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下男 アーベル に 1人が投票した。
バーテンダー エルザ に 2人が投票した。
シスター ナターリエ に 3人が投票した。
シスター ナターリエ は村人達の手により処刑された。
次の日の朝、商人 ゲルダ が無残な姿で発見された。
現在の生存者は、下男 アーベル、バーテンダー エルザ、小説家 ブリジット、双生児 フォルカー の 4 名。
― ゼルギウスの部屋 ―
[出て行った先の扉を見送り、今はまだ部屋の中にいた。]
やっぱあれかなぁ。狼…かなぁ。
[花は餌だ。知れば食わずにはいられない。と、聞いている。
自分とブリジットが知っても何もなかった。だからきっと、主も人間なのだろう。
知らなかった者が、狼の可能性が高い。]
……なぁ、死んだらなにか分ったか?
[物言わぬゼルギウスにむかって、そんな事を呟いた。
当然、答えが返る事はない。]
守ってもらったなら、ブリジットこそ、大切に、しないと。
[はっきりと決意を見せるブリジットには、そう返していた]
人に殺させたって……
[ヴィリーは結局、アーベルが殺したから。
それでも自分が殺したようなものだと、思っている。
謝るつもりも、罪の意識も持たないのは、やはりどこか感覚が麻痺してるのか、おかしくなっているせいなのかもしれないけど]
変わらないよ。
殺したことに、何も。
うん、そうね。
誰が手を下しても、殺したことに変わらない。
…でも、やっぱり違うと思うわ。
私は、貴女の手が血に濡れてほしくない。
これはね、私のわがまま、なの。
[フォルカーの言葉に頷いて、彼女の髪を緩く撫でる。
これは自分の我侭だから、振り切られても仕方ない。
でも、どうか、伝わって欲しいと、願いを込めて。]
―ライヒアルトの部屋―
ああ、良かった。直ぐに見つかって。
[にこりと浮かべた笑みは、どこか男性的なもの。
それに違和感を覚えられたかはオレには分からない]
ちょっと頼みたいことがあってさ。
[言いながら、オレは後ろ手に部屋の扉を閉める。
直後、白猫が震えながらも懸命にオレに威嚇していた]
あのさ――――死んでくれない?
[言うが早いか、オレはナターリエの傍へと跳んで、右手で相手の首を絞め吊り上げる。
右手はいつの間にか鉄紺の獣の腕へと変わっていた]
オレにはアンタを人狼と疑って殺すに足る情報が集まってるもんでねぇ。
[ここまで来れば理由なんて飾りでしかないのかも知れないけどな。
ナターリエからの抵抗はあったかどうか。
白猫はナターリエの腕からこぼれ落ちる刹那、オレの腕を引っ掻いて鉄紺の毛を散らしていく。
けれどオレはそんなもの気にしないまま、ギリギリとナターリエの首を絞めて。
最終的には右手の爪を使って、ナターリエの喉を握り潰すようにして抉り取った。
支えを失ったナターリエの身体が床へごとりと音を立てて落ちる。
音は廊下に聞こえるくらいには大きかっただろうな。
それを確認すると、オレは窓から外へと飛び出した]
それでも……
[わがままだと、彼女が願いたいことはわからないわけではないけども]
やっぱり、それは、お願いできない……
[自分で決めたのならば、自分でやる、それを変えるつもりはなかった。
そもそも自分が他人に大事なことを頼ること事態が、稀なことなのだから]
ブリジットさん、今、音、聞こえた?
[それはどこかの部屋から聞こえた気がする。
階段に程近い右の方側の、そこがナターリエの部屋だと自分は知らないし、エルゼリートがそこに入る姿も自分は見ていなかったけども]
あの部屋の方。
[ただ、その部屋の方から聞こえたことだけはわかった]
― ゼルギウスの部屋→ ―
[ふと、長く白い髪を梳いた。所々血で汚れていただろうか。]
男の癖にキレーな髪だよネ。エステル姐さんの努力の賜物かしら?
お前が人狼だったら良かったのになぁ。
綺麗な白か、銀色の狼になっただろうに。
[ありえないのから、そんな軽口が出たが、流石に三つ編にするのは止めておいた。]
…さて、と。
兄さんはどっちに行ったかな。
[呟いて髪を離すと、自分もゼルギウスの部屋を出た。]
おっと、お休みゼル。良いユメを。
[間際にいつもの口癖を落として。]
フォルカーちゃん…
…─え。
な、にが…──っ ナターリエさん!?
