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[今は世界一不幸なんじゃないかって思ってしまう。
あの人がこの世を去って1年。
私はその事実を私は受け止めきれないでいた。
だって、突然すぎた。
――隣り村に出掛けた帰りに事故に遭うなんて。
朝に、急いで帰ってくるよって言って出て行ったきり、貴方は帰らぬ人になってしまった。
知っていたならきっと止めていた。
――だけど、そんな事、想像出来る筈がない。
沢山泣いた。
生活が儘ならなくなって、沢山迷惑をかけた。
そろそろ気持ちの整理を付けないといけないのに
今も私は皆の厚意に甘えている。*]
―民家―
[椅子に座る女が一人。
窓際で針仕事をしていた。
端の方に春の花を刺繍したハンカチだ。
正面にある机の上には布地や糸が入ったバスケットが置かれている。
向かいには椅子がもう一つ。
座っていた人はもういない。
黙々と作業をしている間、雪の降った所為もあって家の中で立つ音はごく少ない。
誰かの近付いてくる足音がして。
その次に訪いを知らせる扉を叩く音が数回鳴り]
…はい。
[女はハンカチと針を机の上に置いてから扉を開けにゆく。]
私が…?
[女は怪訝そうに眉を顰める。
それは自衛団による呼び出しだった。
団長からの指名で、川向こうの教会へ来るように、と。
何の用で呼び出されたのか、女には全く心当たりはなかったが]
…分かった。
片付けを済ませたらすぐに向かうわ。
[女はそう言って自衛団を見送った。*]
―宿泊施設・広間―
[寒空の下。
女は臙脂色の防寒具を羽織り、宿泊施設へと向かう。
教会には足を運ぶが、集合する場所として教えられた場所に泊る事はない。]
あの、こんにちは。
[宿泊施設へと顔を出すと、其処にいたのはシスターだったろうか。
何かの集会かと思いきや、そうでもなさそうで。
入室した後も、部屋の中を見回して所在なさげに立っている。**]
[そんな女については、役場の住民票にこう記されている。**]
────────────
■名前:ノーラ・クライネルト Nora Kleinert
■年齢:21歳
■職業:未亡人
■経歴:村で生まれ育った。
1年前に農夫だった夫を亡くし、今は畑の仕事を近所の人々に手伝って貰いながら何とか生計を立てている。
死んだ夫は2歳年上の幼馴染。4年前に結婚。
────────────
5人目、職人見習い ユリアン がやってきました。
職人見習い ユリアンは、おまかせ を希望しました(他の人には見えません)。
―― 工房 ――
[コツ コツと木材を削る音だけが響く。
息を吹きかけ木屑を払い、軽く布で拭いて
そうして傍らに置いてあった椅子に出来たばかりの脚を据える。]
こんなもん、かなぁ。
がたつきはないし、後はじーさんがいいと言うかどうか、ってか。
[コト、と静かに椅子を置いて工具を片付ける。
本格的に雪が積もる前に、と持ち込まれる家具や家屋の修繕。
これで今任されている仕事は終わりで、じーさん、もとい師匠は外出中。
となれば、工房を離れ母屋で休んでもいいはずだ。
暖炉が一応あるとはいえ、工房は寒い。
木を扱う為にあまり大きな火を熾せないから。]
[村で唯一の大工兼家具職人である師匠に弟子入りして6年。
いまだに半人前扱いだが、任される仕事も少しずつ増えてきた。
修繕だけではなく、新品の家具を任される事も。
父親は猟師だったらしいが幼い頃に死んで顔も覚えていない。
母親は他所の村から嫁いで来て、父親が亡くなって二年後に子供を置いて村を出て行った。
その子供を引き取って育てたのが今の師匠夫婦で
弟子入りはその恩返しと言う気持ちもあった。
他に行き場所もなかった、と言うのが本音だけれど。]
うわ、さっむいなぁ。
[暖炉の火の始末をして外に出て思わず呟く。
また雪が降るのかもしれないと空を見て思う。
そうして戸締りをしていると、こちらに向かってくる人の姿が見えた。]
あれ? 自衛団の?
