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次の日の朝、自衛団長 ギュンター が無残な姿で発見された。
……そして、その日、村には新たなルールが付け加えられた。
見分けの付かない人狼を排するため、1日1人ずつ疑わしい者を処刑する。誰を処刑するかは全員の投票によって決める……
無辜の者も犠牲になるが、やむを得ない……
そして、人間と人狼の暗く静かな戦いが始まった。
現在の生存者は、教師 オトフリート、シスター ナターリエ、学生 リディ、研究生 エーリッヒ、青年 アーベル、傭兵 マテウス、騎士 ダーヴィッド、ランプ屋 イレーネ、職人見習い ユリアン、召使い ユーディット、読書家 ミリィ、探偵 ハインリヒ、小説家 ブリジット、歌姫 エルザ、酒場のママ ヘルガの15名。
−東部・屋敷付近−
[布が解かれ][巻かれる]
[瞬きもせずその様子を眺め]
……?
[伸ばされた手を掴む]
[枷の嵌められた、左側の手]
[機鋼のちからが微弱な事は気付かれるか]
だいじょうぶ?
< 少ししんぱいそうに、ナターリエを見ました。
オトフリートになつく、子どもの様子も、眺めて。
いろいろと、聞いた話を伝えるでしょうか。
それから、ナターリエが帰るまでは、かならずそこにいることでしょう。
みんなとも、色々なお話をして、猫はやがて疲れきって、その場で眠りに落ちてしまう*かもしれませんね* >
色んな方法で、探した方が、いいよね。きっと。
[エーリッヒの言葉に、こくりと頷く。大変なのは、オレも判ったけれど。
でもオトフリートの力も及ばないんじゃ、思いつく限りの事をした方が良いかも。]
「異常」って言っても、わからないね。なんだろう、…故障?
[動かなくなった、ならまだ良いけれど。……暴走なら、怖いなぁ。
ぼんやりと思いながら、おねーさんの言葉にも、こくりと頷いた。]
やっぱり、皆で探した方がいい、ね。
……呼ばれた、って。機竜に?
[…だったら、そんな人を探せば、いいのかな。
それだったら、できるかも。]
[周囲を取り巻く煙。それは風に流され四方へ散ずるだろうか。お陰で煙を吸うことは無い]
あー、何か力が上手く使えないなーってのと、ここへ引っ張り込んだ原因らしい奴が居る場所までの道の模索?
[今まで話していた内容の大まかな説明をリディへ。ブリジットのアーベルに対する返答には頷いて]
そんな感じがするな。
本人に聞いてみなきゃ、分からんところではあるが。
…………はじめましてーリディですー
[ミリィに応え、へっくしょん、と些かわざとらしいくしゃみをした]
道の模索?
それで何か見付かった訳?
[よっこいしょ、と間の抜けた掛け声と共にジャンプし、木の枝の上に座った]
……うん。
[ハインリヒに答える言葉は、どこか気もそぞろで]
…………。
[苦手なはずのダーヴの鉄馬に近寄り、手を触れる。
だがすぐに離してふるふると頭を振るう]
そっか、宿題か。
まだ終わってないの?もしかして。
[ブリスの身につけた淡い色の石に目をやって。
くしゃみの音にそっちを向く。]
ぁー、悪い。
あんま強い奴じゃないんだけどさ。
[制御用の煙草は冷たい香り。]
[どの属でも、精神は何かしらの形で揺らいでいるものだから
声は、聞えるし、探そうと思えば探せるけれど。
やっぱり、場所の気配を探すよりは、人の『声』を聞いた方が、得意。]
[でも、エーリッヒの言葉には、少し、不安になった。
生まれたてで、この家をぷちっとする位大きさなら…どうしよう。
イレーネでも、多分、負けちゃう。]
俺はなーんも。
その話もついさっき聞いたばっかりだし。
俺が最初にここに来た時に着いた場所でも探してみるか、とは思ってるが。
[木の枝へと座るリディに見上げる形で視線を向けて]
…ブリジット?
どうかしたんか?
[上の空とも言える様子で返答され、不思議そうに見やる。続く行動はそのまま眺めて]
[木の枝に膝を引っかけるかたちで、逆さにぶら下がる。スカートについての詳細はこの際省略する]
別に気にしなくていいよー。おデコの人。
キヨラカな子も居るから嫌われるかもだけど。
……ブリジット、何してるの?
…あれ?
[いつかのものに良く似た力の流れ。]
…これ、まさか。
[だがそれは、設計思想が根本的に違うらしく、全く構成を読みとれない。]
何、か?
[鸚鵡返しに問う]
[地の奥底から這い上がって来る]
[声にも音にも満たぬ、違和感として伝わるちからの波]
[或いは、それは、胎動か]
[濃い紫の髪が、金と紫のプラズマを薄く帯びて、ふわ、と一瞬逆立つ]
鼓動?お嬢の言ってた?
[ああ、まずいかも、と頭の隅で、警告が響いた]
うん、まだ終わってないの。
苦手な物とかも、あるから…。
[炎竜に答える声は硬く、どこか震えて]
…何か、動いた?
[ハインリヒとリディに答える時には震えは治まっているか。
けれど言葉少なくそう答えて、視線を巡らせる]
竜なら生まれたてでも大きいかもしれませんね。
機鋼王と張り合えるほどなのですし。
そのあたりは竜な方に聞いてみるのが一番だとは思います。
わたしも少し探すことを検討してみましょう。
[それだけ言うとソファーへと座り、鏡を取り出す。横から覗けば映し出しているのがユーディットの姿ではない別のものであることに気付くかもしれない。]
[私はエィリ殿に渡された紅茶に礼を言い、唇を寄せる。
その香りに、料理の匂い――消えた命のそれ――を誤魔化す為。
かけられる言葉に、幾度か頷きを返して。
私は時折、彼の仔の様子を見やりつつ、彼の猫の話に耳を傾けた]
[その時、何が起こったのかはわからない。
なれど私の獣の耳には、彼の仔が側にある時の竜へとしがみ付き何処かを――中央の方であろうか――見ながら何かを不安げに呟いた、ように聞こえた。
それは、機精が姿を消した――その気配が消えたというものか。
それを聞いた彼の竜は、急ぎ彼の精を探すべく動き出したか]
[ブリジットの挙動を見ていれば、その横でダーヴィッドも何かに反応していて]
どした?
何かが、動いたって?
[咄嗟に風の探査を展開する。しかしその範囲は広くない。現状把握出来るのは、ここに集まる者達の気配と、各所の木々に住む小動物の気配]
…なんか、捕縛系っぽかったんだが…
[ブリスの視線に頷いて。]
封護結界のアレとは編み方全然違うっぽい。
…タイプ違いすぎるし、干渉できなさそう…な…。
[手を取った青年を見る。彼が機鋼の魔なのなら…この手は離したほうがいいはずだ…そこまでは、冷静な思考]
動いた、て…?
[しかし、届いた声に、思考は中断する。握られた手には、痛みも、反発もなく]
消え・・・た?
機鋼竜のしわざでしょうか。
そういえば、中央に入れるのは機精のみとか言っていましたっけ。
[ふと時竜の言葉を思い出し]
まさか…ね?
[思い出すのは。
この炎竜や時竜と出会った時の]
でも今のは。
機鋼の気配も、混ざってた…。
[俯き、影を手繰る。けれどもう見えない]
……竜は、大きいと思うけど。
…オレは今でもそんなにおっきくないよ…。
[おねーさんの言葉に、ふるると首を振る。
流石に、イレーネはもうちょっと小さかったよ。
と、鏡を取り出すおねーさんに気付いて、椅子から降りると
ソファーへと遠慮気味に近付いてみる。
後ろからひょいと覗き込みながら、映るものが違うことに気付いて]
[ぴくりと、外へと視線を向ける。窓越しに見えるのは、中央の塔]
此処じゃない、
何処か。
ずっと、……奥底。
[左手は雷撃の精の手を握って]
[右手は身体の横に添えられる]
何か、が。
[風が吹き抜ける]
[前髪が揺れて、]
[天青石の睛が一瞬、顕になった。]
―屋敷内・自室―
[ふいに生じた螺旋は、少しずつ大きくなり。]
[やがて、女と一匹を吐き出した。]
[女が螺旋に触れれば、それは掌へと吸い込まれるように消滅。]
[その時、妙な違和感を感じ、女は軽く首を傾げた。]
……ん?
また何かあったのかしらね?
……、わ。
[急に引き上げられて][小さくあがる声]
[重みのある右足が持ち上がるのが遅れて]
[バランスを崩しかけたが、体勢を立て直す]
ん、平気。
[覗き込んでくる鋼色へと視線を返す]
[自分には感知出来ない何かを皆感知している。ブリジットには優秀だと言われたが、自分の方が余程出来が悪いのではないか]
『人間と精霊の違い、かねぇ。
ま、俺の力なぞ高が知れてるもんな』
[仕事で探査の力は使っているが、元々得手としているのはそれではない。感知出来ぬのも仕方が無いか、と思う]
で、何が動いたってんだ?
[良く分からない様子でブリジット達に訊ねる。彼女達の様子を見れば、探査し直すにもタイミングを逃して居るのは目に見えていた]
そうか、良かった。
[にこりと、次の瞬間には屈託なく笑って、手に巻いたバンダナを再び頭に結び直す]
先に戻っててくれるかな?
僕はちょっと用事が出来た。
[笑顔のまま、屋敷を指し示して、自分は中央塔へと視線を戻す]
ダーヴさんも干渉できない。
オトフリートさんは…今日はどうだったんだろう。
でも、間違いない。動いた。
あんまりいい感じしなかった…。
[顔を上げる。深呼吸]
私の勘違いじゃなければ。
オトフリートさんの所に来てた機鋼の精霊が、どこかに消えたの。
その時に動いた力は…どうも捉え損なったんだけれど。
[ハインリヒにそう答えて]
戻った方がいいかも。
んー…うまく説明できねぇんだけど…捕まえて閉じこめる…っぽい風味?
…前もこんな感じのあったし。
ぁー…誰か欠けてたり、しない?
[結界術式には多少詳しくなってきたが、相変わらず気配の関知は苦手。]
[恐らく、時空竜は、何が起こったのかを正確に感知している…他にも感じた者はいただろう。彼等がどう動くかは、判らなかったが]
とにかく、この目で確かめないと。
[自分の目で、見る事。そのためのこの姿なのだから]
あの機精が?
消えたっつーのは穏やかじゃないな。
何かの力が動き、機精が消えた。
その力により消えたと考えるのが妥当、か?
[最後の言葉は自問するように。戻る、との言葉には少し考えて]
…そうだな。
ブリジット達が感知したんだったら、他の奴らも何か感知したかもしれねぇし。
…ぽい風味、だね。
一応、昨日直接会ってるから…。
[炎竜の溜息にコクリと頷く。
揺れる力。微妙に崩れ始めた均衡]
うん、誰か分かる人がいるなら。
その人にも聞いた方がいいと思うの。
[ハインリヒにも頷いて、周囲の皆にどうする?と首を傾げ]
―広間―
[居並ぶ者に軽く挨拶しながら、なるべく対から遠い席に座ろうとして、怯えたように見えるセレスに気づき。]
どうかしたの?
[さっきのアレのせいなのだろう、とは薄々感じながらも問うた。]
とりあえず…一端戻って合流した方が良さそうな…。
[鋼の馬を目覚めさせる。ブルル…と低い唸り。]
…腹も減ったとこだし。
[むしろそれがメイン。]
捕まえて、閉じ込める?
[風味、に突っ込もうかと思ったが、現状そんな空気ではないために止めておいた]
前にも?
体験したアンタがそう言うなら、そうなんだろうな…。
[欠けてたり、の言葉には一旦周囲を見回すも、この場では欠けた者は居らず。ブリジットの言う機精がそれに該当するのだろうかと思考する]
……。
[機精の纏っていた「声」が、ふるりと何処かへ消えた。
結構目立ったから、他にも判った人がいるかもしれない。
現にオトフリートは、察知しているようだし。
それに干渉する力の声は、捉え損ねてしまったけれど。
少しだけ聞えた――機竜の『声』が混じる気配。]
あれを、探せば、いい?
[ぽつりと、窓の外へ視線を向けながら、問う。
自分の底から返ってきた言葉に、小さく*頷いて*]
動いたって……えーと。捕らえたとか、側近とか、ってつまりはあのオトフリートさんのところに来た精霊が捕まって消えたってこと?
何でまた。
[そう言って小首傾げ。いったん戻るという話になると、同意して*ついていくだろう。*]
…先に戻ってて?
……でも甘いもの残しておいて?
[ダーヴィッドの傍から離れる。
鋼馬の傍も嫌だけれど、また食べ損なうのも嫌なんです]
[じっと見つめる顔に、首を傾げて、思い当たったように]
ああ、そうだ、オトさん…さっき会ったって言ったろ?
彼に僕が中央塔の様子を見に行ったって伝えて。
それと、バンダナを取ったのは、誰にも内緒にね?
[しーっと人差し指を口元に当てて笑う]
[獣たる私には、事態の根源は判りはせぬものの。
腕に抱いた仔が震えるならば、それを慰めるがのみに心を砕く]
セレス…どうか落ち着いて……
[昨夜と違い今は在る腕(かいな)に労わりを込め、幾度も撫でて。
彼の竜が戻り結果を告げるまで、ただ彼の仔の側に*あるだろう*]
……?
[つられて左の人差し指を口許に動かす]
[暗に戻るように促されたのは解ったようで]
…………ん、
[間を置いて、][頷きひとつ]
わかった。
言う。
言わない。
[まるで御使いを頼まれた子供だが。]
ん、よろしく。
[いい子だね、と思わず言いそうになったとか]
気をつけて!
[ひらりと手を振って、地を蹴る。闇を貫く雷光のように、忽ち、その姿は遠ざかった]
何でなのかは…わかんない。
[ミリィの言葉には首を振って。
はたと気が付いて動きを止めると集中する]
…大丈夫、ここで会った人達はまだ。
大丈夫なんだと思う…。
[けれどその気配も近かったり遠かったり。
結界の影響か、前よりも更に掴みにくくて]
…戻ろう!
[不安は自分でも消しきれず、そう言って歩き出そうと]
んまぁ、理由はともあれ戻るが最善ってか。
でも確かここ、屋敷がある場所の真反対のエリアだったよな…。
ぐるっと回らなきゃならんか。
[めんでーなー、などと言いながら、ぼり、と頭を掻いて。枝にぶら下がるリディにも「戻るぜー?」と声をかける。彼女が大人しくついて来るかは定かではないが]
[やがて、中央塔に辿り着くと、そこで、感じた通りに機精が姿を消したこと、その結果、ファクトリーばかりではなく、中央塔そのものへの出入りが完全に遮断され、機鋼王との連絡すらつかなくなったことを*確かめることになるだろう*]
[立ち去るマテウスにお大事にと軽く手を振り。]
[セレスと、抱きしめる白き獣を静かに見つめながら、ささやく様に歌う。]
[子供の頃に聞いた唄を。]
[歩き出すブリジットの後を追うように宙を滑る]
なーんかものすげーことに巻き込まれたみてぇだなぁ…。
俺も気ぃ引き締めにゃならんかね。
[小さく呟かれたそれは、風の悪戯でどこかへと運ばれただろうか]
[嫌な予感、浮かぶ面影は今は傍になく。
安心と心細さとが入り混じって揺れそうになる。
でも今はそんな場合じゃない。きっと彼もそう言うから]
…落ち着いて。
[そう言いながらも小走りになるが、彼女程度のスピードではかなり時間が掛かってしまうかもしれない]
[中央側の外周通路を使えば時間が短縮されるなんて露知らず。ブリジットの後をついてエリアを順々に進む。が、彼女の歩みは早いものではなく]
…ブリジット。
[声をかけ、ちょいちょいと手招き]
運んでやるから掴まれ。
[おそらくはダーヴィッドの後ろに乗せた方が早いのだろうが、彼女はあの鉄騎に触れるのは苦手なようで。だからこそこうやって歩いているのだろう。まぁ一人運ぶくらいなら多分大丈夫だろう、と提案する。だったら一緒に運んで、と他の面子にも言われるかもしれないが]
[中央部を通るということをそも失念しているのがここにも一人]
はい?
…あっ、ありがとう。
[提案されればお礼を言ってその手に掴まって。
ちなみに影を跳べばもっと早いのですが、抑制状態では上手にできないので、やはり頭から抜け落ちてます。まだしっかり動揺中。
もし誰かが一緒にという話になれば、自分も風にお願いしたりしてハインリヒを補助するでしょうか]
[案の定置いていくのかとか言われたために、一緒に戻る全員を風で包み、移動のコントロールを行う。ブリジットが補助してくれたために何とかコントロールを失わずに済んだだろうか]
手ぇ離すなよ。
俺が引っ張っていく形になるからな。
[皆に注意を促すと、樹林の上へと出て、障害が無いところを進む。先程まで居た反対側のエリア、屋敷のある場所まで無事辿り着く。途中手を離したりしていなければ]
到着っと。
…けど、流石に複数運ぶのは…。
[地に足をつけるとどっと疲れが押し寄せる。今までずっと移動に飛行を使っていたのもあるだろう。屋敷に入り、広間へと足を踏み入れると、居る者に軽く挨拶しながら空いているソファーへと身体を沈める*ことだろう*]
えと、おつかれさま。ありがとう。
[ハインリヒやミリィ達と手を繋いで屋敷まで戻る。
かなり疲労した様子のハインリヒにすまなそうにしながらお礼を言って、同じように広間へ。しっかりデザートを一皿確保し、趣味を兼ねた自分の疲労回復もはかりつつ。
それを食べながらも入り口で一緒になったアーベルをじっと見ていたが、彼はぼんやりとした様子で何となく尋ねることは出来ず。
誰かに何かを問われれば、自分の知りうる限りを*答えるだろう*]
−東部:屋敷・広間−
[遭遇した面々とは殆ど言葉も交わさずに]
[室内に入り][真っ先に][時空の竜の姿を捜す]
[周囲の様子も気にせず][傍まで歩み寄り]
……、
[第一声が出なかった。]
[雷撃の精][やはり、名が思いつかず]
バンダナの。
中央塔。
見に、行く。って。
[簡潔過ぎる説明]
[意が取れたか定かではないが、]
[当人は役目を終えたつもり]
[室内を茫と彷徨う眼差し]
[天聖の獣の傍ら]
[機竜の従魔を認め、][止まった。]
[色の異なる青][交わる視線]
[言葉は無く]
[先に逸らしたのは何方だったか]
[数瞬のうちに終わる]
[屋敷へ先に戻り、自室でシャワーを浴びる。
鎖骨の間の逆鱗は、淡い色の中に金の紋章を沈め、
その近くまで残った咬みちぎられた古い傷痕。
背中を流れる水滴には、僅か甘い赤。
ばさりと広がる、力強い深紅の右翼。
だが、右翼は黒く腐り落ち、白い骨すら見えている。]
…飛びてぇよ…、もう一度。
[滴り落ちる滴は、シャワーだけじゃなくて。]
―屋敷・広間―
[屋敷に戻り、広間に落ち着いて。
知りうる事を話せるだけ話し、それに対する周囲の話を聞きつつ、思考を巡らせる。
誰かが口にした、『共犯者』という言葉。
それは、微かに引っ掛かって]
……機鋼竜が何かを望んで事を起こし……その何か、に共感した者がいない……とは、限らんか。
[呟きは小さく、だが、決して聞こえないほどでもなく]
……よ。
[片手で目を押さえながら、階段をゆっくり下りてきた。
ソファに眠るハインリヒを見、他にいる人に話を聞く。
あぁ、頭痛はそのせいか、と独りごちる。]
[上手くまとまらない思考に、ため息と共に額に手をあててぐしゃり、と前髪をかき上げる。
そこに折よく出された紅茶は、シンプルな物ではあったけれど。
その香りと、込められた気づかいは刹那、気を和らげて]
ああ……ありがとう……って、あれ?
[何気に、白猫殿との人間体でのご対面は初めてです。
そんな訳でようやく自己紹介に至ったとか]
[落ち着いた所にやって来た従魔の姿。
真っ直ぐこちらにかけてくる姿に掠めたのは苦笑。
ついていてくれたナターリエに、ありがとう、と短く感謝を伝え。
機鋼竜の大きさの話に突っ込みを入れるかどうか、考えていた時]
……?
[微か、感じた波動。
そして、従魔の異変。
ふと、先程の機精とのやり取りが意識を掠める]
機精殿?
まさか……防衛プログラムの暴走……に?
っとに……単独で動くからだよっ……。
[自分の事は、きっちり棚上げ]
[さて、どうするか。
とにかく中央塔に行くべきか……と思った所にやって来たのは、機鋼の属を帯し青年。
彼の短い言伝てから、雷精がそちらに向かった事をどうにか理解する。
青年に視線を向けられた従魔は、どこかきょとり、としていたか。
天青石の瞳は、視線が逸れるまで、瞬きもせずに青を見つめて]
[広間を出る青年を見送り。
カップに残っていた冷めた紅茶を飲み干して立ち上がる]
……とにかく、俺も一度、中央塔を見てくる。
……セレス、大丈夫だから、ここに、な?
[服の裾を確りと握る手をそっと離させて。
異眸は瞬間、天聖の優しき麒麟へと]
< 上に行ったマテウスは、だいじょうぶなのかな。猫はあとで、かれにも元気になってもらおうと思いました。そんなことをしたら、猫もあんまり元気じゃなくなってしまうけど、ぽかぽか、おねんねしていれば、いいんです。
伝言をきいたオトフリートが、たちあがりました。猫の姿ではない猫は、しんぱいそうにみんなを見ました。
紅茶は、もうさめてしまっています。 >
寝ようと思ったけど寝れなかった。
なんかどーも変な感じだな?
異常…故障?暴走?共犯?
[頭を振りながら聞こえた単語を並べる。
聞こえたモノはそのまま飲み込み、頭に入れる。整理は苦手だから、そのままに。]
―昨夜:広間―
[緩やかに波打つ青を帯びた銀の髪。
麗しき姿の女(ひと)が、彼の仔へとさやけき歌を紡ぐ。
腕の中の彼の仔は、瞳に浮かべし怯えを仄かに和らげたろうか。
私は彼の女へと、怯えを抱きつも感謝の眼差しを送る。
姿多き処での麒麟の歌は、他に影響を与えかねぬと啼けぬが故に]
[今は青年の姿の白猫――エーリッヒの不安げな様子に気づいて。
さすがに、この状態で撫でるのは気が引けたので、そんなに不安にならないように、と声をかけ。
それからふと、微かな違和感]
……若竜?
[やって来て食事にかかる火炎の若竜から感じた血の気配。気づいたのは、同族故か]
俺に言われたくないかも知れんが……無理は、するな。
[何かあったなら、話せと。言外に告げて、外へ]
ん?俺か?
俺は大丈夫だ、あぁ、心配かけてすまんありがとうな。
[慌てて目を押さえていた手を離してくしゃりと破顔して。
エーリッヒの頭を撫でようと、大きな手を伸ばした。]
< オトフリートのことばに、猫はこくりとうなずきました。
でもその手を受けずとも、マテウスの手が、頭に伸びてきます。猫のときのように、それを受けて >
…だいじょうぶなら、いい。でも、
痛いときとか、つらいときは、無理は、だめだよ。
< マテウスのにくらべたら小さい、青い布のついた手を、その腕にのばしました。 >
< やさしいといわれて、猫は困った顔をしました。でもなでられるのは、好きです。
その撫でてくれる手に触れて、げんきになぁれ、と思いました。
傷をいやしたり することはできませんけど、痛みをおさえたり することもできませんけど。
ちょっとでも、つかれてるのとか、具合がわるいのが、落ち着けばいいなぁと思いました。 >
おれより、ナターリェのほうが、やさしいよ。
おれは、いっつも、好きなように、生きてる、だけ。
俺も、好きなように生きてるだけだけどな。仲間、だな。
…ナターリェ?
[困った顔やその奥の元気になれと思ってくれる気持ちが嬉しくて、
ちょっとだけ力を入れてわしゃ、と髪をかき混ぜた。壊さないように気はつけつつ。
間に出てきた名前に、手を止めて聞き返す。どこかで聞いたような、そこの本で見たのだったか、記憶にひっかかり。]
仲間、だね。
人じゃ、ないのも。
< 髪をわしゃっとされて、猫はうれしそうな顔になりました。
それから、こくりとうなずいて、その手の下、ナターリエを(その腕の中の子どもも一緒に)見ました。 >
すごく、やさしいよ。
[私は彼の仔に添いつつ、未だ逢った記憶のない人々へと怯えを含む瞳を向ける。
震えずに在れたのは、腕の中の幼き温もりゆえか]
[赤毛の男(ひと)から漂う、血を好むであらばほの甘い――私にとっては畏怖たる香りに、知らず身体は距離をとるべく動こうか。
同じく、料理の匂いを仄かに纏う茶色の髪の女(ひと)からも、距離をとったやも知れぬ]
< だけれど、なんだか、血のにおいの人は、こわくて。
それが、いわゆる ぞくせい とか、しゅぞく の 違いというやつだと、猫は理解していないのですけれど。
ナターリエのきれいな目に、猫は、安心させるように、笑いました。頭に、マテウスの手をのっけたままで。 >
だいじょうぶだよ。
人じゃない。
< 声には、出さずに。くちをそう、動かしただけでしたけれど。 >
[彼の猫の陽だまりのような金の髪を撫でる大きな手を見、私は幾度も瞬く。
灰色の髪、大きな体躯。何処でか見た事が在らん気がして――]
…嗚呼、もしや……わたくし…を…?
[運んで下さった方かと、問うよに淡い菫色を向ける]
あぁ。
細い青いのが持って来た女(ひと)だな。
あれがナターリェ、か。
んや、そうだが、気にするとか無しな?
[脳の溝が繋がった!となんだかすっきりしつつ、くしゃりと笑う。
改めて、良く壊さずに運べたなぁ俺、とか思ったのは口に出さずに、なんとなくエーリッヒの表情がこわばったような気がして首がぐりぐり動くほど髪の毛をかき混ぜた。]
―中央エリア―
[やって来たそこには、言伝ての通りユリアンの姿があったろうか。
言葉を交わし、情報を交換して。
腕輪から、無限鎖を展開する]
エターナル・ロンド……探査の陣。
[漆黒の光鎖を展開させ、気配をたどる。
探すのは、機鋼竜ではなく――消えた、機精。
鎖が波打ち、そして]
……下?
[それが示したのは、遥か、下方]
……防衛プログラムは、廃棄エリアに隔離するもの、とは言ってたが……。
[自分が隔離されてどーする、と。
零れたのは、呆れを帯びた呟き]
…〜〜っ
< さすがに、猫は身をちぢこませて、おおきな手から逃げようという体勢です。
青いほそいのって、誰のことかしら。ふと思って、あ。思い出した。そういえば、あのとき、二人、抱き上げていましたっけ。
マテウスはちからもちだなぁ、と、やっぱり猫は思いました。
それからびくびくと、血のにおいのする人を見ます。ぱちっと目があったら、慌てて目をそらして。猫、おびえているようです。 >
[向けられた彼の猫の優しい笑みに、怯えは少しづつ鎮まりゆく。
「人じゃない」
口の動きが伝われば、明らかな安堵の色が浮かぼうか]
…えぇ、ありがとうございまする。
[応えは彼の猫の気遣いと、大きな手の人への双方へと。
乱暴なまでに撫でる様子に、私は目元を仄かに和ませた]
ん、つっても屋敷までは青い細いのがつれてきたから、礼は俺よりそっちに、かなぁ。
俺はそこから二階までだし。
ん?どした?
[ナターリエの言葉には、太い腕を上げて頭をガリガリ掻きながら親指で二階を指して。
身をちぢ込ませたエーリッヒから手をどけると、その挙動不審さに顔を覗き込んだ。]
―昨夜のこと―
[屋敷への帰還及び空中散歩を断り、夜の森でぶらぶらと樹にびら下がっていた。
ハインリヒ率いる(?)一団がすっかり見えなくなったあと、リディの姿は森から消えた]
にしても……?
[微かな、違和感]
何か……動いてる?
[下からは、機精の他にも何やら気配が感じられて。
……微妙に嫌な予感]
……無事ならいいんだが……。
[かなり、難しいかも知れないが、それは知る由もない。
……機精が作動させたガード・システムが誤作動交えて動いてるなんて、さすがに意識の*外も外*]
< ナターリエが安心したようで、猫も あんしん しました。
もちろん、こわくはあったのですけど。
と、様子がおかしいのは、とうぜんながら、気づかれてしまいました。 >
なん、でもない、よ。
< 目がおよぎます。ちらり、向いた視線は、火の竜に。
だけれど、うん、きっとほんのちょっとです。
氷の魔も、ちょっと怖いので、猫はあえてみないようにしている、なんてそんなこといえません。 >
なんでもないなら、いいんだがな。
[ふわりと首の後ろに白い毛が揺れたと思うと、右手の先に大きな爪ともじゃもじゃの毛が生えた。
爪は当たらないように反らしつつ親指の付け根部分に出来た大きな肉球でぽふぽふと、安心させるかのようにエーリヒの頭に伸ばした後、幻だったかのようにそれらは消える。]
< きんちょう とか、そういうもの、全部がふきとんでいってしまったよう。
猫はうっとりとそれに撫でられて、消えてしまったあと、あらあら。猫の姿に戻ってしまいました。
にゃあ。
マテウスの肩のうえ、目指してジャンプします。 >
なんかあったら言ってくれな?
俺に出来る事ならするから。
[肩に乗られた時に尻尾が鼻のあたりを掠め、くすぐったくてくしゃっと笑った。
ナターリエの表情が和らげば、そちらにもくったくのない笑顔を見せながら肩の猫の喉を指で撫でようとする。]
言うよ
< 猫はそういいましたけど、肯定のひびきにしか きっと きこえなかったことでしょう。
指は喉に伸ばされて、猫はいつものようにごろごろしました。猫のすがたになったからか、べたべたになついています。
それでもその指がとまったら、その肩からは、飛んで離れるの*ですけれど* >
[西部エリア。
樹の幹に背をつけ、止めていた息を吐き出すように長く溜め息をついて、森に満ちる生命力を求めるように深呼吸を繰り返した]
……今度はうまく行ったんじゃない?
[先刻、ハインリヒ達が屋敷へ向かった後と同じように、周囲には誰も居ないようだと認識した。尤も、例えば影輝のように調べものが得意な訳では無いし、リディは翠樹の力を使うことは出来ないから周囲の木々から状況を聴くことも出来ない。だから、本当にだれも居ないのかは判らなかったが]
―昨夜・食卓―
[例によって例のごとしな食事に手をつけて、先達の竜のいたわりの言葉に苦笑い。]
…まー、分かってるっすよ。
いつも通りだし…平気。
[魂が抉られた故に、死に絶えた翼。
幾度癒やしても、力はそこに廻ることはなく。
短くはない時の中で、その状態に慣れてしまっていた。]
…大丈夫だって。
とって喰ったりとかしないから。
[怯えられてんのかな、と…獣達の様子に肩をすくめる。]
―昨夜:広間―
< 喉をなでられてごろごろごろごろ。
じゃらされてた猫の耳に、火の竜のひとの声が届きます。
その手から離れて、猫、ちょっと考えました。
……てーい。
肩から飛びます。ダーヴィットにむかって。 >
……ごめんなさい。
< とって食われたら、たいへんですけど。
猫は彼のそばで、そんな風になきました。 >
…ん?
……あ、青い細いのって言ったの、怒ったか?
悪かった。えっと…?
[アーベルの視線に気がつき、壮大に勘違い。
が、名前を思い出せない。本(みたいなもの)で見た気はするが…]
[寒くも無いのに、体の芯まで冷えきっていた。
足下で咲いていた花の細い茎を摘んだ。
ぷち、となんだか気の抜けるような音がした]
ごめんねー。
[リディの手の中で、花は枯れ、茎は土くれのように脆くなり、砕けて散った。こうして吸い取った生命力を、他者に移し替えることも可能だったが、滅多にそうする事は無かった。その辺りに関しては、親の言いつけを守っていた]
ごちそうさまでした。
[屋敷へ。
広間に入るとマテウスと、アーベルがじゃれ合っている(?)様子を興味も無さそうにちらりと見た。リディの視線はすぐに猫に釘付けになった]
あ、ねこねこ!なにしてんの?
おいでー
[黒猫、シシィにしたように、指先をちょいちょいさせて猫を呼んだ]
のわ?!くすぐったいぞ!
…あー、分かった。コレか?
[手を指で辿られ思わず肩をすくめてひっこめる。
アーベルが手のひらを気にする様子に、にやりと笑って二の腕の筋肉がぎゅ、と動く。
再び、首の後ろに白い毛がふわりと揺れて右手の先に鋭利で大きな爪と黒い肉球、裏には黒茶色の毛むくじゃらが現れる。
肘から先だけが黒く膨張し、そのシルエットは異様とも言えるかもしれない。
大きな手を、アーベルの方へと差し出してみる。]
< 反省のポーズ。
ダーヴィッドが撫でようとしたなら、それは避けることはなかったでしょう。
それからリディの声がしました。猫。たぶん、自分。
招かれているのはわかったので、にゃあ、と ないて、そこからも飛び立ちます。
ぱたぱた。着地場所に悩みました。 >
[……きょとり。]
[目的はそれではなかったようだが、]
[目を見開いて変貌した腕をまじまじと見]
……、…………何?
[差し出された手]
[先程同様][触れてみる]
……硬く、ない。
[肉球][ぷに。][やわらかい]
[「青い細いの」
地の獣の言葉に、私は首を傾ける。
青い…髪か、瞳か、判断できぬが故に]
二階…
[指されたままに上を見る。
なれど上にて休むは皆同じであらん為、傾けた首は戻さぬまま、再び視線を戻そうか]
エィリ殿、どうなされ……た…?
[彼の猫の目が泳ぐ姿に、私は更に首を傾けたろうか]
よぅ、おかえり。
うん、やらかいぜ、でも爪は触らんほうがいいぞ。血出るかもしれん。
[リディの方へと一度声をかけてから、ぷに、と肉球に指を埋めるアーベルに頷きながら笑った。
手を握るとアーベルの手を壊してしまいそうで、僅かに腕には緊張が走っている。]
ねことんだー
[顔をゆるゆるに緩ませ空中を彷徨っている猫に手を伸ばし、頭ぐりぐり]
猫あったかいねー。
あ、ただい……熊?!
[マテウスからじりじりと後ずさり、そのまま*階上へ*]
硬い。
[言われる前][爪にも触れていた]
[軽くだから切れはしなかったが]
[触って暫く][不意に顔を上げる]
冷たい?
[辿っている彼の手は冷たく]
[触れている獣の手は温かい]
< ぐりぐりされて、驚いて。
猫はぱたぱたと羽ばたくのをとめちゃいました。
そしたら、リディは逃げていって――
とうぜん、猫は、空中で体勢をくずしました。
何度落ちれば気がすむんでしょう。 >
[入ってきた青年の姿――青の髪、青の瞳を見、私は目を瞬く。
刹那目が合ったかも知れぬが、それは単に見回す為であったか。
言葉交わす事なく、彼の青年が白の獣の方へと手を伸ばすを見た]
……っ!