[フォルカーに拒絶され、それでも名を呼んだ時、部屋の中から何かが倒れる音が聞こえ。
急いで扉を開ければ、床に倒れるナターリエの姿と白猫。
そして、窓から飛び降りようとするエルゼの姿があった。]
エルゼさん、これは─…エルゼさん!?
[どうして、と問いかける間もなく、彼は窓から姿を消して。
残されたのは、ナターリエを起こそうとするように鳴く白猫と、動かなくなった彼女だけだった。]
エルゼさん、どこ、へ。
[そう言いかけ過ぎるのは、蒼い華を咲かせた彼女の顔。
瞬時に、彼女が危ないと気付いて彼女の元へ向かおうとして。]
…ゲルダさん、お墓参りにいく、って言ってたけど。
どこ、に?
[彼女の言い置いた行き先がわからず、どうしようと。
傍らにいるはずのフォルカーにも、気遣う余裕すらなく。]
[ブリジットは自分の名前を呼んだ時に、倒れる音と、ブリジットへの言葉、アーベルが部屋から出てきて、こちらに向かってくる姿が見える。
ブリジットは一度戸惑ってから、それからナターリエの名前を口にして扉の方へと向かっていた]
アーベル、倒れる音がして…
[説明をしようとしたら、ブリジットの声が聞こえ中断することに。
その声はエルゼリートの名前を呼んでいた]
[ともかく、手当たり次第にでもゲルダを探そうと部屋から出るとアーベルがフォルカーの傍にいて。
其れを見れば少し安堵の息をついた。
けれど、今は悠長にしていられないときで。]
アーベル、ゲルダさんが今どちらにいるか、心当たりはある?
探さなきゃ。ゲルダさんが、死んじゃう。
― 二階・廊下 ―
[音がするのは部屋を出る少し前で、それよりは、それに反応する二人の方に目が行った。]
どした?
[尋ねながらも足は止めず、フォルカーの説明に>>11、自分も主に遅れて空いた扉から中を見ると、首がありえない事になっているナターリエが居た。]
すげ。なんつー、力。
[今までは噛み傷や爪あとばかり見てきたので、尋常でない殺され方に、本能的に少し息を呑んだ。
で、こっちなのネ、とは胸中の一部が告げる。
ブリジットが>>12切羽詰ったように尋ねて来たが、こちらは状況に追いつけておらず、やや間をあけてから。]
ああ?墓参り…。
ええと、姉さんの両親の墓は、岬の方だって言ってたけどネ。
[そう言い外を見た。]
どうしたの?
[ブリジットの様子に首を傾げて、それから自分も何があったのだろうかと、その部屋の方へと向かった。
アーベルも一緒だっただろうか?]
あ……エルゼリートさんが、やったのかな?
[転がるナターリエの死体、喉の辺りが何かで抉られているのか決定的に肉が足りない様子。
もう生きているようには見えなかった。
さして死体を見ても驚きも悲しみも動揺もせず、そんな自分を二人はどう思うだろうか]
見つけた……エーファ殺したの、エルゼリートさんの方かな……
[それならば、迷わず殺そうと、ブリジットはそれをとめようとするかもしれないけど]
岬、ね?
[アーベルの返答を聞き、礼も言わぬままに走り出した。
胸がすぐに悲鳴をあげるけれど、それに構う暇など無い。
足を緩めれば、それだけ間に合わなくなる。
そも、獣の足に、敵うわけもないと、解っていたけれど。]
[とっさに駆け出した自分はアーベル達より先に動いただろうか。
階段を駆け下りて、玄関から外に飛び出す。
空には厚い雲がかかっていて、それが日差しを遮ってくれていることは有り難かった。
切れる息と、痛い程に打つ鼓動。
それを堪えながら、何かの予感に導かれるように灯台にたどり着いたのは幾許かの時間の後。]
[フォルカーの呟きと様子には>>14、ほんな僅か目を細めた。]
そういう事になる…のかナ。
[実際ライヒアルトとどっちが食べたかなんて知らないけれど。
フォルカーが手を汚す事を、それを望むことを、こちらは止める事はしなかった。]
ってちょ、お嬢!
