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傾奇者 ケイジ に 1人が投票した。
手品師 ディーノ に 5人が投票した。
手品師 ディーノ は村人達の手により処刑された。
今日は犠牲者がいないようだ。何かの介入か、それとも……?
現在の生存者は、雷鳴天使 エリカ、傾奇者 ケイジ、闇金の猟犬 ブラウン、仕事人 スティーヴ、氷華 リディア の 5 名。
[始めは22人居たカードマスターも既に4人となり]
[『デュエル』の終焉は刻一刻と近付いて来る]
[全ての『ピース』を揃えるのは果たして誰なのか──]
─廃墟・中心近辺ビル屋上─
[殴り損ねた事をしばらく悔しがってはいたものの。
傷の痛みが、そこから現実へと引き戻す]
……ったぁ……まいっちゃうなぁ、もぉ……。
[『新種』としての特性か、傷の治りは通常よりは早い。
とはいえ、斬り上げの一撃は、それなりの痛手で]
手当てして、大人しくしてよ、か。
……ここまで来ると、後はほんとにやるかやられるか、だもんねぇ。
[そんな呟きをもらしつつ、中へ入り。
いつも持ち歩いている薬と、見つけた道具で簡単な手当てを施す。
手当てが済むと、寝床代わりにしているソファに座って、発見品のビスケットを齧りつつ、獲得したカードを広げた]
……こっちも、どうする、かなぁ。
コレ、活性化させるのは、ちょっと勇気いるよねぇ……。
[呟いて、ちょん、とつつくのは死神の描かれたカード。
カード自体が眠っているためか他に理由があるのか、特に何か影響を受ける、という事もないらしい]
……今は、手出ししないでおく、か。
[呟いて、カードを元のようにポケットへ。
それから、はふ、と一つ息を吐き]
残り、ボク以外三人……氷華ちゃんと、オジサン二人、かあ。
どこから当たる、か。
やり易さ的には、氷華ちゃんではあるけれど。
……誰がどう残っても、面倒に変わりない、か……。
……取りあえず。
傷が塞がってから、考えよ。
痛い思いしながら考えても名案なんて浮かばないし、考えた通りに行くとは限らないもんねっ!
[しばらく思案したものの、結局、考える事自体を放棄する事となる。
はふ、と小さな欠伸を漏らした後、ソファに寝転び*しばしの休息*]
―廃墟―
しかし…
[ホテルの個室らしい部屋で、一人、己の服の切れている箇所を縫っている]
こうもお気に入りがボロっちくなるとなぁ。
如何に一撃で沈めることに力を入れてたのがわかるねぇ。
[――仕留めなかったら、手痛い反撃を食らう。
だから、男は仕事の時。
無意識にしていた*]
―廃墟―
さーてっと。
[隠れ家のよに使ってきた廃屋の中。
質素な木の椅子の背当てへと腕を乗せた逆座りの姿勢で、複数の札を手にしていた]
一番馴染み深いのは当然これだけど。
それは相手にも読める範囲だしー。
[水を移し変える天使のピースを仕舞う]
こっちは扱いにくそうなんだよなー。
だったら事前にこうしておくべき、だろーな。
[角持つ魔に重ねられるのは、腕掲げる若者が描かれた一枚]
『The Devil』使用。
“ Wiederbelebung(再活性化) ”
[『悪魔』のピースが僅かにくすみ、『魔術師』のピースが鮮やかさを取り戻す]
これでよし。
こっちなら見られてたとしても…うん。
後はもう、出たとこ勝負でいくっきゃないよねー。
[大きく伸びをして椅子から立ち上がり、屋外へと出た]
─廃墟・中心近辺ビル内部─
[もそり、と包まっていた翼を開いて起き上がる]
……ん。動けるな。
[小さく呟き、とん、と音を立てて立ち上がる。
ばさり、と音を立てて翼を広げつつ、ん、と身体を伸ばし]
さって、と。
こもってても始まらないし、外、出よかな。
[呟きながら窓を開き、ひとまず向かうは、見通しのいい屋上]
─廃墟・中心近辺ビル屋上─
[とん、と降り立つ屋上は、先のバトルのフィールドでもあるのだが。
ぐるり、と見回し、僅かに目を細める。
過ぎるのは、戦いの後に聞いた幾つかの言葉。
しかし、今はふる、と首を振ってそれを振り落とし]
さって、と。
どーしよっかな?
