情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
─ ギュンターの屋敷・広間 ─
ん、すげー厳しいよ。
でも、なんていうか……楽しい?
だから、続けてられるんだ。
[厳しいけれどそれだけではなく、料理や菓子作りも教えてくれるから、と。
楽しいと思える理由を説明して]
んーと、そうなのかな?
そこらはよくわかんないけど。
家族の誰かが馬具の職人さんなのは知ってる。
[自分の家庭事情を話したがらない少年は、他者の事情も詮索したがらない。
故に、その辺りの事には疎かった]
まー、石頭のじっちゃん相手に、良く頑張るなあとは思うけどねー。
[さらっとそんな事を言いながら。
落ち着かない黒猫の様子に、やーれやれ、と思いながら立ち上がって]
ちょっと見て来るから、モリオンお願いしまーす。
[さらりと告げて、広間を出る。
黒猫はしたぱた、落ち着かない様子で尻尾を振っていた]
─ ギュンターの屋敷・廊下 ─
[ぱたぱたと、急ぎ足に広間を出て廊下へ。
階下へ降りる姿>>60とは、どこで出会えたか。
ともあれ、見知った姿を認めたなら]
あー、やっぱ来てた。
ユリさーん、お茶飲んでくー?
[軽い口調でこう呼びかけた。**]
─ 自宅 ─
…気落ちしても仕方ないわね。
遅くならない内に届けに行きましょ。
[そういって目を向けるのは、今しがたまで筆を動かしていたキャンバスの中の男性。
かつて自衛団の団長として采配を揮っていたに相応しい威厳と柔和な微笑みを描き写して欲しいと頼まれたのはどれ程前だったか。
いつもならば月単位で時間をかける所だが、出来る限り早く仕上げて欲しいと願われたものだ。
何故そんなに早く欲しいのかは分からないが、望まれているならば少しでも早い方が良いだろう、と。
まだ乾ききっていないキャンバスに仮縁を宛がい、ベニヤで覆ったそれを更に布で覆い包んで湖上の館へと持ち運んでいった**]
[女の住民票は、以下のように記載されている]
──────────────────
■名前:カルメン・マシューズ Carmen=Mattews
■年齢:25歳
■職業:画家
■経歴:村に住んでいた資産家の娘。
両親は5年前に屋敷を引き払い利便の良い都市に移転した。
同時期絵画を教わった男性と婚約までしていたものの、相手側からの申し出により破棄。
現在は結婚後に住む予定だった一軒家にて一人暮らし。
肖像画や本の挿絵など、知己の伝手からの依頼で生計を立てている。
──────────────────
7人目、修道士 ライヒアルト がやってきました。
[湖の畔に開けた小さな村の教会に赴任したのは六年前。
ほぼ全面が凍結する湖を見て感嘆したのを覚えている。
随分前に亡くなった母の故郷であると知ったのは、
司祭として以前よりこの村にある彼と打ち解けてから。
母の家名であるヴァレンシュタインの響きが印象に残っていたらしい。
そんな縁もあり、この村に馴染むのにはそう時間も掛からなかった。
本格的な冬はもう間近。
もう六年になるのかと感慨深く思いながら、小島の館の扉を叩いた。]
―――――――――――――――
■名前:ライヒアルト・ヴァレンシュタイン Reichard Wallenstein
■年齢:26歳
■職業:侍祭
■経歴:6年前に村の教会へと派遣された修道士。
ミサ聖祭にて奉仕する役割を担う侍祭。
そろそろ助祭にとの話も出ているがまだ未熟な事を理由に辞退している。
村の外からの来客が月に数度あり、送られ書簡も多い。
身寄りはないとされているが、どこかの権力者の落胤との噂がある。
―――――――――――――――
[村役場にある更新されたばかりの住民票にはそう記される。**]
─ →自宅 ─
[エーファとオトフリートに見送られ一度辞したギュンターの屋敷。
もう一人訪問者が居た>>60ようだが、こちらの姿を見られても、イヴァンは気付かずに出て行ってしまう。
そうして向かった自宅では、父親もまた一段落して戻って来たところであった]
ただいまー。
え? 途中で放り投げてきたんじゃねーって。
後で完成したの見て吠え面かくなよ。
じゃなくて。
もう一箇所、勝手口の立て付け直して欲しいって言われたから部品取りに来たんだ。
蝶番の予備まだあったよな?
