欠伸をして、かけてもらった毛布をしっかりと畳む。
周りの人々を見ては、さて誰だろうと思う顔もあったけれど、今は問いかけることもない。
ただ、ギュンターの言葉を聞いて、眉根を寄せた]
じんろう?
[名も知っている、だけれどまさかそれをここで聞くとは思わず、気の抜けたような声になった。もちろん、眠気のせいもある]
[ライヒアルトの額へと指先が触れるのは一瞬。
熱を確かめることも出来ぬままそれは離れて]
ん。心配してくれてありがとう。
でも、私のことよりも……、自分のことを大事にして。
風邪なら無理しない方がいいわ。
こじらせでもしたら、大変だもの。
[薬師見習いであるゼルギウスにちらと視線を向けてしまうのは
彼に診てもらった方がよいのかという考えが過るからで]
心配するなって言ってもダメよ。
ラーイのことなんだから、心配するに決まってるでしょう?
[咳がおさまらぬおとうとをじっと見詰めた]
……まったく。
いくら、薬師んとこのがいるとは言え。
[広間を見回し、視線を止めるのは、ゼルギウス。
それからまた、視線をめぐらせて]
……目に見えて体調が悪いのがいるってのに、隔離するとか、どうなんだよ。
[ソファに座るライヒアルトを見て、またため息。
勿論、言った所で聞かないのはわかっている。
『わかっている』、で諦めがつく辺り、多少の嫌気も差すのだが。
なお、自分の体調は棚に放り投げているのは言うまでもない]
[別のところで喧騒が起こっていたが、そちらはエーファの意識の外のようで]
[ゆるり]
[団長の決定が聞こえて、そちらに視線を戻して]
……かく、り。
[その言葉の意味するところは]
[顔色は優れない]
だって、こんな時に。
[頭に手を乗せられると、続いていた咳が止まった。>>78
普段よりも熱が高いと、兄のような存在なら気づくかもしれない]
それはそんなに。
ただ胸が少しムカムカしてる。
[クレメンスの問い掛け>>85にことりと頸を傾げ
彼の視線の先を追う。
観察すること暫し――]
んー…、交流を深めているだけ、だと思う。
[険悪だったり殺気が宿っている様子は感じられなかったので
じゃれあい、と判断したらしい]
[団長と話すエーリッヒの姿。
孫との会話というようには思えなかったが、それは置いておいて、
まだぼんやりとしているのか、ゆるく瞬いた。
隔離。
それから室内へと視線をめぐらせて]
……
[なんか賑やかなカウンターの方では何やってんだ、って顔をした。が、ソファから移動するつもりもなく、はふ、とまた欠伸]
でも、本当に平気だよ。
俺よりずっと気をつけた方がいい人達がいるでしょう。
例えば、そこに。
[軽く指差したのは、伝承を調べていた友人の方だった。>>84
深緑の視線は彼と話しているブリジットの方にも流れた]
ふむふむ、やっぱりそんなものですよね。
なら堂々としてよっと。怖がっていてもいいことありませんからね
[エルゼの意識が制裁に向かってる中、とヴィリーにとってはじゃれあいのようで>>90の話に頷いて答える。その後、ひそひそとされる言葉には、にやっとだけ口元をゆがめて応えた]
[隔離、という自衛団長の言葉>>69にぴくと肩が揺れる。
どうやって見つけるか、とゼルギウスの声>>77が聞こえて
女は微かに眸を伏せ、髪と同じく金の睫毛を微かに震わせた。
次いで聞こえたのはエーリッヒの言葉>>84。
意識がそちらに向けば震えは消えて]
エーリッヒさんこそ、大丈夫なんですか?
[自分の事を棚にあげる彼に頸を傾げてみせる]
ま、お二人は昔なじみとの交流を深めるのに忙しいらしいですし、俺も俺で、ちょいと抜けますね。
[とエルゼとヴィリーの二人にことわりをいれてから席を立つ。
向かう先は、人狼の話、及び、そのあと問いを重ね続けていたものたちの元で]
大丈夫?
[それはライヒアルトに対して、でもありエーリッヒ宛でもあり、ブリジットに向けてでもある。どこから反応が戻るかはわからないけれど]
[自分も不安に思う気持ちは同じ、それでもエーファが不安にしていると守らなきゃと思う気持ちが働く。
姉なのだと、それは単に与えられただけの役目に過ぎず、二人は本当は一緒で、その間にどちらが上ということはないはずで。
それでも自分にとって、それが大事な事のように]
エーファ、俺がいるから。
だから、大丈夫だよ。
[自分にできたのは根拠も何もない、ただの言葉でしかなかったけども]
[繰り出す拳は悉く防がれ。>>90
そのうち勢いを失って、作業台に両手を突いた。
息が上がった。疲れた。
コイツと良いゲルダと良い、何で呼び名直さねぇんだ。
……面白がってるからだな、確実に。
過剰反応しなければ良いってのは分かってても、やっぱ女と思われるのは嫌なんだよ。
くそぅ、腹立つ]
あーくそ……。
[オレは呼吸を整えて、冷めかけたホット・バタード・ラムに口をつけた]
[カウンターの喧騒は、気づいていないわけではないが、口を挟んで巻き込まれる気などは毛頭なく。
故に、傍観。
エルゼに対しては、そういう『距離』を取る、無意識の癖のようなものもあるのだが、それはそれとして]
……あの、な。
なんで、そこで、俺を見る。
[>>92 そうされる身である自覚はあるが。
やはり、目に見えて具合が悪い相手に言われると、眉も寄る。
真白の猫が、自業自得、と言わんばかりに鳴くのは無視して]
……今は、安定してるから。
よほどの事でも起きなければ、大丈夫。
[ナターリエ>>94とゼルギウス>>95、双方に告げる。
今、気を抜くと危ない、というのも、なくはないのだが、それは表に出さぬように気をつけて]
[ライヒアルトの指摘>>92に微かに笑みを零した。
自分も思っていたことだったから
ずっと一緒にいれば思うことも似てくるのかとか
そんなことを思ったのはひみつにしておく]
お義兄さま。
ラーイは、大丈夫……?
[案じるように声を掛ければ
自分と同じように案じるゼルギウスの声>>95が聞こえて
わからない、とばかりにふるりとヴェールを揺らした]
大丈夫です。
この位、休んでいれば治るでしょう。
[>>94ナータに頷こうとしたら、クラッとした。
それでも近づいてくる人に気がつけば反射的に返している。>>95]
…ん。
とりあえず、横になっとけ。
後でおまえの部屋に連れていくから。
しばらく、ラーイの食べるものは消化に良いもの、だな。
[ふむ、と考え込みながら、ナータの言葉には]
そうか。
[ふむ、と頷いた。]
少し休む?
[顔色が優れない様子にエーファに尋ねて、自分の方も少しばかり不安が表情ににじみ出ていたかもしれない]
泊まる場所ってそういえばどうなってるんだ?
[まともな説明をしてもらっていなかったので、問いかける声。
答えは誰かからあっただろうか?]
[何にせよ自分は聞かずとも、たいていのことはおそらくエーリッヒが聞くか、他の誰かが言うのだろう、
とまで判断すると、しっかり畳んだ毛布をもって立ち上がる。
もちろん、毛布を戻そうと思ってだが、どこにあったのか知らないので、ナターリエへと少し近づいた]
シスター、話中にごめんね。
本当にさっきはありがとう。助かったよ。
これ、戻してきたいんだけど、どこにあったんだろう。
[これ、と、毛布を掲げてみせてから、]
それとも、ライヒアルトにかければいいかな。
クレメンスさんはどうも、八年ぶりです。
[今更ながらに挨拶をするのだった]
[エーリッヒの安定しているという返し>>98に安堵の息を漏らす。
けれど大丈夫といいつつ大丈夫でない人も知っているから
それを鵜呑みにするわけでもなく]
エーリッヒさんもご自愛下さいね。
このような状況ですもの。
尚のこと、無理は禁物ですよ。
[修道女らしく諭すような柔らかな声音を向けた]
そんな、だって、それじゃ貴方も私達も……
─っ…ううん、ごめんなさい。
[視線が合ったエーリッヒの言>>86に、つい言いかけた言の葉。
もしもこの中に本当に人狼が居るなら、被害を増やさぬ為に隔離するという事はつまり、此処に集めた者皆を見捨てるということじゃないか。
そういいかけたものの、エーリッヒや団長の気持ちを思えばそれ以上続けることはできず、謝罪を述べた。
ライヒアルトの視線>>92には気付かなかったけれど、大丈夫かと問うゼルの声>>95にはそちらを見て頷いた。]
私は、その、大丈夫。
発作も出てないし、平気よ。
[昔よりはましになったものの、今もまだ何らかの理由で激昂したりすると呼吸が苦しくなったりする。
けれど、今はまだそれは無かったから微笑んでそう返した。
多少表情が青褪めているのは、仕方のないことかもしれないけれど。]
[ゲルダの声にエーリッヒに向けていたすっげぇいい笑顔を収めると、]
ゲルダさん、お帰りなさい。
でも、帰ってきてそうそう災難で。
[なんとなく井戸端会議的なノリである。]
そのうちに落ち着くだろう俺と違って。
そっちは何かあったら大変だからだよ。
[眉根を寄せているエーリに肩を竦めた。>>98
頬も紅潮してきているのは僅かだが、こうも観察されてしまうと気づく人も多いだろうか]
そんなに酷くないったら。
[横になれというクレムには少し慌てて。>>101
立ち上がろうとすれば、予想以上にふらついていると自覚せざるを得なかった。
大人しく座り直すが、横になろうとはしなかった]
いや、本当に。
そこまでの重病人じゃないですから…。
[毛布を手にしたゲルダにもそう言って。>>104]
――……。
[じ、とライヒアルト>>100の眸を覗く
見極めようとするような眼差しを暫く向けて
自らの額と彼の額に宛がい熱をはかろうとした]
ラーイはいつも大丈夫って言って無理をするでしょう。
私、ちゃんと知ってるのよ。
ラーイのことなんてお見通しなんだから。
[おねえさんぶってそんな事を言うが
無理に明るく紡いだ声とは裏腹にその眸は真摯なもの]
極度の緊張。不安定な精神に陥る環境。
ま、身体にとってはいろんな意味で最悪なわけだ。
さっき聞いたとは言えこれで再度聞かないわけにはいかん。
とはいっても、薬漬けなんてならんほうがいいので、こんな状態ですが横になれるのでしたらなっといてくださいね。
[と大丈夫と告げるエーリッヒへときっぱりといって。次にナターリエ>>99へと視線を移す。足の痛みは痛み止めを渡されているから大丈夫であろうとは思いながらも、わからない示すのに頷き、くらっとしたライヒアルトの姿>>100を然りを見て目を細めるも]
…大丈夫……か。
ま、休むのが一番なのはそうだけど
[そこで少し言葉を止めて]
俺らは手を伸ばす。ただそれだけ
[伸ばした手に応じられなければどうしようもない。伸ばした手が届かなければどうすることもできない。と少し神妙にいってから、表情を崩し]
ま、何かあったらいってください
[最後には軽くそういった]
黙れ元凶。
体力使わせてるのはどこのどいつだ
[肩を叩く手を払うまではしなかったが、ヴィリー>>109に対してじと目は消えない]
……おい、思っててもそう言うことは言うな。
皆気が立ってんの分かってんだろ?
[続いた物騒な言葉に、オレは厳しめの表情をヴィリーへと向ける。
コイツ空気読まないことたまにあるよな…。
読めないんじゃない、読まないんだ。
オレはそう思ってる]
…そうね、ヴァルターが知ったら心配するわね。
[軽い口調ながら気遣ってくれるアーベル>>103に微笑もうとしたものの、執事のことを思いその表情は憂いに変わった。
容疑者というだけでなく人狼疑惑までなどと知ったらどれ程心配するか解らない。
むしろいつ飛び込んでくるか─…それはゼルの母についても同じで、色んな意味で大丈夫かしら、と思ったのは長年の積み重ねから見ても仕方の無いことだろう。
座るくらいは、と言われると意地を張る程の事でもないので素直に頷き勧められるままに席に着いたろうか。
エーファの傍に寄り添う少女に声をかける>>106のを見ると、やっぱりお知り合い…というかお友達?と首をかしげた。]
災難にも程がある。
とは思うけれど。既にこういう状況になっていたら、逃げようもないんでしょうね。
[クレメンスの言葉には、溜息混じりにそう答えた。
が、続くのはこちらも世間話風]
そういえば、そちらは司祭様と呼んだほうがいいんですか。
[そしてブリジット>>107へと向き直った]
そう…だな。
[顔色が悪いのはこの事件の影響だろう。とはいえ何かあったら発作がでないとも限らない。綱渡りな事情であることは変わりないだろう。
どちらかというと安心が薬になるのだろうななんて思って]
ま、なんとかなるって。
それよか俺はこんな事態になって母さんがどうなってるかが心配だ。…主に周囲がだけど
[にはは、と冗談めかして笑って言った。
薬師としては働くだろう。でもそれ以外は……考えないでおこーっと]
[ゼルギウスから冷静に薬師として言われてしまっては、そのご母堂に対するのと同じで大人しく受け止めるしかない。>>113
不調が予想を上回っているのも分かってきたから]
…すみません。
念のための熱冷ましだけ、いただいておけますか。
後は本当に、休んでいればと思うので。
[二階までは自分で移動しておきたかったが。
冗談ではなく力が抜けてきていた。これは困った]
[冬の寒空を散歩しに行ったか弱い研究生の言う事も
大丈夫を繰り返しながら具合の優れなさそうなおとうとと同様、
その言>>111は言葉のまま受け取るのが難しい]
……そう、ですね。
[何とか肯定の言葉らしきものを紡ぎ]
けれどやはりくれぐれもご自愛を。
[エーリッヒに再度その言葉をおくった]
そっか、二階の部屋か。
ありがとう、アーベル。
[傍にいる女性は彼女かなにかだろうかと思いながら、あいにくと話に聞いたことある仕え先のお嬢様だと思い浮かんでいなかった]
アーベルの方も、大変なようだね。
[エーファ以外ではアーベルへの態度は幾分か柔らかいものだっただろうか]
ん、わかった。
熱冷ましね。っと、見たとこ風邪なのかなって思うけど…咳と喉の痛み…鼻水…最後のはないみたいだからいいとして。
どれか、もしくは複数該当があるか教えてくれるかな。
[とライヒアルト>>120に簡単に症状を聞きながら薬師として肌身離さずもっている荷を漁る。それにあわせたのを出したものを効果がいいのだ]
お前がそうでも、受ける側にしてみりゃそうならないことだって儘ある。
ああ、二階の空いてる部屋ならどこ使っても良いってよ。
使ってる部屋には多分使用中の札が掛かってると思う。
眠いからって間違って他の人の部屋入るんじゃねぇぞ。
[オレは溜息をつきながらヴィリー>>124に二階の部屋についての説明を入れた。
そのまま離れ行く姿を見送る]
ご飯と体調と怪我には俺の沸点低いのは分かってるよな?
[なぁ?とこちらを見ないようにしているエーリッヒと、大丈夫だと言い張るライヒアルトに首を傾げてみせる。]
とりあえず、おとなしくしとけ。
あと、団長?
最低でも半月は薪、食料、水が持つように 当然 してるんですよね?
まさか、してないとか言いませんよね?
俺たちを飢え死になんてさせませんよね?
[すっげぇいい笑顔でエーリッヒの祖父でもある団長を見る。
…目が笑ってませんよ、クレメンスさん。]
あー、そこの、熱出てそーなにーちゃん、なんならついでに二階に連れてくぜ?
[この場で一番具合が悪そうに見えた若い修道士に、声をかけたのは、気まぐれだったか。クレメンス辺りが、自分が連れていくといえば譲るだろうが、本人が了承すれば、真面目に二階に運んでいくつもり**]
[青ざめながら大丈夫と>>107言う主の肩に手を置いて、多少強引に近くから椅子を引いてきてそこに座らせた。素直>>115なのは良い事だね、とこれも内心で。]
そうそ。……ま旦那だけじゃなくてエステル姐さんとか知ったらおっそろしい事になるから、戒厳令でも敷いてるのかもしれんケド。
[表情を読んだのか、そんな言葉を呟いて。
手を離した後にまた視線が動いたのを見れば、んーと少し考えるように。]
あー、フォルカーはなんつーか。
友達…というか。
狩りの弟子?ボヤキ相手?自衛団睨まれナカーマ?
[適当に言ったが、どれもだいたい合っていたと思う。]
よろしい
[そして行動にまで移してもらいたいものだが、エーリッヒも素直に頷いた>>121のでよしとして]
特にエーリッヒさんのはねぇ。
本来の薬と、更に薬から出る副作用をとめるための薬が必要だもんね。
[かなり悪くなると倍々になっていく。ゆえにさっさと良好になってもらわねば、洒落にならないのは当人もわかってることだろう]
別に、ないがしろにしてるわけじゃ。
[エーリには意地を張ろうとしたものの。>>118
ゲルダからもナータのことまで出されて諭されれば、もう大人しくなるしかなかった。>>127]
咳は少し。喉はそんなに痛くないです。
[ゼルギウスの問診に簡潔に答えて、はぁと息を吐いた。熱い。>>125]
―→二階の部屋―
エーファが謝ることじゃないよ。悪いのは言いがかりつける向こうだ。
[謝るエーファにはそうはっきりと言ってから、他の人の話を聞くよりは部屋の確保を先にしようと思い]
それじゃあ、行こうかエーファ。
[エーファを連れて二階へと向かった。
そのうちの左の一番奥の部屋に二人で行ってから、エーファの傍にしばらく*一緒にいた*]
[ゲルダが掲げた毛布>>104を彼女が言うように
おとうとに、と思ったがそれは叶わず]
いえ、お役にたてたなら何よりです。
これはこの奥のリネン室からお借りしたものですが……
[リネン室がある方を指差して説明するも
彼女に持って行かせようという気はないらしく]
では、それは此方でお預かりしますね。
[両の手をゲルダの持つ毛布へと差し伸べてみせた]
あ、座るくらい自分で…もう。
…ありがとう、アーベル。
アーベルも、ヴァルターに似てきたみたい。
[>>131肩に手を置かれ座らせてもらい。
礼は言ったものの、ぽつりと零したのはここまで手間をかけてしまっていることが恥ずかしくて。
執事とゼルの母のことには、そうよね、と頬に手を当て頷いた。
フォルカーの名を聞けば、以前にお話で聞いたかしら?と首を傾げつつ。]
そうだったの、フォルカーちゃん、ね。
エーファちゃんの、お姉さん…かしら?
[そう言ったのは、エーファに寄り添うフォルカーの様子がナターリエとライヒアルトのそれに似ていたから。]
[兄のような人の言葉に、更にウッと詰まった。>>129
その辺りの実体験は一通りしているわけで。
それでもまだ横にならないのは、倒れるまでにはなっていないという根拠レスな確信と、横になったら起き上がれなくなりそうな気分から]
あ、ああ。
手か肩を貸していただければ。
[顔に覚えのない相手でも、その申し出は渡りに船だった。>>130
ふらふらしながらソファから立ち上がろうとする。
顔が真っ赤なのは熱のせいばかりでもなかったかもしれない]
ですよねー。
逃げたくても逃げれない状態は遠慮願いたいところだったんですがね。
[肩を竦めてから]
あぁ、お好きなようにどうぞ。
気にしないですから。
[と言って、ライヒアルトが部屋に戻るようなら手を貸すつもり*。*]
[本当に限界を知ってます?とでもいいたげな眼差しをしっかりエーリッヒ>>128には送りましたが、それよりも先に]
ふむふむ、咳と喉が…
[ここでは薬の調合もできやしない。いや後で探せばできるのかもしれないが、風邪薬だけでも多種類存在するため、あまりに個性的な病状でもなければ問題もなく]
はい。この粉薬。飲む前にできれば食事を…なんでもいいから取ってくれ、胃を動かしてからのほうが効果がいいから。無理な場合はこっちの丸薬も合わせて飲むように。
もしも何か変化が起きたら教えてくれ。
[と、普段の無意識に発動していた避けるような態度はなかっただろう。薬の説明を交えながら簡潔に症状を応えたライヒアルト>>134へ今日の分と経過観察という意味もあって、何回か分渡した]
――…そういうものなのですか。
[無駄に健康な女にはエーリッヒの言葉>>128がピンと来なかったようで
一度瞬いて不思議そうに頸を傾げる。
けれど彼が偽りを言っているようにも見えなかったから
やがて素直に頷いてその言葉を受け取った。
ゼルギウスによる診察>>143につとライヒアルトの方へと眼差しを戻し]
お義兄さまも消化にいいものをって言ってたし……
ラーイ、ミルク粥くらいなら、食べられる?
[薬を飲むなら、と、ライヒアルトに問い掛けた]
そんで、ヴァルターさんもやってきて俺が傍に居たら、無言で睨まれるんだろうなぁ。
[なんとなくたやすく想像がつくことにブリジット>>133と同じく苦笑して]
そうそう、病は気からっていうし、悩むより笑ってたほうがお得だ。
無意識で居てもらっても困るが意識しすぎてもダメと難しいけどね。
[表情が少しでも和らいだことにほっとしながら言った]
[ライヒアルトに声をかけて行くヴィリーにオレは小さく肩を竦めた。
迷惑掛けたりはしねぇとは思うけど、どうにも不安が勝るな]
さって、使ったもの片付けるか。
[ゼルギウスに出したマグカップと、ヴィリーに出したグラス。
それとステアに使ったマドラーやお湯を入れたポットと洗いものは少なくない。
それらを持ってオレはカウンターから厨房へと入って行った]
[頸を振るゲルダ>>145に瞬きをした。
伸ばした手は彼女が持つ毛布に届かぬまま。
迷うように視線を彷徨わせるが彼女の厚意を素直に受けることにした]
ありがとうございます、ゲルダさん。
[小さく頭を下げて感謝の言葉を向ける]
まぁまぁほら遠慮せず……って。
えええ!
