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若焔殿に?
[刻まれた記憶から引き出すのは、虚竜王の気紛れの少し前]
……あぁ、天聖殿が若焔殿と話があると別室へ消えていたな。
それから間もなく虚竜王の気紛れが起きたから何を話していたのかまでは知らなかった。
危険そうなら手を貸すけれど?
[結界内を読み解く術を持つ疾風竜を排除しようかと思っていた青年は、真剣な響きで問いかける]
―東殿・回廊―
おす、氷竜殿。そっちは無事みたいで。
[ひらりブリジットに手を振って。]
かけら…なんかね?
何か微妙に違う感じもしたのがな。
[そう言いながら、まずはまだ若干硬直しているように見えたベアトリーチェを、ブリジットに渡した。おいさんが抱くより安心するだろうと思ったので。]
─東殿・回廊─
…こんにちは、かの。
時間がほぼ分からんが。
[追い越したミリィに視線を向け、挨拶の後に小さく肩を竦めた]
その様子じゃと三人で切り抜けていたと言うところじゃろうか。
無事で…。
[一度床に突っ伏しているナターリエを見てから、気を取り直しティルへと視線を向けて]
無事で何よりじゃ。
おう、オレは何てことないぜっ。
[エーリッヒに向け、びし! とさむずあっぷしてみたり]
て、そっちもやっぱり襲われてたん?
影みたいな、カケラに。
調べる、と言われました。
[考えるような口調で]
もしかしたら、この剣がごまかしてくれるかもしれません。
どうでしょうか?
エレオノーレ殿は、影輝の力の暴走ではと言っているよ。
触れていないのに欠片が変化したのだと。
[たった今、告げられた言葉をクレメンスに投げる]
……。
[しばし、されるがままに、床に倒れていたが、不意にがばちょと起き上がった。
そして、何事も無かったかのように優雅に立ち上がり]
……落ちる直前に水の保護幕を張っておきました。
予想できていたことですから、問題ないですわぁ。
[予想できている人は、床に倒れません]
決して……三枚目なキャラになってるわけじゃありませんのよ。
[誰に、何を言っているというのか]
―東殿・回廊―
そうですか……"かけら"ではないとして、考えられる線としては。
あの"かけら"が他の何かに影響を及ぼし始めた――
というのは、ナンセンスでしょうかね。
[月闇竜へと呟いた後に、釣られるように若焔を見た]
―― 東殿・回廊 ――
[ティルの言葉に頷く]
ええ、と、いうことはそっちもなんですね…
影みたいな欠片…やっぱりそう見えたんだ…
影輝の力が強まっている、ということなのかな?
[この剣が「探査」を避けようとするなど。
そんなことを、しるはずもなかった。
そして、彼女に声が届いていることも。]
[ただ、思うがままに――微笑を浮かべ。]
んぁ。触れてもないのにこれか。
…ほっといて大丈夫か?それって。
また同じような事起こったりしないだろうな。
[懸念するのはそこ。また大量発生、は正直勘弁願いたい。]
及ぼし始めた、か…もしくは、何らかの影響を受けて変質したとか?
誰かが触れても暴れずに、変わっただけだったりとかさ…
[氷破の視線に頷いて、なんとなく推論。]
ああ、んで、まとめて掃除してきたとこ。
[エーリッヒに頷きつつ、さらりと言いました]
影輝の力が高まってる……って。
んでも、それって、おかしくね?
陽光のちまっこいなくて、バランス、よくないんだよ……な?
え、ええ、大丈夫です。
[キリ、と眼鏡をあげながら眉を引き絞るが
ピアがとてとてと来て首を傾げる様子に、思わず手を伸ばして、ぎゅうううう。]
……っは。
[直ぐに我に返って手を離し、ザムエルとエーリッヒへと向き直った。]
こ、こちらは大丈夫です。
お二人ともご無事そうで。
この大量の欠片に、お心当たりはありませんか?
[きりと表情を引き締めて、ザムエルとエーリッヒをじっと、見つめる。]
─東殿・回廊─
[エーリッヒが襲われ押しつぶされかけていたと言うのは彼の名誉のために口を噤んでおいた。どうやら出来ぬ理由もあったようだし]
この様子じゃとあちこちに出現しておるじゃろうか…。
[口々に言われる影の言葉に思い浮かぶのは一人の人物か。影輝の力が強まっていると聞けば、少し不安が過るのではあるが。
ナターリエの言い訳については突っ込むべきか否か悩み結局そのままに]
―東殿・回廊―
そちらも無事で何より。
[命竜へとこくり頷いた。ところで、
翠樹の仔をバトンタッチされる。若干瞳を瞬かせた。
そこで、若焔が月闇竜を探査するという言葉を聴くと。
少しだけ、気掛かりがあるような表情を浮かべる]
探査か…んー、もし探査でオトが黒といわれるようなら、前にでるかね。氷竜殿も居てくれるし。何とかなるかぁ?
[それは結局杞憂に終わるわけだが。
天の娘が、自分たちを見ていることには気づいていない。]
精神は混沌を司る。
ならば混沌の中にも、怖いなどの精神があるのかもしれないね。
[笑みを変えぬまま、流れる髪を見て。外される視線を追う]
あなたが何から生まれたかも、なにゆえに影輝の力が暴走したのかも私にはわからないよ。
その答えを知っているのは、あなた自身ではないかな。
[そしておそらく、その力のせいだけではない。]
[揺らされ、心の奥の鍵を外される前。
隠れていない場に、残滓があった。オトフリートの。]
[それは、きょうだいを守ろうと、変質を止めようとするのに、
力の剣を前に、鍵の外された向こうの願いにかえられて。]
[鎌首をもたげた。]
[ぎゅうううう、とされて、ピア、ちょっと嬉しそうだったかも。
離された後は、また、相棒の方へと戻って行く]
あちこちに、か……。
あんだけ一斉に出てくると、戦えない連中はきっついかもなあ。
―― 東殿・回廊 ――
[おかしくないか、という風竜の言葉には、考え込む顔で]
バランスを崩して、結局暴走に至った例も、過去にはあるけど…似合わないなあ。
[影竜と暴走、というニュアンスがどうにも違和感ありありで、首を傾げる]
―東殿・回廊―
……なるほど。
いずれにせよ、推測の域を出ませんね。
[実物を見てみたら何か感じただろうかと思いながら、ほぅと息を零す。
そこで月闇のに不思議そうな視線で見られれば]
んん。
実のところ、直接"かけら"や、"かけら"から変異したものを見ていないもので。
情報が足りないまま推測しすぎましたか。駄目ですね。
[翠樹の仔を抱え上げ、時折頭を撫ぜながら、呟いた]
─東殿・回廊─
儂にはとんと分からぬの…。
…儂はしばしこの回廊を歩き回っておったのじゃが、その時は何も居らんかった。
途中エーリッヒと合流した時に初めて大量に発生しておるらしいことに気付いたのぅ。
急激に発生したようじゃが、その原因はさっぱりじゃ。
[ミリィからの問いには思考を巡らしつつ、顎鬚を右手で撫でながら答える]
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