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旅人 ハンス に 8人が投票した
少女 ベアトリーチェ に 1人が投票した
旅人 ハンス は村人の手により処刑された……
次の日の朝、歌姫 エルザ が無残な姿で発見された。
現在の生存者は、少女 ベアトリーチェ、職人見習い ユリアン、貴族 ミハエル、シスター ナターリエ、教師 オトフリート、神父 クレメンス、ランプ屋 イレーネの7名。
――昨夜、広間――
[手を付いたところから窓硝子は震え、まるで泉に石が落ちたように波打つ。
その波は段々と海のように激しさを増し。隣りの窓へと連鎖し。
壁全体を覆う窓一面に、あるかたちを作り出す]
・・・・・・。
[屋敷の窓という窓。
窓硝子一枚いちまいのその表面に、硝子細工のようにナターリエのかたちが作られていく。
――聞こえる・・・。]
『 お お か み 』
[ナターリエの硝子細工はぐにゃりと形を歪め、獣のかたちがつくられていく。
獣たちは吼えるような動作をして。
少女にしか聞こえない、仲間を呼ぶ歓喜の遠吠え!]
- 2F・部屋I -
[その場で否定はしたけれど。
神父からの宣言は彼に強い衝撃を与えていた。
自分もまた人狼の血を引くことは知らされていたから]
でも、僕は、違う…。
[共に部屋まで来てくれたエルザが小さく歌を歌ってくれる]
[彼女がこうして居てくれることだけが...を支えていた]
"are they in her room?"
[no.
for all i can see, she must not be.
she is 'mam?'
i don't know, but child longs for her.
so, so, so,]
彼女は部屋にいるのかしら。
きっと違うと思うけれど。
mamみたいに慕う子供がいるのよ。
だからきっときっときっと
―midnight/真夜中―
[the room is got werewolf with small sound of door.
but, wait a minute plz.?
it looks odd.
under the circumstances, they can sleep such like now?
but, they sleep, unconscious.
um, vanilla's sweet smell.]
扉の開く音、とても小さく
その部屋は狼を迎え入れる。
ねえ、わかってる?
気づくはずだ、本来は。
こんなに緊張を強いられている。
だけれど彼らが気づかないのは、甘いにおいのせいだろか。
[やがて、いつしか眠ってしまったエルザの髪をそっと撫で]
護る、から。
[震える声でそう告げた]
[けれど]
……?
[どこかから甘いバニラのような香りがしてきたような気がして]
[首を傾げているうちに]
―his shower room/彼の部屋のシャワールーム―
"i'm sorry."
werewolf said so with smile.
now, the beast's face is sister.
the body is human.
but the dew-claw.
werewolf cleaves the "tictoc".
prize's eyes are opened... but...
「ごめんなさい」なんて微笑んで言う、
そんな獣はシスターの顔。
シスターの身体に、オオカミの爪だ。
それは心臓貫いて――
――ほら、痛みで目が開いたけどもうおしまい
[chumble, but not so sweet.
werewolf is not hungry.
to share a gift with 'them',
werewolf is cutting her better arm.
bustle with blood, the water for live.
werewolf lick at it.
and then, the shower begins to shed a tear.]
ちょっと食べてみるけれど、
シスター、途中でやめちゃった。
昨日も食べてる、もう満腹。
取りやすいから右の腕を、ぐいと引っ張りもいじゃった。
血が凄いからちょっと舐めて。
その腕を床に置いたら、
水を流して身を清めましょう。
['prize', werewolf thinks.
"can you go eden?"
and lay a bath towel.]
あなたは楽園にいけたのかしら。
そう尋ねて、バスタオルを身体にかけてやった。
―out the shower room, and go to corridor/廊下に出て―
[she, the sister think she has down them.
but ...
so far she feel.
'cause she doesn't.
right arm is on the corridor in front of the door...]
獣だった少女は、皆を呼ぼうかと思ったけれど、
どこか遠くて。
仕方ないから右腕は、その部屋の扉の前においておく。
[she doesn't know that 'augur' divines her.
back to her room...]
占い師が占ってることなんて知らないから、
彼女はそのまま部屋に戻っていった。
[不意に意識が戻って来た]
[部屋中に漂う、強い強い甘い香り]
…エルザ?
[傍らに居たはずの彼女が居ない]
[慌てて立ち上がると、甘い香りとは別の香りに気が付いた]
こ、れ……
[錆び付いたような香りは、風呂場の方から漂ってきていた]
/中/
とりあえず眠って下さいな。
ごめんなさい、やっちゃって。
エルザ殺したかったので問題ないです
若干(?)むりやりですが
あ…あ……
[目を見開く。呼吸が出来ない]
あ……あぁ………
[呆然としながらその身体を抱き起こす]
える、ざ
[その左胸には深く深く刻みこまれた傷]
[動かせば、その傷から体内に残っていたらしい紅が流れる]
[自分がその紅に染まることにも気が付かず]
う…ぁ……
[ひゅう、と息を吸う]
―昨晩/裏庭→台所―
[「――囁きを――」
そんな声が聞こえた気がして、台所の勝手口から広間を覗く。
窓の前に誰か、立っている。
黒色、闇夜のワンピースをまとう、銀髪の女性。
冷たく青白い月光に浮かび上がる、そのあまりの美しさに、彼ははっと息を呑む。
彼女の瞳が金色な事に、彼は気付いたのだろうか。
窓が波打った事も、気付いたのだろうか。
全てが彼にはまるで演劇の、俳優の為の舞台演出に見えた。
暫し、魅入られる。]
[赤の滲みた、白い包帯。
赤の滲みた、白いシュミーズ。
花の詰まった籠を手に、ぺたりぺたぺた裸足で歩く。
白く変わったプレートの、下へと手向ける色とりどり。
手にした籠から、花びらはらり。]
―昨晩/台所―
[だが突然、空気がびりと震えたような気がして。
彼の目は確かな光を取りもどす。
波打った硝子は静かに微笑む女性を、そしてそれから歪んだ獣を映し出した。]
―in my room(A)―
[眠りの中から身を起こし、...は窓の外を見る。
裏庭の惨劇を思い出す。
――その瞳が輝くような黄金に、きらめいたのは誰が知ろう。]
――昨晩――
[躊躇うオトフリートに]
そうか…、イレーネの事は今は君に任せるよ。
[王様が今から動きだす。 ごしょうばんにあずかろうと少し思ったけれど]
[瞬きのうちに青く変わりて、
その瞳は消えうせる。
...自身に自覚はなく、ただ立ち上がり着替えに手をのばす。]
[――悲鳴]
そっか。
[ふわり微笑む。春風のように。]
…やさしいおおかみさん、ありがとう。
えるえるをおこしてくれたんだ。
いちばんいやなもの、みなくてすんだね。
[少女の声に、ゆっくりと振り向く]
[抱きしめていたエルザをそっと寝かせるように下ろして]
……お前か。
[暗く暗く光る瞳]
[そこから流れる一筋の紅]
[ゆっくりと腰から剣を引き抜く]
見つけた・・・やっと、・・・やっと会えるのね・・・
[掠れるような、ほんとうに小さな声。
やがて狼のかたちをしたものは溶けて。
屋敷の窓は全て元の硝子窓になる。
窓から腕を放して、くるりと振り向いた。
エントランスホールへ、ゆっくりと歩む。
一瞬視界にオフリートが入る位置だったが、気に留めることなく歩を進める。
視線は遙か遠くへ――。
金色の瞳は、オトフリートに見えただろうか]
[少女の声は...に届いていない]
[きちんと聞けば彼女が手を下したわけで無いことは明らかであったのだが]
[今の...には届かない]
死は平等? 死は安息?