ねーよ、俺旦那た真反対と思ってたんだケド。
[主の言葉に>>139珍しく群青の目を開いて、素で驚いた後で遠い目をした。
やだなーと思っているのがすぐ分る顔だ。
フォルカーの事は、名前を教えた記憶はなかったが、数度程度なら主の話のネタに持ってきたように思う。大抵狩りの話が中心で、彼女の事情やらは語ることも無かっただろうが。]
そうそ、妹が居るって聞いてたから多分そだろうネ。
会った事無いから、初見じゃ分らなかったけど…。
[性格はともかく、並ぶと流石に似てるもんだねぇとは上を見ながら呟いた。]
そりゃねぇ…うん。
ま、よくなるにこしたことはないってね。
[強い薬は逆に毒になる。というのも含めて難しいのだ。と口には出さずにいって]
んじゃま、ゆっくり休んでね。
[と、二階に行くエーリッヒを見送った]
─二階・個室─
……まったく、もう。
[小さく呟いて、翠を向けるのは机の上に出した書きかけのレポートと、研究資料。
そちらに近づくと、一際目立つ黒の革表紙の本を手に取り、ぱらぱらとページをめくった]
……興味は、あったよ。
だから、知りたいと思った。
けれど……。
[はあ、と。零れ落ちるのは、ため息]
何ができるって訳でもないのに。
……実体験なんて、冗談じゃ……。
[冗談じゃない、と。言うのを遮るように、視界が眩む。
一人になって、緊張が緩んだか。
発作の兆候、と認識するより先に、手から本が滑り落ちて]
……やべ……。
[クレメンス辺りに見つかったら、色々とヤバイ、と思うものの。
胸元基点の痛みと痺れ抑えるための薬に手を伸ばすには遅すぎて。
結局、いつもと同じ対処法──気絶という形で、異変を遮断した**]
ありがとうございます。
後で代金の方も教えてください。
[今度ばかりはきちんと心を込めてゼルギウスに感謝を伝えた。>>143
無償で貰おうとはしないのは、相手もこれを生業とするならばと思えばこそ]
……うん。
食欲はないけど、少しだけなら。
[姉の提案に食べなければ心配するかと頷いて。
申し出てくれた人やクレムの手も借りると、本格的に動けなくなる前に二階へと上がった。
言われたように薬を飲んで布団に入って。程なく記憶は*途切れた*]
[ライヒアルトが隻眼の男性の手を借りて二階に上がっていくのは、心配そうに見送って。
フォルカーとエーファが二階に向かうのは、姉妹仲が良いのね、とこんな時なのになんだか微笑ましく思えた。
エーリッヒの表情とミーレの鳴き声>>144には、ようやく柔らかな笑みで応えることが出来。
彼らが上がっていくのも、お気をつけて、と見送った。
ゼルの苦笑と、やっぱり執事のことを言われるとこちらもくすくすと苦笑交じりに笑みを零し。]
ヴァルター、ゼルに厳しいものね。
…うん、そうね。ありがとう、ゼル。
[続いた言葉には、数度瞬きをした後彼の気遣いに微笑み頷いた。]
いやいや、これも仕事だし、元気になってくれればそれでよし。
お金は終わったらちゃんと請求するから気にしないで大丈夫さ。
[ライヒアルト>>155の感謝に応える。
代金については当然ながらそうするのである。だが今手元にお金があっても仕方ないし今起きてる病気に対して手段を講じたら後払いなどしょっちゅうあることであって]
じゃ、後はよろしく。
[と、食事を取るかを聞いているナターリエ、それにクレメンス、そしてヴィリーへと向けていった]
[ライヒアルトの応えに眉尻を下げてこくこくと頷く。
具合が悪いにも関わらず気を遣わせてしまっている事が心苦しい]
……ごめんね、ラーイ。
ゆっくり休んで。
[あねという立場にありながら支えられぬもどかしさに
義兄たちの手をかり部屋に戻るライヒアルトの後ろ背を見詰めながら
かなしげにその表情を翳らせた]
[もしもその場でみていたら、気絶は対処法じゃない。とかいったりしてそうだが、そこまで踏み込んでない以上エーリッヒの有様など知ることはなく]
ってか、あれは母さんに嵌められたのをいまだ根に持ってるんじゃないかと思ったりしてる。
[大人気ないよなーといわんばかりにブリジット>>156へと答え]
ん…いや、気にするな。
見習いとはいえ薬師ってのもあるが、これは友人として…ね
それに笑ってるほうが似合ってるしな
─ →厨房─
[お湯の残りでオレは洗い物を始める]
……ほんっと、面倒事に巻き込まれたよなぁ。
[さっさと村を出てりゃ良かったか。
母親に縋られて出発延期したのは失敗だった]
[ぶつぶつと文句を言いながら、オレはしばらくの間洗い物を片付けて*いた*]
[まあ後は大丈夫かな。と周囲を見て思ったところで]
んじゃ、俺も一休みしてくるかな。
なんかあったら呼んでー
[と、最後は気楽な態度で、二階へと*あがっていった*]
―→ 二階の部屋―
―リネン室→広間→二階―
[反対側は浴室だった。
宿屋の作りははじめて目にしたが、今は浴室に入りたいとも思わずに、広間へと向かう。
片付けを手伝おうかと厨房に目を向けたものの、多分今は無理だと判断するのは早い]
僕も部屋に行くかな。
さすがにまたここで寝るのはね。
[広間にいた人たちに軽く手を振って、二階へあがる。
崖の方は見なかった。一番端の部屋にたどり着くと、ベッドにそのままもぐりこんで、身を丸めた**]
[ゲルダの言葉>>158にこくと頷き
振られる手に釣られるように手を振り返した。
食欲が無いらしい彼にはミルク粥でも少し重いだろうと
食料庫に足を運び林檎を見つけ出すと
洗い物に勤しむエルゼリート>>162の隣で其れを摩り下ろし
カップにそれを注いでスプーンを添えたものを持ち
二階のライヒアルトの部屋の扉を叩いた。
急げば薬を飲む前に間に合っただろうか。
布団に入るまでおとうとの傍を離れようとはしなかったが
彼の意識が無くなれば食器を片付けに一度厨房へと戻る]
[ナターリエとクレメンスもライヒアルトについていったろうか。
ゲルダが毛布を運ぶのは、手伝わなくて良いかしらとは思ったものの結局立ち上がれず見送るのみで。
ゼルが執事について言った言葉>>160には瞬き数度。]
まぁ、ゼルったら。
いくらヴァルターだって、そこまで大人げなくは…
[言いかけて、無いとは言い切れないと気付き視線を彷徨わせた。
そんな様子にゼルだけでなくアーベルからもツッコミを入れられたかもしれない。
けれど続いた言葉には、またきょととした後はにかむような微笑みに変わった。]
…ありがとう。
ゼルも、無理はしないでね。
[二階に上がる彼に、そう声をかけ。
自分も一度部屋に戻ろうか、と傍らのアーベルを見た。]
ね、アーベル。
なんだか此処に暫く居る必要があるみたいだし、一度お部屋に戻らない?
荷物も出しておきたいし、ちょっと休みたくなっちゃったから。
[そう問いかけ首を傾げる。
彼がまだ上がらないと言うなら自分一人で上に上がるつもりで。**]
[再び厨房に足を運ぶ頃には
エルゼリートの片付けも終わってる頃か。
流しでカップとスプーンを洗い布で拭いて元の場所に仕舞う]
……おとうと、だから。
心配になるのは、当然で……
看病するのも……、当然、よ、ね。
[確かめるように呟いて水桶とタオルを用意して
そろそろと階段を上りライヒアルトの部屋を訪れた]
――…ラーイの体調が早くよくなりますように。
[祈るように紡いでかたく絞った濡れタオルを
ライヒアルトの額に宛がう。
備え付けの椅子を寝台の傍に引き寄せて其処に座り
熱が高いようなら幾度かタオルをかえてして――。
いつの間にかそのまま寝台の端に伏せるようにして
うつらうつらと微睡の中へと誘われていった**]
ひっでぇのー。
[口で言いつつもくっくっと表情には笑みが残る。
可愛らしいという様>>161には、まぁねぇと曖昧な同意を見せて。]
まったく可愛いのと美人のとが沢山で選り取りみどりですナ。
[などと軽く言う。
暫くはそこで周囲の様子や、ブリジットの様子を伺っていたが、>>167部屋に戻るという主の声を聞いて。]
そうねェ。一旦休んでまた後で…かな?
[特に今ここでする事が思いつかない。
殆どの人間が上へと上がっていったのもあり、ならって一旦部屋へと戻る事に。
階段を上がる時にまた手を貸そうとしながら、主が部屋に入るのを見届けてから自身も借りた部屋へと戻った**]
― →二階の部屋 ―
ここにすっかな。
[選んだ部屋が、エルザの隣だったのは、多分偶然]
ふあーあ…しかし、人狼の『伝承』ねえ…
[ナップザックをベッドの上に放ると、そのまま寝転んで、あくび混じりに天井を見上げる]
あの金髪のにーちゃんが詳しそうだったなあ…
[さりげなく手をかけているナップザックの底には、固い金属の感触が、ある**]
─厨房─
おっ、こっち使う?
[厨房に来たナターリエ>>165を見て、オレは邪魔かと訊ねた。
大丈夫っぽいんで、オレはそのまま洗い物を続行。
オレが片付け終えるより先にナターリエの作業が終わったようだから、出て行く後ろ姿を見送った]
……人狼なぁ。
聞かない話じゃねぇけど、実感わかねぇ。
[方々旅していれば、自ずと噂話は耳に入る。
特に酒場なんぞで働いてると、酔った客の話─ほとんどが与太話だが─を耳にする機会が多い]
[しばらく考え込んで居ると、またナターリエが厨房へと戻って来た。>>168
考え込んで居た時間が長くても、洗い物は済まされている。
オレ様偉い。
ナターリエが流しを使うようだったから、オレは場所を空けて水樽と薪の残量を確認した]
ちっと持って来た方が良いか。
暖炉の方も使ってるだろうし。
[水はまだ大丈夫そうだけど、薪は必要そうだな。
後でヴィリーに水やってもらお、オレよりは力あんだろ。
ちょっと情けなさを身に感じつつ、オレは勝手口から外に出て、薪小屋へと向かう]
……あー、風呂用も用意した方が良いか。
つか水運ぶのめんでー…。
女子供と病人多いし、ここは男手集めて…。
……いや、今やらんでも良いか。
とりあえず薪だけ運んどこ。
[でも薪運んだら風呂入りてー…。
木くずとか被ることになるしよ。
考えながら移動してたら、外を見張っていた自衛団員に呼び止められた]
るせっ、薪運んだり水汲むぐらい自由にさせろ!
誰も逃げやしねぇよ!!
[めんどくせぇからホントは逃げてぇけどな。
んなことしたら犯人って決めつけられて追いかけられるのがオチだ。
余計面倒になりそうなことやるもんか]
[勢いで自衛団員を言い負かして、オレは納屋の隣の薪小屋から元宿屋へと薪を何度か運ぶ。
案の定、木くずとか埃を結構被った。
やっぱ風呂に水運んどくか…]
皆休んでるってのにオレは何してんだろうなぁ。
[大抵の奴ら二階に行ったっぽいよなぁ。
ホントにオレ何してんだろうなぁ。でも風呂入りたい。
そんなわけでせっせとオレは浴室の湯船に水を運んで。。
水を張って、浴室の奥にあるちょっとした小部屋になってるところでかまどに火を入れた。
うー、動いてたのに海からの寒風ですっかり身体が冷えたぜ]
………何か天気もあんま良く無さそうだなぁ。
崩れなきゃ良いけど。
[窓から空を見上げながらオレは呟く。
まぁでもこのくらいの天候ならいつもの事か。
これ以上崩れないことを祈るぜ。
十分湯が沸いたのを確認すると、オレはかまどのある小部屋から出て行った]
─ →浴室─
[一旦二階の部屋に着替えを取りに行く。
まだ起きてたりする奴が居たら、扉の開け閉めの音が聞こえたかもな。
着替えを持ったら一階に下りて、リネン室からタオルを拝借してから浴室へと入る]
…洗濯の事も考えなきゃならんかなぁ。
どんくらいここに居させられるんだろ。
[着替えには限りがある。
普段から自分で洗濯して乾かしての作業はしてるから、やるのは問題ねぇんだけど。
先が見えないことに溜息をつきながら、オレは服を脱いで長い髪を上に纏めて湯船へと浸かった]
……あったけぇー。
[しばらく出たくねぇわ、*ここ*]
─二階・個室─
[痛みから逃避した意識が彷徨うのは、過去。
父を海の事故で亡くした時の事。
父が海で事故にあった時、祖父はこれ以上は他者を危険に晒すから、と途中で捜索を打ち切った。
十に満たぬ年の未だ幼い頃、それが納得できなくて祖父に食ってかかかり。
感情の暴発から派手な発作を引き起こし、数日死線を彷徨ったのは色々な意味で苦い記憶。
ずっと忘れていたそれを思い出したのは、毅然とした瞳を見たからか。
夢現にそんな事を考えていると、何か、柔かいものが頬に触れる感触があった]
……ん。
[薄く、目を開く。目に入ったのは、真白の猫]
ああ……だいじょうぶ、だ、ミーレ……。
[小さく呟くと、猫は不安げな声でなぁ、と鳴く。
いつもの澄まし屋ぶりとは打って変わった甘えたに、口元が綻んだ]
いよ……っと。
[かけ声と共に、ベッドの縁に手をかけて、床に崩れていた身体を引き上げ、そのまま寝転がる。
意識を失っていたのは、どれほどの時間だったかは定かではないが。
熱を失っているな、という自覚はあった]
ふう……危ない、あぶない。
あの状態で誰かに見つかってたら、えらい目にあう所だった。
[今の状態だって、十分に突っ込み対象なのは直視せず。
薬の袋を出して、鈍い色の丸薬を一つ、飲み下す]
……『人狼』、か。
伝承通りなら、揃ってるのか、ね。
『祝福』と『呪詛』をそれぞれ身に受けし者たち、が。
[机の上、書きかけのレポートの方をちら、と見て。
それから、一つ息を吐いて目を閉じた]
揃ってなくて、いいよ、もう……こんなん、実地でレポートとか、したくないっての……。
[零れたのは、本音。
真白の猫が心配そうにすり寄ってくるのを撫でてやりつつ、僅かな熱を失わぬように、と素直に毛布を引き被り。
母が口ずさんでいた歌をなぞるように小声で紡ぎつつ、緩やかに訪れるまどろみの内へと、意識を手放した**]
[厭な夢をみた]
――…んっ。
[小さく声をあげ身体を起こす。
夢に見たのは朧だったはずの記憶。
十五年前に海辺の断崖から落ちて怪我をしたあの日の事。
けれど今、目の前にあるのは白いシーツ。
その向こうによく知る者の横顔が見えた。
ぬるくなったタオルを熱冷ましになるようかえてから
ライヒアルトの部屋を静かに後にした]
―二階・客室―
[女は階段に近い自らの荷が置かれた部屋の前で立ち止まる。
そっと扉をあけて中へと身体を滑り込ませた。
部屋の窓辺へと足を運ぶ。
窓の縁に背を預けぼんやりと外を眺める]
これは神の与え給うし試練。
私にとっては二度目の――…
[六歳であった少女の頃には理解しきれなかった。
理解せずにそれを言われるままに行使した。
ふるりとヴェールを揺らし視線を落とす]
…………主よ。
[胸に掛かる十字架を両の手で包み込み祈りの言葉を口にして
溢れそうになる不安を堪えその言葉を飲み込んだ**]
― 二階個室 ―
[部屋に戻ると、ベットの上に乗せてあった荷をすぐ下に落とし、代わりに自分が上に転がった。
時折部屋の外で音が聞こえるが気に止めなかった。]
人狼、か。
[ぽつりと呟く。
御伽噺、人狼の存在について、は確信していた。
だがこの中に、と言われれば――。
ふ、と口元には軽い笑み。]
まぁ本当に人狼がいるって話になってきたら……自衛団を見直すかネ。
[事の重大さを気にも留めず、密やかに笑った。]
―二階・ラーイに宛がわれた部屋―
すまないな、旅の人。
俺の名はクレメンスだ。
クレム、とも呼ばれてる。
[名を知らないので先に名乗っておいて。]
ラーイ、俺は隣の部屋に行くからな。
何かあったら壁を叩くなりして呼べ。
[ナターリエがすった林檎を持ってきたなら、ライヒアルトに言った言葉を告げて、
荷物を取りに広間へと戻り、ライヒアルトの隣の部屋に入り床にソレを置いた。]
さて、と。
風呂は朝でもいいだろう。
[起きたら、いの一番に風呂を沸かして入ろうと思い、上着を脱ぎ、
シャツだけになるとベッドに横になって眠りに落ちた。
風呂はエルゼリートがなんとかしていたとは知らずに。]
― 二階個室 ―
[そういえば満月はいつだっただろうか。
この位置から窓の外の月は見えず、だが見に行くにも億劫だった。
窓枠がほんのり明るく見える事から、だいぶ明るい光である事は理解できたが。]
いいや、明日にしよう明日に…。
朝起きたら飯も作っとくかな……。
[誰も起きてなければと呟きながら、するりと眠りに落ちた。]
― 翌朝・二階個室→食料庫 ―
[腰のベルトを外さないまま寝てしまったので、寝起きはやや身体が痛かった。
伸びをしてぱきぱきと背中を鳴らし調子を整えると、上着を着替えてから階下へと降りる。ベルトとナイフはつけたままだった。
まだ誰も起きてはいないのか、広間に人影はなくえらい寒い。
腕を摺りながら、とりあえず暖炉に残っていた薪を入れて火をつけた。]
後で持って来ないと足りないかネぇ。
[まー後でいいやと呟いて、厨房へと入り、更に奥の食料庫の扉を開け入った。]
―翌朝・二階個室→広間→浴室―
[自宅で寝ていたときよりも、ぐっすりと眠れたようだ。
目覚めはすっきりとしている。
ゆるく頭を振って、鞄から取り出した櫛で髪をとかす。
少し癖がついているのは仕方がないとして、鞄の中から昨日話していたナターリエへのプレゼントを取り出した。
銀の細い髪留めは、飾りが細い銀の花になっていてそこに真珠が二粒ついているだけのシンプルなものだ。
やわらかな白い紙につつんで、袋に入れて封をして]
こんなものかな。
[シンプルな袋は、少し大きい。普段はこのサイズのものを、自分では取りあつかわないから。
茶葉やらお酒やら、干し肉やら。化粧道具なんてものはもちろん自分用のほんの少ししか持っていない。
とりあえずはポケットにそっと贈り物を入れると、そっと部屋を出た。使用中の札は、かけたままにしてある]
─二階・個室─
[二度目の眠りは、夢のないもの。
深く沈んだその淵から呼び起こしたのは、真白の猫の声]
……ん……ああ。
[薄く開いた翠に映るのは、こちらを覗き込む円らな瞳]
大丈夫、落ち着いているから。
……さて、籠もってて体調勘ぐられたくないし、起きて食べて、普通に動かんとな。
[突っ込みどころ満載の呟きと共に、真白の頭を撫でて。
ゆっくりと起き上がり、昨夜は拾い損ねた本を机に戻して。
肩の定位置に収まった真白の猫と共に、部屋を出た]
―→広間〜厨房―
[とりあえずは濡れたタオルを使って、目をはっきりとさせて。
広間を通ったときに暖炉は確認していたから、誰かがおきているのはわかっていた]
…食事とか作っておくべきかな。
[そんなことを少し悩む。大雑把な料理くらいなら出来るけれど、細やかなものはどうも苦手なので。
何にせよ、厨房へとそっと顔を覗かせる。人はいないようだが……]
― 翌朝・食料庫→厨房 ―
お、こっちには十分。
[食料庫へ入る前に、厨房の出入り口付近にはそれなりに薪が置いてあるのを確認した。運ぶ必要はなさそうである。
それからすぐに食料庫に入るとといろいろな食料が置いてあって群青の瞳は瞬く。]
へーぇ、豪勢なもんだねぇ。十分すぎるくらい揃ってね?
ってかバゲットは早めに食わなきゃ駄目だろ。
[変なところで感心し、適当に作るものを考えながら材料を取り始めた。
途中で物音がした為、誰かが厨房に入ってきたのは分ったが。
とりあえず両手に食料を抱ええて足で扉を開けると、ゲルダの姿が見えた。]
おっと、おはヨーさん。ゲルダの姉さん?
[言葉尻が上がったのは、正しい名だったかまだ怪しかった為。]
腹減った?今からなんか作るつもりだから、まだ何も無いんだケドさ。
[作業台に抱えていた物を置いてから。バゲットぐらいならあるけどねと、材料と一緒に置かれたパンをちらと見た。]
―廊下→ラーイの部屋→廊下→広間―
とりあえず、ラーイの様子を見るか…。
[体調の優れなかった弟の部屋に入って、
ぬるくなった濡れタオルの交換や表面上分かる変化を確かめたりした後、
廊下に再び出て広間のほうへと向かった。
もし、エーリッヒと鉢合わせたら、体調を聞く心算。]
─二階・廊下─
[廊下の空気は、ひやりと冷たく。
身を震わせながら階段の方へと向かう]
……はやいとこ、あったまんないと、なぁ。
[体温が下がっている自覚があるから、ぼやくように呟く。
その呟きに、真白の猫が、呆れたように一声、鳴いた]
―→厨房―
[扉の開く音にそちらを見やれば、どこからか出てきたアーベルの姿。
瞬いて、厨房の中に入って]
おはよう。早いんだね、アーベル
いや、そういうわけじゃなく、早かったら作るほうがいいのかと思っていたんだけどね。
君が作るなら任せよう。
[置かれた食材を見て、少し笑う。
こちらはさすがに、名前はあやしくなかった。客の名前を覚えるのも得意ではある]
手伝いくらいはするけどね。
しかしたくさんあるんだね。
[行く方向が同じであれば、会わずに済ます、というのがそも不可能なのだが。
できれば、クレメンスとゼルギウスに会うのは、もう少し落ち着いてからがよかったなあ、なんて。
そんな思いは、多分、きっと、表情に出た]
……えーと。
おはようございます。
[とりあえず、反応に困ったので。
当たり障りないところで、挨拶をしてみた]
─昨夜─
[出たくないっつってもそこで寝るわけにはいかねぇわな。
身体をあっためてさっぱりしたら、オレは身体についた水分を拭き取って新しい服に着替えた。
髪は拭き取れる分だけ水分を吸い取って、結わずに長く垂れ流す。
湯船の水はそのままで良いよな、誰か入るかもしれねぇし。
湯が足りなきゃ足せば良いだけの話だ。
と言うわけで自分が使った後の片付けだけをして、オレは浴室を後にした]
[髪を乾かさないままに寝るわけにはいかなかったから、オレは広間の暖炉前を陣取って背を向け長い髪を乾かす。
その間に誰かが下りてきたりとかしたかも知れないが、特に気にはしなかった。
多分髪を乾かしながらうつらうつらしてたからだろう。
身体あったまると眠くなるよな。
髪が乾いてからしばらくして、ハッと起きるとオレは欠伸しながら二階の部屋へと戻って行った。
もちろん、そのままベッドに倒れ込んでぐっすり寝ることになる。
こう言う時どこでも寝れる性格って得だよな。
だいぶ夜も更けていたこともあって、オレは直ぐに眠りについた]
─翌朝・自室─
[そう言うわけでオレの目覚めは遅い。
元々酒場の仕事は夜がメインだったから、活動時間がズレてるのもあった。
寒い、眠い。ベッドから出たくない。
昨日も入ったけど、あったまるために朝風呂しようかなぁ、なんて考える。
でも起きて火を焚くのが面倒だ。どーすっかなー]
[そんなこんなで結局ベッドから起き上がったのは、かなり時間が経ってからのことだった]
―二階・廊下―
[ラーイの部屋から出たくらいの所でエーリッヒと鉢合わせた。
微妙な表情に気づくが、今は指摘することなく。]
あぁ、おはよう。
昨日、ゲルダさんにも言ったが、こんなことに巻き込まれるとか災難にも程がある。
―厨房―
[仕事、というのには、納得したように頷いた。
それから、食料庫の方へ向く視線を追って、瞬いて]
そういえば干し肉とかは僕が持っていたな。
売り物の予定だったけど、もしかしたら長逗留になるかもしれないんだろうし、ここで使ってしまおうか。
パンはさすがに、持ち歩いてはないけれど。
うん、仕込みしておこうか。じゃあ。
粉はあるんだろう?
