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―→商店街―
[主の声に、不安と恐れの混じった表情で見上げたが、言葉は出ない。
出ていく時に声をかけられても、上手く礼をとる事もできずに、足早に集会場を出た。
商店街の方へと向かって行く途中で彼女を探したが、やはり見つかる事はなく。彼の家の近辺だろうかと辺りをつけたが、そちらには向かわない。
邪魔な死体は仕方なく靴で踏みつけ先へと進む。
踏みつけたものが固く、違和に気づいてよく見ると、自分と同じズューネの残骸だった。それには少し苦い顔をしたが、それも刹那。
たどり着いたのは、ノブを案内したパーツ売りの店だった。
中に入ると、店主はカウンターに腰掛けたまま、仰向けに壁に凭れるようにして息絶えていた。
物取りにでも会ったのだろうか、額を一撃で打たれており、店内はかなり荒らされて足の踏み場もないような状態だった。]
………武器なんか与えるから…ロクな事にならないのよ。
[誰に言うわけでもなく呟いて。見開いたままの店主の目をそっと閉じて。
彼が自宅としていたはずの、更に上の階へと遠慮なく踏み入り、PCを探した。]
―商店街・パーツ屋―
あった。
[店主の趣味自作で作られただろうPCは、外側は古いが中身は最新のパーツが集められている――と以前自慢された事がある。
お借りしますと呟いて、椅子を引き腰掛け、項のあたりに備え付けられていた接続部を本体と繋ぐ。
店主が自負するだけあり、一般品にしては動作が速い。基本は脳で処理しつつ、時折キーボードも弾きながら、必要な情報を探しに深く深く、電子の海へと潜ってゆく。
慣れた操作でデコイをいくつも作り囮にし、公的機関の情報内部へと侵入する。
ばれたら処分対象物だが、そんな事は言っていられない。
調べるのは、PSI法について。執行された末路、生き残る術。だが。
ビーッとアラート音が鳴ると同時に、回線を音がするほど無理やり引き抜いた。
こちらの場所を特定されるまえに無理やり回線を落としたが、思ったより浅い箇所で全てのデコイが落とされた。]
…腐っても国って事ね。これ以上は、時間が足りない…。
[本格的に忍び込むには、数日要するだろう。そんな時間はもうない。暫く押し黙るように動かない後、次に別なものを探すべく再び潜った。]
[―――――――一番早い解決手段は、自分とナナが死ぬ事だ。]
(だめよ。)
[短い声が静止をかける、]
(そんな事、許さない。)
[『私』が強く拒絶する。死への恐れは強い。]
……わかっているわ。自分で死ぬ事は出来ない。
[自己崩壊プログラムは切り替えられているのは知っている。試す気にもならない。
それに生まれたばかりのナナを、自分の都合で殺す事はしたくなかった。]
―商店街・パーツ屋―
[いくつかの調べ物の為に長時間潜りすぎて、頭にノイズが混ざり始めた頃所定の動作で電源を落とした。]
…駄目少しやすまないと…。
[キーボードの上に伏せるようにして身体を預けた。
じっとしていると、周囲から濃い血と硝煙の匂いを強く感じる。
嗅覚は人並以下しか働かないが、そんな自分にも感じられるほど、ここは死の匂いに満ちている。
そういえば、移動する際ジョエルからも微かに硝煙の匂いがした。そちらに気を取られ、煙草の方の匂いは気づかなかったが。
銃を持つ人達。
これから打ち合わなければならない人。
…主らは誰を打つんだろうか。
頭の端を掠めた疑問に出せる答えはない。
そして、自分は?
くらりと、意識が傾く。
これ以上考えてはいけない、考えないようにと、今はとにかく休むように、目を閉じ思考は停止した。]
─住宅街・アヤメの家─
[聞こえた声から呼んだ名は、合っていて。
アヤメがふらつきながらも出迎えたのを見れば、彼女のことも心配しながら、パトラッシュの無事を確認できた安堵に、小さく良かったと呟いた。
レッグと自分も中にいるな、と問われれば、えぇ、と答え。]
パトラッシュさんも…無事で、良かった。
怪我、は…─っ…。
[怪我の有無を問おうとして、玄関に置かれたモノに気付き、言葉に詰まって青ざめるも。
目を一度閉じて、弱く微笑んで首を傾げた。]
…大丈夫、でしたか?