ならば。
全てに等しく!
[少女へと飛び掛る。銀が唸る]
――昨晩――
[ナターリエから聞かされれば]
手当てと食事をありがとう、ナターリエ。
オトフリート…新鮮な血肉がまた手に入ったよ。
[少し空腹は感じたが、狼は食べられる時に沢山食べておくんだって。]
[身に着けた、nun's habit。
いつもの服装。
いつもの武器を。
今日もまたcrossの中身を見る。
中は灼熱。
銀色の液体。
――タリウム。]
―昨晩/台所―
[やがて、何か女優は呟いて。
硝子は無表情を取りもどす。
ふと見えた、彼女の黄金の瞳。
其処に映る物は、一体――
此方を見ていなくとも、彼女の瞳から目が離せなくなって]
―昨晩―
[彼は一つ、嘘を付いた。
彼女の力を知るのが、彼だけならば。
獣が彼女を襲ったとしても、
真実は闇に葬り去られる。
彼は黙って見れば良いだけ。
彼は遠くで見れば良いだけ。
怪しまれるなど、有り得ない。
クレメンスは、気付いていたのだろうか。彼には分からない。
だが、任すと言ってくれたそのコエに、彼の心は安らぎを得た。
彼の心はあかを取りもどす。]
―in my room(A)―
こんなに希少なものを、どうしてこんなところにいれておくのでしょうね。
食べ物に、盛れと言いたかったのでしょうか。
…そんなことするわけありませんのに。
[困ったように、呟いた。
致死量はほんの少し。
これはそれ以上。
本来は遅効性の毒であるけれど、一度にこれだけの量をあびれば、
ただではすむまい。]
―昨晩/台所―
[ふるりと頭を一度振る。
彼女の目線は遥か、彼方。
魅入られてばかりではいけない。
確かに彼を視界に入れたが気にする風もなく。
エントランスホールへ向かう彼女は、何を見ている?
少し距離を置いて、追おうとする。]
[少年の振るった剣は、左の腕の上を滑っていって、
突き出した小さな刃物は、彼の身体に届いただろうか?
そのまま勢い余って、浴室のタイルの上に転がる。]
[そういえば、ふと思い立ってdaggerを見る。
その模様はcrossの下に小さく書かれたものと同じ。
灼熱でなければ液体にならない毒は、
daggerの刃を溶かしてしまう、はずではあるが。]
[side tableにおいて、*思案する*]
―昨晩―
新鮮な、血肉。
[クレメンスの言葉から、ナターリエが用意した物だと気付く]
嗚呼、王よ。
貴女は何と心優しい…
[その、太陽のように熱い黄金の瞳を思うか。]
――エントランスホール――
[その場より見える全ての窓が、吠え立てる狼とならん]
…これは、彼女の力?
まるで「占い師」ではなく、
[そこまで呟いた時に物音。とっさに階段の陰に入った。
窺っていると、イレーネとオトフリートがエントランスホールへとやってくる。]
[浴室の床は濡れていて、僅かにバランスを崩す]
[振り下ろすはずの剣は逸れ、少女の腕を傷つけるに留まり]
[少女が差し出した小さな月は、...の脇腹を掠める]
っく。
[灼熱感が走る。崩れたバランスを取り戻し損ねる]
[そのまま交差するようにすれ違い、タイルの床へと膝を突いた]
―昨晩/台所→(広間)→エントランスホール―
[ゆっくりと、彼女とほぼ同じ歩調で歩いていたが、
広間の入口そばで、急に力なく崩れ落ちる彼女を見れば眉を顰め駆け寄る。
床に倒れこむ前に支えねば、彼女の両上腕を掴もうと]
[振り向いた少女は、彼をじっと見つめて。]
おわらせて、くれる?
みんな みんな おこしてくれる?
[痛みに小さく呻きながらも、笑みを絶やさず*そう願う。*]
[オトフリートに両腕を掴まれ支えられ、だらりと体重を預ける。
上げた顔は僅かに眉を寄せ、目はいつもの蒼]
お・・・
[オトフリートの服を掴んで]
見つけ、た。狼を、見つけたわ。
[必死に言葉を発して。
そして...は、その場で*意識を失った*]
――昨晩――
Iの部屋に用意されているよ。
食べに、すすりにおいでなさい。
[手をさしのべ聖きものを下賜する女王のように]
[小さく呻いて膝を突いた、
そこで漸く、彼は目の前の女性がイレーネである事をはっきりと認識し]
イレーネ!イレーネ!
大丈夫ですか!?
[名を呼ぶ。
彼女が顔を上げれば一瞬安堵するが、聞いた言葉に驚きの表情で固まる]
…!
ああ、終わらせよう。
神の思惑など僕が知ったことではない。
全てを、平等に、終わらせてやる。
[ゆらりと身を起こしながら]
[少女を見つめて微笑を返す]
[その瞳を暗く*光らせて*]
[硝子の狼を見た者はいただろうか。
もしかしたら、狼側の者にも見られたかもしれない。
存在を知られる危険。
それでも人に伝えることを選んだ。
逃げるだけでは、きっと待つのは死だから。
何人に、*届いただろうか*]
―昨晩―
I、ですね。
ありがとうございます。
必ず向かいましょう。
[階段の影に、まるで獲物を狙う狩人のように、見事潜むクレメンス。
しかし彼は熱を感じ取って、イレーネを抱いたままそちらに少しだけ視線を泳がした。]
―昨晩/エントランスホール→広間―
[起きる兆しが見えない。
抱き上げると、そっと広間の長いすへ運ぶ。
長いすに彼女を横たえ布団を掛けると、彼女は静かに寝息を立てていた。
少し安堵すると台所から水差しとコップを用意しサイドテーブルに置いた。]
[横たわる彼女の横に立ち、先程の言葉を思い出す。
狼を、見つけた。
窓硝子に触れていた女性、歪んだ獣を映した硝子。
ああ、そうか。
あれが彼女の、力。
横に居る彼女を静かに見詰めて]
[ふと頭を過ぎる。
ああ、彼女もよくこうやって倒れたっけ。
そして何度も運んだものだった。
彼女は病弱というよりも、無理の出来ない身体だった。
血の色をよく見せた桃の頬、
透き通るような白い髪。
そして…
…。
思い出しても、悲しいだけなのに。
此処、箱庭の女性には、どうしても面影を追ってしまう。
それは、この場所が?それとも、血が?
