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─ ギュンターの屋敷・庭園 ─
[視線が向けられていた事>>11に気づく事はなく、中に戻ろうと歩き出す]
ん……?
[途中、足が止まったのはテラスの方から物音が聞こえたから。
あれ、と思って見に行けば、作業に勤しむ姿>>8があって]
あー、そこ、傷んでたもんねぇ。
[などとぽつり、呟いた後]
寒い中、お疲れさまー。
[作業が一段落するのを見計らってそう、声をかけた。*]
─ ギュンターの屋敷・テラス ─
[ギュンターの住む屋敷は元々、ある権力者の別荘だったらしく、建物や家具はそれに見合った装飾が施されていることがある。
テラスの柵も例外ではなく、手摺り部分や支柱はただ木を接ぎ合わせたものではなく、きちんと整形・装飾されたものだった。
無事な部分を凝視して、同じような形に作り上げるのはイヴァンの持つ拘り。
必要な分の整形を終わらせ、傷んだ部分に鋸を入れようと柵へ向かった時、その声>>12を聞いた]
よーぅエーファ。
邪魔してるぜー。
[眼下の姿に手を振り、にこやかに笑みを向ける]
真新しくしてやっからな、待ってろ。
そーだ、他になんかあるか?
修理でも棚付けでも。
[大工仕事や手が必要なものがあれば手伝うとエーファに告げた*]
─ ギュンターの屋敷・庭園 ─
[呼びかけに気付いて手を振る姿>>13に、こちらも手をぱたぱた振り返す]
うん、そこ傷んでるとモリオンが歩き難そうだから、頼むねー。
[今は屋敷内のどこかで寛いでいると思われる、飼い猫の名を上げてそう返し。
他に、と言われてんー、と首を傾げた]
あ、厨房の勝手口の立て付けがちょっと心配なんだよね。
隙間風入ってくるから、ご飯作ってるとたまにひやっとしてさぁ。
そっちも見てくれる?
お礼はこれから、パイ焼くからそれでー。
[思案の後、ぽん、と手を打ちながら思いついた修理箇所と対価を告げた。*]
─ ギュンターの屋敷・庭園 ─
うん、じゃ、頼むねー。
[頼み事への了承>>13に、にぱ、と浮かべる笑みは子供っぽい]
はぁいはい、こう寒いとお茶ほしいもんね。
それもわかってるよー。
[付け加えられた要望にもこう返し、じゃ、また、と手を振り勝手口へと足を向ける。
さすがに外で作業した後すぐに料理、というわけにはいかないから、まず目指すのは三階の自室なのだが]
あ、じっちゃん。
[部屋に入ろうとした所で祖父に呼び止められた。
曰く、客人が来ているからご挨拶を、という言葉にはいはい、と頷きを返す]
わかってるよ、じっちゃん。
俺だって、そこまで子供じゃありませんからー。
[しれっとこんな言葉を返し、更に何か言われる前にと部屋へ入る。
扉を閉める間際にため息が聞こえたような気がしたのは強引に気のせいにしておいて]
……ほんとにもー、最近るっさいんだから。
[なんて、愚痴っぽいため息を落とした後、身支度を整えて厨房へ]
[そんなやり取りの一方。
話題に上がっていた漆黒の猫は広間の片隅で、譜面をめくる来客>>11をじぃ、と見ていたりした。*]
─ 厨房 ─
[厨房に入る前に寄り道するのは地下の食糧庫。
湖の氷と雪を利用した氷室に寝かせて置いた生地と、甘く煮ておいた林檎を持ち出して行く。
なお、レシピは薬草学の師から伝授されたもの。
薬作りの師は、料理の師でもあった]
あー……お客きてるし、これからも来るなら多目に作っといた方がいいかなぁ。
[なんて呟きながら材料と道具をそろえ、手際よく作っていく。
食べたければ作るしかない、という環境故に身に着けたものだが、誤認される理由の一つでもあるのはなんとも複雑だった。*]
