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―廃墟―
[「魂の檻」から解放され、自分の起こしたものでは無い風に吹かれながら]
……全部終わったのか…。
ごめんな、お前に会いにいけなくて。
[風に溶かすように、空を仰いで呟く。
欲しいものは、会いたいものは遠く空の果て]
きっと、見つけるさ。お前に会いに行く方法を。
それまでは…
[そこまで言って言葉を閉ざす。
思いはただ胸の内に]
[『魂の檻』からの解放。
閉ざされた目蓋は薄く開き、朽葉色は半ば伏せられたままで蔦の揺り椅子から立ち上がる]
『君はこれからどうするんだい?』
[解放と同時に『デッキ』を散開させた人物を追う者もいるだろうか。何しろ、彼の願いは後々まで引き伸ばされたのだ。奪い取ることも不可能ではない]
一度、拠点にしてた場所に。
食料置きっぱなしでしたから。
[『炎の支配者』の問う意図とは異なる言葉。
つまりは、それが答えなのだろう]
『…そう。それじゃあ、また依頼で会うことがあれば』
ええ、…また。
[『聖騎士』と『炎の支配者』の道は其処で分かれる。『聖騎士』は一人、廃墟の街中へと歩みを進めた]
さて、これからどうするかねぇ。
[ぽつりと呟いて考える。
あまりここに長くいることは得策では無いだろう。ケイジが指摘したように、男を追うものは少なくない。まして、彼がそちらに属するものであるならば]
……行くか。
[そう言って、もう長く使い込んでぼろぼろになった袋を担いで顔を上げる。
はやく、行かなければ、と足を踏み出した先に見えるもの]
……聖騎士、か。
[名を呟いて、軽く手を振った。気付かなければそのまま立ち去るだろうけれど]
[朽葉色が映す視界の端に影が映り込んだ。
焦点を合わせればこちらに向けて手を振る姿]
[僅かな逡巡の後、音の無い歩みをそちらへ向けて]
どうかしましたか?
[相対しながら、ゆるりと首を傾いだ]
[立ち去ろうとしたところに近づく影。
相対する彼に、いつもの軽い笑いで]
ん?
いや、もう行こうかと思って。
挨拶を、さ。
あんたは?
[必要なことだけを短く告げて、問い返す]
[軽い笑いに応じるよう、薄い笑みが浮かぶ]
そうですか。
俺は一度、寝床に予定していた場所へ。
貰った食料、あそこに置きっぱなしだったから。
[深く問うことはない。
問われたことを問われたままに返して]
[けれど恐らく、カルロスの問いには足りていない。
答えてしまえば決まってしまうこれからのこと。
まだ、認めたくなくて、明言を己の為に避ける]
まだ食ってなかったのかよ。
大事にしてもらえんのは嬉しいけど、さ。
[返すのはそれだけで]
そのあとは…仕事に戻るのかな?
……アンデッドの討伐、だったか。
[多分それが当然のことだろうから、深く考えずにそう訊いて。
仕事の内容を口にして、ふと何かを考え込む]
まだ食べなくても持つかと思って。
ここで食料は貴重ですから。
[続けられた言葉に僅かに表情が凍る。
ほんの一瞬だったソレは忽ちに掻き消えたが]
……ええ、教会の方に報告が来てれば。
アンデッドの出現はどこで起きるかわからないから。
[声の抑揚が僅かに薄くなる。
考え込む様子に頭を傾げるも、表情も何処か薄く]
そりゃ、食べなくても持つかも知れないが、いざって時腹が減ってるときついぜ?
そうか…そうだよなぁ。
そういう仕事なら…
……どうした?
[ほんの僅かながら様子の変わった聖騎士に一度言葉を切り、怪訝な表情を向けて]
だから、もう少し後にと思ったんです。
…あんなに早く『檻』に囚われるなんて思わなかった。
[問う言葉に朽葉色を細める。
薄らとした笑みは常の物。傾いだ首の角度まで常の通りに]
何が、です?
貴方こそどうかした?
何か、考えてたみたいですけど。
[朽葉色が瞬きをひとつ。問うような色を添えて]
あー…
それはしょうがねぇわなぁ。
[苦笑にも似た笑みを浮かべ。
まるで先程の表情がなかったことのように問い返すのに、少し表情を変え]
いや…なんか…気が乗らないみたいだったから。
何かあるのかな、って。
俺のことは……別に。
[自分について問われた事にはどこか歯切れが悪く]
[苦笑には苦笑が返る。
鏡像には遥かに遠いが、相手に従うかの表情の移り変わり]
…気のせいじゃないですか?
[不思議そうに少しの思考の間を空け、朽葉は問う]
…別にって様子にも見えませんけど。
聞かれたくないなら聞かないし。
[歯切れの悪い様子に両腕を組む。
右手の内で蒼の花が揺れた]
気のせい、には見えなかったけどなぁ?
[返る言葉にやはり不思議そうにそう返して]
ん…
[両腕を組んで、問われた言葉に少し間を空け。少し考えて軽く首を振る]
……多分、言ってもどうにもならねぇだろうなぁ。
[軽い調子で言葉を落とす。だけど目を合わせることはなく]
[不思議そうに返る言葉は黙殺する。
気付かせるつもりはなかった、話を擦り替えることで誤魔化す]
[両腕を組んだまま、瞳を眇める。
暫くの間。次いで落ちるのは溜息]
何が、どう、どうにもならないんですか。
[紡ぐのは少々強い口調]
言いたいのならはっきり言ってください。
[問い詰められるような口調に、また少し考え込んで。
視線だけを目の前の聖騎士に向ける]
……あんたの仕事、さ。
「アンデッドの討伐」だよな?
[先程口にしたことを、確認するかのようにもう一度訊いて]
[あからさまな苛立ちをそのままに、再度の思考に落ちる『風』を見据える。
その視線が己の下に再度向くまで]
ええ、先にも言った通り。
それが何か?
[声に棘が含まれるのは最早どうにもできない]
[言葉や態度が変わっていくのに口を閉ざし。
暫くの間のあとで、何もなかったように笑う]
やっぱいいわ。
あんたに言うことじゃなさそうだ。
あんま、大きな声で言うことでもねぇし。
[恐らくは、相手の態度からそれ以上は得ることは出来ないと考えて、不自然なほどに明るく]
[その感情の変化は、キレた、としか言いようがなかった。
力で短剣を生み出すことすら身体は行わなかった]
[振り上げたのは右手で、その手の内にある蒼の花は]
二度と、貴方には会いたくない――!
[『解放』は、眼前の『風』に叩き付けられて]
[蒼の髪と、薄青の布と、砂色の衣が翻る。
当初の目的だった食料の確保も放棄して]
[己を捕らえる『教会』という『檻』へ、*飛んだ*]
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