[そこへ掛けられし声――避けし方角のそれに、獣の耳が跳ねる。
「とって」「喰ったりとか」
そう言葉を紡ぐ青年の前には、既に空になった大皿数枚、鉢数個。
食後の菓子と思しき皿は、どう見ても切り目のない丸のまま。
「しないから」
そう続くまでの刹那、私の脳裏に何が浮かんでいたかは語るまい]
冷たいな。また冷えてるのか?
水にでも漬かったか?
[そっと、アーベルが嫌がらなければ肉球で頬に触れようと、それでも爪が何かを傷つけないようにそうっと腕を動かした]
水。は、浸かっていない。
[北山で遭難しかけたりはしただけで。]
[小さな音へと一瞬目をやったが、]
[頬に触れる柔らかさに片目を瞑り]
[ゆっくり、目蓋を上げると、見上げた]
…冷たいな。俺なら寝るぞ?こんなに冷えてたら。
また風呂に放り込むか…?
……ナターリェ、大丈夫か?
[アーベルの頬をぺたりと触り、心配げに目を覗き込む。
落ちたエーリッヒは無事そうなので視線を戻すと、流れる視線にぺたりと耳を倒した耳が目に入り、思わず声をかけた。
その耳のサインは良くわかるが故に]
[私は驚いたように見上げる彼の仔に、小さく謝罪する。
空を飛ぶ羽音に顔を上げれば、彼の猫が飛んでいく姿が見えた]
…ィ……
[エィリ殿、そう言い掛けた言葉は発せられる事なく消える。
反省の効果か、少なくとも喰われはせずに少女へと飛ぶかの猫に、私は安堵の息を吐いた]
……、そう?
[ぱちり][一度瞬いて、僅か首を傾げて]
(頬に触れられているから本当に少しだけ)
[ちらり][隙間から左の淡い青が覗いた]
[視線を向けようとするも見えず]
[寝ている耳が彼の眼に映る事は無い]
…お前は昨日から、ひょっとして風邪を引きたいのか?
あれ。お前こっちの目はどうかしたのか?もともと?
[そのままアーベルが動かなければ、黒茶色の大きな手を、てしてしと頭の上で弾ませる。
と、前髪の隙間から現れた薄い蒼に気がついてたずねてみる]
[私は刹那、心の内へと入り込んいたであろうか。
掛けられた声に瞬いて見れば、その主は片手を獣へと変えていて]
あ……そなたも…
[獣族であったかと、知らず入っていた肩の力が僅か抜ける]
…えぇ、大丈…夫。
少し驚いただけ…ゆえに。
[僅かに瞳は赤毛の青年へと揺れるも、私は睫毛を伏せて隠す。
再び目を上げれば、獣の手に遊ぶ青の青年にも気付こうか]
< 床に落っこちて(いえ、座って、でしょうか?)いる猫は、かしかしと頭をかきました。
それから、ぺたぺた、歩いて、ナターリエに近づきました。
その腕の中の子どもに、ぴょんっと猫らしく近づいて >
だいじょうぶ、だよ
< 安心させるような、なき声です。
落っこちていたのを見られていたら、どうにもこうにも、決まらないですけど。 >
―中央エリア―
さて……これ以上は、ここにいても仕方ないし……戻るか。
[鎖を戻し、呟いて。
す、と視線を西に向ければ、白梟が戻る姿が目に入る]
お帰り、相方。
[満足したか? との問いに、白梟は羽ばたきで答え。
肯定の返事に、くく、と低く笑みつつ屋敷へと]
風邪?
……別に。
[頬から離れた手][ふるふる首を振る]
[かと思えば、ぽすんと頭の上で弾んだ。]
此方。
[左手を持ち上げて][左眼の辺りに触れる]
……、
…………わからない。
[ぽつりと答えた]
[其処からは強い機鋼のちから]
[屋敷に戻っても、広間には向かわず、庭の方へ。
たどり着いたのは、露天風呂]
今の内に、のんびりしとくかあ……。
[この先ゆっくりするのは無理だろうし、と。
嫌な未来予想図はしっかりできていた]
…ん。
わからない、か。
ま、とりあえず…風呂行こうな、風呂。
露天風呂あったぞ、大地探ってて分かったけど。
[強い機鋼の力には少し目を細めるも、鋼を扱う事がある故に気持ちの悪いものではなく。
アーベルのシャツの首後ろを掴もうとし(嫌がるならば手を引こうとするだろうか)、そこにいるナターリエや猫にも「いくか?」と声をかける。]
[近づいてきた彼の猫に、私は緩やかに腰を屈める。
自然、腕の中の仔も一緒に屈もうか]
[鳴き交わし、舐められる様子には、仄かに表情を和ませて見守る]
[周囲に誰もいないのを見て取り、髪留めと眼鏡とを外し。
服を脱げば、普段名乗る肩書きに合わぬ鍛えられた身体が現れる。
そして、その身に刻まれた無数の呪印。
封印、抑止、制御。
その道に通じる者であれば、そこに刻まれた意は用意に読み取れるだろうか。
強すぎる力を押さえるために刻んだ、枷の痕]
< マテウスの言葉に、猫はぴょこん、耳をふるえさせて >
露天?
< すこし、興味のにじんだ、なき声。
でも、と、ナターリエを見ました。じー。 >
露天、露天。
こう、地面から湧き出る湯ってのぁ、色々いい気がいっぱいで元気になるよなー。
[ナターリエの様子に首を傾げつつ猫にももう一度「行くか?」とにこり。
アーベルの首根っこをずるずると引き釣りつつ露天風呂へ。]
[獣の姿たれば見られるは不都合なくとも、見るは話が別なりや]
いいえ、私は…行きませぬ、行けませぬ。
[頭を振れば、染まった項が垣間見える。
彼の仔が行きたいという様子を見せるなら、更に困惑しようか]
[白き猫の視線に、私は羞恥に染まった顔を逸らす。
耳が落ちつかなげに跳ねようか]
あの…私の事は、構わずに。どうぞ…。
[置いて行ってくれるならば、その方が幸いといった風情]
ちゃんと服は脱ぐんだ。
そこに着替えっぽい東方の着物が沢山置いてあるから、上がったらこっち着るんだぞ。
[ナターリエの声には残念、と言って脱衣所へ。
男女の恥じらいに欠けるのは獣族の村から殆ど出てないゆえか。
脱衣所ではアーベルに細かく指示を出しながら、と、脱衣所に脱いだ服があるのを見つけて]
< アーベルがひきずられて行くのは、どうもシュールな光景です。
猫はにゃあ、とないて、とくべつとめることはしませんでした。
ナターリエの答えは、予想の はんちゅう。
子どもの様子を見て、すこし考えて、人の姿にかわりました。 >
うん。
< 赤くなった、その顔の横、髪に手をのばします。そっと撫でて >
だれも、いなくなったら、入る?
露天風呂は、きっと、いい気分だから。
[脱衣所で手を離されて]
[ぷは、][息を吐き出す]
ん、
[出される指示][逐一返す首肯]
[服を脱ぎ去り][畳んで][置いて]
(相変わらず手足の枷は外れず)
(彼方此方に残る痕も消えぬまま)
[湯船の方へと向かった。]
ん?
誰か入ってるのかな。
おーい、入っても構わんか?
[自分もぽいぽいと服を脱いでしまい、無造作にガラ、と露天風呂に続く扉を開いて声をかける。
湯気がもくもくと中に漬かる人物を完全に隠してしまう]
[聞こえて来た声と気配に、物思いから立ち返り]
ん……構いませんよ、と。
[呪印を見られる事に抵抗ないとは言わないが。
今更という意識もあるので、軽くこう返し]
おやま。
[マイペース、というかなんというか、な青の青年の様子にくすり、と笑んで。
近くに止まる白梟が、ばさり、挨拶するよに羽ばたき一つ]
お。
…あ、そういえば。探してたんだ、ヴィンター。
[後からたた、と来た白い猫を肩にのせてゆっくりと湯船のお湯がざば、と淵から溢れるのも構わずに沈みつつ、オトフリートと白梟を見つけて挨拶をする。
そして、あ、とヴィンターに指を指した。]
[入る勢いがよすぎたか、]
[枷の重さで沈みかけて][→浮上]
[首を左右に振って][水を払い]
[羽ばたきの音に瞬く]
[口許まで湯船に浸かったまま、視線を上げた。]
[白の猫の――金の髪の青年に変わった彼の猫の言葉に、私は別の意味で気をやりそうになる。倒れずにすんだは、倒れれば彼の仔を傷つけるという思いが働いたが為]
あ、わ…わたく…しは……その、もう入りましたが故に…!
[髪を撫でる手に、私は恐怖とは別の感情で身を縮こまらせる。
確かに彼の猫とであらば、獣型なれば問題ない…やも知れぬが]
[青年の姿で言われれば、嫌が応にも頭に上った血が冷静に考えさせてなどくれぬ]
や、どうも。
[後からやって来たマテウスにも短く挨拶を]
……て、相方に、何か?
[それから、不思議そうに瞬きつつ、こう言って。
呼ばれた白梟も、きょとり]
あ、いやたいしたコトじゃないんだけどさ。
確か魔法とか使えたよな?
なんかこの閉鎖とかなんだかって状態を、魔法で色々調べてもらったりできないかなーとか思ってさ。
[魔法については「自分が使えない事」「白梟が使える事」しか知らない為、もっと大きな術でも使えるだろう竜の前で相棒に頼んでいる事実とかは全く知らない。]
おっと。
[話しながら、アーベルの腕を取ろうと手を伸ばし、浮上したのにほっとして手を引っ込めた。
間違いなく湯船の湯のカサを増やしたのは自分だし]
[猫の青年は、乱れた髪を見て軽く梳いてくれたろうか。
とかく辞退は伝わったようで(もしくは既に入ったと伝えたが効いたのか)、白い猫へと変わり先行く二人を追ってゆく]
[ばさり。
再度羽ばたきつつ、白梟は青の青年を見つめて首傾げ。
それから、マテウスの問いに、反対側に首傾ぐ]
「……生憎と。
相方に叶わぬ事は、私にも」
[返した言葉は簡潔]
……閉鎖に関しては、機鋼王自らが施したもの。
それ自体に干渉する方法は基本的にないんですよ、と。
[百を数える頃][三者の話を他所に]
(この辺りの事は先日学んだらしい)
[湯船から上がり、身体を洗い始める]
[覚えが好いというより][妙に規則的な動作]
< ナターリエの様子は、猫にとってはちょっとびっくりするものでした。
すごく首を横に振るのですもの。痛いんじゃないかと、心配になります。 >
わかった。
だから、おちついて?
< 髪をなでて、からまった髪を、やさしく梳いて。
それなら、見にいこうかな。
猫はそう思って、人の姿から、かわりました。子どもは、どうするのかしら。 >
そうか、そうかぁぁぁ。
なんとかするべきか?するべきなんだろうなぁ。
ん、さんきゅー。
[お湯をばしゃ、と波打たせながら湯中で足を組みつつ、白い梟とオトフリートの中間あたりに礼を言った。
(多分ふたり纏めて言ったつもりなのだろう)
アーベルが体を洗うのを横目で見て、うむ、とひとつ頷いて湯船の淵に手をかけて上を仰ぎ見る。
湯に写る月が、ゆれて割れた。]
…だいじょうぶ?
< もう一度、にゃあとないて、猫は、ナターリエを見ました。
ところで、猫はやっぱりちょっと疲れていて。
あるいてゆく途中で、ふぅらふら。
せかいが ゆれたので、廊下のすみっこで、おやすみすることにしたのですけど、
それはまた、 *ちょっとあとの話* >
[広間から逃げるように、私は彼の仔の背を押し白き猫の後を追ってゆく。
勿論、私は手前で引き返す心積もりで]
[もしも白の猫が立ち止まったなら、代わりをお願いするだろう]
[従魔は二人のやり取りをどこかきょとりと見ていたもの。
露天風呂に行くように、と促されれば、興味もあってか、逆らう事なく]
「……あ」
[それでも、先に行く白猫がちな伏す様子には、驚くよな声上げ立ち止まり]
ん、だなぁ、このままでは居られないよなぁ。
…洗ってやろうか?
[ざばりと湯から上がると湯船の湯ががっさりと減っただろうか。
上がろうとするアーベルには「ちゃんと拭けよー」とか声をかけつつ、ふと見た白梟。
泡立てたタオルを見せて、聞いてみた。]
[先を行っていた白き猫の足取りが乱れたのを見、私は不安げに見つめた。
疲れていたかの猫は気付いていないのか、そのまま廊下の隅で休むように伏せる。
声上げて立ち止まる彼の仔を一撫でし、静かに側へ近づいてゆく]
…エィリ殿…御休みなされますか…?
[囁きに返るは肯定の鳴き声か、穏やかな寝息か。
私はその背を優しく撫でて、邪魔せぬよう彼の仔を促し離れゆく]
[湯のかさが変わる瞬間、呪印が目に入ったかも知れない。
その大半は、既に痕に過ぎぬのだけれど。
幾つかは、未だ生き、力を強く制している]
ええ。俺も、このままじゃ頼まれ事を果たせませんし。
[ため息混じりにこう言って。
首を傾げる白梟に、世話になってもいいんじゃ? と声をかける。
白梟は首を傾げた後、そちらへ向かうか]
[掛けられた声に振り向く]
わかった。
[小さく頷いて][小さな返事]
[滴を残さぬようよく拭いてから脱衣所へ]
[言われた通り][前合わせの布][東方の布を着る]
[纏った着物はそれなりに形にはなっている様子]
[片手片足の枷は不釣合いではあったけれど]
[元着ていた衣服を手にして、館内へと足を向けた。]
[伏した白猫の様子を案じつつ、従魔は促されるまま、先へ。
湯殿に近づき、時空の気を感じたなら、どこか嬉しげに、早足になるだろうか]
キレイな羽根だなぁ。
[嬉しそうに、石鹸を良く泡立てて丁寧に白梟の体を洗う。
傷つけないよう、人間に触れるよりも細心の注意を払って。
丁寧に丁寧に洗ったならば、ふとオトフリートの体に施されている印に目をやるが、
なんとなく聞いてはいけないのかな、と自分からは聞かずに大変そうだな、だけ思い。
自分も体と頭を洗い終えたら、再び湯船に漬かって*湯の量を増やした*]
[早足になる彼の仔に、私は少し後れて付いて行く。
青の青年に少年が足を止めれば、私の脚も止まり]
……。
[二人の様子を、心配そうに見守る]
[羽根を誉められ、まんざらでもないのか、白梟は嬉しげな様子で「感謝します」と礼を言い。
呪印に向けられた視線に気付いた時空竜は何も言わずに曖昧に笑むに止め、湯の温もりに目を細める]
? ……元気。
[肯定とも疑問ともつかない][曖昧な返事]
[少し身を屈め]
[此方も唐突に]
[手を持ち上げて、][少年の頬に触れる。]
冷たい?
[風呂上りの彼の手は人並みの温かさ]
[機竜の従魔たる少年は如何なるか]
「元気なら、良かった」
[掠める、笑み。
無機質さが薄れ、感情が少しずつ豊かになっていると、その表情は物語り]
「……あったかい」
[冷たい、と言う問いには短く返す。
従魔の頬には、命の温もり。
同時に、純粋な――純粋すぎる、機鋼の力も伝わるか]
[頬に触れた左の手]
[その枷もが僅かにでも少年に触れたのなら、]
[ちからの抑え付けられる感覚が伝わったろう]
……、
[腕を下ろした]
[微かな笑みの気配に、従魔は一つ瞬いて]
「笑うの、いい事。
時空竜も、そう言う」
[嬉しげに言った後、あ、と声を上げる]
「時空竜のとこ、行かなきゃ。
話すこと、たくさん」
[だから、行くね、と。
どこかはしゃいだよに言うと、従魔はととと、と駆けて行く。
……行った先で、服のまま飛び込もうとして怒られ、世話を焼いたり焼かれたりする様子は、傍目には親子に見えたやも。
…………当事者の意思は*さておいて*]
[去りゆく従魔を見送り]
[天聖の獣と一時、視線が合う]
[その中に秘められた、翳る感情のいろ]
[悟られたかは定かではなく]
……ん、それじゃ。
[独り言のような]
[挨拶のような]
[曖昧な声を投げかけ]
[*その場から立ち去った*]
─昨夜・広間─
[戻ってきてから聞けるだけ現在の状況を聞いて。やはり例の機精が消えたこと、この世界の防衛プログラムが暴走しているらしいことを知る。更には今回の事に関して共犯者が居るのでは、と言う可能性。現在この世界に居る奴らの中に、と言う事なのだろうか]
…まーためんどくせぇことになってきたな。
[ぽつりと漏らされた言葉を最後に、睡魔により意識はぷっつりと途切れ、ソファーに身を沈めて深い眠りに落ちた]
[爆睡から目を覚ましたのは昼もとうに過ぎた頃。盛大な欠伸と共に身を起こすとざぱーっとシャワーを浴びて目を覚ます。軽く身体を解しながら外へ出る。風を身に纏うと進路を北に取った]
─現在・北東部─
[辿り着いたのは落雷と暴風が支配するエリア。昨日ブリジットがやっていたようにここで道の調査をするつもりらしい。風の精霊力が強く支配するこのエリア。これならばあまり移動せずとも探査の力は使えそうか]
--Untersuchung--
[瞳を閉じ、神経を研ぎ澄ませる。風の動きを肌で感じ、耳で聞く。荒れ狂う風を把握、流れを読み、どこか抜けるポイントがあるのかを探った]
―広間・昨夜―
[オトフリートの呟き、そして人の出入り。
口数が少なくなっていたのは、自分で思っていたより疲労していたからなのだろうか。先に戻っていたダーヴィッドが微かに纏う異変にも気が付くことは出来ずに]
…うん?
[何故か怯えた視線を向けてくるナターリエには軽く首を傾げて。まさか人の姿を怖がられているとは思わなかった。
新しく聞いた話も含めて思考を纏めようとするが、やがて頭を振り]
…うん、私先におやすみするね。
[そう言ってペコと頭を下げ、足早に階段を上がっていった。
向かった先は今借りている部屋ではなく]
…… ……。
[小さな部屋の中、膝を抱え顔を伏せて小さく呟いた]
[どれくらいの時間が経っただろうか。不意に瞳を開ける]
……だーめだ。
やっぱ風の精霊はここを動き回ってるだけに過ぎない。
抜けるような場所は見つかんねぇな。
[ふー、と疲れたように息を吐いて呟いた]
―屋敷・個室―
[ベッドに入ってみて、眠ってみて、起きてみた。
体が暖まったとは感じられなかった。
両腕で肩を抱いた。いまは何時なのだろう。日付は変わったようだが、時間の感覚が少し分かり難い。キッチリと、一点の澱みも無く、時や寒暖その他が巡っているようには感じていた。機械的だ。それは、界が閉ざされても変わっては居ないようだった]
[昨夜…先行して中央塔の様子を見に行ったものの、消えた機精の気配は掴めず、中枢部への立ち入りは更に難攻不落の様相で、時空竜が追いついてきた時には、いっそ実力行使でシステムに雷撃ぶちこんでみようか、とか、考えていたのは秘密だ]
地下?廃棄エリア?それって、もしかしなくても、自分で掘った落とし穴に自分で落っこちたとかっていう状態?
[無限鎖の探査結果を聞けば、呆れつつも、無理しなくて良かったと、内心胸を撫で下ろした]
[機械的。それは、機鋼というものに対する思い込みなのかも知れない]
……なんかやーね。
[ぐぐっとノビをして、窓から外へ飛び出した。
裏には樹があったので、途中(空中だが)の枝に一旦ぶら下がって着地した。
アトランダムなものが感じたいような気がして、北東エリアに向かった。エリアに一歩入ると、風が強く吹き付けていた。雷鳴の轟きと乾いた風は少し、雷撃王を思い出させた]
[一度屋敷に事態を告げに戻るという時空竜とは塔を出た所で別れ、北東部へ向かう]
[辿り着いたのは、嵐の中に聳える峰の頂上近く、この創られた大地の上で稲妻の閃光の最も近くに集まる場所]
何も無いなら長居は無用っと。
[エリアを出ようと踵を返すと、小さな影がエリアに入ってくるのが見えた]
んあ、リディ?
どしたよ、こんなところに。
―昨夜:屋敷―
ふあぁあ。
[すっかり温まり、広間にいた面子から少し話を聞いたら眠りに自室(荷物も置いてすっかり自室と化した部屋)へと下がる。
たっぷり寝て起きるともう日は上がっていて→現在へ]
え、なーに?
あーお散歩。
昨日はよくお休みだったみたいだね
ぼけ……じゃなくてええと、ハインリヒ!
[風が轟々と鳴っているので少し声を張り上げた]
いっちょやってみっかね…。
[未だ、大地の流れを読むのは得意とはいえないが。
やれるだけのことはやらないとな、と呟いて外へ出る。
幸い屋敷の周り、東部のここに大地の力は強く作用しており、やりやすい。
大きな体を曲げて地面に正座し、両の手をしっかり大地につけて流れを読もうとする。
そこここで機鋼の力にさえぎられて読めないが、なんとか聞いた「ファクトリー」とやらはどこにあるのか見付からないものか、と。
…屋敷から出たものには、まるで彼がどこかに土下座しているかのように見えるだろう。]
[ハインリヒの操る風精達の動きは、夢うつつに感じていたろうか。しかしそれは眠りを妨げはしなかった。目が覚めたのは、領域に現れた生命の娘の気配にだったか、それとも、張り上げられた声にだったか]
あれえ?お嬢、と、ハインリヒ?
[寝惚けるといった事はなく、遠く離れた山頂から、二人の姿を視界に捉える]
だぁれぇがぁぼぉけぇじゃあぁぁぁ。
[言い直された前もしっかり聞こえたっぽい]
昨日は力使いすぎたからな…。
がっつり寝た。
散歩コースにしては随分と難所を選んだもんだな?
[遠くに居るユリアンにはまだ気付かないだろうか]
< 変な場所で寝てしまいました。猫はたぶん、寝たくなかったので、ナターリエには、ううん、とでも答えたつもりだったのですけど。でもきっと、眠くて声の色も、なんにもわからなかったでしょう。
そして朝日がさしこみ――ぽかぽかひだまりになっても、猫は目を覚ましませんでした。ぐっすりと眠っています。困ったことね。 >
まあまあ!
[本名よりボケのほうが余程インパクトが強かったようだ]
難所といえば難所なんだけどー。
”自由”な疾風を感じたくて
機鋼ってそういう感じあんましないから何か嫌んなっちゃって!
そいや、ちょっとウチに似てるんだよねーココ。
―昨夜:廊下―
[彼の仔と青の青年の邂逅を、私は静かに見守る。
持ち上げられた手が、仔の柔らかな頬に触れて。伝わる温もり]
[その手に嵌められた、枷と鎖]
[それが触れたや否や見定める間もなく、駆けてゆく軽やかな足音。
残された私は、畏怖の感情を消せぬまま手の持ち主を見上げ――
淡い菫色に映りしは、翳る感情のいろ]
…そな…た……?
[問おうとした声は酷く掠れ、青年に届く事なく消える]
自由、な。
お前も大概自由な存在な気もするが。
[行動とかを言ってるらしい]
少なくとも自由な感じはしないか、機鋼は。
この世界に関しては多彩とは思えるが。
[連なる様々なエリア。リディ達の言う”界の狭間”を模したらしいこの世界は、人間界における様々な気候が表現されていると言っても同義で。しかしどこか決まった作りに見えて自然さが無い]
お前んちに?
どんなとこに住んでんだよ…。
[リディの生まれを知らないが故に、この場所のようなところに住んでいると勘違い]
−現在/東部:屋敷−
[何時もの如く][ふらり][周囲を散歩して]
[屋敷内の果樹園][樹木の傍に腰を下ろす]
[幹に背を凭れて暮れゆく空を眺めていた]
[衣服は当然ながら普段の元に戻っている]
(服は洗ったようだが釦は一つ取れたままだ)
(胸に走る引き攣れた火傷の痕が僅か見える)
[裸足で彼方此方を歩いているにも関わらず]
[傷を負った様子が無いのは治癒しているからか]
< もしかしたら、誰かが猫に声をかけたかしら。でも、それは眠っていた猫のあずかりしらぬこと。
猫はだんだんぽかぽかしてきて、やがて目を覚ましました。目を覚ましたら、顔を前あしで洗って、ぶるんぶるん。
そうしてから、イレーネとお話していたことを思い出しました。
そう、ちっちゃい入り口だったら、さがさなきゃいけません。でも入り口って、どんな形をしているのか、猫にもわかりませんでした。
まあいっか。きっとわかるかな。
なんて、思って、猫は床の上を走りました。走ってゆくのは、中央の方。そこから、どこへゆくのかしら。 >
[曖昧な声が投げられ、去り行く背を見送る。見送るしか、出来ずに]
……そなた…そなたも…囚われて…?
[酷使されたままの左後脚が、心が、鈍い痛みを訴える。
私は運ばれた礼を言えぬまま、その場に立ち尽くしていた]
リディが自由?
まーほら、あるがままが一番ってやつー?
[判ったようないい加減なような返答]
多彩だね。
けどあっちの[中心部の方を指差し]ほうはほら、機鋼のね。
あ、うち?
ほらウチはオヤジが雷撃王とかやっちゃってるからさー……
[言ってから気付いた。幾筋もの雷鳴の中に、溶け込んでいるようだがその実よく知った一筋の気配。
山の頂を振り返って叫んだ]
ちょっとー!居るなら居るって言いなさいよ!
別にホームシックとかじゃないし!!
―昨夜・広間―
[怯えと感謝が入り混じる眼差しには静かに微笑みを向け。]
貴方が怯えてちゃ、その子にも伝わっちゃうわよ。
……ま、不安があるのはわからないでもないけど。
[どうやら、怯えの理由を誤解している様だ。]
[気付かれてなさそうなのをいいことに、デバガメを決め込んでいたら、しっかり気付かれた。まあ仮にも生まれた時から知っている雷精の気配を見逃すような娘じゃないのはむしろ当然]
誰も、ホームシックだなんて、言ってないでしょうに。
[その言葉の終らぬうちに、岩山を数回の跳躍で飛び降りて、二人の元へ]
[そうして、片手で頬杖を付いて。]
共犯、ねぇ……。
生まれたての無垢な感情に触れて、どうにかしてあげたいなんて思っちゃったのか。
それとも、利用したいだけなのか……。
ま、理由はどうあれ、原因をはっきりさせなきゃ何処にもいけない、と……。
私は困らないのだけどね。
一生此処にいろってのならお断りさせて頂くけども。
でも、何時までも此の侭じゃぁ……あちこちに影響でちゃうかしらね?此処だけじゃなく。
それに……。
[一瞬、セレスを見やり。]
この子も落ち着かないでしょうしね、うん。
< やがて猫は覚えたみちのりで、森にたどりつきました。ここはとても落ち着くのでした。
ちょっと不気味なお花が咲いてたり、するんですけど。 >
―南西部:熱帯雨林―
< 白い猫は、小さな体で、花の上から下から、樹の上から下から、おそらのうえから、へんな実のそばから、あちこちを かけまわっています。 >
[動揺にか蹄のままであった脚を戻し、私は半ば引きずるように二階へと上がる。
隅に丸まったままの彼の猫が気にはなれど、この脚では起こさぬよう抱いてゆく事はできぬと小さく謝罪して。
鳴き声が否定である事に気付けぬまま、泥のよな*眠りについた*]
[食事へと降りてきた同族から微かに漂う血にそわそわしはじめたクラウドを軽く睨んだものの、相変わらず落ち着かない様子で。やれやれと肩をすくめ。]
ん、私は一旦部屋に戻るわ。何かあったら知らせて頂戴な。
[仕方なしに女はクラウドと共に広間を出て行く。]
あるがままってのも自由の一つだろ。
自分がやりたいようにやってんだからよ。
[返答に、にしし、と笑いを向けて。指差された方向を見やってから]
あー、あの中心部。
この世界のコアってだけあってあそこは機鋼の力が強いな。
まさに機鋼、って様相だ。
[視線を中央部に向けたままそう言葉を返して。続く言葉にリディへと視線を戻す]
何? お前の親父雷撃王なんか。
あー、それで…。
[ここへ来た理由を思いついたが、続く言葉に口を噤んだ。言ったら多分膨れるな、と思って。リディが声を張り上げた方向を見やる。上からユリアンが降りてきた]
よぉ。
勝手にそう言ったってことは、何かやましいことがあるって証拠だな。
[リディにちら、と視線をやってから、くく、と小さく笑う]
―二階・自室/昨夜―
[露天風呂ではしゃいで、部屋に戻っても楽しげにはしゃいだ挙げ句に従魔は眠りに落ち]
……やれやれ。
[掠めるのは、苦笑。
それでも、この状態は]
いい傾向……なのかな。
支えを求める……受け入れる、思考。
俺には、なかったもの。
しかし、こっちはこれで良くても、あっちがあんな調子じゃな……。
早いとこ、何とかせにゃならんか……。
[小さく呟き。
それでも、今は休む時、と。
ソファに横になり、毛布を引き被った]
[ハインリヒに笑いかけ]
さっきの風精はハインリヒさんでしたか。お疲れさまです。
[やましいこと、と言う言葉には、彼にしては曖昧な笑みを浮かべて、リディを見遣った]
さあ、どうかな?
必死になってるのが尚怪しいぜ?
[その様子に楽しげに笑う]
寒いか?
ここや屋敷のある場所ではそんなに寒いとも感じないが。
…ああ、機械、機鋼。
そうか、リディにとってはそう感じるのか。
[この生命の少女にとってこの世界は温もりがあまり感じられないのだろうか、と考える。属性が属性故に、冷えた印象を受けるのだろう]
―広間・厨房―
[このところ日課となりつつある食材の検討のため棚を開く。]
作る側としては嬉しいんですけど、あれだけ作っても翌日には何も残っていないというのは凄いですね。
こればかりやっているわけにもいかなそうですし、簡単なもので大量にできるものを考えてみましょうか・・・。
―昨夜・自室―
[広間を出、真っ先にクラウドの頭を軽く小突いて。壁に弾かれ、きぃきぃと喚くクラウドに冷たい一瞥を投げて自室に入る。]
「いってーーーーーーっ!!なぁーにすんだよっ!!!」
貴方ねぇ……我慢を覚えなさい。
そもそも、竜の血なんて劇薬みたいなものだって知ってるでしょうに。
「だーって……美味そうな匂いなんだもん。しゃーねーだろー……。
……ってかさー、心配してくれてる訳ー?」
そんな訳ないでしょう。
騒ぎの種を増やしたくないだけ。
[きっぱり言い切った後、無造作に服を脱ぎ捨て、ベッドへと潜り込んだ。]
[むきーっという擬音で表すのが正しいのだろうか、抗議の声をあげて仁王立ち続行中]
ハインリヒは調査中だったのね?
ああ、廃棄エリアがどうとか、なんか危ないのが起動したとか、機鋼の精霊さんが捕まったとか、大変みたいだけどライデン、あんたもなんかしようとしてソレ外したりしてないでしょうね!
[びしっとユリアンの頭部を指差して反撃を試みた]
ああ、ちぃとここを探っててな。
収穫無しだったわけだが。
ここの風の精霊が他のエリアに抜けるような場所は無かった。
ここの中だけで動き回ってる。
例のファクトリーに繋がってそうな場所も無かったな。
[自分がしていた目的をユリアンに告げ。続く言葉には、そうか、と言ってからりと笑った]
[立て続けの探査の疲れか、それとも他に理由があってか。
目覚めた時には陽は高く。
簡単な食事の後、向かったのは、一階の図書館。
界の構成に関する資料でもないものかと。
そんな淡い期待を持って]
[大きな鍋を2つ用意して、昆布でダシをとり。
野菜のみと肉ありの鍋を2つ作っている]
作ってさえおけば、後は適当に食べてくれると思うのですけど。
デザートとか考えておくべきでしょうか。
[鍋をもうひとつ取り出して巨大なクレーム・ブリュレを同時並行で作成中]
う……
[指差されて、言葉に詰まったのは雷精の性(サガ)というやつで、ぶっちゃけ、嘘はとことん苦手だった]
ええと、大丈夫だから。
[目が泳いでます]
こんなものかな?
[流しに氷を敷き詰めてブリュレを冷やし、鍋は2つは蓋をしてその場に。]
それでは、少し出かけてきますね。
[ハインリヒの言葉に、飛びつくように視線を向けて]
ああ、風精は大地には潜れませんしね、さすがに地下までは…雷撃の力は、どうやら引き込まれているようなんだけど、辿るのはちょっと危なそうで諦めました。
僕程度の力じゃ、機鋼竜には勝てなさそうだし。
[どれだけの間そうしていただろうか。
シャラリという音と共に身じろぎ、ふっと顔を上げた]
大丈夫。大丈夫だよ。
[言い聞かせるようにそう呟いて。
左手を持ち上げて小さく呟く。深紫の石が僅かに光る]
動く風と動かぬ大地。
相反する属性は互いを受け入れぬ。
なーんてな。
まぁそう言うことでどこにも抜け穴は無かったわけだ。
そういや雷撃は大地と親和可能だったか。
でも辿れないんじゃ結局手は無し、か。
竜を相手にするのは、流石になぁ。
ここじゃ何やら力も制限されてるみてぇだし。
[飛びつく視線の意図は理解出来ているが、余計なことは言わないようにして。聞こえたリディの言葉には]
機鋼竜が居る場所、が正しいのかね。
詳しい場所までは分からんのだが。
< 探し方が悪いのかしら。大きなお花を持ち上げて(※本当はやっちゃいけませんよ、菌類ですもの)、へんなお花に顔をつきあわせて(ちょっと食べられそうになりました)、結局猫には、その場所から入れる場所があったとしても、みつけられませんでした。
どろまみれになっちゃったので、白い毛皮はくすんでいます。 >
……どこだろう。
< にゃあ。 >
たどれなくて手は無しなのね。
[ハインリヒの言葉を確認するように繰り返した。
ユリアン問い質しと仁王立ちの勢いで、威張りながら]
きみら場所が判っても入れないでしょうが
―一階・図書館―
[従魔の子守りは白梟に任せ、棚の資料の背表紙を辿る。
……個人的に見たくない物(過去に記した歴史書)なんかもあったが、そこはスルーしつつ]
……と。
[目についたのは、奥まった所にあった一冊]
『ガード・ドロイド・マニュアル』?
[なんでこんなのが、と思いつつ、手に取ってぱらりとめくり]
場所が分かったらそこに行くための道を探すっきゃ無いだろ。
それとも何か。
お前なら場所が分かったら入れるってのか?
[威張るリディに不思議そうに訊ねる]
別に、行こうとはしていないよ?
[なんとなく棒読み。考えはしたわけなので]
ああ、そう、元々界の狭間でも精霊力は制限されていたから、そこまで再現するのはさすがに機鋼ですね。
[ハインリヒの言葉に頷いて、自分の情報を一部提供]
入れるかどうかは、やってみなけりゃ判らない、と思うけど?
