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[暗き澱がたまったような室内にて、ザムエルはウォッカをちびりと一口。
昨夜はあれからハイリンヒと遅くまで話し込んでしまい、流石に辛い。]
(若い時分と何が違うかというと、夜を徹しての無理が利かなくなったことだ……。
さて、これで伝えるべきは伝えたか。
彼はどの道を選ぶのか……。
飄々とした外見の割には正義漢のようだから、見果てぬ夢を見るやもしれんな。
[風が、鎧戸を叩く音がそこかしこで発せられている。 その音は彼の古い記憶を呼び覚ます]
あの時も冬だったか……。
[とある山村。
ある日崖崩れで道がふさがる。
村人による修復は芳しくなく、街からの救援は春を待てとの事だった。
吹雪が吹きすさぶ或る夜。 一つの変死体が上がる。
遺体を検分した教会の神父の弁によると、それには人狼という異形が関わっているとのことだった。
「間違いありません、人狼の仕業です」
「人狼……それは、あの聖書に時折出てくる?」
「ええ」
「ごく希に話しは聞きますが、ずっと昔の話しだとばかり。 まだ本当に居るのですか」
「残念ながら」
それが初めて人狼というものに出会った時のこと。 ちょうど半世紀ほど前になるだろうか。
あの時は、ただ純粋に焦がれ、至福を感じていた。
それがもたらす結果など想像も及ばずに。]
[くる……と、腹が鳴る。
考えてみれば昨日の昼から腹に入れたのは液体とチーズだけだ。
誰か、何か用意しているかも。 と思い、ザムエルは居間へと向かった*]
[彼は椅子の上で目を覚ます。窓の外は一面の銀世界。昨日散った赤の痕跡も見えない]
スノーマン、作らないと。
[椅子から降りて外へ。その行動を止める者はもういない]
─二階・個室─
Es last den Schnee wegen du fallen.
Dieser Boden alles.
Im Umfang, der mit dem weisen Schleier umfast werden kann die grose Quantitat…
[開け放った窓枠に腰掛け、ぼんやりと雪を眺めつつ、幾度となく、その言葉を繰り返す]
君のために雪を降らそう……か。
[言葉を途切れさせて、呟く。遠くを見る瞳。仔猫が、心配そうな声を上げて尻尾を揺らした]
[居間へと降りたが、人の気配は……厨房の方にひとつ。
誰か何か作っているのだろうか?
だが、まだ香りが漂っては来ていないので、調理は始めていないのだろう。
たまには、私も何か……。 そう思い、厨房へと足を向けた。]
[野菜を洗う]
[包丁を危ない持ち方で持つ]
[ザクキュタンザクトンタン]
[野菜が滑り変な音が混じる]
[小首を傾げる]
[ザクタンキュ]
[キュタントンザクザク]
[鍋にいれて煮る事にした]
[チーズもいれる事にした]
[分量は適当だ]
……大丈夫だ、今は、落ち着いてる。
[不安げな仔猫を、そっと抱え上げて撫でてやる。穏やかな笑み。今のところ、蒼の花は沈黙を守っている]
……そういや、昨日からなんも食べてないんだよな。
……出るとうるさそうだが、下に何か軽いもの、探しに行くか?
[冗談めかした口調で言いつつ、肩の上に仔猫を乗せ。窓枠から降り、ゆっくりと部屋を出る。
足取りは、だいぶ安定。転ぶ危険は多分なさそう]
[彼は、大きくなった雪玉を転がして、前に作ったスノーマンの隣に並べる]
もうちょっと待っててね、仲間を増やしてあげるから。
そしたら、ひとりぼっちじゃなくなるよ?
[雪に覆われて輪郭の定かでなくなった背の高いスノーマンを見上げて、にこにこと話しかける]
ひとりぼっちは寂しいものね。
[腕を延ばし、ぎゅっとスノーマンに抱きついた途端、上に乗せられていたバケツに積もっていた雪が、ばさりと、彼の頭の上に落ちる]
うわ!つめたっ!!
[雪まみれになってわたわた]
[入り口を潜ると、ブリジットが何やら煮込んでいた。 小動物のよう……猫……いや子犬か? ふと、微笑みを漏らし、奥へと進み声を掛ける。]
おや、君が料理をしてくれているのか。
どうかな、出来は。
[隣に着け、鍋の中身を覗き込む]
─一階・居間─
静か……じゃねえか、全然。
[呟いた矢先、外から聞こえた賑やかな声に、苦笑。
窓辺に寄れば、元気(?)なアーベルの姿が]
……元気だねぇ……。
[思わずこんな呟きが漏れ、仔猫がそれに同意するように尻尾を揺らした]
不格好なゴロゴロとした野菜。
人参もジャガイモも皮がついたまま。
そして水面ににじむ紅いもの。
(?)
[視線を滑らしブリジットのチーズを持つ手先を見ると、数ミリほど切ったようで、血が垂れている]
(平気な顔をしているが痛くないのか?)
[疑問に思いつつ、シルクのハンカチを取り出した]
[ブリジットは振り向いた]
[口にはチーズの粉。チーズも口にくわえている]
……きゅるる
[お腹が鳴って、半分わらったような顔で一歩下がった]
[鍋を覗き込んだザムエルの背にぽつぽつと]
…野菜チーズ…
[大きさがバラバラの野菜達が湯の中で躍り、チーズがドロドロと溶けていた]
[ふつふつと沸騰中]
[味付けは]
[まだない]
[彼は見知った姿に、笑って手を振る]
やっほー!エーリッヒ…じゃなくて!
寝てなきゃダメじゃん!!
[慌てて窓辺に駆け寄ろうと…]
(ズボッ!ズベシャッ!ボフッ!!)
[…して、雪に足を取られてコケた。新雪の上を走るのは危険だ]
[こちらに気づいて手を振るアーベルに呑気に手を振り返そうとして]
あ、おーい、走ると……。
[あぶねぇぞ、と声をかけるより早く。
転んだ。
しかも、埋まった]
……身体はってんな、おい。
[ぽつり、もらした呟きは、何か違うような]
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