…別の事を、考えよう。]
[エルザも、か弱かったな。
…。
……。
………。
…そういえば、昨日。エルザに会ったあの時。
隣の部屋の前に、多くの人が集まっていた。
隣の部屋…ハンスの部屋の前に。
ハンス。そういえば久しく見ていない。
…まさか。]
/中/
そういえばあの腕をたべられらのなら、まとめサイトにコメントつけて腕がなくなってることにしておいて下さいませ。
それでは暫く音信不通に
―昨晩/広間―
[窓から外を見た。
まだ、暗さが残る。
今なら、まだ誰も…起きていないかもしれない。]
[イレーネを見る。
今、彼女をなくす訳には行かない。
彼女から、目を離す訳には。
しかし、ハンスの事が気になるのも確かだ。]
[目を瞑り、一息。
彼の真っ黒な長い外套を、イレーネを覆い尽くすようにして掛ける。
彼の黒の外套だけが目立って、ほんの一瞬でも気を紛れさせられれば良いと。
イレーネを心配そうに見やり、
そして眠れぬ子を宥めるかの表情で、頭をそっと一撫で。
(宥めているのは彼自身かもしれない)
そうすると足早に、二階へ向かう]
―昨晩/二階―
[やはり廊下は、静まり返っていた。
それはこんな時間だからか、もうこの屋敷にいる人数が少ないからか。
ハンス。彼の部屋は私の隣。E。
近づいてみると、扉はだらしなく開いていた。
その扉から望む部屋には、中を覗かれまいとしているのか、扉のすぐ奥に磨かれ光る木の板がごたごたとある。
其処から辛うじて、壊れた窓が見えるか。
…微かに、血の匂いが。
風が吹く。
嗚呼。プレートは白い。]
[彼は知を得る為に旅をしていたのではないのかと。
そう思うとまた嘆かれた。
嗚呼、せめてその死が安堵に包まれん事を。]
…貴方に、「豊富な平和」を。
[上下を黒のスーツに着込んだ彼は、
ハンスの部屋に向けお辞儀する。
そしてその場を去った。]
―昨晩―
[彼は女王に告げられた通り、Iの部屋へ。
王がわざわざ道しるべに、腕を置いていてくれた。
貴女の優しさを踏み躙るものかと、疼きを押さえて部屋の中へ。
妙な香りが鼻を突いたが、望んだ匂いは良く分かる。
風呂場の戸を開け其処には、嗚呼。なんとまあ……]
[シャワーで流しきれないあかを。
私が落として差し上げましょう。
舌で優しく撫でて、撫でて、撫でて、撫でて、
彼にはそれで、もう十分。]
[ふと思い立って、彼の部屋へ。
グリューワインと、ラム酒の小瓶を手に取る。
彼女の口に、合うだろうか。
ついでに簡単に身支度を整え、引き返す。
イレーネの身に何も無ければ、彼は横で彼女の目覚めを*待つだろう。*]
[あかい瞳の半端者。
今日もまた、あかを受けてあかあかと]
…イレーネが、狼を見つけたと。
そう、言っていました。
お気をつけ下さい…
――エントランスホール――
[金に近い輝きに光る、太陽の光を反射させた月の色の眸がちらりと見えた。
彼女(イレーネ)は人狼の――?
二階にオトフリートが立ち去り、帰ってくる間に、広間に運びこまれたイレーネの元に歩みよる。]
[手を布団の中に収まるようにいれると、再度頭を撫でた。立ち上がり、]
イレーネ、人狼の道を行くか人間の道を行くかは君次第だ。
[オトフリートとはすれ違わずに*二階へと消え去る。*]
―自室(J)―
[『終わったよ。何も心配する事はない』
昨夜クレメンスの言葉にユリアンはこくり頷いて、ハンスの部屋を離れて自室へと戻った]
うん、きっと何も心配することはない。
だってベアトリーチェは、あの姿はまるで…
[ガラスの破れた大きな窓の向こう。
満ち行く月と、淡い光に照らされた花園と森。
落ちたハンスを追って、ふわり舞い降りる金の髪の少女。
小さな身体が、月の光の中で浮かび上がる。
世界が止まってしまったかのように、息を飲む一瞬。
その姿はそう、まるで――…神の使い]
[どこか安らいだ気持ちでベッドに入るユリアンの目に映ったのは、波打つ窓の表面で硝子細工のように形作られるナターリエの姿]
シスターナターリエ?
[それがやがて、ぐにゃりと形を歪めて獣の形に変わっていく]
これは…、
[見開かれるユリアンの目]
これが…狼…!
[心中で渦巻くのは誰の声か。
”人狼は人を食べるもの”
”武器を取って殺せ”
”試練は、俺達が俺達の手で人狼を倒しさえすれば”
”終わるのでしょうか?”
ユリアンは、肉体の奥深く刺し込めるはずの刃を求めて柄を握り]
[”――もしも私が死んでしまったら…ナターリエの事を頼む”]
……”彼女を守ってやってくれ”。
[口は勝手に渦巻く声を呟き、そして刃を掴んだ手は力なく落ちる]
どうすればいいんだろう一体、俺達は。
俺は…。
[出ない答を求めていつしか夢無き眠りの中に。
そして目覚めた今も、現実は変わらずに続いているのだった]
――二階階段前――
[階段の手摺にもたれかけ、銃弾を確認した。
クレメンスは、拳銃の扱い方に長けている方ではない。]
〜♪
[教会でよくしていたような、アメイジンググレイスを鼻唄でうたう。Iの部屋から物音が聞こえてきている。]
[左腕から滴る、新たな赤も気に留めず、
少女はよろりと立ち上がる。
落ちた時にひどく身体を打ち付けたせいか、浅い息をするたびに胸が苦しい。]
えるえるのとこ、いきたい?