その分、アーベルには朝食を頑張ってもらおう。
食事も君の仕事だったりしたの?
あぁ、そうだ。
体調のほうは平気なのか?
[団長を除けば自分が最年長なので、
気を配らなければならないだろう。
広間への階段を降りながらエーリッヒに尋ねた。]
― 厨房 ―
商人さんだっけ?
ああ、あんまり長いとアレだし、使い切った方がいいかもネ。
その分、開放された時にここの食料持ってちまえばいいさ。
[どうせ処分に困るんだろうしと、ゲルダの言葉に>>198笑って言った。
引き受けてくれれば、食料庫を指して。]
ああ、食料庫の中の、手前側かな。大きな袋の中に入ってるよ。
うはは、期待するモンは作れるか微妙だけど、食えない物は作らないから安心してネ。
[言いながら、腰のナイフは使わずに、備え付けのナイフを探して取り出すと手際良く野菜の皮をむき始める。]
んーん、別に料理人が居るよ。たまーに下ごしらえとかで借り出さる事はあるけどネ。あと、取ってきた獲物を捌くくらいかな。
[とは言いながら、料理の手際は悪くない。
野菜を綺麗に形を揃えて切り分けながら、いくつかはサラダに、残りはスープ鍋に入れて火にかけた。]
― 厨房 ―
そう。本当はね、相棒が居るんだけど。
半年後に待ち合わせだから、故郷に帰ってみたら、この様だよ。
…それは良い考えだね。
[ここのを持っていく、にはつい笑ってしまった。が、結構真剣に持ち帰り検討中である。
指差された食料庫へと視線を向けて]
了解。それじゃあ持ってこよう。
僕の方こそ、たまにしか作ったりしていないから、失敗したら悪いね。
……手馴れてるねぇ。
[ちらと、その手元へと視線を走らせて、感心したように言った。
いつまでもそうしていたら何も作れないわけで、そのまま食料庫へと入る。大きな袋はすぐにわかり、中に入っていた小さな紙袋をひとつ、取り出して運ぶ。持ち運ぶのはたいして辛くはない]
お金持ちだと噂になっていたね。あのお屋敷は。
料理人までいるのか。……獲物?
[他の材料も、ないものはちゃんと食料庫にとりにいったりして、不思議そうに尋ねた]
―広間→風呂場―
よ、と。
こうでもしないと入ってくる奴らがいるからな。
[使用中の札を出し、風呂場の中に入る。
とりあえず、お湯の状態を確認したあと、お湯を焚きなおしたりする。
お湯が温まれば、服を脱いでバスタブにつかるつもり。**]
―(???)―
「はぁ、ゼルギウスはどうしてるのかしら。ちゃんとご飯食べてるかしら、変な人になんでもあげるからっていわれてついていってないかしら]
[いやいや、俺もう二十歳だから。ってかガキの頃でもそんなことないし、そもそも自衛団に連れられたんだから]
「頭なでてもらわないと気が乗らないじゃない」
[大人なんだからしっかり仕事して]
「体調を崩してないかしら。心配だわ」
[崩してる暇もないんだよ]
「ゼルギウスーー!!」
「あんぎゃーーーーー!!!」
[後に、ちょうど巡回中に通りがかった自衛団員無残な姿で発見され――]
―二階の一室―
はっ…夢…か。正夢みたいだ。
[なんとなく男性の苦悶の声のようなものが聞こえる気がするが、それはきっと風がそういう風に聞かせているのだろう。
まあ真相は興味ないしいいよね。うん。]
―二階・双子部屋―
[エーファとはそのまま同じ部屋で一緒に寝ることになった。
隣の部屋が空いてることを後に知れば、二人分かれるかどうか、エーファしだいで自分は決めることになるだろうか]
んー…
[ベッドに横たわりおとなしくしている二人は、他人から見ればどっちがどっちか区別がほぼ付かないかもしれない]
んっ…
[やがて目を覚まして、目をこしこしとこする。
見覚えのない部屋とぼんやりとした頭出しばらく固まることになるだろうか]
人狼かぁ
[まあそんな母のことはさておいて、薬師の寝起きは強い。
というのも寝ていたって起こされてすぐに動かねばならないことがあるのだから自然そうなる。
だからでもないが、寝起き早々人狼というものを口にした。
エーリッヒは詳しく調べているらしいとも聞く。実在するとも聞こえた。]
…何にもおきずに解散ってことにならんかなぁ
─広間─
[厨房の方に人の気配はあるようだが、そちらに行っても邪魔になるような気がして。
とりあえず、暖炉の傍に寄って、椅子の一つに腰を下ろして半ば、目を閉じる。
肩の上の真白の猫は膝の上に降り、案ずるようにぱたり、と尻尾を振った]
……なんて事ない、って。
こうやって、のんびりしてれば落ち着くんだから。
[その様子に気づくと苦笑を滲ませて。
真白の頭をぽふ、と撫でた]
[呟きも思考もそこでおわる。ブリジット>>166にいわれてるからでもないが、無理に考えても仕方ないのである。身支度を整え、部屋を出た。
ちなみに、特に意図してもなければ気づいてもいないが、患者の一人のエーリッヒの隣の部屋であったり、ブリジットの二つ隣(アーベルの隣)の部屋だったらしい
そのまま部屋を出て、廊下を歩き階段を下りて、広間へと向かった]
― 二階の一室→広間―
─二階・自室─
[ベッドでごろごろしていたら、だんだんとお腹が空いて来た。
流石に何か食わないとなー。
仕方無い、起きるか]
[勢いをつけて、オレはガバッと起き上がった。
そうでもしないとまたベッドに戻りかねなかったからな]
……さみっ!
[案の定、空気はひんやりしていて、オレは思わず声を上げた。
上着を羽織ると櫛と昨日使ったタオルを持ち、髪ゴムを手首にはめて廊下に出る。
廊下もやっぱさみー!
オレは長い髪をそのままに、右奥から二番目の部屋を出発し、櫛とタオルを持たない手で反対の腕を擦りながら階段へと向かった。
ぴょいんと寝癖が立っていたかもしれないが、鏡を見てないからオレはまだ気付いていない]
―広間―
や、エーリッヒさん。おはよう。
はやいね…もっとはやい人もいるみたいだけど
[音がする厨房に一度だけ目を向けてから戻し]
んで、気分はどう?
[そうして注意深くエーリッヒを見つめながら、半ばどころかほぼ毎回になっていることを聞いた。]
― 厨房 ―
あらら、そりゃ相棒サンも大変だ。まぁ半年後なら時間に余裕、ありそうだけど。
でしょ?日持ちするモンもあるから好きに持ってくといいよ。タダだし。
[ゲルダにその気が見えれば>>204、こっちの腹は全く痛まないのもあって気軽に言った。]
塩と砂糖間違えなきゃ大体大丈夫さネ。
使用人になる前に料理人の修行に放り込まれた事もあってねー。
[言いながら、こちらは手を動かし続ける。
多少余所見をしてもナイフで手を切る事はないくらいには手馴れていた。]
そうさね、料理人に、執事にメイドもいるし……ん?
ああ、趣味で狩りに行ってんのさ。
この辺りなら兎とか、小さいのしか捕まえられないけどネ。
たまに遠出もして……まぁうっかり帰りが遅くなってこの事態に巻き込まれてるんだけど。
[そんな事を言いながら、野菜と干し肉を入れたスープの味を見て塩を足し、程よい所で火を消した。サラダに2種類の厚さに切ったハム、バゲットにバターと蜂蜜を用意して朝食は完成した。]
―→二階・廊下―
そっか、そうだった…。
[いろいろと思い出すと、思わずため息をひとつ、エーファはまだ寝ていたのでそっとその髪を撫でる。
まるで自分のことを撫でているような錯覚を時には覚えて]
エーファ、俺は先に下に行くから。
何か状況変わってるかもしれないしな。
[軽くゆすって、少し目を覚ました様子のところにそう声をかける。
寝ぼけているようにも見えたのでうまく伝わってなかったかもしれない。
軽く身支度を済ませると、着替えなどもって来てはいないので昨日と同じ服のまま廊下へとでた]
― 厨房 ―
遠くにまで買い付けに行くんだとかでね。最近奥さんが出来たもんだから、二人旅にしてやったんだ。時間も長めのほうが良いだろうし。
タダっていうのはやっぱりおいしいね。
[アーベルの言葉>>215におかしそうに笑った。自分もなんら痛まないので、商売品にもしてしまえそうだとか思っていたりもする。
材料全部の確認を終えて、水も用意して、生地をこねはじめて]
随分色々な経験があるのか。
でも、料理は作れたほうが便利だし、良いことだねえ。
……熊とか大きいのが出てきても困るだろう。子供もいるんだし。
[小さいの、というのは苦笑気味に答えて]
しかし、それも災難だね。
遠出した分良い獲物がとれてたんならいいけど。
[言いつつも生地はだんだん形になっていき、そちらが終了したのを見れば、先に食べているようにお願いした**]
僕はもうちょっとちゃんとやっておくから。紅茶なら、茶葉、昨日出しておいた中にあるからつかって。
ない、けど?
[先を促すように口にすると発作がした>>216という言葉がエーリッヒより帰ってきて嘆息して、荷から羊皮紙を取り出してみて、うーむと悩む]
まあこんな事態なので倒れるのは一概にエーリッヒさんが悪いということじゃないのですけどね。
[冬であることに加え、昨日>>113でいったような、極度の緊張。不安定な精神に陥る環境によるものが足されてるわけだ。そしてしばし悩んで]
……昨日増やしたばかりですし、きついときは専用の薬を飲んで、また後でおかしくなったら教えてください。
ここだと飲み薬ぐらいしか渡せないし、それをこれ以上増やすのは微妙なんで…
今みたいにゆっくりしてもらうのが結局は一番ってことですけどね。
[羊皮紙を見て...が考えれる結論は結局そうだったらしい]
─ →一階・広間─
[寒い寒い言いながらオレは階下へと降りる。
他からも扉が開閉する音が聞こえた気がしたが、早く暖まりたいと言う気持ちが急いて視線を巡らすまでは至らなかった。
階段下で暖炉の熱気が僅かでも漂うのを感じると、強張らせていた身体が解れて行くのを感じる]
うー、さみー。
朝って何でこんなに冷え込むかね。
ちょいと邪魔するよ。
[暖炉前に居るエーリッヒとゼルギウスに挨拶代わりにそんな声をかけて。
オレは暖炉の前にしゃがみ込んで暖を取った。
あー、生き返るー。
もそもそ縮こまってたら頭の上のアホ毛(寝癖)がぴよんぴよん揺れた。
もちろんオレは気付いてないけど]
―二階・廊下→一階・広間―
[廊下に出るとちょうどエルザが階段に向かうところで、声をかけようかどうしようか迷っている間に向こうは階下へと見えなくなった]
あれ、寝癖か?
[飛び跳ねてる髪は気になっていたが、そういうファッションだったのかもしれないと思い直し、
自分も遅れて階下へと降りる]
おはよう。
[その場にいた人たちに軽い挨拶をしてから]
何か、変化あった?
[単刀直入にそれを聞いていた]
ええ、これ以上増やすと運動制限まで考えなきゃならんくなるので。
[薬漬けについて>>220頷いて]
結局最後は自分自身の治る意志が重要ですし、薬師は手伝いしかできませんから。
…だねぇ…是非のんびりできる状態であってもらいたいものだ
…色々いっちゃったけど、エーリッヒの爺さんを責めてるわけじゃないぞ
[しかし現在当人の意志の尊重などというものは存在しないのもまた事実といったところで、今更ながら思い出したようにすまなそうにいった]
あー、おはようです。どぞどぞ。
[と、エルゼに場所を譲るように身体を退ける。
寒さにもそれなりに強い薬師。まああの母にしてこの子ありといえるのだろう]
エルゼさん。髪がえらいことになってますよ
[ミーレがそのひょこひょこして寝癖を見てることなんてしらずにいったが、まあ手遅れなのかもしれない]
フォルカーもおはよう。
俺の知る限り今のところ何もないな
[単刀直入な問い>>223に答え、自分より早く起きていたエーリッヒへと目を移した]
―二階・個室―
ん……う、
[ゆさゆさ]
[揺すられ、うっすらと目が開く]
[重い瞼は何度も上下を繰り返し]
……う、ん。
[かくり]
[頭が傾いだのは承諾か、単に眠気に引きずられたのか]
[フォルカーの出て行く音を聞きながら、目を擦った]
─ 一階・広間─
あー、そーそー、おはよー。
[誰かの挨拶の声で思い出して、オレは改めて挨拶の言葉を紡いだ。
エーリッヒが言葉を途切れさせたことはあんまり気にしてない。
けれどゼルギウスに注意されて、オレはそっちを振り返った。
寝癖がぴよんぴよん揺れる]
おぅ? マジで?
ちゃんと昨日髪乾かしたはずなんだけどなぁ。
ま、良いや。後で直す。
[どうせ櫛通さないとならんしな。
でも今は寒いから動きたくない。
まぁそんな感じなんで、ミーレの視線にオレは気付くはずもなく]
いよーす。
変化っつー変化は無い、と、思う。
少なくともオレの知る限りは。
[全く当てにならない言葉を、オレより遅れて来たフォルカーに返した。
そっちを振り向いたもんだから、頭の寝癖がまたぴよんぴよん揺れるわけだが]
……うん。俺も…母も、そう思ってくれる限り、全力を尽くすよ。
[返って来たエーリッヒの言葉>>227に薬師としての表情を和らげて微笑みを浮かべる。薬師としての仕事は今のところおしまいとして、手近な椅子に腰掛ける]
ま…現実的に考えて仕方ないの…かな。
他の人が巻き込まれよりいいのかもしれないってね
だからといって納得できるってものでもないけどね。
―一階・広間―
[人付き合いの悪い自分は同じ村人であっても割かし名前も顔もうろ覚えで、
それでもゼルギウスのことは顔も名前も覚えていた。
昨日手を振られた時には反応を返さなかったことに悪く思っている節はなく]
そっか…。
[それぞれからは特に有益な情報は得られず、ぽつりと呟いた後]
なぁ、本当に人狼なんて、いるのか?
[聞くのは相変わらずの直球の質問]
あれってお伽話のはずだろ、でもなんか昨日の様子だと本当にいるの前提みたいな感じだったし…。
[そもそも冗談でも、人狼の容疑だなんて自衛団員達が言うとは思わなかったのもあった]
― 厨房 ―
新婚さんか、そりゃ優しい事だネ。
でしょ。どうせ全部は使い切れないだろうし、冬は食料に困る所も多いから売っちゃえ。
[けらりと笑いながら、見ればゲルダの方は生地をこね始めていた。>>218
手つきを見れば、手伝いは不要かねとは胸中で。]
色々やらされたネ。
えーと、料理人に、手品師に、細工師に、鍛冶屋に……
[とは十数程、職業が並んで出てきた。どういう経緯でそうなったのかは特に語らなかったが、明らかに妙な経歴ではある。]
この辺は林しかないからねぇ。ははは、そういう大物にゃ残念な事に滅多にお目にかからないネ。
……それが残念な事に、あの日は不作でねぇ。
ま、今冬だし、珍しかないんだケド。あいつら本当に狩りに出てたのかとか五月蝿いの何の。
[とはワザとらしく溜息が零れた。]
ええ、マジもマジ。
[寝癖を揺らしに揺らすエルゼ>>229に答え]
長い髪も大変ですよね
[切ろうとすると母が涙目になるからある程度は...も伸ばしているが、エルゼほどでもない。とはいえ声には多少実感の篭っていた]
― 厨房→広間・カウンター内 ―
[先に作業が終わり、言われた事>>218には軽く頷いた。]
んー了解。手間かけさせて悪いネ。
一番美味しそうな所は取っとくからさ。
[紅茶の場所を尋ねながら、ハムとバケットと、サラダを少しより分けておく。
一度厨房から広間の方へと顔を出し、そこに居る物の人数を確認し、切り分けたバケットを篭に入れ、サラダやスープを人数分皿に入れてから器用に片手づつに持ってカウンターへと置いた。]
おーい、朝食出来たよん。
本日のメニューはバケットにサラダにスープ。物足りない人はハム乗っけてネ。
[そう告げ、フォークやらスプーンは纏めて置いた。]
あと紅茶いる人ー?
[ともついでに一応尋ねて。]
─ 一階・広間─
さぁてねぇー。
あちこち渡り歩いて各所で居るって話は聞くけど、流石に実物は見た事無いしなぁ。
酒場での話だから、それこそホントかどうか分かったもんじゃねぇや。
[フォルカーの問い>>232に、オレは何の気なく言葉を紡いだ。
事実酒入った奴の話なんてホラ話がほとんどだ。
たまに真実が混ざってたりもするけどよ]
なー、長いと手入れがなー。
乾かすと気も大変だし。
[ゼルギウスの実感の籠った声>>234に、オレはうんうんと頷いた。
余計寝癖が揺れる。
え、オレが髪伸ばしてる理由?
願掛けですが何か]
[猫の跳躍を止められなかったのは、丁度、意識がそれていたから。
その時、翠はフォルカーの方を向いていて]
……いや。
『人狼』の存在自体は、単なる御伽噺の枠には収まらないんだ。
少なくとも、俺が調べてきた限りでは、ね……。
[と、そこまで言った所で、真白が跳んで。
抑えるのは、全く間に合わなかった]
[フォルカーの態度はこちらも気にしない。
いつも通りだと思っているし、付き合いが悪かろうがこちらの態度を変えることはないと思ってもいる]
御伽噺だって、俺も聞いているな。当たり前だが実際にあったこともない。
でもそれほど調べてるでもないから確証もない。
そこはプロに任せるほうがいいかな
[とエーリッヒに視線を移しながらフォルカーの問い>>232へと応える。]
こうなった以上はそうするしかないんだよ。
何事もなければしばらくしたら解放されるだろうし、それを待つしかないかな。
って、あっ…
[エーリッヒ>>236への返事の後、エルゼ>>237へと返答をしようとして、ミーレがとんだことで言葉が止まった]
―二階・客室―
[一人きりの部屋で上手く寝付けぬまま朝を迎えた。
陽の昇りきらぬうちに身支度を整え膝を折り神へ祈りを捧げる。
長い長い祈りの時間――。
それが終わる頃には廊下や階下では動く人の気配がする]
――…そろそろ下に行きましょうか。
[余り気乗りしない声音で呟きそろりと立ち上がる。
膝を軽く払い部屋を出た]
─広間─
おっ、飯!
いやー気が利くなぁ、アーベルだっけ?
オレはハム付きで紅茶も欲し───ぶっ!!!
[朝飯と聞いて>>235、オレは勢い良くそっちを向いて手を上げた。
そして少し立ち上がりかけたその瞬間。
目の前が真っ暗になり、何かがぶつかる衝撃を受ける]
いででででで! なんだぁあああぁぁあああ!?
[何か鋭いものが頭に刺さってるよおい!
慌てて顔に掛かるものに触れたら、何か生温かい。
何だこれ!温いぞ!?
べりっと剥がしてみるとそこにいたのは真っ白い猫でした]
……お前、何してくれてんだ? ん?
[きっとオレの顔はものっそ良い笑顔だったことだろう]
[男が、部屋から出たのは、大方の人間が階下に降りた後のこと。普段は早朝に起きて昼間に寝て、また夜中に起きて、といった、極めて変則的な生活を送っているので、本人的にはこれでも早起きだったとか]
…はよーっす。
[階段を降りながらぼりぼりと頭を掻いて、適当に挨拶した]
― 二階→広間 ―
ですよねぇ。それに色々と手間隙と煩わしさが
[そうして猫の行動は見たのかなんなのか]
……お、起きてたのはアーベルだったか。
おはよう。って、お前相変わらず器用だよなぁ。
[そういいながらカウンターへと向かう。エルゼは寒がってるし、エーリッヒは労働力として考えていない]
んじゃ遠慮なく。紅茶を…ハムももらおっかな。
[顔は何度か見た覚えがあるが、名前が思い出せない相手、そもそも知らないのかもしれないが、誰かが呼べばその人がエルゼリートという名前だということを知るだろうか。
その人の返答からは曖昧なものとはいえ、いるかもしれない可能性を示された。
エーリッヒからさらに続いた言葉は…]
じゃあ、本当にいるかもしれないってことか?
[自衛団員がそう断定するにいたった経緯は自分にはよくわからない。
死体の状況がどうのという話が昨日でていたかもしれないが、そんなことは自分にわかるはずもない内容のことだった]
しかも、自衛団員の言ってることが本当ならこの中にって…ことだよな…?
[教会関係者や自分たちのような子供まで殺人の容疑者というのは変であっても、人狼の容疑者となれば納得は……やっぱりいかなかった。
理解はできてもそれを受け入れられるほどに大人じゃなかった]
伝承とか、俺、詳しくないんだけど。
誰でも可能性ってあるものなのか?
[そもそもそれが危ない存在なら少なくとも十年以上誰であっても野放しだったことになる]
[とはいっても、持ち込んだ荷物はそれ程多くもなく。
防寒具は当然として数日分の着替えと薬、肌を守る為の化粧水に身だしなみを整える為の愛用の品。
それに筆記具と綴じられたノート、そして執事に必ず持ち歩くよう手渡されていた其れ。]
…もう、ヴァルターは本当に心配性、なんだから…
[10cmほどの長さの短剣の、綺麗に彫られた鞘を指でなぞる。
護身用と手渡されたのはこの村に来るずっとずっと前から持たされたもので、ある種お守りのようなものでもあった。
使ったことなど、当然有りはしないけれど。]
………早く、帰りたいな…
[ぽつり零れた呟きは、初めて屋敷の外で一人になった心細さから。]
―広間―
[階段を下りて広間に行けば何だか賑やかな装い。
主にエルゼリートを中心に、のようであるが――
それを遠目に眺めながらソファへと腰を下ろした]
朝食……。
あの子たちもしっかり食べたかしら。
[孤児院の子供達のことを思いへなりと眉尻を下げる]
やほー、ヴィリーさん、おはよー。
ちょうど……うん、色々変わったこと起きてるけど
[と、ヴィリー>>223へとエルゼとニャンコ対決を一度見てから]
朝食もできたみたいだけども食べます?