[疑う父に言い返し、部品を収めている棚から金具を引っ張り出す。
あそこの扉の蝶番ならそっちだ、と部品の種類まで把握している父の言葉を受け、勝手口につけられているものと同じ形の金具を二つ拾い上げた]
あ、そーだ。
オトフリートが帰って来てたんだよ。
ほら、ベッカーさんとこのオトフリート。
今楽団に入っててあちこち行って演奏してるみたいだぜ。
ん、今はギュンじっちゃんのとこ。
居る間に挨拶に来るっては言ってたぜ。
[次いで、オトフリートが来ていることと、彼からの伝言を父に告げる。
それを聞いた父は最初こそ驚いていたが、オトフリートが元気そうであると分かれば嬉しそうに笑っていた]
他の人にも伝えといてくれな。
そんじゃもっかい行って来る。
[最後にもう一つ付け加え、イヴァンは再びギュンターの屋敷へと向かった]
[テラスへ続く扉を少し開けると、湖からの冷たい風が廊下へ流れ込んできて、思わず身震いする。
ビルケも嫌そうに後退ってしまった。]
誰もいない……あれ?
[何か小さなものが足元へ転がってきた。
拾い上げると、指ぬきだった。
ごくありふれた真鍮製の。]
[ユリアンはしばしそれを見つめたが、]
でも……?
[困惑した顔をリネン室の扉へ向ける。
同じ形のものを何個も持っているが、細工が違うように思えた。
ならば、この館の誰かが落としたのだろうか。
テラスへの扉を閉めると、後退ったビルケに近づいて首元の毛を撫でつつ、ささやいた。]
これ、誰のものだろう?
[館の使用人のうち数名はごく最近入れ替わったばかり。
ひとの顔を覚えるのが苦手なユリアンには、落とし主の顔を思い浮かべることはできなかった。]
─ ギュンターの屋敷・廊下 ─
え? 落とし物?
あー……んじゃ、後で聞いてみるね。
[差し出された指抜き>>88に、こてり、と首を傾げる。
薬師の勉強で泊まり込みの時に雑事を頼む使用人は、こちらが戻ってくると殆どが休みで出払ってしまうから、すぐには確かめられない。
だから、と一先ずそれは預かる事にして]
あー、ぼちぼち来てる感じかなあ……。
ま、いつもの事だし、賑やかでいいけど。
[なんて、軽い口調で言ってはいるけれど、ほんの少し複雑そうなのは伺えるか。
引っ込み思案は大分解消されたが、根っこは変わっていないから]
……月?
[広間へ向かう途中、出てきた話題>>89に首を傾げる]
あ、そだね。
……そういや、こないだから来てる歌い手さんが、月が見える夜に、演奏会やりたいって言ってたなー。
演奏家さんも来てるし、賑やかになるかも?
[氷の堤を観に来た、という旅の歌い手が言っていた事を思い出す。
当の本人は、早朝に外に出て、戻ってから客室に籠もっているらしいが]
[そんなやり取りをしながら広間へ向かう途中。
玄関から聞こえた扉を叩く音>>80にふと、足を止めた]
ありゃ、誰か来たみたい……っと。
ちょっと待ってて。
あ、先行っててもいいよ、わんこ辛そうだし。
[そう言い置くとくるり、方向変えてぱたぱたと玄関へ向かう。
扉を開けた先に佇むのは、見知った姿]
あ、侍祭さん、いらっしゃーい。
じっちゃんに用事?
[問いかけに返る言葉は如何様か。
何れにしろ、次に取るのは扉を大きく開いて来客を迎え入れる事。**]
─ 広間 ─
[暖炉のある広間の空気は暖かく、ユリアンはほうと息を吐く。
元は誰か権力者の別荘だった>>13というこの建物のそこここに、田舎の小さな村には不釣り合いな装飾が施されているが、広間もそのひとつだった。
地味ながら、職人の誇りを示すような細工が柱や窓枠を飾っている。
ガラス窓の向こう>>11はエーファご自慢の庭園>>4だ。
ソファーの片隅に腰掛け>>3た男へちらと視線を送り、手元に譜面>>11、足元に大きめの鞄とバイオリンケース>>1があることを見て取ると、
エーファの話していた「演奏家さん」>>91は彼だろうと思った。
ユリアンは無言で会釈して暖炉へ近づいた。
十年余>>1も前に村を出た相手の顔には気づかない。]
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新