それとも…かたき、うちたい?
[それでも、誘うように笑う。]
[コンコンコン]
[何の音?]
[Iの部屋をノッキング]
[あれあれ誰もいないかな?]
[お邪魔しますよさあどうぞ]
おやおや。
[おやおや血の匂い]
―my room―
[やがて服のうちにそれらを隠し、...は立ち上がる]
料理、つくりましょうか。きっとどなたも作っていませんし
[ユリアンは考え続ける]
俺は…。
…じゃあ、どうしたいんだろう?
[嫌な顔一つせず、自身も孤児だったというナターリエは教会に行けばいつも、笑顔で迎えてくれた。
質素な材料から魔法のように作り出す美味しい料理以上に、人間として扱ってくれる彼女が醸し出すその温かな雰囲気が大好きだった。まるで自分にも再び、家族ができたような気がして]
こんな所に来てまで、シスターは手料理を欠かさないで…
熱があった日まで、作ろうとしてた。
本当に人狼なんだろうが何だろうが、…シスターはシスターだ。
[――そして。
ギュンターを殺し、アーベルを喰らい、エーリッヒやハンスを結果的に死に追いやった。
あるいは今日も。
もしかしたら…、これからもずっと]
…可哀想なシスター。
[優しいあの人は、そんな自分に耐えられるのだろうか。
自分で自分の死を願うほどに、苦しんではいないか。
――いや、違う。
あの人の優しさしか知らないままであるうちに、その姿が血で塗れているところを見てしまわないうちに、今、シスターの死を願っているのは自分だ]
俺はシスターを……殺そう。
―to corridor―
[ふわり
微笑みはいて部屋を出る。
それは一体何に対して。]
何を作ろうかしら
[部屋の扉の開いているのを、
見ては思案の顔をして]
[ユリアンは立ち上がる。
決意を秘めた彼の心は隣からの物音にも心を動かされずただまっすぐに、シスターの部屋へと向かう。
思い詰めた顔、あらかじめ覆いを外したナイフを右手に持って。
シスターに対面した時は見られぬよう、自分の背に隠すように後ろ手に握られたナイフ。
それはミハエルの部屋の前を横切り、シスターの部屋へ向かうとき、神父に見られしまうだろうか?
しかし今の彼には、ミハエルの部屋への扉を開きそこに居る、神父の姿すら目に映らない。
いや、敬愛するクレメンスに守ってくれと頼まれたシスターを、これから自分は殺しに行くのだから。
…目に映らないのではなく、無意識がそれを許さないのかもしれなかった]
[...の脇腹からも血が滲み出し、肩で息をしているが。
それを無視するかのように低く]
死ぬつもりは無い。守ってもらった命だから。
仇は取る。お前がエルザを殺したのなら。
[お前を殺す。
そう言って再び剣を振り上げる]
神が、わたくしたちをより良い方向へ導いてくださるための行動だと。
わたくしたちに真実の方向を教えてくださる試練。
わたくしたちが神のご意思をうかがう場所――
そう思っています
おこしてあげなきゃ、っておもったけど、
わたしじゃないよ?
[横たえられたままの、エルザの姿は次第に薄れて。]
えるえるたべちゃったのが、ほかのだれでも…
かたき うてる?
[銀の月を構えたまま、じっと同じ色の髪の、同じ色の目を見つめて。]
[振り上げた剣で少女を叩き斬ろうとした瞬間、鈴のような少女の声が耳に届く]
……な、に?
[真っ直ぐにこちらを見つめる翠の瞳]
ちが、う…?
[咄嗟に力を入れるものの、剣の軌道はそこまで変わらない]
[再び少女の肩口に赤い花が咲く]
ちがう、のなら。
探さ、ないと。
全てを、終わらせる、ために。
[呆然と剣を振り下ろした姿勢のまま。
同じ色の髪の、同じ色の目を、ただただ見つめ返す]
―廊下へ―
[廊下へ出れば、すぐにナターリエの姿を見つけることができた]
これから料理を作りに行くのか、今日もまた、シスターは…。
[彼女がメニューを考える時の顔で思案しているのを見てとれば、決意したはずの胸は酷く痛む。
ユリアンは後ろ手に抜き身のナイフを握ったまま、重い足を引き摺って、ゆっくりとゆっくりとシスターの元へ近付いて行こうとする。
彼女への言葉を小さな声で呟いて、練習しながら]
”あんたは見たのかな、窓に映る自分の姿を”
”俺は…”
”俺は見たよ、シスター”
”ここは普通じゃない”
”人狼なんて化け物が居るのなら、人狼の正体を見抜ける奴が居たっておかしくない”
”きっと、その人からのメッセージだと思うんだ”
”…俺は見てしまったんだ。窓にあんたの姿が映り、そして見る見るうちに化け物の姿に変わっていくのを”
”だから…”
[誰かに肩を掴まれ、足も言葉も止まる]
[『どうしたんだい、ユリアン。表情が硬いよ』]
…え?
[聞こえたのは心地よいバリトン。
驚き無防備に振り返ればそこには、クレメンスの微笑みがあって]
――…ごめんなさい神父さま。
俺は約束、守れないかもしれない…
[意識を失うまでユリアンの瞳に映っていたのは、神父がいつも子ども達へ、そしてシスターへ向けてくれていた微笑み。
シスターの命ばかりでなくそれをも奪うことになるのだと気付くユリアンの呟き声は、音として口にできたのか、心の中で呟いたに過ぎなかったのか、もう*自分ではわからなかった*]
黄金の獣は二人いるようだ、ユリアン。
もう一人はイレーネ……
[薄れゆくユリアンの意識に刻むように。]
君は眠っていなさい。
[意識を失ったユリアンを部屋へと運びにゆく]
[ユリアンを寝かしつけると、その手は優しく頭を撫で]
後で会おう、ユリアン。
[再度廊下へと。
ナターリエに向き直り、]
こんばんは、ナターリエ。
―corridor―
[...が彼らの姿に気付いたとき
fatherの動作が見えた。
そのまま困ったように*瞬き*]
*こんばんは*
[少女の向こう、横たえてあったエルザの身体が消えてゆく]
全てを終わらせる。
そう、全てを終わらせないと。
この歪んだ箱庭の主から。
僕はエルザを取り返したい。
[それまではしっかりと認識していなかったこと。
けれど口にしたことでそれは...の中に刻まれる]
殺したのが君で無いのなら。
僕は先に殺した者を見つけなければ。
[少女の脇に振り下ろした剣を手元に戻す。
そして少女に背を向けようと]
[しかし踏み出したはずの足から感覚が消える]
[ガクリと再びそこに膝を突いた]
く、そ…っ!