─翌朝・二階個室─
[荷を解き簡単な祈りを済ませた後、何かを書く気にもなれずすぐに寝所に横になった。
翌朝の目覚めは、良いとはいえなかったけれど─…]
…今、何時、かしら。
[普段なら、執事が起こしに来る前に目が覚めるけれど。
いつもと違う環境、しかも昨日は色んなことを聞いて心身共に疲弊していたから、どれくらい寝たのかも解らなくて。
とにかく階下に向かおうと、簡単に身だしなみを整えた後薬を持って部屋の外に出ようとして。]
…随分と冷えているのね。
[室内を満たす冷気に気付き、ストールを羽織って改めて室外へと。]
─二階個室→広間─
―二階・個室―
[結局きちんと目が醒めたのは、随分時間が経った後のこと]
[はふ]
[欠伸をして]
……そ、か。
家じゃ、なかった。
[消えそうな声で呟いて、眉を下げる]
[ゆっくりとベッドから這い出て、ストールを羽織り]
[きぃ]
[恐る恐る扉を開け、廊下へ踏みだした]
─広間─
[アーベルの部屋の戸をノックしたものの、返事が無かったので1階に下りると、既に朝食の準備が出来ているようで。
どれくらい寝ていたのかしら、と不安げな表情を浮かべた。]
─広間─
やかましわぁ!
オレが聞きたいわ!!
[アーベル>>249にケラケラ笑われて、オレは勢いで怒鳴った。
何でこうなったかはマジでオレが知りたいわ!
ぢたぢたする白猫にじと目を向けていると、エーリッヒから釈明と説明が入る>>247]
おのれ猫の性…。
貴様後で覚えておれよ。
[とりあえず自分の寝癖が招いた出来事らしいことは理解した。
白猫にそう言い放って、オレは白ネコをエーリッヒの膝へと戻す]
飯前に髪やってくるわ。
また飛びかかられても敵わん。
この中に………?
[人が増えてきて、思わずぽつりと呟く言葉は誰かに聞かれたかもしれない。
少し居心地が悪そうにするのは人が増えたためで、自然と人の輪から外れるような位置の席に移動していた]
るせー、好きでやってんじゃねぇよ…。
[掛かった声>>254に対し、オレは低めの声で返した。
やなとこ見られた…。
でもヴィリーの意識は飯に向かったらしいから、オレはそそくさとその場を後にした。
確か浴室に鏡あったよな]
─ →浴室傍─
― 広間・カウンター内 ―
おーいフォルカー、お前飯はどうすんだ?
[さっきから反応が薄いフォルカーにも尋ねる。
人の輪から外れてしまった為、返事はあるかどうかわからないが。]
エーリの兄さんと、あとそっちのお嬢ちゃんは飯とかどうしてんの?
[猫の餌は必要だろうかと、こちらもついでに問いかけた。
尋ねる最中、階段からまた人の気配が。主の姿が見えればひらと手を振った。]
おっと、匂いに釣られて…ってわけじゃないだろうケド。
[思ったより人が増えたのもあって、サラダとスープの数を増やそうかと一旦厨房へと引っ込んだ。]
ま、目は覚めますよね…ふっ…くっ
[アーベルと同じようにエルゼとのにゃんこ対決に声を殺して笑う、けどもしっかりもれているだろう]
紅茶もいります?いや、入れるのは俺じゃないですけどね
[なんてヴィリー>>254にいって]
そいやそだな。うちは早く起きてる時ってのは起こされるが主体だしなぁ
[家族にではなく主に他の誰かに、である]
ん、わかった。
いや、このまま乗っけて食うわ。
これ運べばいんだよな?
[と、アーベル>>255に聞いたりしながらその通りであればテーブルまで運んでいく]
―風呂場→広間―
やっぱり風呂はいいな。
[顔や髪も洗ってから体の芯から温まり終えると、
湯船から裸身を引き上げる。
ほどほどに引き締まった体の背面には朱き花の痣が浮かんでいた。
体温があがると自然と浮かび上がるソレは、『神の加護の象徴』と呼ばれるもの。]
…ったく。
[養父は、この事を知っていて己を養子にしたのだろうが、
あの自衛団長に話す、と言うことは低いと思う。
(実際はどうだかわからないが。)
しっかり体と髪を拭いてから服をしっかりと着て床面も綺麗にすると、
使用中の看板を外し、広間の方へと。]
―→一階・廊下―
[不安そうな顔で辺りを見渡しながら、階段を下りて]
[降り切る前に立ち止まった]
……う、
[おろり]
[空腹はあるし、広間の中には姉の姿もあるのだけれど]
[人が多いのは得意ではない為に、足を進めるのを躊躇う]
ああ、ミーレのは、俺がやるから、大丈夫。
[>>261 アーベルにはこう返すが、厨房に引っ込む彼に届いたか。
ともあれ、真白をしっかりと抱えたまま、フォルカーの方へと少し、寄って]
話、途中になって悪かったね。
……この中にいるかどうか、については、俺も疑ってはいるが、各地に伝わる伝承や記録を精査した限りは、実在はしている、といえる。
詳しい事は、部屋にある資料を見た方か早いんだけど……普段は、完全に人として暮らしているらしいから。
誰がどうでも、不思議はない、っていうのは、確かかな。
[これで答えになるかな? と。
説明の最後に、軽く、首を傾げて尋ねてみた]
― 厨房 ―
そうそう、優しいから。
[ごくごく当然のようにアーベルの言葉>>233に頷いた。
もちろん売るよなんて嘯いて。
最初こそ少し戸惑ったものの、久しぶりとはいえ経験はある。生地はしっかりと作られていっている]
多才だなぁ、アーベル。首にされでもした?
僕もそれくらいやってみればよかった。さわりだけくらいしか、わからないからなぁ。
[色々な職業の人と話すことはあるけれど、結局自分はそこまでの知識も無い。商人としてほんのさわりは知らなければならないけれど]
冬は冬眠してるからね。まったく、…人狼だとか言うけれど、君も本当、踏んだり蹴ったりだね。
あぁ、ありがとう。
[取っておいてくれるというのに>>235お礼を言って、自分は再びしっかりと生地をこねていく]
─浴室前─
っとぉ、何だ、クレメンス入ってたのか。
[浴室に向かう途中、丁度浴室から出て来たクレメンスが見えた。
挨拶はしっかり抜いて、オレは翡翠を瞬かせそんな言葉を紡ぐ]
―階段→―
[暫しそうして迷っていたが、階段は流石に寒い]
……お風呂、ある、かな。
[それにより、思考は別のほうへ流れた]
[やや緊張しながらゆっくりと階段を下りる]
[広間の誰かが気付いたなら頭だけ下げて、そそくさと浴室のある方向へ向かった]
―浴室前―
……ん、おはようエルゼリート。
昨日は入らずに寝てしまったからな。
ある程度、清潔にしていないと気持ち悪くてね。
[簡単に挨拶をしてから理由を述べる。]
─広間─
[あまり家の外に出ない己にとって、やっぱり知らない人の中に入るのは勇気が要ることで。
どうしようと悩んでふと視線を向ければこちらに手を振るアーベルの姿を見つけ、ほっとした表情で手を振り返した。
彼の内心が読めたなら、違うわよ、とちょっとむくれたかもしれない。]
おはよう、アーベル。
朝ご飯、作ってくれたの?
お疲れ様ね。
[彼の後について厨房に入り、そう声をかけ微笑んだ。]
―厨房―
[とりあえず黙々と手を動かして、綺麗な生地を作り上げる。
幾つかにわけて、水分が飛んでいかないように、そっとビニールで包んで真ん中をへこませていたりして]
こんなものかな。
[アーベルがサラダを取りにくるのに、思わず今の騒ぎを聞いて、厨房の中で笑ってしまうのはまあ仕方のない話]
─浴室前─
ぅはよーす。
ま、昨日は変な話もあったしな。
オレは昨日のうちに入っといたけど。
薪運んだら木くずと埃が酷くてさー。
やんなっちゃうね。
[クレメンスの挨拶>>269を受けてから、オレは挨拶を口にした。
肩を竦めて自分は昨日風呂に入ったことを言うと、頭の寝癖がまたぴよんと揺れた]
まな。
こんなとこに押し込まれたおかげでのんびりした朝が過ごせるってのもなーんか皮肉だがよ
[それでも寝坊しないのは性分ゆえか。]
ん、頼んだ。俺料理とかまるっきり戦力にならんしな
[とアーベル>>270に応えた。よって運ぶ役である。
バゲットにフォークスプーン。サラダにスープと順次運んでいく]
―二階個室―
[抱いて運ぼうか、というヴィリーには鋭い眼差しを投げた。>>170
実際にはされそうにならなかったのですぐに睫を伏せ、すみませんと言いながら手を借りた。
林檎は幼い頃からの好物で、ナータの持ってきてくれた分は全て腹に収めることができた。>>165
横になった後は意識が浮いたり沈んだり。途中、近くにいるナータに気づいてそっと手を伸ばしたりもしたけれど。段々とそうした動きも入らなくなくなっていった]
……は。
[クレムも替えてくれた布はまた生温かくなっている。>>183
壁を叩こうにも、どちらが壁なのか分からないとか。13年来出したことのなかった高熱に、意識は混濁しきっていた]
かみ、さま。
[口をつく短い祈りのような呼びかけ。
細かく唇を震わせて、また深翠を瞼の下に*隠した*]
はーい。んじゃヴィリーさんも紅茶と。
[何でもというヴィリーの言葉>>271にさっくり追加することにして]
アーベル。紅茶一つ追加な。
[とアーベルに一つ声をかけたところで、厨房に入ってきていたブリジットに気づき]
や、ブリジット、おはよう。
よく寝れたかな?
[収容されているなどというのを感じさせないいつも通りの調子で言った]
─→浴室前─
[誰かの会話で聞いたようなおぼろげな記憶を頼りに、何とか広間を突っ切って]
[浴室の方向へ歩いて行くと、また人の姿が見えて]
……あ、空いて、ない……?
[司祭であるクレメンスは知っているけれど、エルゼとまともに顔を合わせたのは昨日が初めてで]
[思い悩むように、離れたところから2人の様子を伺いつつ]
[やはり寝癖は気になるのか、ちらちらと視線が行っていた]
[エーファが階段で迷っているのには気づくのが遅れて]
あ、エーファ…
[軽く頭を下げて、そそくさと広間を出て行く様子に呼び止めることもできなかった。
名前を呼ぶ声も、すぐにでていく妹にはおそらく届かなかっただろうか]
─浴室前─
埃まみれは流石に勘弁。
風呂入ってからじゃないと気持ち悪くてしゃーないわ。
ん? あ。
今そのためにこっち来たんだよ。
早くしねぇと飯食いっぱぐれる。
[クレメンス>>277に言われて忘れかけていた事を思い出した]
アーベルが朝飯作ってくれたんだよ。
今行けばあり付けるぜ。
オレは髪やってから戻るわ。
[言って、オレはひらと手を振ってからクレメンスの横を通り抜けようとした。
そうだよ、浴室に用事があったんだよ、オレは]
おはよう。
[声をかけられると挨拶を返し]
アーベルから?
[ますます彼女なのだろうかという思い込みは強くなっていたかもしれない]
ブリジット…、さんね。
よろしく。
[敬称はやや間を空けてからつけて、軽い挨拶が済むと向こうはすぐに厨房に向かい、その後姿をなんとはなしに見ていた]
─ 厨房 ─
[エーリッヒの>>265声は届いたようで、了解の意を込め軽く手を振ったが見えたかどうか。]
おっと、綺麗に出来たもんだネ。
紅茶も欲しいって人多いみたいだから淹れて行くよ。そっちは広間で飯食ってくる?
………ねー、ちょうど見れれば良かったんだケド。
[ブリジットに声をかけられた>>272のは厨房へと戻った頃、ゲルダにエルザの事を話していた頃か。
気づけばへらりと笑みを浮かべて。]
よぉお嬢。まぁ誰かがやらないとだからなー。
慣れてたり手が空いてる奴がやるのが一番だしネ。
[そう笑って言いながら、サラダを用意しつつ紅茶も入れ始めた。]
―厨房―
[運ぶのは他が手伝うならいいかと、パン生地を置いておいて、手を洗う]
多分手はそんなにもう必要ないかな。
紅茶じゃなくてハーブティーも淹れられるけど、今は紅茶で統一でいいかな。
[缶の中の茶葉は、ブレンドである。特にどれを入れたとは聞いていないが、ごく普通の味]
おはよう。
[と、やってきた二人にもちゃんと其の時々に挨拶しておいた]
そうかそうか。よく寝れたならそれはいい。
まあ早いといえば早いのかもしれないが、昨日はあれから何もなかったんでさっさと寝たんで、そしたら自然にこれぐらいの時間だっただけだな。
[ちなみにこちらはしっかりばっちりと寝ていたらしい。
寝坊した>>285というブリジットの顔を注意深く見た後。また運ぶ作業に戻る。
ちなみに厨房に立つことについては何も言わない。
休ませるときは休ませるが甘やかさせるという考えは持ってないのは母と同じなのだ]
─ →浴室─
おぅ、そんじゃまたな。
[クレメンス>>290にそう言って、浴室に入るべくクレメンスと擦れ違う。
オレが浴室の扉に手をかけたところで、クレメンスの声でもう一人こっち側に来ていることに気付いた]
よーす。
[とりあえず挨拶だけして、オレは浴室の中へと入って行った]
……おは、よう、ございま、す。
[びく]
[掛かる声に反応して、ぎこちなく挨拶した]
……あ、その、えっと……
[知ってはいるが、もう暫く教会に顔は見せておらず]
[緊張して言葉に詰まるうちに、寝癖の持ち主が先に浴室に入って行ってしまった]
あ、……う、
……後から、で、いいです。
[若干しょんぼりとしながら、クレメンスに答えた]
[言葉が少なすぎて、何をしたかったかが通じたかは分からない]
―広間―
[いすに座りながら、周りの話にはなんとなしに耳を傾け、
有益そうな情報があるならそれに集中するつもりではいた。
厨房に向かったアーベル達をこのまま待つか、エーファを探しに行くか迷いながら、
ゼルギウスが運んできたものに手をつけないのに、特に理由はなかった]
…だと思った。全く、何年来の付き合いだと思ってるんだ?
とはいえこんな状態であっさり寝れるなんて難しいだろう仕方ないけどね
[じっと見た効果はしっかりあったようで素直に言うブリジット>>296に少し呆れたようにいう。とはいえ後半はこれ以上ないぐらい熟睡なんてしてる口がいうことではなかろう]
ま、ヴァルターさんいない間は寝坊もうんとできるしそれはよかったんじゃないかな
[最後は茶化すように笑みを浮かべ言った]
―広間―
[ソファに座ったまま女はカウンターの方へは近付かない。
食欲がないせいもあるけれど視線は玄関の方へと向けられている]
隔離が目的なら簡単には出歩かせてもらえないかしら。
――…逃げないように監視しているだけなのよね。
[自衛団員が取り調べをしない事を知っている。
否、取り調べる術を持たないから出来ないと言った方が正しいか]
…………。
[零れるのは溜め息。つ、と階段の方を見上げ]
ラーイの熱、下がったかしら。
[寝ていたら邪魔をしてはいけないと思って
彼の部屋の扉を叩かずに此処に来てしまった。
視線が移ろうと同じく思考も移ろうてゆく]
そうですね、美味しいものは幸せになれますもの。
仕入先は秘密…なら、顧客になることは出来ますか?
美味しかったから、うちの者達にも飲ませてあげたいんです。
[ゲルダから茶葉のことを聞くと、まぁ、と瞬き笑顔を向けた。
執事や使用人達の顔を思い浮かべ、まだ一日しか離れていないのにもう懐かしく思うなんて、と内心苦笑しながら彼女に問いかけた。
こちらの自白に対するゼルの言>>301には、う、と一瞬言葉に詰まったものの。
続いた言葉には思わず笑みを零した。]
そうね、こんな事でもなければ寝坊なんて出来なかったわ。
[そう言いながら、トレイを持って紅茶を広間まで運んで。]
─浴室─
[オレは鏡の前で口元を歪めていた]
なんというねぐせ……。
[そりゃミーレも飛びかかるわけだ。これは酷い。
オレは寝癖を直すべく、桶にお湯を汲んで来てタオルを濡らし。
絞ってから寝癖を寝かせてその上に濡れタオルを押し当てた。
湿気を持たせれば直せる可能性が上がるしな。
しばらくの間濡れタオルを乗せて、その間に他の部分の髪を櫛で梳く。
ちょっとくせっ毛だから櫛に引っ掛かったりもしたけど、どうにか綺麗に梳くことは出来た]
さて寝癖は……まぁ、直った方か。
[濡れタオルを取ってみたら、ちょこっと盛り上がるだけで寝癖は他の髪と同じように寝ていた。これくらいならまぁ良いか。
オレはその部分も一度櫛で梳いてから、顔の横の髪を垂らした状態で首の後ろで長い髪を結える。
そうしていつものスタイルへと無事変身完了。
桶のお湯を捨てて元の場所へと戻し、タオルと櫛を持って浴室を出た。
そんなに時間はかからなかった、はず]
[ゼルギウスとブリジットの会話は、ああそういえば病弱だっけと噂話を思い出している]
顧客?
それは嬉しいな。商売がうまくいくのは良いことだし。
おまけしてあげる。
[多分、蜂蜜とかそういった小瓶のものをおまけにするつもりである]
僕はほとんど戻らないから、送ることになるけどね。
気をつけてね。
[アーベルに頼まれて運んでいくのを、軽く手を振って見送る]
―厨房―
それじゃ、僕もあっちに行こうかな。
もう全部運び終わった?
[アーベルとゼルギウスに聞いてみて、まだ運ぶものがあるようなら、ついでだしと運ぶことにするつもり]
いやはや、ブリジットも大変だよな
[寝坊する経験があまりないというのも辛いものだとばかりに笑みを零していうブリジット>>304に応え]
えーっと…だいたい運んだとは思うけどちょっと待ってな。
[ゲルダの問い>>308に人数分揃ったか否かと考える。
そういえば昨日風邪を引いていたライヒアルトの姿を見ていないなとも思って]
それで最後…かな?
[アーベル>>310が差し出したお盆を示して応えた]
─浴室前─
[実際の時間としては、そう長くはなかったのだろうけれど]
[浴室の前で所在なさげに立ち尽くしていたから、長く感じられたのかも知れない]
[エーファは小さく身震いをして、ストールを寄せて]
……あ。
[浴室から出てきたエルゼに気付いて、慌てて廊下の端っこに寄る]
[先程の寝癖の辺りに、自然と目が行った]
―広間―
あ、ありがとう。
[ブリジットに声をかけられて、運ばれてきたお盆とその上の料理達]
エーファはさっききたけど、どこかにいった。
皆がいたからだと思う。
[自分もこの場所は少し居辛いものを感じる]
─浴室前─
お。
[浴室から出てきたら、クレメンスとエーファがまだ居た。
話でもしてたんかな]
クレメンスまーだ居たのかよ。
飯食いっぱぐれるぞー?
……ん?
なんだ、どうかしたか?
[クレメンスに対してはからかうように言って。
慌てた様子で廊下の隅に寄るエーファの視線>>312がこっちに向いてるのに気付いて、オレは問いかけてみた。
む? オレと言うよりは、オレの頭上か?]
まぁ、ありがとうございます。
それじゃあ、お願いしますね…と言っても、此処から出られてから、ですけれど。
[ゲルダから快諾をもらえれば>>306こちらも嬉しそうに微笑み。
けれど続けて自分が言った言葉に少し笑顔は曇ってしまった。
アーベルの返答>>310には、くすと笑みを返して。]
お髭の生えたアーベルって想像つかないわ。
[そう言って厨房を後にした。
大変だというゼル>>311には、そんなことないわよ?と首をかしげて。]
ゼルや先生の方が大変でしょう?
いつだって落ち着く暇無いって聞いたもの。
[そう言って彼の母が今どんな状況だろうかと考えて─…考えないことにした。
ストレス発散方法の一つである着せ替え要員がここに二人もいるということは現状は推して知るべし。]
― 厨房 ―
たくさん運ばせてしまって悪かったね。
[ゼルギウスとアーベルのそれぞれの言葉を聞きながら、示してもらったお盆を手に取る]
わかった、これ運んでおくよ。
片付けさせてしまって、悪いね。
[先程までの手馴れた様子を見れば、逆に手出しは不要だろうと思い、尋ねるよりも先に行くことにする。
ゼルギウスもお盆を運んで、しっかり食事は並ぶ。
自分はといえば、ちゃんとわけてもらったものを頂くことになるだろう。でもアーベルが来てからである]
―広間―
[しっかり運んだ後、ソファに腰掛けるナターリエの姿を見ると、そちらへと近づいてゆく]
シスター、おはよう。
大丈夫?
[歩いているときに、ポケットの中の小さな袋を取り出しておく。
それでもまだ、最初には渡さないで]
水でも飲む?
[話している間に、食事の準備はされていて。
後で猫のも、と思いながら、一先ずは自分もテーブルに着く。
何か食べておかないと持たない、というのは、昨夜の発作の事もあり、十分に察しがついていた]
ええ……その点が、何かの間違いで解放されるのを、俺も祈ってますし。
[>>319 長くはならない、というヴィリーの説には希望的観測も含めて頷いた。
けれど、それに続いた言葉。
笑みの消えぬままに言われたそれに、何となく、背筋がぞくりとするような心地がした]
……居て欲しくないですよ……俺は。
[ぽつり、と。
ただ、それだけ返して。
後は、会話から逃げるように、食事に意識を向ける。
食欲は失せたような気もしたが、それでも**]
[びく]
[見ていれば疑問に思われるのは当然だろうが、案の定固まった]
え、あ、……えっ、と、
[ぐるぐる]
[視線は彷徨い]
……う、その、
髪、きれいって、思っ、て、……あの、
[緊張しきった表情で、口にしたのは寝癖のことではなく]
[男性に対しての褒め言葉にはならないかもしれないが]
……ごめ、んなさい。
[最後にはやはり俯いて、謝った]
―広間―
[意識がおとうとの方へと向いていたから
近付く気配に気付けず、ゲルダの声>>321にはたりと瞬く]
あ……、ゲルダさん。
おはようございます。
……私は、大丈夫ですよ。
お気遣いありがとうございます。
[元気だけがとりえの女は体調が悪いわけではなく
ただ環境が変わりいつも傍にいる存在が居ないことで
調子が出ないだけなのだろう。
水に関してはゆると首を振り平気だと彼女に伝えた]
ブリジット…さんも、苦手なのか。
俺も、あまり好きじゃないけど。
[おおむね人が集まりするのは誰かの噂話等で、せまい村でのこと自分はその話題の中心になる人物のひとりだったりするのもある]
少しだけ食べて、エーファ探してくる。
[悪戯っぽい笑みには、少し顔を背けながらそう答えて、
アーベルに食べると言ったこともあり、サラダを軽くもらうことにした]
そういえば、アーベルと仲いいのな。
[なにげなく出した言葉、返答によっては誤解はさらに*深まったかもしれない*]
─浴室前─
[オレはエーファの性質を知らなかったから、言葉が出て来るまでずーっと見ている。
あれ、この子人と接するのが苦手なのか?
