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…まぁ、玉葱でどうにかなるなら世間は玉葱で溢れてるか…
[冗談もあまり効かなかったな、と小さくため息をついて辺りを見回す。
ただ立っているのも手持無沙汰だけど、特にやることも見つからなくて。]
…狼に、何か目印でも有ればいいんだけど…
分からず狼を探すなんて、先に人のほうが居なくなっちゃいそうだし。
[最も、そんなものがあってもきっと狼は隠してしまうのだろうけど。
それでも、何か目印が欲しいとは思ってしまう。
食事>>146に関しては、とりあえず赤みが無い物をと味より色でお願いした。
生野菜齧ることになっても、それはそれ。**]
― 廊下 ―
[ケネスと出遭う時には剣呑な光は眸から消え、
ここ最近邸に逗留中のケネスの前で立ち止まる。
真顔で喋っては居たが、アーヴァインの死を見た事、
吊り橋が燃やされた事、二つの出来事で
口調は普段に比べて穏やかではないだろう。]
ところで、ソフィー様はどこに?
[それでも幾らか話を交わせば、普段の落ち着きを取り戻す。
広間に居ると聞けば、他に誰か居るのかも尋ねただろう。]
― 庭 ―
[春や夏になれば対岸の崖に咲く花が見え、
邸側では花に囲まれる場所。
少し離れているが、ソフィーの花壇もある。
シャベルを地面に力任せに突き刺し、土を抉る。]
ここに来た時、
お前は死ぬ奴に見えなかった。
お前に対する愛着はあったか。
[内側に篭る冷たい熱に促された独白。]
お前の名の元、母が殺されたこと。
[伏せた事のひとつ。
夜盗達が語った名前。
邸に来た当初、
男はアーヴァインが母を殺したと思っていた。
今は如何であるか。今この場では語られないが、
少なくとも、真実を確かめる事はしていない。]
お前を殺したのは、
今聞こえている声の奴じゃない。
[聞こえた赤い声は戸惑いを帯びていた。
自分以外に人狼が居る事に最初気づいていなかった。
その言葉を漏らさない人狼は、
一人でアーヴァインを襲ったのだ。]
― 広間 ―
ありがとう、ございます。
おねえさま。
ごめんなさい。
[まだ鼻をすんすんと言わせながら、謝罪して。
ウェンディは、少し、微笑むようにした。
すぐにそんな表情は崩れてしまったけれど。
一度うつむいてから、顔をあげて、室内の人たちを見る]
人狼、なん、ですね。
……だって。
[首がふると横に振られる]
おかあさまと、おとうさまと、同じようだったから。
[決して誰にも言わなかったこと。
嘘をつき続けていたことを口にするのに、躊躇がなかったわけではない。
それは言いよどんだことからも明らかだった]
リックは、病気で死んだって、思ってるんです。
わたしは、覚えてる。
でも、リックに思い出してほしくないから。
[何も言わなかったのだと、小さくつぶやいて]
アーヴァインおじさまと、おなじ、だった。
[ふると震えて、うつむいて。
泣いた目は腫れているけれど、また涙をあふれさせてゆく。
片手でごしごしと拭った後で、オードリーを見つめた]
おねえさま、あの。
……しおり、もってきます。
貰って、いただけますか。
― 回想・昨夜のこと ―
[ネリーが訪ねてきたときは、まだ寝入る前。
嵐のような風の音にまぎれて聞こえるノックに、ドアを開けたのは、人がいたらまぎれると思ったから。
翌日にはそういう行為ができなくなるとわかっていなかったから]
ネリーおねえさま!
何も問題ない、ですけど…!
でも、…その。
なんでもない、です。レディだもの。
[つん、とちょっと強がってみるけれど。
怖い、というのは表情に出てしまっていただろう。
だから、少しお話をして。
それだけで恐怖は和らいで。
ほっと、眠りにつくことができるようになったのだった]
[オードリーの答えが是なら、部屋に取りに戻ることになる。
一人でいるのは不安だけれど。
何人かでまとまっているのも不安で。
誰かついてくるときいても、ふると首を横に振った。
部屋に戻ると、バスケットの中からしおりを取り出す。
緑の葉。赤い実。
ひいらぎの木。
今はリックも覚えていない、ウェンディのセカンドネームの木。
首から下がった小瓶の中にも、その葉と実が入っているのは、少女だけが知っている。
その意味も]
[鏡の前で、その小瓶を取り出して。
少し悩んだけれど、しおりを、しっかりとつかんだ。
広間に戻ると、先に、オードリーにそれを渡す。
そうして、ヒューバートの言葉に困ったように眉を寄せた。
食べたいと思うものがないけれど。
どうしたらいいだろうというように、周りの人たちを見まわした。
なるべく同じものを食べようとするけれど、元々多くなかった量は、昨日よりずいぶんと少なくなることだろう。
吊り橋が燃えたことを聞くと、ふるふると震えるのを、止められなかった**]
─ →厨房 ─
[赤みが無いものを>>147、と言う食事のリクエストを聞き、承諾の一礼を向けてから厨房へと入る。
魚はともかく、肉は使えない。
また、料理長のように凝ったものは作れない。
そのため、簡単に摘めるような軽いものを作ることになった]
保存可能なものを作るのも手でしょうかね。
[使う食材は野菜中心。
赤を連想するものが使えないとなると、人参やトマトは除外される。
あれこれ試行錯誤して、腹持ちの良いジャガイモを中心に作ることにした。
ジャガイモからはポテトサラダとヴィシソワーズ、それに加えてチーズ・スクランブルエッグ・ナスのガーリック炒めをそれぞれ載せたカナッペを作り。
ヴィシソワーズは大きめのガラス製ボウルに、それ以外は大皿に載せて、各自で好きな量を取れるようにした]
─ →広間 ─
[用意した料理をダイニングテーブルへと並べ、取り皿等をその横に用意する]
お待たせ致しました。
お手数ではございますが、お食事は各自ご自由に取り分けてお召し上がりください。
珈琲、紅茶等をご所望の方はお申し付けくださいませ。
[広間に居る者に一礼すると、しばらくは広間の片隅に立ち。
希望されることの対応を行った後に再び厨房へと戻って行った。
それからまたしばらくは使用した調理器具の片付けを行っている]
― 廊下 ―
[外での仕事が多いグレンとは、たまに話をする程度で。
それでも、穏やかならぬ口調ははじめてきいた気がした。
アーヴァインの死とつり橋については知っていると答え]
ソフィーなら、広間にいる。
他の客もほとんど広間だったな。
[誰がいたのか、名前を問われればウェンディたちの名前をつげて]
そっちには?
……ヒューバートとハーヴェイってのがいってたのか……
[グレンから返事を聞いて頷き。
埋葬のために庭に向かうというのを見送って、広間へと足を向けた]
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