[それでも倒れてなるものかと]
[剣を支えに再び立ち上がろうとする]
…みっきー?
[がくり、と膝を付く姿を見て。
何かを言いかけ、咳き込む。
血混じりの咳が、ひとつ、ふたつ。]
…あれ?
[くたんと座り込んで、動けない。]
君との話は後にしよう。
[クレメンスはナターリエに微笑み、開いたままのIの部屋へ歩む。]
やあ、こんばんは。
[部屋の中へと入ってきたよ。
変わらない笑顔で御挨拶。]
あ。
[視界の隅で少女がへたり込むのを見れば、頭の片隅を罪悪感が掠める。だが]
…誰、だ。
[聞こえてきた声に、全身の力を込めて立ち上がる。
剣を支えにしなければ成し遂げられなかったが]
[クレメンスはバスルームにやってきて、
血だまりタイルに微笑した。]
私だよ。
昨日言ってしまったようになったね。
気づかず食べてしまって美味しかったかい?
[少し困ったような笑顔で首を傾げるよ]
[神父の姿が現れれば、全身を強張らせる]
食べてなんかいない。
[崩れそうになる身体を必死に支える]
彼女はここに倒れていた。
胸を何か鋭いもので突かれ、て…
[言いながらも声が細る。
これでは自分がやっていないという証拠にはならない]
気が付いた時、に、は……
[自分がやっていないことは自分が知っている。
だがそれをどうすれば証明できる?]
[クレメンスは、さっと剣を持つミハエルの手首を掴むと、背中に捻りあげた。]
おや…本当に食べなかった?
こうやって食べたんじゃないのかい。
[ミハエルの綺麗な金の髪の毛を掴むと、まだ残るエルザの血痕に、彼を押し倒し唇を押し付けようと試みた。]
ぐっ!
[ふらついている身体ではまともな抵抗などできるはずもなく。
勢い良くタイルへと顔が押し付けられる。
エルザとベアトリーチェと...から流れた血が広がる床へ。
悲鳴を上げた口の中にその錆びた味が広がる]
うぁっ。
[逃れようとする...の背中に神父の声が降る]
[必死に首を振る]
ち、が…!
[細い悲鳴が漏れる。全身を恐怖が包む]
…だめ。
[いつの間にやら神父の首筋にナイフをあてて。]
みっきーは、まだやること あるみたいだから、だめ。
…くーちゃんも、まだやること あるみたい…だけど。
頑固だなあ…
[のんびりしたクレメンスの言葉が、ミハエルの頭上から降る。ぐいと血に顔が染まるように更に押しつけ]
本当は悦んでいるんだろう。
伯爵家の人間は、人間というより人ろ……
[首筋にあてられた月のナイフ]
うん…まだあるよ。
[少女に首を回し、答える。
血の筋が出来る。]
ねえベアトリーチェ、君の本当の名前は?
[茶色い眸が微笑んだ]
いゃ…や、め……
[力無くもがき続ける。
涙が流れる。
恐怖と、悔しさが入り混じって]
[全身を駆け巡る痛みの中、それでも神父と少女の声はハッキリと聞こえていた]
Leerkarte。
…Schachbrettだったかもしれないけど、わすれちゃった。
わたしは、予備の駒。
なんにでもなる白紙のカード。
たりないぶぶんを、おぎなうための。
[クレメンスは、体の下で喚き声をあげる少年の脆弱な声を無視する。
あらがわなければ生きていても仕方ない。]
うん、その名前は見たよ。
[Schachbrettと呟き、]
けれどもっともっと昔の話。
人狼が生き、月が今より大きく近かった頃の名前。
ベアトリーチェは月が好きかい?
おつきさま、すきだけど…
おつきさまひとりじゃ、たぶんだめなんだ。
きらきら おひさま かがやいて、
おひさまが かがやくから、おつきさまも かがやくの。
―corridor to room I―
神父さま。
[困ったように呼び止めようとするも、彼の姿は部屋に消えていく。
そこはミハエルの部屋。]
…どうしたのかしら。
[そちらの方に、歩を進める。]
「可哀想」だね、ベアトリーチェ。
[クレメンスはおさえつけていたミハエルから離れ、]
対の少女はもういないのかな。
・・・・・・・
それとも、起きてしまった?
[立ち上がる]
[ラム酒と称し「あかきもの」を混ぜ込んだグリューワインを飲む。
ぎょるりとあかくなった瞳は広間にある物をどれも見てはいない。]
イレーネは。私に。お任せ下さい。
[けれども響くコエは力強く]
わたしは、わたし。
ひとりでも、ふたりでも、さんにんでもよにんでも。
それでも、たぶんわたしだよ?
[思い出す、暗い暗い穴の向こう。]
めがさめたかもしれないけど、わたしはわたしで…まだここにいるの。
っく。
[押さえられていた手が退かれれば、必死に力を掻き集めて身を起こす]
[弾き飛ばされた剣の代わりに、腰に付けた短剣へと手を伸ばす]
!
[床についていた手を踏まれ、悲鳴を上げそうになる]
[しかし逆の手で抜いた短剣で神父の足を浅く薙ぎ]
調子に、のるなっ!
[膝をついた体勢から睨みつける]
[目を覚ますと暗くて。
身を起こす。
見覚えのある、黒く長い外套が、...の身体を隠すように掛けられていた]
・・・・・・。
[何かを感じて、自分の頭に触れてみる。
横に居るのはオトフリート]
―room I―
神父様?
[呼びかけとともに中に入る。
しかしその中に人の姿はない。
音が、声が聞こえるのは、
部屋の中の扉の中。]
…っ
[驚いて、扉のところで立ち尽くす]
そうか…じゃあ、おはようをしよう。
おっと。
[ミハエルをいちべつ、ベアトリーチェのナイフを手刀で弾き、バスルームから広い場所に出ようと]
[飲み始めは、少し眉を顰めるか。
やや、ラム酒がきつい。
だが、こうでもせねばやっていられないと彼は思っているのかもしれない。
昨晩彼が、狼はまだ見つけていないと首を振ったイレーネに、吐いた溜息。
それは彼女が見つけていない事に対する非難を示すのではなく、
本当は少し安堵が篭っていたのかもしれない。
人狼。
鋭き牙や爪を持ち、
圧倒的な力で、
人の身体をいとも簡単に「料理」する、
恐ろしき獣。
そんな獣と戦う事を、決定的にされずに済んだ。
彼はそう、思っていたのかもしれない。
壁に凭れ掛ったまま、何処か胡乱な目で彼は考える。]
っつ。
ベアトリーチェ、大丈夫か?
