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はい、動くな。
[フユはマイコを制止することに成功し、青いリボンを解く。リボンの一辺を引くだけでするりと解けた。
皺の付いたリボンを軽く指で伸ばしながら結び直す。作業はごく短い時間で終わった。]
はいはい。
[フユはマイコの主張を軽く聞き流した。]
まあ、これでも大分マシになった方よね……。
最初に結んだときに下に来たやつで環っかにして、上にきた奴でくくるの。
どうせ無理矢理引っ張ったんだろうけどそれじゃ直らないから。
[出来上がったリボンを、一度軽く上から叩いて食堂へ。]
流した。いまぜったい、せんぱい流した!
[そんなことを、動かずに見上げて言うちまいの。
しっかり胸元で綺麗になったリボンがゆれる。]
下をわっかで、うえがくくる……
今度こそ成功させてみせますよっ
[うーんとリボンを見下ろして、考える。まだ先は長そうだ]
あ、まってせんぱいーっ
[うらやましそうなクラスメートたちより先に、その背を追いかけて。
ふと一瞬視界に兄の姿。ぱっと笑顔になって、手を振って再びおいかける。]
[フユは苦笑して、追い付いたマイコの背の低い頭に軽く手を伸ばす。マイコには、何となく構わずに居られない無防備さと無邪気さがあった。
フユに兄弟姉妹は居ないが、妹が居ればこんな感じなのだろうかと時々思う。]
[マイコへ先を譲り、パンと飲み物、少しだけの昼食を確保しフユは窓側の席へ。フユは騒がしい中心部よりも、窓側や壁の傍を好んだ。]
[ぽふっと頭に手が置かれて、ちまいのはにこーっと笑いかける。
脇に教科書ノート他をかかえて、他の子たちと一緒に昼食を選んだら
*せんぱいのいるところに向かうだろう*]
[この時期、日差しの強い窓際に来る者、というのは限られているため、周囲は静か……だったのだが]
……ん?
[ふと、人の気配を感じてそちらを見やり、瞬き一つ。
そこにいるのは、幼馴染のルームメイトである先輩]
……えーと。
[どうも、苦手なんだよなあ、というため息は、心の奥でひっそりと]
[夏の近付きを告げる、強い日差しに目を細め、フユは人の少ないテーブルへトレイを置く。何だか一年生は人数が居たようだが、これだけ席が空いていればまあ大丈夫だろう。椅子一つあけたところから向けられた視線に振り返った。]
…………何?
[マコトだったろうか。時々三年の中で話題にのぼる、とフユは朧げに思い出す。
それ以上に聞き及んでいる筈なのだが。ルームメイトの事は思い出さなかった。]
あ、いえ。
[振り返られて、思わず返事に困る]
いや、暑い窓際に人が来るのも、珍しいな、って思っただけです。
[とっさに口走ったのは、こんな一言。
自分の事を棚上げにしているのは、気づかずに]
おーまーえーらーっ、
なんで席取っといてくれねーんだよ!
[学生の話し声の中に、一際大きな声が加わる。
電話を終えて食堂に到着してみれば、席は空いておらず。
それに対する級友はと言えば、先に行けとは言われたが
席を取っておけなんて頼まれなかった、だなんて素知らぬ顔で]
………薄情なヤツらー。
[食事の乗ったトレイを手にしたまま、唇を尖らせて]
君もね。
[マコトは何故言葉に詰まったのだろうとフユは少し思案する。そうして本来の思考とは無関係だが当人には関係のある事柄を思い出すが、それが不意のことだったので思わず言葉に出た。]
嗚呼、マコト君はウミの。
//ショウおかえりー。
……あはは……確かに、俺もそうですけど。
[外が見える方がいいんで、と返して。
出てきた名前に、瞬きをひとつ]
ええ、そうですよ。
[幼馴染です、と。一つ、頷いた]
……いや、結びつかない、と言われても。
[実際そうなんだから、それ以外に言いようがないんだけど、と。
心の奥で小さく呟く。
同時に、こういう所は長姉を思い出させるなあ、とか。
そんなため息もついているけれど。
手持ち無沙汰にも見える様子には、人待ちかな、とやや首を傾げ]
[ひらひらと手を振り見送る級友に舌を出して、空いている席を捜す。
自然と窓側まで近づけば、差し込む強い日差しに眼を眇めて]
うへー、あっつー。
[とは言えど、生憎と他は埋まっていそうだ。
そちらへと歩みを進めて、見慣れた姿をひとつ見つける]
あれ、フユっち…て、珍しー。
[人と話している姿に、思わずぽつりと呟く。
すぐに声をかけなかったのは、朝の出来事があったからか]
/*
リボンの色とかで学年わかったりすんのかな?
