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[咄嗟に伸ばした手は、利き手である右。
痛みが走る。でも、気になんてしていられなかった]
でも!
[死ぬ。
自分でもわかるほどにビクと反応して、動きが止まった。
その間に上着は裂かれ、下へと引いていた勢いは収まらず、膝を突く形になる]
なら、どうすれば、いいのさ……っ
[揺れる剣先。
蒼の瞳は、じい、とその動きを追う。
誘いか。
それは、本能が察知させるものの。
それに乗るのもまた、一興、と。
蒼の瞳には、微かな──好奇の色彩が浮かび]
[短い咆哮]
[蒼狼は、雪を蹴り、高く、跳ぶ。
先に傷を受けた後ろ足を庇おうとしたのか、動きはやや、鈍い]
[感情の篭らない声。
外の音も聞こえないほど集中していたはずなのに。
それだけは何故か届いて]
…かく、ご…?
[反応する。とてもゆっくりと]
[イレーネには決して伝えない]
[それが薬を飲む覚悟だったことなど]
そう。
[低い声はどこか哀しげにも]
どうにも出来ないとわかって、覚悟したと。
彼は言っていました。
……っ、
そんなの、
言われなくたって、
[違う、本当は、死んでもいいと思っていた]
……生きるよ!
だから、
殺さないで、
殺させないで、
[視界が歪みかけるのを、堪えた]
[クレメンスに言われた言葉を口に出さずに反芻して]
そうですか。
[とだけ返した]
[まだ、他には知らせなくないのだろうと気付いたから]
[動いた蒼狼
相手の始動をある程度誘導して、動きを見ていれば回避もできる
だがそれだけでは駄目だ。攻撃する余裕を作らねばと。
跳躍する蒼狼を横飛びに避け、その首を狙うように…そこで一瞬顔を顰めた。
この動きは、アーベルをつれて逃げたときに、襲ってきた狼に取った行動と同じで…
ただ行動はとめれずに剣を振るう]
覚悟……。
終わらせる覚悟をしたというのですね、アーベルさんは。
[イレーネが思う覚悟と、自分が知った覚悟とは違う]
[だけど、彼が覚悟を決めた事は間違いはなかったからそう口にした]
[投げられる声は聞こえていた。
熱に浮かされた状態でも、はっきりと。
祈るような声も。
返せるならば、言葉を返したい、と思ったけれど。
今、出せるのは、蒼狼としてのコエだけ]
どうにも、できな、い…?
[朱花が熱を放つ。その言葉を肯定するように]
諦めるなって。
いった、のに。
[心が冷えてゆく。
支えにしていたのは、ただその言葉だった]
なの、に……。
[抗していられたのは、その気力。
それが崩されれば]
そう、ですか……。
[そっと、目を閉じる]
それだけ大事だということでしょうね。
イレーネさんやユリアンさんが。
[それは事実だろう、だから嘘はついていないと心で言い訳をして]
[イレーネに目をむけ、眉を顰めた]
[アーベルに対して厄介なことをと思ったかもしれないが、声にも態度にも出さず]
イレーネ君。
君は、生を諦めるつもりですか?
アーベル君は覚悟を決めたけれど、
…それでも、生きられる道を今も探しているんですよ?
[飛びかかりの動きは避けられて。
標的を失し、体勢がわずか、崩れる。
そこに繰り出される、刃。
逡巡。
首を取られるわけには行かないが、完全に避けられる距離でもなく]
……っ!
[強引に身体をそらす事で、刃を前足の上──人の身であれば、肩になる所か──で、受ける。
零れる真紅。
蒼が、傾いで。
……落ちた]
そうですね。
大事だからこそ、覚悟を決めたんでしょう。
[アレを飲むのはたいした覚悟だっただろうと思いながら]
だからこそ、君は、生きなきゃいけません。
見届けなければ。
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