流石のオレでも気付くぞ、これは]
え。ああ、ありがと?
ってー、何で謝るんだよー、なんもしてないっしょ。
ああ、褒めてはくれたな。
[髪が綺麗と言われて>>323、オレは一度翡翠を瞬かせた。
すんなり礼を言ったのは、ほら、アイツらみたいに捻くれては無さそうだったから。
つーか何で謝られたんだ、オレ。
理解不能だったが、最後っかわの言葉を紡ぐ時、オレはけらりと笑って見せた。
褒められて悪い気はしねーしなー]
―広間―
そう、ですね。
あの子は心配性だから気をつけなくちゃ。
折角用意して頂いたのですから後でちゃんと頂きますね。
[ゲルダ>>326にこくんと頷いて。
差し出された袋には一瞬きょとんとし]
――…まぁ。
[説明の言葉に小さく声をあげてからおずおずと両の手の平を差し出し
彼女が持つ袋をそっと受け取る]
ありがとうございます。
開けてもよろしいですか?
[贈り物に目を輝かせゲルダに尋ねる]
─浴室前─
[見られている間はすっと居心地悪そうに両手を握っていた]
[うろうろ]
[視線は暫く床を彷徨って]
あ、う、……えっと、
見てた、の、失礼、かな、って……
[語尾は殆ど消え入りそうになりながら]
[すんなり礼を向けられて、目だけをそっと上げると]
[笑う顔が見えて、安堵の息を吐いた]
……あ、
浴室、使って、大丈夫です、か?
[本来の目的を思い出したのは、その後になってから]
[ゲルダ>>331にこくりと頷く]
アーベルさんは器用なのですね。
[そんな感想を漏らしてもう一度頷き
彼女からの了承が得られれば袋から髪留めを取り出した。
女の手の平で輝くのは銀細工。
繊細な銀の花を彩る二粒の真珠が白く艶めく。
銀の十字架を除けば装飾品と言えるようなものを持たぬ女にとって
其れを贈られたことや彼女の厚意が夢のようだった]
きれい。
[ほう、と感嘆の息を漏らし]
でも、本当に私なんかが頂いても宜しいのですか?
[自分よりも彼女の方が似合いそうだし
何より自分が持つには勿体無いほどの代物のような気がする]
─浴室前─
ああ、何だろうな、とは思ったけどな。
見惚れられてたんだったら悪い気はしないよ。
[>>330 オレはちょっと冗談気味に言葉を紡いだ。
気にしぃみたいだな、コイツ。
そんなにおどおどされると、見てるこっちが心配になって来るぞ]
ん、おぅ良いぞ、オレは終わったからな。
湯はあったかいままだったから直ぐ入れるよ。
[言って、親指で後ろの浴室を示した。
それからオレはエーファが中に入れるよう、扉の前から退く]
タオルはリネン室な。
あと使用中の札かけるの忘れねーよーに。
んじゃな。
[リネン室の場所と札の事も告げて、オレは飯を食うべく広間へ移動しようとした]
そうみたいだよ。
なんでも色んな職を体験してるんだとか。
話を聞くのも面白いと思うな。
[アーベルがいる厨房の方へと目をやって、そんなことを言ってから、ナターリエが袋をあけるのを見る。
言葉を聞けば嬉しそうに笑う]
良かった。気に入ってくれた?
うん、僕はナターリエに持っていてほしいな。
君のおかげでとても嬉しかったし、それに、君はとても可愛いからね。
[自分が似合うと思われているなどと思うわけもなく、
真剣にそう言い切った]
これくらいなら、邪魔にもならないしちょうどいいかな。っていうのもあるしね。
─浴室前─
そ、そう、ですか。
[ゆらゆら]
[視線は未だに安定しなかったが]
[不快感を与えていないらしいことに、ほっとした表情を見せた]
あ、……は、い。
[浴室について聞いている間も、態度は変わらない]
[それが心配を与えているとは知らずに]
ありがとう、ございますっ。
[それから広間に向かおうとするエルゼに]
[ぺこり]
[また慌てつつ頭を下げた]
[ゲルダの話に相槌を打ちながら釣られるように厨房の方へ目を向ける。
アーベルに苦手意識があるわけでもなく避けているわけではない。
これまで接点が無かったから何を話して良いか分からないだけで――]
そう、なのですか。
機会があればお話を聞いてみたいです。
[人見知りはしないが積極性の薄い女は仄かに笑みを刷く。
髪飾りとゲルダを交互に見て、
彼女の言葉を聞けば嬉しそうに菫が細くなり]
ゲルダさんからの贈り物ですもの。
気に入らないわけがありません。
――…ありがとうございます、ゲルダさん。
大事に、しますね。
[可愛い、などと言われればやはり照れたように頬を染め
いそいそとヴェールを外し緩やかに波打つ金の髪を露にする。
慣れぬ手つきで髪に彼女から貰った髪留めを宛がいはにかむように笑む]
[なんとなくほのぼのしている、女性二人を横目に、食事を終える。会話だけ聞いてるとらぶらぶかぽーみたいだよな、とか思ったかもしれないが、さすがに口には出さなかった]
ごっそーさん、と。
[食ったものくらいは片付けるかと、スープの皿を手にして立ち上がる]
─ →広間 カウンター前─
[エーファの礼>>335に、オレは後ろ手にひらひらと手を振った。
エーファが浴室を使うと知って、クレメンスは共に広間へとついて来ただろうか]
アーベル、飯くれー。
[結わえた髪を揺らしながら広間へと戻って来て、口を開いた第一声が飯の要求だった。
だって腹減ったんだもんよ。
カウンターの一角を陣取って並ぶ皿の中から自分の分を確保すると、早速俺は飯を口に運び始める]
んむ、なかなか。
[短く感想を呟きながら、オレはしばらく食べることに集中した]
[シスターの言葉には、きっとアーベルも楽しく話してくれるんじゃないかな、なんて言っておいた。
髪飾りへの反応には、こちらのほうが少し照れたように笑う]
そう言ってくれてうれしいな。
[金の髪があらわになるのに目を細めて、そこにあてられた髪留めを見る]
すごく似合ってる。
可愛いよ、シスター。
髪も綺麗だし、やっぱりこれにしてよかった。
[思ったとおり、金にとてもよく映える。
小さな真珠も、銀の細工も。
満足そうに、頷いて。本心から微笑んだ]
[らぶらぶかっぽーみたいと思われているなんて思うわけもなく、ナターリエの行動が可愛くてほのぼのしてしまっている。
もとより、特別にそういう気はないのだが、口調やら態度やらで、客の女性にもそういう目でみられることもあったりしていた。
――もちろん、口説いているわけではないのだ。
そう言えば、相棒やその奥方に、もうちょっと言い方を考えろと言われる始末であった。
商人としては買ってくれればまぁ良いかで、放置している癖ではある]
─広間 カウンター─
るせー、おめかし言うな。
[何か言って来るだろうなと思ったら、案の定だった。
オレはじとーっとした横目でヴィリー>>340を見遣る]
─→浴室─
[クレメンスが広間に向かったのはエルゼより先か後か]
[彼らを見送ってから浴室を覗き、誰もいないのを確認して]
え、っと、……
[うろ]
[視線は彷徨って、先程エルゼに示されたリネン室へ]
[周囲を気にしながら、タオルを一枚拝借して]
と、札……
[「使用中」を表にして札をかけ]
[それから、やっとのことで浴室に入った]
[ゲルダの照れたような笑みと言葉に返すのはやっぱり照れ笑いで]
私も嬉しいです。
[綺麗な贈り物だからということよりも
態々自分の為に選んでくれた事を知っていたから
その心が嬉しくて自然と口許が綻んでしまう]
え、……あ、の。
ありがとうございます。
[褒め言葉が気恥ずかしくて耳朶が赤く染まる。
微笑む彼女に感謝の気持ちを込めてそれを伝え
大事そうに髪飾りを両の手で包んでからそれを袋に仕舞い膝上に置いた。
染まる耳朶を隠すようにヴェールを付け直し]
そういえば……
ゲルダさんは髪飾りをつけたりはしないのですか?
[着飾った姿を見た覚えがなくてことりと首を傾げ問い掛けた]
……そんなに喜んでもらえると、なんだかもう。
シスターは本当にかわいいなぁ。
[つい本心が口から零れ落ちた。笑って]
ううん、こちらこそありがとう。
貰ってくれてね。
つけられるときに、つけてあげてくれたらもっと嬉しいけれど。
ちゃんとライヒアルトの前でもつけるといいよ。
昨日、相談にのってくれたしね。
[昨日のことを思い出して、小さく笑う。
それから問われたことに、瞬いて]
ああ、うん。僕は。あんまり得意じゃなくてね。
売ってといわれたら探すけれど、自分じゃ付けないんだ。
化粧はさすがに少しはしないとまずいから、持ってはいるけどね。やっぱり色んな場所に行くし、動くことが多いから。
[困ったように笑った。母が化粧やおしゃれといったものをとても好む人だったというのがその理由だけれど、言うことはない]
―浴室―
[入ったあとはなるべく時間をかけまいと]
[急いで服を脱ごうとしていたのだが]
……あ、
[はたり]
[瞬き、小さく声を上げた]
そういえば、名前、きいてない……
[昨日ゲルダに教えてもらったエルゼの呼び方は「エルザ」か「そこの青いの」の二択]
[エルザだと怒るというし、姉ならあるいは青いのとも呼べるかも知れないが]
[エーファが彼から本名を訊ける時は果たして訪れるのか否か]
[暫く思い悩む様子だったが]
[ともあれ寒さに負けて、浴場に向かうのだった**]
……え、え。
可愛いのはゲルダさんの方だと思います。
可愛いというか、きれいというか……
兎に角、ゲルダさんの方が素敵なのです。
[自分にはないものを持つ大人の女性。
憧れる所があるのかぐっと拳を握りしめ力説]
あまり着飾る事がないので少し恥ずかしいですが
あとでまたつけてみますね。
[おとうとや義兄の前だと余計に気恥ずかしいかもしれない。
ライヒアルトにも、とのゲルダの言には曖昧に頷いた]
そうなのですか。
せっかく綺麗な髪なのに何だかもったいないです。
でも、着飾らずともゲルダさんは十分に魅力的ですから……。
[理由を知らぬままにっこりと微笑んで納得の態]
いやいや。僕はそういうのじゃないからね。
シスターみたいな素直で可愛い子、そういないよ。
胸を張っていればいいよ。
[力説は苦笑気味に、自分に対することは軽く流した]
でも、ありがとうね。
シスターに言われると、とても嬉しいよ。
うん、是非。僕もちゃんとつけているところを見たいな。
[自分もまた見たいと、笑みを浮かべて、ナターリエを見詰めてリクエストする。
それから、納得してくれた様子に微笑んで]
ありがとう。
でもほら、梳かすくらいで短い長さでいつもいるしね。
それを言ったら、シスターの方が、どんな格好でも魅力的なんだからね。
[浴室にはエーファが居る、とエルザに教えられはしただろう]
そんじゃ、後にすっか。
[あっさりと諦めて、男は皿を厨房に運び…皿洗いは誰かに任せた**]
─広間 カウンター─
ちげーつってんだろこの野郎。
[訂正したって直さないのは分かってっけど。
周りにも勘違いされたままになるのは嫌だからな]
ああ、風呂はあるぜ。
でも今は使用中だから後にしな。
行くってんだったら殴ってでも止めるぜ。
[そう言いはしたけど、ヴィリーはあっさり諦めたんで、そう言う自体に陥ることは無かった。
とりあえず最悪の事態にはならなそうなんで安心した。
そんな心持ちになりながら、オレはしばらく飯に集中*する*]
……素直で可愛い?
[きょとんとするのは自分がそうであると思えないからで
少しばかり途惑うように視線を彷徨わせた。
素直で可愛いで頭を過るのはおとうとのことだけど
苦笑されてしまいそうなのでそれは言わず心に仕舞う。
力説が流されたことにも気付かなかったようだった]
そう言って頂けると私もうれしいです。
此処に居る間は仕事らしい仕事も無さそうですし
時間をみつけてつけてみます、ね。
[余り器用ではないから鏡を見ずに髪飾りをつけるのは心許無い。
照れたのもあったが其れが今つけなかった主な理由のようで]
ふふ、ゲルダさんにそう言ってもらえると何だか自信がつくみたい。
[慣れぬ賛辞に途惑いながらも矢張り嬉しいのか頬が弛む。
贈り物の髪飾り以外の装飾品を身につける機会は無さそうだけれど
ゲルダに対する感謝の気持ちは変わらぬままある]
―広間―
[ふ、とカウンターの方に目を向ける。
なにやら言い合う二人の男性――
といっても一方は女性にしか見えぬのだが]
あのお二人は仲が良いのですね。
ゲルダさんとエルゼリートさんも
それに負けないくらい仲良しに見えますが……。
[そういえばあの二人は団長の説明の時も――
などと思い出しながらほのぼのとしている]
―広間―
[話すことで気も解れてきたのか
空腹感を感じるまでに調子を取り戻した。
贈られた包みを大事そうにに懐に仕舞いこみ]
ゲルダさんも食事は未だお済みではないですよね。
ご一緒させて頂いても構いませんか?
[ことりと首を傾げゲルダを見詰め彼女を食事へと誘う**]
[不思議そうな理由なんてわからないけれど、
そういう反応も素直なのだなぁと、どこか微笑ましく思えてしまう]
うん、ここにいるっていうのの悪いことばかりが見えていたけれど。
ナターリエがそんなに可愛いことを言って、あの髪留めをつけてくれるんだったら、全部帳消しかな。
楽しみにしてるよ。
[それからナターリエの視線が向くほうへと目をやって、小さく笑った]
エルザはこうね、からかい甲斐があるからね。
楽しいんだよね。
[ヴィリーが聞こえているようなら、笑いかけてみよう。本人からの文句はもちろん気にするつもりもないが]
―広間カウンター―
[それから食事に誘われれば、もちろん、と頷いて]
そろそろきっと、紅茶も程よく冷めたんじゃないかな。
でも、一応は気をつけてね。
[作ったアーベルがまだ食べていないようなら、ナターリエの隣に座りつつも、紅茶を飲んだり話したりで待つつもりではある。
片付けは、彼女の足のこともあるし、ライヒアルトへの世話もあるだろうしということで、強い拒否にあわなければやるつもりなのだった**]
─ 厨房 ─
おー、そんだけ。
[ブリジットの返事>>317にはただ笑い、ゼルギウスには>>311そう声をかけたが、自分はもう片付けに入っていて声だけになったか。]
うんにゃ、キニしないでネ。そっちよろしく。
[ゲルダには>>318そう言ったものの、うっかり先に食べていてくれと言わなかったから、待たせているのは知らなかった。
それから油のついた物は湯を沸かして使い、コップなどは水で手際よく洗っていたらヴィリーが食器を置いていった>>350ので皿に遅れる事になる。]
よ、口に合ったみたいだったら良かったケド。
[その際その程度の軽い会話はしただろう。
厨房を使う前のように綺麗にしてから、やっと広間の方へと顔を出してテーブルの方へと進む。ゲルダ以外に食事のまだのものはいたかどうか。]
あれ、食べて無かったの?
なんだ、食べててくれてて良かったのにサ。
[待たせたと知れば、そんな言葉を返した。]
─ 広間・テーブル付近 ─
[ブリジットとフォルカーが話しているのを見ると、そちらにもひらと手を振り。]
よ、子供はちゃんと食っとけよ。成長期なんだから。
[エーファを探しに行くとは知らなかったので、そんな事を口にする。]
そういえば妹の方…エーファだっけ、一緒じゃないのな。まだ寝てンのか?
[確か昨日は一緒に上へと上がっていったので、スープを口に入れる前にそんな事を尋ねた。]
うるさいな、アーベルは俺の親でもなんでもないだろ。
[ぶちぶちと文句を言いながらも、アーベルから料理を勧められるならちゃんとその分は食べようとするだろうか]
エーファはさっきいたけどどこかに行った。
食べ終わったら探してくる。
[エーファについては簡単に答えてから、ブリジットとアーベルを一度見比べて、それから再度食事に戻った。
エーファを探しに行くと言っていた割りに、サラダを食べる手はゆっくりとしたものだった]
─広間 カウンター─
[もぐもぐと食べ進めていると聞こえてくる、エーファと言う名前。
エーファ? どっかで聞いたような…。
あ、さっきの子か。
確かクレメンスが名前呼んでたな]
エーファなら風呂だぞ。
[アーベルとフォルカーの会話に割り込むようにオレは声を発す。
…あれ、コイツ誰だっけ。
なんかエーファに似てるけども]
─ 広間・テーブル付近 ─
でも弟子じゃん、ほら狩りの。
身体作っとかないと、続き教えてやんないゼ?
[親でもないと言われれば、けらりと笑ってそんな体。
ハムも食べとけよと、ひょいと薄い方のハムをサラダに勝手に乗せたり遠慮が無い。
エーファを探しに行くと言われれば。]
あーそっか。
まぁ食べてる間に来るとは思うケド…。
[何処へ行ったが知らないが、遠出が出来る状況ではない。
先に食べておけばとは言うが、一緒が良いなら良い迷惑だろうから強くは勧めなかった。
だがもう一枚ハム乗っけたりしてみたりする。]
─ 広間・テーブル付近 ─
あら、風呂なら待たないとか。
さんきゅーエリーの兄さん。
[知らせてくれたエルザには、礼と共に別の女名で呼んでみた。食事中にさらりと笑顔で。
ゲルダやらフォルカーやらナターリエやらブリジットが居る前で言うのも確信犯だった。]
ちぇっ、よく言うよ。
[乗せられたハムにフォークをぶすっと刺してむしゃむしゃと。
そんなやり取りをしていると声がかかり]
あ、そうなの?ありがとうエルザさん。
[しっかりと間違えた名前でお礼を言いながら、乗せられたハムをもう一度ぷすっとフォークで刺して食べてから、
胡瓜をアーベルの皿に載せながら]
お礼に、アーベル師匠にこれやる。
[自分の嫌いなものをしっかりそっちに移しておいた]
─広間 カウンター─
[もぐもぐもぐ。
間違えた名を呼ばれても直ぐに行動に移さなかったのは飯を食ってるから。
一通り平らげて、一応の御馳走様をアーベルに告げて。
そしてオレは椅子から立ち上がった]
───だから、オレはエルザでもエリーでもねぇつってんだろ!!
[一拍の呼吸を置いて繰り出したのは眉間を狙った右手の拳。
もちろん、アーベルに向けて。
フォルカーに関してはまだ一度目と言う事で手は出さない]
─ 広間・テーブル付近 ─
馬っ鹿、好き嫌いすると大きくなれないンだって。
ほれ、普段食わないんなら今纏めて食っとけ。
[と自分の分の胡瓜もまとめてフォルカーに戻した。行儀は大変よろしくない。
文句を言いながらも食事をするフォルカーの様をみれば、さほど今の状況についていけてない様にも見えるかな、とかちらと思っておいた。]
っと。
[一応しっかりエルザの行動は見ていたらしく、一拍置かれてからの拳なら避ける事は易かった。サラダの皿を抱えたままひょいと避けた。こっちはまだ食事中だ。]
えー、だってエリーに否定は入ってなかったしサー。
[明らかに自分が悪いのだが、悪くないよくらいの勢いで笑って言った。]
え?違うの?
[エルゼリートが訂正する様子に少し驚いた様子で、アーベルが殴りかかられてることは特に驚いていなかったけども。
その隙に胡瓜が倍増しされていて]
アーベルが食ったら食う。
[フォークに胡瓜を刺すと、アーベルにずいっと差し出した]
─広間 カウンター傍─
女名止めろっつってんだよ、このカス野郎。
てめぇの頭には脳味噌詰まってねぇのか?
[>>365 相手が食事中だってことは構わねぇ。
オレを怒らせる奴が悪い。
避けられて、オレは逃がすまいと即座に相手の首元に手を伸ばす]
今度言ったら殴るつったからな。
覚悟しやがれ。
―広間・カウンター―
いや、君に作らせといてそれはねぇ。
それに大丈夫、あんまりおなかがすいていたというわけじゃないからね。
[そんな会話をして、とりあえず食事に入る。
もちろんやり取りの時、自分も食事中で、それでもつい笑ってしまって仕方なかった。
フォルカーは顔を見れば、エーファとよく似ている。
名前までは思い出せずにいたが、何せ今は笑ってしまって話にならないのだった]
─ 広間・テーブル付近 ─
サー、見たこと無いから分んないネ。
兄さんは自分の頭の中なんて覗いた事あんの?
[やたら熱くなっているエルザにくっくっと笑いながら言った。
本人はいつも通りにしているだけなのだが、煽りかねない行動になりかねないのが。
さて無理に剥がして乱闘に入るのと大人しく殴られるのと、どっちがいいかなと天秤にかけて、サラダを零したくないという理由であっさり後者を選んだ。
殴られる事には慣れている。
…昔は、だが。
そういうわけで胸倉を掴まれてもこっそりサラダを置いたくらいでさして抵抗はせず、一発は殴られようかと大人しかった。
何が楽しいのか、笑みは消えなかったが。]
─広間 カウンター傍─
口だけは達者だな。
オレはてめぇみたいな奴は大嫌いだ。
歯ぁ食いしばれ。
[オレは腸煮えくり返ってるから周りなんて気にしちゃいない。
何でコイツはこんなに腹立つ言動ばっかしやがるんだ。
人がこのナリと名前でどれだけ苦労したかも知らねぇで!!]
[捕まえた胸倉はしっかりと握り、オレは右の拳をアーベルの頬目掛けて振り被る。
が、それよりも早くゲルダの手がオレの髪を掴み、引っ張られたことで思い切り後ろに反り返る形になった]
いでっ!?
〜〜〜〜〜っ!!
っ、ゲルダ、何しやがる!