─住宅街・アヤメの家─
[配慮が足りなかった、とパトラッシュから謝られれば、顔を横に振って答え。
レッグも答える言を聞くと、街中で見た彼と友人の姿を思い出し、大丈夫だろうかと、彼の上着に触れていない方の手にそっと添えるように触れた。
かけられる言葉は出てこなかったから、せめてレッグが孤独を感じないようにと。]
…お茶の準備をするなら、私も一緒に。
カップを一度に4つも運ぶの、大変でしょう?
[アヤメを落ち着かせるように、お茶を頼んだパトラッシュにそう言って。
アヤメから紅茶でいいかと問われれば、私はかまいません、と微笑んで共に台所へと向かった。]
─住宅街・アヤメの家─
あ、本当。これ買うと結構高いんですよ?
味の違いとか、良く解らないけど…香りが良いって聞いたことがあって。
[アヤメの負担にならぬよう、出来る限り普段通りに振舞って。
二人で紅茶を準備し、パトラッシュとレッグの元に戻って。
各々の手元に紅茶が渡って少しして、パトラッシュから出てきた言葉に。]
………嘘じゃ、ないんですよね。
[上司に電話をした際に、マニュアルには軽く目を通していた。
そこには確かに非常事態時の対処についても書かれてはいたが、あの時は誤作動だろうからと、大して気に留めていなかった。
けれど。現状では、その事実が重くのしかかって。]
─住宅街・アヤメの家─
[殺し合う必要がある。覚悟しなければならないと。
それはつまり、此処にいる誰かに銃を向けなければならないかもしれないということで。]
……そんなこと、できるわけない…
[微かに震えながら小さく漏れた呟きは、誰かの耳に届いただろうか。
静かな部屋の中響いていた、かちゃかちゃとカップとスプーンが当たる音が途切れた刹那、アヤメが急に立ち上がってどうしたのかと驚いたが、駆け込んだ先を見て、あぁ…と。
かくいう自分も、これから先に待つ事実を受け止め切れなくて今にも倒れそうなのを堪えていたから。
けれど、自分よりもアヤメの方が心配で、立ち上がり閉められた戸に近付いて声をかけた]
…─…アヤメさん。
[名を呼んで、けれど何をしてあげられるのかわからなくて。
只彼女が落ち着いて出てこられるようになるのを待った。]
─住宅街・アヤメの家─
[アヤメが落ち着いて出てこられれば、集会場へと移動するだろうか。
皆連れ立って行くというのなら、少し逡巡し顔を横に振って]
ごめんなさい…皆は、先に行って?
私…探したい人がいるの。
時間はかけないわ。
見つけたらすぐに追いかけるし…
心当たりのあるところにいなかったら、諦めるから。
…ダメ、かしら…。
[そう言って、皆の顔を見。
了承を得られれば、礼を言って一人*行くだろう。*]
[内から溢れる紅い色。
知覚した華の意識は数秒で染められた。
其処へアリシアの問い掛けが伝う。]
……はぁ?
生きたいか、って?
生きたいに決まってるじゃない。
どんな手段を使ってでも、生き抜く心算よ。
[囁く声は高圧的に。
そして、まるでアリシアを嘲笑うようにも聴こえるかもしれない。]
ねぇ。
[そしてアリシアへ呼び掛ける]
死にたい、なんて思ってないよね?
まさか、ね?
……貴女も生きたい。
どんなことをしても。 そうでしょう?
[くす、と笑いが混じる]
ねぇ、あなたの周りには、誰か、居るの?
[愉悦]
居るのなら、それは大事な、人?
[唇に残る吐瀉物を舌先で舐め取った]
……大事な人なら。
あなたの「生きたい」っていう覚悟。
本当かどうか、見てみたいなぁ。
生贄、でしょう?
[都合のいい解釈で、アリシアを追い詰めるように
紡ぐ言の葉は、まるで凶器の*ように*]
私の言葉の意味。
聡明な貴女になら、解るわよ、ね?
[名の無い女は何処までも高圧的に]
あなたに、「任せる」、わ。
あなたの言う、覚悟。
見せて貰えるかしら?