……。
[闇に身を溶かしたまま、ゆるりと移動。
他の者が戦っている間に、最後の仕掛けは全て終えた。
後は、それを実行に移すのみ]
……。
[ただ、一つだけ懸念するのならば、ブラウンの存在。
奴は、自分と最も近い存在であり、最大の武器である、「知識」も同程度。
相手が考えることは自分にも読めるが、逆にこちらの考えも読まれるということでもあった。
この仕掛けが最初にばれるのだとしたら、奴が一番最初。
ならば、早めに仕留めておくことが最善。───幸い、今まで隙を見せなかった男が、直前のバトルにより消耗している。
時期的にも、策的にも、今をおいて他には無い。
男は、ゆるりと気配を消したまま、ブラウンを探し出して動き出す]
―廃墟中心付近―
オニが出るか、ジャがでるかー。
イヌも歩けばオジサンに当たるー。
[適当な事を言いながらリズム良く路地を走る]
時には天使も降ってくる。
なーんてねっ。
[開けた場所で足を止め、空を見上げた]
─廃墟・中心近辺ビル屋上─
ま、考えすぎても始まらない、か。
……ほしいものがあって、それを手に取るための手段は、わかってるんだもんもね。
[零れたのは、小さな呟き]
んーじゃ、そのために動くとするかっ。
[軽い口調で言いつつ、屋上の縁まで行って、下を見る。
そこにいる姿は高低差で見えないが、気配は感じられて。
ふ、と浮かんだのは身の内に在る獣の笑み。
ばさり、と音を立てて翼を開き、ふわり、下へと舞い降りる]
─ →廃墟・中心近辺─
やれ。
[ようやくコートの穴を縫い終われば、小さく呟いた]
もう4人だからねぇ。動くヤツは動くだろう…戦闘も、多くて残り二回だから。
そうなると。さっきまで戦ってた俺が一番の狙い目かねぇ。
カードも他の連中よか持ってるし。
[そう呟けば集音機に指を当てて]
―廃墟・中心付近―
噂をすれば影、ですねー。
雷鳴のおねーさんもお元気そーで。
[舞い降りる影に向けて手を振った]
お互い、求めるものは一緒ですしねー。
というわけで、インフィニティ・ピース、ください。
[もう片方の掌では徐々に温度が下がっていた]
……。
[見つけた。
さて、やりあう手段はというと、互いの手の内を知り尽くせるもの同士、あまりややこしい手段は取れない。
ならば、最大級の一撃。それも分かっていても回避できない攻撃をやるしかないだろう。
男は姿を消したまま、どこからかブラウンへと近づき、そして───『カード発動』]
───I am the bone of my gun.
───(体は銃で出来ている)
[宣言の言葉の第1節を唱えつつ、まずは軽くブラウンの元へ手榴弾を投げ込む。
宣言は第8節まで及び、そこまで宣言したときに、この一撃は発動される。
発動まで異様なまでに時間がかかる代わりに、この一撃は強烈無比。
勝負は、自分が最も得意とする気配を経っている姿を、猟犬の最も得意とする嗅覚で見つけられるかどうかだ]
─廃墟・中心近辺─
やほー、氷華ちゃん。
元気そうでなにより?
[舞い降りた先にいた相手に向けて、にっこりと笑って手を振る]
そう言われて、はい、どーぞ、っていうヒトは、ここにはいないよねぇ?
[直球の言葉に返すのは、あっけらかん、とした一言。
左手は、右手の銀の蔦を軽く、なぜて]
……と、言うわけで、欲しいんなら、実力行使でどーぞ?
[ゆっくりと辺りを見回した。
声は聞こえない。
音も聞こえない。
しかし、異様な空気だけが漂っている]
…
[視線を周りに向けても分かる事はない。
しかし。
確かに殺意は感じていた]
こんな器用なマネが出来るのはなぁ。
[いくらふぬけているとは言え、裏で生きている者…相手の戦意は感じ取れる。
小さく呟けば頭をかきつつ。手の甲から銃身を出した]
─廃墟・中心付近─
ですよね。
はい、そうします。
[纏う空気が一気に温度を下げる。
噴出すように白い霧が周囲に広がってゆく]
――Ruhenebel.
