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―広間―
大丈、夫。
[こくり]
[頷いて、眉が下がった]
そういえば、ルカねぇのこと、聞かれたよ。
林に、行ってたの?
[問う声は姉に比べてずっと小さい]
[それでも他に接する時に比べて、ずっと落ち着いた態度だった]
─広間 カウンター内─
[カクテルを作る手際は悪くねぇと自負出来るぞ。
何せ修業期間合わせて12年前からずっと続けてるんだからな。
ここで作れるものなら、と言う話>>397には「だよなー」なんて返して。
マグカップを手にしたところで動きを止めるゼルギウスを見て、オレは首を傾げた。
さらりと長い髪が揺れる]
……ぶはっ。
いや、飲みたいように飲めば良いよ。
ああ、火傷には注意しろよ。
ちょっと熱めのお湯使ったからな。
[所在なさげなゼルギウスに思わずオレは噴き出した。
まぁそうだな、飲み慣れて無けりゃ気になるわな。
くっくっくっ、と笑ったお陰で小刻みに肩が揺れた。
声も笑いを含んで震えていた気がする]
―広間―
あ、
[膝の上から不意に跳び移る白猫]
[はたり]
[驚いたように瞬いてから、猫の跳んだ先を見て]
……い、いいえ。
[ふる]
[エーリッヒの謝罪には首を横に振った]
―二階廊下―
[振り向いてアーベルと話すおとうとの姿が見える。
その傍らにはブリジットの姿もあった。
無論何を話しているかまではわからない。
けれど、別段変わった様子はないように見えたから
安堵するように目許を和ませる。
廊下の向こうから視線を外し部屋の扉を開いて
何も言わぬまま部屋の中へと姿を消した]
―二階廊下―
[広間に降りればエルゼが酒を出していたりするだろうか。
そう口にする回数は多くないけれど、酒もまた使いようによっては薬となることは教えられている。
分けてもらうのもありかな、などと思いながら]
不本意な状況は呼ばれた皆同じ。
いつまでも腐っているわけにはいきませんね。
[>>396アーベルと同じように首を傾げるブリジットにも小さく笑った]
修道士 ライヒアルトが村を出て行きました。
─ →二階廊下 ─
そーそ、じゃないと旦那、また耳真っ赤にしちゃうから。
気にしない、お仕事ですからネ。
[ややおどけた口調でそう言うと、荷を纏めて片方の手に労せず持ち、反対の手で主の手を引き二階へと。>>396
細身だが常日頃から動き回っている為、体力と力はそれなりにあった。
喧騒の中にどっかで聞いた声が聞こえたり、そういえばさっき会った少女は誰かさんに似てるな、などふと思ったりしながら。]
お嬢が階段近いほうがいいかね。俺外の方借りるわ。
[と奥側を借りる旨を告げ。
ライヒアルトの返事が返ってくると>>395、返された言葉にはからりと笑った。]
全くご苦労なこったよねェ。
ただの取調べなら、詰め所でやりゃいいものを。
さて一体何をさせるつもりなんだか。
[とは軽く言った。極軽く。
音無く静かに動くナターリエには気づかなかったのか、そちらを向く事はなかった。]
12人目、修道士 ライヒアルト がやってきました。
―二階廊下―
[扉の音に顔を上げる。>>403
けれどその部屋の前に姿はもうなかったので首を振った。
見つかっていなければ、とりあえずはいい]
むっ、そんな笑わなくてもいいじゃないですか。
せっかくの珍しい機会なんでそれにあわせた飲みかたがあればしてみたかったんですから。
[>>401噴きだすエルゼにさほど険はないが文句を言うように見て、なら遠慮なくと、そっと口をつけて]
あつっ…確かに熱い。
でもこう…うん、今までのとは全然違う
[感想が上手く言葉にはなってないが、ぉぉぉと目を瞬かせホット・バタード・ラムを再度見た後、またちびちび飲む。まあそもそも同じだなんていったら殴られるでしょう。]
─広間 カウンター内─
いや、すまん。
そこまで気にすると思って無かったんだ。
[だって聞く限りかなり適当に今まで飲んでたみたいだったしな。
ゼルギウス>>408に返す間も、オレの笑いはまだ少し続いていた]
口には合うかな?
