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-昨夜・自室-
[石を手に、集中を続ける女性が一人。
石の波動を自分の中へ、自分の波動を石の中へ]
……ふぅ。
[やがて大きく溜息をついて首を振った。
思った以上にこの石は強いものだった]
急いで来て、良かったわ。
[隊商がこの村に向かうと聞いて慌てて飛び出してきた。
少しでも相性の良い石と出会いたかったから。
手にしていた石をそっと机に置いた所で]
……石の声?
[顔を上げて耳を澄ませる。
夜も更けた宿の中、微かな喧騒が聞こえた]
……シャロン?
[共に旅をしていた幼馴染の声も聞こえた気がした。
噂を聞いて、手紙一つ託しただけで置いてきてしまった彼女の]
待っててね、と言ったのに。
……迎えに来て、くれたのかしら。
[小さく微笑んで、石を丁寧に仕舞ってゆく。
紫絹の袋へとそれを収め、そっと懐へ。
そして扉の方へと*振り向いて*]
/中/
壁|')昼間は動かないのかなぁ……。
やっぱり、夜型さんが多いのかな?
ところで、後二人。
一人は、予約も出てたフラン確定だよね。
で、誰が来るかわかんないのは後一人。
一体誰が来るのやら。
それにしてもわんこ。
よもやわんこがこようとは。
置いた当人がネタ村用かなあ、なんて思ってたなんてそんな事は(笑)。
……でも、わんこで最後まで演り通したらすごいよねぇ……。
ところで、同じ窓で違うピクセル幅のCSSを読み込んだ後、大抵表示がおかしくなっている件について(^ ^;
クッキーの問題っぽいけど、うーん。
真面目にCSS勉強しないとダメ?(^ ^;
[どこからか漂ってくる良い匂いに、鼻がひくひくと動いて目が覚めた。瞬きを2、3回。
それから前足の間から顔をあげて、くぁ、と小さく欠伸をする。
今は何時だろう? 朝か。昼か。
昨日から丸一日、何も食べていない。腹時計は既に全く頼りにならず、ぐぐるると常に切ない悲鳴をあげている。
この良い匂いは厨房からだろうか。その方向を思わず凝視して。]
1.厨房に入って腹を満たす⇒追い出される⇒再び宿無し決定
2.我慢してどこかで飯を調達する⇒飯が見つからない⇒餓死
……よし1で!
[ふらふらと匂いに引き寄せられるように足を踏み出すと、上方からの視線が突き刺さった。
見上げないでも判る。カウンターの中で新聞を読んでいた宿の主人が、ぎろりとこちらを睨んでいた]
[一瞬の気の攻防]
特攻成功要素。
・こちらの方が小回りがきく。
・食欲は力を凌駕する!(かもしれない)
特攻失敗要素。
・向こうは得物(箒)を持っている。
・地理知識面に於いてはこちらが圧倒的不利。
・腹が減って力が出ない。
・っつーか無理な気しかしない。
[頭を駆け巡るリスク計算の果てに、諦めたのはこちらのほう。
しょんぼりと回れ右して扉の前まで歩いていくと、後ろ足で立ち上がって扉のノブに取り付き、回す。
ぎぃ、と開いた扉の隙間に体を滑り込ませ、来た時と同じように、迷い犬はふらりと外に出ていく。]
[日が変わり起き出して来たのはお昼頃。大きな欠伸と共に2階から降りてきてカウンターで宿屋の主人に昼食の注文。パンとスープ、サラダで腹を満たすと宿屋を出て広場へと向かった]
んー、今日も良い天気。
今日も皆に楽しい時間を過ごしてもらいましょか。
[一度伸びをすると広場の中央を陣取り、仕事道具を広げる。今日の道具は拳大のボール。3つ取り出すと肩慣らしと言わんばかりにジャグリングを始めた]
まずはシャワー…徐々に個数を増やして行ってっと。
[3つから4つ、4つから5つ。何も無いところからボールを出現させ、7つまで増やしていく。しばらくそれを繰り返していると、昨日道を訊ねた子供がいつの間にか目の前に座っていて、その様子を楽しそうに眺めている]
やぁお嬢ちゃん、また会ったね。
今日は昨日とまた違ったのを見せてあげようか。
[そう言って笑みを向ければ子供は嬉しそうに頷いて。トスジャグリングの技の一部を披露して行った]
―――昨晩・クローディアの部屋―――
[二度三度ノックすると、まるでシャロンが来たのを待っていたかのように、扉が開かれた]
こんばんわ。クローディア。
・・・何よ。驚かないんだ。それも、占星術師の力って訳?