走ったら駄目だって!!
[そちらに気を取られていたので、真っ先に走り出した主>>15には出遅れた。
追いかけようとして、一度フォルカーの方を向いて。]
しゃーない…行こうか、俺たちもネ。
[そうフォルカーを導くように、少し前を走った。
全速力ではなかったが、主に追いつけない事に驚きつつ、同時に軽く眉を潜めつつも岬へと向かう。]
[アーベルに促されて、頷きその後に続くように。
もっとも二人が行かずとも自分はそっちに行くのだけども]
エルゼさん、突然、どうしたんだろう…
[今まで隠れていたはずなのに、急な行動は疑問に思えて。
大人二人のペースにもついていけたのは普段からアーベルに鍛えられていたこともあったためか]
― →灯台傍―
[窓から外に出たオレは、ゲルダが向かったと聞いた岬へと進路を取る。
右手の鉄紺は一旦人の腕へと戻した]
ゲルダ、居るのか?
[居るのは分かってる。花の匂いが強い。
生花ではなく、花としてのゲルダの匂いが。
問いかけに返事はあったかどうか。
ひょいと岬側の灯台の壁を覗き込んだら座り込んでるゲルダが見えた]
良かった、落ちたり気絶したりはしてないね。
[無事だったことに、オレは安堵の色を見せる。
それは喰うことが出来るという悦びに繋がった]
墓参り、出来た?
……そっか。
ん? ああ、アーベルから聞いた。
[問いかけには返答と疑問が返って来て。
オレはさらりとアーベルのこともばらした。
オレが無理矢理聞き出した訳じゃないんだから、オレは悪くないぞ]
―――ゲルダさぁ、オレのことどう思ってる?
前は大切な友人だって言ってくれたよな。
[オレはゲルダの隣に座って岬の方を見ながら問いかけた。
花の匂いが強くなる。
騒ぎ出す衝動。オレは少しだけ抑えるけど、抗いはしなかった]
今も前と同じように思ってくれてる?
それとも、信用ならないかな。
――…何で蒼花って教えてくれなかったのさ。
[ゲルダが何かを言う前に畳み掛けるように言葉を紡いだ。
自分が言った蒼花の言葉に、オレは衝動を掻き立てられる。
俯いて押し殺すようになった声は、ゲルダに落胆の色を感じさせただろうな。
本当は、衝動を抑え込んでただけだったけど]
[ゲルダからの弁明か否定、説明はあったかも知れないけど、それはオレの頭には入って来なかった。
ああダメだ、我慢出来ない。
俯いて肩を震わせる様子は泣くのを我慢してるようにも見えたかな。
オレは我慢していた熱い吐息を吐くと、有無を言わさずゲルダを押し倒していた。
垂れ流していた長い髪が、周囲の視界を遮るように流れる]
――――ごめんゲルダ、オレ、我慢出来ねぇ。
[謝罪は口にしていたけど、口許には笑みが張り付いて。
瞳は翡翠から本紫と代わり、笑んだ口からは獣の牙が覗いていた。
ゲルダの表情が変わるかどうかのほんの一瞬の間。
その間にオレはゲルダの喉に口を寄せる]
っふ、ぅん。
ん、く。んん、っは、ぁ。
[噛み切った喉の肉を咀嚼して飲み込み。
溢れる雫を口をつけて飲み下す。
漏れる声がゲルダにまだ聞こえてたなら、艶のある男性的ものに聞こえたことだろう。
ゲルダの抵抗があったとしても、獣の力を行使したオレの身体はびくともしない。
引っかき傷ならついただろうけど、ついたとしても、それだけだった]
はぁ……ゲルダは甘くて柔らかいな。
クレメンスの時よりも数段、好い。
[陶酔するような熱い息を吐き、一旦ゲルダから身体を離して起き上がると、オレはゲルダの身体も起こして蒼花を求めた]
――…見ぃーっけ。
[ゲルダの後ろ首辺りに花を見つけると、オレは牙を剥きながら、にぃと笑った。
オレは灯台の壁に背を預け、ゲルダを後ろから抱き締めるようにして自分に凭れかけさせながら、首とその周辺に牙を当てる。
ゆっくり、少しずつ。削ぎ落とすようにしながら貪っていった]
んっ、ふ。
ふ、ふふふ、ははは……。
ダメだぁゲルダ、止めらんないよ。
[既に物言わぬゲルダに語りかけながら、オレは笑った。
花という極上の餌(エ)。
友という大切な人。
悦びが先行して悲しみが置いてけぼり。
泣くって、そういやどうやるんだったっけな]
[オレは難しい感情とかを全部投げ捨てて。
人の姿のままで衝動に抗わず、ゲルダをずっと貪り*続けた*]
ゲ、ルダ、さん…
どこに…っ、いるの…?
