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―中央部廃墟西―
[しばらく散策した後、水のない噴水を見つけると腰掛けていた]
ここだけでも結構な広さ。
力の桁を見せ付けられる気分だわ。
…割り切りましょ。
[トン、と両足揃えて立ち上がった。
一度戻ろうとゆっくり歩き始める]
[ライヒアルトの言葉には楽しそうな笑みを浮かべ]
私は必要以上に売ることはしないので、そちらのほうはなんとも。
争いはさほど好みませんしね。
ああ、それでも知ることは楽しくはありますが。
――現在・中央エリア――
[次々とビルの中へ入って行く参加者を遠目に眺め、端末で見た情報と照らし合わせていく。
ほとんどの参加者が到着し、残すは数名のみという所か]
そろそろ言われた通りの場所に行った方がいいんかいね……。
[まさかいきなり襲われるとも思わないが、あの『参加者』の面子に混じると思うと、それだけで息が詰まりそうだ]
……ん? あれは……
[と、新たにこちらに近付く人影を見付けた。
端末で確認はしていたものの――]
……虎?
[右前肢以外が白い虎に引き寄せられるように、思わず彼女――ローザへと近寄った]
─ →中央ビル前─
[歩く度にシャラリと鳴るアンクレット。ヒールの音と共に響くそれは、中央ビルの前で止まった]
……あら、参加者ね。
[疑問形では無く確定で言葉にしたのは、参加者しかここには集まらぬを知るが故。虎と共に居る女性と、年端も行かぬ少女に鶸色が注がれる。呟いた声は聞こえたのだろうか]
あーら、いい男。(くすり
[苦手タイプと認識しているライヒアルトに対して、こちらは相手を気に入った模様。
そして、エルザに向き直ると]
こんにちわ、エルザちゃん。
よろしくぅ♪
[そう言いながら、ニコニコと端末へ歩を進める。]
―中央ビル・一階広間―
[アーベルの言葉にくすりと笑みを浮かべ、自分の口元に指を当てながら]
そういうの嫌いではありませんよ。
自分の仕事に誇りをもっているってことですからね。
意義をもって仕事をこなすことはいいことだと思いますしね。
――中央ビル前――
[新たに聞こえた女性の声に振り向けば、そこには妙齢の貴婦人と見える姿]
あ、あなた……も?
[言いながら、彼女が『蝶蜂』であることを、肩のタトゥーから思い出す。
しかし、その姿も身形も、バトルイベントの参加者の物には到底思えない]
ほわぁ……
[自分とは生きて来た世界が違う――
単純な羨望に溜息が零れた]
―中央ビル前―
[近付く気配に、最初に金の目を向けたのは虎の方。
警戒を示す彼とは対照的に、娘は大した驚きも見せずにゆったりと振り返る]
あらあら、こんにちはぁ。
[蒼の視線は少女に、次いで女性に流れ]
ええ。
せやなかったら、わざわざここまで来やしません。
─中央ビル・一階広間─
ま、俺だって必要以上に売り歩くのは主義じゃないが。
[鴉の生業は、『勝負』ではない。
対立やそれに伴う戦いはあくまで付随要素に過ぎぬもの]
必要でやるなら、自分に利するように動くのは、当然だろ?
[エルザにさらりと返して。
カルメンの笑みに、何となくげんなりとしたものを感じつつ、広間の出入り口へと足を向ける。
端末のデータは抑えた以上、ここで駄弁っていても、という意識が働いていた]
―中央ビル前―
あら。
[戻ってきて最初に見えたのは白虎の姿。
中央部は安全そうだと聞いたのにと思い、一瞬緊張する。
けれど複数の人が傍にいるのですぐ考えを改めた]
こんにちは。
そちらは参加者なのかしら。それとも誰かのお供?
[近寄りながら声を掛けた]
─中央ビル前─
ええ、そうよ。
[少女に向けた微笑みは柔らかく。場にそぐわぬと見えるのはお互い様だろうか]
あら、どうしたのかしら?
[羨望の声を漏らす少女を見て、微笑みかけながら首を傾げる。動きに合わせ、イヤリングがチリ、と鳴った]
ここは参加する者しか集まりませんものね。
例外は『遊戯』のスタッフだけですわ。
[視線を虎と共に居る女性へと向けると、緩く肯首する]
貴女は───紅雨、で良いのかしら。
[口にしたのは消去法で辿りついた相手の通り名]
ただの危機管理上の問題さ。
誇りを持ってするような仕事じゃない。
あんた達にはそうなのか?