[仁王立ちのままの生命の娘に、漸く、それなりの意見を述べてみた]
[転寝をするでもなく]
[飽きもせずに延々と]
[空を眺めていたが、]
[ご。]
[重力に従って落ちてきた果実が、頭にぶつかった。]
……、
[目を白黒]
[転々と、転がる丸い赤。]
―東部エリア・草原―
お帰り、アル。どうだった?
…何か判った?
[ふわりと、気配の零れそうな場所を探していたアルが戻ってくる。
いつも乱暴に頭に着地するんだけど、今日はあまり痛くない。
……オレが寝ちゃったからかなぁ。いつもこうなら嬉しいのに。]
「下流が不自然に途切れていた。まぁ、大方の予想通り――
配管に流れているようだから、地下があるには違いないが」
……、それは、厳しいね。
[オレ、泳げないし。…エーリッヒがいくら流水の属をもってても、
流石に川に流されてくれとは言えないし、溺れちゃうんじゃないかな…。
というか水気の多い場所に、…生まれたての機竜がいるとも思いにくい。
…まぁ、大地の気配に囲まれてる場所に、機鋼の声が混じれば、
場所の探査は苦手なオレでも、判り易いとは思うけれど。]
[光ったのはほんの一瞬。
ふるふると頭を振ると部屋の扉を開けて]
やっぱり読めないし。
それなら色々聞いて、見て、考えなくちゃ。
[外へ出れば一つ伸びをしてから階段を降りはじめた]
―…→屋敷内―
なるほどな。
そう言うところまで再現してるのか。
機鋼と言う属はそう言うのが得意な属ってことなんだなぁ。
[未だにこの属性に関しては詳しいところが理解出来ていなくて。ユリアンの言葉で少し理解出来ただろうか]
えーと、そうだあれよ。
リディの推理としては、使われてたりする場所なら入れないことは絶対無いんじゃないのってことよ。
[矛先をユリアンに逸らす]
で、やってみるつもりなわけ?
[ざっと、中に目を通す。
記されているのは、各署に配置されているという、ガード・ドロイドに関する資料で。
廃棄エリア内には、防衛プログラムが隔離した対象を排除する目的で、特に強力なものが配置されているとかで]
……まぁーさかなぁ。
[過ったのは、昨夜感じた気配かも知れない]
[ハインリヒの言葉に頷く]
機鋼が司るのは「創造」…他の属性を再現することは、他の属性には出来ないけど、機鋼の精霊力には、それが出来るのだと思います。
いや、完全な再現ではなくて、模倣というか複製かもだけど………
…ん。まぁ、いいや。今日は、切り上げよう。
もし、探れそうな場所が合っても、今日はオレ多分探れないし。
[起きたけど、まだ体力万全って言えるわけじゃない。
無理はしちゃ、ダメ。うん、約束はちゃんと覚えてる。
共犯者?だっけ?の可能性もあるって言ってたから、
それが本当なら、そっち声を探した方がオレも楽だし。
アルも何も言わないから、多分良いんだと思うし、今日はお休み。
頭に乗せたまま、屋敷へと向かうことにする。]
がっちりと誰かがガードかけてないなら入れる可能性はあるとは思うな。
が、そのための抜け道が見つからん訳だ。
[そう言葉を紡いでから、リディの言葉に視線をユリアンへと移す]
[立ち上がり、赤を拾う]
[先日、口にしたのと同じ色の果実]
[けれど同じ種類かは彼にはわからない]
[軽く][宙に放って][受け止めた]
―午後:二階個室―
[泥のよな深い眠りから目覚めたのは、陽も天を超える時刻。
私は緩慢に身を起こし、褥から脚を下ろす]
…っ
[床に触れると同時に痛みが走り、私は声もなく身を折る。
痛みが和らぐを…否、麻痺して鈍くなるを待ち、私は注意を払いながら立ち上がった]
[リディの言葉に首を傾げる]
お嬢?もしかして…
[言いかけて、問いを重ねられ]
ああ、いや、まだ無理だと思うな。
オトさんの探査によると、何だか正体不明なものの気配もあるみたいだし。
闇雲に突入っていうのは、さすがにやばいよ。
んー……どうするかなぁ……。
[呟きながら、身支度を整え。]
こういう時に役立ちそうな探査系魔法って、専門外だしなぁ……。
直接感情に触れる……のは流石に無理でしょうしねぇ。
力のない人間ならともかく。
「アンタはドンパチやってる方が好きだもんな。」
[鏡越し、軽くクラウドを睨み。]
う・る・さ・い。
適材適所ってヤツよ。
[ルージュを引き終えて、立ち上がり。ふらりと部屋を出た。]
―自室→―
再現じゃなく複製…。
ああ、だから”自然味”が欠けてるのか。
[燻っていた違和感が解けた。完全に再現出来ていないから、違和感があったのだと理解する。それからリディへの返答を聞いて]
正体不明な気配?
ここに引っ張り込んだ奴の他にまだ何か居るってのか。
そのくらいの分別はあるようでよろしー!
[ユリアンの言葉に、ハインリヒと同じ内容を矢継ぎ早に(指差しと共に)被せる]
正体不明なものの気配ってなにかしら。
オトさんはそういうの探せるのかな
ね、……帰る、じゃなかった。戻ろう?
[屋敷の方角を*指して*]
……とはいえ。
[ぱたむ、とマニュアルを閉じて]
プログラムの暴走に、機鋼竜が関与しているんだとしたら。
これが動き出す可能性も、少なからずある……か。
[単独行動は危険だな、と。
今更のように思いつつ、マニュアルを棚に戻す。
……正規の起動でも暴走する可能性は考えてないようで]
< とりあえずこの汚れたのをどうにかしないと。
猫はそう思って、そのまま来た道を引き返そうとしました。
だけれど。
ぴたり、立ち止まって、青い布に目を落します。
なんにもできない、自分を、好いてくれた、そだててくれた、大切な人間にもらった しるし。誰をまもることもできないし、ただあるっていうだけですけれど、これがここにあるっていうことが、猫をがんばらせてくれるのです。
ただ、こんな格好だったら嫌がられるかしら。
いちど、小さくないて、猫は来た道をふたたび、もどりはじめました。ここにはなかったと報告するのは、露天風呂に入った後が*よさそうですね* >
機鋼に属するものには違いないようですけれどね。
[ハインリヒの問いには、だから、侵入者とは違うのかも、と答え]
お嬢に分別を言われるとは思わなかったなあ。
[冗談めかして言いながら、僅かに目を細めた]
そうだね、戻ろうか。誰かが、何か見つけているかもしれないし。
お腹も空いたし。
[二階に下りて、もう一つ下を目指して。
その視線の先に映ったのは]
あ、エルザさん。
こんばんは!
[静かな夜の波動にニッコリと笑って小走りに近寄った]
ええと、どこかに行くところ?
[もうすぐ屋敷に着くって頃、ふいにアルが頭上から離れた。]
あれ?…アル、何処行くのさー?
[驚いている間に、どっか飛んでって、姿が見えなくなった。
…何処行っちゃったんだろ? 思わずきょとんと瞬く。
まぁ、アルは危険な事には手を出さないから、心配はしてないけれど。]
…さっきから、変なの。
[いつもイジワルばっかりしてくるくせに、何かむずむずする。
…まぁいいけどさ。 屋敷まであと少しだし、ぽてぽて歩く]
―北部エリア―
[降りしきる雪の中にぽつんと立つエプロンドレスの少女。
目をこらせば周囲を結晶に囲まれているのが見えるだろうか。]
雪と氷に映るものを精査してみても、何も見つからない。
もう閉まってしまったのか最初からなかったのでしょうか。
わたしが呼ばれた場所なのだから痕跡のひとつもあるかと思ったのですが。
[結晶へと映りこむ景色に目をやりながらぽつり呟く]
ふむ、侵入者ではない、か。
何が居やがるのやら。
[いくつか情報は増えたが、それでも先は不透明で。リディから戻ろうと言われれば]
あー、そうだな。
一旦戻るとするか。
[ユリアンもそれには同意しているようで。誰かが歩き出せばその後ろをのんびりついて行くだろうか]
[何度かそれを繰り返して]
[緩やかに歩んでいく]
[窓の向こうに人影を見つけて、立ち止まった。]
[その内が図書館とは知らず]
―二階個室→温泉―
[半端な変化は苦手ではあれど、やむを得ず私は無事な方の後脚のみを蹄へと変えて。
片脚で跳ねて窓を開け、誰もいぬを確かめて空へと身を躍らせる。
風に蓬髪が舞い、長い衣が翻る。
なれど地に付く前に蹄で空を蹴り、私は暖かな泉へと駆けた]
……ここならば…少しは……
[昨夜とは異なり、真昼の温泉に人気はなく。
私は安堵して蹄を戻し、裾をあげて腫れた脚首を浸した。
熱が緩やかに痛みを和らげてゆけば、私は小さく吐息を零そうか]
[そうして――時が巡り痛みが引くまで、私は温泉に脚を浸していた]
ええええ?!ごみの分別出来るの?
[かなり失礼な台詞を吐きながら、ハインリヒと共にリディの後に従うように、歩き出す]
―北東部→屋敷へ―
[彼女らしい明るい声。]
[軽く首を傾げ、僅かに口元を緩め。]
こんばんわ。
んー……とりあえず、いろいろ見て回ろうかな、なんてね。
部屋の中閉じこもってても何にもならないし。
[小さく肩を竦めて。]
とりあえず、ドロイドの事は話しておくか……。
[独りごちつつ。
ふと、窓の向こうに気配を感じて]
おや。お散歩ですか、と。
[窓を開け、軽い口調で声をかけ]
[両手を大きく広げ何事か唱えると周囲の結晶が集まり鏡の形へと凝縮する。降っていた雪が嘘のようにやみ。
雪に染まる白い山を一瞥した後、その場を立ち去る。]
とりあえずは戻るとしましょうか。
他を調べている方から何か聞けるかもしれません。
[昨夜はにゃんこ撫でもふ堪能したとか、先にシャワー浴びてきてしまって、露天風呂入り損ねて残念とかはさて置き。
中央エリアへ交渉しにいくも、やはり門前払いの無駄足で。
相変わらずすっかり気に入ったらしい鋼馬を屋敷近くへ停めて、入りそびれた露天風呂へ行くとか。]
そんなに驚くことなのか…。
[ユリアンがゴミ分別が出来るリディに驚く様子に僅かに呆気に取られたり。しばらくして屋敷へ近付くと、屋敷の前に倒れる何かが目に付くだろうか]
…なんだありゃ?
[近付いてみてみればそれはマテウスで。疲弊しているのが分かる]
おーい、どした?
─北東エリア→屋敷前─
[ぽてぽて一人で歩いてたら、屋敷が見えてきた。
アルが戻ってくるかな、って、少しゆっくり歩いてみたんだけど
あんまり意味無かったなぁ。小さく溜息をついて――
…何か屋敷の前に、誰か、倒れてる。]
……もしもーし?
どしたの?
[歩み寄って倒れた人影を覗き込んだら、マテウスのおじちゃんだった。
こてん、と首を傾げながら、問いかけてみる。疲れてる?]
ん。
[開いた窓][かけられた声]
[振り向いた拍子、]
[放ちかけていた果実が宙に放物線を描いて]
[時空の竜の元へと向かっていく]
うん、そうだよね。
オトフリートさんの力も届かないっていうし。
動いてない力を読むのは苦手だし。
[傍に寄れば安心する。闇も影を生み出すものだから]
でも昨日は西の森で探したけれど見つからなかったの。
エルザさんやその子は探すの得意?
[マテウスに近付けば別方向からも誰かが来て。そういやこいつとは顔は合わせたが名前も何も聞いてないっけ、などと思い出してたり。とりあえずそっちにも、よー、と軽く挨拶してみたり]
いや、よー、じゃなくて。
何でここで寝てんだよ。
何か疲れてるみてーだし。
[顔と手だけ挙げるマテウスを見下ろすように覗き込む]
[綺麗に受け止められて]
[回転する赤]
[驚いたように瞬き、二度]
……落ちてきた。
座っていたら。
[自分の来た方角を指差して]
[時空の竜へと戻される指]
其方は?
[お風呂セットを抱えた人影に気付いて、顔を上げる。
炎竜のおにーさん……えと、名前、何だっけ。
そういえば聞いて無いけど、…ま、いっか?]
…お風呂帰り?…お風呂行き?
[あ。質問に答え忘れた。でも、お風呂セットが気になったんだもん。]
や。
大地の流れとか探ってたんだけどさー。
なかなかわかんなくて。
とりあえず、ここの大地は人間界とはつながってなくて
ところどころで大地が機鋼の力にさえぎられてる、ってことくらいしかわからん。
[へら、と手をふりながら笑った]
[よー、と人間のおじさんの真似して、軽く手を振り返す。
これも挨拶かな?…アルが居なくてよかった。多分怒られるから。]
…? どこか、行ってたの?
[疾風と雷鳴と、生命って、不思議な組み合わせ。な気がする。
…そうでも無いのかな? でも、種族違うし。]
落ちてきたって。
[手の上にのせた、赤を見て]
林檎に好かれましたか。
[冗談めかした言葉と共に、赤を投げ返す]
俺は、調べ物。
機鋼竜の所に行くための手がかりでもないかな、とね。
あら?オトフリートさんでも……。
[少し残念そうに。]
まだ本格的には動き始めてない、って事なのかしらね?
[そうして、軽く頬に手を当て。]
生憎、私はその手のは全然なのよね……。
[一瞬だけどことなく嬉しそうに頭上をパタパタと飛び回るクラウドを見上げ。]
……あぁ、コレは問題外。それくらい出来てくれれば私も色々楽出来ちゃうのだけどね。
[クラウドがきぃきぃと抗議の声を上げるのは何時もの如く放置して。]
貴方はその手の得意?
[行き倒れオッサンとその前で困惑るオッサンには首を傾げるばかりで。]
…動けないなら、運ぶけど?
[なんとなくそれっぽい気配の少年の声に目を向け見おろして。]
あー、行こうとしたけど先客がなー。
やっぱ露天風呂はさぁ、広いとこ独り占めに限るじゃん?
[昼間にいこうかなーとか言ったりとか。]
林檎。
……好かれた?
[一瞬]
[反応が遅れつつも][受け止めて]
調べ物。
[手の中の果実を一瞥してから、]
[窓辺へと近づく]
…………何か、わかった?
[青を真っ直ぐに向けて]
あー、何だ俺と同じことしてたんか? もしかして。
機鋼の力に遮られてるってのは、地下にその属性の何かがあるってことかね。
とにかく休むなら中で休んだらどうだ?
いくらお前が大地だとしても、ここで寝るのは流石に。
[手ぇ貸すか?とマテウスに訊ねて。少年の疑問には]
ん、ああ。
道を探しに雷と風のエリアまで。
収穫無かったけどな。
[軽く肩を竦めて見せた]
おつかれ、さま。ここは、作られてる場所だしね。
場所を探すのは、マテウスさんは、得意?
[疲れてるなぁ、とへらりと笑う様子を見ながら、
オレも手を振り返す。大丈夫かな?]
あのねぇ、さっき、アルが草原の川を辿ったら、
地下の配管に行けそうだったって行ってたけど。
あの川が、何処に行っちゃうか、マテウスさんわかる?
[あ、でも草原に有っても、水だから流水なのかな。
でも、流れが見えたら、大地?…ん?
まぁ良いか。聞くだけ聞いても、損じゃないよね。]
いや、大丈夫大丈夫。
それはないぜ。ありがと。
[ダーヴィットの言葉には顎をあげて顔を見て、手をひらひら振りながらよっ、と勢いをつけて半身を起こした。]
[炎竜に見下ろされて、見返してみる。…背ぇ、高。
オレもその内、コレぐらい大きくなるかな…?]
……露天風呂は一人で入ると、溺れない?
オレ、溺れたことあるよ。アルに助けてもらったけど。
お昼のお風呂は、明るくて楽しいよね。
[独り占めに限る、って、凄いなぁ。
身長高いから、お風呂も広くないとダメなのかな。]
[抗議する姿にクスクスと笑いながら]
きっと今回はお役にも立ってくれるんだよ。ね?
[フォローになっているのかいないのか]
直接力が動いた時なら、多分分かると思うんだけど。
昨日のもハッキリと動いてたし。
でも星読みとかは苦手なの…。
[最後は少しもごもごとなりながら]
だれか、そういうのが大得意な人いないのかなぁ。
―現在:温泉→果樹園―
…!
[近づかんとする気配に、私は急ぎ脚を引き上げて裾を下ろす。
長く浸したが効いたか、痛みは歩くに支障ない程度に引いていた]
また誰そ来られる前に…行かねば。
[置き忘れていた衣を取り、私は緩慢に…なれど誰も来ぬ内にその場から立ち去る。
来たと逆の道を辿れば、果樹園へと出ようか]
動けるならいいけど…あんま無理はすんなよ?
[起きあがる熊に、手は貸すが肩は貸さない。
ちなみに、ほんとに動けなければ当然のごとく姫抱きで運んでたに決まってる。]
わざわざ、落ちてきたって事は、そうなんじゃないかと。
[くすり、と笑って。
続いた問いに、異眸はやや、険しさを帯びるか]
直接的な事はわからんが……危険かも知れない存在がいる事は、わかった。
[静かな口調で、先程調べた、ドロイドの事を簡潔に説明して]
ん。
中で休むかな。
大地につながってる場所なら、ある程度わかるかなーと思ったんだけどな。
あんままだ力使うのもうまくねぇし、どうもなー。
さんきゅー。
[イレーネとハインリヒの言葉にも答えつつ、立ち上がって屋敷へと向かおうとどす、と足を草に下ろした。]
――わぁ。雷鳴と、疾風の。
…えと、大丈夫だった?
[おじさんの言葉に、わ。と目を見開く。
疾風の気配がするけど、それでも人間であそこに行くのは凄いかもしれない。
あそこは、苦手だ。声が、他の属よりも大きい方だから。]
でも、見付からなかっただけでも、それはそれで情報かも?
―北部エリア→屋敷―
[わずかに雪の残滓を体に纏わりつかせ屋敷まで歩いてくる。]
ただいま戻りました。
・・・・庭先で集まって何されてるんですか?
[こくんとクビをかしげ]
[行き倒れのマテウスが本当に倒れていたわけではないと判ると、生命の娘は、とっとと先に屋敷の中へ戻ったかもしれない。それを見送り、小さく溜め息]
なんだかなあ…
[肩を竦めて、自分は、その場の会話を聞く。どうやら、目新しい情報は無いらしい]
んー、でも。ここは機鋼界だから、判らなくても仕方ないかも。
自然の大地とは、やっぱり少しだけ『声』が違うから。
[足を下ろすマテウスを見つめながら、こてりと首を傾げる。
力を使うのが上手い人でも、此処は全部判るには、難しいかな。]
倒れるまで無理しちゃダメだよ?
無理はしちゃダメ、って、俺も言われたから。
< どろだらけの猫は通路を通って、とてとてと走っています。空を飛べばいいのかもしれませんけど、猫はそんなことしませんでした。忘れてたんです。
屋敷のほうにたどりついたら、あらあら、庭の方にひとだかり。どろだらけの猫は、これじゃあ、ことばも喋れません。どうしようかなと思って、にゃあとなきました。 >
とりあえず中入ろうや。
[そう言ってその場に居る皆を中へと誘導しつつ。少年の言葉には]
ん、まぁ何とかな。
かなり集中は必要だが、あそこの精霊達を把握することは出来る。
[マテウスに疲労の色が見えると言ったが、ハインリヒも負けてはいなかっただろうか。平気な振りはしているのだが]
あー、確かにな。
消去法って手が使える。
[見つからないと言うのも情報、と言う少年の言葉に納得したように笑う。広間に足を踏み入れれば、適当な場所のソファーに疲れた身体を沈めた]
―果樹園―
[濃い緑の木々の中を、私は緩慢に歩みゆく。
赤い果実を見れば、喉の渇きと何も食べていない事を思い出して。
私は指先を伸ばし、赤い果実へと触れる]
…いただきまする。
[樹に感謝と謝罪の言葉を呟き、持ち上げるように動かせば、赤はあえなく枝から離れて手の内へと収まった。
私は樹の恵みを両手で掲げるよに持ち、色の薄い唇を寄せる]
[小さく、幾度も齧る音が響く]
[やがて手の内に残るは、果実の種を抱く芯。
私は日当たりの良い場所を探し、土をよけてそれを埋める。
結ばれた実が願う事―― 子孫を残さんとするを果たせるように]
[果実と見つめ合うよな様子に、言葉を素で受け止めるのかと改めて思いつつ。
投げられた問いには、表情を僅かに引き締めるか]
一番楽なのは、管制室から停止をかける事だが、今はそこにはいけない。
もし出くわして……友好的に済まなければ、各個撃破かな。
全員それができる訳じゃなさそうなのが、唯一の問題なわけですが。
[目を細め、くすくす笑って。]
あー、これ付け上がらせちゃ駄目よ?
可愛い女の子見るとすぐ付いてっちゃいそうになるようなだらしないヤツだし?
貴方も気をつけてね?
[ブリジットの言葉に機嫌を直しかけたクラウドが再び抗議の声。]
「ここに来てから自重してるじゃんかよっ。つーかアンタも人の事言えねーだろうが……けっ」
[その言葉はブリジットには理解出来ないのだろうけど。それでも、女は「黙れ」の意思を込めて一瞬だけクラウドを睨んだ。]
[口ごもるのを不思議そうに思いながら。]
……その瞬間じゃないと、って事かな?
でも、それが出来るだけでも大したものだと思うわよ。
私なんて、なんか起きたかなぁー……くらいしかわからないもの。
うん、いてくれるとありがたいのだけど……どうかしらね?
まだ残ってましたか。
北部エリアの方へ様子を見にいってみたので。
[軽く肩をはらい]
誰かがシステムに干渉している感じがしましたね。
[屋敷に入る者達の後ろに続こうとして、猫の泣き声に気付くと、振り返る]
あれ、泥だらけだねえ。
[白い羽根猫に近付きしゃがみ込む]
そっか。
[人間のおじさんは、少しだけ疲れてるように見える。
人間は、あまりイレーネみたいに無理出来ないって聞いた事あるし。
…大丈夫なのかな? 少しだけ、不安。]
おねーさん、お帰りなさい。…エーリッヒも。泥だらけ。
[たくさん、探してくれたっぽい?大変だっただろうな。
ユリアンの近くに居る白猫に、視線を向けて]
ん。
さんきゅー。
体力だけはありあまってるから大丈夫さ。
[イレーネやハインリヒには笑いかけ、やってきたユーディットにも手をあげて挨拶。
ダーヴィットに助けは大丈夫、と目配せしつつ屋敷へ→]
< しゃがんできた、ユリアン。猫はにゃあ。となきました。
森の方、みてきたよ。
そんなこと、言おうとしてるんですけど、言えはしません。
とりあえず、ちょっとはなれて、ふるふると泥を払いました。落ちません、しめってるから。
それから、イレーネにうなずくように、にゃあーとなきました。どろだらけです。 >
[手を差し伸べないのは、先刻まで居た山頂で一晩溜め込んだ雷撃の精霊力が、この小さな生き物にどう働くか案じたせい]
遊んで来たのかな?それとも探索に協力してくれてた?
[手を出さない変わりに笑みを浮かべる]
< あそんで、という言葉には、猫はおこったような声をあげました。
探索、ということばに、おおきくうなずきました。
でも、結果はかんばしくないので、すぐにしゅーんとしました。>
…そうなの?
[きょとんと蝙蝠を見た。ただし警戒心は皆無。
それでも彼はバタバタと何かをエルザに抗議していて。
言葉の内容は分からないので、こてんと首を傾げるだけ]
うん、お役に立てればいいんだけれど。
エルザさんもあまり得意じゃないの?
じゃあ得意な人いませんかって探す方が早いかな。
[それが危険も伴うというのは、彼女の思考の内になく。
階下から響く音や声に気が付けば]
…ん、丁度帰ってきた人達もいるみたい。
みんな色々な所探したりしてたのかな。
行ってみる?
晩御飯でしたら、お鍋を用意しておきました。
暖めればすぐ食べられると思います。
野菜のみとお肉入りと2種類用意したのでお好きな方を。
[庭先の人達に頭を下げてから屋敷へと]
[肯定みたいな声が返って来たから、多分探してくれたのかな。
すっごくドロドロ。何処だろう。……森の方?
探すの、手伝ってもらったら、悪かったかなぁ…。
少し可哀想になって、白猫に近付いてみる。しゃがんで、手を伸ばして]
おつかれさま。ありがとう。
ドロドロ、落とした方がいいねぇ。
[ふるふる身体を振る羽根猫の様子に、笑みを深める。そして探索、に反応したのにはちゃんと気付いて]
そうか、頑張ってくれたんだね。
[しゅんとした様子に、結果も判ったか、けれどそれには何も言わず]
まず泥を落としたら?あっちに温泉があるよ、知ってる?
< 猫はイレーネにうなずき、なきました。
でも、大丈夫、というように、しっぽをしっかり立てます。
それから、ユリアンの言葉にもないて、猫はたっとかけだしました。
温泉にむかって。 >
がっかりしなくても、いいよ。
そこに入り口が無いって判ったら、それも情報。
[さっき人間のおじさんにも同じこと言ったなぁ。とか
ぼんやり考えながら、エーリッヒにも言っておく。
ユリアンの言葉に、炎竜のおにーさんが行こうとしてたのを思い出した。
あそこなら、風邪ひかずに泥落せるかな?
温泉に向かって駆け出した猫の背中を、しゃがんだまま眺めて。]
おやま。
[林檎を追って果樹園へと戻る背を見送りつつ。
ふと、人の気配が増えた事に気づいて]
……出かけてた連中、戻ってきたか。
[向こうにも話しておかないとな、と思いつつ、窓辺を離れ、広間へと]
……それ。
あまり大丈夫じゃない気がする。
[ユリアンの呟きに、猫の背中を眺めたまま、ぽつり。
昔溺れた自分よりも、小さいよね、エーリッヒ。]
[屋敷に入った後だったために猫の存在には気付けなかったか。ソファーに身を沈めた状態で天井を仰ぎ、大きく息を吐いた。表にはあまり出していないが、やはり疲れはあるようで]
『…あそこの精霊全部と交信するのは無謀だったかね…』
[零れた言葉は極々小さなもので。制限のかかっている今、そのようなことをしたら消耗が激しくなるのは道理。よくぞまぁ歩いて帰って来れたもんだと自分でも思う]
[しばらくして料理が運ばれたり、他の者が集まったりしたら、料理を口に運びながら様々情報交換なり歓談なりする*だろう*]
< 猫はぱたぱたと走っていきます。温泉。露天風呂。
さすがに きれいにしないと、だめだと思うからです。
走ってはしって、あらら、ストップしようとしたのが遅かったみたい。
石につんのめって、ボチャーンッ! >
えっと、温泉。
[…場所、詳しく無いけど。…どこだっけ。
見失った白猫の姿を探して、うろうろ見渡しているうちに]
…。
[水音が。勢いよく、しぶきが上がるような水音が。
流水だから、大丈夫だと思いたいけど。急いで、そっちの方へ移動。]
[赤の果実の向こうに、裸足が見えて。
私の視線は足、ジーンズ、シャツを辿り、青の青年の顔を見つめた]
…あの、これは…
[赤い果実に、指先を伸ばして]
そなたの…なりや?
[拾い上げて手にした衣で土を払い、青年へと差し出す]
お風呂なんかあるんですね、ここ。
後で使わせてもらおうかな?
いくら流水でも何の準備もなしにお湯に落ちて大丈夫なんでしょうか。
上がれないと溺れないにしてもゆだってしまうこともありえそうです・・・。
[何か音が聞こえた気がして、つと猫が走っていったほうに目をやり。]
「ない」のか「ある」のかも良くわからんかった、んだよなぁ。
あんま有益じゃないかもしれん。
ま、また探るさー。力の使い方にも慣れてきたし。
[イレーネにからからと笑いながら、屋敷に入って椅子にどかりと腰を下ろし。
ソファに沈み込んだハインリヒを心配げに見て。]
< まさか心配されているなんて露知らず。
猫は猫の姿のまま、風呂のふちに、にげました。
ならしてから入らないと、あついです。
まだよごれている部分も、きれいになった部分もあって、なんだかへんなまだら模様。
あらあら、青い布はぷかぷか、温泉に浮いちゃっているじゃないですか。 >
ん。 ……、
[問いには、][緩やかに首を傾げて]
好かれた、らしい。から。
そうかも知れない。
[時竜の言葉を額面通り受け取っている]
でも。
要るなら、好い。
[自分には必要ないのだというように。]
[其処まで言って][聞こえてきた水音]
?
[視線を動かした]
[手を差し出したまま、水音の方――温泉を見やる。
誰なりやとは思うも、見に行く訳にも行かず…柳眉を潜めるのみ]
[水の獣たる彼の猫と知れば、安堵したであろうが]
ま、所詮は蝙蝠に大した悪さも出来ないと思うけど……着替えとか覗かれないように気をつけて、ね?
[きっと、蝙蝠は心の中でぼやいただろう。「んな事しねーやぃ。」と。]
私はその手のよりも……。
[頬に当ててた手でそのまま髪をかき上げ。口ずさむのは一瞬だけの歌。その瞬間、羽音が止み、クラウドがゆっくりと落ちていく。]
……この手のが、ね。
[小さくウィンクをし。]
まぁ、ここにいる方々にこの手の魔法が簡単に通用するとは思わないけど。
[地面に激突10cm前、クラウドは必死に羽をばたつかせて浮上。]
その人が、この原因に直接関わってないなら……何れ明かしてくれるとは思うのだけど……。
[聞こえる賑やかな声と、そしておいしそうな匂い。]
……うん、行きましょうか?
ちゃんと食べておかないと、いざって時に困っちゃうし、何かわかった事があるかも知れないしね。
…わ。えと。エーリッヒ、大丈夫?
[何とか温泉に辿り着いたのは良かったけれど。
熱かったのか、飛び上がる白猫に思わずビックリして目を見開いた。
お風呂の淵に逃げた白猫の近くまで歩み寄ると、しゃがみ込んで。]
…?
ねぇねぇ、あれは、エーリッヒの?
[お湯に浮かぶ青い布を、指差して、問い]
< イレーネが近くにやってきて、猫はこくんとうなずきました。だいじょうぶです。だって、水は好きですもの。
お湯だからびっくりしただけで。
と、言われたことに、ようやくお湯を見て、にゃあとなきます。
とりにいかなきゃ。ぱたぱた。
でもおよぐのは、ちょっといやなんです。 >
[イレーネが風呂へと向ったのを見送って屋敷へと入り、当たり前のように厨房へ。鍋を温めはじめる。
作業はすんでいた鍋はすぐに良い匂いを発して煮立ちはじめるだろうか。]
[屋敷に入るとまず厨房に向かって、鍋を温めるユーディットに声をかける]
運ぶの手伝うよ。大人数だからさ。
いつも食べるばっかじゃね。
[皿を用意などし始める]
[青年の言葉。そして水音。
私はそれが落ち着いてから、言葉を返す]
…好かれたであらば、そなたが食べるが実も嬉かろう。
私は既に一つ、いただいたが故に。
[手を差し出したまま、青の青年へと緩やかに首を傾ける。
それは、鏡合わせのようなりや?]
好きでやっているだけですからお気になさらず。
[にこりと微笑み]
手伝って頂けるのは嬉しいですけど。
申し訳ないのですけど、カップもお願いしていいですか?
[言って自分は鍋をもって広間へと]
[鍋を一つ運んで、火竜の相変わらずの食欲に笑う]
はやっ!一鍋喰い切りそうだね、ダーヴ殿。
[その合間に、広間にやってきたオトフリートの口から、ガード・ドロイドの話が出るのを聞いた]
[エーリッヒがこくんと頷いたから、多分、大丈夫なんだろう。
溺れなくてよかった。溺れると、鼻が痛いし。
火傷するほどは熱くなかったみたい。お風呂だもんね。]
やっぱり、エーリッヒのなんだ。
……オレが取ってきた方がいい?
[足だけ白くなった猫に、こてりと問う。
犬は泳げるの知ってるけど、猫って泳げるのかな]
[広間に入って暫くは、適当に腰掛けて暇そうにしていたが]
[ユリアンのあとにつき、カップ皿を持って広間と厨房を往復する]
ほーい
[オトフリートが話す、ドロイドについての情報には時折横目を向けるだけだった]
< 猫はこてん、と首を傾げました。 >
だいじょうぶ
< といったけど、意味は伝わるかしら。
ちょっとおそるおそる、まえあしをつけました。うん。あつい。
……でも、自分でとりにゆくのです。
後ろ足を、ていっとけりました。おゆを泳ぐのは、普段と一寸違いますけれど
なんとか、とれたようです。 >
…覘いちゃダメだよ?
[内心の抗議なんて知りません。
一瞬だけの歌声には聞き惚れて、パチリと瞬き]
わぁ、綺麗な声。
――もしかして、呪歌?
[小さなウィンクに拍手。
目の前で墜落しかけ慌てて羽ばたく鴉に気が付くと、目が丸くなる]
え、何か知ってたら教えてくれ…あっ。
[もし誰かが意図的に今の状況を作っていたら?
困ったようにエルザの顔を見上げて]
うん、疲れたままじゃちゃんと動けないし。
何か教えてくれる人が居たら……
[言いかけてちょっと瞬き。この気配は?]
お嬢、皿落とすなよー。
[リディが手伝うことは意外とは思わないようで、ごく自然に声をかけて、やがて自分もテーブルにつく]
[ダーヴィットの食べっぷりを見て]
もうひとつくらい準備するべきだったでしょうか・・・。
一応、デザートもありますけど食べる方はいらっしゃいますか?
[ドロイドについては聞いているのかいないのか。あまり関心のあるようなそぶりはなし。]
……、けれど。
食べても、わからないし、
触っても、柔らかくない。
[受け取りはしながらも、]
[やはり首は傾いだままで]
嬉しい、は好いもの?
[問いかけを返して]
[音の収まった方を見る]
見てくる。
[気になるらしく、歩みだした。]
やっぱり中央塔には居るよね。そのガードなんとか。
[聞き慣れない名称に一度では覚えられなかったようだ]
強いのかねえ。
[鍋もぐもぐもぐ]
[昨日は昨日でやっぱりあまり虫の居所のよさそうではない表情で部屋へと戻り、今日は今日で腹が減った猫に起こされ、そして階段を下りる今に至る。
相変わらず不機嫌そうなオーラびしばし、にゃんこはそれから逃げるように一足先に先を行く]
[やっぱり、猫の言葉は判らないや。
アルが居れば、通訳してくれるんだろうけど。
悩んでたら、自分でお湯の中に進んでったから
そっか、自分で取れるって言った。…のかな。]
って、わ。
[溺れかけた白猫に、思わずおろおろ。
服着てるから、多分俺は入っちゃダメなんだろうけど。
でも、溺れたらどうしよう。]
[ブリジットとともに屋敷に戻ってきたあとは、部屋に篭っていたが、鍋の匂いに反応すると]
……あー、そういえばご飯食べてなかったっけ
[そう呟き、ゴトリと手入れをしていた銃を置くと、おなかを軽くさすりながら階下へ。]
< ぴちゃぱちゃ。
あついあつい。
猫はあわわと、羽をばたつかせて、犬かきみたいに、泳ぎました。
てちっと前足をのっけて、口から青い布をはなして。
……人の姿になれば早かったかもしれません。でも、だいぶよごれはおちましたね。 >
デザートばかり食べてるといつまでたっても大きくなれませんよ?