[灯台の傍まで辿り着き、足を止める。
恐らく生まれて初めての全力疾走に、悲鳴をあげる胸は呼吸すらろくにさせてくれなくて。
それでも、蒼花である彼女を探す為に、その名を呼んで、灯台へと近付いた。]
[どこからか聞こえた、誰かの恍惚とした笑い声と。
辺りの空気を染める鉄錆の臭い。
灯台に近付いていった自分が先に気付いたのは、どちらだろうか。
そのどちらにも導かれるように、そちらに足を向けて。
見たものは、頭ではもうわかっていた、光景。]
……エルゼ、さん…
ゲルダさんを、食べてる、の?
どう、して。
[答えすら、わかりきった問いを、投げかけた。**]
[二人についていきながら、エルゼリートがゲルダを食べている姿が見えた。
ブリジットがエルゼリートに問いかけていた。
自分は、懐からタオルにくるんだ包丁を手にして]
エルゼさんがエーファを食べたの?
[返答がどうでも、殺すつもりだったけども]
ブリジットさん、ごめん、なさい…
無理だよ、誰かに、なんて…
[エーファにより近いしゃべり方で謝罪の言葉を。
タオルにくるんだままの包丁を手に、ゆっくりエルゼリートの方に*近づいていった*]
― →岬へ ―
[フォルカーが離れない程度の速度で――一人だけ舞台に置いていく気は更々無い――走る最中、前を向いたままフォルカーに問いかけた。]
なぁフォルカー、お前は俺の事信じてる?
[問いかけにフォルカーはどう答えたか。困惑したまま返事が無くとも。]
もし信じてるなら…俺が言った事、細かい所まで全部思い出すんだヨ。
狩りの事、ナイフの扱い……
お前にはほとんど全部、教えたつもりだから。
[フォルカーの方は見ずに、そう言った。
前を向いたまま、常の笑みを浮かべたまま。]
だけど信じられないと思ったら、俺の事をちゃあんと、殺すんだヨ。
[より深い笑みを浮かべてそう告げると、岬へと辿りついた。]
― 灯台 ―
[辺りには鉄錆の匂いが漂っている。
声のする方、灯台のあたりに行けば、青ざめた主の姿が見えた。
顔色が悪い、震えてもいるだろうか。
発作が起きないよう、到着したことを告げるように肩に手を置きながら、群青はその先に居るだろうモノを期待しながら見た。]
……ああ、やっと見れたなァ。
[生きて食事をする狼が。
教えてよかったナ、と内心で密やかに歓喜しながら。]
なぁ兄さん、ゲルダの姉さんの味はどう?
蒼い花は美味しいかい?
[そう笑って、問いかけた**]
―少し前―
[前を歩くアーベルからかかる声に、迷いなく]
信じてるよ。
助けてもらったし。
[答えて、続いた言葉]
俺に、アーベルは、殺せないよ……
[答えるのは普段よくみせる、フォルカーのものだった]
次はちゃんとやるよ。
持ってきてるから。
[ナイフではなかったので、扱いは変わるのだろうけど**]
─灯台傍─
[オレはゲルダの後ろ首部分に顔を伏せて、丁寧に丁寧に花の咲く部分を削り取る。
クレメンスの時のように花の部分を残したりはしない。
全て余すことなく削り取り、胃の中へと納めた]
ふ、ぅん……。
……───ああ、見つかっちゃったか。
[恍惚の表情で赤の垂れたゲルダの首筋を舐め上げた時、オレは問う声に気付いて視線だけを向けた。
何事もなければ睦事にも見えたかもしれないその光景も、滴る赤のために惨事にしか見えない]
ゲルダ、おいしいよ?