[意識の囁きは其処で一度、*途切れた*]
そう…。
[ずいぶん鮮やかな印象になった人に、少し瞬くが、それも一瞬。
嘲られ侮られるのは慣れているため、それに調子を変える事はない。ただ静かに見据える。]
聞いておきたかっただけよ。私は貴女を知らないから。
覚悟も、貴女の大切な人も。
[ただサイキッカーという立場と、生きたいという意志だけは同じ方向を向いている。
棘を向けられても、涼やかに花を見た。]
[高圧的な声を、ただじっと聞いていたが。]
……ナナ、一つだけ言っておくわ。
貴女が誰に棘を向けても、私は止められはしない。
けれど、ぼっちゃま……マイルズ様に手を出したら、私はあなたを許さない。
あの方だけは、絶対に。
[その時だけは涼やかな色は消え、冷たい殺気を隠さなかった。]
あの方は、私の証。私が生きる事と同じ意味だから。
それだけは覚えておいて頂戴。
[通信が切られる前に、短くそう告げ警告した。
もう一人、死なれたくない人はいる。けれど、それは―――*目を閉じ秘めたまま。*]
[そんな対峙をしていた為、ナナに話そうとしていた事柄は伝え忘れてしまっていた。]
でもあの調子なら大丈夫かしら。マニュアルを読めば気づくでしょうし。
私たちがここから出るためには、「市民が対応できない」という所まで状況をもっていき、外部からの介入を待たないといけない。
おそらく、脱出するチャンスはその時だけ。
そしてそれはつまり、自分たち以外の者を出来る限り殺さなければということ…。
[もしマイルズ以外を殺しきってまで介入がないなら…という事は今は考えないようにした。]
もう少しあの人達が強かったら、暴動に紛れて逃げられたかもしれないけど…。
市民と相打つようじゃ期待できなかったかしら。
[調べた彼らの計画は、彼ら死んでしまった今現在は、もう使えないものだった。]
ほんと、役に立たない人達だわ……
[冷たい言葉と同時に、ほぅと小さなため息が*零れた。*]
―集会場・広間―
[目の前にはモニターが一台]
……んー。
[漢字の多い文面は、元より苦手なのと割れた右レンズの所為もあって読み辛い。
エリカの言葉を聞いて、漸く大体の意味を把握した程だ]
ころしあい、かぁ。
[その彼女も何処かに行くと言い、他の青年2人もそれぞれ別の方へと消えて、ここには1人きり。
休んだ方がいいという忠告も耳には入っていたが、未だその場から動く気はなかった]
ようするに、『サイキッカー』をころせれば、いいんだよね。
『ギム』だし。
[首を傾けながら、また独り言。
壁に残る新しい血の跡が、眼鏡の端に映る]
でも、だれなんだろ。
見た目にとくちょうとか、あるのかなぁ。
[反対側に首を傾げる]
……カルくんは、どうだったんだろう。
[放送で名前の上がらなかった、後輩の名。
それに気付いたときには、眉を下げこそしたものの、特別取り乱したりはしなかった]
[向かいのソファーに腰掛けると、鈍い音をたてて軋んだ。
布が破れて綿がはみ出したり、部分が欠けてはいたけれど、ソファーとしての機能は保たれている]
……あ、そうだ。
[今更ながら携帯端末を取り出して、『さきにいってる』短いメールを後輩に向けて送信した。
本当は一度戻るつもりでいたのだけど、放送が掛かった為にそのままこちらに来たのだった。
操作を終えれば端末をしまい、ソファーに凭れるように身を沈めて]
はらへったなー……
[緊張感のない言葉を*呟いた*]
―商店街・パーツ屋―
[目を開け顔を上げると、真っ黒のディスプレイに自分の顔が映しだされた。]
うわ…ひっどい顔…。
[髪は乱れて跳ねた所があったし、頬に少しキーボードの跡が残っていた。
髪を軽く撫でつけ整えて、ぐいと頬を擦るものの、型はまだ少しついたまま。
とりあえずの身支度を整えれば、ふとディスプレイに凭れるようにマニュアルが立てかけてあるのに気づき、それを手にした。
ぱらぱらと中を捲るが、モニターに映し出されたものとさして変わらない内容が書かれてあり、結局殺しあう事が変わらない事を知れば小さくため息をついた。
閉じる前に、最後の方にあった一文に目がとまる。
「市民が対応できない状況になった場合、外部からの介入の可能性が――」]
外部の介入…。
[具体的な事は書かれていないが、どうせ碌なものじゃない、そんな事を思った。]
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