[くすくすと笑いながら人の子供にするような注意を口では述べ。厨房から大きなブリュレを持ち出しリディへと取り分ける。]
どこかで見たことあるような。
[何だか怯えている黒猫がこちらに走ってくる。
何となくしゃがんで手を伸ばしてみたり]
…やっぱり、そうだよね。
あの人もいるんだ?
[普通の猫より強い陽光の気配を纏っているのを感じてニッコリ]
[とりあえず、単独行動は危ないかもしれない、というオトフリートの言葉には頷いて]
ん、そーだね。あまり戦闘向きじゃない方達も多いし。
基本は探索の時には、属性の相性の良い者同士で組む、かなあ?
でないと、行き来が色々難しそうだ。
おかえり。大丈夫?
でも大分白色に戻ったね。
[青い布を咥えて戻ってきたエーリッヒに、声を掛ける。
びしょ濡れな猫と布に、少しだけ苦笑した。そんなに熱いのかなぁ。
お湯に視線を向けてみるけど、…見るだけじゃわかんないや。]
もうちょっと、洗う?身体。
[くたくたに煮えた白菜を良くかんで飲み込んで、ドロイドの話題には興味を示す。]
…ヤバいかもなぁ、それ。
戦えなさそうな奴多いし。
[室内ちらりと見回して、難しそうな顔。]
[仕切りの前で思考中。]
……、
[呼びかけるという考えは無いようで]
[一度、軽く]
[二度目は、強く]
[簡易的な壁を叩いてみる。]
大きいと疲れるんだもんー。
ご飯あんまり関係ないしー?
[いただきます。もぐもぐ]
ドロイドってアレだよね、こう、手足が長くて、がしょーんがしょーんって。
相性のいーものどうしって例えば?
[みゃーう、とブリスを見つけた猫は一目散にその胸にダイブ。
後から悠然と現れた飼い主は彼女を見つけて、おや、と小さく驚いたような顔をするだろうか]
あれま。
ちび影じゃないか、久しぶりだね。
[割合不機嫌さは改善されたように見えるだろうか。
相変わらず指輪やら腕輪やらで重そうな手をひらりとふって見せるだろうか]
[時空竜は、曖昧に誤摩化そうとしたかもしれない]
ダーヴ殿も、オトさん見張っててくださいよ。
自分を棚上げするのがものすごく得意なんですから、この人。
[くどいようだが正確には人じゃない]
わからない…?
[味も、感触も。青年の言葉に私は同じ角度の青の瞳を見返す。
なれど想いを読むことは出来ず、重ねられる問い]
嬉しいは…好い、であろうの。
なれど、そなたが嬉しいのでなくば、無理に口にせずとも良い。
[実を取る手の鎖に僅かに震えつつも、そう応えて。
行くという青年の行動に、私は迷いながらも後を付いて行く]
中央には入れないし、出られないのでしょう?
界の中を彷徨っているわけではないのですから・・・。
そこまで気にしなくても大丈夫なのでは。
それに単独で出歩いている方が注意しても説得力がないと思います。
[可笑しそうに笑いながら全員の分の紅茶をいれている]
[壁を叩く様な音に、きょとんと瞬く。
何か、今さっき音が聞えた気が――]
って、まただ。
[さっきより、少しだけ強めの音。
何だろ?…というか、誰だろ?の方が、正しい?]
…だれー?
< あらう、という言葉にうなずきました。
そうして今度は、猫はしっかりお湯につかります。ぷかぷか。
……めんどくさくなったのか、ゆぶねのなかで、人のすがたにかわったりもして。 >
ええと、ありがとう。
こっちのほうが、あつくない、ね。
[ふと、動きを止めて]
食事、は、
食べる、と違うから。
多分。
嬉しい、は違う。
[嬉しいか否かの問い]
[曖昧に答えて]
[三度目は、それにより、遅れた。]
うん、俗にそんな風に呼ばれてるわね。
一応、直接的な攻撃魔法も使えるには使えるのだけども。
うかつにぶっ放しちゃうといろんな意味で危険だし、何より性に合ってたのよね。
[こくと頷き。]
生まれたばかりの存在だけでこんなこと……ってね。
……ん?
[近づく気配に肩眉が上がる。]
[黒猫と、遅れて現れたその飼い主。]
[表情を変えないように注意を払いながら軽く頭を下げた。]
[青年が仕切りを叩く。一度、二度…]
…あの、入り口は此方ではなく、回った方が…
[漠然とした不安が過ぎり、私は声を掛ける。
かくいう私は、飛び越えて行き来しているのであったが]
[リディの言葉に軽く首を傾げて]
例えば、僕とハインリヒさんとか、まあ、今日も一緒になったけどね。
[箸は慌てて引っ込める]
[飛び込んできた黒猫を抱き上げて]
やっぱりヘルガさんだー。
お久しぶりです!
[予想した姿に向けてもニッコリ。
軽く黒猫の手を握った姿勢で、片手をぱたぱたと振り返す]
ヘルガさんも呼ばれたの?
それとも巻き込まれちゃった人?
うん。どういたしまして?
猫の格好よりは、人の方があまり熱くないかもね。
やっぱり猫舌だから、お湯に浸かるのも熱いの?
[人の姿に変わったエーリッヒに、へらりと笑いながら
視線は、音の鳴った壁の方へ。…誰か、喋ってる?]
…?やっぱり、誰かいるのかな。…誰だろ?
[まさか、ぶち破られる寸前だったとは思っていないけれど。]
なんだかんだで荒事は得意そうな方が多いような気はしますけどね。
それほど心配はいらないんじゃないでしょうか?
それに―― どんなに用心しても無駄かもしれないのですし。
[窓の外を見ながら言葉を紡ぐ。顔は外を向いているので表情は見えないが。]
組む、か…。
俺は、今はまだ良く力をうまくつかえんが。
使えるようになったら、ハインリヒとはお互い打ち消しあいそうだ。
飛び回るハインリヒを、座って待ってる、ならできそうなんだが。
[椎茸の傘をつるりと飲み込みながら。]
[三度目…の前に返る答えに、私は小さく安堵の息を吐く。
なれど答えの内容には、首を傾げようか]
食事と、食べる…?
果は、嬉しくはない…であったか…?
[二つの違いが判らず、私は指先を額へと当てる。
中の声は…聞こえたよな、聞こえなかったよな…?]
……猫の時、あんまり、お湯つからないから、わからないけど。
だいたい、川とか、水に、しちゃうから。
でも、あつい飲み物は、にがて。
< んー。と、猫は考えました。服がまとわりついて気持ち悪いです。どうして猫から人にかわるとき、服がついてくるのかなぁ。……それもぜんぶ、むかし、育ててくれた人に、そうされているんだって、猫はしりません。 >
誰が、いるんだろうね?
[ユーディットの言葉を聞くと、少し眉を顰めた]
うーん、無駄かどうかはともかく、備えあれば憂い無しとかって、人間界の諺ってやつにもありますし。
ま、強制するようなことでもないですけどね。
[階下に下りて来ると、既にダーヴィッドを筆頭とした連中によって料理の量が絶賛減少中。]
いや、まだセーフか。
私もいただいていいかな?
[その問いかけは、作ったユーディットにというか、絶賛食事中のダーヴィッドに向けたもの。
まあ、返答など待たずに食べ始めるが。]
直接見るのははじめて。
うん、とっても綺麗。
攻撃魔法は私もやっぱり得意じゃないな。
他の方法があるならそれでいいんだと思う。
[エルザを振り返って答えつつ。
微妙な表情の変化に気が付くと、あっ、となる。
二人の間に立てる位置へと移動し、それとなく気配を合わせて]
[リディの言葉に首をかしげ。少し興味深そうに。]
そんな小説があるのですか。
わたしも長く向こうに居ましたが知りませんでした。
あまり文学作品に触れるような機会もありませんでしたが・・・。
どんな方が書かれたのでしょうね。
ブリュレはたくさん作りましたからお好きなだけどうぞ。
んー、俺の借りてる馬なら、後ろに一人くらいなら載せられっけど…
鉄の塊だからなぁ。
ブリスとか苦手そうにしてたし。
[平気なら乗せるよと言いつつ、白身魚をぱくつく。]
そっか。じゃあ、お湯の温度に身体が慣れてないだけかもね。
でも、猫、猫舌ってのは本当なんだ。
[エーリッヒの言葉に、わぁ。と感心する。
…なんか、感心するところが違う気がするけれど、気にしない。
服を着たまま考え込むようにお湯に入っているエーリッヒに、
脱いだほうが良いよって、教えるべきかなぁ?]
…誰だろうね?
[エーリッヒの言葉に、同じようにこてんと首傾げ。
気配の声は聞き分けられても、本物の声までは判らない。]
[もし、壁の命の救出劇の真相をしったら、
きっとナタリェに凄く感謝をするんだろうけれど、やっぱり、知らない]
そう。
……料理? だと。
上手く、糧にならない。
だから。
[言葉はばらばらのままで]
[入り口に回り][衣服のまま][中へと入る]
巻き込まれた、っていうか、居合わせたっつの?
用事できてたんだわ。
[す、とかすかに瞳を細めたのは月闇の気配濃いがゆえに。
月闇の竜から黒猫を抱えた影の子供に視線を向けて]
その様子だと、ちび影。
あんたは巻き込まれたクチかな。
ご愁傷サマー。
かも、しれない。
猫舌……なのは、ほんとう、だと思う。
< 何を感心してるんだろう、と猫はおもいましたけど。
とりあえず、服がびちゃびちゃ気持ち悪いので、立ち上がりました。お湯がざばーと流れていきます。 >
声、わからなかった。
……でも、音、やんだし、来ないかも?
< 壁もきっと感謝してるでしょう。
でも、そんなせっぱつまった状況だったって、猫も知るわけ、ありませんでした。 >
[ダーヴの言葉に、一瞬目を輝かせる]
ああ、あの機鋼の馬!僕乗ってみたいと思ってたんです…けど。
[段々声が小さく]
多分、僕が平気でも、あっちが壊れますね。
[ちょっとしょんぼり]
食材が尽きてしまう日も早そうです。
どうやって調達したらいいものでしょう。
機精さんも消えてしまったというのに。
どこかに食料を備蓄しているところでもないですかね・・・。
[瞬く間に消費される鍋を見ながらためいき]
そうなんだ。
オトフリートさんやダーヴさんみたいにお仕事だったのね。
[自分なりの納得の仕方。
続いた言葉には困ったように]
うん、ビックリしたの。
…ミハエルさんのとこ、行くところだったのに。
[ちょっとだけしゅんとなりつつ。黒猫の肉球をぷにぷに]
へー。……アルも、猫の時は猫舌なのかな。
でも、妖精だから食べないかなー…。
服、脱いだほうがいいかもねぇ。
[試してみたいなぁ。とかぼんやり思ったけど、
アルにばれたら、スッゴク怒られそう。やるなら内緒にしておこう。
ざぱーと流れるお湯が掛かりそうなので、
立ち上がって少しだけお風呂の淵から距離を取って
と。入って来た人に、きょとんと瞬き。]
アーベルだ。服着たまま、どうしたの?
…さっきの音は、アーベル?
[オレも服着たままだけど、これはエーリッヒ追いかけてきたからで
先ほど鳴っていた壁を、指差してみる]
この界の中を探せば絶縁体を調達できなくもなさそうですけどね。
マテウスさんあたりを乗せるのが無難じゃないでしょうか。
移動がお得意でない人を選択するのが効率が良いと思うんですよ。
―屋敷:廊下―
[欠片の言葉を、私は拾い集めながら青年を追う。
なれど、その速度に付いて行くは未だ辛く、離されて行こうか]
…糧にならぬ…なれば、そなたは何を…
[問おうとした言葉は、服のまま入る姿に途切れて消える。
――人がいる今、温泉へと入れる訳がなき故に]
< 長い袖も、服のすそも、ぜんぶびっしょりぬれています。そりゃ、とうぜんなんですけどね。
お湯からあがって、どうしようかなぁ。服をきゅっと自分でしぼってみたり―― >
アル?
あ。服、脱いだほうが、いいか。
でも、もう、一応、泥は落ちたし、いいかな、って。
< イレーネのたくらみなんて、知りません。
それから、アーベルの言葉に、きょとんとそちらを見ました。
シャツはびしょぬれで肌にくっついています。 >
せんたく、じゃないよ。
わりと、鉄とかは平気なんだけどなあ…
[火竜に、なだめられると、ためいきをついて、それから気を取り直したように、顔を上げる]
だったら、ハインリヒさんは、どうかな?
なんだかいつも精霊力の使い過ぎで疲れてる感じだし。移動にいちいち風精を使うよりいいかも。
ありがとね。
[嬉しそうな笑みは複雑そうな其れへと変化して。]
あは……うん、貴方には攻撃魔法は似合わない、かな?
[女の場合、単に攻撃魔法だと手加減出来ないとか、仲間まで巻き込んだ経験があるとか、歌うのが好きだからとか、そういう理由だったりするのだが。
刻印で制限されているとは言え、普通の人間相手ならば十分すぎる訳で。]
……ってあら?二人とも知り合い?
[間に入るように立つ影輝に内心感謝しつつも、やはり内心穏やかではないようで。]
[よろけるように飛んでいたクラウドは、とばっちりを食らう前に逃げるべきか考え中。]
…音。
[一瞬、アーベルの言葉の意味が判らずにきょとんと瞬いて。
あ、そういえばエーリッヒが落ちた音かなぁ。
オレも、それ聞いて、来た様なものだし]
エーリッヒが泥だらけに鳴っちゃったから、入ってるの。
…ミハエル?
…。
……。
………。
ああ、あの氷のちびっ子。
[ぽん、と手を打った。
思い出すのにかかった時間=忘れっぷり、につながるのだろう]
< ふりかえったアーベルの視線の先、何があるのかしら。
猫はとこ、と、人の姿ですけれど、そっちに向かいました。
服、脱がなきゃいけませんし。
……脱ぐより、猫の姿になったほうが早いのかもしれませんけど、どうやら考えついてないようです。 >
うん、アル。
今は何処かに出かけちゃったけど、いつも一緒にいる。
カラスだったり、猫だったり、犬だったりするんだよ。
えーっと、ブリジットと一緒にいた黒い犬。
[覚えてるかなぁ?とエーリッヒの言葉に、こくりと頷いて説明。
そっか、そういえばエーリッヒはアルの名前知らなかったっけ。
あ、本当の名前じゃないから、名前は知らなくて当然なんだけど。]
あ、そっか。猫に戻ったら服はいらないか。
…猫になったら、その服は何処に行くの?
[素朴な疑問]
[私は耳に届いた緊迫とは無縁らしき声に、扉のこちら側で安堵の息を吐く。
誰の声かまでは反響して確定は出来なかったけれども]
御無事なら…何より。
大きな音ゆえ、何事かと思いました…。
…では、私はこれで……。
[それだけ声を投げて、中を見ぬように扉を閉める。
少なくとも女性の声はなかった気がした故に、羞恥が勝った]
黒い……あ、いた。あの子。
< 思い出して、猫は頷きました。あの子がそうなのか。子、あつかいしたの、知られたら怒られちゃうかな。
それから、質問に、足をしっかり止めて考えました。
かんがえました。
かんがえ…… >
わからない。
< 猫に魔法のしくみなんて、わかりません。きっと、猫の保護者(?)は、苦労していたんでしょう。 >
[もくもくと鍋を突付いていたが、リディから問い掛けられると、箸を銜えたまま]
んー。ごめん、心当たりがないや。というか、文芸作品は専門外なんだ、実は。
専門はもっぱら、各種力学・魔術・数学あたりかな。
似合わないのかな、やっぱり。
[それはよく言われるかもしれません。
というか攻撃魔法使うと…エルザとあるいみ同じで危ないかも]
うん、ヘルガさんのお話聞いて、会いに行ったことがあるの。
凄いんだよ、陽光の力を緑のために使えるの!
私ももっと何かできるようになりたいのにな。
…あれ、どこいくの?
[ニコニコと説明するのは、彼女の視点からのヘルガの姿。
飛んでいるカラスに気が付けばそんな声をかけてみたり]
……ナターリェ?
< あら、ちょっと出口に近づいたし、アーベルが見ていたから誰かいるのかって気をつけていたから、ちゃんと向こうの声が聞こえたみたい。 >
ん。
……、
[天聖の獣][やはり名は覚えていない]
白金の、獣。
さっき、会った。
[ふと手許に視線を落とす]
[残されたままの赤の果実]
嬉しい、なら。
食べると好い。
[傍から聞けば意味不明な言葉を添えて]
[精神の竜へと投げたのは、]
[以前の食事相手だったのもあるかも知れず]
< 白金と聞いて、猫は、やっぱり。と思いました。
そしてなんのためらいもなく、閉められた扉に手を伸ばします。
おさえてないなら、開いちゃったかな。 >
うん、その犬。
[子。流石に、オレが「子」って呼ぶのは無理だ。怒られる。
でも人間の姿のエーリッヒからしたら、アルは小さいから良いかな?
……どうだろう。自信ないなぁ。]
……わかんないか。
[気になるけど、わかんないならしょうがないか。
と、後ろの方で閉まった扉に、きょとんと瞬き。やっぱり誰かいた。
入ってきたら良いのに、とぼんやり思うんだけど、
白猫とアーベルと言葉で納得した。そっか、じゃあ…入れないよねぇ…。]
って、わ、何?
ん?まぁ、ちょっとしたね。
[若干ブリスに対するよりはそっけなくヘルガにそう返す。
カラスが飛んでいくのを視線の端で眺めながら]
ちびっこ?
あ、そうか。あの時はミハエルさん向こうの姿だったんだ。
[その表現され方に一度首を傾げて。
他界では力をより抑えるため、と少年の姿でしたっけ]
うん、そう。氷精のミハエルさん。
[まぁ目の前にはいませんし。忘れられてたのも仕方が…南無]
ん、俺乗るんは楽しそうで嬉しいけどさ。
ダーヴィットの兄さん強そうだし、ドルイドとかいうなんか怪しいのがいるんだったら、戦闘能力低いやつ乗せたほうがよくね?
[ふむ、と顎に手をやりながら]
[ミリィへ視線をあわせ]
人が魔術に手を出す時は、多大な代償が必要になる時もあります。
それが専門の貴女はどれほどのものを払ったのでしょうね。
それとも生まれた時から背負うものがあったのでしょうか。
どちらにせよ、簡単な道ではない。
ちょっと残念ですね。向こうに居る時にお会いできなかったことが。
ええと。
……お友達?
< 犬について、イレーネに尋ねました。そういったら、よけいに、おこられそうですけど。
手を扉においたまま、ふりかえって。 >
おれ、が、やってるんじゃないし。
< あ、そうだ。布、忘れてた。
そう思って、ちょうど見えた りんごの ゆくえ。きょとん。 >
[名を呼ばれた気がして、振り返る。間違いの元とは気付かずに。
行こうとしていたのだから、押さえてなどいるわけがない]
[結果]
…ぁっ! え、エィリ殿…?
[濡れ鼠な彼の猫に驚いて、私は目を丸くする]
…「嬉しい」?
[アーベルの言葉に、判らなくてきょとん。
…何がだろう? …リンゴを貰ったことが?]
……えと、うん。嬉しい?
ありがとう。
[とりあえず、自己解釈で答えを返して――
言葉の気配を探ってみたけど、ダメだった。
本調子じゃないのもあるけど、機鋼だと心の声が見え辛くて判んない]
[更に後に幾つかの気配。
全員が衣服着用で温泉にあるなど、よもや予想つくはずもなく]
…すみませぬ…!
[手にしたままの布で顔を隠すようにして、私は逃げようとし――]
……っ!
[足の痛みに、均衡を崩し倒れ行く]
うん、そういう荒っぽいのはオトフリートさんやダーヴィッドさんあたりに任せておいたらいいんじゃないかな?
[自分に対して落ち着け、と命じているものの、やはり強い陽光の力の前ではそうは行かぬようで。]
ふーん……。
まー、こんだけ力強いとねぇ……。
植物もよく育つのかしら。
[クラウドは掛けられた声の方、これ幸いにとふらふら、しがみつく様にブリジットの腕に。]
[その様子に女は小さく舌打ちをした。]
< ええと、とりあえず りんごはいいかな。
そう思って、猫はナターリエを見ました。目がまあるい。 >
そう、だよ?
< 何をおどろいてるんだろう。
でも、猫は、左の腕に布がないことが重要でした。だから、風呂の縁にいって、しゃがんで、それを手に取ります。
それから、ふたたび、入り口のほうに。 >
そう。
なら、好い。
[此方はどう解釈したのか]
[ともかく、]
[音の原因][林檎の行く先]
[両方が解決して満足したらしく]
[踵を返すと]
[流水と天聖の獣の横を過ぎって][歩み去ろうと]
< 視線を向けたら、ナターリエが、崩れて。 >
あ。
ナターリェ、どうしたの?
< あわてて、布を片手に、走りよります。 >
…――オレの友達、…とは、違う、かも…。
イレーネの、友達ではあるけれど。
[というか、やっぱりアルに言ったら、間違いなく全否定。
でも、他に上手いこと説明する言葉も思い浮かばなくて困った。]
? エーリッヒがやってるんじゃ、ないんだ。
[じゃあ、何だろう。よく判らないけど、でも不思議だ。
掌でリンゴを包み持ってみる。でも、掌より大きい。]
そもそも戦うのが苦手な人はあまり外には出ない方がいいと思いますよ。
ドロイドとやらが外へ闊歩しているのでしたらね。
足手まといを乗せてではダーヴィットさんも動きづらくなってしまうかもしれません。
得意そうなお二人で出かけた方がいいんじゃないかと思ったんですが―― 余計なお世話だったかもしれませんね。
[交互に2人の顔を見ながら]
ごちそーさま!美味かった!
[食後の御茶まできっちり頂いて、立ち上がる]
ま、不用意に一人で動かないってつもりで、あと戦闘に向かなそうな方の居場所には気を配ることにしとけば、当面大丈夫かもね。
[結局、そんな結論]
それじゃ、おやすみなさーい。
――どしたの?
[エーリッヒが、扉の向こうに走るのを見て、きょとん。
追いかけるように扉へ近付いて、ひょいっと覗き込み]
…わ。おねーさん、…えと、大丈夫?
[そういえば、前、何か怖がらせてた?気がするから、
少しだけ遠慮気味に、遠巻きで尋ねてみる。]
< イレーネの言葉はとどいていましたけど、猫にはそれに反応をかえすことができませんでした。
あとで、ちゃんとしらべようとは、思ったかもしれません。ほら、服がどこにいくのってね。
今は崩れてしまった、ナターリエのことが、しんぱいです。 >
[今日は布団で寝るつもりのようで、個室へと続く階段に向かう]
[途中、リディの後ろを通りすぎながら、その短くなった髪を*軽く撫でていった*]
あー、うん。
オトフリートさんもダーヴさんも強いもんね。
[じゃあ任せちゃっていいのかなぁと。
普段もそんな状況の時はおまかせしっぱなしですし]
樹も喜ぶんだよ。
だから教えてもらえたの。
[降りてきた鴉も腕の中へ。
陽と月の両方を腕に、軽く小首を傾げる。
やっぱり苦手なのかなぁと。属性のせいだけじゃなさそうですが]
[足の痛みと、目の前を過ぎった鎖の影。
どちらにか、どちらにも。
悲鳴を上げそうで、でも上げてはいけなくて、唇を噛んだ]
[崩れた姿を見られていることも意識の外。
震える手は裾越しに左の脚首へ]
向こう?
…ほー、まぁちびはちびだし。
[ちび影の呟きに首をひねるだろう。
カラスの動きを追った視線は闇の竜へ]
…別に望んで垂れ流しってわけでもないんだけど。
[不満そうに一言こぼし]
うん、最近は違う姿でいる方が多いから。
…きっと怒るだろうなぁ。
[コクリと頷く。微妙に言葉が足りてないのはいつものこと。
続いた感想は、翠樹界ではとにかく問題を起こさないように気をつけていた人のことを思って。意外とスルーするかもしれませんけれど、機嫌悪く位はなりそうかなと。
対立の構図にはどうすればいいかなー、と二匹を腕にちょっと汗]
< 自分もしゃがんで、ナターリエと視線を合わせようと、猫はしたでしょうか。 >
ナターリェ、だいじょうぶだよ。
< こわがらせないように、なんどもそういいます。ぬれた手でその顔に触れたら、冷たいかな。そう思うから、手はちょっと、伸ばしただけでとまります。 >
[ユーディットの言葉にスッと目を細めると]
代償……ね。まあ、失うだけの価値はあると思ったから捧げたけど。素人にはお勧めしないものだよね、あれは。
その結果がこれなんだけどね。
[そう言って、食事のときもダランと下がったままだった右手の手袋を取る。
そこにあるのは手の甲の部分に翠の勾玉の填まり込んだ木製の義手。また、袖の中も義肢であることが覗けるかもしれない。]
ま、簡単な道じゃないことは自覚してますよ、と。
…!
[おねーさんの痛そうな様子に、僅かに眉を寄せる。痛そう。
…確か、リディと会話してるの聞いたと思ったんだけど、
なんだっけ、…えっと。古傷だっけ?]
えと、おねーさん……大丈夫?
痛みを軽くするだけなら、メーアが出来るよ。
傷は、治せないんだけど。
[した方が、いい?かなぁ。
少しだけ、困りながら聞いてみる。無理には触らないけれど]
[少し落ち着いたか、私は掛けられる声に気付く。
エィリ殿、昨夜見た少年(?)、そして青の青年を順に見やる]
…大丈夫、です…少し驚いて……裾を、
[踏んだだけ…そう呟く時、私は彼の猫を見なかった。
彼なら判ってしまうであろうから]
女は男の後ろでどんと構えてたらいいのよ。そしたら、面倒事は気が付けば男が片付いちゃってるから。
[そう言って手をひらひら。]
[ブリジットの腕の中の蝙蝠は何かを呟いたが、幸いにして女の耳には届かなかった模様。]
[ヘルガの不満そうな声にぼそりと返す。]
……もうちょっと抑えてくれると、正直ありがたいのだけどね。
強すぎる陽の光の前では、月は霞んでしまうもの。
[ただ、ここにいる数名は、彼女がここに来て、アーベルに襲い掛かった時に、【右手で持った銃】を彼の額に押し付けていたのを目撃しているのだが。]
エィリ殿…そのままでは、風邪を召してしまいまする。
[他者への心配が先に立つは、一族が性分か。
なれど掛けられた少年の言葉に、私は心惑う。昨夜…既に知られていたのであれば…手が震えて、裾を握り締める]
……願えるならば…頼みまする…。
[痛みが消えても、傷が治るでなくば、結局は酷くなるばかり。
それは、判ってはいたのであれど]
無理はよくありませんよ・・・。
[必要かどうかわからないが、マテウスに毛布をかけた後ミリィへと向き直り。右手を暫し見つめ。おもむろに手の中に鏡を作り出しミリィへと向ける。]
お勧めできない道なのかもしれませんね。
でも、今まで・・・ 人間の世界に居た数百年間の間、何十人という人に道を開いてきた身なんですよわたしは。
代償は何も必要はない。
わたしの鏡は人の望みが映るらしい。わたし自身には見えないけれど、その人の資質、運、属により自分の顔以外の何かを映しだしてくれる・・・。
貴女は何が見えるでしょうか? それとも映るのは貴女自身の顔だけですか?
……
< 猫は眉をよせました。だって、ナターリエは、目をそらすんですもの。嘘をついてるんじゃないかしら。
それから自分を見るその様子に、わずかに、苦笑もまじったほほえみを浮かべました。 >
……気を、つけなきゃ、駄目だよ。
ね?
< 言わないなら、きかない。猫はそう思いました。
手をいちど、自分の方にひきよせて、軽く振って、水気をとばします。ぽふぽふ、その手を、長い髪を撫でようとのばしました。 >
< だけれど、イレーネの言葉と、ナターリエの答え。
ふたつを聞くと、猫も頷いて、ぬれた服のまま、立ち上がります。
場所をゆずって、猫へとかわって >
かわかしてくるね
< 言葉は、猫の言葉でした。
そして、猫は、しゃがんだときに、床に置いたまま、青い布を忘れてることに、*気がつきませんでした* >
ふーん?
まぁ、ちびっこにはかわりない。
[ミハエル本人が聞いたらブチキレそうな一言だったが。
エルザの一言、さらに不満そうにぼやく]
…制御の仕方、知らんのだわ。
必要なかったんでね。
[視線を感じて、私は視線を上げる。
青年の左手は…枷と鎖は見えず、僅かに息を吐く。
知って、覚悟はしていても、急に目にすれば怯えずにはいられぬ。
それを申し訳なく思い、私は青年へと小さく頭を下げた]
ん、判った。
少しだけ、端っこ触るけどごめんね?
[少しだけだから。とおねーさんの言葉に小さく頷く。
どうして怪我をしちゃったのか、知らないけれど――
痛いのは、イヤだもんね。
一つ、深呼吸。
底に、声を呼びかけて。 そっと、目を伏せる]
[ゆると、再び開けた瞳は、少年よりも薄い蒼。]
――えっと、失礼します。
イヤだったら、直ぐに言って下さい、ね?
[少女の声で告げて、傍へと座り込んだまま、
その指で軽く触れる。 痛がるようなら、少しだけ指を離して]
[眉を寄せた彼の猫を見て、私は細い眉を下げる。
命の恩人たる彼の猫へ嘘をつくのは、心苦しかったから。
その嘘は、容易くばれてしまったのだけれど]
…すみませぬ。
[髪を撫でる手に、私は小さく謝罪する。
嘘をついたこと、問われないことの両方が申し訳なくて。
猫と変わり立ち去るを見送れば、少年の手が伸びてこようか]
そういうもの?
[エルザの言葉は理解したようなしてないような表情。
腕の中の鴉は呆れたような怯えたような鳴き方をしたような気が]
…あはは。
[ヘルガにはちょっと誤魔化し笑い。
伝えるようなヘマはしないようにしようと心中こっそり誓って]
え、えと。
やっぱり下行かない?
ちょっとお腹すいたかも。
[まだ残っているかどうか怪しいかもしれませんが。
お腹いっぱいになれば苛立ちが少しは治まらないかなとか何とか。
精霊と竜に通じるかも分かりませんが]
制御する必要がなかった、か……羨ましいわ。
[ぎゅ、と掌を握り締める。]
必要があったなら、貴方たちの司る"理性"とやらで押さえつけられたでしょうにね。
[平気と問う青年に、私は眉を下げたままの顔を向ける。
大丈夫…と言えば、それはまた嘘になるだろうか。
痛みは消えても、傷は消えないと言われているのに]
……わかりませぬ。
[迷い、返したのは正直な言葉。
それに対する反応を知るより先に、少女のものへと変わった声に私は気を移していた。
僅かに裾を引いて、透かし模様の白金の輪に隠された古傷を晒す]
…………別に。何も。
[そう言って氷鏡を覗いていた目をついっと外す。傍目から見ても硬めの態度は真実を言っていないことを悟らせるか。]
……まぁ、ちびっ子はちびっ子同士仲良くやるといいさ。
[にま。人の悪い笑みひとつ。
ちび影の提案にはそれなりに乗り気でひとつうなずいて、彼女らと共に階下へ*向かうだろう*]
[少年のものより、少し伸びた髪が、さらりと頬へ掛かる。
其れを気に留める様子も無く、ゆると、遠慮がちに。
晒された痕の残る箇所へ、掌を翳すように当てて。
ぽつりと、一つ。言の葉を零す。
其れを合図にか、次第に痛みが和らぐだろうか。
完全に痛みが引く訳では無いけれど、
幾分はマシになっただろうと思われる頃を見計らい、掌を離して]
…えっと、あたしに…生命の力は、無いので。
少し魂に呼びかけて、痛みを和らげただけ、ですけど。
原理は「病は気から」とか。そういう感じ?…です。
[ですから、やっぱり無理はしないでくださいね。
覗き込むように、白金の獣に告げて。
やはり、治せない事には何処か申し訳なさそうに]
そうですか。残念です。
まだ、その機ではないようですね。
[言葉と同時に氷鏡は結晶となり空気に溶け消える。]
もし、気が向いたらいつでも声をかけてください。
次は見えるかもしれませんからね。
[それだけ言うと何事もなかったかのように広間からふらりと*出て行った*]
……、
食事、は駄目。
[理解していると言わんばかり]
[生命の竜たる少女の視線に頷いた]
[が、]
[根本的なところは確実に解っていない。]
ちびっこ同士。
[自分が言われるのは慣れているんですけれどね。
さっきの誓いをもう一度心の中で繰り返して]
うん、行こう。
今日は何があるのかな。
[微妙に引き攣っているエルザにはニッコリと笑いかけて。
三人と二匹とで階段を降りていった。
途中すれ違う人がいたら挨拶等もしたことでしょう]
―…→広間―
――…、
…ん。
[機魔の言葉に、僅かに眉を寄せる。
こちらの警戒している意味を判っているのか怪しいが――
しかし、…間違ってはいない。
肯定に似た頷きを、曖昧に返す。僅か、溜息交じり]
[少女?の手が翳すように当てられ、言の葉を合図にか痛みが引いてゆき。私は知らず詰めていた息を吐く。
やがて、幾分か――歩くに支障ない程度まで痛みが引けば、感謝の眼差しを向けようか]
ありがとうございまする…。
[頬にかかる長さとなりし髪を不可思議に思いつつ、私は心からの礼を述べる。
無理をしないように、という言葉には、僅かに瞳が揺れた]
…いえ、痛みが抑えられるだけでも十分です。
元より、完治は望めませぬゆえ……。
[何処か申し訳なさそうにする様子に、私は頭を振ってそう告げる。
生命を司る者たれば治せるやもとは、知らぬが故に]
――いいえ。
非力なものとは言え、お役に立てれば幸いです。
[礼を述べられ苦笑を返す。治す事が叶うなら良いのだけれど。
尤も、精神を司るイレーネには叶う筈もなく。
立てますか、と手を差し伸べて。続く言葉に、僅かに瞬いた。]
どの様な傷かは存じませんので、確証は述べられませんが――
…生命の形を知りうる者でしたら、叶うかも知れませんよ。
[一度、お尋ねしてみては如何でしょうか。
余計な世話かも知れないが、一つ提案を残して。
機魔の問いに、微かに憮然となりながらも、頷いた]
[私は二人の間の空気を不可思議に思うも、問うことはせず。
広間へと聞かれれば、迷いつつも頷くだろうか。
手を貸して貰えたなら、青年にも礼を述べて。それから、草原から運んでもらった事も問いかけ、応と返れば恐縮して*頭を下げようか*]
まー……確かに、貴方と私にはまされちゃぁ大抵の女の子はちびっこく見えちゃうかもね?