[引っ張られた髪の根元も痛いが、反り返ったお陰で腰も痛い]
[差し出した胡瓜は乱闘騒ぎになりそうなので引っ込めた]
やるなら外にしてくれよ。
[こっちも食事中だったので不満げな声を上げた。
自分は仲裁に入るつもりなどなく、それでも誰かがそこに入った様子で。
胸倉をつかまれるアーベルと、髪を後ろにひっぱられるエルゼリートとを見比べてから、その髪を引っ張るゲルダのほうをちらりと見てから]
俺より、こいつらのがよっぽど手荒じゃないか…
[エーリッヒにたしなめられたときのことを思い出して不満げな声をぽつりともらした]
―広間 カウンター―
何ってねぇ、引っ張っただけだよ。
[笑顔で答えた。まるっきり悪気はないような顔]
食べてる途中はそういうことしない。
しかも作ってくれてるんだから。
はい、座る。
[空いている席を示してから、アーベルへと視線を向けて]
悪いねアーベル。
せっかく作ってくれたのに。ゆっくり食べたいだろう?
[食べてるときは、と前提条件を付けているのではあるが、笑って謝っておいた]
─広間 カウンター傍─
………ちっ!
[ゲルダの笑顔に一瞬だけ困ったような表情になって、オレは仕方なしにアーベルの胸倉を掴んで居た手を乱暴に払った。
顔を誰からも背けると、ゲルダの指示には従わず、出入り口の方へと足を向ける]
[手荒とかいう声が聞こえて、小さく笑う。
フォルカーを見てすこし笑って]
迷惑かけたね。
君も食事中だし、止めたほうがいいだろう?
君は、エーファと双子の子だよね。
名前を思い出せないんだ、教えてもらってもいいかな。
僕はゲルダ・エーベルヴァイン。八年前まではここに痛んだけどね。今は商人で、旅をしてるんだよ。
─ 広間・テーブル付近 ─
残念、振られたねぇ。
俺は兄さんみたいな奴は結構好きよ?
[分りやすくて、とは胸の内。他人の苦労なんて勿論知る由もないので言動は相変わらずだ。
氷がなくても雪があるから冷やすのは問題ないよね、などと呑気に考えて、
右に殴られる直前の感覚を感じたら、ふっと一瞬昔の事を思い出した。
あまりいい思い出はない、旅暮らしのその前の時の事を。
だがはっきりと思い出す前に、エルザがいきなり反り返ったので何事かと思っていたら。]
おっと。
や、さんきゅー。
[ゲルダの手が入ったと知れば、ゲルダの方にひらと手を振って感謝した。
前提条件には気づいていたが、気にしてないのか態度は崩れない。
それから乱雑に手を離されれば、おー怖いと肩を竦めて席に着いた。
ブリジットから窘められれば、こちらは素直にいう事を聞くことになるだろう。]
─ 広間・テーブル付近 ─
[手荒発言は聞こえていて、そういえばさっき差し出してくれていた事を思い出す。]
おっと悪かったなフォルカー。
おわびに俺があーんしてやろう。
[笑顔で言いながら、さっき差し出された胡瓜を、今度はこっちからフォルカーの方へと差し出してみた。]
[エルザの表情に、小さく笑う]
あとで、ね。
[ちゃんと手を離すのを見れば、髪からも手を離して。
しかし出入り口へ行く様子に、困ったように視線を向けると、残り少なくなっていた食事を置いたまま立ち上がり]
あとで食べに戻るよ。
アーベルのも、君のも、一緒に洗ってしまうから厨房かここに置いたままにしておいて。
ほら、作ってもらったし、片付けもしてくれてたんだろう?
[そんなことを言って、後を追いかける]
まぁ、いいけどね。
[迷惑をかけたと声をかけられ、ゲルダとは視線を合わせずにそう答えてから]
……、フォルカー。
よろしく、ゲルダさん。
[名前を教えるのには少し間を空けてから]
エーファと知り合い?
[ブリジットにアーベルが窘められるのが見えて、やっぱり仲がいいのかなと思った]
気にしないで。
ほら、僕も食事中だし。
[アーベルにはそんな風に返した。
フォルカーとのやり取りには、仲が良いんだなぁ、なんて視線を送る。
フォルカーの答えには、頷いて]
わかった、フォルカーだね。
こちらこそよろしく。
エーファは昨日会ってね。ハーブティーとパウンドケーキをご馳走したんだ。
君も後で一緒にどうかな。
[ゆるく首を傾げて、お誘いをかけておいた]
─ →灯台傍─
[ゲルダが追いかけて来ているとは知らず、オレは宿屋を出て灯台がある方へと歩く。
自衛団員が何か言って来たが無視して進んだ。
進む方向が村がある方では無いと分かると、自衛団員もそれ以上煩く言わなかったけど]
……くそっ、何なんだよアイツは……。
人の傷を笑顔で抉りやがって。
[呟きながら灯台の壁を思い切り蹴る。
親父と喧嘩して良くこうやって蹴りに来て、灯台守の爺さんに怒られたこともあった。
今はその怒鳴り声も、聞けない]
― →灯台 ―
行くっていうか、ここで、だけどね。
[フォルカーには笑ってそんな風に言うと、それじゃ、と手を振る。
玄関から出れば自衛団員がいて、少し眉を寄せるものの、彼らのうちの一人に尋ねる]
今、出ていったと思うけど、エルザ…エルゼリートはどこに行ったかわかる?
[尋ねれば示される東、崖の方。灯台の方。
しばらくそちらを黙ってみていたけれど、自衛団員にお礼を言って、その方角へと向かった。
後ろで、親の事を話しているような声が聞こえたが、耳から追い払って、辿り付くその場所]
――…エルザ、戻ろう。
[当たっている様子に、一つ息を吐いてから、声をかける]
風邪引くよ。
─ 広間・テーブル付近 ─
[エルザが出て行くのは背を見送るだけにした。
余計な一言を言うと、ブリジットから確実にお咎めが来るだろうから。]
んーいいよ。俺らのは自分で洗うから。
気にせずいってらっしゃい。
[そう返し、軽い調子でゲルダを見送った。
別にエルザを怒らせた罪悪感からではないのが、逆に性質が悪い所だろう。
フォルカーにフォークをひったくられ、胡瓜の行き先には感心したように。]
お、良く出来ました。やれば出来るじゃんネ。
[にこりといい笑顔で言った。
顔が赤いのには気づいていても笑みは変わらない。別に馬鹿にしているわけではないのだが。]
―広間―
[ゲルダ>>356と共に食事の席につけば主に感謝の言葉を捧げ
アーベルに一度頭を下げてからパンを口に運ぶ。
紅茶も彼女が言うようにほどよく冷め猫舌でも難なく飲める温度]
おいしいですね。
[いつも口にするのとはまた違う味にゆると目を細める。
和やかな時間もそう長くは続かないか。
エルゼリートとアーベル、二人の仲裁をするゲルダ。
その様におろおろするのみで何も出来ずに固唾を呑んで見守る態]
………あ。
片付けならお気になさらず。
私にもそれくらいのお手伝いは出来ますから。
[炊事も洗濯も日常行うことに支障はないから、と
エルゼリートを追うゲルダの背に言葉を向けるが
彼女の耳に入らずともそれくらいはする心算で]
─灯台傍─
[徐々に気が落ち付いてくると、オレは大きく溜息を吐く。
時折吹く風が長い髪の毛を浚って行った]
……──ゲルダ。
[名を呼ばれて>>382、オレは驚きの色を載せて振り返る。
追いかけて来たことに驚いたのもそうだが、崖の近くであるこの場所にゲルダが来るとは思っていなかったために]
……馬鹿は風邪なんざ引かねぇんだよ。
お前、良く来れたな?
[最初は自嘲を交えた声、次いで心配を載せた声と表情でオレはゲルダに返す。
これ以上ゲルダが崖の方へ来なくても良いように、ゲルダの傍に近付いた]
―広間・テーブル付近―
……くぅ……
[食べ終わってからかけられた言葉、口の中にはまだ胡瓜の味も広がっている。
向こうはどういう気だったのか知らないがはめられたのだと、そう思った。
乙女の純情的なものを踏みにじられたような感覚とか、悔しさとか、胡瓜の味とか、いろんなものが広がって混ざって唇をぐっと噛んでいる。
アーベルのほうをしばらく震えながらじっと睨むようにした後]
馬鹿……
[ぽつりと小さく呟きそのまま顔を背けた]
―灯台傍―
やれば出来るものだなって思ったよ。
もう八年だから、克服もしないとね。
[小さく笑ったけれど、手を強く握ってそれ以上に近づくことはない。
近づいてきてくれれば、すこしほっとした顔になる]
まぁ、君が馬鹿だっていうことは知ってるけど。
逆に体調管理が出来なくて、風邪を引くことだってあるだろう。
……思いっきり引っ張って、悪かったよ。
─ 広間・テーブル付近 ─
[別にはめたわけでも何でもなく、むしろあーンしそこねたなー、ぐらいの勢いだったのだが勿論伝わる事はないだろう。]
ほーら、今食ったから暫く食わなくて良くなった。
良かったネ。
[睨まれての馬鹿発言には、ぷっと噴出して、向こう向いた頭を後ろからわしっと撫でてやった。]
まぁ話は変わるけどさ。
もし人狼がいたらどうする?お前。
[頭に手を乗せたまま、唐突にこんな事も漏らしてみる。
お前といいながら、視線はナターリエやブリジットの方にも一旦は向いた。]
─厨房─
[食器は一先ず流しに下げ、真白の猫は勝手口の前にちょこり、と座らせて、猫の餌を用意する。
真白の猫が周囲に『お目付け役』と認識されている理由の一つは、実は、猫の餌の準備を忘れない事で自分も食事を抜かないようにさせるためだった]
……にしてもまあ、ほんとに。
準備万端だよなぁ。
[ちら、と覗いた食料庫の様子に、呆れたように呟いて。
用意した餌を食べる猫を眺めながら、薬を飲む。
強めのは先に飲んでいたので、今は止めておいた]
薬漬けは、ほんと。
冗談ならんぜ……。
[先のゼルギウスとのやり取りを思い出して、ため息一つ]
─灯台傍─
[ゲルダは笑ってたけど>>387、我慢してるのは目に見えて分かった。
オレがここに来させたと思い、一旦表情を隠すように顔を下に向ける。
隠された顔は眉根がきつく寄っていた]
……無理すんな。
[呟いて、オレはゲルダの肩に触れて半ば強引にゲルダの身体を元宿屋の方へと反転させる。
崖の方を見なくても良いように]
…馬鹿は否定しないのかよ。
いやまぁ、馬鹿だけど…。
──…んや、お前は悪かねぇよ。
気にすんな。
[止めてくれてありがとうとは言えなかった。
オレはあの時、本気で殴る心算で居たから。
それでも、顔を上げてゲルダの横に来る頃には少し笑うくらいの余裕が出来ていた]
─灯台傍─
[反対へ方向を変えられる。エルザの表情は伺い知れない。
だけれど、ゆるく口許が笑みを作った]
無理をしてるわけじゃない。…とは言えないけどね。
そろそろ気持ちにね、ケリもつけたかったんだ。
いつまでも引きずるのも癪に障るから。
[握っていた手を解いて。小さな声で最後は言った。
それでも、調子は軽いままに]
否定できるわけないだろう。
いや、こうぐいっと引っ張ったから、そろそろ年だし心配でね。
その点だけだよ。
[悪いと思ってるのは、なんて嘯いてみたりする。
笑う表情に、もう大丈夫かなと内心思って]
まぁ痛かったら、ちゃんと薬塗ってあげるよ。
[子供の喧嘩であれば嗜めもするが
少なくとも自分より年上の彼らを嗜めるのは気が引ける。
食事が済めば小さく息を吐き]
ごちそうさまです。
[感謝の言葉を紡いでから立ち上がる。
自らの皿に空いている皿を集め重ねてゆくけれど
アーベルの尋ね>>389が聞こえればその動きは緩慢となり
考え込むように口許へと手を宛がう]
自衛団長さんの言うように『人狼』が居るとすれば
伝承にある『人』『場所』『時』の三つの条件が揃い『場』が出来た。
――…そのように考えられます。
『人狼』を見つけるまで私達は此処より解放されぬのでしょうね。
[秘密は口にするのは躊躇われたから
如何するか、とその問いの答えは曖昧に濁したまま]
─ →勝手口─
[猫が満足したのを見て取ると、そう、と真白を抱え上げる。
広間に戻るかどうかしばし考え、そのまま、勝手口から外に出た。
こちらにも、当然自衛団員の姿はあり、姿を見せると渋い顔を向けられた]
はい、はい。逃げようなんて、思ってないよ。
……だから、そんなにぴりぴりとしなさんなって。
[それに返すのは、からかうような言葉。
きつく眉が寄せられる様子に、苦いものを帯びた笑みを向けて]
で、団長、また、来るの? ……そっか。
[肯定の返事に、ため息一つ。それから、空を見上げて]
……空模様。怪しい、な。
[重く、立ち込める灰色の雲に、小さく呟く。
団員も、釣られるように、空を見上げた]
……ああ。
ちょっと、散歩してくるわ。
岬の突端の、木の所。
そんなにしないで戻るから、大丈夫。
[それから、団員の方を見て、にこりと笑いながらさらりと告げる]
あー……まあ、監視したいなら、ご自由に、ってとこだけど。
……静かには、してくれな?
あそこは、俺にとっては、『大事な』場所だから。
[こて、と首を傾げて言って、さっさと歩き出す。
団員は、物言いたげにしながらも、後を追ってはこなかった]
─灯台傍─
ん……そうか。
[理由を聞いても>>392、オレにはそう返すしか出来ない。
当人の問題と言ってしまえばそれまでだけど、どのみちオレには何か気の利いた言葉をかけてやれるような器用さは無かったから。
軽い調子のままのゲルダがまだ無理をしてるように思うのは、オレの気にしすぎだろうか]
腰……えーえー、思いっきりぐぎっと来ましたとも。
つかそこまで年じゃねぇよ。
[謝罪の別の意味を言われて、オレは思いっきり糸目になった。
確かに30より二つほど手前だけどな…。
ゲルダの軽い調子につられて、オレも返す声がいつも通りに戻って行った]
薬は大丈夫だ、そこまで酷くない。
……オレもうちょっとここに居たいから、先に戻っててくんねぇか?
風邪引く前には戻るからよ。
[今戻るとまたすぐ沸騰しそうな気がしたから、オレはもうしばらく頭を冷やそうと思ってゲルダにそう告げる]
─岬の木の傍─
[海から吹き付ける風は、冷たい。
コート着てくれば良かったかな、とは思えど後の祭りと言うヤツで。
静かに聳える灯台を横目に、真っ直ぐ、風に揺れる木の傍へと向かう]
……荒れるの、かな?
[眼下の海の沈んだ色に、小さく呟く。
波や風から天気を読むような能力はないけれど。
荒れる前の海がどんな感じか、くらいは長く居れば察しはつくもの]
いい予感、しねぇなあ……。
大体、過去の記録って、この状況で空間的に隔絶されて……って感じになってるし。
[頭をなでられると若干心地よくて、だからなおさら腹が立ち。
振り返って文句を言おうとしたところで唐突の質問]
え?
[その質問の意味を理解するのに少しの間、それからその答えを考えるのに若干の間を空けて]
わからない…、
[そこで先ほどまでのことを思い出し、ナターリエの説明もあって]
アーベルだったら迷わず自衛団員に突き出してやるよっ!
[そういい捨ててから]
エーファ探してくるっ!
[そのまま不機嫌な様子で広間から飛び出すように出て行った。
食器はそのままだったのでアーベルが後で片付けることになるだろうか**]
─ 広間・テーブル付近 ─
人と場所と、時…。
ああ、時は確か満月だったっけ?
[人と場所、については特に言わず、時についてだけは口にする。
ナターリエが口ごもる様に気づきはしたが、何かを抱えているまでは窺い知れない。
そしてまた自分も何処まで知りうるかなどは曖昧にしたまま。]
へー、さっすが。教会の人は詳しいネ
[にこりと笑みながら言った。
さっきから何が面白いのか、人の良い笑みはなかなか崩れない。]
[口に出して呟いて、それから、何となくその事を後悔する。
別に、言霊とかそういうものを信じているわけではないが。
口に出す事で、信憑性を帯びるような気がして]
気ぃ、たってんな。
……落ち着け、俺。
[言い聞かせるように、呟いて。不安げな声を上げる真白の猫を撫でてから、傍らの木を見上げる]
……Ich tanze sachte leicht und werde zerstreut.
Ausdehnung aus einer Hand in Schnee.
Dein Name murmelt.
Ich erbrach Atem und schloß meine Augen.
Der Himmel des Winters sieht bei mir nach unten, wer stehen immer noch ruhig.
Das Weiß, um Daune zu starten, erinnert sich jene Tage abgelegen.
[気を鎮めたい、という気持ちは、自然、歌を紡ぐ、という方向に向いて。
細い木に持たれるようにしつつ、ゆっくりと口ずさむ。
居ないものへの想いを綴ったそれは、父が亡くなった後、母がよく、ここで歌っていたもの]
[フォルカーの言葉>>399にきょとんとして]
あらあら。
仲の宜しいこと。
[憎まれ口を叩けるということは仲の良い証とばかりに
くすくすと小さく笑みを零して
彼女が双子の妹を探しにゆくのを見送る。
アーベル>>400にはゆると頷き]
伝承ではそのように伝えられておりますね。
昔、怪我をして動けなかった事がありまして
その時に司祭さまが色んな伝承を読み聞かせて下さったので
それを覚えていただけです。
[彼の笑みに釣られるように微かな笑みを口許にのせた]
He, meine Stimme.
Erreichst du dich?
Ich bin in Einklang mit diesem Lied, wenn ich ankomme.
Ich sehne mich und schicke es.
Ich vertraue den Schnee an, den ich sachte tanze, und werde mit einem Wunsch zerstreut.
Hier will ich einmal mehr auf dich stoßen.
Ich kümmere sogar den Traum vom Moment nicht.
Ich will mich einmal mehr treffen….
Ich bete und gebe es dem abgelegenen Himmel….
[一頻り、紡いだ歌が風に紛れたなら。
身体を冷やして怒られる前に、と宿へと戻る**]
―灯台傍―
まぁ本当に気にしなくていいよ。
駄目だったらここには来れてないだろうし
[そんな風に笑って言っておく。
それでも多分気にしてくれているんだろうと思うから、解いた手でぺしっと頭を叩くことにした。軽くだけれど]
僕より二つ上のくせによく言う。まぁ精神年齢はどうだか知らないけど?
本当に薬塗るほど酷かったら、謝り倒すくらいだね。
薬師のところに行かなきゃいけなくなるし。
[さすがにそれは悪いとは思っていたようだ。思い出して笑う。
自分は健康優良児だったりもあって、彼女の凄さをあまり知らない。話だけで]
ん? ……あぁ。わかった。
[戻るように言われると、少し悩んだ後に頷いた。それから少し躊躇って、今まで呼んだことの無いように、名を呼んだ。]
気をつけて、エル。 ……エルザより、こっちが良い?
―→元宿屋―
[足取りはそう速くはない。
のんびりと宿へと戻ると、先程食べ残していたと、先にカウンターへと足を向ける。
アーベルとナターリエの話している様子、フォルカーはいなくなっているのを見て、ゆると首をかしげる]
ただいま。遅くなってしまったかな。
あの子はどうしたの?
[何について話しているのかはわからないので、一番気になったことを尋ねる。仲のよさそうだったアーベルに]
ネ、可愛いでしょ。
[ナターリエの>>403仲が良いとの言葉には、否定せずそう口にした。]
ああ、随分前だっけ。
動けないとする事が限られて、人の話とか聞いたりする事も多くなるよネ。
何かお嬢と俺を思い出すな。お嬢が寝てばっかの時もよく話せがまれてさー。
[9年よりは前だった気がするので、怪我の事の詳しくは知らない。
ただ想像すれば自分たちに当てはまる事もあり、そんな風にからと笑った。
ブリジットも同意するようにしていただろうか、それとも違うと口にしたか。]
伝承かぁ。まぁ俺も多少は知ってるけど。
自衛団の爺サマが知らないはずがないんだから、知ってて『場』ってのを作ったんなら。
なおの事こっちでやる事やんねーと、出す気ないんだろうネ。
[ふうんと視線は、自衛団員が見張りに立っているだろう入り口の方へ向けた。
具体的なことは意図的に口にしなかったが、何を言わんとするかは容易に知れるだろうか。]
[暫くそちらを向いていたが、くるとまたナターリエの方を向いて。]
さってと。片付けるかな。
ああ、シスターの分もやるよ?
[ブリジットはまだ食べていただろうか。食べ終えているようなら、食器を一緒に重ねておいた。
手伝うと言われれば特に止めることも無く、共に厨房へと向かう事になるだろう**]
─灯台傍─
あてっ。
……ん、分かった。
[頭を叩かれて>>405、オレは反射的にそんな声を上げた。
もちろん、痛みなんて微塵も無かったけど。
その後に承諾の言葉を紡ぎ、更に次いだ言葉に表情は拗ねたものへと変わる]
二つしか違わないだろ。
……精神年齢は言ってくれるな。
[その辺は一応自覚してる。
お袋にも何度言われたか分からない。
だからオレは逃げるように視線を逸らした]
良かったなー、謝り倒す必要が無くって。
……うん、ホントに良かったわー。
[怪我してあのお袋さんのところに行くのはやっぱ嫌だな。
ゲルダは知らないかもしれないけど、オレは身に沁みて分かってる。
何度お世話になったか分からないしな。
最初こそ軽く言ってたが、薬師の事を言われると心底良かったと言葉に感情が載った。
きっと傍から見ても分かったことだろう]
[ゲルダからの承諾を得て、戻るのを見送ろうとした矢先。
呼ばれた事の無い名を呼ばれて、オレは翡翠を瞬かせた]
……何だよ、お前は別に気にしなくても良いのに。
お前が呼ぶんだったら、オレはどう呼ばれたって良いよ。
[柔らかく笑んで言った言葉は、戻ろうとするゲルダに届いたかどうか。
オレはその場に留まり、戻って行くゲルダを見送る]
──…ずっと気にさせてたかな。
ごめん、ゲルダ。
[何だか申し訳ない気分になって、届かないと分かっていても、オレは謝罪を口にしていた。
同時に、名前の呼び名で拘っていたことが段々馬鹿らしくなって来る]
……あーあ、ばっかでー。
[灯台と、その上の曇天を見上げて上げた声は、もちろん自分に向けて。
全く気にしなくなる、ってのはまだ出来ないだろうけど、過剰反応は減らせるような気がした]
ああ、フォルカーなら、エーファを探しに行くって出てったよ。
だから浴室の方にでも行ったんだと思うけど。
[立ち上がった頃に入ってきたゲルダには、そう言った。
実際何処に行ったかは知る由もないが。]
スープ温め直す?
