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[自室に戻ると、少しだけクローディアの言葉が気になった]
・・・急がなければいけない?
[―――何故?]
・・・宿のご主人との約束。
[―――何かに気づいたから?]
・・・この村の占い
[―――あまりにも大掛かりな占い]
―――つまり、何かが起こりそうってことかしら。
それも、考えうる限りの最悪な事態が。例えば・・・最近話題の人狼とか。
[そこまで考えると、自然と笑みがこぼれた]
うふふ・・・なんでもいいわ。
混乱、混沌、錯綜。
何が起きるとしても、私の楽しみ・・・。
きっと・・・面白いことが起きるのね。
うふふ・・・。
[そこで見せた笑みは少女のように純真で。
まるで、明日の遠足を楽しみにする子供のようにシャロンの目がキラキラと光った。
フワリとした風が部屋の中に入り込む。
先ほど食事を済ませたことも相成って、シャロンはゆっくりと*眠りに落ちていった*]
[昼から夕方にかけて。広間の隅で占いを続けた。この手のものはやはり女性や子供に人気らしく、終始盛況だった]
あーっと、今日はこのくらいで。
また今度占ってあげるから。
[どれだけタロットをシャッフルしただろう。タロット占いはあまり慣れているわけではなく、神経をかなり使う。その顔には疲労の色が見えていただろうか。また今度ね、そう皆に言って店じまいをする]
はぁ…疲れた。
当たる確率はそんなに高くないと思うのになぁ。
やっぱり占いはそれだけで人気があるってことか。
[手品より稼げそう、なんて考えつつ立ち上がり。軽く伸びをすると宿屋へと向かった]
[力無く宿屋の扉を開いて、そのままカウンター席へ]
マスター、何かこう、疲れに効くものなぁい?
[ぺしょ、とテーブルに潰れながら主人に注文する。んなとこで寝るな、なんて言われて身体を起こし、テーブルに肘をついて両手に顎を乗せる]
あー、お酒はいらなぁい。
今飲んだらここでぐっすり寝ちゃいそう。
…レモン絞っても良いけど、100%は止めてね。
[具体的な注文をしなかったくせに細かい注文はする。主人が呆れつつ水で薄めて作ったレモンジュースと豚肉の香草焼きを出してくれた]
いっただっきまーす。
[食べる前の挨拶をしてからもぐもぐ食べ始めた]
さて、と。
今日もエリカちゃん来るかしらね?
[片付けの終わった店から出て]
[酒場へと向かう]
来てくれれば話は早いんだけど。
ま、足伸ばしてもいいんだけどさ。
[小さく笑って扉を開く]
/*
気付いたら独り言が444とか。
不吉な。
あなたは占い師を希望しています。ただし、希望した通りの能力者になれるとは限りません。
希望おっけー。
入り直ししなけりゃ大丈夫(笑)。
書いておいた設定は日が変わってからにしようかな、一応。
占い師設定で作ってあるし。
あ、纏めページにちゃんと希望出してますから、占い師で。
*/
─マクスウェル家─
うっせーよ!クソ親父!!
何処行こうが俺の勝手だろ!?
[相変わらず、日常茶飯事の親子喧嘩。
三年前に母親を流行り病で亡くしてからは、ずっとこんな日々が続いていて。
使用人のおばさんが止めるのも聞かず、玄関を蹴り開けて夜道へ飛び出す。]
こんばんは!
あれ、占い師さんはお疲れモード?
[疲れた様子のディーノに笑って手を振り返した]
マスター、エールとナッツね。
[普段と変わらぬものを頼み]
[ディーノの隣のテーブルへ]
─自宅/昨夜─
[夜遅くなっての帰宅を出迎えたのは、予想通り師の険しい表情。
素直に謝り、それから、フランから渡された包みの事を問うと、師は僅かに微笑んだようにも見えた]
……御師様?
[笑みをいぶかしんで呼びかければ、開けてみなさい、という返事。困惑しつつ包みを開けて、目に入ったのは]
……わぁ。
[真新しい白の乳鉢に、思わず上がる感嘆の声。
その様子に、師は僅かに目を細めつつ、そろそろ自分用の物を持っても良い頃だろうからな、とさらりと告げた]
……御師様……。
[白から視線を逸らし、ゆっくりと師へと向き直る]
……ありがと、大好きっ!
