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[ミハエルの睨みつける眸が、やけに心地いい。
クレメンスは──]
[赫々とした爪を]
君を神に捧げよう。
[たったらたと][たとたとた]
[睨んだままの表情の 若き侯爵少年の
苦しむ表情見ようかと 刃物(爪)がくっさり刺さります。
神様神様何故何故に 人間達を土塊より
おつくりになって しまわれた?
私達の爪からでは こんなに易々と切り裂かれ]
[カシュ]
[引っかくように 振るうだけ]
[なのに薔薇が咲いちゃった]
[だが、ミハエルは苦しむような表情は殆ど見せない。
毅然とし口の端から血を流しながらも、
涙の痕を頬に残しながらも、
悲鳴すら上げずに、
事切れた。
操り人形から糸が断ち切られたように、ミハエルは倒れる。]
ああ…大丈夫だよ、ナターリエ……。
[物言わぬ少年は、とても美味しそうな匂いを発している。
たくたく溢れる紅い美酒。
ベアトリーチェの上に落ちた腕を持ち上げ、そろりと昏い穴倉に爪を突き刺して探ると、熱い心臓を引きずり出す。]
[食べる様子にどこかほっとしたように、微笑む。]
良かった。食べればきっとすぐによくなりましょう。
……ああ。
この哀れな子らに安息をどうぞお与え下さいませ。
……主よ、感謝いたします。
[短い感謝の言葉を告げて、...は子供たちのなきがらに触れる]
―廊下―
[たくさんの部屋の前の表札。
そこに記されていた筈の名もいつの間にか、数を減らしている]
ああ…
ここに来た頃、俺達は12人だった。
ギュンターさん、アーベルさん、エルザさん、ベアトリーチェ。
エーリッヒさん、ハンスさん……
[それから――]
…数えることに、意味なんてない。
ただ行ってしまった人達と同じ数だけあった痛みも苦しみも、辛さも……プレートから名前が無くなるごとに一つ一つ、消えていったんだろうか。
神か…私達は、試練に耐えた──のかな?
それとも単に試練の実行者に留まっただけなのだろうか。
[口元を血で染め上げ、クレメンスは微笑む]
わかりません。
[なきがらの一つに口をつける。あかいあかいあかいあかい色が、...の口唇を染めた。
ただ喰らうために。
落ちた身体はそのためだけに。]
……あら
[獣の姿にならずとも、音の聞こえは常より良くて、...も顔をあげてdoorを見た。]
[――くりかえし?それともおわる?おわらせる?
あれは誰の声だったか]
そうだよな…くり返しだ。
[家族がいなくなって、町で地獄を見て、やっと新しい家族みたいに自分を受け入れてくれる場所を見つけたのに、浚われて。
どうにか耐える術を見つけた頃、目覚めたらある日突然見知らぬ場所。そこは天国で、今度こそ幸せになれると思ったのに――]
くり返しなんだ。
…俺は生まれる場所を間違えた。
[みんな みんな おこしてくれる?
だいじょうぶ、ぜんぶゆめだから]
ちょっと我慢すれば、すぐに”終わる”。
そうだよね、もう、嫌な事…全部、無くなるんだ。
―個室F―
[彼は、血溜まりの中にいた。
その右手に、イレーネの心の臓を携えて。
彼がイレーネの中に見た「彼女」は、今、何処にも居ない。
どんなに背格好を似せても、
髪の色を血で染め隠しても、
瞳の色が分からないようにしても、
決して見る事は出来ないだろう。
そして彼は気付く。
嗚呼。「彼女」は。
イレーネの、
その動きの。言葉の。眼差しの。
「生きた」彼女の、中に居たのだと。]
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