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うん、ナターリエお姉ちゃんががんばったんだし。私も。
[ただ、自分のはその本質や目的が全く違った、
けれどもどちらも生きるという結論につながる行動。
応える聲は…少し、何かを楽しみにするようなそんなものだった]
―深夜―
[思った以上に、飢えている自分に気付く…、乾く…血と肉が足りていない……、
そんな様子の自分はどこか具合がおかしくも見えたかもしれない。
コンコンと短く回りの人には気付かれないようにノックをする。
何度目かで、部屋の主は幸い気付いてくれて]
あのね、ゼルギウスおじちゃん…ちょっといいかな?
[こんな夜更けに子供の自分がくることは不自然でもあったけど、その様子から医者である彼は不信感よりも心配をしてくれただろうか]
[ちょっと気になるもの見つけて、見て欲しくてと外の方へと彼の返事も待たずに歩きだす。
自分を放っておくわけにもいかないゼルギウスは自分の後についてきてくれて、
玄関を出て少しして追いつかれて、呼び止められ肩をつかまれ]
ゼルギウスおじちゃん…………
[振り返り飛びつくように首に手を回して、それは抱きつくように見えて、ゼルギウスは一瞬驚く表情を浮かべていたか、あるいはもっと別のものだったか。
よく覚えていない、乾きと飢えに、そこからはだいぶ衝動的な行動だったから。
ゼルギウスを見つめる目は、金色に輝いて獲物を狙う獣のものになっていて、向こうが反応するよりも早く声を奪うべく、喉を噛み砕く。
勢いのまま玄関に押し倒し、その腰の上の辺りに跨りながら噛み砕いた喉を引きちぎり]
あはぁ…おいしいぃ……
[自分の下にいるゼルギウスは急激に命の色を失ないながら、自分の肉を租借するこちらを見ているのを感じる。
何を思ってるのか、その声は漏れる息とともに、聞こえずに]
ごめん、聞こえないよゼルギウスおじちゃん。
でも、ちゃんとおいしく食べるから……いいでしょ?
[それが当たり前だというように、言い放つ様子はいろんなショックを彼に与えることになったかはわからない。
死にゆく姿を見ていると、強い渇きが潤されて…、別のもっと衝動も沸きそうになりながら]
えっと、楽しんじゃう気持ちをなるべく抑えて、
苦しめるのは少しにしてあげるのが、レディの嗜みなんだって。
[そう伝えながら、鋭い爪の生えた腕で胸板を貫き、心臓をえぐりだしてとどめをさす。
ゼルギウスが死ぬのを確認するよりも、飢えの方が勝りとりたての獲物を口に運んでいき……
気付けば胸から腹部にかけてをごっそり失ったゼルギウスの姿が見える]
ごちそうさま。
お部屋にもどしてあげたほうがいいかな?
[特に深い理由なんてない行動だった。
先ほどよりも軽くなったその体をひきずっていきながら、廊下の途中で人の気配を感じて、
見つかったらまずいと、別に運ぶことは重要なことじゃなかったので死体はそのまま置き去りに、
仲間のものに比べれば、拙い狩はそこで終わり、部屋へもどると綺麗に血のあと拭っていく。
身支度を整えるのも、立派なレディーの嗜み]
ゼルギウスおじちゃん、おいしいかったよ。
でもちょっとだけ…かなしいね。
[改めて知り合いを食べたことを思うと急にそんな思いがわいてくる。
飢えや渇きがいくらか満たされたからかもしれない。
満腹になって身も綺麗になると早々に今度は自分が眠気に襲われる番になって]
おやすみなさい。
[そのまま眠りについた**]
― 夕方/黒珊瑚亭 ―
[部屋をととのえたあとは父親とともに夕食の支度を行なう。
ナターリエ>>64が父親に問いかける様子にゆるりと瞬き。
それでもその時はまだ、疑うこともなく見送った。
彼女の決意も何も知らぬままに。
そして聞こえてきた物音>>69に父親と顔を見合わせて厨房から出る。
そのころにはゼルギウスやヘルムート>>75、他にも人がいただろうか]
なに、……っ!