[ついでに笑顔で尋ね、頼まれれば片付けのついでにそれもやる心算で**]
―広間 カウンター―
大丈夫、わざわざ温めさせるのも悪いしね。
十分美味しいから。
[アーベルの申し出にはそう断って、浴室の方へと視線を向ける]
双子は仲が良いんだね。
兄弟がいないからどういう感じなのかはよく知らないけれど。
[まずはしっかり椅子に座って食事の残りを取ることが先決だった]
あ、片付けやるって言ったのに。
[しまったという顔をしたのは、アーベルを見送ったすぐ後で、小さく呟いて苦笑した]
─灯台傍─
[しばらくの間灯台を見上げて、一つ大きな溜息を零してからオレは視線を戻す。
足を向けたのは、下にある小さな浜辺へ降りるための九十九折の道。
浜辺へ向かおうとするその姿が誰かに見られたかも知れないが、声をかけられない限りは気付かず。
オレは慎重な足取りで浜辺へと続く細い道を*降りて行った*]
ええ、可愛らしいです。
[アーベル>>408に他意無く頷き彼の言葉を肯定する]
もう、十五年になりますね。
動けない間はおとうさまやおにいさまにも甘えてしまいました。
……アーベルさんは何だかブリジットさんのおにいさまのようですね。
[彼の語る光景が目に浮かべば思わずそのようなことを言い]
『場』が出来たから……
自衛団長さんは容疑者を集めたのかと思っておりましたが……
[こと、と首を傾げる。
どちらが先かは女には知れない。
ただ、既に老灯台守が殺された事だけは動かせぬ事実で。
出す気がない、という言葉には同意するように頷き一つ]
――…お手伝いくらいさせて下さい。
じっとしているのも落ち着きませんから。
[重ねられた皿を示してから両の手でそれを抱える。
これくらいの量であれば難なく運べるらしく
アーベルに続いて厨房へと向かう。
去り際、ごゆっくり、とゲルダに声を掛けるのを忘れなかった**]
―少し前:灯台傍―
言わずともがな、だね。
[精神年齢への言葉には、おかしそうに笑った。
視線を追うことがないのは、多分、崖は見たくないからだったけれど]
…僕は噂しか聞いてないんだよね。かかったのも多分ずっと昔の話だし。
それほどなの。
エルザの話を聞いていると、どうも楽しそうな人としか思えないんだけど。
[ゼルギウスの母親、件の薬師については、そんな認識だった。
それから名前は呼んで、待たずに手を振ったものの声は聞こえて、了解、というように僅かに振り返ってもう一度手を振った。すぐにもとの方向へと向くけれど。
名の呼び方を変えたのはこちらだったし、その時はそうしていたけれど、今となっては呼び続ける意味もない。本当はもっと前でも良かったのだけれど、というのは、内心。伝えることはなかった]
―広間―
うん、ありがとうね。
[ナターリエにはお礼を言って、それから、彼女も見送る。
彼女の言葉は少しは聞いていて、見送った後に小さく笑みを作った。
それはすぐに消えてしまったけれど]
――場、か。
[死にたくないなぁ、と。
吐息のような、本当に微かな声で呟いた。
ただそれだけで、あとは食事を食べて、厨房へと片づけをしに入る。
片づけが終わっていなければ、自分も手伝いを申し出る。
他人を前にすれば、いつもの通りの顔だった**]
―浴室前―
[クレメンスに撫でられて]
[僅かに身を固くした後、徐々に肩の力は抜ける]
[相手は言わんとした言葉を察してくれて]
は、い。
[こくり]
[俯いたまま頷いたが]
[やがて戻ってきたエルゼとの会話を聞いて]
あ、……引き止め、て、た?
[申し訳なさそうな表情になった]
……ごめんな、さい。
[広間に向かう背中に、小声の謝罪は聞こえたか]
―浴室―
[浴場にいたのはそう長くない時間]
[脱衣場に戻り、水気をタオルで拭き取る]
[色白な肌は上気こそしていたが、それ以上の変化は見られない]
……はふ。
[鏡の向こう側、湯気で白くぼやけた顔]
[ともすれば自身でも姉と見紛える程似ている]
[指先を伸ばし、曇った硝子の隅に線を一本引いて]
[合わせるように、ゆっくりと眉が下がった]
[広間での声はここには届かない]
[微かに息を吐いて]
[ゆら]
[音が遠のき、頭が前に傾ぐ]
……、え、……?
[鏡に手をついた為に、倒れることはなく]
[瞬き一つ]
[世界に色が戻った]
―広間 回想(食事前)―
大変じゃない、とは言わないがこればっかりは薬師の務めだしな。
とはいってもブリジットの想像ほど忙しい毎日ってほどでもないぞ
[と首をかしげいうブリジット>>317へと、毎日毎日人がぶったおれていても困るとばかりに肩を竦めてみせて言って]
おう、わかった。んじゃゲルダさん、それよろしくお願いしまーす。
[運ぶものはそれで全てであるとアーベル>>357の言葉でわかると、お盆をもっているゲルダにそれを運ぶのを頼み机へといったのであった。]
[その後、人狼の話やエルゼとアーベルのやり取りや、人狼の話題、人の出入り。どれだけ見て、どれだけ聞いていたのか...は静かに食事をとると、食器を厨房へと戻し暖炉の近くへと向かった]
―回想終了 →広間の暖炉の近く―
のぼせ、た?
[長居をしたつもりはなかったけれど]
[身体に不調はない]
[首を傾げながら、衣服を手に取り]
ルカねぇ、終わった、かな……
[フォルカーがエーファを探すと広間を出たことは知らない]
[身支度を整えてから、浴室の扉に手をかけた**]
[暖炉の近くにて焔の緋を眺める。
ぱちぱちと爆ぜる暖かさとあわせて眠気を誘ってくれる。
普段やっていることのほとんどを取り上げられてみるとどうしたものかなんて思ってしまう]
『人』『場所』『時』か…
[ナターリエ>>393がいっていた言葉を小さく呟き、続くようにアーベル>>408の言葉も思い出す。本当に信じているのだとすれば、本当に用意されているというわけだ…と]
ま…じたばたしてもはじまらないけど、銀…だったっけか…
[誰に聞かせるわけでもない独り言。知らず手を組むようにしていたのは気のせいか]
―二階個室―
カハッ!
[盛大に何度も咳き込んだ後、何かがスッと抜けていった。
身体の自由を奪っていた熱も一緒に下がり出す]
喉渇いた。
[目が覚めて呟いた時には、動くのに支障ない程度まで落ちていた。まだ普段より高かったけれど、このまま落ち着くような気がした]
どれだけ寝てたんだろう。
[ゆっくりと起き出して、壁をトンと叩いてみた。
呼ぼうとしたのではないのでそのままベットの外に出た。
机の上に乗せておいた聖書が視界に入った]
天にまします我らの父よ。
[睫を伏せ、口をつくのは一番最初に習った祈り。
旅をしている間はそれも覚えないくらい教会には縁が無かった。
それが何故なのか深く考えたことも、これまでは無かった。
細い声で唱え終わると、胸の下で組んでいた手を解く。
貰ってあった薬を丸薬と一緒に飲むと、汗で張り付いた下着も着替えて下へと向かった]
―二階→広間―
─岬の木の傍─
……さて、と。
[一頻り、歌を風に散らして。
それから、ゆっくりと空を見上げる。
お世辞にも、明るいとは言えない空。
視線を下げたなら、荒れる海が目に入る]
戻るか。
……ここで、凍えて倒れたりしたら、シャレにならん。
[冗談めかして呟くと、真白の猫がほんとにね、と言わんばかりに一声、鳴いた。
それに、思わずじとりとした視線を向けてから、ゆっくりと歩き出す]
[宿近くまで戻ってくると、自衛団員が数人集まって何やら話しているのが見えた。
その中心に、団長の姿を認めた翠はつい、とそちらからそれる。
そらした直後、こちらに気づいたらしい団長から視線を向けられたものの、それには気づかぬふりを決め込んで。
逃げるように、玄関から宿の中へと入ってゆく]
─ →広間─
─浜辺─
[崖の下にある浜辺。
オレは細道を降りて砂を踏みしめた。
元より大きくないその場所に、波がいつもより強く押し寄せている]
……うへ。
穏やかな海が見たかったんですけど。
[オレは期待外れ、といった表情で打ち寄せる波を見詰めていた]
…まじぃなぁ。荒れるぞ、これ。
[そう判断したのは親父に仕込まれていた知識。
漁師の仕事を嫌っていても、そう言う知識は忘れていなかったらしい]
波に浚われちまう前に戻るか…。
[荒れた上に満潮になっちまったら、逃げ場も無くなっちまうだろうしな。
そうなっちまう前に逃げねぇと]
─広間─
[中に入ると、挨拶もそこそこに暖炉の傍へ。
空気の暖かさが、身体が冷えている事を実感させた]
……そういや、この建物……ちゃんと、修繕してあるんだろうな。
天気が荒れて、建物が風に負けた、とか、それこそ笑えねぇ……。
[窓を揺らす風の音に、口をついたのは、こんなぼやき]
―広間―
[広間につくと挨拶するように頭を下げた。
おはようございますには遅すぎる時間だったので言葉はなく]
薬、ありがとうございました。
落ち着きました。
[暖炉の傍にいるゼルギウスに近づくと、祈るような姿勢だった。
邪魔するつもりもないので、報告するように声をかけるとすぐに離れようとした]
―浴室前→広間―
[少女の小さな謝罪に手を振って答えて広間へと入る。
そして軽く見渡して弟の姿が見えないことを確認しながら、
手早くパンなどをより分けて食べ始める。
食事時に喧嘩交じりの様子には眉を寄せた。
普段なら自分から止めるが、今回はゲルダが先に動いたので任せ。
人狼の話には顔を上げてそちらを見やった。
食べ終われば自分が使った食器は片付ける。]
[結局、手の中の荷の薬を確認して
ついでと、ここに居る面々、主にエーリッヒやブリジットに有効な薬を出しやすい場所に入れ替え、薬について纏めた羊皮紙を取り出し、時間を立つに任せるように読みふけっていて]
おはよう、ライヒアルト
[起きてきたライヒアルト>>428に調子はどう?と聞く前に、聞こうとした答え>>433が返ってきて]
ん、それはよかった。
治りかけだとぶり返す可能性があるから、治ったと思っても一応今日までは飲んどいてくれ
[見た限りだけで判別できるほどでもないが、一応というように伝え、離れようとしても引きとめようとはしない]
おかえり、エーリッヒさん。
[とエーリッヒ>>432へ外から戻り体が冷えてるであろうことから、暖炉の近くを譲るように椅子をずらす]
いや…まあそれは…大丈夫じゃないかな。
一応昔からある場所なんだから土台はしっかりしているだろうし…うん
[聞こえたぼやきに自分の不安をなくすように頷きながら口にした]
―広間―
はい。
[頬に僅かな赤みを残した以外は、見た目もしゃんとしていたはずだ。近しい人達が見ればどう判断するかは分からないが。
薬師の指示には短く頷いて、外から戻ってきたらしいエーリと入れ違うようにして暖炉の傍を離れた。
喉に軽く触れながら、水を一杯貰ってこようと厨房へ向かう]
─ →宿屋周辺─
[転げ落ちないように慎重に九十九折の細道を上り、オレは崖の上へと顔を出す。
風も多少強くなっていて、海からの寒風が思い切り髪の毛を巻き上げて行った]
ぶへっ!
おいおい、本格的にヤバくないか。
退散退散っと。
[足を速めて向かうのは宿屋の方向。
近付くにつれて、風に耐えながらこちらを見張るように凝視する自衛団員が見えて来た]
─回想/広間─
えぇ、人の中に居るのは、あまり慣れていないから。
あ…ブリジットで良いのよ?
[苦手なのかと問うフォルカー>>325に頷きを返し、ふと言い難そうな様子に気付いて呼び捨てで良いと微笑んだ。
アーベルと仲がいいと聞かれれば、そうね、とまた微笑みと共に頷いて。]
もう随分長いお付き合いだから。
[そう答えた所でエルゼが戻ってきて、会釈し朝の挨拶をした。
ヴィリーとエルゼのやり取りには、普段同席しない類の方なので少し目を丸くしつつも口を挟むことはなく。
そうしている内にヴィリーはその場を離れ、程なく戻ってきたアーベルにお疲れ様、と微笑んだ。
ナターリエとゲルダも食事の席に着いたのを見れば、共に食事を始めて。
アーベルとフォルカーの会話には、仲が良いのね、と微笑ましく見ていた。
けれどアーベルがエルゼをエリーと呼んだ>>362のに気付くと、少し眉をひそめて。]
ちょっと、アーベル…エルゼリートさん、でしょう?
あ…エルゼリートさん、ま、待って…!
こんな風の中で御苦労だねぇ。
中入ったら?
……ああ、入るよりこっちに居る方がマシか。
『人狼』とか言うのが居るかもしれない場所に入るなんて、死にに行くようなもんだもんなー。
[オレが向けるのは皮肉を込めた言葉。
自衛団員が思い切りこっちを睨んでたけど、構うものか。
こちとらその危険な場所に押し込められてるようなもんなんだから。
睨み合いのような状態の中で更に風が吹き、オレの長い髪が後ろから前にばさりと翻って来た]
………………。
[何か間の抜けた空気が漂った気がする。
オレは下を向きながら髪を掻き上げると、無言のまま宿屋の中へと入った]
[そう声をかけたものの、既に遅く。
手早く食事を済ませたエルゼが立ち上がり、アーベルに手をあげようとしたのを見て青褪めた。
アーベルが最初の一撃をかわしたのを見れば一瞬安堵の息が漏れたが、まだやり取りは続いていて。
エルゼに胸元を掴まれたのを見て間に割って入ろうとしたところで、ゲルダがエルゼの髪を引っ張った。]
え…ゲルダ、さん?
あ…え、エルゼさん、ごめんなさい!
その、アーベルが失礼を…
[しばし呆気に取られていたものの、はっと気付き慌てて謝ったがエルゼは既に出入り口へと向かっていて。
追いかけようかと一瞬迷ったもののアーベルがフォルカーに話しかけるのを見ると>>376、ふっと脱力して椅子に座り込んだ。]
アーベル…今のは、エルゼさんに失礼だと思うわ。
…お願いだから、あまり心配させないで。
ゲルダさん、助けて下さってありがとうございました。
フォルカーちゃんも、ナターリエさんも…ご迷惑をおかけして、ごめんなさいね。
[椅子に預けた身体は、微かに震えていて。アーベルが殴られたらという恐怖と何事もなくてよかったと言う安堵の両方が見えたろう。]
[ゲルダがエルゼを追いかけ出ていくのに頭を下げて見送った後、食事を続けるという気になれずスープにだけ手をつけて。
今の出来事は全く気にしていない様子のアーベルがフォルカーに胡瓜を食べさせようとするのを見ると、なんだか懐かしいものを見たような表情になったがフォルカーの反応にはあら、と瞬きし。
その可愛らしい反応に、硬くなっていた表情は知らず和らいだ。
だが、そのすぐ後のアーベルの問い>>389に、表情はまた変わり。]
人狼が、いたら。
…人狼に殺されるというのは、嫌ね。
[ナターリエとアーベルの会話>>393>>400に耳を傾けながら、そう答えた。
フォルカーがアーベルに言葉を投げつけ広間を後にするのには、アーベルをじっと見つめ。]
…アーベル。フォルカーちゃんは、女の子なのよ。
[嗜めるでもなく、咎めるでもなく。それだけを言った。
ナターリエの話>>403に昔を思い出したらしいアーベル>>408には、そうね、と頷き。]
アーベルは色んなお話をしてくれたから。
今でもアーベルのお話聞くの、大好きよ?
[そう言って微笑んだ顔は恐らく幼い頃と変わらない笑顔。
場、云々の話を聞けばその笑顔は翳ったが、片付けようというアーベルに頷く時にはぎこちなくもあるが微笑み頷いた。
止められることがなければ、共に厨房へと食器を運び片付けを手伝った。**]
─回想・終了─
―広間→厨房―
もう普通に動けるよ。
[広間を出る前、エーリの呟きを拾って小さく頷いた。>>438
厨房に入るとカップ一杯分の水を一気に飲んだが、何度も咳込んだ喉は落ち着かない。
食欲もなく、味のついたものを食べる気にはなれなかった]
そうかな?
…んー、そうかも、でも事情や状況はどうあれ、戻ってきた人にはおかえりというものじゃないかな
[エーリッヒに>>438妙といわれてみて、半分だけ同意を示して]
そか、荒れそうか。こんなときぐらい穏かでいてくれりゃいいのに。
[天気が悪いと気も滅入るのだというようになぁ。といいながら、天井を見ても空はないわけだから、すぐに視線は戻された。相変わらず火は元気に燃えている]
─広間─
あーくそ。荒れそうだぜ、外。
[宿屋に入っての開口一番。
外の報告をして暖炉へと近付く。
何事も無かったかのように見えるだろうが、翡翠はある場所へは向いて居なかった。
視界に居れたくねぇからな]
―厨房―
[アーベルの他にゲルダやブリジットの手伝いもあり
その上、其々片付ける人が居たから洗い物にそう時間は掛からない。
片付けを終える頃、ライヒアルトの姿>>445が見えて
咳き込む様子に女は柳眉を寄せた]
まだ本調子じゃないみたいね。
あったかくして大人しくしてるのよ。
[ちいさな子供に諭すのと変わらぬやわらかな口調でそう告げる]
―厨房―
[喉の調子を戻そうと咳払いしたのがいけなかったらしい。
ナータのやわらかな口調に目を逸らした>>449]
いや、子供達じゃないんだからさ。
でも、気をつけるよ。
[心配かけたのは分かっているから、反論しながらも頷いた。
恥ずかしさも手伝って、そそくさと厨房を出ると浴室に向かう]
─広間 暖炉傍─
ただいま。
浜辺降りて海見て来たけど、波が強かったよ。
それに加えてこの天気だろ?
風も強くなって来てるし、荒れない方がおかしい。
[風で乱された髪を直しながら、オレはエーリッヒ>>448へと返す。
…あ、いて。髪絡まってやがる。
そういや櫛置きっぱだったよな…ああ、あった。
オレは髪が引っ張られる感覚に顔を顰めた後、カウンターに置きっぱなしにしていた櫛を取りに行き。
暖炉傍に戻って来てから、改めて髪を直し始めた。
だって寒ぃんだもん]
[逸れるおとうとの視線。
紡がれる言葉>>450に微かに笑みを浮かべる]
ラーイが大人だってちゃんと分かってるのよ。
……ええ、そうしてくれると嬉しい。
[ライヒアルトを引き止めることはせず
それだけを彼に向けて女は食料庫へと足を向けた]
─広間・暖炉付近─
そりゃまあね。
ここ住処にしたかないし、はやいとこ元に戻るほうがいいよな。
[>>448とエーリッヒにこたえる。
少なくとも帰る場所にしたくはないという点は欠片の反問もなく同意できる
諸々あるが、手持ち無沙汰だというのも個人的には厄介だ。
天候についても頷いて返して]
あ、エルゼさんもおかえり。
[と>>451エルゼへと、やはり、エーリッヒと同じようにおかえりという。
暖炉周りが盛況としてきたため、また席をずらした]
―一階・廊下―
[廊下に出ると、空気の冷たさに体温を奪われそうで]
[胸の前でストールを合わせる]
[乾ききっていない頭にはタオルを被せたまま、広間のほうへ目を遣った]
[聞こえてくる声は変わらず多く感じられて]
[足を進めるのを迷う]
─広間 暖炉傍─
[ゼルギウスの出迎え>>454にも「ただいま」と返して]
そか。
エーリッヒもそう思うなら、やっぱ来そうだな。
[>>453 同じような見解に、オレは一つ頷きを返す]
風避けになるものが無いからなぁ…。
まぁ周りにほとんど物が無い分、何か飛んで来て大破、ってことにはならないだろうけど。
[あるとして岬の先端にある木と、灯台くらいだろ。
……灯台ぶっ飛んで来たら大事だしな。
そうならない作りにはなってるはずだ]
―広間→厨房―
[自分の使った食器を洗いながら、
ナータの手伝いをしているときにラーイを見かけ、咳き込む様子には眉を寄せて。]
濡れタオルで拭く程度にしておけよ。
[と、浴室のほうへ向かう姿に声をかけた。]
―一階―
[広間を飛び出して、浴室に向かう廊下を歩きながら、
飛び出した広間では自分の話題が一時的に挙がっていることなどは知らずにいた]
ブリジットか、アーベルと昔から、そんな話聞いたことなかった。
[実際にはお嬢という呼ばれ方で何度か話されているのだが、誤解は残念ながら解けるどころか深まったままだった]
別に、だからなんだっていうんだよ。
[誰にでもない独り言突っ込みを入れてからため息をひとつ。
出る前に投げつけた言葉、それに返された言葉を思い出しながら]
アーベルに、ちょっと言い過ぎたか…いや、向こうが悪いはず、だよな…。
[特に理由もなにもないはずなのに、もやもやした思いとかが消えなかった]
[やがて姿の見えなかったライヒアルトが降りて来て、回りから心配されまくったり、外から戻って来たエーリッヒとエルザが揃って、荒天の予想を口にするのを聞く]
ふうん、荒れると、逃げにくくなるよなあ。
[気の無さそうな声でそう一人ごちて、飲み干したグラスを置いた]
―厨房→浴室―
[ナータの声を背に浴室へと向かおうとすると、タオルを頭に乗せた人影が見えた]
エーファちゃん?
そのままだと冷えるよ。
[動き出さないようなので、近づきながら声を掛けた]
あ、エーファ。
[そうして浴室に向かう途中、すでに風呂からは上がったらしい妹の姿を見つけるとそちらに駆け寄った]
エーファ、大丈夫か?
広間はやっぱ居づらいか…?
そこで先にレポートにいっちゃうのがエーリッヒさんらしいというかなんというか。
[咎めてこそないが、静養中ですよといいたげに、エーリッヒ>>456を数秒見たりして]
ま、こんなときには外でないほうが楽でいいや
[エルゼからも伝えられる、天候の悪さにそう結論付けた]
―食料庫―
[どうやら義兄もライヒアルトには過保護であるようだ。
忠告するさまに小さく笑み零して食料庫の奥へと進む。
先日見たのと余り変わらぬ量の貯蓄にほうと息を吐くが
食料は一瞥するのみで女の視線は嗜好品へと移ろう。
酒瓶が集められてある一角で足を止めて
何があるのか確かめようとそこで腰を折る]
――…んー。
[目当てのものがなかなか見つからないのか
悩ましい声を漏らし
一つ一つ手にとってラベルを確かめてゆく]
─広間 暖炉傍─
だっけか。
その辺はよく知らねぇけども。
[続けていた髪の直しを終わらせながら、エーリッヒの言葉>>464に首を傾げながら返した。
宿屋にはあんま興味無かったからなー]
閉じ込められるのは……仕方無いんじゃね?