[クローディアはその言葉に、困ったように眉根を寄せて]
冗談よ。
あれだけ騒ぎを起こしたんだもの。気づいて当然よね。
・・・それよりも、これ。出来上がっていたわよ。
[シャロンがその手に持っていた宝石の詰まった袋を、クローディアに差し出した]
そう。使い走りって訳。
おじさんが、「商売道具だし、早めに持っていってあげたほうがいいんじゃないか?」ですってよ。
私って、そんなにヒマに見えたのかな?
いいのよ。別に貴女を責めている訳じゃないわ。
旅をするのは嫌いじゃないしね。
―――そんなことよりも、ここが貴女の懇意にしている村?
[シャロンはクローディアの部屋を横切って、奥の窓から景色を眺める]
さあ・・・分からないわよ。ここがいい村かどうかなんて。
もう少し、この村で過ごしてみない限りはね。
しばらく、ここでゆっくりするんでしょう?
ん。それだけの時間があるなら、好きになれるんじゃないかしら。
貴女が好きなこの村。貴女と同じようにね。
始まりは同じ。
同じ村で生まれ、同じ時をすごし、同じように災厄にあった。
一つの家。焼かれた家。そこで、私とクローディアは、同じように炎に包まれた。
だけど。
彼女は、そのときに、占星術師の力を授かって。
私は、全身に大やけどを負って。
私達の人生は大きく変化した。
何故、彼女だけが、幸せに?
何故、私だけが、不幸に?
終わりは、同じになんかしない。
ずっと、一緒にすごし、その度に、私とクローディアは比べられる。
その度に誓おう。
世界に復讐を。
だから、ずっと一緒に過ごす。この想い亡くさないように。
誰かにだけ贔屓する世界に復讐を。
不公平な世界に復讐を。
何もかも、壊れてしまえ。
[夕方。辺りが暗くなってくると人も減り、最後まで見ていた子供も手を振り居なくなる]
んー、ここでは稼げそうにも無いかな…。
ま、稼ぐために来たわけでも無いし、いっか。
[集まって自分の芸を楽しそうに見てくれる村人や子供達。それが見れるだけで満足だった。荷物を片付けるとそれを手に宿屋へと向かう]
あ、いっけねー。
例の細工屋に行くのすっかり忘れてた。
[宿屋に入る手前、立ち止まり額に手を当てる。後で行こうと思っていたのに子供達の笑顔を見たいがためにすっかり忘れていたようだ]
仕方ない、明日にしよう。
[がっくりと項垂れ肩を落とし、宿屋へと入って行った]
10人目、雑貨屋 フラン がやってきました。
雑貨屋 フランは、村人 を希望しました(他の人には見えません)。
あーぁ、疲れた。
やっぱりあの人たちと一緒に戻るんだったかしら。
[荷物を載せた馬を引いて歩いてきた女性は]
[門番に片手を上げて挨拶しながら村の中へと入った]
[広場に面した雑貨屋]
[その裏へと回り馬を繋いで]
[荷物を中へと運んでいく]
ただいまっと。
さてさて、さっさと仕分けしなくちゃね。
[その姿に似合わず結構な重さの荷物をどんどんと運び]
[梱包を解いて中身を確認してゆく]
教会で頼まれた本に。
アゼルに頼まれてた砂金に。
エリカちゃん用の乳鉢に。
……あれ?
リディちゃんに渡すはずの箱がないっ!
[手が止まり、他の荷物を端からひっくり返す]
[けれど目当ての品は何処にも見当たらず]
やっばーい!
最後の休憩で崩れた荷物、まだあったのね!
[大慌てで外へと飛び出し]
[休んでいた馬の背に乗ると再び門へ]
ごめん、ちょっと落し物っ!
夜には戻ってくるから、門開けてねっ!
[呆れた様子の門番に叫んで]
[崖合いの道を疾走していった]
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