花だからっていうのもあるけど………ゲルダだから。
[ブリジットの問いかけには答えず>>27、アーベルの問いかけに>>30に返事をした。
背は壁に預けたまま、オレは長い髪を揺らし顔を三人へと向ける。
二つの翡翠は本紫へと変わっていて、笑う口許には牙が見え隠れし。
紡ぐ声と表情は、聞く者に異性を思わせるものだった]
エーファ?
ああ、うん。オレが喰ったよ。
エーファも柔らかくておいしかった。
他の人とは少し味が違ったよ。
[フォルカーの問い>>28にも返すのは緩やかな笑み。
その間もゲルダを腕の中から離そうとはせず、しっかりと腹部に手を回していて。
扇情的な表情で垂れる赤を舐め上げたり、ちゅ、と音を立てて吸ったりしていた]
それで、みんなはオレを殺しに来たワケ?
[オレは近づいて来るフォルカーの気配を感じながら、三人を見ぬままに問う。
その声に恐れるような感情は全く含まれて*いなかった*]
― 少し前 ―
[フォルカーの返事に、少し振り返ると頭をぽんと撫でた。
さて本当に正しく思い出せるだろうかは分らない。
エルザ次第では、その必要もないのだろうが。
どう転んでも、自分はさして問題ないかと胸中で思いながら、そして岬にたどり着いて。]
─ 灯台傍 ─
おーお、アイだねぇ。悲しくはないんだ?
[ゲルダを美味いと言い、貪る様>>33に軽く肩を竦める。異様な光景を笑いながら見つめていた。]
どうしようかなーって思ってるんだけどネ。
フォルカーは殺したそうね。
お嬢は?姉さんはどうしたい?
[少しずつエルザへと近づこうとするフォルカーを止めずに、今はこちら側に立ちながら主の傍で言う。
さっきと同じく、違和感感じるエルザを、兄さん、とは呼ばなかった。]
俺たちみんな食って、村に下りて村人も皆食っちまう?
それとも、ここから逃げる?
見る者二人が死んで、人狼が一人死んで、双花も喰われた。
守る者は誰だったか分んないケド…。
これだけ死んだんだ。今なら、ひょっとしたら場が崩れてて逃げられるかもしれないよ。
[満月から、どれくらい経っただろう。月の影響もひょっとしたら薄くなってきたかもしれない。実際はどうだか知る由も無いが。]
殺し合いがしたい、ってんなら俺が相手してもいいよ。
姉さんのお相手が勤まる様に、頑張らせてもらうケド。
[物騒な事も軽く言いながら、腰にいつも下げているナイフの留め金を外し、取り出しやすいようにした。
ヴィリーに言いそびれた事があった。人狼を殺せるかという問いの返事。
因子を与えられながら花開かなかった自分は、何の制約も受けられず。
だからYesと、苦もなく言えるのだが。]
……俺のお願い聞いてくれるなら、俺が誰かを殺してもいいよ。
ああ、お願いは先払いで、内容は秘密ネ。
[狂い損ねてより暗がりに堕ちてい男は、常の笑みを浮かべながら、そんな事も口にした**]
ああ、エーファはたぶん違うからね。
[エルゼリートの答えに、素直に思ったことを口にした。
それはおそらく二人が生まれたときに現れた決定的な違い。別に確信があったわけではないけども]
俺は殺しにきたよ。
[問いかけに答え、その心は、エーファが死んでから初めて満たされた気がする。憎悪と怒りと、敵意を隠す気の無い目を向けていた]
[アーベルの返答には驚くようなことはしない。
どこまでが本心かはわからないけど、そのように話すことは不思議なことではなかったし、何より教えたことをと、強調されたそれは彼が自分達を殺す可能性があることをいっているのだと思ったから、だから理解はしていた。*理解だけは*]
─灯台傍─
[赤を吸う度に唇が同じ色に染まり、まるで化粧をしているかの様相へ。
ゲルダの身体をしっかり抱き締めて、左手でゲルダの右肩を撫でた]
悲しい?
