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[そんな返答の後、ライヒアルトに視線を戻すと、異界より生み出される火球がその周囲に見える。
こちらへと放たれるのに気付くと、パンッと両手を合わせた。それは練成の前段階と、異界を繋ぐ呼び動作]
異界開門、介盟友封其地喚我力。
[呪を紡ぎ、合わせた両手を横に開くと、そこに現れるのは銀に煌めく幅広の両手剣。
柄を握り構えを取ると、更なる呪を紡ぐ]
異界開門、介盟友、喚、如風鋭力、如風速力。
[剣先から練成特有の火花が散り、剣はその姿を変えて行く。碧の異界龍と同じ色の刀身をした、片刃の剣。
迫る火球に向けて剣を振るうと生み出される、鋭き剣風。
火球を捕えればそれらは爆風を生み出し。
その影を突き破って神速の如くライヒアルトへと迫った]
っはぁ!
[碧の剣をライヒアルト目掛け横薙ぎに振るう。
剣の性質が風であるため速さはあるが、当たれどもその威力は通常の剣以下であることだろう]
はい。勉強させていただきます
[いって、師に対するように礼をとる。
目上となる人に対しては彼女なりの礼節をもっているらしく。そのまま観戦]
……武器召喚……?
[空間から現れた剣に一つ、瞬き。
そんなのもできるのかよ、と思う間もなく、形を変えたそれが火球を捕らえる]
……ちっ!
[神速で迫る、碧の剣。
後ろに跳んで避けようとするものの間に合わず、剣先が胴を掠め、浅い斬撃の跡を残した]
斬り合いは、専門外なんだってのに……。
我に近しく、最も遠き月闇の静寂、その強大なる力を秘めし刃をこの場に芽生えさせん……! 闇夜刃!
[再度、跳んで、距離を開け。手早くカードを用意する。
闇と『覇王』と『誕生』と。三種のカードは、漆黒の刃をその左の手に具象して]
……はっ!
[短い気合と共に、再度距離を詰める。
刃の届くぎりぎりの距離で左へと跳び、すれ違い様に横一閃の斬り払いを放った]
[剣先が掠める感触。僅かに漏れる舌打ち]
どうにも軽い剣だと振りのタイミングが合わんな。
斬り合いには向かん。
っとぉ、剣で応戦してくるか、面白い。
異界開門、介盟友、喚、如地重力。
[愉しげに歪む口元。
呪と共に剣が再び姿を変える。それはラストバトルでゼルギウスに重い一撃を与えた灰銀の両手剣]
せいや!
[振りかぶったのはライヒアルトが横を抜けて行く直後。
敢えて相手への攻撃を防がず、肉を切らせての要領で背後から重き剣を迫らせた。
如何せん、その重さによりタイミングが若干遅めだったりするのだが]
/*
さて。眠いし素直に寝るか。
起きたら色々済んだ後だろうが、まあ適当に治癒だのさせたかったらさせちゃってくださいな。と
*んじゃまた後でー*
[黒の刃から伝わる手応え。
捕らえた、と思った直後に背後に気配]
……ちょ、まっ!
[流石にそれは食えらない、と前へ向かって大きく転がる。
『闇焔』の影響で高めになった身体能力は、遅めのタイミングとも相まってぎりぎり回避を成功させた]
……一応、斬り合い以外にも使えますんでっ!
[くるり、と回って、低い姿勢で着地し、左を軸足に体の向きを変える。
黒の尻尾がゆらり、と流れた]
にしても、さすがにあれは食らってらんねぇし……。
Ich unterstütze von der Erde, und, eine Erscheinung einer lebenden Person, treffen Sie meinen Aufruf.
Die Einschränkung, die für diese Person schwer ist!
[地面に右手を当てつつ、地の精霊に呼びかける。
一拍間を置いて、地面からわらわらと現れた手が導師を押さえ込もうと群がった]
ちっ、流石に遅いかっ。
[言いながら、表情から愉しさは消えない。
後ろへと抜けて行ったライヒアルトに正対し、そちらへと近付こうとするが]
ぉお?
そういや精霊魔法も使えたんだったか。
[くん、と足を引っ張られるような感覚。
見れば地面から現れた手が数本、男の足を抑えつけて居た。
その手は足だけでなく身体をも抑え込もうと伸びて来る]
悪いが、ここで止まってるわけにはいかないんで、な!
[重き剣を振るい、迫る手を叩き落とす。
重力の付与されたその剣は、一振りごとに複数の手を屠って行った]
精霊魔法も、影輝の必修に入ってますんで!
[などと返しつつ、手早くカードの複写と、ルーンの描きつけを行う。
ホールドの呪文は、時間稼ぎ。あれで完全に止められるとは思ってはいなかった]
……叩き切るってのは、予想外だったけど。
……異界に満ちし、アヤカシの力、我が友を介し、我に力を。
異界の疾風、光輝の衣となりて、下れ!
[ぽつり、と呟きつつ、再び、漆黒に意識を沿わせ。
異界から、加速の効果をもたらす衣を引き出し身にまとう]
……さて……重ね符術、上手く行くかっ……。
[呟いて、先ほど写したカードへ向けて力を集中する。
闇の力に呼応してか、右腕の周囲にゆらり、焔の如き気が揺らめきたった]
[地面に重き剣を突き刺し、最後の拘束を取り払った頃。
既にライヒアルトは次なる呪を唱え終えて居て]
……こりゃあ決めに来るか?
それならこっちもやるとしようか。
[灰銀の剣を構え、集中]
異界開門、介盟友、喚、如風速力。
[剣は再び片刃となり、淡き緑の刀身と為す]
さぁ、何を出す?
[言いながら、相手に先んじ行動を開始する。
先にも見せた神速。
男の身が地を駆ける]
[突っ込んでくる導師の様子に、加速して正解かあ、とか思ったのはさておき]
闇より生じし刃、力の導き手に従い、異にして対なる力と結び、混沌への回帰織り成す陽と月の演舞をここに……。
[言葉を紡ぎつつ、『歯車』と『破滅』、そして光のルーンの三枚のカードを投げ上げて。
追うように跳躍した後、闇夜刃でそれを叩き切る]
重ね符術、天穹演舞!
[溢れた力は、闇夜刃の力を取り込み。
光と闇、二種の力の嵐を生み出した。
白と黒の煌めく光の乱舞は導師へと向かい]
……せえいっ!
[その乱舞の中を突っ切るようにしつつ、上空から、斬り下ろしの一撃を放った]
ちっ、光と闇とは。
やってくれる!
[生み出された二種の力の嵐。
その一方に対し眉を顰めながらも口端を持ち上げた]
ヒュー!
「合点!!」
異界開門、変、如風鋭力。
人龍一体……双風陣!!
[手に持つ剣の力の在り様だけを変え。
碧の異界龍と同調し、剣を振るいブレスを吐き。
光と闇の嵐にぶつけるべく風の渦を作り上げる。
そのただ中、上空からの気配に剣を下段に構えた]
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