荒れてる中で外出る方が危ねぇだろ。
[エーリッヒが懸念する事なんてオレの頭には入って無かったもんだから、軽い調子で言葉を紡ぐ。
つか今この時点で閉じ込められたも同然じゃね?
周囲にゃ監視ついてるしよ]
―浴室近く―
[クレムにも小さく頷き、彼からも逃げるように厨房を出た。>>429]
おはよう。
[エーファに駆け寄るフォルカーに挨拶を返して。
会話を聞くと動かない理由に納得しながら立ち止まった]
[そして、漏れ聞こえる話をカウンターに出ながら聞いた。]
そうしたら、完全に『人』も、『時』も、…『場』も揃うな。
[それはどこか苦く響いただろうか。
身のうちに潜む朱き花の痣が、
浮かぶきっかけになったことを、思い出したのが影響したのかもしれない。]
―一階・廊下―
……あ、札。
[扉に掛けたままだった札を外そうと、手を掛けたところで]
[びくり]
[掛かった声に身体が跳ねて、恐る恐るそちらに目を向けた]
あ、……え、と、
[近づいて来たライヒアルトを見て、少し視線は彷徨い]
[遅れて、慌てたように頭を下げた]
ご、めんなさい、……大丈夫、です。
[言葉は謝罪から入って、ちらと広間を見る]
[そちらに行こうとはしたが躊躇っていたのだと、声にはしないが]
[丁度フォルカーの姿が見えて、赤は瞬いた]
う……ん、と。
[駆け寄って来た姉の気遣いの言葉にも、すぐには頷けず]
大丈、夫、だよ。
今、行こうって、思ってた、の。
[大丈夫と言いながらも、表情は不安げで]
[無意識に、姉の服の端を掴もうとした]
ま、それが仕事だしね。
[と真顔で返すエーリッヒ>>467に、応えつつ]
とはいえ俺らは自分を蔑ろにしてまではしないからね。
[そこだけはしっかりといいました。薬師な上、体力なども高いためか健康なのです。この母と子は]
あー…そういえば人狼なんだっけ
[ちらほら聞いていた中に人狼の研究と言っていたのを思い出す]
色々聞きましたけど、何か、知っておいたほうがいいってことあります?
[エーファに服を掴まれたなら、その頭を自然と撫でていただろうか]
一緒なら、大丈夫そうか?
[その様子から明らかに大丈夫そうじゃないのはわかったので、そう提案しながら]
ご飯も、用意してくれてるみたいだしな。
[それから、ライヒアルトの方を見て、そちらはどうするつもりなのだろうかと]
─ 回想・広間 ─
そう?失礼したつもりはないんだけどねぇ。
…ま、次から気をつけるヨ。悪かった。
[心配するブリジット>>442を他所に、本人はいたって平常どおりだった。
ただ主が震えているのを見れば、気をつける、との約束を口にする。
正しく守られるかどうかはこの性格故に不確定なのだが。
ブリジットの人狼に対する返答には>>443、そうねと短く応えた。]
食われっと流石に痛いだろうしネ。
……へ?ああそれは当然、知ってるケド。
[最初に会ったときは男かと思ったけれどと呟きつつ、ブリジットの弁を正しく理解しているんだかわからない返答を、のらりと返した。]
―食料庫―
[教会のミサで使用するワインと同じものを探していたが
残念ながらナターリエには見つけられなかった。
諦めかけたその時、手にした一本に女の動きが止まる]
甘党の方でも自衛団に居たのかしら。
[難しい顔をした自衛団員の顔を思い出しくすりと笑った。
女がみつけたのは蜂蜜酒。
透明な瓶には薄い琥珀色の液体が満たされている]
これならそのままでも飲めそうね。
[それなりのアルコール度数はあるのだが
ようは味の問題で口当たりの良いものしか飲めぬらしい。
蜂蜜酒の瓶を抱えて女は厨房に戻った]
─広間 暖炉傍─
あ、そうだったんだ。
[エーリッヒの説明>>474に、オレは「へー」と納得の声を上げた。
でも興味がほとんど無かったから、それだけ]
調べて来たこと?
そーいや、伝承調べてたんだっけ。
合致してるのかぁ…。
[伝承自体は知ってるけど、細かいところまでは知らないからなぁ。
だから、オレは要領を得ない風に首を傾げて腕を組んだ。
身体も暖まって来たから、暖炉の前から移動して適当なソファーに腰掛ける。
それにしても風が強くなってきたな。
うるせぇ]
面倒なのはちび達とかで十分だ。
[ふん、と小さく鼻を鳴らした後、
ラーイが何か食べたいと言ったら食べれるように準備をする。
ヴィリーの視線に気づくと]
…何か?
[と、尋ねた。]
―浴室近く―
謝らなくていいよ。
急かせてしまったのなら、こちらこそごめんね。
[エーファの謝罪に首を振る。>>471]
一人じゃないなら、安心かな。
空いてるなら使わせてもらうよ。
[意識して教会でいつも浮かべるような穏やかな笑みを浮かべると姉妹に向ける。
>>475こちらを見るフォルカーには浴室を指差して、二人の横を抜けた]
―一階・廊下―
[隣に並べば背丈も殆ど変わらない姉に、頭を撫でられ]
[眉が下がる]
……ごめん、ね。
[俯いたまま、小さな声で謝りながら]
[縋る手はまだ離せない]
[きっちりと強い意志をもって返って来たエーリッヒの言葉>>478に頷いた。体云々さえなければどんどん邁進していけばいいとおもっていて]
人狼とともに、見極め、見定め、導き、護り手がまとまって現れるか。
ぁー…仮にいたとしてこの中にってなるわけかぁ。いや、誰だって可能性あるとかなんとかは聞いたけど。
[ほとんどが見知ったものだらけ、今までそんな予兆めいたものに覚えはないけれど、それは『場』というものが関わるのか]
…じゃあ…歴史研究を仕事をしているエーリッヒさんの見解からして…
― 厨房 ―
[基本洗物を主に引き受けて、皿拭きやら食器を戻してもらったりを頼んだ。
時折人が片付けに入るのをみれば、場所を譲ったりしながら。
ライヒアルトが入ってきてすぐ出て行くのと、ナターリエ・クレメンスの様子はちらと見る程度だった。
片づけが済んだら、やっと手が空く事になるのだが。]
……んー。どうしようかネ。
[する事がある時は問題ないのだが、する事が無いと困るのはこちらも同じ。
昼なり夕飯の準備でもすればいいのだが、それには若干早いような気もする。]
風呂って空いてたかなぁ?
[先ほどライヒアルトが向かったような気がしたが、もしかしたらもう出たかもしれないと。最悪一緒でも問題ないかと思いながら、厨房を出た。]
[そして一度言葉を区切った後エーリッヒを見据え]
『人』…さえ揃っていたら、起きると考えられるのかな
[何が。とはいわない。いわずとも知れることだろうけど]
― →玄関外 ―
[厨房でナターリエやアーベルたちと片づけをして、ライヒアルトがやってくるの見た。
ちょうど入れ違う形で厨房を出て、一度部屋に戻る。
すぐに戻ってきて、周りの人たちを見るけれど、一度玄関から外に出る。
先程から天気が悪くなっているのはわかっていた]
頼みがあるんだけど。これ、出してくれないかな。
[差し出した手紙には、とある村の名前と、宛名として宿の名前、相棒の名前。
自衛団員が疑わしそうなのを、あけても良いよと言って、封をしっかりとしめていなかったそれを渡した。
中身には、ほとんど無駄な文はない、ただの住所の一覧が書かれた紙、と数個の封筒]
ほら、ここを出るのが遅くなったりしたらさ、相棒に自分の取引を変わってもらわなきゃいけないしね。
そっちの封筒は紹介状。中は全部同じ。それだけだから、頼むよ。
[何はともあれ、自衛団員は受け取ってくれた。
しっかりと封を貼って、あとはお願いして、広間に戻る]
[隣に並ぶ妹の頭を撫でながら、ライヒアルトが向ける表情に、こちらが向けるのはいつもと同じ無愛想な様子だった。
浴室に向かうライヒアルトを見送ると]
別に、エーファが悪いわけじゃないし。
[元を正せば自衛団員の横暴が原因だと自分は思っていて、そう妹にぽつりと]
─広間 暖炉傍─
まぁそりゃ普通思わないわな。
誰だって疑われるとは思って無かっただろうよ。
[伝承でしか無いと思ってたら、尚更だろうし。
オレだってそうだもんよ。
そんな返答をエーリッヒ>>485にしていたら、冷気と共にオレ達をここに押し込めた忌まわしい人物が現れた。
まだ疑ってんのかよあの爺、ちくしょう。
自ら監視するってか? 仕事熱心なこって]
―浴室―
ありがとう。
[道を譲ってくれたエーファに笑いかけながら、リネン室でタオルを借りて浴室に入った。
身体は忠告通りに拭くだけにするとしても、顔はたっぷりと水を使って洗うことにした。
何度も何度も洗ったが、満足はできなかった]
……はあ。
[熱い息を零して、諦めたように首を振る。
濡れた前髪から水玉が幾つも飛び散った]
人が伝えてきた物は例え尾鰭がついていようが、ちゃんと意味がある。
…そして、身のうちに流れているものもな。
『祝福されし使徒』ならいるだろうよ。
確実にな。
さて、あんたは俺に何を期待している?
俺が『祝福されし使徒』であることか?
[真面目な響きを帯びた声音に同じように真面目な声音で問いかけた。]
―厨房→広間―
[勝手口の扉が風でガタガタと音を立てている。
つ、と視線をそちらに向けるが扉を開けようとは思わなかった
天候が悪くなってきていることだけを感じ柳眉を寄せる]
今夜は嵐かしら。
[激しい風雨となればなかなか寝付けないかもしれない。
先ほど見つけてきた瓶の中身が役立つ時も近いか。
グラスとともに酒瓶を持って広間に行こうとすると
遠目に自衛団長の姿が見えた。
入り口近くに陣取るその姿は見張っているように感じられ
入り口から遠いカウンターの席へとひっそり移動する]
そう、だな。
研究者として……感情を全て廃して言わせてもらうなら。
隔離空間、という『場』は築かれている。
『人』が揃うのであれば、後は『時』次第、かな。
[言いつつ、翠は一瞬、窓の方へ]
……もっとも、この空じゃ、月齢確かめようもないけど。
― 一階・廊下 ―
[確かリネン室も奥だったかと、思いながら歩けば双子を見つけて軽く手を振った。
やっぱりフォルカーはこっちだったか、とはちらりと思ったり。]
よ。2人揃って立ち話はいいが、長引くと冷えるヨ?
[と言いながら、近づいていく。]
飯まだの奴は、早い所広間に戻んないと食べそびれるよ。
食欲無くても、ちょっとは詰めとくと後に響かないだろうさ。
[滞在が長引くと、余計に食欲はなくなっていくだろう。
人狼騒ぎが起きようがおきまいが、閉鎖空間に閉じ込められれば次第にそうなってくるはず。
そう思いながら言った。]
―浴室―
落ち着けよ。もう。
[顔を拭くと、そのタオルを冷水に浸した。
兄が知ったら顔をしかめただろうか。
火照ったを強く拭っていく。こちらはベタつきが取れればそれで満足なので、そう長くは時間をかけなかったつもりだ]
― →広間 ―
[さすがに外の風は冷たく、すぐに中に入る。
ふっと息を吐いて、それから、温かい飲み物でもいれようかと再び厨房の方へと向かう。
自衛団長がはいってきたのはそのすぐ後か。
振り返るが、あまり気にせずそちらへ向かい、カウンターのそばで話している二人へと視線を向ける]
「祝福」?
[クレメンスへと疑問の声を投げてから、ヴィリーへと視線を向けて]
あ、そういえば名前うかがっても?
僕はゲルダ・エーベルヴァインというんですけれど。
[もしかしたらエルゼリート宛の手紙の差出人で、見たことがあるのかもしれないが、そんなこと知る由もない]
[向こうから誰かが来るのに気づき、それがアーベルだとわかると向こうは挨拶を。
こちらはそちらをちらりと見るだけに、続いた言葉には]
わかってるよ…。
[先ほどのこともあってアーベルの方を見ないままそう答えていた]
エーファ、いこ。
[そのままアーベルから逃げるようにして、エーファをつれて広間に行こうとした]
……う、ん。
[フォルカーには頷きで返して]
[まるで逃げるような動きだとは気付く余裕もない]
[ぴったりとくっつくように、言われるままに広間へ向かおうと]
[自衛団長が入ってきたことには...は気づかずにエーリッヒの話>>496を聞く]
ってことは、俺だってもしかしたらどれかのうちの何かだって可能性があるってことか。
[力の現れかたという点も、人狼にも色々なタイプが居るという点、のどちらだとしても。そして一拍おいて問いかけたことへの答え>>497にそうかと一度目を閉ざす]
俺も職業柄、感情を廃した考えは持ってるつもりなんで、プロがいうならそうなんでしょう。とはいえ、職業柄見るまで信じないってのはあるんですがね。
ま…時があるなら近々なんでしょうね。
[そしてそんな現実的思考故にか、全部、自衛団は用意しているのだろうこと想定した。
事件から集められた日が三日、今日で四日目。「時」は本日か、明日か。逃げ出されることも考えられるだろうことより近々であろうと]
―浴室―
[湯を使わなかった浴室内はあまり温かくないかもしれない。
服を着直している途中で外に人の声が増えた気がした。
女性なら場所を空けなければと身支度を急ぐ]
ケープもまだあった方がいいか。
[あったかくして、というナータの言葉を思い出し、もう不用にも思えるそれも羽織っておくことにした]
― リネン室→浴室 ―
[リネン室からタオルを数枚引っ張ってくると、その足で反対側の浴室へと向かう。
使用中の札はかかっていないが、中に人の気配を感じた。]
多分ライの兄さんだよネ。
おーい、まだ使用中?
[とは外から扉を叩いて中の様子を伺う。
別に開けても良いのだが、万一女性だったの時も考えて一応の礼儀は弁えた。]
―一階・廊下→―
[エーファがついていくのを確認しながら、広間に向かう。
いつもと変わらない様子のアーベルには少しいらついて、エーファにはその様子が伝わっていたかもしれない]
エーファと俺はもともとは一つだったようなものなんだから、自分の力に頼るようなもんだ。
[途中、よくわからない論理を展開させていた]
─広間 暖炉傍─
[団長から目を逸らすと、オレは分からないながらもエーリッヒとゼルギウスの話を聞く。
仮定の話は仮定でしかねぇよなぁ。
でも研究職って仮定で先に考えるのが仕事だっけ]
うーん……分からん。
[やっぱ頭がついてかねぇわ、うん。
そんな状態で居たら、何か視線を感じた>>510。
うっかりそっちを見てしまう]
─厨房─
[エルゼやフォルカーについて口を出した事に対してアーベルの反応はからりとしたもので。>>476
それについて口出しすることはなく、ただ微笑みを返事とした。
食べられると痛いだろうしと言われれば、痛いのも嫌ね、と眉をひそめて苦笑した。
けれど、アーベルに話をねだることを言われるとその表情は知らず和らぎ。>>477
今でも彼の話を聞きたがるのは本当だから、話をすることは好きだと言ってもらえればやっぱり嬉しそうな笑みに変わった。
そしてナターリエ達と共に厨房で食器を片付けに入り。
ライヒアルトやクレメンスも厨房に来たのを見れば挨拶をして、出ていくのも見送り。
片付けが終わった後、お風呂に向かうらしいアーベル>>488を見送り。
そういえば、と自分もお風呂に入りたいなと思ったものの。お風呂などの温度差が激しい場では発作が起きやすい為、屋敷では急な発作に備え必ず誰かが側についていた。
けれど此処は屋敷ではなく、まさかアーベルに頼むわけにもいかない。
かといって女性に頼むにしても、発作が起きた時の対応をお願いするというのもはばかられ。]
……どうしようかしら。
─広間・暖炉傍─
[カウンターの方から漏れ聞こえるやり取りに、ほんの一瞬、翠を向ける]
……さすがというか、なんというか。
[人狼の伝承の多くは、何故か教会に多く伝わっている。
だから、クレメンスがそれについて語る様子に、ふとこんな呟きが零れた]
ん、ああ。
……無自覚、っていうのも、ないわけじゃないらしいが。
ま、個人的には、現状命預けてるとも言える相手がそうじゃない、と思いたいけど。
[>>506 ゼルギウスの言葉に頷いて。
職業柄、という言い方に、苦笑する]
ん、まあ。俺も、現実として目にするまでは、ここに、っていうのは、信じたくはないね。
……『時』を示すのは、月の満ち欠け。
満月って、いつだったっけ……?
―浴室―
はい。
もう出ますから、どうぞ。
[アーベルの声に扉越しの答えを返す。>>511
札を掛け忘れていたとはまだ気づいていない。
まだケープは手の内で濡れた前髪も拭いきれていなかったが、同性ならば多少の時間は同室しても問題ないだろう]
─厨房→広間─
[とにかく何時までも厨房にいるのもなんだし、とひとまず暖かい広間へと移動して。
ゼルに相談でもしようかと思ってあたりを見回せば、入り口近くにいる自衛団長の姿が目に入って。
その表情は険しく、まるで自分たちを見張っているような視線に無意識のうちに眉をひそめた。
その姿を視界からはずすように視線を動かせば、窓がガタガタ言っているのに気付いて。]
……風、強くなっているのかしら…
嵐が、来るの?
[そう小さく呟いた。]
―一階・廊下→―
一つ……
[やや後ろをついて歩きながら]
[フォルカーの理論を聞いて、目を伏せた]
…… だったのに、なんで、かな。
[何が、かは口にはしない]
[前を行くフォルカーに届いたかどうかも分からない]
ルカねぇ、大丈、夫?
[広間のすぐ近くまで来た時、代わりに掛けた言葉は]
[いつもと違う姉の雰囲気を察してのこと]
─広間 暖炉傍─
[視線を向けたらゲルダが笑った>>519]
???
[良く分かんねぇけど、笑いかけられたんで、へらりと笑い返した。
…ん? オレ何かしたか?
そんなことを考えたけど、少し前に聞こえたエーリッヒの疑問>>516に視線はまた二人へと戻る]
ん?
満月ってとっくに過ぎて無かったっけ? あれ?
[今月ブルームーンじゃないなー、とか思ってた記憶があるんだが。
違ったかな]
ごめん、記憶あやふやだわ。
教会にそういうのが多いのか。
[エーリッヒの言葉>>516にそうなのかと呟く。とはいっても感想はそれ以上はないけれど]
ん、安心しろ。俺は薬師だ、見習いだけどな。
ま…こんな事件関係なくとも薬師は信頼されにゃ話にならんからなぁ。
[こんな事件など関係なく時によっては命を預かる立場なため、それはいつものことだとばかりに肩を竦めた。]
感情だけで言えば、数日して解散とか、他に犯人見つかったーとかっていうのが一番だ。
満月…いつかはわからない。…この嵐の後、雲が去った後に見える空が答えにはなるんだろうけどさ。
―カウンター内―
まったくだ。
[同意するように頷いて]
よほど信用できる奴なら言っても構わないだろうが、
どこからどう伝わるか分からないからな。
[参ったもんだよ、と小さく息を吐いて。]
場合にもよるだろうよ。
だが片割れが食われても、占う者次第でどうにかなってしまうことがあるらしい。
[朱の花の痣が目覚めたきっかけもそうだった。]
―→広間―
なんでなんだろうな……
[ぽつりとつぶやく言葉は奇しくも妹と同じような言葉。
自分は妹の言葉が聞こえていたわけではないが]
ん?俺は大丈夫だ。
別になにも、問題はない。
[広間つく前、妹に尋ねられればそう答えてから広間へと入った]
あれ、過ぎてたの?
まあ俺だって時折しか見ないしなぁ。
仰ぎ見た空の記憶があってもいつ頃の空だったかだって曖昧だし、最近曇ってること多かったしなぁ。
と…まあ似たようなものだね。
[とエルゼ>>521に答える。だがやはりか、きっと近々なのだろうとは思ったけど口には出さなかった]
─広間・暖炉傍─
ああ。
大抵は、説話的な扱いされてるんだけど、教会発祥の口伝とかは多いみたいだね。
[>>523 ゼルギウスに軽く頷いて]
……見習いでも、俺にとっては、頼れる存在ですから。
[滅多に口にしないような内心を零したのは、もしかしたら不安定さの表れなのかもしれないが、それはそれとして]
確かに。
……早いところ、過ぎ去ってくれればいいんだけど。
[そう、言った矢先、窓が激しく揺れる。
直後に玄関が開き、慌しく団員が入ってきて、団長に何事か耳打ちしているのがちら、と見えた。
団長は難しい顔で何事か指示を出し、団員はやや、困惑した様子で再び外へと出て行く]
……なんだ?
― 浴室 ―
あ、やっぱりライの兄さんか。
じゃ失礼するネ。
[声がして、中の人物を確認出来たことと返事が返った為に、遠慮なく扉を開けた。
その前に使用中の札をかけておくのは忘れずに。]
そういや、使用中の札かかってなかったけど。
気をつけないと、誰かと鉢合わせするよ?
[と札の事を知らせておいた。
そうして先に浴室をあけて、あまり温まっていない様子に一度群青色が瞬く。]
あれ、あんまりあったかくないけど。
ぬるい湯使った?
[体調悪いのに大丈夫かい?と、ライヒアルトが浴室を出る前に尋ねてみた。]
―広間―
[満月について交わされる言葉が聞こえくる。
入り口の方に陣取る自衛団長をチラと見遣り]
……また難しいお顔。
[流石に自衛団長が条件揃わぬ場に孫を寄越すとは思わない。
条件が揃ってしまったから仕方なく呼び寄せた、と思いたかった。
少なくとも女には、団長が無情な人には見えていなかったから]
あんな所に居て、寒くはないのかしら。
もう、御歳なのに。
[聞こえればまだまだ現役だと怒られてしまうだろうか。
カウンターに腰掛けたまま何気なく独り言ちた]
[教会についての話にはへぇ。と簡単な反応を返しつつ、続く言葉には少しだけ照れ臭そうにもして]
うん、頼ってもらえるぶんがんばるさ。
[それを誤魔化すように軽い調子で口にして、早く過ぎ去ってほしいものだと同じように頷こうとしたところで、慌しい自衛団員の足音に気づきそちらへと目をやった]
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