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―過去/機織りの家―
「……朱花……」
[生まれたばかりの我が子を腕に、男は愕然と呟いた]
「あなた?」
「…君の家系は、花を宿すものだったのか」
[寝台に横たわった女は不思議そうに夫を見上げる。
男の浮かべた悲嘆の表情に、不安がどんどんと広がってゆく]
「いや。ごめん。
後で話すから、今はゆっくりと身体を休めて」
[愁眉を解いた男の瞳はとても優しい孔雀色をしていた。
産後の疲労も軽くはなく、ゆっくりと頭を撫でられる内に女は眠りに墜ちてゆく。
そして、目覚めた時にはもう、男の姿は村の何処にも無かった]
―過去/機織りの家―
[残されていたのは一通の手紙だけ。
女はそれを読んだ後、竈の中へと焼べた]
…分かったわ。
この子は私が守ります。
この村から出ないようにして。絶対に。
[窓の向こうに冷ややかな月を見上げながら。
嬰児を抱く女の頬を透明な筋が*伝った*]
[集会場を離れようやく家に帰り着いた次の日から、本格的な後処理と呼べる仕事が待っていた。
まず死んだ者らの身辺整理。
ローザが集会場に持ってきた荷物は、当然父親の元へと返される。
流れ者のライヒアルトの身元は不明。荷物の大半は個人的な日用品だった為、処分された。ある程度、身元が解るもの、希少な物は自衛団が預かり後日渡される事となる。
エルザ、オトフリート、ヘルミーネに関しては、全員が一人暮らしで身寄りも親戚もなしだった為、どうするかと村長や副団長ら、上役連中らが暫く話し合っていた。その間、意識が戻ったユリアンから、いくつかの品に関して渡すように言付けられたと告げられた為、何点かは新たな持ち主の元へと行くことになる。(なおユリアンが夢だか幽霊だかで聞いた話に関しては、事前に聞いていたという事になっている。一々追求されるのは面倒だ、とは本人談。)]
[オトフリートの書斎の引き出しから手帳を取り出し、団の誰かが彼の主治医宛に手紙を書いた。フォルカーだったかもしれないが、誰かを知る前に、自分はユリアンに言われた、エーリッヒの証拠品を取りに鞄をあけると、ずいぶんくすんだ血に塗れた服が出てきて、当然のように倒れた。同僚が隣にいて良かったと思った。あれから見回りは二人で、を徹底していたおかげだった。
エルザの家から、ユリアンがある程度のものを引き取っていき。ヘルミーネの楽譜をウェンデルが手にし。ユエや、望遠鏡、ナイフ、そんな物がそれぞれの手に渡っていき。
だが結局、大半の物は処分される事になった。
いくつもの品が各家から運ばれてゆき、その大半は商人に引き渡されて村の収入となる。
あまり金にならないもの、日用品などは、村の住民で分けるか、捨てた。親しく思っていた者が、形見として持っていく物もいくつかあった。
自分は何も受けとらなかったが、母が新しく来る娘の為にとエルザやヘルミーネの服を少し貰ってきていた。
無人となった家には、持ち回りで村の人間が掃除するという事で家が残された。]
伊達に、二十年以上付き合ってた訳じゃないつもりだぜ?
[微かに笑いながらの言葉には、少しだけ冗談めかして返して。
問いへの答えに、もう一つ、息を吐く]
……ほんと言うと、これだけは言わずに逝こうと思ったんだけどな。
あんまりにも……柄じゃないし。
けど。
……今までの俺の行動の、一番の理由だし……ね。
[言いながら、不意を打つよに距離を詰め。
耳元に唇を寄せ、ごく小さな声で囁きを落とす]
……愛してる。
[紡がれたのは、ごく短い言葉、一つ]
[エーリッヒの荷物もまた処分に困るものが多かった。現金が大半、商品が少し。
遺族に渡すべきとの声があり、その大半はローザの父親と、イレーネに渡される事になったが、ローザの父親からは受け取りを拒否された。ローザを殺した奴から施しは受けたくない、との事だった。次にハインリヒが受け取るべきという事になったが、彼がどれくらい受け取ったか、あるいは拒否したかは知らない。イレーネについても同様だった。
その次にウェンデルと自分にいくらか支払いが来た。思ったより多い金額は、素直に受け取っておいた。
これから医療費と食費が確実に増えるのでもらえる物はもらっておこう、そんな心持だった。
残った分は、これも村へと入った。]
[忘れないうちに、集会場での出来事を、報告書として提出しろと厳命される。正直これが一番苦労したかもしれない。何せ、書けないことが多すぎる。
イレーネの事はもちろん書けない。ユリアンとフォルカーの傷についても、適当な理由をでっちあげた方がよい気がした。
嘘がつけない性格(もとい、ついてもすぐばれる)の為、大半は当時の様子を詳しく聞くという名目でハインリヒの元へと出向いては、彼の知恵を借りた。エーリッヒについてだけは、大体そのまま、あるいはやや悪く書いた。恨みの為というよりは、イレーネの事を隠すために。
ひぃひぃ言いながら文字を書く合間をぬって、ウェンデルにエーリッヒの墓の場所を教えておいた。
そうこうしていたら結局、報告書の作成には、3,4日はかかった。]
[エーリッヒの腕は、その一部がなぜか紛失していたが、大部分は自衛団が保管することになった。
「この悲劇を忘れぬように」
団長への弔いの言葉と同時に、そんな戒めが訓示とされて。
暫し死んだものらへ、黙祷が捧げられるのだった。]
/*
>>1512 レーネ
多分、言われてるんじゃなかろか。
ユーリも、外に少し興味持ち始めてるしなあ。
>>1515 ミーネ
中のひとに先に言われたΣ
つか、ふと気づいた。
泡沫系で真面目に言葉で告白したの初めてだ俺wwwww
[なんですかそれは]
中
補足。
>>1522
お金の問題にフォルカーの名前がないのは、フォルカー受け取り分は村の資産に流れそうだったため。
>>1524
エーリッヒの腕の一部はどっかの偉い人が持っていったせい。その人が黒かったかはどうだろうね!
というわけで駆け足ダッシュで書いてみたよ!
何か変な動きしてたり書いてたりしたら超ごめん。
ユリアンの家に行く描写書くから再び沈みまず(ずぶずぶ
/*
ワンタンの前に風呂はいろうと思ったらwwwww
腕とか見せるんですね。反応を楽しむために。ひどいやつもいるもんです。
/*
ローザはお疲れ様でいてら?
ダーヴくんも連投お疲れ、割り込みすまぬ。
>>1516 エルザ
泡沫の何十年か前、の想定だからね。
で、泡沫→白雪が50年だから。
もういいとこ、子孫レベルでないかと。
>>1526 ダーヴ
どっかのえらいひとて。
黒かったどうか、て。
描写書きいてらー。
/*
これで手鏡質流れして、ウェンのところにつながるのか。
>>1526ダーヴィッド
フォルカーとイレーネの旅資金にでもあてさせればよかったと、
いまさら思った。w
服は地味にエーリッヒの商品の中にあったり。w
/*
>>1527 レーネ
うん、きっと。
や、ユーリは都市は離れないよw
ただ、兄貴分の話が聞けないかなー、っていうのもあって、ちょっと陸嫌いが治ってる感じ。
うん、自覚遅かったしね!
そして、もう一人は言葉で言うタイプでないし。
>>1528 ウェン
み せ る の か よ 。
/*
ああ、ちなみに。
書斎の本は売ればそれなりになるんじゃないかしら。
あと、祖父ちゃんの代からの遺産もあるから。
……村、結構潤うんじゃないかこれ。
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