[この少女は本当に狼ではない気がする。
何となくだがそう思った]
ここで、ただ殺されるわけにはいかない。
[気力だけで立ち上がる]
[神父の後を追うように、バスルームから出ようと]
―広間―
[…だが。
彼女が「見つけてしまった」以上、覚悟を決めねば。
人狼がその本当の力を用いるのは、人の眠る真夜中だと言う。
そろそろ夜も更けてきたが…今なら、まだ。間に合うかもしれない。
視界の端に、何か動いたのが見えた。
そちらを見る。
ふっと顔が緩んだ。]
…。
目は、覚めましたか?
[微笑んで]
[丁度温まったグリューワインに、
ほんの少しだけラム酒を加え、イレーネに差し出す。
ラム酒は気付けになるかもしれない]
…飲みますか?
身体が温まりますよ。
ナターリエ、下がっていなさい。
[外套から儀式用のナイフを取り出す。
白刃には薄い拭いきれない霞のようなものが。]
ふ…ミハエル、来るかい?
[足から流れる血は浅かったためなのか、もう止まっているようだ]
約束を果たそう!ベアトリーチェ!!
神の祝福を与えられた愛し児よ!
危うく忘れる所だった。
貴方がエルザを殺したのかどうかは知らない。
けれど。
少なくとも。
貴方はエルザを殺した者と共にいる者だった!
[短剣を片手に構え、斬りかかる]
[こちらを向いて微笑むオトフリートに、顔をゆっくりと向け]
おは、よう、オトフリート。
[どれくらいここで眠っていたのか。
夜は更けて、もう月が輝いて。
何か飲み物を差し出されれば、ただ受け取ってゆっくり飲んで]
[彼は、イレーネがまだ寝ている間に、
人狼の力を恐れながらも、
籠手の、手の甲側に仕込まれている鋭き刃を確かめただろう。]
[困惑したようにfatherを見上げ。]
神父様。
[と、退こうかと思ったときに、その動きにはっとする
...はその銀を凝視する。]
全てを終らせる必要があるのなら。
もう躊躇することは出来ない!
[弾かれた刃を強引に引き戻すように]
[再び高らかに刃はぶつかり合う]
僕にとっては貴方は。
人狼だ!
[グリューワインのおかげか。頭がだんだんとはっきりしてきて。
飲み終わるとカップを膝の上に置いた。]
オトフリート、ちゃんと、石持ってる?
[受けきれずに大きく跳ね飛ばされるが]
[手が痺れてもその短剣は放さなかった]
全てを、終わらせるために!
[跳ね起きると全力で下から斬りかかろうと]
[イレーネがグリューワインを飲み干すを見れば、満足げに目を細める。]
我、汝らが為にこの身を手を瞳をあかく染めん。
[イレーネがグリューワインを飲み干すを見れば、満足げに目を細める。]
おはよう、イレーネ。
…石?
昨晩私に渡した、これですか?
[言われた通りにズボンのポケットに入れた、石を取り出す。]
[勢いに任せてそのまま胸を切り裂く]
人、狼
[厳かな神父の言葉に、短剣から手を放して一歩後ろへと]
[銀の瞳に見つめられ、動きが止まる]
[少女はただ、二人をじっと見て。]
くりかえし?それともおわる?おわらせる?
[血の気の薄い唇から、歌うように転がり落ちる言葉。]
うん、うん。
[オトフリートが石を取り出すのを見て満足げに頷いた。
あの石はお守りのつもりらしい。
ふと視線を窓へ。月を見つめ、目を細めた]
[はっとする]
[オトフリートにも心配をかけてしまっただろうかと。]
あ。
[そして同時にfatherのコエが。]
神父様…かれのまえで…
[頭に響くコエを、探るかのように静かに聴いている。
ナターリエのコエを聞くに、「何も問題はない」ようには思えない。]
[イレーネの様子に困惑の笑みを浮かべながら、
彼は石を再びポケットに仕舞った。
月を眺めるイレーネに]
…月。
好きなのですか?
[クレメンスはミハエルを見、外套から自分の拳銃を取り出すと、彼に放った。]
解放はない。
[深いバリトンには獣のそれが混じる]
神は優しくはない。
月は、好きよ。綺麗だから。
[それ以外の理由があるだろうか。この懐かしさを説明はできずに。
月から視線を外さず]
・・・・・・。
夕べの、見た?
[硝子でつくられた狼のこと。
見たよね、と小さくつぶやいて]
[ミハエルの言葉、fatherの言葉。
ゆるり、首を振り。]
father――
[その、言葉が。
神は優しくないという言葉が、悲しくて。]
うん。おわらせよ?
[小さな銀の月を手に、ふわりと床を蹴って跳ぶ。
ちょうど、神父と尼僧の間に、小さな少女は割って立ち。
その手の月を、振り上げる。
煌く銀は高々と、尼僧の瞳に映るだろう。]
[...はそれを受け止め、神父の言葉を聞く]
……それでも、終わらせなければ……
[震える手で、神父に向けて構える]
[視界の端には銀の月を手にした少女]
[それを防ぐはほぼ無意識に。
服のうちにいれたdaggerが、きんと音をたてはじく。
視界の端に捕らえた動きを、一瞬で対抗へと変えるのは
果たしてfatherにつられたからか、
それとも...の力がゆえか]
[そういえば。彼女は以前も月を眺めていた事がある。
満月を見て…]
「おおかみ」と「おばあさん」。
…それを思い出すから、綺麗なのでしょうか。
夕べの……硝子、ですか?
不思議に蠢いていた…
[彼女から連想する物はそれしかない]
先に起きるのは君かもしれない。
[少女に呟くと、クレメンスはミハエルに向かって歩く。
銀糸を捉えた人狼の視力は、銃弾の動きをも捉え、クレメンスの首筋をかすめるにとどまった。
低く跳躍。
ミハエルの眼前、懐近くへと座り込んだ姿勢。
ミハエルへ向け、爪でなごうとする動きを]
おばあさんは、関係ないわ。
[少し声にはいらつきが混じっただろうか。それ以上は語らず]
そう、硝子。
・・・死ぬの、は、怖いわね、オトフリート。
[ぽつりと言った。
見られたことは、少し...に緊張を与えたが。
そんなことにも構ってはいられない。狼を見つけることが、同時に戦いの合図であるから]
でも、あたしたち、は、死なないために、行くのよね。
[カップを持つ手は震える。
しかし瞳は強い意志を持って]
[かわされた銃弾]
[慣れぬ手で再度引き金を引こうとするが]
[既に相手は懐深くにいて]
[引き金に力を入れるのと、灼熱感が襲うのは同時]
[眉を顰め。少しの間目を閉じる。
思い浮かべるのは誰の姿だろう]
――さぁ行こうか。
[オトフリートに促し。
しかし立ち上がるとくらりと眩暈がして。カップを落とした]
うぅん、わたしはさいごでいい。
[尼僧にちらりと視線をやると、銀の月を構えて神父へと跳ぶ。]
さいごにのこると かわいそう。
[そのまま、まっすぐに突き出す。]
――ッ!