[空気そのものが重さを増したようにすら思えるだろうか。
右手に氷刃も生み出し、距離を詰めようと走る]
まったく。
容赦が無いったらありゃしない。
[足下に転がる黒い固まりに気付けば、後ろへと跳躍。
爆発する事には、爆心地の中心となる事はないだろうが、コートの両腕の部分を焦がしているだろう]
俺は普通の人間だって事ぐらい気付いてるんだろう。お前は。
[やれやれ、と小さく呟けばゆっくりと腕を下ろした]
─廃墟・中心近辺─
[冷えてゆく大気に顔を覗かせるのは、内なる獣の笑み。
氷刃を生み出し、駆けてくる姿に飴色が険しさと、楽しげないろを帯びる]
Sturm,Anfang……Teilung!
[紡がれる言葉に応じ、銀の蔦は戦輪へ、そして、一つの戦輪は二つに。
両手に一つずつ銀を持つと、地を蹴って軽く、飛び上がる]
……高くは、飛べないかっ……。
[大気の重さに小さく呟きつつ、右手の輪を投げつけた]
[さすがだと思った。
音も気配も無いのに、対応してきている。
伊達に、自分同様に長年裏で生きてきたわけではない。危険察知能力が半端ではない。
だが、だからこそ、この殺意が感じられない言葉にはそこまで気にも留めず、目の前の攻撃のほうに集中するだろう]
───Steel is my body, and fire is my blood.
───(血潮は鉄で 心は硝子)
[第2節、朗読。
相手が避わした方向へ、更に手榴弾。
更に手榴弾。
更に手榴弾。
それは、無作為であるかのように、どんどんと数を増していく]
───I have created over a thousand blades.
───(幾たびの戦場を越えて不敗)
[第3節、朗読]
…何を狙ってる。
[声色が変わるのは、三度も同じ手を使ってからの事。
此の男が既に種が割れている仕掛けを連続して使う事はない、という過大評価]
ただの牽制や腕試しではなかったか…!?
[小さく呟けば、右手は一枚のカードを出しつつ、左手は大きく振りかぶって]
どりゃあっ!!
[後ろの壁を突き崩した。
穴が空けば、その穴に転がり込むように前のめりで逃げ込む]
飛ばれると届かなくなりますから。
[軽く横へとステップを踏んで飛来する輪を避ける。
ロスを惜しんで最低限しか避けないため、頬に朱線が走った]
――Korridor.
[指さす先、エリカに向けて氷の道が伸びてゆく。
その上を身軽に駆けて空中を駆け上がった。
踏めば砕けてゆく足場でも、相手に迫ることは出来る]
今回は受け切れますか?
――Kuehle.
[相手と同じ高さまで駆け上がり、白く染まった氷刃を左腕へと振るった。強い冷気を纏った刃は触れるもの全てを凍りつかせようとする]
[男にとっては、ブラウンが外に出ることが「望ましかった」
その為に、単調な攻撃を繰り返していたのだ。
外に出たブラウンに───ピンという音が聞こえただろうか。
その次の瞬間に、その場所に飛ぶのは2メートル程の巨大な瓦礫。
だが、その一撃もまた単調。ブラウンに防がれるのは目に見えていた]
───Unknown to Death.
───(ただの一度も敗走はなく)
───Nor known to Life.
───(ただの一度も理解されない)
[そして、第4、第5節が連続して紡がれる]
[「何かがおかしい」
としか、男には理解出来ていない。
瓦礫を打ち砕こうと、其の後の追撃がやってこないのだから、怪しい事には気付いていた]
――。
[「何を狙っている?」
男は声にしなくとも、其の目で訴えかける。
最も、答えが返ってくる事など期待していないが]
やれやれ…
とんだジョーカーを切られたもんだ!
[更に建物から距離を取るように跳躍。
盾にするように右手のカードを前にして]
"ブラックボックス"ほど怖い物は無いねぇ…!
そりゃ、そうだろうけど、ねっ!
[避けられ、返る輪を受け止める間に迫る、氷華。
鋭い冷気に動きが鈍るのを感じつつ、迫る刃を往なそうとするものの、思うようには行かず、氷刃が左の腕をかする]
……っつぅ……やっぱ、きつい、ね!
