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[零れた命が重すぎて
前が見えなくて
一本の糸に
縋るように
今、此処にいて
脅えながら
生にしがみ付く事で
他すら見えなくなっていた。]
…っ
[目を覚ませと――]
ツヴァイさん、咳……。せめて、鎮痛剤とか、飲まないと。
嫌がるアーベルさんに薬を飲ませたんだから、ツヴァイさんだって飲まないと不公平だよ。
[手を伸ばす。届いただろうか]
……寝顔って。
あの、な。
[思わず、口をつくのは呆れたような声。
先ほどまで沈んでいた静寂とは、真逆の状態。
それが、心地よいのもまた、事実で]
……それはそうと。
この形って……何座に、見える?
[星の知識はなくはない。
だから、ある程度は絞り込めるものの。
歪みのためか、特定には至らないから、意見を求めてみた]
[断ち切った首輪] [如何して] [どうせ助からない] [治ったのに]
[[―――…歪む音と共に崩れていく。侵食されていく。]]
[ミヒャエルも] [諦めきった声] [もう長くない] [無理やりにでも]
[[自分が…意思が、鏡の中に置いていかれる]]
[救いたいのに] [少し休めば] [この手は] [目の前で石に]
[[―――――…否、]]
[危険かもしれない] [回復薬] [面白がっている] [奪いとった]
[[抑えきれない 衝動]] [[此方が自分の本心?]]
[護りたい] [何故] [生きて欲しい] [こんなにも難しい] [約束]
[[――――…もう、わからない。]]
[戦慄いた唇は、二人に にげろ…と伝えたかったのかもしれない。]
[もう遅い。]
[男の伸ばした手は、ベアトリーチェに伸ばされて]
[ダーヴィッドの顔を至近距離でじっと見詰めた。汗をかいているはずの相手の額は冷たくて熱い。疲労している時の人間は、意識が一分未満の時間で飛ぶ事はあるだろうなと思いながら。]
実は私も天文地学は疎い。
まったく異分野の経済解析図なら分かるんだが。
案外女性のナターリエの方が?
[ダーヴィッドに肩を貸そうとする。]
[扉は軋んで開き、
風は城の中に吹き込んでいく。
空は藍。内へ向けて煽られる亜麻色、翻る裾。
白い花がひとひら舞う。]
……、――っ、
[――ロッカーで手にしたものを抱きしめる。
ぱあん、――と、何処かで音がした。]
…何?
[訝しげに、足早に其方へと向かった。]
…ゼル、ギウス。
[敵か、味方か。
判らないけれども、その人がキーになっているだろうことは確実で。]
うん、いこう…
あ、アーベルはどうするの?
ハインリヒ!!
何をしてるの!!!!
[突如、視界から少女が消えて、そこに―――]
その手を…離しなさいッ!
[ハインリヒの身体を少女から離そうと手を伸ばす。]
>>324
[少し、額に手を当てて、じっとする。
過ぎ去っていく感じ……]
いや、大丈夫です。議員…。
[それでも、肩を貸そうとする手に少しよろめいた。]
ちょっとかけます。
[そして、近くにあった椅子に向かう。]
疲れているようで…。
なんか呆れられてばっかり、あたし。
[左手で頭をかく。
星座と言われて目を細めて見る。]
……ペルセウス座、に、見えない事もない。
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