[直後に幼い子供のようにはしゃいだ声を上げて師に抱きつく様子に、黒猫が呆れたように尻尾を振った]
─自室/朝─
[その後は、いつまでも子供のようにしていては、という小言をもらって眠りにつき。
翌朝]
…………ん。
[呼び込まれた目覚めは、何故か、どこか不安定で。
昨夜見た夢のせい……と思いながらも、その内容は思い出せず]
…………。
[ただ、何故か、つきりと。
左の肩が痛むような気がして、思わず手で押さえる。
それに伴うように頭の奥に走る痛みに、ふるり、と首を左右に振って]
……大丈夫だよ、リエータ。
さ、今日も一日がんばろーっ!
[心配そうにこちらを見る黒猫に微笑みかけてベッドから起き出し、薬師としての修行へと]
─自宅─
それじゃ。行って来まーす。
[その日は一日、医術の講義と薬作りの修行に費やされ。
日が落ちると、師のための食事を用意し、自分は宿屋へと。
遅くならないように、と釘を刺す師にはあい、とお気楽な返事をすると、黒猫を肩に乗せて走り出す]
[暗い部屋の中、僅かな明かりがぼんやりと辺りを照らす。
その中にパサリと羊皮紙をめくる音が響く]
…へぇ。なかなか面白い事になってるねぇ。
まあ、これがホントなら、ちょっとやっばいかもだけどさ
[そう言いながら表情は微塵も困った感じはせず、ただいつもの笑みが僅かにだけ形を変える。
─遊び慣れた玩具を壊す時の子供のようなそれに]
[占い師と呼ばれ苦笑いを浮かべ]
僕は手品師だよぉ。
占いも出来るってだけでさ。
慣れないことしたからちょっと疲れちゃった。
タロット占いなんて母さんの見てたくらいだったし。
[聞きかじり、とからから笑ってレモンジュースに口をつける。存外酸っぱかったらしく、顔を少し顰めた]
[ジョッキに口をつけながら]
[クスクスと笑って]
でも大人気だったみたいじゃない。
随分と人が集まってた。
へえ、お母さんが占いできる人だったのか。
[ナッツを一つ頬張り]
手品も占いも。
普段は見られるものじゃないからね。
楽しませてもらってるよ。
[酸っぱそうな顔にまた笑った]
[あまりの酸っぱさに水を別で用意してもらってそれを飲み]
うん、やっぱり占いはそれだけで人気があるみたいだね。
占う側の能力は別として。
あまりにも多くて途中でお開きにしちゃった。
僕の家族は手品やジャグリング、占いがそれぞれ得意でね。
一箇所に定住することなく芸をして旅を続けてた。
手品もジャグリングも、父さんから教わったものなんだ。
父さんの技は僕のなんて比べ物にならないくらいに凄かった。
未だに父さんを超えれてないんだよね、技術が。
[まだまだだ、と苦笑いが浮かぶ]
楽しんでくれてるなら僕も嬉しいよ。
そのために披露してるからね。
旅から旅への生活か。
[少しだけ感慨深そうに]
お父さんも一流の手品師だったんだね。
ディーノが超えられないレベルだなんて、ちょっと想像つかない。
[小さく頷いて]
娯楽の多い村でもないからね。
子供たちなんかおおはしゃぎだったじゃない。
店まで声が響いてたもの。
[大きく息を吐いて目を開く。
手の中の石は窓から差し込む月の光に輝いている]
……よろしくね。
[小さく微笑みながら呟いて石を紫絹に包み。
それから身支度を整え直し、ゆっくりと階下へおりていった]
僕なんてまだまだ。
花に拘ってやるもんだから、その他の手品がまだ身についてないんだ。
まぁそのお陰であの二つ名がついたりもしたんだけど。
[magician of flower─花の魔術師─。花の手品ばかりしてきた結果ついた二つ名。自分でも案外気に入っている]
……もっと、教えを乞いたかったんだけどなぁ。
[その呟きは視線を落として紡がれ。昼と同じような寂しげな笑みが浮かぶ。しかしそれは刹那的なもので、すぐに普段の笑みに変わる]
うわ、そんなに聞こえてた?
今度からは広場の中央でやらなきゃ近所迷惑になっちゃうかな。
[気をつけなきゃ、と苦笑いが浮かんだ]
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