[紅すら凍てつきそうな一撃に、低く、声を上げながら。
近接している隙は逃さない、とばかりに、右手に戻ってきた輪を、氷華の左の肩へと躊躇いなく振り下ろした]
[ブラウンが動く先で、次々と何かが弾ける音。
それと共に、その移動先を制限するかのような爆発、爆発、爆発。
自由に動かせているようで、その実、行ける場所は一つしかない。
そう。
男は、この参加者の中でもトップクラスの危険回避能力の高いブラウンの力を利用して、その身を誘導させている]
───Have withstood pain to create many Smoke of powder.
───(彼の者は常に独り 硝煙の丘で勝利に酔う)
[第6節。
気づけば、ブラウンが移動する道はビルとビルの間の長い通路なのだろう。
だが、それは逆に男の居場所に近づいているということでもある。いや。ブラウン程の男を釣るには自分自身を賭けなければ動いてこないことも知っている。
そうでもしなければ、勝算が浮かび上がらないからこそ、こうした手段を取っている。
さて、運の悪い自分の賭けの結果は如何に?]
過日、礫程度では効果が薄いと思い知りましたから。
[一撃が軽い投射では大したダメージを与えられず。
近寄りきれないまま負けた記憶はそう遠くないもの]
それでも、避けられる。
[捉えきらねば当然効果は薄い。腕を凍らせるようなことはできずに剣を引く。
振り下ろされる輪を迎え撃てるほど宙での自由は効かない。
身を捩るも、重力に引かれてゆく左肩に大輪の朱花が咲く]
痛いですね。
[戦い始まると変わる事の無い氷の微笑。
傷つこうと手傷負わせようとそれは浮かんだまま]
[地面に降り立つと氷剣を自らの左肩に触れさせた。
流れる朱は凍りつき固まってゆく]
このままではまたこちらが消耗させられてしまう。
出し惜しみしてる暇はなさそうですね。
[氷膜を周囲に張りながら、左手を懐へと入れた]
――。
[ちっ。
小さく舌打ち。
男は誘導されている事に気付くも、誘導されざるを得ない。
そのことに苛立ちを覚えたのか、それとも]
まったく。
本当にお前さんの相手は骨が折れる、なぁ!
[前に出していたカード…『正義』のカード。
それの詠唱を始めようとしたが、声は直ぐに途切れた]
…今更、この場に"平等"など求めてどうする。
[小さく呟けば、もう一枚のカード…『ホイール・オブ・フォーチュン』を取りだした。
追い込まれた長い通路。男は走り続ける。
――飛び立つための、助走距離を取るために]
[待ち望んだ時は来た。
使用していたカードは『吊るされた男』。暗示は試練、忍耐などだ。
男は、この長い通路を走りぬけようとしているブラウンの上空から、ワイヤーガンで足を巻きつけて、逆さまの状態で、左手にカードを、右手に小型の銃を用意して、今まさに走りぬけようとしてるブラウンの背中に狙いを定めていた]
───Yet, those hands will never hold anything.
───(故に、生涯に意味はなく)
[ブラウンの背後上空から第7節の宣言。
男の体に、圧倒的な力が注ぎ込まれ始め、その背後にはゆらりと立ち上る巨大なエネルギー。受けようにも受けることも出来ない恐るべきものが集まろうとしていた。
次の宣言を終えることが出来たのならば、自分の勝利はほぼ確定だろう。
さて、最後の短い一瞬の時間。男はそれを手にすることは出来るだろうか]
ま…全てを運命と片づけるのは簡単だがねぇ…!
[キリキリキリキリ…
右手と対称的に後ろへと下げた左腕は小さく鳴り始める]
高速歯車駆動《ハイスピードギアワークス》…
[左手に歯車を]
『加速する運命の歯車』…!
[右手に運命を]
運命の歯車を加速する《フェイト・オブ・アクセラレート》…!
そりゃ、礫の方が避けやすいからねっ!
[浮かべるのは、冷えていく氷華とは対照的に楽しげな笑み。
左手から冷気が離れ、右手に手応えが返ると、それはまた、深くなる]
……ん、動く動く。
それならなんの問題もなし、と。
[口調は軽いが、ダメージは決して軽くない。
それでも、それを表に出す事はしない。
弱さを見せれば、それは隙となる。
の生き方を選ぶ際、同じ世界で生きた父から教えられた戒め]
……お、やる気、かな?