―ギュンターの屋敷・広間―
[ふと顔をあげると残っていたお茶は冷めてしまっていた。
本を読んでいる時はそうでもないのに、いざ楽譜に向かうと周りが見えなくなるのは仕事故だろうか。
ぱさりと楽譜を脇に置いて、ほ、と一息ついた]
あぁ、駄目ですね、他所様の家でこんな事をしていては。
[もしかしたら誰かが様子を見たかもしれない。失礼な事になっていないといいのだけどと思いながら、残っていたお茶を飲み干した。
窓の外ではなにやら話す声が聞こえる。>>14>>15
はっきりとは聞き取れないが、自分以外にも人が居るとなれば非礼は避けなければいけない。
必要以上に評価を気にするのは仕事柄ではなく、やたらと息子を抑えようとする親の顔色を伺っていた名残だ。
それが他所からの客人ではなく、古い馴染みの声と気付けばそこまで緊張する必要も無いけれど]
どちらにしても、何してたんだとは言われそうですね。
[ふと口元を緩めて、これからあるだろう再会の時を思う。
親との再会が過ぎれば、やはり眉を寄せてしまうのだけど。]
育ての親とはいえ、親は親ですけど、ねぇ……
[男が赤子の時に引き取られた養子である事は、村の大人たちや同世代のものなら知っていることだ。
なかなか子供ができなかったと言う両親が町まで行って引き取ってきた子供。
だけど、そのすぐ後に懐妊し、実の息子が生まれ、引き取られた意味をなくした子供。
実子ばかりを可愛がる親を見かねて可愛がってくれた祖父が、与えてくれたバイオリンに子供は夢中になった。
いつか、色んな所を回る演奏家になりたいと抱いた夢を、両親は一蹴した。
「「そんなもの」にするためにお前を引き取ったわけじゃない」
跡継ぎは実子である弟と決まっているのに、それでも自分たちの都合で縛る親が嫌いだった。
男を応援し可愛がってくれていた祖父が亡くなった時、こつこつ貯めていた僅かなお金を持って村を出た。
それから、親に連絡を入れたのは、楽団に参加が決まった事を伝える手紙、一通だけ]
待っているとも思えないんですよねぇ。
[などと溜め息をつけば、部屋の隅から「にゃあ」と声がした。>>18]
おや、猫さん。聞かれてしまいましたか?
[見れば黒猫がじぃぃぃっとこちらを見ていて、何をしているのかと言いたげに首を傾げていた。
内緒ですよ?と、猫相手に口元に人差し指を当てて内緒のポーズ。
そうして]
移動が多いと動物は飼えないんですよねぇ。
[などと言いながら、おいでと言うように手を差し出したなら、黒猫を撫でる事は叶うかどうか。**]
─ ギュンターの屋敷・テラス ─
おぅ、任せとけ。
[手を振り屋敷の中へ戻って行くエーファ>>16に手を振り返して、見送った後に作業を再開する]
[傷んだ部分に鋸を入れ、手摺りと支柱をそれぞれ切り離し。
次いで支柱を差し込む穴を開け、柵側の手摺りの目立たない部分に四角い切れ込みを入れる。
それぞれを紐等で仮止めすると、手摺りに入れた切れ込みが新たに接いだ部分につけた切れ込みと合わさり一つの穴となった。
その穴に板材を嵌め込み、余分な部分を鋸で切り取る。
軽くヤスリ掛けをして凹凸をなくせば、きっちりと固定された手摺りの出来上がりだ。
真新しい木であるために色の違和感はどうしても残るが、それも時間が経てば解消される]
よーし、こんなもんかな。
上出来上出来。
[自分で自分の作業を褒めて、満足げに笑みを浮かべる。
道具を片付け残った材料を抱え込むと、一旦屋敷の中へと引っ込んだ]
―ギュンターの屋敷・広間―
[黒猫との接触を試みていると、なにやら驚いたような、そして知っている声が聞こえて顔を上げ。そうして、姿を確認すると、その懐かしい姿に笑みが零れた。>>25]
イヴァンか?