[感情を無理やり押さえつけ、なんとかにこやかな笑みを返しながら]
ん、きっと美味しいモノを準備してくれてるわよ。
[そうして、微妙なバランスのまま連れ立って広間へと。]
―→広間―
こんばんは。
あっ、ブリュレ!
[挨拶をしながら顔を出し。
スプーンを振っている炎竜に手を振りつつ、もっている物に気が付けば残り少ない(?)それを慌てて確保しにいったり。
それからチラっと視線を戻したのは何故だったのでしょうかね。
勿論知らないですよ、クシャミしてただなんてことは]
ん。
お返し。
気にしない。
[天聖の獣の礼へは簡潔に返す]
[屋根から落ちた時の事を言っているのだろう]
[手を貸される様子を目にして]
[一足先に広間へと向かう]
[その足取りは][再び][危うげになっていたが]
[白金の獣が立ち上がったのを見やって、
床に置いた赤の果実を片手で拾い上げる。
――貰った相手が相手なだけに、僅かに眉を寄せるも
…しかし、貰ったのは自分ではなく、”ノイ”なのだから。
無碍にする訳にも往かずに、小さく溜息を零した。
そのまま、一歩先を行く機魔の後を追うように、踵を返す。
ふわりと、肩から零れた灰銀の髪が短くなって。
両の手で林檎を抱えた少年が、その背中を追うように*駆けた*]
……すみません。今日はこれで失礼します。
[ごちそうさまでした、と言うと右手に手袋を嵌めて席を立つと、2階の自分の部屋へ。
広間の入り口でアーベルたちと*すれ違うか。*]
[手を貸してくれた少女?に礼を言い、私は静かに足を踏み出す。
痛みは僅かで、走らねば気づかれぬであろうと心の奥で安堵する]
…はい、ありがとうござります。
[気にしないと告げる青年に、小さく頷いて。
その後ろを駆けてゆく灰銀の髪に目を細めて歩みかけ、私は視界をかすめた青に振り返る]
あ…エィリ殿、の…
[指先を伸ばせば、濡れた青の布が収まって。
いずれ彼の猫が追いつくであろうと、そのまま広間へ*歩んでゆく*]
あっ、おやすみなさい。
[そんなこんなしているうちに、ミリィが席を立って。
手を振りながらそれを見送った]
ダーヴさん、何か新しいこと分かりました?
[スプーンを口に運びながらそんな風に質問を投げて]
[広間へと入る間際]
[炎髪の少女と擦れ違う]
[刹那、]
[その右腕へと視線が走った。]
[其処より感じた力が故か]
[それとも――]
[ヘルガが席に座るのを見届けた後に、なるべく離れた場所へと座る。]
[クラウドも、流石に何時までもブリジットの腕の中にお邪魔しているのは悪いと思ったのか、パタパタと女の傍らへと。]
[まずはワインで喉を潤して。]
[食事を取りながら、それぞれの話を*聞くだろうか。*]
[その頃には、他者も追いついていたか]
[彼自身は背後をかえりみず]
[広間の中へと入ると]
[ふらり、]
[食事をしている卓からは離れて]
[壁際に腰を下ろした]
…あれ?
[小さな小さな呟き。僅かな違和感。
それを何に対して覚えたのか、確認するよりも早く]
あ、こんばんは。
[蝙蝠が飛び立ち、アーベル達が広間に入ってきた。
そちらに気を取られて、その時は意識から零れ落ちた]
アーベルさんも何か発見したりした?
機鋼の人ならここの中でも動きやすいかなって。
[ご飯食べないのかなとかも思いつつ。
自分だってデザートしか食べてなかったりするのでそこはおあいこ]
……機鋼の人。
[口の中で繰り返す]
[自分を差されたとは][一瞬気付かなかったように]
[少し離れた位置では、声はやや、聞こえにくいか]
特に。
ずっと、深く、
奥底で、動く感じがするだけ。
底で動く?
[離れた場所の声は聞きやすいとは言えず。
微妙に聞き損ねた部分もあっただろうか]
あ、そうか。地下っぽかったものね、動いたの。
そういうのはやっぱり感じるのね。
[だからそんな納得の仕方をして。
弄っている鎖が見えれば少し首を傾げる。アクセサリーというわけではないだろう、流石に]
……感じない?
[少し顔を上げる]
[壁に軽く当たる頭]
他。
此処だと、動き難い?
[順序は逆。]
[先の言葉に質問を重ねる]
[開いた足][立てた膝の上]
[左手を乗せる]
[鎖が垂れ下がった。]
え?
ううん、昨日のは私も感じたけれど。
[最初に返された言葉には横に首を振って]
そうね、ちょっと動きにくいかも。
外とは感覚がずれる感じがするから。
[その原因は機鋼界だからなのか、それとも今の状況下だからなのか。正確なところは知らないけれど]
…重たくない?
[膝から流れる鎖を見つめながら。
けれどどこまで聞いて良いのか分からずに、尋ねたのはそんなこと]
……、そう。
[ぽつり、][返したのは何方に対してか]
外。
[後から加えられた問いに][首を傾ける]
うん?
……ああ、
重い。
[自らの右手を持ち上げて]
[影輝の精の左手を指差す]
それは?
うん、人間界とか。
影輝以外の精霊界は力使ったことないから分からないけど。
[傾げられた首にはそう答えて]
重たいのは大変そう。
え、これ?
[指された左手を持ち上げる。シャラリという音が鳴る]
これは制御の手助けをしてくれるの。
大伯父様がくれたんだよ。
重たくはないし。
[中央に嵌る紫水晶には影輝の強い力。やもすれば不安定になりやすくなる彼女を支える一つ。
ニッコリと笑って示してみせた]
……、
[先の言葉には何も返さず]
大変。
でも、外れないから。
仕方無い。
[軽やかな音]
[彼のものとは異なる]
……同じじゃ、ない。
[じい、と見た。]
[左の手首と右の足首][単なる金属の輪にも見える枷]
[されど精霊にも影響を与えぬそれは只ものではなく]
[制御というよりは][封じるための存在]
外れないの?
[ちょっと困ったような顔。
自分の鎖細工とは違う、何かを押さえ込むようなそれ。
鉄ではなさそうなのに何故か触れたくないと思った。
だから離れた場所からそれを探ろうと僅かに力を送って]
うん、私のこれとは、随分違うね。
…どうにかして外れるといいね。
[返って来たのはあまり良い感触ではなく。
力の成り立ち等も勿論分からず。
だからそれ以上のことは言えなかった。
その後残っていたブリュレを食べながら。
他の者達からも聞けた話を自分の中で*纏めようとした*]
[当人が立ち去った後も、]
[広間に普段よりも僅か色濃く残る雷撃の気配]
[機鋼と最も融和する存在]
[機鋼と最も相反するちから]
[以前の“食事”では足りなかったか]
[掌を口許に当て][その下で唇を濡らした。]
―草原エリア―
[早朝の空気の中を、切り割くように走る鋼の馬。
予定以上に長引く滞在に、食料の追加手配をしなきゃな、とか…貯蔵庫空にしかけてる主要因なので、多少責任感じてるのかいないのか。
向こうの畑にみえるのは収穫用の作業機械だろうか。]
『高速移動オブジェクトを検知』
『コード48 強制排除開始』
[冷たい合成音が耳に届くと同時に、肩ごしにかすっていくレーザー。]
えぇぇぇぇぇ!!
[洒落になってない。
追いすがる数体のガードドロイドから、必死で逃げる。]
[必死でスピードをあげるも、追撃は進行方向の道を抉り、バランスを崩して転倒。
鉄馬から投げ出され、地面に叩きつけられて擦れるように止まる。]
…ってぇ……
[身を起こした時には、眼前に迫る巨大な鉄の高足蜘蛛。]
[とっさに銃を抜き、丸い鋼の胴体に向けて幾度も引き金を引く。
銃口からは鉛玉ではなく、幾千度のの火球。]
『排熱機構エラー』
『30秒の緊急チェックを行います。
30、29、28…』
[今のうちにと、必死こいて逃走!]
[バックミラーごしに、装甲が溶けて、ひしゃげた動きを繰り返すドロイドを確認。
なんとか屋敷へ逃げ帰って、そこらで*力尽きてたり。*]
―二階個室―
[昨夜、灰銀の髪の少年…否、少女?に痛みを抑えてもらった事が
――彼の若人は精神の竜故それだけではないやも知れぬが――効いたか、眠りは深く安らかで。
私は十分な休息を得て、朝早く目を覚ました。
亜麻色の布を取り、乾いた元の布――淡い金を帯びた白を纏う。
それは私の毛を織った特別なもの。姿変わろうと離れはせぬ衣]
……?
[なにやら騒がしき唸りに、私は窓から顔を出す。
力尽きている姿を見つければ、纏う香りに怯えつつも側へ降りて、助けようと*手を差し伸べるだろうか*]
…?!
[音か衝撃か気か、何かに驚いてばち、と目が覚めた。
肩から毛布がばさりと落ち、広間の机に突伏していた事を知る。
毛布、誰が?とか思う間もなく扉が開いてダーヴィットが走りこみ、ぱたりと倒れる図。
ふわりと白金が寄るのを見つつ、おきたての動きにくいからだを動かして近寄る。
気を失っているようだったので、そっと仰向けにひっくり返して膝の下と首の下に手を差し込み、抱き上げる。]
―二階・自室―
[自分の動き方に対する突っ込みは、大半を笑って受け流し。
自分は付き合い程度に、従魔には満足するまでの食事を済ませた後、早々に二階の部屋に引っ込む。
……追求から逃げたかったのは、否定できない、きっと]
よ、っと。
[ソファに寝かし、口元に耳を近づけて規則正しい息を確認すると、心配そうに覗き込んでいたナターリェには大丈夫、と手をふった。
ホルスターか手かにある銃からは未だ熱を感じるだろうか?
何かに襲われたんだろうか?と思い、屋敷の扉を開けて外を見る。]
[そんなこんなで、翌朝。
目覚めを呼び込んだのは、下からの物音]
……なんだ?
ヴィンター、お前はセレスといろ!
[短く指示を出し、下へと駆ける]
< びっしょり ぐっしょり、ぬれたまま、猫は屋根の上にいきました。ぷるるるる。身体をふるって、水をとばして、かわかそうとしています。
広間に行かなかったら、心配されちゃうかしら。
でも猫はねむくて(だって今日は動き通しだったんですもの)、その場で眠ってしまいました。
そして朝。
猫の 良い耳が、なにかの音をとらえて、ぴくぴくと動きました。なにかな、なにかな?
――うすく目をあけて、見てみると、とって食べたりしないといった、あの人でした。でもむこうに、何かあったんでしょうね。
猫は、ぱたぱたと屋根からとびたちました。
好奇心は猫をもころすと、よく言ったものですね。 >
[私は倒れる青年へと指先を伸ばし、頬へと触れる。
意識のありやなしやと…血の匂いがする場所を避けたかったが故に。
彼の青年は意識があったらしく、縦に瞳孔の在る瞳が見返して。
私は密かに安堵の息を吐く]
…大丈夫…ではありませぬの。
どうすればよろしいなりや…?
[運ぶなり、誰か呼ぶなり、望みに耳を傾ける]
< ぱたぱたぱた。
あら、青い人がいます。猫はそちらに近づきました。 >
おはよう?
< にゃあ。
横に降り立って、みあげました。それから活動停止しているドロイドを見ました。 >
< なにをしているんだろう。
猫はそう思って、おかしな形の、おかしなものを、じっとみました。
なんだかよくわかりませんけれど、なんとなく、ユリアンにきいた 機鋼っていうのかな、と、形をかんがえて思いました。
なにか、起きるんでしょうか?
ちょっとおそるおそる、まえあしを のばしてみます。 >
……、
[緩やかに][薄く][開かれる口唇]
" C#Zfb... kLjcqh, "
[零れる声は電子音の如く]
[前髪の下][隠された左眼][輝きを放つ]
―― 我が糧と成れ。
[ザ、ザ――……]
[固まりは][瞬時にして]
[砂とも][光とも][区別のつかぬ粒子と化して]
[彼の身体へと吸い込まれる]
[駆けてきた時の竜に気付き、私は目礼して見たままの事を話す]
…何やら唸る音がして、見れば彼の御方が倒れておりました。
恐らく命に別状はないと…思われるのですが……。
[視線は自然と肩の方へ。
激しく動いたゆえか香る血の強さに、私は柳眉を寄せる]
< いったいぜんたい、今のはなんだったのでしょう。
猫は、宙で止まった前あしを、しっかり土についてから、アーベルを見ました。
猫にはよくわからなかったけど、今ここにあったあれは…かれが?
今まであった場所に、あしを伸ばします。てちてちぺちぺち。何かあったのだけは、その土の感触が、いまでも伝えてくれますけれど。 >
何が、あったんだろう?
何か、分かるか?感じるか?
[扉を開け放ち目を凝らしていたが、駆けてきたオトフリートに振り返り、ナターリェにも目線を流して首を傾ける。]
[やはり熱は残っていたか、]
[触れていた右の掌の表面は爛れて]
[されどそれも喰らった故か]
[すぐに人の手としての形を取り戻す]
―屋敷・個室―
[氷の鏡には、否、ミリィの目には何が映っていたのだろうか、自分や他のものがそれを見た場合、何を見出すのだろうか。
人や人外の面々がぱらぱらと眠りを取り始めて、適当に個室へ戻ってもそんな事を考えていた。取り留めもなく。
明け方、少し微睡んだ頃に、喧噪はリディのもとに届いた。窓から、ダーヴィッドによって溶かされたドロイドを見て、ドロイドどろどろと呟いた]
[ナターリエの説明に、そうか、と呟いて]
……とりあえず、軽症で済んじゃいるようだが……。
[一見しただけでは、深刻な怪我などは見られずに。
それにはそれで、安堵するものの]
……若竜、お前……。
[それよりも、深い所にある傷の気配を察してか、異眸はやや厳しさを帯び]
……炎龍の大君、泣かすなよ?
[小さな呟きは、届くか否か]
< それから猫はアーベルを見ます。手が、ひとのようになっているのを。
猫は、こまったようになきました。
何がなんだか、わかりません。 >
< ちょうどふりむいたとき、猫にのびてきた手。
ふしぎな手。
でも猫はこばむことはなかったでしょう。左の手でなくっても。
もちろん、その手も、こばむことはありません。 >
[マテウスの問いにそちらをみやり]
……何かあったのは、間違いないな。
細かい事は当人から聞くとして……ちょっと、探査してみる。
[言うが早いか、窓から外へ。
庭に立ち、光鎖の陣を展開させる]
エターナル・ロンド……探査の陣。
……散!
[声と共に散る、無限の輪。
それは、各所に動く機鋼の力を*伝えるか*]
…血の匂い、するな?
怪我、してるのか?
[鼻をひくひくさせて、周りの匂いを嗅ぐ。
寝かせたばかりの赤い髪の男からするようだが、どうしたものか…と思っていると、オトフリートが窓から外へ。
鎖の輪を展開するのを見て「あ、あの鎖」と呟いた(今気がついた)]
[時の竜が呟くを聞き、私は静かにその場を離れる。
厨房へ行き、清潔な布を濡らして絞り、広間へと戻った。
私には傷を癒せぬ故に、せめて顔なりと拭いて差し上げようと]
…あ……
[入ってきた茶色の髪の少女に、私は少し怯えた目を向けたろうか。
伏せた睫毛に、それはすぐに隠したなれど]
< その手になでられて、猫はきもちよさそうに目をほそめました。
小さくないて、ちょっと身体を はなして、伸びた手に頭を近づけます。
くんくん、とにおいをかいで、その手をぺろり、なめようと思ったのでした。 >
怪我…してるのか?やっぱり。血匂うもんな…。
怪我の処置とか俺わからんのだが…。
何かわかったか?
…それに、ダーヴィットの兄さんもやられたのか?
[リディの言葉に、ダーヴィットを見下ろして、うーんとひとつ唸る。ふと見ると鎖を引き戻すオトフリートが見えたので、話を聞こうと、窓から身を乗り出した。
暴走するドロイドの話が聞けただろうか。]
[「怪我人さんいっぱい」
茶色の少女の指摘に、私は辺りを見回す。
赤の青年と灰色の巨躯、そして私と――開いた窓の外にいる青年]
彼の御方以外にも…どなたか…?
[怯えよりも心配が勝り、私は不安げに少女へ問う]
< きょとん。
あんまりにあんまりなことが、聞こえたように思いました。じじつ、聞こえたのですけれど。
ふるふると首を振って、そんなことしないよと いわんばかりの、なきごえ。もう一度、その手をなめます。
そんな猫の耳に、なんだかよくわからない がちゃがちゃっていう音が、聞こえた気がしました。
ちょっと離れたところに、なにかいるのかしら? >
[ナターリエをダーヴィッドを無造作に指差したあと、非常に眠たげな欠伸をした]
怪我人さんね。
[ぐぐっと腕をのばす。
マテウスが、オトフリートに何か訊ねている。漏れ聞いて]
どろいどってばそんなあちこちに出てるわけ?
[差された小さな指の先を追い、私は瞳を見開く。
知られてしもうたのは判っていた。なれど、他に言われるは困る]
……いえ、私は大丈夫ゆえ…。
それよりも彼の御方が心配にございまする。
[持ってきた布で、顔を優しく拭い。身体についた土も静かに払う]
< 立ち上がったアーベルの足もとに、猫はすりよりました。
それから、おなじようにそちらの方向を見ます。
ドロイドってどんなのでも、いるんでしょうね。猫はそんな名前しりませんけど。
ちょうど、一体、ごろごろ まあるい何かが、だんごむしみたいに転がっているようでした。 >
暴走か…。
この屋敷、大丈夫なのか?
[心配げに天井や壁を見て、コンコン、と叩いてみる。
話しのドルイドのレーザーが防げるのだろうか?
リディとナターリェの会話は小さく聞こえていたが、聞こえないフリをした。]
[ゴロゴロ、]
[そう表現するには、その音は些か速かった。]
[丸まりそのまま転がってくるそれは]
[眼前に立ち塞がるものをひき潰さんとする勢いで]
[さらに速度を増す]
!
[地を蹴り、横へと跳ぶ]
[白猫の首根っこを引っ掴もうとした手は届くや否や]
おデコの人が?
いっぱい食べてたから元気そうだけどー
[寝かされているダーヴィッドに近寄って(結果としてナターリエに近付く事にもなるが)、ぺたぺた触る。肩口の衣服が焼け焦げ、その下に少し怪我があるようだ。小さな擦り傷などもあちこちにある。ついでに額も触ってみた]
えい。
[両手をダーヴィッドの胸の上に乗せた]
< あれ。ものっすごい早いスピードですね。
猫はおどろいて、反応がおくれました。しっかりアーベルに首根っこつかまれ、ぷらぁん。
アーベルがそうしてくれなかったら、ぺしゃんこの紙みたいになった猫が見つかったことでしょう。
ごろろろ。と転がっていったそれは、よけられてぴたりと停止しました。
そのだんごむし(巨大)は、なんだか光る目みたいなのをこちらに向けていました。
猫にはよくわからない言葉? を、お話して、再び突撃してきます。ごろろろろ! >
[叩く音が耳に届き、私はそちらへと瞳を揺らす。
屋敷の強度を確かめるよな仕草に、私は不安げに天を見上げる。
聞こえない振り…には、気付いたや否や]
……結界…などがあらば…よろしいのですが…。
[魔法に疎い身には、聞きかじった意見しか言えず。
私は拭き終えた布を、言葉失く握り締めた]
[周囲の様子は目に入って居ないようだ。リディはぼんやりとダーヴィッドの身体の上を見ている。
赤みがかった光が、ダーヴィッドの体を包む、否、彼の身体から溢れた。
今朝方ついたと見える小さな傷は見る間に塞がり、癒え果てる]
[近づく少女に場所を譲り…同時に彼女から距離を取る。
診察らしき様子を見守るも、胸に乗せた手には流石に不安になり]
ぁ…!
[小さな声があがる]
―果樹園―
[昨夜食べたブリュレを気に入ったので、今日は自分が何か作ってみようと果樹園へネタ探しに。
苺を探している途中で林檎の樹に出会い、語らううちに掘り返された土の形跡に気付いて]
…おや。
誰かが蒔いたの?
[土に触れたなら微かに残る清浄な気配に]
…はーん…。
[微かに微笑むとその土の傍らにしゃがみこみ]
[体当たりを紙一重で躱す]
[されど、]
[風圧と枷の重みとでバランスを崩して地に転がった。]
[体勢を立て直す間も無く、再び向かってくる機械の虫]
[片手で掴んでいた白猫を宙へと放り投げ横へと転がり]
[またしても避けられた虫は目標を見失いぴたりと停まる]
[左手と膝を突いて半身を起こす]
" jcf, ...Gg#cs#, l#M'coc. "
[紡がれる][機械的な音声]
[Di,]
[間断なく][右腕で][小さな][ 火花 ]
[人の肌は光沢ある皮膚へと][先端には獣爪の如き鋼の刃]
[目の前で起こる不可思議な光景を、私は呆然と見守った。
人ではない、と言うのは本当だろうか。
なれど人にも魔法を使う者がいたような…そんな戸惑いの内にも、血の匂いは薄くなりゆこうか]
結界かぁ、俺全然そういうのわかんねぇんだよなぁ。
まぁ今なんかきたりしても俺がなんとかするよ。大丈夫。
…って、お…
[ナターリェの不安を少しでも消せるよう、くしゃりと笑いながら振り返る。
その先で、リディがダーヴィットの上で何かしているのを見て、思わず言葉を止める。]
< 地へ転がったのをみて、にゃあっと警告のなきごえをあげました。猫の目には、ちゃんと、へんなのが動いているのがみえたのですもの。
と、その瞬間ほうりなげられて、猫はあわあわと羽ばたきます。
ドロイドの認識機関が、よけたアーベルを再びとらえるまでの間、かれの手が刃みたいに変化していました。
ぴぴっと音を立てたドロイドの目(?)が赤く光ります。 再びそれは、アーベルめがけて回転し、土の上をしっかりと痕跡をのこして転がり―― >
[―――不意に。
ぽこん、と目をさます小さな双葉。
その存在にゆるりと微笑む]
…おはよう?
[よしよし、とその双葉を指先でくすぐると立ち上がって]
[また苺探索]
[じゃらり、]
[動きを束縛する枷]
[立ち上がるまでは間に合わず]
[回転を始めた虫が向かいくる]
……っ、
[速度が増していない事もあり、潰されずには済んだが]
[弾き飛ばされて近くの樹木に強か背をぶつける]
[獲物を捉えたと見た虫]
[彼の前で立ち上がり]
[一斉に伸びる][無数の足]
[怯む心は彼に無い。]
[避けず、身を起こした途端、自ら向かう]
[身体に幾重かの赤い筋が走った]
[虫の腹、継ぎ目に刃を突き立て、切り裂く。]
[巨躯の獣の言葉と向けられた笑みに、私は微かに緊張を緩める。
刹那見たのみなれど、恐らく巨躯の御方は強き獣なのであろうと]
…ありがとうございまする。なれど御無理なさらずに。
[いざとならば天を翔け逃げまするゆえ、と小さく告げて。
赤の青年と茶の少女を見ようか]
えへへ。でも万能じゃないんだよー。
その人の生命力とか、気の流れみたいのをね、こう、使うから。[空中でぐるぐると指先を回す]
回復してもされた方が結構疲れちゃうし
死んじゃったり腕がちょんぎれちゃったり瀕死だったりするとね、エネルギーが賄いきれないし……まー、他の人ので補ったり出来るけど
[説明する気があるような無いような説明だ]
なんかねー……なんでもないよ!
なんかほら空気が澱んでるなーって!
なんか血の匂いとかするしー
[ばたばたと、(オトフリートが出ていった以外の)窓を開けに行った]
あぶないっ
< 刃に変えても、まだ構えはとれぬよう。勢いづいたそれが、アーベルの居た位置を走り抜けて、また止まります。
うしろは樹。彼の前にへんなもの。
猫は人型にその瞬間に転じました。そして後ろから拾った石を投げつけようとして――悲鳴のような、痛い音。 >
え?
< 一体、なにが。
猫の視界に、切り裂かれただんご虫もどきが、倒れたのが見えました。
それでもそれは、たくさんの足をまだ、攻撃の意思でもってのばします。最期の力で。だからこそ、とてもゆっくりで、力もありませんけれど。 >
[倒れゆく巨躯]
[避けて、自らが押し潰される事は防いだが]
[代わりに重みで樹木が軋んで悲鳴をあげる。]
[立ち上がり]
[触れようとする足に構わず]
[低い位置へと来た、赤の光を貫いた。]
[一見無事になったように見える青年に、私は安堵の息を吐く。
巨躯の獣へと少女が語る説明を聞かば、淡い菫色の瞳は揺れて長い睫毛の影に隠れゆく]
澱み…
[呟きはごく小さく、掠れて消える。
隠れたままの瞳が裾へと落ちて、揺れた]
< びきっ。
音を立てて、光を発していたそれが、砕けました。同時に、だんご虫型ドロイドの、長い足も動きを止めて、樹からずれて、土の上に落ちます。
どさっ
――静寂。
猫はその様子をただ、ながめ。とつぜん起きたそのことに、頭の整理もつかぬまま、彼らへと近づき、震える声で尋ねました。 >
だいじょう、ぶ?
万能じゃなくても凄いぞ、熊になるのが凄いもなにもそっちが本当の姿だし…って…。
…なぁ、ドルイドって…それのことか?
[リディが庭側の窓をぱたりと開けた時。
彼女の目の前に、白い鈍い光を放つ固まりが立っていた。
身長は2メートルを少し超えるマテウスが見上げる程高く、人型をしている。
白く四角いパーツが組み合わされて出来ているが、間接部分は黒光りしていて。
ミーーーー、と中から音が聞こえ、白い頭と思える部分の目と思える部分の黒い窪みの中で、赤い光がひとつ、左右に動いた。
もう一度、ミーー、と音が聞こえた。]
……、ん、
[呼吸は浅い。]
[表情も何も、普段とは変わらねど]
[否、何時もより無機質にすら映ったかも知れず]
" fbl#O'. "
[コトバに応じて]
[先程と同じ火花]
[鋼の腕は人のものへと還る]
[他の部位には赤い筋が幾つも残っているのに]
[その部分だけは傷一つ無く。]
[開け放った窓を背に]
そんな辛気くさい顔してたら空気がもっと澱んじゃう
[と、ナターリエに言いかけて]
…………よ……
これのことだーっ!!
[わたわたと窓辺から逃げた。
白い、方形のパーツの一部分が開き、(ミー)流線型の砲弾が縦一列に迫り出し、(ミー)窓の中目掛けて発射された]
ぎゃーっ
だいじょうぶなら、よかったけど…
< ちょっと、近寄るあしが、動きにくいのは、怖がっているっていうことでしょうか。
人の姿になった猫は、それでも近づいて、手の変化を目の当たりにしました。
…少しかんがえて、その手に、手をのばします。 >
[遠く団子虫が上げた悲鳴?は、屋敷にも届いたろうか。
私が気付いた時には、時空竜の姿は既にそこになかった。
代わりにではないが、方角は違うが白い鈍い光]
ーーっ!
[獣の耳が出た]
壊れる…ッ!
[眠るダーヴィットと近くにいるナターリェを背中に、リディを引っ張ろうと首元に手を伸ばしながら大きな机を蹴り上げて。
砲弾から部屋内を護ろうと立てたが、着弾と同時に破壊され。
部屋内は不利だ、と地を蹴って窓へと取り付き、ドルイドを押し倒すように両手を前に出しながら窓枠を蹴った。]
すまん!
[窓枠を蹴ると同時、首根っこをつかんだリディは部屋の中へとぽいっと。
出来るだけ怪我の無いよう、障害物の無いところへと]
それは…
< 眉をよせて、その刃だった手に、指先をふれさせて >
平気って、いわないと、思う。
< 今、その左の腕には青い布の変わりにブレスレットのような模様があって >
怪我、してる。
< それが、うすく光を持って。
いやすことなんて、できません。だけれど、少しでも、気分が、体調が、よくなったように感じられればいいなと。
猫はそう願って、力を使いました。
少し、身体が軽くなるくらいかもしれません。もしかしたら何も感じないかもしれません。
それでも猫は、疲れるのですけれど。相性がよかったら、傷もいえたのかも、しれませんけれど。 >
[反射的に横たわる青年を守ろうとして、大きな背中に守られる。
傷の癒えた青年は、なれど傷を癒したが故に未だ目覚めぬ様子。
私は僅か迷うも青年へと手を伸ば、背へと凭れさせる様にして獣へと変わる]
…すみませぬ!
[二人へと一言だけ残し。均衡を取るに苦労しながらも、地の獣が押さえるを背に扉から階上へと抜けた]
あぶねっ…!
[両の手で押し倒したドルイドは、その赤い目のような部分の下から、白い光を出した。(ミー)
すんでの所で身を捻ってかわすとレーザーは空へと吸い込まれ。
ひょっとして、天蓋にぶつかると跳ね返るのだろうか?]
[ごろごろごろ]
[投げられ、厨房に逃げる。鍋が綺麗に洗ってあったので頭に被った。ダーヴィッドはどうなったかと、視線を飛ばす。ナターリエが彼を担いで逃げたようだ]
……獣族って便利ね。
そう?
活動、出来れば。
なおる。
[直る/治る][何方か][定かではなく]
[首を傾げた拍子][蟀谷の血]
[目に流れかけて][右眼を瞑る]
[その模様][光は][目にしたか]
[ただ、浅かった呼吸が、落ち着き始める]
……ん、
食事。したから。
そのうち、回復する。
[生命エネルギーが無くば表面上の傷だけだが]
[当人は今、其の事には気付いていない様子で]
…でも、痛いよ
< 自分がいたそうな顔を、猫はしました。
それから、流れた血に手をのばして、それをぬぐい。
そのまま傷口を、おさえましょうか。 >
痛いのは、よくないよ。
あ、こらそっちダメだって!
[避けて少し離れたドルイドは、窓の中へと再び(ミー)砲弾を発射した。
窓の中から爆発音。
っち、と舌打ちをしながら右手を獣の腕へと変えて、再び地面を蹴ってドルイドを組み伏せる。]
[屋敷、広間。
爆風の後、もうもうと粉塵が舞っている。
槍を振り抜いた姿勢のリディが、頭に鍋を被って低く伏して居る。窓の向こう、遠くの空に流星のような白い光が流れた]
……斬っても意味無いし。
[しかも幾つか撃ち(?)漏らした。
椅子か何かの残骸の木片が、鍋に当たった。コツン]
っく!
[組み伏せたドルイドが、再び赤い光の下から白いレーザーを2度3度と発射した。
ひとつは避けそこなり、肩を貫いて白い光が天へと走り。]
―二階:時竜の部屋―
[私が迷う事なく飛び込んだは、彼の仔のいるであろう部屋。
真っ先に彼の仔の無事を確認し、外の騒ぎに警戒を向けていた白梟へと短く叫ぶ]
下に何ものかが――!
[目が合った白梟は、それだけで察してくれたようであった。
大きく羽ばたき、私には判らぬ何事かの音が紡がれ――不意に喧騒が遠くなる]
っがぁ!!
[目を見開いて、ドルイドの顔と思われる部分を右手の親指と残り4本の手で抑えて掴む。
そのまま、首の後ろの白い毛が逆立ったかと思うと、ビシ、と音がして。
その姿がゆらりと揺れたと思うと、ビシ、とどこかに音がしてその姿が大きな熊へと変貌した。
次のビシ、という音は掴まれたドルイドの頭からの音だった。]
熊さん!
[窓枠に飛び乗り、片手に持った槍をぐっと引いて、ドロイドの頭に走った亀裂を睨んだ。生体のエネルギーが、肩から先へ寄る]
そいつ放しちゃ駄目!
でも避けてー!
[亀裂目掛けて投げた]
< 血をおさえて、おさえるだけじゃ止まるわけもありません。
猫のときのように、そこを舌でなめようかとし――
たときに、ちゅどーん。
ものっすごい勢いで何か光線というかへんなものというか。天から飛んできました。
思いっきり近かったせいで、猫、体勢を崩して、前のめり。とうぜん、アーベルの方にたおれかかりました。 >
[そは簡易結界と呼ばれるものであったろうか。
なれど私は判らずに、青年を背に乗せたまま様子を伺う。
白梟が一時的とはいえ安全と言わば、安堵して彼の青年をソファーへ*寝かせた*]
離しちゃだめで避けてって…!
[が、槍は器用に掴んだ手の間に入った亀裂に刺さる。
パリパリ、と裂け目から火花が散って思わず目を薄く閉じて]
[爆音。]
[しかし草原には穴一つ空かず]
[光は地面の奥底へと吸い込まれていく]
……何、
[其方に気を取られて、]
[圧し掛かられて仰向けに倒れた]
っく…!
[直後起きた爆発に、屋敷側に立って両手を開いた。
毛並みが海のように波打つ。
顔を横にそむけつつ、、それでも吹き飛ばずに足は踏ん張っていたが爆風が収まるとけほ、とひとつ*咳をした*]
ごめっ…!
< あ、倒れちゃって、慌てて猫は起き上がろうとします。
がしかし。
二つ目の光線がやってくるのでした。
それを見た瞬間、身体がこわばり――
がっ、と、アーベルを巻き込んで、地面にもっと近い姿勢。
その瞬間、左手のそのしるしが、勝手に魔法を作り出すのがわかったでしょうか。
決して誰にもつかまえられないでねと。
それだけを願ってつけられた、しるし。
危ないことがあったら、勝手に発動するようにしておかれたしるし。
あんまりにも強すぎて、そのシールドが再び光をはじいたのを感じて、猫の意識は途切れました。
弛緩したからだは *猫へとかわって…* >
[爆発]
[呑気な咳が聞こえて、そろそろと目を上げた
予想していたような衝撃や、爆風は無かった。
マテウスが立ちはだかっていた。
地面を見ると、爆風で草が倒れていたが、屋敷の近く、ある一線以上近くのものは平然としている。結界が張られているようだった。
窓から外へ]
……熊さん、それ治す?
[熊の肩を指差し(それにしても大きい)、指先をくるくると回した。それから、爆発ののち地面に落ちたらしい槍を――いまは既に短剣の形だ。拾う。
腰の後ろ、シャツの下に隠れるあたり、横向きに鞘がある。短剣を仕舞い、抜け落ちないようベルトをかけた]
[一瞬、]
[息が詰まって][視界が霞んだ]
……は、
[まだ開けぬ右眼の代わり][顕になった左眼で見る]
[着弾しかけた光]
[何かに当たったかの如く]
[跳ね返って、][散る。]
――……………?