仕事なら、今師匠いないんで後でまた来てもらえます?
[弟子が勝手に仕事を請けるわけにもいかないとそう告げると
自衛団の男は青年に用があるのだと答えた。]
え、俺にって?
ギュンじーさん……じゃねえ、団長さんの呼び出し?
何でまた?
[聞いてはみるものの、男は詳しい事は聞いておらず
人が集まればそのときに団長が話すだろうと言った。]
ふーん、まあいいけどさ。
今すぐじゃないとダメかい? わかった。
仕度してなるべく早く行くようにする。
[そう伝えると自衛団の男は去って行った。]
[母屋に戻り、居間へと顔を出す。]
あ、婆ちゃん。
なんかギュンターさんが俺に用があるとかで、川向こうの教会に呼び出されてさ。
だからちょっと留守にするって、師匠に言っといてくれる?
[師匠の奥さん、婆ちゃんと慕う人にそう声をかける。
何故かと聞かれたがわからないと答え自室に向かった。
作業で汚れている服を着替え、いつも出歩くときに持ち歩く肩掛け鞄を持つ。
外套を羽織って玄関に向かうと、婆ちゃんが焼き菓子の入った籠を青年に渡した。]
シスターに? ん、わかった渡しとく。
それじゃ、行ってくる。 話が終わり次第戻ってくるよ。
[そう言って外に出て、なるべく急いで教会へと向かった。]
―― 宿泊施設・広間 ――
[指定されたのは教会の隣の宿泊施設。
集会場としても使われているからなんら不思議に思うこともなく。]
こんにちはー。
団長さんに呼ばれて来たんだけど……
[中にいるのはシスターと管理人>>26、3年前から村にいついている青年>>34と
そうして、所在無げに佇む見知った女性が一人。>>31]
どういう集まりなの、これ。
[思わずぽつりと零したが、自分が言われたように皆も言われているならきっと理由はわからないのだろう。]
あ、そうだシスター、これ、うちの婆ちゃんから。
[そう言って焼き菓子の入った籠を渡す。
そうして、お茶を一杯頼んで近くの椅子に腰を下ろした。
この青年について、村役場ではこう記録されている。**]
────────────
■名前:ユリアン・バーゼルト Julian Baselt
■年齢:22歳
■職業:木工職人見習い
■経歴:村の出身。
両親はなく、幼い頃に村の大工兼家具職人の師匠に引き取られて育った。
その恩を返すべく職人見習いとして修行中。
────────────
/*
どうしようかなと悩んだのだけど、あと一人で開始確定ならとズサってみました。
中身?隠してないよ?
希望はお任せです。短期決戦なら占い来ても何とかなるだろう(
では寝る。
/*
起きていられない日々……今日以降は頑張らねば。
真黒狼以外にやりたいのが出来たので、今回はそっちでいきます(狼が来たら
─ 宿泊施設・広間 ─
[管理人と言葉を交わしながら紅茶を楽しみ、クッキーを口にして。
一通り楽しんだ後は持って来ていたレース編みを続けていた。
その手が止まったのは、新たな来訪者>>31と働き者>>34が戻って来た時]
こんにちは、ノーラさん。
寒かったでしょう、暖炉の前にどうぞ。
[椅子から立ち上がり、暖炉の前を陣取っていた白猫を拾い上げる。
白猫は不満げに、にゃあ、と鳴いたが、大人しくナターリエの腕の中に収まっていた]
アーベルさんもお帰りなさい。
[管理人へ呼びかけるアーベルにも声をかける]
[次いで現れたのは大工作業や家具製作を行う職人の見習い>>40。
紡がれた疑問は誰しも思うものらしい。
白猫を床へと下ろしていると、ユリアンから籠を差し出された>>41]
いつもありがとうございます。
[彼の育ての親からの差し入れと聞き、微笑んで籠を受け取る。
籠からふわりと焼き菓子の香りが零れた]
良い香り。
折角ですし、皆さんで頂きましょうか。
[一人で食べるのも勿体無い、と。
籠を広間のテーブルに置き、皿を持って来て取り分け始めた*]
村の設定が変更されました。
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