[最後の疑問は、場の全員に向けて]
―中央ビル・一階広間―
[カルメンが端末に向かうのは視界の端に]
確かに、理にかなっていますね。
[ライヒアルトに返された言葉には同意するように頷いて、
入り口に向かうその姿を見送る]
[アーベルの質問に笑顔はそのままに]
私は手段としてのものなので、
本来の仕事事態には誇りを持っておりますよ。
殺しはしない主義ですしね。
必要にせまられない限りは、ですが。
─中央ビル前─
[増える気配と聞き慣れた声。鶸色はそちらへと向く]
御機嫌よう、モーンさん。
先日お店にお邪魔して以来かしら。
[見知った姿に微笑みを浮かべたまま、お決まりの挨拶。ユーディットの問いに関しては、他が答えぬなら参加者であることを告げるか]
─中央ビル・一階広間─
[広間から出ようか、と思った矢先に聞こえたアーベルの声。
立ち止まり、軽く、そちらを見やって]
……誇り、ねえ。
叩いて出るようなモノなら、いくらでもあるが。
ヒトサマに威張れるようなもんは、なんにもないんじゃね?
[さらり、こんな言葉を投げ返し。
場にいる面々にひら、と手を振ると、広間を出た]
―中央ビル内部・入り口付近―
『んー?データ覗いてみたら、黒耀鴉の兄さんの名前があったーよ。
良かったねー全然知らない人ばっかじゃなくて。少しでも知り合いいた方が心強――』
アホかお前は。知り合いがいるって事は偽装データがばれるだろうが。
しかもよりによって鴉野郎…。
[ガンと柄を拳で殴りつけて、眉間に皺寄せ嫌そうな顔をする。
それがバレる事に対してなのか、それとも黒耀鴉その人に対するものなのかは不明だったが。
殴りつけられた剣は、短い悲鳴を上げて。]
『痛!えーだいじょーぶだってー。ばれたらばれたで問題ないデショ。
そもそも旦那の事知らなくても、ヴィリーの兄さんの事知ってる奴がいればモロバレなんだしー?』
それはそうだが…。
………んう?
[端末から自分の携帯端末へデータを写しつつ、アーベルの言葉に首を傾げる。]
そんなの…………あったりまえじゃないですかぁ♪
[空気のように命を喰らっている彼女にとってそれは聞くまでもないこと。
ただただにっこりと妖絶に微笑んだ。]
――中央ビル前――
こんにちはぁ?
[白虎と共にいる女性の口調を真似るように、挨拶を返す。
彼女の言葉も自分とは違う形で訛っているようで、思わず彼女の出身地のことを考えた]
そちらの人も、こんにちはだよ。
[蝶蜂、紅雨、万華鏡―― 一人ずつ脳内で確認し。
三人の参加者が目の前に固まっている事態に、軽く緊張を見せる]
あ、え、えーと。
その格好だと、とても『遊戯』の参加者に見えねえと思って……。
[蝶蜂の首を傾げる立ち居振る舞いには、相変わらず緊張した声音で答えた]
『問題あるんだったらさ、本人病気でぶったおれたから代わりにきましたーって堂々言えばイイって。
欠員出すよかマシだしょ。
…まぁ。病気じゃなくてぶっ倒したんだけどそんな事些細な事だしー。』
…。
[けらけらと言い放つ剣のいう事は尤もで。ただその道理がこの大会に通じるかどうかはまた別だったが。
それも通じなければ、通じるようにすればいい、どのみち、望みはかなえられる。
そう思えば本当に些細な事だと思えた。]
…まぁいい。で、とりあえず中央に行けばいいのか?
『多分ネー。』
[軽く笑う剣をじろと見つつも、言われるままに止まっていた足は再び奥へと向かって動き出した。]
―中央ビル前―
外じゃぁそう呼ばれとるみたいどすなぁ。
うちには勿体のうて。
[『紅雨』――通り名に対しては何処か他人事のように、けれど否定はせず。
軽く首を傾げて、見やるは新たな人影]
あぁ、この子は白雪いいます。
うちの可愛い弟なんえ。
[示すのは傍らの虎]
─中央ビル・一階─
[広間を出て、数歩進んだ所で向こうから来る人影に気づいて足を止める]
……お。
[瞬き、一つ。
直後、にぃ、と、面白がるように、口元に笑みが浮かんだ]
よお。
こーんな所で会うとは、奇遇だねぇ?
[こてり、と首を傾げつつ。
投げかけるのは、それだけ聞くと、何気ない挨拶]
―中央ビル前―
こんにちは、オクタヴィアさん。
そういえばあの日以来かしら。
少し間が開きましたね。
[他の人もいる時の店で会話するように、にこやかに。
参加者だと聞けば少女や異国風らしい装いの女性にも丁寧にお辞儀した]
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