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[ユウイチロウの予期した事態通りであったかはフユの知るところではない。フユは語彙と表情を選びながら話す。手紙を手渡すフユと、王子然とした完璧な微笑を浮かべるユウイチロウ。この場面を目撃した者に誤解を受けてはたまったものではない。]
……このご時世に手書きって時代錯誤。
携帯あるんだからメールか電話で済ませっての。
まあモテることで。……よろしく言っとく。
―――…、
[今まで円滑に行われていた呼吸運動が、本人の与り知らぬところで
外部的要因で鼻と口がふさがれた事により、肺で変換された二酸化炭素が
排出されないまま、体内に滞って徐々に蓄積してゆく。
まぁつまり]
―――、ぶはぁっ!
……、ちょ、せんぱ、何してるんスか…、ッ!
[ウッカリ窒息死寸前だった。
がばっと身を起こす。ぜはぜはと肩で息を繰り返し、
傍らにしゃがむ相手を、咳き込みながら見詰めて]
[茎の一番下を水につけながら鋏で落とし、
軽くすすいだ花瓶の中に活性剤を入れる。
花を挿し直し、簡単に見た目を整える]
[教室に戻るとそれを元の位置に置き、
自分の机へと戻る。
1時間目のリーダーのテキストを開き、
ザッと目を*通し始めた*]
[帰るとどうなるかは、説明はしない。
しかし、『恐ろしい目』にあう事は、幼馴染たちならわかるだろう]
たまには、のんびりしたいよ……。
[青い空を見上げつつ、ふとこんな*呟きをもらして*]
まぁ、こういうのも風情があって…僕は、好きだよ?
メールや電話と違って、手書きの文字はそのときの心がそのまま残るものだからね。
あぁ、もうすぐ始業時間だし、そろそろ教室に戻った方が。
[その封筒をポケットに仕舞い、踵を返す。]
あ。起きた。
[安眠を妨害どころか永久の眠りにつかせそうだった犯人は、
跳ね起きる相手から手を離すとおはよーと暢気に挨拶をして
悪気などこれっぽっちもない様子で、再び、手をひらひら]
えー。
だって、あずまん寝てたから。
なかなか起ききそうになかったし。
[膝の上に手を乗せて緩く首を傾げ]
ま、それもそうなんだけど。
その感性は嫌いじゃないし。
……そこまでしたなら自分で渡せって感じ。
[ユウイチロウは相手への気配りも万全。容姿端麗文武両道、正に非の打ち所無し。これは人気も出るとフユは溜め息。]
ん。
[挨拶代わりに軽く片手を上げて、フユも教室へ戻る。まだお喋りを続けている生徒は居たが、大半が自分の席へついていた。]
も、ちょっと…普通の起こし方があると思うんスけど…。
……その起こし方は、なかなか起きないどころか、
永遠に起きる必要の無い花畑にウッカリ飛ぶところでしたって。
[ゲホ、と小さく咳き込み。ひらりと振られる手に
思わず脱力したようにガックリと項垂れる]
…て、先輩。もーすぐ授業じゃないんスか。
[こんなとこ来てたら間に合いませんよ。
と。息を整えて、肩へと落ちたフードをそのままに座り直し。]
//クラス分けどうしようかねー。
//特に無ければなんかこのまま(?)(ショウ・フユ/ユウイチロウ)で良いような気も個人的にはする。
//ユウイチロウにはモモと同クラスになってくれたら嬉しいな、とか。
//モモは勝手に動かしてくれて構わないし。私は前に書き出したこと以外は考えてないから。
いくらなんでも、窒息する前には離すって。
そーいうんなら次からは違う方法にするケド。
[反省のない顔でどこか論点のずれた事を言うと、
地べたに座り込み、胡坐を掻いた上に頬杖突いて]
いーんだよ、1限サボるから。
さっき決めた、そう決めた。
[あずまんこそ、急がなくていーの?と訊ね返す]
……毎回こんな起こされ方すると、心臓に悪すぎるんで
是非、別の方法で起こして下さい。
[相手の様子に、反省を促すのは無理だと悟ったのか。
小さく溜息を零しながら意見を返して]
俺はいつもの事ッスもん。
間に合うつもりがあんなら、とっくに教室戻ってますって。
…先輩がサボるって。珍しいッスね。
[くぁ、と欠伸をかみ殺し。首を傾ぐと金がサラリと零れた。
問いを投げるもののしかし、サボるという相手を咎める気も更々無い。]
オッケー、そうする。
[存外素直に頷きを返すも、溜息をつくのには不思議そう]
あずまん、そういうトコはちゃっかりしてるもんなぁ。
出席日数とかもギリギリ足りるようにしてそーだ。
[欠伸がうつったのか、開きかけた口を無理矢理閉じて、
代わりに目の端に滲んだ涙をゴシゴシと拭う。
かと思えばはっと気づいたように、両手で頭を抱えて]
あー、そーいや、
クラスのヤツにリュウの事バレそーになったんだよ、
どーするどーすればいいと思う?
