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[他が歩みだすのにやや遅れて倣う。
瓶の割れる音は少し前に耳にしていたものの、遠かったので然程気にも留めていない
そうして、楽師の言葉に顔をそちらに向けた]
そうですか…この時期になって、大変ですね。
[言葉が暈された為に、未だ失踪事件と結びつけることはない。
そうして考えるように眼を地面に向ける]
代わり…ああ。
そう言えば、同じ宿舎に泊まっている方がいるんですが。
あの人も人形遣いでしたね。
[そう言ってから、再び顔を上げて楽師を見る。
噂の彼女が今同じ広場にいることは知らない]
―広場 大通側―
へぇ一人旅か、大変そうだけど愉しそうだな。
[ふたりの様子をきょとんと翠の眼をくるくるさせて見ながら
ローザの提案には、ほうう、とお腹の底から息を吐き
それから、少し興味のある顔をする。]
香水?
そうだなぁ、煙突掃除で匂いってすぐなくなっちまいそうだしなぁ。
でも、瓶が綺麗だ。
[割れたガラスを掃除するのを手を出して手伝い、
彼女の勘違いは別の意味で捉えたらしい。]
[棚に上げたベティの発言には、にっこりと、笑顔]
まあ、まだ15だもの。
先は長いのだし、ゆっくり経験を積むといいと思うわ――
[そこまで言って、はた、と止まり]
……ハンスが師匠なの?
─大通り→広場方面─
[宛もなく歩いて行く、と言っても、出口に向かわなければ行先は広場で]
あれ……何してんだ?
[目に入ったのは、昨日広場で見かけた少女と知り合いたち。
何となく、誰かと話して気晴らししたい気持ちもあったので。
興味を引かれたようにそちらへと、向かう]
ふーん。
こいつは「仲間」ってワケじゃねぇのか?
[口元をマフラーで隠し
帽子の裏側につけた端末に小さく小さく声を零す。
魔法のそれは、届けたい意志の言葉は拾ってくれるようだ。]
……変態?
あははー。きっとレナさんと似てるんでしょうねー。
[目を瞬いた後、少しだけ失礼な言葉は、親の話題に感情を口調に乗せないためで]
カッコイイなあ。どうしたらそんな風に大きくなれるんですー?
[その身長を羨むような視線でレナーテを見上げた]
よー。
[アーベルの姿を見つけ、手を振った。
瞳の翠より少し薄い色のマフラーが揺れて
口元から少し落ちる。]
俺がやっちまっただけだ。
[てへ、と、小さく舌を出した。]
―広場―
……何をやっているのやら。
[昨日と同じ場所には誰もいない]
[荷物の一つも置いていなくて]
やれやれ。
俺の荷物だけでは微妙なんだよね。
[一番必要そうなものは当然ベッティの荷物の中]
[どこにいるのか探す為にそのまま広場を抜けてゆく]
[集団を見つけるのはアーベルとどちらが先になったか]
[レナーテの仕事についての話、というよりは苦労騙りを聞きながら緩やかに歩みを進める。並んだ露天は、祭り前ならではの活気がある]
……大変なんですねえ。
[少し見上げながら、用心棒の件になるほどと内心頷く。
部屋の掃除ができるのだろうか、と一瞬思ってしまったのは置いといて。]
ご自身のお父上を、そんな風に言うのは。
仕事を取るのが上手いのは良いことだと思います。
もしかしたら、何処かの英雄だったのかもしれませんね。
[冗談めかして、笑った]
[ローザにくすくすと微笑みながら]
もちろん、覚えてるよー
ローザは美人さんだし、お人形にしちゃいたいくらいだし
そっかぁ。うん、頑張った頑張った
[そう言って頭ナデナデ
割れたビンの片付けには手を貸すだろう]
あははー。早く子供扱いを卒業したいのもあるんですけどねー。
……ええ、そうです。
あれ、エルさんって師匠と知り合いなんですか?
[意外な人間関係に驚きの表情]
─広場・大通り側─
よっす。
今日は、マトモなカッコだな?
[ひらり、と手を振り返しつつ、カヤに向けるのは冗談めかした言葉]
て、やっちまった?
何を?