それなら、ボクも、ちゃんとお返ししないと、なぁ……。
[懐に手を入れる姿に、小さく呟いて。
自身も、胸ポケットに手を触れた]
よく分かっていらっしゃる。
[スッと空色が縦に細まった]
『The Magician』起動。
来たれ起源なる力の一、嵐となりて吹き荒れよ。
“ Ravage ”
[身を守るための幕も氷剣も消え失せる。
代わりに掲げた『魔術師』を中心として氷雪の風が生まれ、周囲を巻き込み暴れまわる]
フーッ!
[極短時間の嵐が消えるのとほぼ同時。
目となる位置から四足の獣が飛び出した]
[相手を、視覚で認知する事は出来ない。
相手を、聴覚で認知する事は出来ない。
だが。
今もまた運命の歯車は回り続ける]
どぉらぁぁぁっ!!
[男が放つのはシンプルな"正拳突き"。
しかし、来るべき運命を。
加速する事によって新しい運命を呼びよせる。
そう。
詠唱が終わり、全てが終わった"はず"のスティーヴへと、男は力任せに正拳突きを放った]
……っっ!?
[口を開き、最後の宣言を告げようとした瞬間、関係の無い場所に放たれたはずの正拳が男の胸を打ち貫いた]
が……っ!
[カードの力も加味されたその一撃は凄まじく、宙にぶら下がっていた男の体がくの字に折れあがり───そのまま、ワイヤーがぶち切れて、地面へと叩きつけられる]
……So as……I pray "unlimited ……。
[それでも、ブラウンへと右手を伸ばして、最後の宣言を唱え続けたが]
……weapons……ぐ……ふ!
[胸から込みあがる血の塊を吐き出したことにより、その宣言は破られた]
[氷雪の嵐が生み出される様を眼下に見つつ、手に取るのは、盟を結んだ『審判』のカード。
それに軽く口付け、天へと翳す]
……さて、天使の審判は、どっちに転がる……かな?
下れ、『終焉の審判』!
[響く、凛とした、声。
翳されたカードから光が零れ、それは羽根の形を取りながら、散る]
……勝つか、負けるか……二つに、一つ。
……Sturm,Kombination…….
[舞い散った羽根は白の翼に宿り、光の一対を生み出す。
そして、銀の戦輪は再び一つとなり]
……Das Gericht!
[宣と共に、飛び出した獣へ、それを操る氷華へ向けて、放たれた]
――終わりだ《デッドエンド》…!
[ブシュウッ。
左腕から勢いよく白い湯気が噴き出した]
…だから我は願う。
無限の武器を…
か?俺、死んでたんじゃないか、ソレ。
[力任せに鋼鉄の腕を振るった男の言う言葉ではない事を重々承知しながらも、小さく呟いた]
と、其処にいたのか。
おい、生きてるか…!
[我に帰ると、辺りを見回して蹲る男へと駆け寄った]
……。
[血を口から流したまま、無表情に男は横たわったまま、ブラウンを見つめた]
……おかしなことを。
貴様までもが、人の心配か。
[それはいつの頃からなのか。
男にとって、言葉を長く喋るのは、戦闘を終えてからのほうが多くなっていた。
それが何故なのか、何の為なのかは、誰にも分からない]
…そんだけ減らず口叩けりゃ充分か。
『魂の檻』で、誰かに治してもらいな。
[横たわる男に、小さく息をつきつつ]
何。
『猟犬』が『仕事人』を屠った、なんて噂が流れてくれちゃあ。
俺は『闇金の猟犬』として生きてけねぇだろうが。
厄介事はごめんだねぇ。
[これでも、一線からは退いた身だ、と。
中指で眼鏡を直しつつ言った]
……ふん。
減らず口はどっちだ。
[言いつつ、無理やりに片膝の状態になると、ビルへと背中を預け、懐の4枚のカードを適当に放り投げると、煙草を1本だけ火をつけ、その残りもブラウンに投げ捨てた]
……仕掛けは空振りか。
[結局、最後に仕込んでおいた最大の仕掛けは使わず仕舞いに終わる結果となった。
いや……ブラウンならば、気づくだろうか。
先程の爆発がその仕込みの軽いジャブであることを。
最後の仕掛け。
それは、この廃墟のビル郡、全てを吹き飛ばすという恐ろしく大掛かりな仕掛けであるということを。
そして、それを成すための手段までもが、ブラウンならばすぐに思いつくことだろう。
最も、使用するかどうかは男にさえ分からないが]
[氷の虎は名残の風を蹴り宙を駆けてゆく。
態の一つをそのまま写した虎と意識は一体化して、本人は元の位置に立っていた]
ガッ!!