………悲しいって、なんだっけね。
[アーベルの問い>>36に、きょとりとする女性のような顔。
オレは答えながら小首を傾げた。
姉さんと呼ばれても、もはや厭う反応もなく。
重ねられる問いに少しばかりオレは考える素振りを見せた]
……オレは、どっちでもいーよ。
誰がしんでもいーし、オレがしんでもいーし。
『場』を作る条件の「人」のうち、残ってるのはオレ一人。
護る者はね、エーファだったんだよ。
だから味が違った。
[フォルカーの言葉>>38にも答えるように、オレはエーファのことを語る。
知らない振りをしていた『場』についての知識。
外の同胞から教えてもらった事柄。
オレは言葉を紡ぎながら、視線を天に向けて軽く本紫を細めた]
オレさぁ、『場』が出来た時点で生き残るのは諦めてるんだよね。
オレ達人狼が生き残れる確率がものすごく低いのを知ってたから。
それでも色んな奴喰いたかったから、隠れて来たけど。
[衝動に抗うなんて出来なかったから。
死を免れないと思ったから。
だったら最期は美味いものを喰ってやろうって。
そう考えて]
『場』がもう崩れてるのかは分からない。
でもオレを殺せば確実に『場』は崩れる。
そうだよね?
[問いはアーベルに向けて。
コイツは色々知ってるみたいだったからな。
願いを聞くなら>>37と聞いて、天を向いていた本紫がアーベルへと向かう]
ふぅん?
でもどんなお願いか聞かないとどうするかなんて判断しにくいよ。
まぁ、聞いてあげても良いけどね。
[また首を傾げる様子は、アーベルには少女のように見えたことだろう。
オレはもう自分でも生きたいのか死にたいのか分からなくなっていたから、どちらでも良いというような雰囲気を出す。
望まれればきっとその通りにするだろう。
ゲルダを離すこと以外だったら]
―灯台―
[予兆はいっぱあった気がする。
だから、それが人狼であっても、その言葉に嘘は感じなかった]
やっぱり、そっか。
エーファは祝福されてたか。
エーファ、だけ……
[なぜだか笑みをこぼしていた。
二人を最初に分けた、自分になくて、エーファにだけあるもの。
真に知識を知るなら、自分にもその片鱗があることを知ることもあったのかも知れないが、表にでないそれを知ることはない]
[それは、自分の傍にいるアーベルの問い>>36にも答える形となったろうか。
フォルカーが近付いていくのを止めようとしたけれど、エーファを喰ったと告げる声>>33を聞けば手を伸ばせなかった。
身体が震えるのは、寒さか恐怖か。
けれど、続いて聞こえたアーベルの言葉>>37にそれが消えた。
誰かを殺してもいいという彼の言の葉を、静かな心で聴いた。]
…願いを叶えて、それでアーベルが満たされるというのなら。
誰かじゃなく、私を殺せば良いわ。
[エルゼのことを止めたい。
けれど、アーベルが願うなら、それを叶えたい。
許されなくても、救いがなくても。
それは既に、覚悟していたことだから。]
[それでも傍に駆け寄る、なんてことはしない。ただ狼の言葉を聞いていた。
どっちでもいいという狼>>41に、ふぅんと少し笑ってみせた。]
へー、意外だネ。
狼ってさ、もっと生きたいって足掻くもんだと思ってた。
[ほんの少し、残念そうな響きを見せて言う。
場の事を尋ねるように>>42言われれば、にこりと笑った。]
そだネ。姉さんで最後。
普通の人間が、どんだけ集まってもそんなモン作れないシ。
[自らを導いた男から、伝え聞いた事をそのまま口にした。
願いを聞いてくれると言われても、笑みは大して変わらなかった。
常の笑み、張り付いたわけではないのに、どこか仮面のようになってしまっていて。]
そんなに大したコトじゃないヨ。
目玉が欲しい、なんてコトでもないし。
[アーベルの問いかけに首を傾げるエルゼの姿は、本当に解らないというようで。
それ自体が哀しいと思った。
エーファが護る者だったというエルゼと、それを知っていたようなフォルカーの声も聞いているだけで。
ただ、フォルカーが零した言葉に、それは違うと首を振った。
声は小さかったろうか。]
ちが、う…フォルカーちゃん、それは、違うわ…
[ゲルダは、呪いだと言っていた。
けれど、それを言うことも躊躇われたのは、死した彼女達、力ある者が報われなくて。]
アーベル…?
[エルゼから場のことを訊かれ、答えた後。
彼がこちらに向ける笑みはいつものそれで、けれど何も言ってくれなくて。
肩から離れた手が髪を梳いて、彼自身も離れるのを。
まるで、金縛りにかかったように動けないままで見送った。]
[ブリジットの返答>>44に浮かべるのは、男性的ながらも綺麗な笑み]
それしかないんじゃないか?