そうそう、俺だよ。
いやぁ、本当に懐かしいっていうか、久しぶり。
ギュンターさんはご自分の部屋かもしれないな。
[仕事柄身についた丁寧な物言いも、旧知の相手であればすぐに崩れて昔の口調に戻る。
何よりこの村の人間の前で「私」というのは少し気恥ずかしい。
そうして、黒猫に声をかけるのにもう一度イヴァンを見て]
大工仕事の音が聞こえてたの、イヴァンだったのかい?
おじさんは一緒に来ていないの?
[なんて尋ねてみる。
相変わらず手は黒猫に向かって伸びたままだったけれど。**]
─ ギュンターの屋敷・広間 ─
うわ、マジでオトフリートだ、久し振りだなー!
今まで何してたんだよお前。
今日帰って来たのか?
[笑みと共に返された肯定>>26に破顔しながら、扉から顔を覗かせた状態から身体を部屋の中へと滑り込ませ、オトフリートへと近付いて行く。
矢継ぎ早に質問が飛ぶのは致し方ないこと]
あー、じっちゃん部屋か。
んじゃあ報告は後にするかな。
ん?
あぁ、俺がやってた。
親父は別んとこの修理に行ってるよ。
この時期は冬支度のために引く手数多でなー。
[作業音について問われると、自慢げににかっと笑ってみせる。
大工になって早10年。
父親にはまだまだだと言われることが多いが、仕事は丁寧に行っている心算だ]
いやーホント懐かしい。
出てってからどうしてんだろう、ってずっと心配してたんだぜ。
元気な姿見れて安心したよ。
[ホッとするように短く息を吐いてイヴァンは笑みを浮かべる。
楽団へ入った話などの途中経過を、彼の養い親から聞いたことなど一度もなかった**]
[呼ばれた猫は、差し伸べられた手>>22をじぃ、と見てしばし、思案するよに尾を揺らす。
その内、こちらは見知った者がやって来て、親し気に話しかける様子>>25に警戒を緩めたのか、とてとて、そちらに近づきにぃ、と一鳴き。
撫でる手はそのまま受け入れた]
─ 厨房 ─
……ってーと。
焼けるまでの間にお茶も沸かさないと、っと。
来てるお客さんのお茶も新しくした方がいいだろうし……。
[言いながら、食器棚を開けて使われているポットを確かめる]
あー、やっぱ少人数用か。
じっちゃんがやるとこうだからなぁ……大きいのに替えとこっと。
[なんて呑気に言いながら、てきぱきと動いて行く]
……っかし、さっむいなぁ。
[その最中。ぼやきが落ちるのは隙間風のせい。*]
―ギュンターの屋敷・広間―
あの時は何も言わないで出て行ってごめんな。
音楽の仕事目指して町に行ったけど、失敗した時が怖いから黙ってたんだ。
ちょうどさっき帰ってきたところ。
と言っても、仕事があるから数日だけだけど。
[ぽんぽんと投げられる質問>>27は予想していたから、返す言葉は苦笑混じり。
心配させていたかと思えば、やっぱりどこか申し訳ないと思ってしまうけれど、不用意に深く突っ込んでこないところに、彼らしいなと思うのもやはりどこか懐かしかった。
そうして、先ほどの仕事を一人でしていたと聞いて、素直に驚きを顔に出す。]
イヴァンが一人で?
そうかぁ、昔から仕事に関しては特に真面目だったもんな。
おじさんに会えなかったのは残念だけど、確かに冬支度で忙しい時期か。
村にいる間に挨拶に行くって、帰ったら伝えておいてくれる?
[仕事が終わったなら一休みの後で家に帰るだろうと、伝言を一つ頼んでみる。
親と上手く行っていない男にとって、彼ら親子はどこか憧れのような物でもあったから。]
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