[獣は銀の輪を避けもせずに受けながら天使へと踊りかかる。脚を一本失いながらも、天から叩き落そうと身体全体で圧し掛かった]
っ!
[怪我そのものは共有しないが、衝撃は同じく氷華にも届く。
左肩から再び血を溢れさせながら片膝をついた]
空振りで結構。
お前さんの仕掛けと言われると、物騒な物しか思い浮かばん。
それこそ、俺諸共吹っ飛ぶ、みたいな、ねぇ。
[まさかとは思うが、と付け加えて釘を刺す]
ま。
俺が言っちゃあ難かも知れないが。
――引退には未だ早いぜ。『地獄への案内人』?
[そう言葉を投げかけると、カードを拾い上げる]
って、直進!?
[銀を避けずに突き進む、虎。
予想外が動きを鈍らせたか、圧し掛かる体躯を避ける事はできず]
……っく!
[残された足が肩を捕らえ、爪がそこを引き裂くのが感じられた。
光の羽根が、ひら、はら、と散る]
……堕ちる……もんかっ!
[衝撃に地へと叩き落されつつ、それでも。
直前の回転で体勢を整え、着地を決めたのは翼あるものの矜持か。
着地したその傍らに、手を離れていた輪ががつ、と音を立てて突き刺さる]
ったぁ……きっつい、なぁ、もぉ……。
……勝手に吹っ飛べ。
[元々、人をターゲットにしたかった訳ではない。
この廃墟となった町を吹っ飛ばしたかっただけだ。
そのついでに、策として利用できただけに過ぎない。
この廃墟の至る所に巧妙に仕組まれた爆薬は、誰かが取り除くことが無い限りいつまでも存在し、そして、いつか吹っ飛んで消えていくことだろう。
この町を題材にしたこと、そこがどうしても気に食わなかった。
仕事人として、最初であり、いまだにやらなければいけない依頼の為にも、此処───いや、この外にあるものを守りたかった。
ただ、ロボットのように一途に。
だからこそ───]
……引退など、するか。
[男は、生涯現役で、仕事人であり続ける]
そうは問屋が卸さんよ。
『猟犬』だからねぇ…俺が終わるときは、追いかけられなくなった身体に成っちまったときだけだ。
[此方もまた、まだまだ引退するつもりはない、との表明]
――なら良いがねぇ。
俺もお前さんのような男が居なくなるとつまらん。
[そう呟くとポケットにカードを仕舞い込んだ]
[羽根を散らせた氷虎は、そこが限界であるかのように霧散した。
着地する雷鳴天使の周りに漂い残り、その視界を遮る]
隠し玉、です、から。
これ、楽に避けられたら、立場、がありませ、ん。
[立ち上がり、肩で息をしながらも着地地点へと向かう。
白霧の中から左手を雷鳴天使の顔前へと突きつけた。
先には鋭い爪が光る]
もう一度言いますね。
インフィニティ・ピース、下さい。
……ふん。
逆に追われないといいがな。
[ビルへ完全に背を預け、天を見上げながら、煙を吐き出す]
精々、不慮の事故で死なないようにするんだな。
[珍しく軽口を叩きながらも、肩にぱらりと小さな石ころが落ちてきたのに気づき、そちらに視線を移し───]
───走れ!
[大声で、ブラウンに叫ぶ]
ま、そうだよねえ。
でないと、隠し玉にならないしー?
[爪が突きつけられても、ペースは崩れる事はなく。
言葉を紡ぐ声は、平時と変わらぬもの。
治癒に関しては、かなりきついハンデを帯びる体質故に。
それに関わる弱みは、可能な限り見せまい、とする虚勢ではあるのだが]
氷華ちゃん、少し、力抜いた方がいいよぉ?