[自体を把握する前に、かかった重みが軽くなった。]
それにしても。もー。
なんでリディが撃たれるのよー
[膨れた]
[埃を払い、屋敷の中へ。広間はすっかり広くなっていた]
つかれたー
[鍋を置き去りに、二階へ*上がった*]
ん、さんきゅー。
[治してもらう為、2本足で立っていたのを4本足になって肩の位置を下げ。
黒くコゲた肩の毛並みを撫でつけながら、窓から屋敷の中を見る。
広間は散々なものになっており。
穴のあいた床、割れた窓、倒れた上にボロボロになった机(これはやった)。
厨房の方が無事に見えるのは救いだろうか?]
[収まった光]
[草原に静寂が戻る]
[身体の上][白猫の姿]
……寝てる?
[ではなく、気を失っているようで]
[左の手で撫ぜようとして]
[掌に移った血の赤に気付く]
[右の手を気怠げに持ち上げ]
[毛を梳くように指を添わせた]
[*未だ動けないのか、草原に寝転がったまま*]
[飛ばした探査の輪は、各所に発生したその気配を伝えて]
……だから、ちょっと待ちませんか、と!
[口をついたのは苛立ち。
結果を問うマテウスとリディに、ドロイドたちの事を伝えた直後]
……!
[新たに動く気配を輪が捉える]
今なら……!
[地下への道を捉えられるかと。
思うや、空間を『翔ける』。
傍目には、唐突に消えたようにも見えるだろうか]
―南東部・海岸―
[感覚を追い、『翔けた』先に広がるのは煌めく碧の水面。
その上に浮かぶ、異質な影]
……ち。
微妙に、遅かったか。
[苛立ちを孕んだ、声。
異眸はすう、と険しさを帯びる]
何はともあれ……。
このままには、できんな。
[銀の影から感じるのは、排除の意思。
このまま、放置はできないのは確かで]
ここは一つ……身体慣らしにお付き合いいただくとしますか。
……エターナル・ロンド!
[鋭い、声。
光鎖が舞い、*陣を組み上げて*]
大丈夫、かな。
[階上からうすらと感じる天と火の気配に、ひとつ頷く。
まだ他にいたらまずいな、とのそのそと4つ足で屋敷の周りを散策することにする。]
< 猫の吐息は、みょうに ゆっくりでしょうか。獣族の猫には、本当はつかえない力ですもの。水の力の魔法は、それでも今もそこにあります。しずまって、決して、力を使えはしませんけれど。
アーベルの手が毛を撫ぜても、目を覚ますこともありません。身じろぐことも、ありません。
昏々と、ねむっています。 >
…ん?
[のそのそと歩いて(途中で小さな小さなドルイドがいたので一匹踏み潰してきた)屋敷の前あたりへ来た時、キラリと何かが日の光を反射するのが見えた。
また何かか?!と4つ足で駆ける。
近づくと、煙を上げている丸い固まりが見えてきた。
その近くに、倒れている気配がふたつ。]
< 一見、それは平和な光景だったことでしょう。
お昼寝しているようなかれのところで、白い猫も眠っているようにだって見えたかもしれません。
だけれど、アーベルの身体には血の色もあるし、そばには壊れたドルイドもあるし。
どう見たって、そこだけのなごやかな空間ではありませんでした。
いつもなら音に気づいて、目をさますはずの猫も、眠(気をうしな)ったまま。 >
って、おい。
大丈夫か?!
[破壊された丸いドロイドの横で倒れる青とその上の白い猫を目で確認すると、ドドド、と重い音をさせながら4つ足で近づいた。
血の匂いがする。]
< 音がおおきくても、猫は目をさましません。
アーベルの手の下、きもちよさそう、というわけでもないですけれど、寝ているばかり。
しばらくしたら、それでも、目くらいは覚めるのでしょうか。 >
…大丈夫か?
大丈夫じゃなければ屋敷まで運ぶが…。
[寝転ぶアーベルと、その上で眠る白い猫を4つ足のまま上から覗き込み、、爪が当たらぬよう気をつけながらそっと前足でつつく。
それほど大きな怪我等は見受けられなかったが。
ひゅぅ、と柔らかい風が草原を撫でていった。]
[重い足音。]
[右手で撫でるのを止めて右眼を擦る]
ん、……大丈夫。
[左手を突いて半身を起き上がらせようとして]
[……上手く力が入らぬ様子]
[血は既に止まっていた。]
…起き上がれないんじゃないのか?
ほら。
[そっと、爪を逸らせ刺さらないようにしながらアーベルの下、柔らかい草をぬって前足を差込み、手のひらでアーベルの背中を押すようにしてそっと半身を起こす手伝いをするように力を入れた。]
< つつかれても目覚めない猫は、なかなかお目にかかれるものでもないでしょう。
アーベルの腕の中、くったりとしています。
血は、出ていませんけれど。アーベルの血は、少しついてしまっているかもしれませんけれど。 >
─南東部・海岸─
[波音響く、海岸エリア。
何事もなければ、絶景とも言えるその場所──では、あるが]
こんなモンがいちゃ、台無しですよ、と。
[異眸が見据える先のそれは、碧の上。
一見すると巨大な貝か何かのよう]
……取りあえず、そこから出さんとな……って事で!
エターナル・ロンド。
……裂空陣!
[声に応じて、解ける鎖。輪は刃となって、銀へと襲い掛かる]
[所々、服には裂けた痕]
[その下に滲む赤]
[傷口は塞がっていたが]
……ん、
[手伝われて、半身を起こして]
[右腕に猫を抱えたまま][ゆっくりと立ち上がり]
[一歩、踏み出す]
[刃となった輪の乱舞を厭ったか、銀は海上に姿を現し、それを弾く。
でてきた姿は、ヤドカリのそれに酷似して。
水面を器用に走って浜へと接近、ハサミを振るう]
……おっと!
[初撃、二撃は飛びずさり。
三撃目は]
っと!
[掛け声と共に前へ跳び、ヤドカリの頭を踏みつけながら、その上へと抜けて避ける]
さて、ここからっ……。
[呟く右の腕には、光鎖が巻きつき]
どうしますかね、と!
[眼下のヤドカリを見下ろしつつ、どこか呑気な呟き一つ。
ヤドカリは標的を探して向きを返る。
灯った無機質な光が、こちらを捉えた]
何はともあれ、動き、止めるか!
……せいっ!
[着地と同時に、光鎖を伸ばす。
界にかけられた制御結界の影響で、さすがに無限には伸ばせぬものの、それでも、この場で必要な長さには十分に達するか]
大人しく……。
[煌めく黒が、ヤドカリのハサミを捕え、絡みつく]
ひっくり返ってろっ!
[押さえ込みの手ごたえを感じたなら、そのまま鎖を強く引く。
通常であれば、引き倒すなどは不可能な体躯差ではあるが。
内に秘められし竜の力を持ってするなら、容易いとまではいかなくとも、十分に可能な範囲]
[ヤドカリの体勢が揺らぐ。前に、泳いだ。
……身に刻まれた呪印が一つ疼いた気がしたが、取りあえずは黙殺して翼を広げ、反対方向へと一気に飛んだ。
力のかかる方向の急激な変化は、ヤドカリの巨躯を仰向けに引き倒す。
……はっきり言って、無茶な倒し方だが、気にしちゃいない]
……時間は、かけられないんでね……。
エターナル・ロンド! 斬空刃!
[鎖は舞い散り、刃と化してその手へと]
それ、ドロイドか?
エーリヒは大丈夫か?
[緩やかに歩く後ろから、のしのし四足で歩きつつ話しかける。
腕の中の白い猫が、目を覚まさない事が気になって気になって]
[黒の光、白の翼。
風を切る二色。
振られた黒は、ヤドカリの頭部を切り裂き、次いで、光の灯る一点を貫く。
咆哮めいた絶叫が、大気を震わせた後、静寂が舞い降りて]
……やれやれ。
ひとまず、一丁上がり、か。
[静寂に続いたのは、こんな呟き]
ん、だと。思う。
[曖昧な返答][確証は無いが故に]
……、わからない。
何か、ちから。
使った?
[半ば疑問を含んだ声]
[けれど、腕の中の白猫は眠ったまま]
[屋敷に辿り着くまでの間にも目を覚まさず]
にしても、まあ……。
[動かなくなったヤドカリから離れ、翼を消し。
念のため、探査の陣を巡らせる]
……まだまだいる……というか、出て来そうだな、こりゃ……。
早めに何とかせんと、色々とまずそうだ。
[探査の結果に、大げさにため息をつき。
鎖を戻して、戻ろうか、と思った矢先]
……っつ……。
[先ほど疼いた呪印が痛んで。
思わず、その場に膝を突く]
そうか…疲れてるだけ、ならいいんだが…
…って…何か…?
[ピクク、と耳を動かして。
遠い場所からの絶叫が、聞こえた気がした。
すく、と二本足で立ち、周りを匂うように見る。
気のせい?いや、違う…?]
……あー……。
やっぱり、まだ負担かかる、か。
[痛みが治まったところで、一つ息を吐き、苦笑。
100年前の本性開放やその後の負傷で、未だに本調子ではない自覚はあって]
……まあ、いくらなんでも、本性解放するまでには至らんと思いたい……が。
[アレは痛いからなあ、と。冗談めかした呟きを漏らしつつ立ち上がり、ゆっくりとした足取りで屋敷へと戻って行く]
収まった…??
[青い少年に聞き返す。
扉に入る2人を見たまま、まだ扉の前で二本足で立ち上がり、遠くを見るようにキョロキョロ、耳もピクピク。]
[歩いている間にも時折疼く呪印を押さえつつ、屋敷まで戻ってくる。
その場で休んで痛みを抑えるよりも気がかりな事があっかたから……なのだが]
……なんとか……無事?
[と言っていいのかどうかはさておき。
屋敷が(一見すると)無事な様子に、ほっとしつつ足を速めて]
……て。
[屋敷前の大熊。一瞬、誰だかわからなかったかも知れない。
それでも呼びかけと、感じる大地の波動からすぐに気づいて]
ああ、こっちは何とか。
そちらは?
[割れた窓に手を当てて]
[暫し停止]
――……………、
[何かを紡ぎかけた口唇]
[けれど][音には成らず][眉を寄せた。]
……、何だっけ。
こっちは…うん。
ちょっぴり修羅場だった…かな?
みんな、リディのお陰で体は無事。
[屋敷の広間を思い出して「体は」と付け加え、前足で後ろ頭の鬣を掻く。
肩の傷はすっかり癒えて、毛がコゲているくらいで。
アーベルが入った後の屋敷の扉が開いたままで、ちら、と目をそちらに流してからもう一度後ろ頭を掻いた。]
[開いた扉の向こうの様子に、思わずあらら、と声をあげ]
……いや、無事で何より。
建物は直しが効くが、生命はそうもいかないんですし、ね。
しかし、なんと言うか……。
[見事な、と。
言いかけたけどさすがに止めて]
……お茶でも、淹れますか。
[結界越しでも大きな爆発音に、私は柳眉を顰めた。
白梟も、ひとつ翼を羽ばたかせようか]
……大丈夫…だから落ち着いて…
[しがみ付く彼の仔へと、額を摺り寄せて動揺を抑えんと]
ああ、厨房は多分大丈夫だ。うん。
って、血の匂い…アーベル?
[オトフリートには頷き、屋敷を守れなかった事を少し恥じてまたひとつ後ろ頭を掻き。
獣の形で良く効くようになった鼻に血の匂いを感じ、アーベルの方へ駆け寄ろうとして、ガン!と扉に頭をぶつけた。]
[それからしばらく待てど、音は聞こえて来ず。
終わったであろうか…と私は恐る恐る長い首を上げる]
無事で…あろうか……
[そうでなくば、何れはこの部屋まで来るであろうと。
緊張は解かぬままに様子を伺う。
更にしばらく待ち、何も聞こえぬを確かめれば、白梟が外へと羽ばたいてゆかんとする]
厨房が崩壊したら、それって一大事でしょ……って、あ。
[冗談にならない言葉を冗談めかして言った直後に鈍い音]
……大丈夫ですかと……。
[思わず上がる、呆れた声]
< 起きていたら、かなり心配しただろう広間に、アーベルに抱かれて猫はやってきました。まだ目は覚めそうにありません。
災難をまぬがれた、ソファの上におろされて、猫はかわらず眠り続けます。
呼吸もあるし、怪我もないし、無事であることはわかるでしょうけれど。
おおきな音にも、身体にふれられても(それがたとえ左の前足…青い布で巻かれていた、模様のある場所だとしても)、猫は気づかない。ただそれだけでした。 >
[……きょと。]
[物音に瞬いて、振り向いた。]
[頭をぶつけたらしい地獣]
[窓から手を離して近付く]
[ぱた、]
[ぱた、]
[窓辺に][床へ][僅か][落ちる緋色]
……? 何?
[もしくは、白梟は相方が戻りしを感じ、行こうとしたであろうか]
白梟殿…
[私にはそれは判らずに、戸惑いながらも見送って]
あつつ…。
あ、うん大丈夫。俺より中の、見てやってくれないか?
[頭を右前足で抑えながら、アーベルや白い猫を左前足で指す。
部屋にはこのままでは扉から入れないと悟った]
─東部・草原─
…………っは。っく。
[ダンゴ虫型のドロイドとアーベルたちが戦っていた所から少し離れた樹の上。
そこで、彼女は胸を押さえて苦しそうに息をしていた。]
あれは……。でも、まさか……。
それは、構いませんが……っと。
[マテウスに答える途中で感じた羽音に、手を空へ。
舞い降りるのは、真白の相方]
……無事、か?
[何がとも、誰が、とも問わない、短い問い。
それに、白梟は一つ羽ばたく事で肯定の意思を示す。
その答えにほっとしたよに息を吐きつつ、中へ]
で、君は君で何をしてますか、と。
[緋を滴らせる青年の姿に、呆れたようなため息、一つ]
……。
[時竜から掛けられた声][再び瞬き]
直せる、気が。した。
けれど、
方法、わからなかった。
[言われて手の赤に気付いたようで]
[口許に掌を当てて舐め取ろうと]
……直せる……?
[言ってから、しばし、思案。
機鋼の領域は『創造』。
その力の用い方、それ次第では]
……なるほど。
とはいえ、無理は関心しませんよ、と。
[説得力がないのは最早達観領域だが、それでも言わずにはおれずに]
とにかく、手当てしないと……。
舐めときゃ治る、ってモンでもないんだから。
…やぁ。
[ふぁさ、と翼を動かして飛んできた白梟に笑いかけたが、獣の顔では表情はあまり見えないかもしれない。
アーベルによるオトフリートと、眠る白い猫を心配げに扉から見つつ、壊れた窓を前足で触る。
幸い、柱は折れていないので、屋敷自体が潰れることはないか、と安心しながら呟いた]
無理?
[手を口許に当てたまま][鸚鵡返し]
して、いない。
活動、は出来る。から。
[聞き分けの無い]
[というより、根本の理解が異なっている様子]
[それでも][抗いはせず]
[眉一つ動かす事もなく]
[*大人しく手当てを受ける*]
[声をかけるマテウスに、白梟はばさり、と一つ羽ばたいて]
「ご無事で、何よりです。助力できず、申し訳ない」
[返す言葉は、穏やかに。それでいて、済まなそうな響きを帯びて]
[朝に屋敷を抜け出したあと、草原の少し高い目の樹の上で昼寝をしていたのだが、少し離れた所から聞こえた衝突音に目を覚ます。見ればそこにはダンゴ虫型のドロイドとアーベルとエーリッヒの姿。どうやら、ドロイドに二人が襲撃されている様子。
必要であれば、援護しようと望遠スコープを覗いていたのだが]
…………えっ?
[望遠スコープの向こう。アーベルの右手が…変化して……鋼の……爪に。
その光景は、彼女にあの記憶を思い出させて。]
アー……ベルが? でも、まさか……くっ。
[胸を押さえ、苦しそうに息をする。すでに、スコープからは目を外しており、その後の結末も、二人がマテウスに運ばれていくのも目には入っていなかった。]
動ければいいと言うものじゃないでしょうが。
[俺じゃあるまいし、と、自慢ならない比較をしつつ]
ヴィンター、頼む。
[声をかけるのは、魔法に通じる白梟。
治癒の術に関しては、こちらの方が秀でているから。
……当の白梟に言わせれば、「相方が無頓着すぎるから覚えた」という事になるのだろうが。
白い翼が大きく広げられ、治癒の波動を織り成して。
それは、掌の赤を柔らかくかき消してゆく]
いやいや、といいつつ何かしてくれていたんだろう?
俺こそこんな事にしてしまって申し訳ない。
[屋敷を前足で指しつつ頭を掻くさまは、少し滑稽でもあるかもしれない。
手当てを、の言葉に「リディがいれば治してくれる」と呟いて目を流すが、見つからず。
と、白梟が癒すのを目を丸くしてみた。
ほっと息をつきつつお茶はカップかそれともボウルかどっちかな、とか思っていたとか]
[時の竜が帰って来たを感じたか、見上げる彼の仔に私は行くか待つかを問う。
短く返ってきた答えは、行くというもの]
そう、なれば行きましょうか。
彼の御方は、しばしこちらにてお休みいただきましょう。
下は…壊れていますゆえ。
[獣の姿を完全に解き、ソファーに眠る赤毛の青年へ薄い毛布を掛けて。
私は衣の裾を引きつつ、彼の仔と共に部屋を出た]
[どれほどの間そうしていたのか。ひとつ深呼吸をすると、]
……とりあえず。確かめないと。
[そう呟くと、樹から下りようとして]
…………。
[カメラに羽が生えた、トンボのような小型ドロイドと目が合う。
ジーッとカメラの駆動音をさせているそれを、パンッととりあえず撃ち落として、樹の下を見やると]
……ぼーっとしすぎたか。
[そこには数体の中型ドロイド。]
「私は、相方の頼みを聞いていたのみでしたので。
大事に至らなかったのは、マテウス殿の功労ですよ?」
[治癒を終えた白梟は、決まり悪げなマテウスにこんな言葉をかけ]
それにしても、あちこちでドロイドが暴走しているようで……。
[ため息をつきつつ、頭を掻けば、手当てを終えた青年はふらりと歩き出し]
って、ちょっとちょっと!
こんな時に単独行動しないーっ!
[慌てて引き止めようとするも、その瞬間にまた呪印が痛み]
……っつ……。
[その痛みに動きを止める間に、青の青年は何処かへと]
< 猫の顔は少し落ち着きました。血のにおいが落ち着いたからでしょうか。
時空の竜の大声に、ちょっとまつげは震えました。
もうすぐ目が覚めるのかしら。
ただ、今は、まだ……もう少し、やすまないと、動くのがつらそうです。 >
― →広間―
[彼の竜の場所がわかっているのか、金の髪の少年は迷う事なく広間へと飛び込んで。
私は逸る彼の仔に少し後れて、広間へと入る]
セレス、足元に気をつけて…。
[言った時にはもう彼の竜の側か]
って、オトフリート?!
大丈夫か?
[珍しく痛そうに顔を歪ませる竜に、思わず扉の外から腕だけを伸ばす。
ふらりと歩いて行くアーベルは気になったが、それよりまさに今痛そうな彼に]
いや、十分大事だと思うんだ、この状況…
な、オトフリートにも癒し、してやれないのかな?
[体が入らないので駆け寄れないまま、腕だけ伸ばしてオトフリートがフラつくならばつかまれるようにしつつ、
白梟へ顔を向けて長い鼻ッ面から言葉を紡ぐ。]
[青の青年と擦れ違い、上がる声に止めるべきか否か悩むも]
…オト殿…!
[何やら辛そうな様子に、柳眉を寄せて近づこうか。
素足が破片を踏まぬよう避けながら故に、直にとは言いがたいが]
……あはは、大丈夫、大丈夫。
古傷が痛んだ程度だから。
[案ずるような声を上げるマテウスに、痛みを抑えつつこう返す]
「いえ、屋敷は直せます故。
相方のこれは……」
[白梟は白梟で、相方と同じような返事の後、困ったように翼を羽ばたかせる。
……そこに折りよく駆け込んできた従魔の姿に。
あちゃ、と短い声が上がったのは、わりとはっきり聞こえただろうか]
……やあ。
[従魔に続くよにやって来たナターリエに、片手を上げて挨拶しつつ]
セレスの事、ありがと、ね。
[痛みを堪えつつ、最初に投げたのは、こんな言葉]
―屋敷・自室―
[叫び声に駆け寄った窓の外、見えた光景に目を見開いた。
慌てて外に向かおうとして、カクリと膝の力が抜けた]
やっ、そんな場合じゃない…
[強い恐怖に身体の方がついてこない。
左手を抱きこむようにして、必死に自分を宥める]
…大丈夫、あの時みたいな力じゃない…
[自分に言い聞かせ、動けるようになったのは騒ぎが一段落してからだった。フルリと頭を振って階下へと向かう]
―…→広間―
平気…なのか?
無理はしてくれるなよ、絶対に。
…そういえば、ハインリヒとかユーディットとかは平気なのかな?
2階には被害、無さそうだし大丈夫かな。
[降りてきた少年とナターリェにも「大丈夫だったか?」と聞きつつ、オトフリートに言葉をかける。
そして突然2階が気になり、ふいと外から二階を見た。
とりあえず無事そうなのを確認すると、のそのそと移動して割れた窓に外からもたれ掛かってひとつふさぐように座り。
背中で窓をふさぐとちょうど屋敷の外を見守る形に、*見張る気で*]
[部屋に入る前に見かけた白い鬣の黒熊に、素直に目礼だけして通り過ぎたのは、気配から彼が巨躯の青年と知った為。
それ以上に、目に入った光景に気を奪われた為でもあったが]
ああ……大丈夫。
妙な話だが……慣れてる、からね。
[無理もしないさ、と。見張るような位置へと移動するマテウスへ声をかけ。
縋るような目でじい、と見つめる従魔の傍らに膝を突き、そ、とその金の髪を撫でてやる]
[熊型、犬型、鰐型、豹型各一体。
ドロイドの構成を見下ろして確認すると、ひとつ深く息を吐き、]
……急いでるんだ。どいてもらえるかな。
[眼鏡を外し、冷たく言い放つ。そして、ぱちんと右腕の拘束を外すと]
……櫛ノ首(しつのくび)「奇稲田姫(クシナダヒメ)」
[そう呟き、パンパンパンパンと4発、無造作に魔銃で創生された弾丸を各ドロイドの眉間に放つ。それ自体にはたいした威力はなく、額に少しめり込んだところで止まったのだが、着弾点から高速で伸びた蔓が彼らの手足胴体を絡め取り、身動きを封じる。
それから悠々と樹の下に降り立つと]
……レスト・イン・ピース。
[そう言って、各ドロイドの急所を正確に一発ずつ左手の銃で撃ち抜いていった。]
[どう見ても無事と言えぬ様子で掛けられた声に、私は言葉を失くす。愁いを帯びた瞳は、その姿を映し揺れて]
……礼など…
私が…彼の仔の側にいたかった…だけで……
[声は途切れ、なれど歩みは止まらずに…側に寄ろうか]
[階下に降りて、広間へと向かい。入り口で絶句]
…うわぁ…
[見慣れない姿や疲労困憊の姿。
なにからどうすればいいのかと半分思考停止状態]
< オトフリートと子どもの遭遇とか、猫は見ることもできません。
ソファの上で、すやすやと、眠っているだけのことです。
目がさめたなら、現状がわからなくて、*きょとんとするんじゃないかしら* >
いや、それでも、助かるから。
[途切れがちの言葉に、笑みで返す。
呪印の痛みは、大分鎮まってきていて]
……っと。
君も、無事?
[それから、見知った気配に入り口を見やり。
絶句して佇むブリジットに気づけば、穏やかに声をかけ]
う、うん。
私は二階に居たから無事なんだけど。
オトフリートさんこそ、大丈夫なの?
[穏やかな声に硬直が解かれて中へと。
なんだかガランとしてしまった部屋にまだ若干戸惑い気味]
さっき、窓の外に見えたあれ、何。
もしかしてあれが危険だって言ってた物?
…笑まれては、真か否かわかりませぬ…。
[笑みが何故か仮面に見えて。
私は彼の竜の側に寄り、顔を覗き込もうとする。
蓬髪が流れて、影となろうか]
[掛けられた少女の声に、私は髪を揺らして振り返る。
淡い菫色の瞳には、愁いを浮かべたままに]
御無事で…何よりです…
[動揺ゆえか、怯えの色はどこか薄く]
うん、ありがとう。
ええと…あなたも大丈夫?
[咄嗟に名前が出てこなかったようです。この間ご挨拶だけはしたような気もしますが、名乗りあったかどうか]
他の人も無事なのかな…?
ああ……俺は、ね。
ちょっと、古傷が痛んでる程度だから。
[ブリジットに頷きながらこう返す。
……相変わらず、白梟が物言いたげなのは、黙殺、黙殺]
さっきのは、ガード・ドロイド。
本来は、機鋼界のガード用のシステムのはずなんだが……どうやら、暴走しているらしい。
[続いた問いへの答えは、ため息まじり]
古傷…?
[思い出すのは100年前別れた時の事。
あの時の彼は確か片方の目が。
白梟が何か言いたそうにしているのも見えて、じーっと見た]
暴走…もしかして出会うと問答無用で攻撃される?
[咄嗟に出そうになった声は軽く口元に手をやって止めて]
[私は少女の言葉に、頷きを返して睫毛を伏せる。
無事と…偽りでなくも真実でなき言葉を告げるは躊躇われた故に]
そうですね…二階は無事なようでしたが。
…他の方の様子、見てまいりまする。
[そのまま皆の横をすり抜けて、外の方へと出て行く。
咎められても、遠くには行きませぬからと*微笑を浮かべて*]
まあ、600年も生きてますと、傷は色々負ったりする訳で。
[じー、と見つめる視線に、困ったように苦笑して]
……100年前のとは、関わりないよ。
あれは、治ってなかったら、この姿は取れないし、ね?
[完全に無関係、とは言えないが、それが直接の原因ではないので、軽くこう言って]
……少なくとも、友好的な反応は期待できないかな。
[続く疑問には、一転、静かな口調で返し]
[屋敷へ帰ってくると]
…………広間が広い。
[数刻前、同じようなことをアーベルが考えていたとは知らずに、ぽつり。]
えらく風の通りがよくなっちゃって。何、カチコミ?
[広間にいる面子へ問いかけ。]
……て、一人では……。
[すり抜けるよに出て行くナターリエに声をかけるものの、その歩みを止める事はできず。
はあ、とため息一つ、額に手を当て前髪をぐしゃ、とかき上げて]
……まあ、なんと言うか。
一言で言うと、物騒なお客さんがやってきました、と。
[入れ替わるようにやって来たミリィの問いには、ため息混じりにこう返す]
あ、一人だと…。
[ナターリエに掛けた声は微笑と共に否定されて。
屋敷の中ならまぁ大丈夫かなと、お願いすることにして見送った]
そうなんだ?
でも傷が残ってたりするのなら無理しちゃダメなんだよ?
[そう言って意識の無い白猫と火竜をチラリと見たり]
お話し合いは通じそうにない、よねやっぱり…。
[困惑の表情でそう言って。
戻ってきた気配にそちらを振り向いた]
あ、ミリィさん。
何だか暴走が起きているんだって?
[詳しいことまでは説明できず、とりあえずそんな返事を]
はい、はい、と。
[無理するな、と言われたのは、これで何度目だったか。
そんな事を考えつつ、頷いて]
元々、害意あるものを問答無用で排除するシステムだからね……『話し合う』という概念が存在してないというべきかな?
……その辺りも含めて、さっさと事態を解決しないと。
ドロイドの停止は、中央塔の完成室からしかできないはずだから。
[それもそれで厄介なんだが、と呟きつつ]
……取りあえず、片付けて……お茶、淹れようか。
[このままではいられないし、と思いながら、ごく軽い口調で*こんな提案をしてみたり*]
それじゃ、絶対に無理ね。
そうじゃなくても無理なことが多いんだもの。
[荒事は苦手なのに…と小さく溜息をつきつつ]
中央塔って、今は入れない場所よね。
本当にどうすれば見つかるんだろう…。
[難しい顔になるが、オトフリートの提案を聞いて]
そうね、じゃあ私お片付けする!
[壊れたものの欠片やら何やらも散乱する室内を見てそう答えた。
とりあえず大きなものから除けてゆこうとしゃがんで。
…途中で指や膝を浅く切ったりもしていますが]
そりゃまた、穏やかでないですね。
ここまで来たとなると、逃げ場ってないんじゃないですか?
負傷者とか倒れた人が居るとしたら、拙いですね。
……て言うか、もう手遅れですか。
[部屋にかすかに漂う血の臭いに、はぁとため息。]
これも、機鋼竜の仕業とかなんですか?
―西部エリア・広葉樹の森―
……うっわぁ。
[どうしよう。遠くから聞こえて来た大きな音に眉を寄せる。
まだ随分遠くだし「声」も大きいから逃げるのは簡単だけれど
屋敷まで、戻れるかな?…考えて見るけれど、そこまでは判らない。
ガード…、えっと、ドルド?ドロロ…何だっけ?…まぁいいや。が、
暴走してるから気をつけろって聞いてたのに。…怒られるかなぁ。
…でも、まさかこんなに危ないとは思わなかったんだ]
…アルもいないし。
[あれから、戻って来てない。
やっぱり心配はしてないけど…このままじゃ、ちょっとオレがヤバイ。
アルがいないと、あんなのに襲われたら一発だ。]
―早朝―
[食材が足りなさそうだという認識は彼にもあったわけで、目覚めてすぐに、小川に向かった。]
おお、いるいる♪
[川魚の群れを見つけると、左手を小川の中に浸して…]
パチパチパチッ!
[一瞬、川面にも火花が散り、ぷかぷかと感電したお魚さん達が浮かんでくる]
よし、大漁!
[しっかり持参した籠の中に、数十匹の魚を放り込む。これで夕食はなんとかなるだろうか?]
菜食の方もいるからなあ…帰りに畑にも寄っていくか。
うん…。
そういうことっぽいね。
[ミリィの言葉に頷きを返しながらお掃除を始めて。
途中で小さく何か呟いて指を咥えてたり]
探し物するのも大変になっちゃった。
でも急がないとだめだよね。
―小川→畑―
[虫っぽいのの、残骸に遭遇]
………なんですか、これ……?
[慌てて駆け出す]
―畑→屋敷―
[色々大惨事っぽい]
…………お嬢の、ヒステリー?
[今一番近い「声」は、多分飛んだら逃げられるんだろうけど
…オレがやると疲れるから、やりたくない。それに、上を回ってるらしいのもいるし。
相手が機鋼だからかしらないけれど、魂の声が殆どしないから
集中しないと、大きい声でもすぐに聞こえなくなっちゃう]
……うーん、困った。
[やっぱり、逃げながら帰るしかないのかも?
でも中央部を越えて東に向かえば一番早いだろうけど、
逆に多分一番見付かりやすいんだろうな]
―何だか広くなってる広間―
わっ!
[突然の大声に思わず膝を突きました。ちょっと痛い]
ええと、うん。多分とりあえず。
ユリアンさんも大丈夫?
[まだ惨状は片付ききっていませんけれど]
[ブリジットの言葉にふぅんと頷くと、部屋の片づけを手伝う。その手際は左手一本にもかかわらず、ブリジットよりも幾分よく。
そこへ飛び込んできたユリアンに、どうもと挨拶すると]
ドロイドのカチコミだそうです。
[又聞きゆえ、とってもアバウト。]
…南かな。
[一つ頷いて、迂回ルートを決めた。
北の方が隠れ場所は多い気がするけど、山岳地帯がある。
…雷鳴の影響で、ガードド(判らないから略)がショートすれば良いけど、
もし元気に充電されたら、……絶対一人で太刀打ちなんてむりぽいし。
だったら、見通し良くても流水のエリアの方が絶対いい。
……よね、多分。]
[一生懸命に…でもやっぱりミリィの方が手際よく見えます。
とりあえず座れて休める場所の確保を優先]
ええと、暴走がおきた?
[オトフリートが頷いて先程と同じような話を。
ユリアンが相手ならもう少し詳しく説明がされるだろうか]
…お掃除の道具、探してくる。
[それを聞きながら、今更のようにそう言って*部屋の外へ*]
[ミリィのアバウトな説明に、それでも状況は把握できたようで]
あ、ちゃあ…ほんとに地上まで出て来ちゃったって?
油断してたな、こりゃ…
[一応怪我人の手当やらは済んでいるようだと見て、ためいき]
厨房は無事なんだね。とりあえず、これ置いてくる。
[しっかり抱えていたお魚入りの籠を厨房へと運んでおく]
[片づけが済んだ頃、ああそういえばと言うとキョロキョロと広くなった広間を見ると]
アーベル、どこ行ったか知らない?
[そう、その場に居る面子に*聞くか。*]
[広間に戻るとブリジットとオトフリートが、もう少し詳しい説明をくれた]
とりあえず、無事が確認できてるのは、ここにいる人と、麒麟殿、ダーヴ殿、あとお嬢?
降りて来てない人は出掛けてるのかな。
まあ、二階は無事そうだけど。
[少し、考えこむ]
――うげ。
[うだうだとその場で悩んでいる間に「声」が近付いた。
…こちらを認知しているのか、偶然なのかは判んないけど
この場にいたら、視覚的に見付かるのも時間の問題っぽい。]
…見付からないうちに、行こ。
[こそりと、出来る限り気配を消して。
木々に隠れながら南部に向かって移動開始。]
[ミリィにアーベルのことを問われれば、顔を上げる]
アーベル?いや、知らないけど。
[手当を受けて、ふらりと出て行ったと、誰かが答えたかもしれない]
彼は、どうも…気まぐれだからねえ。
[僅かに、声は沈んで]
とにかく、ちょっと表を見て来る。ああ、この回りだけですから。
いえ、オトさんはお茶飲んで休んでて下さい。ほら、セレスも不安がりますから。
[なんとなく命令口調で言って、表へ向かう]
…南西部を越えてー、南東部に、海があって。…。
あと、何だっけ。
[あまり、覚えてない。
こんなことなら、ちゃんと機鋼界の地図覚えてこればよかった。
まぁ…今更後悔したって、仕方が無いんだけれど。
色々考えながら、さく、と踏み込んで。突然周囲の視界が変わる。
じとっとした暑さに、亜熱帯に入ったのだけは何となく判った。
グルケーとか、変な鳴き声が聞えるし。]
…ここかな?
[昨日、エーリッヒが探してくれた場所。
少しぬかるんだ足元を見て、ぽつりと呟いた。
これは、猫さんじゃ…ドロドロになっても仕方ないなぁ。
…此処の気配は辿らなくても、良いかな。
尤も、今機鋼の気配なんて辿ったって、ガードなんとかしか
捉えられない気がするけれど。]
―屋敷の外―
[ドロイドの残骸を眺めていると、少し離れた場所にマテウスの踏みつぶした小型ドロイドを見つける]
ん、これなら…
[両手に挟むようにドロイドを乗せ、左手から右手へ雷撃の力を流す。ビ、と一瞬だけ、ドロイドのモノアイが光った]
…防衛…レベル…2に…移行?
[首を傾げる]
なんだそれ?