オレにはそれ以外の手段なんて、思い浮かばないね。
[自分じゃ止まらないから。止められないから。
そんなもの、思い浮かぶはずも無かった]
何でだろね、足掻く気にはならないんだ。
仲間が死ぬ話をたくさん聞いたせいかな。
ああでもね、r……ライヒアルトはいっぱい足掻いてたよ。
他の人を喰わないように、大切な人を生かすために。
まぁ、オレが全部ぶち壊したけど。
[アーベルの言葉>>47に、オレはふわりと柔らかく笑って返す。
真名を呼びそうになったのは抑えて、名前は言い直していた。
どうせ言ったって伝わらなかっただろうから]
目玉でも良いけど……何?
[したい事があったと言いながら近付いて来るアーベル>>48を、オレは座ったままに見上げる。
ゲルダだけは離すまいと、少しだけ抱き締める腕に力を込めた]
[アーベルの望みが何かはわからなかったけど、それを邪魔することはせず。
ただ終わるのを待ったら、もう自分はその瞬間に動くつもりでいた。
違うとブリジットの言葉に気がいっていたのもあり、横をすり抜けるアーベルに反応をすることはなかった]
そうだね、力ある人は皆死んだ。
[ただそれを呪いとも自分は思わない。
力の真なるを自分は知らないから、それはやっぱり神秘的な力に思っていた]
[ぶち壊したとか言われたら>>52、思わず笑い声が零れた。]
あははは、そりゃあ……ライの兄さんの願いは、シスターかな?
本当は、二人で生きてたかったんだろうけど…まぁ、二人で死ぬのもきっと一興だよ。
今頃同じ場所で再開を喜んでるサ。
[死者の事なんて分らないからそんな事が言える。
実際どうしてるんだろう?そんな事を思ったけど泡のようにすぐ消えて。
エルザの前に膝を突くと、さらと、両手でエルザの長い髪を梳いた。
その両頬に冷たい手が触れた。
少しだけ、腕に力が篭るのが分った。]
大丈夫だよ、ゲルダの姉さん取ったりはしないからサ。
ずっと……ずっとね。
狼にキスがしたかった――。
[まるで祝福を求めるように。
逃げないように強く頬に触れ、血塗れた赤い唇に、自分のそれを重ね合わせ、――――視界を塞ぎ、何も見えないようにした。
フォルカーはちゃんと覚えてるだろうか。狩りの際の言葉を。
「相手の隙を、チャンスを逃すな」と教えた事を。
覚えてなくても、忘れていても、死ぬ相手が変わるだでさして問題はないけれど。
自分のユメは叶ったのだし。]
ん……。
[そうして舌を割り入って、その牙の一本一本に舌を這わせた。
舌が傷つくのも構わずに、うっとりと、こびり付いた血を肉を舐めて味わっていた。]
……そうね。
ゼルも、ゲルダさんも。
ナターリエさんも、クレメンスさんも。
エーファちゃんも、皆。死んでしまった。
…ゼルとゲルダさんは、苦しんでたわ。
力の、せいで。
[血のせいで、人の死が哀しいのに嬉しいと、そう言っていたゲルダ。
役目を全うする為に、自分の意に添わぬことを遂げたゼル。
自分に話してくれた彼女と、彼は。
それぞれの立場で苦しんでいたと、そう思う。
それをフォルカーに言うでもなく、話し。
アーベルの行動に、目を瞠った。]
多分ね。
オレはアイツの口から聞いたわけじゃないからはっきりとは言えないけど。
[でも考えうるのはそこしかないから、多分と言っていてもほぼ確信に近かった。
死者については分からなかったから特に何も言わずに居たけど。
触れてくるアーベル>>54に、ゆっくりと本紫を瞬かせる。
頬に伝わる冷たい手の感覚。
少しだけ冷たそうに瞳を細めたけど、それだけ。
ゲルダを取らないと言われて、オレは少しだけ力を抜いた]
ずっと────?