と思ったケド、男子の制服は違いなさそうだよなー。
*/
[それにしてもショウの張り上げる声は大きいと、少し眉を顰める。背丈は小さいというのに。]
まあ、適当に仲良くしてやって。
別に私が言うことじゃないけど。
[社交辞令的に言って、なんだかおかしな台詞だとフユは自分自身に対して思う。オレンジジュースのパックについていたストローをはずし、指先で軽く回した。]
珍しい?
[声の主……ショウは意外と近くへ居たようだ。フユは目だけを向けた。]
アンタこそいっつもウザいくらいつるんでるのに珍しい。
邪魔だから座ったら?
//男子は違い無さそうだよね。
//リボン色違いは面白い気がするけど
[いくつか昼食を見繕う。
ちまいし胸も小さい(本人に向かっていうと怒ります)のにドコに入るんだっていう量だ]
ん?あ、もしかしてカレシ?わー、そっかーお昼一緒なんだー
いってらっしゃーい!
[軍団のうちの一人が、食堂の前の、背の高い男についていく。ラブラブだねーとかそういう会話が始まって]
ふぇ?一緒しないのー?
緊張するって、フユせんぱいやさしいよー?
[オトメゴコロなんてわかっちゃない。それでもクラスメートたちは教室に戻ると言って、おいてかれたちまいのはしばらくむぅと考える]
……まいっか!
しゃーないしゃーない。あとで自慢してやろー
[それからドコにいるかなーなんてキョロキョロ]
[チャイムが鳴ると同時に駆け出してゆく生徒、
それよりは少し時間を置いて食堂へと向かう。
昼休みはクラスを越えてグループを作るものも多い。
今日は何となく一人だった]
空いている席は…。
[トレイを手にぐるりと見渡す。
見覚えのある3年生達の傍に数席、余裕があるのを見つけた]
/*
>先輩方
お邪魔してもいいですか?
*/
/*
リボンでみわけるのかなー。青いって言っちゃった
[てへっ]
*/
[それからはじっこの方、窓の方にようやくたどり着いて、
どこか見覚えのある人が立っているのに気づく。
んーんーんー?
その先には、せんぱいと、男の人。
これはカラカうしかないでしょ!とちまいのは思ったかどうか。]
あ。
亘のクラスの生徒会の人だ!
[思い出して声に出た。]
しょーがねーじゃん、
アイツら白状なんだからさー。
まあ、空いてるみたいだし、座らせてもらう。
[いちいち腹を立てても仕方ないと理解したのか、
それとも空腹が勝ったのか、反論もせずに席に着く]
そっちのは知り合い?
[知っている人の傍なら楽だろうと、
人込みを大きく避けてそちらに向かい]
こんにちは、榎本先輩、一ノ瀬先輩。
こちらをお借りしてもいいですか?
[軽く頭を下げてその隣にプレートを置く。
明るい声が響いてきたので、座る前にそちらに目を向けた]
/*
ありがたくお邪魔します。
>学年見分け
母校、中学時代は校章の下に色布付でしたね。
小さい金属章があったので。
…夏服にはなかったのですが(笑)
*/
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