午後からでも出たら、一応「遅刻」扱いですもん。
出席日数とか、計算してたら余裕ッスよ。
[片耳にはまったままのイヤホンを引っ張る様に外す。
と、相手の口から続く言葉に、何してるんスか。と眉を寄せて]
…口止めが利くよーな人なら、念押しておくのも有りとは思いますけど。
不安なら、裏庭から暫く場所変えたらどうッスか。
//えー、絡みに行ってみた結果を発表します。
//縁故。
//ユウイチロウ:同級生、モテる奴だという程度の認識。それ以上何かするかは絶賛考え中。
[限りなく続くという錯覚を起こさせるお喋りも、教師があらわれて幕となった。
騒々しい状態を好まないフユにとってこの静寂は有り難い。
教師は教卓について、生徒の名前を五十音順に読み上げ始めた。名前を読む度、眠気の漂う短い返事が教卓へ投げ返される。一ノ瀬の名前は五十音順ではかなり早い。返答が無いと、ひそひそと囁く声が起こった。]
「あれ、ショウいねーの?」
「あいつ今朝普通に寮出てた気するけど」
「あと普通に朝飯食ってた気ぃする」
「目の錯覚かもな」
「小さいから」
へぇー。
俺、そーゆーの面倒だからしてねぇや。
[成績はさほどよくないものの、勉強が特別嫌いな訳でもなく、
病気知らずの健康優良児な事もあって、出席日数は上々だった。
返って来た台詞に頭から手を外して腕を組み、んん、と小さく唸る]
んー、アイツはどうなんだろ、よくわかんねぇな…。
場所変えなー、他にいいトコあるかな?
[半ば独り言のように呟くうちに新たな心配事が湧いて来て]
つか、休み入ったらどーしよ。
あずまんはどーすんの?
[フユはショウの席に目を遣り、小さく首を傾げる。フユは現に今朝、普段通り元気なショウの姿を見てすら居るのだから病欠ということはないだろう。
教師がクラスの全員の名前を読み上げ終えるまでぼんやりと思考してもフユはまさか自分の言動が影響を及ぼしているなどとは考えなかった。
フユの指先でくるくると、シャーペンが回る。音感如何に関わらず、何故教師の声というのはこれほどまでに眠気を誘うのだろうか。フユは、眠りの淵の際で、何とか覚醒の岸へ踏みとどまっていた。
窓の外は晴れ。気持ちのいい青空が広がっている。]
……授業とか、そんなんのほーが面倒ッスから。
[何処か溜息混じりにぽつりと呟いて。
続く言葉に、んー。と小さく眉を寄せて考え込む。]
…野外が良いのに越したことは無いと思うんスけど。
裏庭以外の場所となると、…。
――休み、ッスか?
[思考を巡らす内投げられた質問に、きょとんと瞬いて。
あぁ、と意味を悟れば小さく溜息を零す]
…もー家には連絡はしたんスけど、残ろうかと。
せめてお盆だけは帰って来いとか言ってたけど、
……親戚も集まるし。
[面倒、と心底つまらなそうな表情を返して。]
[黒板に向かって授業を始める教師を見ながら、細いセルフレームの眼鏡をかける。
普段の日常生活に支障があるほどではないが、後ろの方の席では黒板の文字がぼやけて見える程度の軽度の近視。
眼鏡は好きではないが、成績が落ちるのも嫌なので、授業中だけは仕方が無い。]
[呟かれた言葉に、そー?と首を傾げつつ返したり、
よさげな場所はないものかと脳内を検索したりしていたが、
返された台詞と表情とに、ぱちくりと数度瞬いた]
…ふーん。
[いつもの癖で唇を尖らせながら考え込んで、数秒沈黙。
あまり深入りしない方がいいと踏んだか、敢えて触れず]
俺も残ろっかなぁ。
その方が迷惑かかんないだろーし、
リュウの相手も出来るし。
[腕を組んだまま鞄に凭れかかって、ぽつりと呟く]
Are there lilac trees in the heart of town?
Can you hear a lark in any other part of town?
Does enchantment pour out of ev'ry door?
[指名され、起立して英語の教科書の中の一段落を朗読する。
多少イントネーションは平坦だが、つっかえない程度にスムーズな発音。
静かな教室に、良く通る声が響く。]
No, it's just on the street where you live.
[流される話題に安堵したのか、小さく吐息を零し
再び、コンクリートの上へと寝転がる。
散ばる金の髪と同じ、僅か色素の薄い瞳に蒼穹が映った。]
…まぁ、最悪俺が代わりにリュウを見ててもいーッスけど…
先輩が残ったほうが、リュウの面倒は確実に見れるとは思いますよ。
[見上げた状態で、相手へと視線を向ける。
強要をする心算も無いようで、ただ淡々と言葉を返して]
[全員が、教師から渡されたプリントに向かっていたから教室内は朝一番の寝息とペンの走る音以外に音は無く、静かだった。
開け放した窓から夏の風と、余所のクラスの声が入り込む。先程聞いたユウイチロウの通りの良い声が、英語の一節を朗読しているようだった。何故だかフユには、すっと立ち教科書を読み上げるその姿が想像出来るように思えた。]
(ライラックの花ってどんなだったっけ)
[確か藤に似ていた。フユはプリントの隅に、それらしきものの絵を描いてみたがそれはどうも葡萄にしか見えなかった。]
「それじゃあ答え合わせするぞ。榎本、問い1を答えてみろ」
はい。「このわたり海賊の恐れありといへば、神仏を祈る」とあるのでこの答えは3。
[回答を終えて座りがてら、フユは後ろの席の友人を肘で突いた。内容は好きだが授業は退屈だった。]
//なんとなくまだ居ました。
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