[問い返す前に唇が重なり>>55、視界が遮られる。
ぴくりと眉根が反応したけど、手足が動くことは無い。
特に腕は相変わらずゲルダを抱き締めていた]
んンぅ……───。
[顔は固定されてしまっていたから、逸らすこともままならなくて。
結果、アーベルのされるがままになり、唇の隙間から熱い吐息を漏らしていた]
[アーベルが、エルゼの前に立ち、聞こえた声とその顔を近寄せるのに、タオルから包丁を引き抜く。
獣にできた、隙、向こうからはこちらの姿は見えておらず、何よりアーベルは自分の目的を果たしていたし]
ふぅ……
[短い吐息、それから呼吸を止めて、その背後に向かってゆっくり足音を立てないように近づいていく。
気配を完全に消せるほどに熟練しているわけではないけども、相手に悟られぬように動くのは狩りの基本だと、なんども教えられてきたこと。
ブリジットからはアーベルに切りかかりに言ってるように見えたかもしれないけど。
アーベルがひとしきり味わった頃くらいだろうか、その背後にまで来たところでぽんと小さくその背中を左の手で叩く。
右手に持った包丁は体の内側に向かって構えて、一気に振りぬくときは内から外へ、これも最初に刃物の扱いで教わったことだった]
[アーベルの行動は、予測がついていなかったから。
呆然とそれを見ていた。
目の前のそれは、現実味を帯びていなくて。
フォルカーが近付いていくのも、見ていた、のに。]
ふぉるかー、ちゃん…
[ただ、小さくその名を、呼べただけだった。]
[そのまま切りかかるかなと思っていた所で背に合図があった。
名残惜しげに唇を離すと、銀糸が二人を繋いでいた。
にこりと笑ったまま身を離すと、銀糸はぷつりと斬れた。]
……ご馳走様。
[笑みながら告げ、僅かに離れようとしたなら、フォルカーは動くだろうか。]
[アーベルが離れようとして、一度視線はエルゼリートとあったかもしれない。
エルゼリートの喉めがけて、躊躇なく包丁を横に薙ぎ、アーベルが離れきる前にしたので、肘がアーベルに思いっきり当たるだろうか。
そのままの反動で、上に振り上げ、包丁をすばやく逆手に持ち替える。
はじめの一閃はよけられたかどうか、いずれにせよ一撃でしとめられないことを想定して、何かも、教えられてきたこと]
っ、ふ、ぁ。
[ゲルダを喰らった時の熱が残っていたか、オレの頬は僅かに上気していて。
潤んだような本紫で、離れていくアーベル>>60を見ていた]
…対象が人狼だったら、男でも良いんだ。
[つられて笑ったけど、その表情はきっと女性にしか見えなかっただろうな。
ちろ、と拭うように動いた舌が僅かな抵抗にも見えたかもしれない。
軽く眉根も寄っていたし、不満げなのは明らかだった]
[アーベルから視線を外そうとして、刹那、その背後に居るフォルカー>>61と目が合った。
ああ殺しに来たんだな、と思ったから抵抗する気は無かったけど、オレの前にはゲルダが居たから、それに当てさせまいと腕を防御に使う。
毛足の長い鉄紺に覆われた腕で刃を受け、周囲に鉄紺の毛と鮮血が舞う]
ぅ、っく……!
[走る痛みに表情を歪ませながら、オレは反対の腕でゲルダを抱え直す。
誰にも傷つけられないように庇うようにして]
ゲルダに傷をつけるのは許さない……!
[傷つけて良いのは、喰って良いのはオレだけだ。
誰にも渡すものか。
オレはアーベルの願いを叶えたにも関わらず、その見返りを求めることなくフォルカーを睨んでいた。
ざわりと身体が獣へと、半獣の姿へと変化していく。
長い髪は鬣のように。
全身が毛足の長い鉄紺に覆われ、身体に不釣合いな大きな尾がゆらりと揺らめいた]
[オレは名残惜しみながらもゲルダを一度離し、灯台の傍に横たえる。
そうして、一足飛びにフォルカーへと飛び掛った。
大降りに爪を振り上げ、相手の肩口を狙う。
上体を開くその体勢は隙にもなっただろうけど、オレは構うことは無かった]
ぁ…────…っ、アーベル…!
フォルカーちゃん、駄目…!!!!
[フォルカーの振り上げた其れは、こちらからはアーベルに向かっているように見えて。
彼の命が奪われることと、彼女の手が穢れること。
そのどちらも、止めたくて。
でも、身体は動かなかった。
動けなかった。]
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