[翠樹の少女に捜されているとは知る由も無く]
[当の彼はと言えば、]
……、
[大地に仰向けに寝そべっていた。]
[大小の鋼の残骸が転がっているを見るに]
[幾度か戦いを交えた後なのかも知れず]
−南部:火山帯−
[彼方に見ゆるは今は眠れる火の山]
[その割には周囲の気温は些か高い]
[機鋼竜の目覚めの余波か][他の要因か]
くあ…。
[見張り兼窓ふさぎ中に寝てたなんてことは無い。
絶対にうとうとなんてしてない!
あくびをひとつして、ぷるぷるっと顔を振った。]
ポムッ!!
[ショートを起こして、ついでに小爆発したドロイドの小さな爆風を受ける]
けほけほ……!
[怪我はしなかったが、顔は煤まみれ、前髪少し焦げたかも]
……やっぱり、場所から「声」を聞くのは、まだ無理だよなぁ。
[数日間、体力の頃合いを見計らって何度か試してみたけれど
やはり、思うだけではそう簡単に行かないらしい。小さく溜息を零す。
元々、誰かの魂の声を聞く事、ならば慣れているけれど――
そもそも入り口があるかどうかも、感知できるかも判らない事に
弱り気味な状態で力を捻出するのは、中々難しい。]
……やっぱり誰かの「声」、聞いた方が早いかな。
[”共犯者”?だっけ?みたいなのが本当にいるんなら大変だし。
慣れない事するよりは、他の人にそっちは任せて。
――そういう人が居るかどうかだけでも、調べたほうが、良いのかな]
…適材適所?
[何か違うような、でもあってるような。]
─広間─
[取りあえず、広間を片付けたり、事情を説明したり、と動き回ってから、お茶を淹れて一息]
……なんでそこまできつく言い切りますかと。
[ユリアンの口調に苦笑しつつ、見送って。
従魔はどこか、機嫌を損ねている様子]
はふ。
[鼻の頭に煤残ってるとか、前髪ちょっと縮れてるとか、そこまでは気付かない]
ここら一帯に結界とかは無理だよねえ。せめて警戒くらいは、か。
[ぐるりと辺りを見渡すと、今度は両手を合わせて、手のひらの間に小さな稲光に似た雷気の塊を幾つか産み出す]
行け!
[広げた手から放たれた光は、忽ち辺りへと散っていった]
ま、気休め程度かもだけどー。
[それでも機鋼の力で動くドロイドなら雷撃に反応くらいはするだろうと期待]
―自室―
[体に纏うようにシーツの中で包まり、夢を見ていただろうか?]
[最初に届いたのは不愉快な音。]
「みー。」
[ついで届くのは、爆発音と叫び声。どちらが先だったかはわからない。]
……っ!?
[一気に覚醒する。ベッドから跳ね起き、カーテンを荒っぽく開ける。]
[マテウスが右の手を獣の手に変えて、見慣れぬ物体を組み伏せるのが見えた。]
ほぉ……来ましたか。
[こそこそと、ゆっくり熱帯雨林の中を隠れるようにすり抜けていく。
途中で何度か見付かりそうになったけれど、何とか、逃げた。
森を、抜けて。 そこまでは良かったんだけれど。]
――うわ。
[忘れてた。南部――火山地帯。
…機鋼…との相性は、そこまで良い筈ではなかったと思うけど。
ただ。見晴らし、最高。コレは隠れるのは無理。
どうすれば、良いんだろう? …少しだけ、気配を探る。]
[ちろり、唇をぬらすように舐め、目を細める。]
アレは……熊かな?
「いかねーのか?」
[いつの間にか起き出し、カーテンにしがみ付いているクラウドに声を掛けられ。]
こんな格好では行けないしね。それに、多分大丈夫。
ふーん……あんなのがいるんだ……。
[冷静ながらも何処か楽しげな口調で呟いた其の時。]
[少女の声と、疾る何かと。]
ん、終わったね。
[そして、再びカーテンを閉めた。]
[むくり、]
[起き上がり、両の手を地に突く]
[その奥底に眠れるちから]
[触れようとするかの如く]
[けれど、]
……、
駄目、か。
[生体から直接エネルギーを奪ったり]
[鋼を取り込んだりするようには行かず]
[また、寝転がり直した。]
ん?あれ?
いや、爆発音がしたから…。
…顔、汚れてる。
[ユリアンを見つけ、近寄る。
前足で鼻の頭を擦ろうとしたが、四足で動いている為自分の手の平のほうが汚れていることに気がついて、自分の肉球を見つめた。]
――…?
[近くに機鋼の気配は、一つだけ。する。
でもこの「声」は、あの変なロボットじゃなくて。
きょとりと周囲を見回すと、何だか沢山のガラクタ?の中に
白色のシャツが、一つだけ転がっているのが目立って見えた。
確かめるように、そちらへ恐る恐る、近寄って。]
…アーベル?
[寝転がる青年に、ぽつりと一言。]
[爆発音の様子を見に行こうかと思ったものの、ぴたりとくっついた従魔のためにそれも出来ず。
ぽむぽむ、と宥めながら、紅茶のカップを傾けるのみ]
しかし、ここまで来られるとなると……。
[防衛手段を講じるようか、と。
独りごちる異眸は、険しくて]
そういえば、お嬢…リディを助けてくれたんですよね。
ありがとうございます。
[肉球を見つめる様子に笑みを浮かべながら、一礼]
んー。
[重たげに振られる手を、真似してひらり。
こっちの手は、アーベルよりも軽めに揺れた。]
…どうしたの?ねむいの?しんどいの?
[ちらりと周囲を見回したら、ガラクタ?だと思ってたのが
全部あのロボットの倒れたものっぽいのに気付いて、眉を寄せる。
もしかして、アーベルが全部壊したのかなぁ。]
疲れた?怪我してない?大丈夫?
[質問、しすぎかもしれない。]
襲われてないのか、よかった。
…助けた、っけ?
[思い出すが、助けた覚えというより助けられた覚えのほうが。
一礼されて、恥ずかしそうに頭を掻いた。]
[果樹園にはたわわに果物が実る。
ブドウもオレンジも林檎もメロンも全部いっしょくたに実りをつけているものだからどうしようもないが、ハウスでの促成栽培を一ヶ所でやっていると思えばこんなものなのだろうかとも思う]
……いーちーごーいーちーごー……っと。
[苺の植わっている一角を植物たちにたずねながら探し、見つければ、その丸々と大きく紅い実と甘酸っぱい香りに満足そうに微笑み]
[幾重にも連ねられる質問]
[緩く瞬いて]
……眠く、はない。
しんどい。は、わからない。
疲れて……も、無いと思う。
怪我。
[止まった。]
[軽傷だが][無くはない]
…………大丈夫。
[寝転がっていた為に回復したか][身を起こす]
[身支度を手早く整え、部屋を出る。]
[漂う埃とそれに混じる微かな血の匂いに少しだけ顔を歪めながら広間を覗き込み。]
……風通しが良くなり過ぎちゃってるわね。
「そういう問題じゃねーって。」
[血の匂いにそわそわしながら後ろからついてきたクラウドが、思わず突っ込んでしまったとか。]
―→広間―
あ、雑巾発見。
[脱衣場の隅でようやくそれを見つけました。
根本的に探す場所が間違っていたかも]
とりあえず、これだけ持ってくかな。
[二枚ほど手にして広間へと戻った]
あの場に怪我人もいたみたいですし、一人ではとても無事に済まなかったと思いますよ?
[互いに、であっても助けたのには変わりないと、笑って]
戻りましょうか、あなたが駆けつけてくるようじゃ、オトさんやブリジットが心配してるかも。
おや。
[入ってきた気配に気づいて、入り口を見やる]
風通し、確かに良好に過ぎますか、これ。
[聞こえた言葉に、くすり、と笑いながら返す。
……ちなみに、時空竜にくっついた従魔はややむくれた様子でてちぺちとしていたりする]
大丈夫ならよかった。
[起き上がったのをみて、少しだけホッとした。
怪我、で言葉が止まったのが少し気になるけど、
……大丈夫なら、大丈夫かな。
痛いなら、痛みを取るだけでも出来るけど――
でも、機鋼には、凄く効き難いから。]
…?どうして、此処にいたのさ。
迷子? 戻れなくなった?
[相手の顔を覗き込むようにして、ふと、気付いて首を傾げる。
自分と一緒にしては悪い気がするけれど、
ちゃんと倒せるんなら、迷わない限り、屋敷にもどれる気がするし]
[まさか、その屋敷から出てきたとは思わないけど]
―広間―
< 猫が目をさましたのは、さて、一体何が原因だったんでしょう。ただ単にさわがしかったのかもしれません。多分、そうです。
よくわかりませんけれど、あおい目はうすく開かれて、猫は起き上がろうとしました。しかし、頭をあげようとして、だるくてくったり、再びソファに落ちてしまいます。
困ったなぁ。
でも、ここが広間だと、猫は気付いていないようです。 >
―広間の近く―
[戻る途中、聞こえてきた爆発音にビックリ。
でも色々危険だと聞いたので、扉の前から恐る恐るそちらの様子を窺っていた]
……、ドロイド。
他にも。
居るみたい、だった。から。
[上半身だけを起こした格好]
[近づいてきた顔]
……。
[手を伸ばした。]
[腕を掴んで、引こうと]
ああ、そうだ、魚獲ってきたんです。今夜はあれでムニエルでも…て、ええと、その姿だと生の方が美味しかったり?
[熊の横を歩きながら、少々失礼かもしれない質問]
< にゃあ。という声に、猫は、にゃあ、となきました。
とくべつ、なんの意味もありません。
起き上がろうにも、つかれちゃって、起き上がれないから、なさけないなぁ、と思ったりしたのかもしれません。 >
[そういえばかごも何もないことに摘もうとしてから気付く]
…あー……どうしようかな…。
[さて困った、と首をかしげるとちょいちょいと自分をつつく何か。
視線をやれば、それはアケビの蔓。
アケビまで植わっていることに驚いている間に目の前で蔓は絡み合い、手籠になった。
彼(アケビ)は使うといい、と手の中に籠をくれた]
…いいの?ありがと。
[お礼に、その蔓を撫でれば陽の光の力は彼の栄養になっただろう]
ん。
どっちの姿でも味覚が変わるわけじゃないんでどっちでも旨いと感じるぞ。
あぁ、でもこっちの姿だと、骨まで食べられるからやっぱり味違うかもしれんなぁ。
でも箸が持てないんだよな…。
[四足でのしのしやりながら、上を向いて考えつつ答える。
失礼でもなんでもない様子。]
[従魔の鳴き真似に返る声にそちらを見やり]
お目覚めかな?
「……へいき?」
[従魔の呼びかける声は、心配そうな響きを帯びて]
ドロイド。
[一瞬、何か判らなくて瞬いた。
…あーガードなんとかの事か。そっか、ドロイドか。]
うん。他にも、たくさん居るよ。
西の方からぐるっとここまで廻ってきたけど、
まだいくつか、ウロウロしてたし。……退治してたの?
[「いるみたい」なのは合ってるけど。
でも、そしたら屋敷に戻る…とは違うのかな。あれ?
全部倒すにも、すっごく大変そうだし。
やっぱり、よく判らなくて首を傾げる。難しい。
と、伸ばされた腕に気付いて、きょとんと瞬く。
何だろう、と考えているうちに、掴まった。]
…お?
……喧嘩と言えば、喧嘩ですか。
かなり、命がけだったようですが。
[首を傾げるユーディットに気づけば、掠めるのは苦笑か]
昨夜話したドロイドが、ご挨拶参りにいらしたようで。
< 平気、ではあるんですけれど。
疲れて、起き上がるのも大変です。
それでも、にゃあ。一声、ないて、しっぽをぱた、っとふってみました。
――つかれました。 >
[広間をてこてこ横断してひょいっと中をのぞきこみ]
厨房は無事みたいですけど。
広間を何とかしないとホコリが入ってしまいそうです。
とりあえず応急で塞いでおきましょうか。
へえ、そうなんだ。
骨まで食べると確かに美味しそうですね。
箸って、そんなに使うかな?フォークはどうです?
[楽しげに話しながら、屋敷に到着]
オトさん、大人しくしてましたー?
[第一声がこれ]
ん。そう。
[相槌とも肯定ともつかない返事]
[引き寄せて][抱きとめたところで]
[昨晩の会話を思い出したらしい]
[一時、停止。]
…他人事みたいに言ってるー。
[ユーディットに説明するオトフリートに思わずそんな声を投げ]
エルザさんもユーディットさんも大丈夫だったのね。
良かった。
[にっこりと笑いながら手を振った。雑巾握ったまま、ひらひら]
[ぱたり、と振られた白の尻尾。
従魔はきゅ、と眉を寄せると時空竜をぺちり、としてからそちらに駆け寄る]
「無理するの、だめ。
時空竜みたいに、怒られるよ?」
[労わるように撫でつつ、従魔はそんな言葉を投げ]
……セレス、あのな……。
[それはどういう、と問おうとした矢先の、ユリアンの一言]
君ら一体、俺を何だと思ってますか!
フォークなぁ…。
ん、ただいまー。
[ユリアンに続いて屋敷に着くが、勿論入り口からは入れない。
身をかがめて、鼻先だけ扉から入れて挨拶。]
わざわざ中央から出張ってくるなんて礼儀正しい方ですね。
偶然でしょうか、誰かの指示でしょうか。
毎日来られると少し困りますね。
[言いながら壁の穴を氷でふさいでいく。部屋の気温がぐっと下がったのが感じられるかもしれない。]
―――陽の光の祝福を。
[実を分けてくれた苺と、蔓の籠をくれたアケビにささやかだが恵みの光を。
様々な植物と会話していたら結構な戦利品の量になっただろうか。
苺を一粒かじれば甘酸っぱい旨味に頬をほころばせ、そして屋敷に戻れば]
…あらま。
[カラクリによるお礼参りのあとの惨状]
< 無理したつもりも、ないんだけどなぁ。
猫はそう思って、無理はせずににゃあ、となきました。時空竜といっしょにされるくらいな、無理はしてません。……なんてね。
なんだか、必死の反応がおもしろくて、猫はたのしくて、にゃあとなきました。 >
わたしは屋敷にいませんでしたから・・・。
[ひょいっと横から雑巾をとって]
掃除でしたら、わたしがやりますのでブリジット様は休んでらしてください。
[オトフリートへと手をひらりと振り、そのままセレスの頭を一撫で。]
うん、見事ね。
建物全体を壊されなくってよかった……。
[猫の鳴き声、「アレ……?こんな子いたっけ?」と首を傾げて。何時だか広間で見かけた青年とはまだ気づいていない。]
?そっかー?
[返って来た答えに、首を傾げながらもへらりと笑って。
そのまま、すぽんと腕の中に納まった。収まったまま、思わずきょとん。
もしかして、と漸く何がしたいのか思い当たった。]
[でも、それは困るなぁ。疲れるし、メーアに怒られるし。
でも、メーアが昨日色々言ってたけど、アーベル忘れちゃったのかなぁ。
でも、止まったから…、覚えてる?それとも思い出した?
ぐるぐる考えながら、でも如何すれば良いのか判んなくて、
へらりと見上げてみる。]
勿論、他人事とは思ってないけどね。
大騒ぎしても、状況は改善されない訳ですし。
[ブリジットの言葉に、ふう、と一つ息を吐き]
まあ、礼儀の基準は突っ込みどころ満載ですが。
偶然か指示か……どちらにしても、面倒に変わりはないし。
[ユーディットには、肩を竦めてこんな言葉を返して]
えっ?
あ、ちゃんとお手伝いするよ?
[ユーディットにあっさり雑巾を持っていかれ、ちょっとビックリ。
確かに手は既に何箇所か傷ついてたりしますけれど]
猫ちゃん、起きたの!
大丈夫?
[まだその呼び方ですか]
単独行動と無理の好きなおとーさん。
[時空竜の言葉に、にっこり笑って答える]
ねー?
[と、セレスに同意を求めてみたりもして]
次もあることを考えて何か備えをしておくべきなのでしょうか。
警戒網でもはっておくといいかもしれませんね。
そういうことがお得意な方もいくらか居そうですし。
わたしもできなくはないのですが・・・。
[少し歯切れ悪く広間を見渡しながら呟く]
……。
[暫く思考]
[手は動いたけれど、]
[動物相手の時のように][髪を梳くに留まった]
[それでも、感触が気に入ったのか、暫く触れていたが。]
[片側の青は茫と周囲を見る]
……、此処も。
何か。
動いている、……気がする。
奥底。
大きなちからとは、少し違う。
[厳密とは影輝の精との会話の続き]
[精神の竜には意味不明な話だろう]
[雑巾を手にやってきたブリジットに微笑み。]
えぇ、お蔭様で。
こちらは高みの見物決め込んでたし。
しっかし……面倒くさそうな相手よね。
あんなのがまだ、うようよいるのかしら?
色々とお疲れのようですし。
無理はいけませんよ。
掃除をすませたら、夕食作りますからのんびり待っていてください。
[にこりと笑っててきぱきとお掃除をはじめる]
[動きを停めた鋼の固まりが目に入る]
ん、……戻ろう。
多分。
殆ど、収まったはず。
[とりあえずは。]
[そう一言付け足して][腕の力を緩める]
[楽しげな響きに気づいたか、従魔はにこりと笑ってこくこく頷き。
エルザにも撫でられ、またちょっとご機嫌に。
それでも、ユリアンの言葉の最後の部分にはちょっと首を傾げたやも]
「……おとーさん?」
[概念ないようです]
……建物壊されたら、さすがに大事でしたか。
直せるにしても、今の状況じゃ思うようには修復できないでしょうし。
[当の時空竜は、エルザの言葉にため息混じりの返事を返し]
……誰が、おとーさんですかと。
[ユリアンへの突っ込みどころは、やっぱりそこらしい]
< たしかに起きたけど、起きあがれて いません。
影輝の精霊の少女に、猫はまともに こたえられませんでした。 >
起きたよ
< にゃあ。
としか聞こえないんですけど、いちおう、こたえました。 >
[片付けにある程度キリが見えた頃、こっそりと屋敷を抜け出して、南部・火山帯へ。
するとそこには、なんか抱き合っているアーベルとイレーネ。]
……何してるの?
[呆れ目で声を掛ける。]
警戒網か……。
[ユーディットの言葉に、やや、思案して]
護法天陣なら……それなりのガードにもなるかな。
それに、あれならここを離れていても異変を察知できる。
[右腕の無限鎖を撫でつつ、ぽつりと呟いて]
それはそうかもだけど…
[オトフリートの言葉には反論思いつかず]
うん、本当に良かった。
あんまりいないといいんだけれどね…。
[エルザには首を傾げながら。
どのくらいいそうかは想像もつかない]
私は疲れてないよ?
雑巾探しに行っただけだもの。
[ユーディットにはそう答えて。
でもとりあえず。
どう見ても自分は邪魔になりそうなので大人しく端っこに]
俺、どうせ中に入れないから外で見張りするよ。
寝ずの番はしたほうが良くないか?
あぁ、なんだっけ、結界?とかあればいいのか?
[ユーディットの言葉を聞いて、相変わらず鼻面を扉から突っ込んで話す。]
―果樹園―
[外へ、と言えどもまた襲撃あらば危険と、あまり遠くへは行けず。
私は畑を抜け、果樹園へ徒歩を進めた。
部屋を出る時に言い残してきたが如く、誰か怪我をしてはいないか探しながら]
……ふぅ。
何方もおらぬは、無事であろうかの…?
[こちら側には血の匂いもなく、私は少し気が浮上しようか]
[……きょと。]
[声の発された先、][翠樹の少女の姿]
何。
[首を傾げた。]
[食事未遂][とは言えるはずもなく]
戻るところだった。
[ユーディットの警戒網という言葉を聞くと、少し考えて]
一応気休め程度のものは飛ばしてみましたけど、どこまで使えるかは謎ですねえ。
ちゃんとした探査の能力のある方がいたりすると助かるんですけど。
[時空竜の突っ込みには、相変わらずにこにこと]
だって、少なくともセレスにとっては、殆ど育て親みたいなものじゃないですか。
その仔が、あなたを見倣っても大丈夫なように、育ててあげてくださいねー?
─昨夜・広間─
[心配げにこちらを見るマテウスには「大丈夫大丈夫」と笑って見せて。交わされる会話には料理を食べながら耳を傾けた]
[オトフリートが語ったガード・ドロイドの話。行動するなら2人以上が良いのでは、と言う話。属性の相性で組んだらどうか、と言う話]
んだなー、マテウスとは離れた方が良さそうだ。
打ち消しあって上手く効果が発揮出来んかもしれん。
[途中いくつか引っかかるような言葉が耳に入ったが、それは頭の隅に刻み込んで、今は何も言わない]
疲れてるっつーか、うん。
ただ単に力使いすぎただけだからなぁ。
自分が飛ぶ分には大した消費はしないんだが、昨日と今日は普段やらない使い方したし。
[ユリアンの言葉(>>424)を聞けば、休めば良いし、とか言いながらそう返して]
[ミリィがユーディットに動かぬ右腕を見せる様子を何気なく眺め。彼女がアーベルに対して行った行動に関しては知る由も無いが、彼女から機鋼の力を持つ者についての情報が欲しいと言われた時のことを思い出す。ここは機鋼の世界。彼女が探す人物について、彼女はここで何かを得たのだろうか。ユーディットに鏡を見せられ、視線を逸らすその表情は仕事の時の彼女のように見えた]
[取り分けた自分の分の料理をゆっくりと消費し、ちらほらと人が居なくなる頃に自分も部屋へと戻って行った]
─現在・自室─
[目を開けたらこんな時間だったとか。爆睡にも程があるくらい寝ていたようだ。昨日の疲労を考えれば無理も無いか。しかしその爆睡のお陰か疲労は回復したようで。すっきりしたような感じである]
[簡単に顔を洗って広間へと向かう。風通しが良くなったらしいその様子にぼりぼりと頭を掻いていた手が止まった]
……どこぞのマフィアがまた……。
いやいやいや、ここは俺の事務所じゃなかった。
何だこの惨状は。
[大騒ぎがあったにも関わらず、気付くことなく爆睡していたらしい]
─自室→広間へ─
< こころみたけど、起きられません。
まったく、おっくうです。
いちど使った力のせいで(なんと、今までほえほえと生きてきた中で、こんな危険ははじめてだったんですよ)、左の前あしの水の魔法は、少し気配を強くしたのを、感じるひとは、感じるでしょうか。 >
それに私はまだ無理して無いよー。
[周囲の会話の流れ的にも。
そう続けた時に見ていたのはオトフリートの方だったり]
ん…目は覚めたけどまだ辛そう?
[白猫の様子を見れば傍に行って軽く撫でようと。干渉にならない程度に僅か力を送りながら]
拠点がなくなると色々と不便ですし、今の状況だと次を見つけるのも難しそう・・・。
できることならやって頂きたいところです。
でも、あまりオトフリート様に無理をさせると怒られてしまうでしょうか?
[くすくす笑ってユリアンへと視線をうつし]
[アーベルの手が、髪の毛に触れる。
…少しびっくりしたけど、でも体力取られることは無いから、
まぁいいか。……まぁ、メーアが、少しだけ怒ってるけど。
と、突然の言葉に、瞬いた。何の話だろ?]
ここの下なら、多分。あれ。
火炎の属を模した休火山だから、熱地殻の活動じゃない、かな?
全部受け売りだけど。 …「此処も」?
[「大きな力」は何か判らないけど。アーベルの話に答えを返しながら
地面を見つめつつ緩んだ腕に気付いて起き上がろうとして]
あー?えっと、おねーさん。
[おはようございます、とぺこり頭を下げる。
挨拶は、大事。]
「無理、よくないのー」
[頑張って起きようとしてぱたり、となったエーリッヒの様子に、従魔、むーとしながら頭を撫でようと]
まあ、確かに、セレスにとっての俺は……そういうもの、と言えなくはないが。
……なんでそう、楽しげに言うかなあ、君は。
[ユリアンに向ける目は、ちょっと、ジト目になったかも知れない]
[ユーディットの視線を受けると、首を傾げる]
オトさんの無理は、オトさんの責任ですよ。
あなたを叱るなんてとんでもない。
[真顔だ]
夜も番は必要かもしれませんね。
ドロイドにあまり昼夜の概念はなさそうですし・・・。
でも睡眠が必要な方は無理なさらない方がいいと思うんです。
寝不足でドロイドにやられてしまいました、はあまり愉快ではないですから。
[無理、という単語に絡んで向けられる視線。
はあ……と。思わずため息が口をついた]
……言われるほどの無理はしてないんですが、俺だって。
[先ほどの、呪印の疼きを見た相手には、恐らく説得力皆無だが]
それに、他にまともな居住が確保できる場所はないんだし。
護法天陣の展開は、やっておく。
……その方が、俺も色々と、安心できるから。
[時空竜に楽しげと言われて、初めて気付いたというように、目をしばたかせる]
……………ああ、多分、なんだか思い出すからでしょう。
[何を、とは言わずに、そう言って笑った]
おはようございます。ハインリヒ様。
ガード・ドロイドが挨拶に来られたみたいですよ。
機鋼竜の名代ってところでしょうか?
だいぶ物騒な方であるようですね。
[ぺこりとお辞儀をして言葉を紡ぐ。]
……でしょうね。
それに、この程度で済んだとしても、毎日これじゃぁお掃除も大変だし。
[ユーディットがそそくさと片付けていくのを流石と思いながら。]
警戒網かぁ……。
ここに来る前に迎撃出来れば、楽っちゃ楽かも知れないけど……。
一匹見たら百匹いると思え?
[照明にぶら下がって羽を休めていたクラウドが思わず羽をパタパタして左右に振ったとか。]
でも、できることは分散してやった方が効率が良いかもしれませんね。
あまり1人に頼るといなくなってしまった時に困ってしまいますから。
[さらりと]
< 影輝の精霊に撫でられて、猫は嬉しそうにちょっと喉をならしました。少し力がはいってくるのが、ここちよいのです。
首をかしげるのに、なんだかわからなくって、にゃあ。猫も首をかしげました。
それから、子どもが、よくないというので、もう一度にゃあ、となきました。
なでられて、無理はしないっていったみたい。 >
[何だか前と違う感触を白猫から感じた気がして。
どうしてかなぁとそのまま撫でていたが、ハインリヒの言葉にそちらを振り返って]
こんばんは。
…マフィアって、荒事の人達だよね?
ハインリヒさんの所、そういう人もくるの…?
[向けた視線がちょっと今までと違ったかもしれない]
ん、そうだなー。
屋敷にしても、入り口側と裏側と別れたほうがいいんかな?とも思うんだが…
屋根の上とか?
[ぐるりと鼻先をユリアンに向けて頷く。
オトフリートの無理話については自分も昼間に言った為、クチを挟まないことに。]
ここも精霊界のひとつ。精霊の方に少し頑張ってもらうのがベターな気はします。
他の方は何か起こった時のために温存しておく、と。
わたしも睡眠がそう必要なわけでもありませんけどね。
夕食のリクエストは何かありますか?
[掃除を一通り終わらせ、厨房へと入る前に広間に居る人に問いかけ]
ガード・ドロイドが?
随分と律儀だな、機鋼竜ってぇ奴は。
[止まっていた手がまたぼり、と頭を掻いた]
[結界やら見張りやらの話を聞けば]
朝も昼も夜もわざわざ挨拶に来る可能性があんのか。
俺起きたばっかだから見張りしても良いぜー?
[実際寝起きで睡魔なぞ全く無い]
…目覚め、始めてるの?
[疑問系への答えなんて持ってないから、こっちも問い返し。
立ち上がったアーベルの腕の中から、ぴょい、と飛び降りる。
元々、休火山なだけだから――目覚めたっておかしくないけれど。
歩き出す青年の後ろを、早足で追いかける。
…相変わらず、急がないとアーベルには追いつけない。]
毎日押しかけてくるだけのストックが向こうにあるかもわかりませんが。
そうなったら、ちょっとやりきれないですかね。
[エルザの言葉に、一つ頷いて]
早めに、総合的に、何とかしないと、ってとこですか。
[そのための手段、そのとっかかりも今はない訳だが]
……思い出すって、何を?
[笑うユリアンの様子には、憮然として問いつつ……何だか、嫌な予感もしていたかも]
一匹みたら百匹?
じゃあ3体出たから300体来るの!?
[エルザの言葉をそのままに受け止めてみたり]
うん、私も寝ないでいようとすればできる…かな?
[人間で言う眠りとは確かに違いますし]
< みんなから撫でられて、猫、にゃあ。
うれしげに、なきました。
――みんなに感謝は、してるみたいですね。
ブリジットにちょっといやされて、みんなに撫でられて、猫がちゃんと起き上がって、すわりなおせるのは、もうあと少し、*たってからかしら* >
ん、ああ。
仕事柄恨み買うことも多くてな。
お得意さんであり、目の仇だ。
[さらりとブリジットに返答し。向けられた視線には特に反応するでもなく]
[遠巻きに見える屋敷にどうしようかねぇ、と小さく呟いたのはちょうど先ほどのリンゴの新芽の傍ら。
館のほうから感じる闇の竜の気配の不機嫌そうなかんじに困ったように籠を抱ながら髪に手をやれば、向こうからやってくる清浄な気配に瞳をきょとんとさせて]
…?
[おや、と首をひねり、そしてその姿が見つかったなら手をひらひらと振って自分の存在を示してみようか]
[眠りが必要ない……といえば、恐らく自分がその筆頭。
わかっていても言わなかったのは、ここまでの話の流れのせい]
『……それに……』
[先ほどのドロイドとの戦いで、呪印が痛んだ事を思えば、やはりそれは無理となってしまうのだから]
[南東部の海岸地帯は通らず]
(波打ち際で転んだ記憶があるからか)
[中央部の外周通路を歩んで]
[ショートカットして東部へ向かう]
[問い返す時空竜に、思い出を辿る顔で]
例えば、雷撃王の前から逃げ出そうとして、おもいっきりすっころびそうになった可愛らしい仔竜さんのこと、とか。
怪我をさせてしまっては、命竜王殿や影竜王殿にも申し訳がたたないと、慌てて僕が走りましたっけ。
あの頃は素直なお子だったのに、お嬢より大分遅い反抗期ですかねえ。
[聞いたあなたが悪いんですよ?と目が笑っていたかもしれない]
[疲れを感じた私は、しばしの休息を得ようと良き場所を探す。
手を振る人影に気付けば、まずは無事を確かめんと近づこうか]
フェル…ヘルガ殿、そなた御無事であったか…?
[柔らかな地面のある方へと近づけば、小さな土の盛り上がりがあり――そこには昨日までなかった小さな双葉]
……?
此処は…私が種を植えたはずの…?
[不可思議に思い、私は膝を着いて双葉に指先を伸ばす。
仄かな…陽の温もりに、不意に頬へと触れた手を思い出した]
ん?3体?どっか他所でも?
[ブリジットの言葉に軽く首を傾げ。]
あれって……警備用にあちこち置かれてるんだっけ?
ここが、どの程度の広さかわからないし、どの程度警備に重点を置いてるのかもわからないけど……。
数を少なく見積もるよりは多く見積もっていた方が、ね。こういう時は。
スイーツは、オレンジでスフレを作る予定です。
あと焼き菓子が苦手な方が居るみたいですのでババロアでも作ってみようかと。
あとは大豆のグラタンと大根のステーキです。
[肉が無理な方が多いので気を使っているようだ]
大変なお仕事なのね…。
[サラリと返されれば感心したようにもそう言って。
頼っていい人もう一人発見とか、昨日のエルザの話をちょっと思い出していたんです]
[中央部の外周通路を通ろうとするアーベルに、一瞬悩む。
…でも、アーベルはアレだけガード…、えっとドロイド。覚えた。
を、倒せるんだから、多分大丈夫…だよね。…足手まといだけど。
一つ頷いて、その数歩後をついていく。
一応、気配が近付いたら直ぐにわかるように、周囲だけ張り巡らせて]
―屋敷二階・時竜の部屋―
[喧騒を遠くに聞くも、目覚めることはなく、
癒しの夢の中を、浅くまどろむ。
生命の子が巡らせた流れは廻り、
奥底からゆっくりと燃えあがるように満たされ、一部は淀みから灰のようにこぼれ落ちる。]
…ナターリエ……
[こぼれた名は、どちらの女のものだろう。
その身を救った慈悲深き聖獣か、
その身を害した闇へ堕つ魔女か…。]
[広間に居る者達を見回して。そういや挨拶がまだだった、とぴらぴら手を振る。それから声と姿を一致させていき、一人足りないような感覚に陥る]
あれ、マテウスは?
[声はすれど姿が見えず。そんな感じ。しばらく周りを見て、ようやく鼻先だけ部屋の中に向けているもけもけの存在に気付いた]
おお!?
何かすげー姿になってんな、マテウス。
……やっぱりその話ですかと。
[思いっきり、感じたのは頭痛だったとか。
生まれて間もない、仔竜の頃の出来事。
楽しげに語る雷精と、初めて会った時の事、とも言うか]
どうせ、俺は永遠の反抗期、と皇竜にも言われてますんで。
[憮然としつつ、返せたのはこんな言葉]
はい。お魚がまたあるんですね。
いつもありがとうございます。
それでは、少し待っていてください。
[ぺこりと頭を下げて厨房へと姿を消す*]
[ユリアンの話にはちょっと興味津々。
エルザの言葉には軽く首を傾げながら]
あれ、数間違えたかな?
どうだったっけ、オトフリートさん?
[振り向いた視線の先の人の様子に逆の方向へ首を傾げた]
やぁ、ナタリェ。
フェルのほうが呼びやすいなら、それでいーよ?
[振っていた手はすいと下ろし、イチゴのかけらは口の中に。
もぐりと嚥下しながら]
あー…無事も何も、さっきまでずっとむこう[といって果樹園の中を指差し]にいたからさ。
ずーっと今日は一日植物とお話してましたのことよ。
あんたも食べる?果物。いいのわけてもらったんだ。
[ぷちりと、丸々太ったマスカットの一粒を口にほうりこみながら]
ん?ああ、植えたのはやっぱりあんただったか。
はやく大きくなりたいってうずうずしてたから、起こしてやったんだよ、そのこ。
[もうひとつ口にマスカットを放り込んで双葉を指差す]
[喧騒は過ぎ去り、それなりにあたりが落ち着きを取り戻す頃、ようやくぼんやり目を開ける。]
…おなかすいた。
[やっぱりそれか。]
永遠の…
[時空竜の言葉に、ぷふふっ!と、噴き出して]
ぷくく…く!さ、さすが皇竜殿…言い得て妙…て、このことか…
[くすくすくすくす…笑いが止まらない様子]
[ブリジットの問いに、そちらを見やり]
ん……はっきりと確認したのは、三……いや、四、かな?
若竜がでくわしたらしいの、ここを襲ったのと……草原にもう一体。
後は、俺が海岸で一体倒して。
……まあ、まだまだいそうな気がしますが。
[地下で量産されている可能性もなきにしも非ず、な訳で]
[東部へと出る][広がる空は闇]
[吹き抜ける風][揺れる緑の原]
――……………?