カクテルもやっぱ好みが出るからな。
甘口から辛口まで、アルコールの高いものから低いものまで。
色が好きだと言う人とか、飲み口が気に入ってるって言う人とか、色々あるぜ。
[はじめてのカクテル、のようなゼルギウスにオレは笑みながら翡翠を細める。
不味いなんて言われたら殴った後に落ち込むかも知れなかったけど、そんなことにはならなそうだったから安心した]
─二階廊下─
まったくです。
何を思ってこんな集め方をするんだか。
[アーベルの言い方に、肩を竦めてこちらも軽く返す。>>405]
早く帰りたいですよ。
―一階・広間(暖炉傍)―
[妹の返答に少し安堵した様子を見せた後]
ああ、林は落ち着くし、余計な言葉聞かなくて済むから。
[行くことによって余計なこと言われる結果も生むわけだが]
あの日は俺いなかったしな。
[だからエーファが実際に家にいたのかどうかも自分は知らない]
[部屋の中に入ると扉を閉めて寝台へと歩み寄る。
腰を下ろせばいつも使っているものよりも弾む寝台。
それだけで贅沢をしてしまっている気分になる。
ころりと横になりそっと目を閉じた]
――…ひとりだと広すぎて落ち着かない。
[孤児院では子供たちと眠ることが多い女はポツと呟いて]
みんなちゃんとごはん食べたかしら。
[食事の用意はしてきたけれど
早くから呼び出されたせいで気になる事が多い。
色々考えるうちに女の柳眉は寄せられて]
[ころりと寝返りを打つとヴェールがずれて
やわらかに波打つ金色が零れ頬へと掛かる]
奉仕の時間、なのに……
私、何をしているのかしら。
[此処に集められ軟禁状態にあるのは容疑者なら仕方ない。
けど、何も仕事を与えられないことが女を落ち着かなくさせる]
何かしていれば気が紛れる……?
[うっすらと目を開けて誰ともなく問い掛けた。
何をしていても思い出すのは
我が家と言える場所に残してきた家族のこと]
ま…仕方ないかもしれないんですけども、やはりその道のことはその道の人に合わせたほうがいいですからね
[それをいうとあれはエーベルヴァインの家の飲みかたになってしまうのだろうか。なんていう思考は滅却しつつ]
アルコールがあまり強すぎて酔ってしまうとまずいんで俺はこれぐらいがいいですが、味は……
[アルコールの強さの基準がきっとおかしかろうが、それは気にせず、甘口か辛口かと少し考えてみて、もう一度口に含んでしばし首をかしげ]
…俺にはスタンダートなのが一番なのかもしれないです。
[結論がでないということはこれがいいのだろうという結論にでたのであった]
色まで楽しむんですか。
そりゃまた、なんというか。
今まであまり気にしてなかったけど、そこまで好みがわかれるんですか、味がよければいいでしょうに。
[まるで考えてなかったってことはないけれども、エルゼの説明>>409に改めて一つの確立した分野なのだなぁとおもったのであった]
―広間―
そ、うですか。
……可愛い、ですね。
[エーリッヒの言葉を受けて、白猫を見て]
[当の猫の視線には気付かずに、少し笑った]
そう、かぁ……
[フォルカーの『余計な言葉』という台詞に、また眉を下げた]
一緒に行ってたら、よかったかな。
[相変わらず小さな声で言う]
[とはいえ、エーファがついて行こうとしても両親に止められたかも知れない]
[そうでなくとも、互い同士だけの証言が信用されるかは分からないけれども]
―一階・広間(暖炉傍)―
[自分でと、エーリッヒの言葉に何も言葉を返すことはできない。
胸中に思うのは妹と自分の違い。
生まれたときは一緒のはずだった、自分の方が姉ということになり、エーファは妹ということになった。
祖父は孫息子がほしかったらしく、フォルカーという名前を絶対につけると、姉である自分の方にその名前はつけられた。
本当に小さい頃は、姉であることも、名前のことも気にならなかった。
けれども成長するにつれて、自分とエーファの間に生まれてくる違い、いつしかお姉ちゃんなんだからと両親に言われるようになった。
名前のことも、成長するにつれて男のものだからとからかわれることも多かった。妹はそれを知ってなのかルカねぇと呼んでくれている。
けれども見た目は成長するほどにどこまでも似ていることは変わらず、なおさらに自分に生まれた違いに……]
別にいいだろ。
[思考は途切れさせて、エーリッヒに思わず不機嫌そうな言葉を返してしまう]
って…飲んでて気づかなかったけどフォルカーまで来たのか
[それだけ新しいことに楽しみにして楽しんでいた...はようやく気づいたように、暖炉傍にてエーファの近くに居るフォルカーへ、やぁと軽く手を振りつつ、まだ団長が来てないのを把握する]
説明まだかなぁって思ったが、寝るとこまであるってなるともしかしたら当分先…なんてことないよな
13人目、神父 クレメンス がやってきました。
おやおや、俺のところにも、かよ。
[ラヴェンダーのアロマスティックに火を点けながら呟く。]
養父殿、どうやら自衛団の連中は教会の人間に犯人がいるとお思いのようだ。
とりあえず、荷物まとめて向かうさ。
…悪いな、せっかく養子にまでして貰ったのに。
[養父である司祭の横を通り過ぎる時に、耳元に囁きながら、
肩を竦めて自室へと向かい軽く荷物をまとめ宿屋のほうへと向かった。]
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