[短い言葉だけでは、状況は把握できずに。
緩く首を傾げながら、問いをついだ]
[それから、少し遅れたライヒアルトに目を向ける。
僅かながら考え込んでいた様子だったために、その答えを待ち]
宿舎というと、教会の?
となると、孤児院の子達とも馴染み深いのかしら。
[期待を篭めた問いかけ]
今からお願いするとなると、練習も大変だとは思うんですけれど、他にお仕事があったりすると…… ああ、これは御本人に直接お伺いしたほうがいいですね。
……そ、いわゆる『あっち側』の知り合い
その節は色々『利用』もさせて貰ったんだけどねー
ま、お友達なのは疑うべきもないかな
[こちらのは念話に近い形。リンクしているアーニャを介しているからこそ可能とも言う]
ん、ちょっとねー
この、ローザって娘の…あ!
[アーベルの言葉に説明を続けようとして
あ、と、ローザを振り返る。
ハンスの姿も見えるのかもしれない。]
俺、カヤってんだ。
うんよろしくな!
[ニカッ、と、歯を見せて笑った。]
[ベッティの言葉にはさすがに苦い顔]
……まあ、どっかしら似てるっちゃあ似てるかもしれんがね。
それでも、娘の水浴びを覗こうとする人間と似てるといわれると軽くショックだ。
たっぱについては……アタイも知らん。
よく運動して、よくメシ食えばなれるんじゃねえの?
[非常に大雑把に答えた]
[ビンの破片の片付けを手伝っていると、掛けられる声
顔を上げると、そこにはアーベル]
あ、昨夜ぶり
あ、ちなみにこの子はローザ。私の友達なんだ
というか、そっちこそどうしたの?
[手巻きタバコを口元に戻すと、ジーンズのポケットへ右手を捻じ込み]
[ゆったりとした足取りで大通りを進む]
[けれど途中で路地へと入り、薄暗い道を進み始めた]
─大通り→裏通り─
[襲い来るチンピラは足だけで沈め(勿論気絶止まり)]
[絡まれるのを楽しむかのように歩を進める]
[あのまま大通りを行けば辿り着くのは広場]
[先程まで詰所で顔を突き合わせた連中にもまた会いそうだからと言うのが道を逸れた理由]
[彼なりの気遣いだったのかも知れないが、気晴らしに道を逸れたとも言えたりする]
やっぱろくな情報は入らねぇか。
この辺の連中なら目撃者が居ても良いかと思ったんだが。
[チンピラを締め上げながら移動するも、有力な情報は手に入らなかった]
利用、かー
ってことは今回は関係ねぇって事かな。
すまねぇな、俺初任務だもんで
今までの流れとか全然知らねぇ。
でも、あしでまといになったりしねぇから。
なんたって――自警団の詳細を知っているのは、
自警団に居る奴らの次に詳しいのは、俺だもんな。
[小さな声はマフラーを引き上げて。
少女はどうやら、同居している自警団長に、
ある程度の信頼―子供扱いとも謂うか―を得て居るようだ。]
[言われた言葉には得意そうに指を立てて]
そーう!大変だけど楽しいの!
香水作りだって前は親が言うからやってたのに、
最近じゃどれでどうがどーなるのかとか
考えるのが楽しくなってきちゃっててねぇー
[言いながら片付け片付け]
おおー!
興味あるなら好きなの持ってっちゃって良いの?
といっても1つね!1つ!
[なんて喋っていたら、また誰かが話しかけてきたようだ。]
[片付けの手をいったん止めて、さっきぶつかった子をもう一度眺めた。]
すっごい顔広いんだ、多分!
[なんて勝手に決めつける。と、振り返った姿と、あとその後の自己紹介に頷く]
うん!私もカヤの友達の仲間入り!
…カヤ?
…カヤ…ちゃん??
[男の子の名前っぽく無い気がして、もう一回まじまじとカヤを見て。…ぽんと手を叩く。]
カヤは、ちゃんだね!カヤちゃんだ!ごめんね!!
大人になったら子供扱いされないのが寂しくなるわ?
[驚くベティに、大きく一度、頷いた]
昔は街の楽団にいたから。
……知らなかった?
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