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―校舎・生徒会室―
「よし、後は新学期でOK!」
[響子の晴れやかな声が響く。
結局二日連続で遅い時間となってしまった]
「つき合わせてごめんね、ヨウコちゃん」
いえ、私には特に急ぐ用事はありませんから。
[ユウイチロウの言葉には首を振った。
やりたいことはあっても、やらなくてはいけないこと、ではない。
早く戻らなければいけない彼の方がよほど大変だ]
「じゃ、帰りましょっ!」
[アッサリと言う響子に苦笑するユウイチロウ。
思わず視線が合ったので同じように苦笑をしながら部屋を出た]
[昨日、桜の怪談はしただろう。
現在、彼女は部屋の中。
なんだか宿題をがんばっているかもしれない。]
あー、うー。むっずかしー
[状態異常:混乱]
人の生き血を吸うだとか、
人の命を喰らって咲くだとか。
アヤカシ?を呼ぶとか、わけわかんねー。
そりゃ、ウチの学校の桜はデカいけどさ。
樹齢何年だっけ? …まあ、いいや。
オカルト番組かなんかの、見過ぎだろー。
[けらけら、笑い飛ばす。
怖がるでもなく、話に乗って来るでもないショウに、
これ以上言っても無駄と悟ったか、相手は肩を竦めるばかり]
おし、洗い物終了ー。
[カチャン、すっかり綺麗になった食器に、満足げな顔]
[校庭に佇む桜の大樹。
ここは、入学以来のお気に入りの場所で。
一人になりたい時などは、よく世話になっていた──主に、上の方の枝に]
……久しぶりに……。
[周囲を見回し、誰もこちらに注意を向けていないのを確かめると、ぽんぽん、と幹を叩いて足をかけ]
いよ……っと!
[掛け声と共に、器用に上っていく。
上の枝には、緑の葉の帳。
それに隠れるようにしつつ、枝の一本に腰掛けて。
そのまましばし、色彩を変え、夜へと染まっていく空を、見上げる]
(咲いてるところは綺麗なんだけど。)
[桜撩学園の名にも桜が入って居た、と思い出す。
巨大な、シンボルツリーと化している桜の樹。]
(馬鹿馬鹿しい。
あんな青々とした樹に怪談も何もあるかっての)
[それはとある高校の話です。
大きな桜の樹が一本、門のところにありました。
その桜は本当に大きく、春になると綺麗な花を咲かせます。
その年も綺麗なピンクの花を咲かせて、新入生はその花びらをあびながら入学式を行いました。
そうして花が散って実をつける頃、その制服を身に着けた女子生徒が、桜の下で発見されました。
――――そう、彼女は死んでいたのです。]
そんじゃなー。
[別れを告げて、食堂を後にする。
バタリ、扉を閉じると、喧騒は遠くなった。]
−寮・食堂→廊下−
[風の吹き込まない寮内は、聊か暑い。
昨日のシャーベットがまだ残っていたと思い出して、
人が居ないのをいい事に、駆け足で廊下を抜ける。]
[大振りの枝を見上げる。
空は隠れて見えない。
あたりは静かで
樹の影によって周辺から隔絶されたようでもあり
フユは少し
落ち着くというより心細さを感じる。]
[練習疲れが出たのか他に理由があるのか、いつの間にか枝の上、幹にもたれるようにしてうとうとと。
風が、さらさらと髪を揺らす。
桜に近づく人の気配には、今のところ気づいた様子はなく。
下から見上げたなら、そこだけ異質な白いシャツが、闇に浮かんで見えるだろうか]
[先輩二人の思い出話を聞きながらの帰り道。
校庭の方に影を見つけて足を止めた]
響子会長、如月先輩、私、少し寄り道していってもいいですか。
「どうかした?」
「はいはい、野暮は言わない」
…そんなのじゃありませんよ。
[振り返ったユウイチロウとその背を押す響子。
苦笑しながら響子には否定を返しておく。
どちらかといえば野暮になりそうなのは自分だった。
影も気になりはしたが、それは口実の意味合いが深い]
[当初、すぐに見つかるかと思われていた犯人は、数ヶ月たっても見つかりませんでした。
事件は謎のまま、忘れ去られていきました。
女子生徒の死という事実だけを残して。]
[今日も弓を引いていたが、気がつくと日も落ちあたりは暗くなっていた]
流石に、ここまで暗くなると的が見えないか
……帰ろ
[そう呟くと軽く片づけをした後、着替えて弓を背負い更衣室をあとにする。その頃にはあたりはもう真っ暗
寮に帰るために校庭を歩いていると、桜の木の下にフユの姿]
あれ? フミ先輩。そんなところで何してるんですか?
[風が吹いた。
ふわりと、何かが動く。
闇夜に際立つ白が まるで]
いや――――――――っ?!
[甲高い、悲鳴めいた音を発して後ずさる。
目だけは頭上に固定したまま。
やや遅れてウミの声に首を向け]
……あ、ウミ。
[樹上を指差す]
いま、何か
「いいけど、時間も遅いから気をつけて」
「そうそう、伝説の桜には注意ってね」
はい、それでは。
[寮へと戻る二人を暫しその場で見送って。
口実だった影の見えた方へと足を向けた。
伝説というのが何かは知らなかったが、その先にある桜の大樹のことを指していたのだろうとは思いつつ]
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