張り詰めすぎると、逆に崩され易いからねー。
[冗談めかした口調で言いつつ、六枚のカードをポケットから出して差し出す。
最後の一枚──『ジャッジメント』には、もう一度、名残を惜しむよに口付けてから、同じように渡した]
『The Judgement』、確かに。
[6枚目までを受け取り懐に仕舞い。
崩れるよにその場に座り込んだ]
力抜いても勝てるなら、そうしてますー!
でもでも、異形殺しとか、までいた、しー。
おねーさんには、手の内、知られ、てるしー!
[氷の微笑が溶けた後には泣き出しそうな空色が。
相手にも虚勢があると気づけないほどに、戦闘状態の反動に飲み込まれていた]
でも、あきらめられない、もん。
他の手段、なんて。分からない、もん……。
[ぐいぐいと袖口で顔を擦る]
……。
[ブラウンがいなくなった後、がらがらと崩れだしてくるのは、先程のバトルの影響か、はたまた、計り知れない他の何者かの影響か。
ゆっくり、空を見上げると、その場に落ちてくるのは、仕掛けておいて、「落ちるはずが無い」手榴弾の束]
……は。
[動じる様子も無く、男は煙を吐き出しながら、小さく笑った]
───So as I pray "unlimited weapons works."
───(その体は、きっと破壊するもので出来ていた)
[自分のことを悲しむでもなく、卑下するでもなく、現状のままを言い表した、最後の第8節を呟き、その姿はやがて生まれる爆発により姿が見えなくなっていく。
さて、爆発の影響が先か。魂の牢獄に囚われたのが先か。
先程負けたばかりの賭けの*結果は如何に*]
[崩れだした様子に、思わず笑い出す。虚勢ではない、素の笑い方]
あっはは……。
氷華ちゃんは、ほんとっ……。
かわいいなぁ。
[笑いを帯びた声で、言って。
それから、もう一戦、という言葉に、あー、と短く声を上げる]
そーか、確か……『猟犬』のオジサンが勝ったんだっけ。
[手渡す直前に確かめた情報を思い返しつつ呟く]
ま、頑張るんだよー?
というか、負けたら、承知しないからねー。
[にっこり笑ってなんか気楽に言った後。
飴色が、ふ、と上を向く]
さて、それじゃ、ボクは……狐のおにーさん、殴りに行こうか、な?
[冗談めかした口調で言った直後、訪れるのは限界。
自分の存在が、どこかへ呼び込まれるのを感じつつ。
意識は途絶え、飴色は、閉じた。
後に残るは、真白の羽根、*一片*]
うー。
[楽しげに笑われて恥ずかしくなり、拗ねて顔を背けた]
そうなったみたいですね。
犬のオジサンかー。
[札に触れて確認すると溜息をついた]
て、そんな気楽にっ。
…まー、全力で頑張ります。
[それが勝った者の礼儀。
そっぽ向いていた顔を戻して、こくりと頷いた]
……そちらもファイトです?
[殴る理由は知らない。
引き込まれてゆくエリカを見送って深呼吸すると、最後の舞台に備えて身体を休めに*移動した*]
いい歳したオッサンを追いたいなんて物好き、そうそうおらんさ。
――不慮の事故、か。
[ようやく、落ちていた煙草を拾い上げ口へと運んだ。
煙と共に言霊を吐こうとした矢先。
空からの異変に男も気付いた]
ちっ…!
そんじゃあな。
次会うときも仕事以外だと良いンだが。
[踵を返し、その場を駆け抜ける。
男に余裕などはない。
だから、後ろを振り返る事は出来ない。
落ちる瓦礫に興味を移すことなく、男は開けた場所へと出た]
[大きく息をつけば、白い煙が口から漏れた。
先ほど、左腕から湯気を吐き出したように]
――やれやれ。
[小さく呟けば、カードを手に取った]
成る程。
お嬢ちゃんは…負けたのか。
氷華。ねぇ。
[頭を掻きつつ、小さく呟く。
ぽぅ。
カードは光を放ち、力を流転させる。
――『隠者』は眠り、『星』は輝く]
ま。やるだけやってみるかねぇ。
『ジ・タワー』のマスターとして、最後の障害となろう。
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