ゲルダっ
[血の匂いに、喧嘩だろうかと思い。
覗きこんだ先に見えた結果に息を飲んだ]
どう、して……
[駆け寄ったゲルダにはシーツがかかっている。
座り込んでいたシスターが誰かに連れられて出て行くのにも気づかぬまま。
周囲を冷静にみることもできずにぼろぼろと涙を零して、ただ友人の死を嘆く。
ナターリエが殺したのか、殺そうとして反撃をうけたのかすらも考えられるままにその日は嘆いて嘆いて。
誰かに慰められでもしなければ、父親に連れられて自室に戻り、その日は一度も部屋から出ず]
― 翌朝 ―
[泣きながら眠ったせいか、酷く頭が重い。
顔を洗いに部屋から出た時には日が昇りはじめたところで。
ふと、夜にはいつも閉めるはずの玄関が開いている気がした]
……もう、誰か、起きた……?
[ふら、とした足取りで向かう。
寝起きながらもいつもと同じようなワンピースを身に付けて、玄関へと向かう廊下を歩く。
食堂をでてすぐのところで、血の匂いを感じて]
――!
[その場に倒れている人に、大きく瞳を見開いた]
ゼル、せんせ……?
[幼いときから医者としてみてもらっていた。
父親が表にはださないものの、どこか旅人と同じ扱いをしていることは知っていたけれど。
物心ついたときからお薬をもらいにいくのはゼルギウスのところで。
昨日だって、ゲルダのことやナターリエの傷の手当てなどを、していたはずで。
それが、どうして]
―あ、あ……きゃあああっ!!
[どろりと流れている赤い色がある。
最初見えた顔だけと、そこから先の違いに認識が追いつかず。
赤黒い色をみせている、それが服の色でもなんでもなく、血の匂いの元であり。
からっぽになった、身体の中だと思考が追いついたとき、悲鳴をあげた。
へたり、とその場に座り込んで動くこともできないまま誰かが来るまで、ただその氏を見つめ続けた**]
……ま、た?
[霞み晴れた視界に色はなく、ただ、白い炎のようなものが揺らめいて。
それは壁をすり抜けるようにして、隣室へと消えた。
行きたくない、という意思と、行かなくては、という意志が鬩ぎあい──また、勝ったのは、後者。
覚束ない足取りで部屋を出て、ゲルダの部屋へと向かう頃には他の皆もそこにいて。
部屋に入るのを止める声があっても、現に焦点合わせぬ瞳はそちらを顧みる事はせず。
室内で唯一色を帯びて視えるものを、動かぬゲルダの亡骸を、みて]
……白い、火。
[その周囲にめぐる色をはきと認識し、口にした所で灰色だった世界に色が戻り、崩れるようにその場に座り込んだ]
……だい、じょう、ぶ。
ぼくより、シスターさんと、ユディ、ちゃん。
[誰かに案ずる声を投げかけられたなら、返すのは途切れがちの言葉。
大丈夫、と言ってはみても、身体の震えは止まらなくて、羽織っていたショールをぎゅ、とかきあわせてそれが鎮まるのをじっと待った]
(……ぼく、は……)
[無自覚の認識が、自覚までの距離を詰める。
それでもこの時にはまだ、二つの間に距離は開いていた。
認識を拒否する気持ちが、自覚を阻んでいて──けれど。
その逃避が赦されることではない、と知るのは、翌日の夜明けの後。*]
─ 2日目/黒珊瑚亭 ─
[タオルとシスターのことは、誰に頼んだのだったか。
ヘルムートの指示>>75に頷いて、
許しがあったなら共に室内に入り、ゲルダの死と創傷を確認した]
二人ともに、揉みあったような痕跡があったね…。
刺創も多い…でも逡巡創というには少し深いか…?
致命創は心臓か…。
……どうして、こんなことに…。
[状況から読み取れることもあるが、専門ではないし、
ナターリエから話を聞くまでは、何が起こったのかの判断は控え。
ヘルムートがゲルダの身体にシーツを掛けるのを見て、
ゲルダの瞳が開いていたなら、そっと瞼を閉じる。
まだ残っていただろうゲルダの温もりが指先を掠めれば。
ふいに視界が海の中のように潤んで揺れ――…歪んだ]
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