[胸元をえぐろうとした軌道を途中で止め、後ろに下がる。脇腹をかすってゆく熱い塊。]
意外に素早い。
エルザとは大違いだよ。将来が有望だね。
[ぺろりと爪を舐める。
くつと嘲笑う]
[銀の月をつきだした腕を脇に挟み、一回転させてミハエルに投げつけようと]
!!!
[エルザの名前を出されれば、一瞬で頭に血が上る]
[それこそ素早い動きで銃を再び向ける]
[が、その眼前に飛んできたのは少女の身体]
なっ!
[反射的に避けようとする]
[しかし疲労した肉体はそこまで機敏には動けず]
[少女もろとも転がった]
[指は引き金に掛かったまま]
[3度目の銃声]
[彼女のおばあさん。
苛立ちを見せる彼女は、「おばあさん」に一体何を見るのだろうか。
しかし今、それを気にしている場合ではない。]
…ええ。
死なない為
…生きる、為に。
[銃声のした方を見据え、強く。
「行こう」と立ち上がるイレーネが、カップを取り落としたのを見れば慌てて支え]
…如何しました?
まだ、辛いのですか?
[眉を顰める。]
[少女がfatherに飛び掛ってゆく姿。
...は慌てて、そのdaggerを投げようとして
しかしその身体を投げつける動きに邪魔をしてはならないと、
その手を押しとどめる。
パァン
銃の音が。]
・・・でも行かなくちゃ。
『会いに?』
ちがう。
[無意識に浮かぶ問いに、首を振った]
だいじょうぶ、よ。
狼を、倒そうオトフリート。そう、ね。死なないためじゃ、ないね。生きるためよね。
[さっきの言葉を言い直す。
そしてオトフリートと共に、広間を出て、階段をあがろうと]
[ふと、オトフリートは階下で争っていないのかといぶかしんだ。
・・・・・・・・・・・・・・
任せるとはイレーネをほふる事であるのに。]
[それが隙を生んだ]
[ベアトリーチェの体が邪魔になり銃弾の軌道が寸前まで見えなかった。
塊が今度こそ脇腹を貫く。]
やるじゃないか……
[それでも浮かべるは笑み
イレギュラー的なベアトリーチェは先に徹底的に破壊し、起こすべきだ。
そう考えた。]
邪魔を
[fatherの動きを阻害した少女に、それは当然少年にということにもなるのだが、足音も立てずに近づく。
その身のこなしは素早く、しかしうるさいものではない。
まるで獲物に近づく獣のような。
金色が揺らめく瞳。]
…無理はなさらない方がいい。
[イレーネの手を握って止める。]
私は、生きる為に。
貴女は、死なぬ為に。
それでもいいではないですか。
私は貴女の手足となりましょう。
貴女は、休んでいて下さい。
[手を握られて、目を軽く見開き。
その後の言葉にしばし黙って]
・・・どうして?
[眉を顰め、首をかしげた。
あたしの手足になんて。どうして]
[差し出された拳に警戒もせず]
――っ!?
[刃を反射的に避けて。胸元の黒いレースが散った]
オ?ト、フリー、ト?
[今何が起こったのかわからず]
[少女の動きを見るも、その様子は決して動けそうにない。
その下にいる少年も傷もあったし辛いのだろう。]
動かないことです。
[ただそれだけを言う]
/PL/
案:アベ襲撃
私はオトフリート委任。
明日続けたいならアベ吊りセット、エピならイレーネ吊りにセットをオトフリートに任せたいんですが。
(まあそれ以外の選択肢てもいいですが)
/中/
気になるのは明日続ける意味があるのかと
楽しいからというだけではなんとも…
まとまらないからならわからなくはありませんけれど。
[慌てて避けたイレーネを、諭すような口調で]
貴女が獣と戦えば、貴女の命は危ういでしょう。
私は獣と戦わず、生きる事が出来るのです。
貴女は死なぬ為に。
私は生きる為に。
それならば。
貴女は私の中で生きる。
そして私は獣と生きる。
こうすれば良いのです。
安心して下さい。
貴女の心の臓は、決して誰にも渡しはしません。
私は、信用第一でやっております故――
[右手に伸びたままの刃を、
彼女の左胸上部を貫こうと突き出す]
/中/
とりあえず私見だけはメモにしました。
オトフリートが襲撃可能ならば、わたしは襲撃をイレーネにして投票をオトフリート委任でも良いと思っていますが。
それともベア襲撃、オトフリート委任がいいのでしょうか。
[オトフリートが何を言ってるのか、理解するのに時間がかかる]
な、にを・・・?オトフリート?
何を、言ってるの?
獣と、戦わずに?それは、それは、どういう・・・。
[狼狽。彼の穏やかな様子にはぞくりと]
[左胸上部を狙う刃を、なんとか避け]
心の、臓を?あなた――。
[眉を顰める。昨日抱き寄せられた彼の固い腕が、頭を掠めた]
[必死で動こうともがく]
[共に倒れた少女は...の上で咳き込み。
その呼吸は浅く、身体は熱く]
ベアトリーチェ!
[シスターの声が響く]
[ゆるりと少女が動こうとする――]
延長の許可を鯖主さんからいただきましたのでそろそろ寝て下さい。
【リアル死されちゃかなわんから、寝てください】
という伝言もいただいたので…お願いします。
なおその場合、話の区切りがつき次第コミットなどでお願いします
[イレーネが彼の刃を避けるのを見れば悲しそうに]
あまり、動かないで下さい。
手元が狂ってしまいます。
私の言う事が、分かりませんか?
貴女は、人狼の御伽噺を知らないのですか?
それとも、何かご不満な点でも?
[眉を顰め首を傾げる。問い詰めるような瞳は、あかい。]
[...の部屋にあった武器といえるものはナタだけで、身に着けるわけにもいかなかった。
そうでなくとも、武器を携帯することは怖かった。
じりじりと後ずさる]
人狼の・・・おとぎ・・・ばなし?
[腰がテーブルにぶつかる。
オトフリートの、緋色の瞳から目が離せない]
あたしに、貴方の心臓になれ、って、言ってるの・・・?
[息が、うまく吸えない。赤い目を見据え]
オトフリート、あなたにとって・・・っ生きるってなに?