[足を止めて、天を仰いだ。]
[視界の端]
[星とは異なる散る光を見た気がして]
[雷撃の精が放った稲光とは知らねど]
大変だけど一番性に合ってる仕事なんでな。
一回こけて、命拾いしてっから、引き際も分かってるし。
[言いながら腹部に手を当てるか。傍から見れば腹が減ったかと思わせるような仕草]
[実際はそんなことではなく、ただ過去を思い出しているだけで]
……何を面白がってますか、と。
[笑うユリアンの様子に、翠と紫の異眸、半眼になったやも]
仕方ないでしょうに、真面目に存在が永遠なんだから。
[でも、そういう問題じゃない、きっと]
ん。おー。
結構不便だなーこの屋敷の扉は小さい。
永遠の反抗期…なるほどな…。
[マテウスには爪のついた黒い手をぶんぶん振り。
オトフリートの言葉には、なんとなく納得してしまった←失礼]
…もっと多かった。じゃあ400体?
[ちょっと声が震えてる。まだまだいそうとか言われたのでそう繋がってしまったらしい]
天職っていう奴なのね!
…おなかすいたの?
[案の定、ハインリヒの仕草は勘違いしました。
だって直前に食事の話題出てましたし]
[真面目に存在が永遠、という言葉に、ますますツボに嵌ったようで]
くは…は…ち、ちょっと外、見てきま、す!
[堪え切れずに広間を出る。けれど、まだ完全には直っていない壁の向こうから、爆笑する声は聞こえただろう]
[通路を抜けて。さく、と草を踏む足音に、少しだけホッとした。
アーベルが居たからだけど、……何とかここまで戻ってこれた。
あのままだったら、もうちょっと時間掛かったかもしれない。]
…?どしたの?
[上を見るアーベルに、不思議そうに首を傾げる。
丁度下を向いてて、何も見えなかったからよく判らない。
後ろをついてくる、ミリィにも視線を向ける。
――何だろう、何か、言いたげな感じだけれど。
凄く、不安。]
…その大きさだとマテウスさんも更にいっぱい食べるの?
[厨房の方へとちらりと視線を投げて。
料理どれだけ作ることになるんだろうと思った。
お手伝いした方がいいかなとか。
きっともっと大変なことになりますけれど]
……いや、納得しなくていいですから。
[マテウスを振り返りつつ、ぽそりと呟いて。
震える声を上げるブリジットの様子に、一つ、息を吐く]
正確な数は、わからんけどね。
まあ、安易に警戒を緩めるのは危険、って事で、それぞれ警戒するしかないでしょ、今は。
[挨拶するイレーネにこちらもぺこりと挨拶すると、先に歩き出したアーベルとそれについていくイレーネに続いて中央経由で東部へ向かう。
彼女のほうは、ガード・ドロイドのことは然程気にしていない模様。
途中、何度かイレーネを追い抜き、アーベルの隣に並ぶが]
……えーと。十年前……ううん。何でもない
[結局聞きたいことを聞くことなく、元の位置に戻る。]
[彼の麗人の言葉に、私は目を丸くして、もう一度双葉を見た。
萌え出たばかりの緑は瑞々しく、生命力に溢れていて。
大きくなりたがっていたという言葉が、素直に胸に落ちる]
…嗚呼、そうでありましたか。
ありがとうござりまする……ヘルガ殿。
[名を呼ぶは苦手であれど、なんとか正しい発音で礼を述べる。
果物と言われ鼻先を上げれば、美味なる香りがくすぐろうか]
…そう言えば、今日はまだ何も…
[昨夜、野菜の鍋をいただいてから何も口におらぬと。
私は無意識に手が胃の腑辺りを押さえ…勧めに小さく頷いた]
[どこか楽しげに見えるユリアンと、ふてくされてるようなオトフリートを不思議そうに眺めつ。]
[そういえば、あのドロイドに一撃を食らわせていた少女がここにいないのは疲れきっているからだろうか?などと思いながら。]
んー……4体も……ねぇ。
[頬に手を当て。]
まー、それぞれやれる事やるしかないのでしょうね。
誰かに頼りっきりじゃぁ、下手したら共倒れだし?
そりゃそんだけでかかったらなぁ。
元に戻れねぇの?
[マテウスの方に近付いてその大きさを確認するように見上げたり、振られる手に自分の手を伸ばしてみたりして。しっかり勘違いしたらしいブリジットには]
んーやー…まぁ確かに腹は減ってるが。
寝起きだし。
[強ち間違ってもいなかったので否定はしなかった]
[道中の少女の質問]
[何でも無いと言われれば]
[不可思議そうな視線を向けただけ]
[はっきりと発されたなら応えたかも知れず]
[けれど、]
……?
[今はともかく][光へと意識を奪われている様子]
[オトフリートの実態については知らないために、外から聞こえるユリアンの爆笑には首を傾げるばかりで]
ドロイドの数は不明。
各自で警戒、か。
出てこねーのが一番なんだが、そうも行かんかねぇ。
[聞こえた今後の対応についてぽつりと漏らした]
んーたぶん変わらないかな?
大丈夫、ダーヴィットの兄さんほど食べないよ。
[ブリジットには熊の顔でにこりと笑いかけ、みなの話に耳を傾ける。
オトフリートには、やはりにこりと笑ったつもりだが表情が読めるかどうか。]
…うん、そうだね。
[オトフリートには素直にコクリと頷いて]
じゃあ楽しみだね!
[ハインリヒには厨房から流れてくるだろう香りを示してニッコリ]
[エルザの不思議そうな視線には、ちょっと複雑だったやも。
この場に、仔竜の頃を知るもう一人──イレーネがいない事に少しだけ安堵しつつ]
結局は、そういう事になりますか。
どうにかして……機鋼竜を止めないと。
中央塔が解放されれば、ドロイドも止められる。
[そして、ガード・ドロイドに遭遇することなく中央経由で東部に到着。
そこには、瞬く星空。そして、遠方で一瞬光る稲光を何となくだが、対の存在として感じ]
ふぅん。
戻れはするが…ちょっと大変。
開放するほうは楽なんだけどなー。
[伸ばされたハインリヒの手は、そっと傷つけないよう爪を逸らしつつぺそ、と触れてみたり]
大きさは関係ないの?
それならきっと間に合うね。
[マテウスにもニコリと頷いて。
そこで話題の人の気配を感じて振り返った]
ダーヴさ…ん?
…もう起きて大丈夫なの?
[眠そうな様子と、昨日も感じた僅かな違和感。
でもきっとそれは昼間戦闘をしたという話のせいなのだろうと]
ん……。
[降りてくる火炎の気。それに気づけば、視線をそちらへ向けて]
若竜、大丈夫か?
[先に感じた異常の気配もあってか、声には案ずる響きが宿る]
[マテウスの笑顔には、肩の白梟が気づいたようで。
楽しげな様子で、羽ばたき一つ]
おぅ、んだな。
[厨房を示して笑うブリジットに、にっと笑い返す。伸ばした手にマテウスの手が触れれば、徐にその肉球をむにむに]
見かけによらずやっこいなー。
腕とかは筋肉で硬いんだろうが。
[しばらくの間、肉球をむにむにむにむに]
んー…。
そんなに感謝されるようなものでもないとおもうけど。
[もうひとつマスカットをぱくん。
かすかに首をかしげ]
何がいい?好きなの食べていいよ。
えーと、イチゴに葡萄にマスカット、リンゴ、オレンジ…。
[籠の中身が見えるようにナタリェのほうへと向けながら。
その籠の中には本当にいろいろ果物が入っているだろう]
?
[理解しているらしい翠樹の少女の声]
[意識を僅かに戻して首を傾げる]
ああ。
話、好いの?
[何かを言いかけていた事は察したらしく]
[厨房からお盆をもって姿をみせる。何度か往復してテーブルへと料理を並べている。特筆すべきは数えるのが嫌になるほどの量のスフレと一抱えほどもあるババロア。
そして、数mはあったのではないかと思われる巨大魚のムニエルだろうか。]
お待たせしました。
まー…傷の方はあらかた治してもらったっぽいし、たいしたこと無いさね。
…それよりあれさ。燃料切れそ…
[ブリスはじめ、心配そうな声にへらりと答えて。
衣服はまだそのままだったが、事故った時の打撲やら擦り傷もかさぶた残してほぼ完治。
流石にレーザーでの火傷は多少痕残っているかも。]
いや、な、なんでも…な…
あ、身体、大丈夫?
[火竜に声をかけられると、ようやくなんとか笑い止み、時空竜同様案じる声をかける]
[アーベルとミリィの様子に、首を傾ぐ。…何だろ?
じぃ、と何かあるのかと思って見つめてみたけれど、
一瞬だけの光を捉えることは出来なくて、眉を寄せた。]
……行かないの?
[周囲に、ガード・ドロイド?の気配は無いけれど、
やっぱり落ち着かなくて。うろ、と視線を巡らせる。
何の話だろう。――すぐ、終わるかな?そんな事をぼんやり考えて]
[ダーヴィッドが昼にドロイドと戦っていたなんて露知らず。降りて来た姿に、よーす、と挨拶して]
良いタイミングで来たな。
丁度飯だぞ。
[ユーディットがテーブルに並べる料理はまさにダーヴィッドのために用意したような量で。その数にちょっと呆気に取られていたかもしれない]
大丈夫、ならいいんだけど…。
[でも違和感は消えず、ダーヴィッドを心配そうに見ていたが]
丁度良く、ご飯出来たみたいだよ。
…わぁ!
[ユーディットの声に小さくニコリ。
振り返れば運ばれてきたババロアに歓声を上げた]
[しばし、アーベルたちと空を見上げていたが、決心がついたのか、アーベルの横に立ち、見上げると、ねぇ、と声を掛ける。]
……えーと、アーベル。十年前なんだけど、その、もしかして。アーベルって、人間界のずっと東のほう。えっと、樹竜の里って所なんだけど。そこに、もしかして居なかった?
[そう問いかけ、ジッとアーベルの顔を眼を見つめる。]
そか。
[火竜の言葉には、とりあえず疑いは差し挟まずに、見送り、笑いすぎて涙目になった目を擦って]
まだ、戻ってない人達、どうしたかなあ?
[そんなことを呟きながら、屋外へと出る]
…いえ、芽吹く所を見られるとは…思っておりませなんだ故。
[無事に帰るにせよ、そうでないにせよ、機会はなかろうと。
そう思っていたが故に嬉しかったのだと、淡い菫色の瞳が揺れる。
籠を差し出されれば、悩むように見つめて。
遠慮がちに紫の果実へと指先を伸ばし、一房取り出して礼を言う]
…では、これを……いただきまする…。
[双葉の横に腰を下ろし、紫の粒を一つ口に運ぶ。
口内に広がる自然の甘みに、私は目元が綻ぶを感じた]
[いつもと変わらぬようにも見える若竜の様子に、微か、眉を寄せつつ]
見える傷は、治してもらえたようだし、燃料の方は……。
[ユーディットの運ぶ料理を見やって]
まあ、供給されそうだが。
『……別の傷は、大丈夫なのか?』
[最後の部分は、竜のみの間で意を結ぶ言葉で、静かに問われ]
[やってきたダーヴィッドに軽く手を上げ。]
[クラウドは自身の体を包み込んでいた羽をもぞもぞと動かした。]
[その後にユーディットの運んできたムニエルに目をまぁるくし。]
わーぉ……。
うん、ジャストタイミング。
ダーヴィット様もおはようございます。
[当然、昼間の騒ぎの内容は知らないので屈託なくにこりとと微笑みぺこりと頭を下げた。]
だいぶ風通しがよくなっていたので、応急処置を施したのですが・・・。
寒いでしょうか? 体調に影響がでるようでしたら、別の方法を検討した方がいいですね。
十年前。
人間界。
東、
樹竜の里。
[反芻するかの如く][少女の言葉を繰り返す]
[眼鏡の奥][赤の瞳を見つめ返す][片側の青]
……………、
[暫しの沈黙。]
ふーん。じゃあ、よかったじゃない。
[おめでとー、とのんきな一言、もうひとつマスカットの一粒。
葡萄を選んでその房を手にする様子をのんびり眺めたあと]
…そういや、さっき無事がどうだの何だのって言ってたけど。
ひょっとして、あれのことかい?
[マスカットを先ほどまでつまんでいた指が館を指差す]
寒い?…あ。
[炎竜の視線を追いかけて氷窓に気が付いた。
寒くなることに関しては何となく慣れてたみたいです。
というか無意識に自分の周囲は調節しようとしていたというか。
別に無差別状態を体験してきたわけでもないはずなのですが]
うはは、くすぐったいのかこうすると。
[笑い出すマテウスを見てもう少しだけむにってから手を止めて]
さて、飯も出来たようだし食うとするか。
お前さんそっから入って来れ無いなら持って来ないとな。
[どれ食うよー、と訊ねながらまずは魚のムニエルを食いそうな分確保。ついでに自分の分も]
< みんなが離れて、猫はようやく起き上がろうとし始めました。
まえあしに力をいれて――あら、ようやく、青い布がないことに気が付きました。
あらあら。どこで落としたのかしら。
きょろきょろとあたりを見て、猫はそこに見つける事ができませんでした。
よいしょ。
無理矢理、たちあがって、ちょっとふらつきました。もいちど、おすわり。 >
[そのころ。
猫は何事もなかったかのように軽く廃墟化したように感じなくもない館の中を尻尾を引きずりながらのちのちと歩く。
あっちを見ては驚き、こっちを見ては触ってみてびっくり。
一応飼い主を探しているようにも見えたけれど、そのまま猫は広間に現れるだろう。
階段を二段三段ぴょんと飛び跳ね、何かご飯のいいにおいがしたものだから誰かご飯を自分に分けてくれそうな人を探してその足元にすりすりとよっていくだろう]
[知らず翠の果実にも視線を向けつ、私は彼の麗人の言葉に頷く]
…ええ。
赤毛の…竜の御方が怪我をされてお戻りになり、広間にも急に現れて……あのよな惨状に。
怪我をされた方はもう、治療なされてお元気なようですが…。
[声が沈むは、怪我ではなく不調な存在を思い浮べたゆえか]
「……起きた?」
[話の輪から離れていた従魔は、白猫が起きた様子に気づいてそちらを見やり]
「あ、黒い子も」
[更に、黒猫の姿も見つけて。
嬉しげに、にゃあ、と鳴き真似]
…あら?
[陽光の気配纏う黒猫が広間に入ってくれば目をぱちぱち]
どうしたの、お腹すいた?
[ヘルガの気配は…と探ればどうやら外にあるようで。
何か食べる?と聞いてみたり]
……?
[先程目に映った光]
[此方へと寄ってくる、ちから]
[少女から][意識を移して][手を伸ばす]
[指先が触れた瞬間、]
< 猫、ソファでもう一度、たちあがりました。
さて、ここ、どこなんでしょう。
なんだか、微妙にいまさら、さむくなってきました。
――広間だって さとるのは、なかなか困難なようです。 >
!
[二人を見比べるように見上げていたが、
ふと、こちらへと走り寄る紫の雷に気付いて。目を見開く。
何だか、雷鳴の気配が強くするけれど――]
うわ。
[手を伸ばすアーベルの指先から、火花が散って。
眩しさに思わず目を閉じる。]
何名か戻っていない人がいますね。
ドロイドのことは、皆が知っているんでしょうか。
知らずに遭遇すると大怪我してしまいそうです。
[全員に紅茶をいれて周り。マテウスのところには蜂蜜の大瓶を置いてソファーに腰掛ける。]
[にゃーん。
黒猫シシィはおなかがすいた。
眼鏡竜の傍らの従魔に尻尾をふりふりふってみたらご飯をくれそうなちび影の足元へ。
だって一番やさしくしてくれそうなんだもの。
白猫さんにはにゃーんとひとつないて。
ご飯食べないの?そんな風にいいたそう]
< セレス……子どもの言葉に、猫はにゃあ。と頷きました。よっつの足で、なんとか立っているんですけど、ここから、どうやって移動しようかしら。
黒猫のそばにも、いきたいのですけど。
でもそれより、ほんとうは、青い布をさがしに行きたいのですけど。
飛び降りるのが、こわいわけです。羽根を、ちょっとうごかしてみる けれど。 >
[運ばれてくる食事に早速取り掛かる。
相変わらず、必死でがっつくわけでもないのに、安定して着実に消えていく目の前の山。]
…ま、寒いっちゃ寒いけど…なんとか。
食って身体あったまれば気になんなくなるとおもう。
[付け合わせの野菜をもきゅり。]
< 猫のことばは、猫のときなら……そうじゃなくても、わかるんです。猫だから。
白い色の猫は、黒猫に、にゃあ、と、こまりがお(顔の区別、つくのかしら)。 >
ごはん……あんまり、食べられなさそう、だから。
< うん、猫の言葉だから、きっと伝わらないでしょう。
まわりの人、みんなやさしいから、心配、させたくないのです。 >
[両手の皿にムニエル(片方は皿から零れそうなくらいに大量)を乗せて、マテウスの下へ。途中黒猫が目に入ったが、あんなん居たっけ?と首を傾げて。その後に感じた天敵の気配にようやく納得するか]
ほいよ、足りないならまた持ってくるぜ。
[そう告げて大盛りの皿をマテウスの傍の床へと置く。自分も扉の傍の壁に凭れながら料理を突付くだろうか]
[ジッとこちらを見返してくる青い瞳を見ていたが]
……そう。ごめん、急に変なこと聞いたりして。
[そう言って視線を外す。と同時に、なにやら屋敷の方から紫電を纏った玉がこちらに飛んでくる。
それにアーベルが触れた瞬間、バチンと火花が散る。
まあ、当然のごとく飛ばし主は分かっているわけで]
ユリアン……本気で何をしてるんだ?
[と、ぽつり。]
赤毛の?
[はて、と首をひねるも自分が気づいていないだけでそういう見目の者がいるのだろうとやはりこの精霊は酷く楽観的。
ふーん、とひとつ呟いて、マスカットに向けられる視線に、食べる?と房を持ち上げて見せて]
…ほかに何か気になることでもあるの?
[かすか首をかしげ]
[戻っていない、というユーディットの言葉に、そう言えば、と呟いて]
……まあ、大丈夫、だとは思うんだが……。
[呟きつつ、そう、と右手の無限鎖を撫でて]
「……おりたいの?」
[従魔は従魔で、白猫の様子にこてん、と首を傾げつつこんな問いを投げてみたり]
悪いな、さんきゅー。
うまいな。
…どした?
[おいしそうにぺろりと魚のムニエルを食べ素直に感想を述べ。
ふいと動きを止めたユリアンを見て。]
[とりあえず自分はババロアとスフレをお皿に取っていたりしたわけで。でもこれでは猫さんは満足しないかな?
新しいお皿を手に取って、ムニエルを取ってみる。どうせなら自分も食べようとか思ってそこそこの量を]
ええと、白猫さんはどうする?
[黒猫の頭を撫でながら、小皿の一つに取り分けたのを差し出して。
二匹が鳴いているのを聞けばそんな風にソファーへと首を傾げた。
だって猫の言葉はわかりませんから]
< 猫は、おりたいの? という問いに、子どもに、こくり、とうなずきました。 >
うん。
< でも、ことばは、なきごえなんですけれど。
下ろしてくれるのかな、って、そう思って、にゃあ。 >
んー、偏在する機鋼の精霊力と、ドロイドのは違うように見えたんだけどねえ…
いや、待てよ…それともまた違うってことも…
[ぶつぶつぶつ…]
< ブリジットの問いかけには、にゃあ、 >
ありがとう。
でも、だいじょうぶ、だよ
< ――うん、伝わるわけが、ありません。 >
…。いたくない?
[指先を舐めるアーベルに、眉を寄せて問う。
痛くは、ないかもしれないけど。――影響とか。
機鋼と雷鳴は、相性が良いような悪いような、良く判らないし。]
[ユーディットがマテウスの傍に蜂蜜の大瓶を置くのを見れば、デザートだな、と言って軽く笑い]
なぁに、目の前に美味そうな飯があるのに食えないのは拷問に近いってな。
[美味いという言葉には頷いて。続くユリアンへの言葉にこちらもユリアンへと視線を向け……ようとしたがマテウスで見えなかったかもしれない]
[頷く様子に、従魔はきょとり、として。
それから、時空竜の肩の白梟を振り返る]
「下ろしてほしいご様子ですが」
[意を察したのか、白梟はさらりと通訳して。
従魔はわかった、と頷き、白猫を抱え上げようと手を伸ばす]
[マテウスに声をかけられ、振り向く]
ん、ああ、やっぱ一人じゃ力が足りないかなって。
[無意識に、手は頭のバンダナに触れる]
[ごはんごはんおさかなおさかな。
ちび影ありがとー、にゃーと鳴く。
そのまま黒猫はちび影にもらった魚をかつかつたべていたけれど、白猫の様子ににゃんとなく。大丈夫?みゃ。
食べられるときに食べる、これ大事よ?にゃーん。
何なら食べられるかしら、困ったね。
下りられない白猫を見上げ、黒猫、困った。にゃ]
[真面目であっても、知らぬものは知らなんだり。
未だ私は広間の本の存在すら、知っておりませなんだ]
はい…御名前も…聞いてはおらぬのですが。
[私は未だ半分残っている房を気にしつつも、小さく頷いて持ち上げられた翠の房へと指先を伸ばす。
流石に房ごとではなく、一粒貰っただけであったけれど]
……っ、ぁ…
[翠の果実を口に運ぶ間際の問いに、私は潤んだ瞳を向ける。
淡い菫色が揺れて移ろい…果実を食むはずの歯は唇を噛む]
…うん。
[猫の言葉は分からないけれど。
なんとなくの雰囲気と、白梟が通訳しているのを見て頷いた。
欲しそうになったら届けようとか思いながら]
美味しいよね。
[黒猫の食べる様子にはニッコリ。
自分も魚のほうを一口食べて、やっぱりニッコリ]
こんなに大きな穴があいてしまってるのですし、玄関を少し壊すくらいは許容範囲かもしれないですけど。
ちょうどよいくらい壊すってのも難しいですかね・・・。
[ふと入り口を振り返り何かを思案するようなそぶりを見せ]
< 子どもの手を、みじろぎもせずに受けました。
だって、へたに甘えると、まだバランスをくずしてしまいそうなんですもの。
しっかり地面に足をつけたら、離してくれる子どもに、にゃあ。
その手を、ぺろりとなめました。
それから、黒猫に、近づいて…… >
だいじょうぶ。
……うん、でも。
ねむいんだ。
< 猫のことばで、かいわちゅう。 >
ないなら、良いけど。
[返って来た答えに、一つだけ頷いて。
ゆるりと翠樹の少女へと視線を向ける。僅かに、眉を寄せた。
――何だろう。何考えてるのか、判んない。
ぼんやりと、考えて――ふと、アーベルが歩き出すのに気付いて
慌ててその後を追う。ここで置いて行かれたら、少し困るから]
ん。
そだなぁ。
力、あわせないとな。
[ユリアンの言葉に頷きつつ、ふい、と、誰かが言っていた「共犯」という言葉が浮かんだが。
いらんことは言わないでおこう、とクチの中に飲み込んで、ユーディットにお礼を言いながら手ではちみつをすくって口に入れ始めた。]
ま、あってそこらの相手の名前なんてインパクトがなきゃ覚えてらんないってのは確かだけど。
[そっちも分けて、とばかりにナタリェの手の中の葡萄の粒をひとつつまんで、彼女がマスカットを一粒摘むのを確認してから籠へと戻す]
…どうしたの。大丈夫?
[かすかな唇のささやき、マスカットではなくて唇をかんだ様子に若干訝しげに問いかける。
声音に宿るのは純粋な心配だけであったけれど]
……?
いやいやいや。
俺は大丈夫。ちょっとガンバりゃ人間の姿にはなれるんだし。
玄関壊しちゃだめだ。
[ユーディットの言葉には、慌てて手をふった。
はちみつが、揺れて散った。]
[そう、と。壊れ物を扱うように、白猫を下ろした従魔は、手を舐められてくすぐったそうに笑いつつ、また、にゃあ、と鳴き真似をして。
黒猫の方に向かうのを見送ると、時空竜の所へ。
それでまた、てちぺちとしていたりする]
……あのな、セレス……。
[されてる方は、なにやら困っていたり]
[キョロキョロしているアーベルに首傾げ。まさか自分の呟きで周囲を探しているとは思いもよらない。
そして、痛くないと答え、屋敷へと歩き出したアーベルの後に続いて自分も歩き出すか。]
[ちなみに、アーベルの左後ろ300mmにぴったりついていってたり。]
[闇の竜の視線に気づいた黒猫、にゃんと鳴いて首をかしげる。
何よ、何かアタシに用かしら。にゃーにゃー。
けれど、黒猫は闇の竜より白猫大事、猫まっしぐら。
ちたちたと黒い猫は長い尻尾を少し引きずりながらちび影から白にゃんこのほうへ。
慰めるように、労わるように。
白にゃんこをじっとちょっとだけ見上げて首筋にすりすりと擦り寄って慰める。
ゆっくり寝たらいいのだわ。おやすみおやすみ?
おめめさめたらご飯いっぱい食べられるようになるといいね。にゃう]
[それぞれの様子を微笑ましく眺めながら(黒猫に対しては相変わらず複雑な心境なのだが)、女も食事を取りはじめる。]
[振り返るユーディットにつられる様に女も玄関を見やり、首を傾げ。]
……壊す、って?
そういやそっちの大穴から入れねぇの?
マテウス。
[今は塞がってるかも知れないが]
入れんならわざわざ扉壊す必要もねーと思うんだが。
……あのね、そこな君。
[笑うような鳴き声に気づいてか、ちらりとそちらを見やりつつ]
人事だからって、気楽に……。
[実際人事なのだが。
つい、こんな言葉が口をついた]
[猫二匹の様子にすぐ手を離して。後は猫同士におまかせ。
自分の分のお魚をもぐもぐ。甘いもの以外もやっぱり美味しい]
…でも壊しちゃうと後で困りそう。
[エルザがユーディットに声を掛けるのを聞いてぽつり。
先程取り分けておいたババロアとスフレのお皿に持ち替えた]
[マテウスが蜂蜜付きの手を振ったお陰で近くに居たハインリヒにしっかりぶっかかる]
うお!?
ぎゃー、べたべたするー。
[幸いムニエルは食べ終わっていて、甘ったるいムニエルを食べることになるのは避けられたが]
< 猫まっしぐら☆
もちろん、白猫も、黒猫がだいじです。すりすりされて、嬉しそうににゃあ。
でも、ちょっとバランスくずれて、座って、ぺろぺろ。おかえしに、黒猫の首筋もなめました。感謝のきもち。 >
ありがとう
< すりすり。あったかくて、白猫、うれしいです。 >
[マテウスへの言葉は、少し意味を取り違えられたようで]
ああ、そうだね。
[けれど、その答えの方が正しいと、判ったので頷いた]
< 白猫、オトフリートの言葉に、にゃあ、とかえします。 >
心配、かけるから、悪い
< お前もだ、って、つっこまれそうです。 >
そうですか?
ならいいのですけど。
食べるものが足りないようでしたら言ってくださいね。
[飛び散る蜂蜜を見てくすりと笑い、指をひとつ弾くと蜂蜜の粒は氷結し床へと落ちる。音をたてて転がる粒を器用に集め小皿に集め。こともなげに言う。]
床についてしまうと大変ですからね。
[エルザへと振り返り]
マテウスさんが玄関から入れないようなのでサイズを広げてみようかと思ったんです。
でも、大丈夫だそうですのでやめておきました。
玄関を直せるような術は使えませんし。
これ以上、広間を寒くしてしまうと困る人が多いでしょうから。
[言葉は通じないが、響きは伝わったらしく。
ふい、と、異眸は陰りを帯びる]
……ほんとに……人事だと思って。
[大げさなため息と共に、右手は額へ。
左手は、未だにてちぺち継続中の従魔の頭をぽふり、と撫でて]
[問われる声に、私は沈んでいた意識を取り戻す。
躊躇いつつも口を開くは、声音に宿るが純粋な心配であったが故]
私では…余りお役に立てぬのが……
己の非力が哀しくて…
[何があったかはわからねど、落ち込んでいるは伝わろうか]
< 玄関を広く、とか、ようやくそういう言葉が聞こえてきて、
猫はそんなのいやだと思いました。
だって、寒いじゃないですか。
こたつがあれば、別ですけれど。 >
[ぴったりと歩くミリィに、ちらちらと視線を寄越しながら
反対側、アーベルの右後ろを足早に追いかける。
と、屋敷が見えてきたことで、ほっと安堵の息を零した。]
――よかった、戻ってこれた。
[多分、一人じゃどうだったか判んない。後で、お礼言わなきゃ。
ふと、屋敷前に、人影が見えてきょとんと瞬いた。]
えーと、ユリアンと、…クマさん?
[…雷鳴の精霊は、動物ともお友達?]
んー、やっぱり美味しい!
[ババロア用のスプーンを手にご満悦の表情。
けれど機鋼の気配を感じれば手を止めて目を瞬く]
えっと。
[あらら、あらら。ごめんねごめんね?
黒猫は白猫たおしちゃったからあわててみーみー鳴いただろう。
白猫になめられたらくすぐったくって、黒猫は笑った。にゃうー。
すりすり。すりすり。あったかぽかぽか。
黒猫の飼い主は陽光の精霊だから、きっと一緒にいたら陽だまりぽっかぽかよ。
気にすることなんてないのよ、だって猫だもの。
猫は猫のしたいようにするに決まってるのだから]
< 時空の竜のようすに、ちょっと猫は首をかしげました。
元気だったら、ぱたぱたとんでいって、その頭の上にのれたんでしょうけど……今はそんな元気もなくて。 >
ごめんなさい
< ちょっと申し訳ない、と思って、猫はそういいました。ナァ。 >
あ、すまんすまん。
大変なのか、そっちもすまん。
回ってきても、中では天井に頭つかえて窮屈だからなぁ。
[ハインリヒにあやまり、ユーディットにあやまり。
中の天井を見上げて、ハインリヒに言った。]
…んー?
やっば相変わらずなんすか?オトさん。
[フォークくわえて、じー。
…どっちもどっちってのはやっぱり遙か高い棚にあげまくるとして。]
[くっ付いた蜂蜜(凍結)を溶かし洗い落として安堵の息を漏らす]
凍傷になるとこだった…。
[広間に戻ってくればマテウスに]
あー、結局は無理か。
戻れるまでは外だなぁ。
ううん。
大丈夫、多分アーベルさんが戻ってきたんだよね。
[ユーディットに聞かれれば慌ててそちらに首を振って。
けれどまだどこか表情が硬いかもしれない]
[走り去ったハインリヒの気配を感じぽつりと呟く]
もう少し制御の訓練をするべきでしょうか。
あまり使わないうちに衰えているかもしれません。
ああ……ま、いいんだ。
俺の自業自得でもあるし。
[済まなそうな様子に、向けるのは苦笑。
それから、若竜の視線を感じれば、一つ、息を吐いて]
相変わらずって、何ですか。
大体、君は人の事がいえるのかと。
[ちょっとジト目っぽいのは、多分気のせいじゃない]
< それでも、ごめんなさいってしても、黒猫と一緒でぽかぽかぽかぽか。猫はうれしくて、喉がなってしまいます。
すりすりり。
黒猫に羽根がぶつからないように、しっかり閉じて、なかよしなかよし。
白と黒は、ふかふか。いっしょにいるとき、抱いたら、きっとその人はとってもぽっかぽかで、気持ちがいいんじゃないかしら。
こうやってやってる、猫にとってもとっても、気持ちいいんですもの。 >
[そうしてたどり着いた屋敷。声を掛けられれば、こちらも手を振り返すか]
ただいまー。ご飯は何ですかー?
[ちなみに、道中チラチラと見てくるイレーネの視線は敢えて無視してましたが、何か]
[にゃーにゃー鳴く黒猫は可愛いのだけども。それでもこればかりはどうにもならないようで。ティーカップを手に、困ったような表情でじゃれあう二匹の猫を眺めてながら。]
まー、そのうちまた壊されちゃいそうだし、マテウスさんが不便だし、壊しちゃってもいいとは思うのだけどね。
[そうして、紅茶を飲み干し、かたりと立ち上がり。]
ご馳走様。
……ちょっと出てくるわ。
[入れ替わりやってきた者たちに手を振りながら広間を出て行く。]
えっと、ただいま。
[…ただいま? でも、おかえりの返事はただいま。だよね。
自分の家じゃないから何だか不思議だけど、まーいいか。
ユリアンが元気に手を振ってるので、お返しに手を振りながら、
ふとクマさんから、何だか覚えの有る気配を感じて、思わず瞬き。
あれ?この大地の「声」、聞いたこと、ある。]
…マテウスの、おじさん?
…そっかー…。
[葡萄を口に運べば、マスカットとはまた違う味が広がる。
けれど気分は若干暗鬱なもの]
…まぁ、もってる力なんてみんな限られてるわけ。
だから、ナタリェの力はこことか今じゃなくて、別の時と場所で使えってことなんじゃないかな?
世界が、今は使っちゃだめって決めたからだって思えばいいじゃない。
実際、植物の促成栽培で何か守れるかっていわれたら、自分でも首傾げるしね。
[少しおどけたように笑うと]
ね、ご飯、食べに行こうよ。
葡萄もマスカットもいいけど、しょっぱいものも食べたくなった。
[籠を持ち替えて唇に微笑み沿わせながら、地に座り込む清浄な生き物に今まで籠を抱えていた手を差し伸べる]
< 黒猫といっしょ。
ぽかぽかしながら、時空の竜を見ます。
みんなのお父さんみたいな、おにいさん?
苦笑する様子に、にゃあ、ともう一度。
でも、ごめんなさいって、言って。
それから、黒猫にすりり。力、そんなに入らなくって、ごめんなさい。 >
[ユリアンのお帰りという声を耳にし]
そのようですね。いない人から考えても。
ババロアに何か問題があったのかなって聞いてみただけだったんですけど・・・。
だいぶ気にされてるようですね、機鋼の方のこと。
ブリジット様だけのことでもありませんが。
彼の立ち位置はどのあたりなのでしょうね。
[手の中に現れるのは氷の鏡。]
[それでももう一口スプーンで掬ってパクリ。
ふぅ、と息を吐いたところで、ピクリと顔を上げ直す]
…え?
[向けた視線は西の方へと流れて]
[黒猫とじゃれる白猫。
短い言葉は、白梟が伝えて。
苦笑はとけて、小さな息が零れる。
お父さんみたいな、という評価が届かなかったのは、多分幸い。きっと幸い]
…やっぱり、おじさんだ。えと、ただいま。
[返事が返ってきたから、やっぱりあってるや。
でも、ベタベタしてる。…甘い匂いがするから、蜂蜜?]
…ごはん、蜂蜜?
[とても、甘そう]
< あらあら、そういえば、たくさんの人がもどってきたようです。
猫はそれでも黒猫といっしょに、ぽかぽか、気持ちよいのです。
だって、猫なんですもの。
好きなように、自由に、生きるのです。 >
[掛けられた言葉に、私は目を丸くして…少し泣きそうな顔になる。
なれど、何を言えばいいのかわからずに]
[紫の房を大切に手に持ち、差し出される手に指先を伸ばせば、白金の輪が揺れる]
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