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―二階・個室―
[眠りの終わりは、唐突で]
……い゛つ゛っ!
[今までの軽い痛みとは異なる、激痛。
思わず、声が上がった]
「ユーリィ!?」
[突然の事に驚いたのか、鸚鵡がらしからぬ慌てた声を上げて羽ばたく]
っつ……ああ。
だい、じょうぶ、だ。
も、何なんだよ……。
[掠れた声で呟いて。
ふる、と軽く首を振る]
[躊躇っていると、急いた様子で出てくるハインリヒ]
あの……
何か、あったんですか?
[恐る恐ると、事情を問う。
中に入るなとは止められたろうけれど、勝ってしまったのは好奇心]
い……やぁああぁぁっ!
[長くはない。
けれど。
押し殺そうとして、出来なかった悲鳴が響いた。
無意識に両手で頭を抱えるようにしてその場に座り込む]
……あー……。
とりあえず、水、飲んでくる、か。
[掠れた呟きの後、緩慢な動きで起き上がり、部屋を出る。
階段を降りた所で感じたのは、異様な気配。
鸚鵡が不安げに、くるる、と鳴いた]
[ハインリヒに簡潔に説明を受ける。
自衛団長の死。
気絶したエーリッヒ。
カルメンが傍にいたこと。
人を呼んでくるという彼を、へたりこんだまま見送った]
ハーリ?
[かけられる声に反応し、首を巡らす。
視線は相変わらず別の方を見たまま。
触れている者がエーリッヒだと教えられ]
エーヒュ、なの?
じーちゃ、の、そばで、おねむ?
[その様子から状況を理解していないことは知れるか]
あのねぇ、カーラ、じーちゃ、の、おかお、みえたんだよ。
おひげ、もじゃもじゃ、だった。
[顔を見れたことに嬉しそうに言うカルメン。
それはエーリッヒの痣を見て驚いているハインリヒに届いただろうか。
人を呼ぶと言って傍を離れるハインリヒには、良く分かっていない様子ながら、「うん」と言って止めることは無い]
[走る途中、ハインリヒと出会い、大まかな説明を受けて]
……んだよ……それっ!
[口をついたのは、困惑。
とにかく、自分でも状況を確かめようと広間へ向かい]
― →一階・広間―
……っ!?
[駆けつけた広間。
目に入ったあかに、言葉が失せた]
ぅ?
はな、れる?
うん、わかっ……!
[ゲルダの言葉に一度首を傾げたが、言う通りにしようと立ち上がろうとする。
が、足元の血溜まりは床を踏みしめたカルメンの足を滑らせ、転ばせた。
パシャリと真紅が散る]
ふぇ…。
[いつもと変わらぬカルメン。
いつもより力ないゲルダ。
対照的な二人を、それぞれ見て]
ったあ……もう。
とりあえず、布。
倉庫から、適当に、持ってきてくれね?
色々、必要になるだろうから。
[頭痛は相変わらずあるけれど、それは押さえて、ゲルダに向けて言う。
ここから離した方がいい、というのは感じていたから]
[立ち上がるも上手く力が入らず、膝が震えた。
カルメンに目を向けると、否が応にも自衛団長が視界に入る。熱狂さの消えた、光の無い眼。元の色をなくした衣服。
彼女が転ぶと、雨上がりの水溜まりのように小さな池を作った血が飛び散った]
……っ、
[助けの手は伸ばせず、硬く目を瞑り、口許に手を当てて顔を背けた]
[――あの目を見ると。
昨晩の高揚が蘇りそうだった。
唇が笑みを象ってしまいそうだった。
恐怖と苦痛に彩られた顔。
けれど其処には一種の狂喜もあったと、娘は知らない。
甘い匂い。
味わったことのない「食事」。
壊すはずが、いつしか喰らっていた。
じっくり食べられなかったのは残念だと思う]
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