自分で、自分の生き方も、考えられない、で・・・そんなの、そんなの生きてるって、言わない!
「撫でると優しい気持ちになれるの」
[声が、おばあさんの声が響く。
無口で厳しく、人を蔑み、あたしを束縛し、両親のことは何一つ教えてくれなかった]
人狼の御伽噺。
知らないのですか?[と言うと一瞬顔を顰めたがすぐに笑みを浮かべ]
…では簡単に。
「人狼の力」と「人の力」の対立。
その時に、特殊な力を持つ人たちが現れます。
人か人狼かを見分ける事の出来る、占い師。
死した者の魂を覗く事の出来る、霊能者。
人狼の脅威から人を守る事の出来る、守護者。
そして…人でありながら人狼に味方する、狂人。
貴女は、私の事を人であると知って声を掛けたはずです。
そして昨晩、ついに狼を見つけた。
そう、つまり。貴女は占い師。
私は先程、獣と戦わずに生きる事が出来る。そう言いました。
そして貴女は私を人だと知っている。
すみません、イレーネ。
貴女を混乱させるつもりはなかったのですが…。
貴女の血を肉を臓を、私が喰らう事で。
貴女は私の中に、一つになる事が出来る。
私は、貴女のように死に立ち向かわなくとも、
人狼たちと戦わずとも、生きる術を持っている。
けれども貴女はその術を持たない。
貴女が生きる為の、その道は極めて困難な物です。
そして貴女が生きるのは、「彼ら」にとって邪魔なのです。
貴女は死が怖いと言った。
私は貴女の力になりましょうと言った。
それなら、方法は一つ。
私の中に入りなさい、イレーネ。
そうすれば貴女が死ぬ事は無い。
私の中に、永遠に留まる事が出来るのです。
[彼がイレーネを喰らう事に拘るのは、
彼の最後の罪悪感を打ち消す為なのかもしれない。
イレーネの中に見る「彼女」を、より強く取り込みたいのかもしれない。
微笑を浮かべ、子供をあやす様に語りかける。
イレーネに向け歩を進めた。]
[頭を抑えながら]
その話なら、訊いた事があるわ。
[その物語はいくつもあって。終わりもいくつもあるという]
――そう、あたしは、占い師。たぶん、狼を探す、家系。
[静かに笑いかけるオトフリートの瞳を、悲しげに首を傾けて、見返す。
答えは出ている。]
[もう後ろには下がれず。オトフリートに鋭い視線を向け]
あたしの血肉を、喰らう・・・。
同じ、こと。
そんなの、そんなの生きてるなんて、言えない。生きるって、もっと、自分があるもの、だもの・・・っ
[頭痛がする]
ひどい。ひどいよ。
[子守唄も、お人形も、ランプ作りも、ぜんぶ貴方がくれたもの。
でもそれらは別に愛ではなく。
おかあさん、おとうさん、あたしになんにも、残してくれてないのね]
・・・あたし、まだ、ちゃんと自分を、生きてないのよっ。
[搾り出すように言いながら、咄嗟に、テーブルにある三つ又の銀の燭台を掴む。
微笑みを浮かべこちらへ近づいてくるオトフリートめがけ、振り下ろした]
[首を傾け此方を見返す彼女の瞳には、もう理解が宿っている。
小さく嬉しそうに笑む。]
[生きているとは言えないとの言葉を繰り替えすイレーネに、
瞳を鋭くし何か言いたげに口を開いたが]
「まだ ちゃんと 生きてない」
…。
angela?
[燭台が頭上から降りかかる]
[頭からは血がだらりと。彼の左目を覆うように流れる。
それはまるで、あかき涙。]
angela?
angela、なのですか?
[あかに霞む向こうには人影。
しかし]
…違う。
angelaは、もっと
――angela?
――――!
[一瞬聞こえた、名前?前にも聞いたような・・・。
しかし滲んだ血に、目を見開いて。
動機がする。
ダメだ、動かなければ。でも足は陶器のように硬い]
[無我夢中。腕を掴もうと伸ばされる腕、振り下ろされる刃。
テーブルの上のものを、左手で掴んで投げた。
それはノートのような・・・日記帳?]
は・・・っあ・・・!
[鋭い痛みが走る。
痛みに弾かれるように、足は動いて、相手の腹を蹴り、走り出す]
ぐっ
[ばさばさと音を立て視覚聴覚を邪魔する日記帳。
一瞬気を取られまともに蹴りを喰らう。
その勢いで左手は彼女の右腕を解放してしまった。
彼女はどの程度の傷を負ったのか。
隙を見て走り去ろうとするイレーネを、見逃すまいと此方も追って走り出す。
日記帳は床に落ちて、衝撃でページが開かれた状態になった。]
[走り出した速度を落とさず、広間を出て、階段を駆け上がる。
さっきはふらついた体も、構ってなどいられなかった。
右腕からは鮮血が勢いよく流れ出て]
痛・・・っい・・・・・・っ痛いよぉ・・・
[眉を顰め、抑えたのは胸。
自分に与えられた部屋へと駆け込んだ姿は、オトフリートに見えただろうか]
[セピア色の部屋で。
大きなナタを構えて。
息を、整える。
部屋に逃げ場は無いと言っていい。
でもこの箱庭に、逃げ場所なんてないから]
[イレーネが広間を出、階段を駆け上がるのを見れば眉を顰める。
二階には――
足を速める。
血の匂いと床に出来た血痕とで、彼女の場所を特定する。
階段すぐの、彼女の部屋。
勢いよく彼女の部屋の扉を*開けた。*]
―room I―
[動くなと告げても少女は動こうと、その月を向けようとしている。
...はその身体に、近づいた。
そのエに近づいた。]
そんなふうに、するからですよ。
まったく。
悪い子ですね。
[fatherに銃弾を受けさせた要因。
それであるなら何も躊躇う必要はない。
カランと落ちた音に気づいたけれど、もうそれは関係などなく。]
――嗚呼それとも。
[呟いて。]
[how a pitty girl she is.
she kills many humans.
and she would kill father.]
嗚呼なんてかわいそうな子。
たくさんひとをころしちゃって、神父も殺そうとしたなんて。
[sister thinks what she is.
but it's so important.
now, there is no need to hesitate.
on sister's own terms, --
no, on werewolf's own terms.
kill for live.
kill for eat.]
彼女は何かって思うけれど、そんなの今は重要じゃない。
ためらうことも何もないよ。
シスター、自分の思うとおりに…
いいや違うね、「狼」の、思うとおりに
生きるために殺しましょう
喰らうために殺しましょうね。
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