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あはははははは。
ねぇ、かくれんぼ?
ボクは、ユーディット・クリューガーだよぉ。
[口を横にひっぱった笑顔で、縮こまるベアトリーチェのほっぺたをつつこうと桜色の爪の骨ばった指を伸ばした。
ブリジットの言葉には、ちら、と顔を向けて あははははは、と笑顔を見せた。]
全く、もう。
[本を置いて立ち上がり、ユーディットに歩み寄る。
とりあえず引き離そうかとして、伸ばされた手は、ちょうどよさそうな、エプロンの腰のリボンへと。]
ええと……あああ、やっぱり反対側だ。
…なんで単純な構造なのに間違えたんだろう…。
[昇った階段と降りた階段が違ったことに気付いていない。
見取り図を再度確認していると、別のモニターに小さな影を見つける]
……?
[モニターの下部には『北部』の文字。
今まで静止画のように変化が無かった画面に影を齎したのは、先程であった姿。
他の三つのモニターには相変わらず変化がない。
先程彼は外へと向かった。
となると、これは現在の画像なのだろうと考える]
何故、こんなものが──?
[疑問に思いながらも、しばし食い入るように見つめる]
番犬登場……ってか?
っとに、躾がなってないねぇ……。
[『招待客』を見つけた途端にこんな反応するなんて、と。
呟きはどこか楽しげで]
これなら、ウチのクヴェレとヴィーゼの方が、よっぽど躾がなってんぜ!
[路地裏で飼っている犬たちと比較するのもどうかと思うが、突っ込みを入れる相手もなく。
ひょい、と軽い跳躍でその場を離れる。
後を追うように突っ込んでくるのは、白銀の毛皮に包まれた、四足の巨躯]
[かくれんぼ]
……………。
[そう言って遊んでくれる人もいたけれど。
言葉を話すから多分人物…と、ひっそり目を開けば
多分、笑顔?で自己紹介?しているらしい人物。]
…………。
[少女は小さく口を開けるも、
ハッと、何事か思い出して、慌てて両手で口をふさぐ。]
[そんなことしていれば、ユーディットの指先にほほを突かれ
もう一度びくり!]
[びくり、としたベアトリーチェに、嬉しそうに笑みを深くした時]
……?!
[ブリジットの手が腰のリボン――同時にそこに指した黒い銃へと近づけば、瞬時に身を翻して3歩ほど奥に飛び退った。
大きく足を開いて腰を落とし、右手は腰の後ろ左手は前の床に指先だけ触れ、睨むように低い位置からブリジットを見た。
が、すぐに顔はふにゃりと戻し、]
ダメだよぉ、コレは大事なものだから、触っちゃ。
斬っちゃうよぉ?あはははは。
[姿勢を立ちに戻しながら、笑った。]
[モニターの先で放し飼いの獣と青年の対峙する様子を見つめる]
お手並み拝見かしらぁ。
[Änderungで隠された紅い唇の両端がゆっくりと持ち上がった]
…………???
[少女は怯えながらも、不思議な…ゆーでぃっと?…の後ろに
回りこんだ人物…がユーディット?へ手を伸ばした瞬間
ゆーでぃっと?が飛んで言ったのに目を丸くし。]
[ぱちぱちぱち]
[思わず拍手。]
[素早い反応に、目を見張る。
手を伸ばしかけた体勢で固まっていたが、崩れた表情に、ブリジットの緊張も解けたようで、]
……すみません。
そんなつもりじゃ、なかったんですけれど。
[苦笑を返す。
ユーディットから見えない(そして金髪の子供からは見えるであろう)、逆側の手は、腰の辺りに添えられていたが、それも、離される。]
……犬じゃねぇじゃん。
[現れた姿──鋭い牙を具えた虎らしき獣の姿に、零れたのはやっぱり場違いな呟き。
やたらと冷静なのは、こう言ったモノを『狩る』事も、『仕事』の一環として取り入れているためか]
さって……どう、したもんかね?
[くく、と。零れ落ちるのは、楽しげな笑い声]
ま……運動相手にゃ、ちょうどいいか。
[呟きながら、低く、身構える。
銀翼は、背に具象したまま。
初撃で相手を捉え損ねた虎は低く唸りつつ、こちらを伺っていた]
[少女の拍手に、恐怖心が薄れたのならば、よかったのだろうか――などと考えつつ、この先どうしよう?という悩みも浮かんで、]
ええと……
何か、食べる?
[餌付けに出た。]
[少し拍手をすれば、ハッと気づいて猫に手を伸ばすところで
不思議なユーディット…がぴょんと飛んでいかせた人物に
食事について聞かれれば。]
[……ぐぅ。]
…………。
[思い出したようにお腹が鳴って。
少女は素直にコクリとうなづいた。]
うぅん、こっちこそびっくりさせてごめんねぇ。
あははは。
[ブリジットに笑顔を向け、拍手をした金髪の少女にもにっこりと笑いながら、ひらひら、と両手を手首の体操でもするかのように振った]
それにしても、小さな子がいるねぇ。
キミは、なんてゆーの?
誰かの子供?
[首を傾けて聞いてみた。]
[冷えた空気の漂う荒野に刹那、張り詰める緊張。
それを、先に打ち破ったのは虎の方。
咆哮と共に飛びかかる様子に、掠めるのは笑み]
……単純っ!
[素早く横に跳んで爪の一撃を避け、着地と共に地を蹴る。
態勢の崩れは、翼の生み出す揚力で強引に補いつつ]
……おらよっと!
[首筋に向け、踵落としの一撃を叩き込む。
とはいえ、それが有効打になり得るとは思ってはいない。
狙うのは、それが与えるであろう、衝撃の方]
それじゃあ…… って言っても、
上に行かないと、お菓子くらいしかないけれど。
[椅子の下に置いた鞄を拾って、ファスナーを開く。
更にその中にあった小袋には、教科書よりも学生の必需品だと言わんばかりに、詰められた食料。]
とりあえず、飴、要る?
[掌に乗せた透明な包みには、取り取りの丸い玉が入っている。]
[踵落としの態勢から、くるり、一回転して着地する。
今の一撃はそれなりに効いたようだが、戦意を削ぐには至らなかったらしい。
否、これで戦意喪失しては役立たず、なのだろうが。
憤るような咆哮が響き、鋭い爪を供えた手が横薙ぎに振るわれる]
……っと!
[着地直後の不安定さは立て直しきれてはおらず。
ならば、とそのまま後ろに崩れる事で回避を試みる。
倒れた直後、過ぎる一閃。
振り切られた爪と、反対側に転がり、距離を取った]
…………。
[コクリとうなづきつつも
不思議なゆーでぃっとに笑顔?を向けられて。
小さな子のは周囲を見渡して…あてはまりそうなのは自分。
なんてゆーの、と、問われれば、
少し困ったような顔して首をしばらく傾げるも
…自分の腕に細いチェーンで
ブレスレットのようについているプレートに気づき
それを指し示す。]
[最後の質問には、首は横に振って。]
[少女の指し示すプレートには以下のように記載されている]
Name:004 Sex:female
Belonging to ……
[……の部分は削り取られている。]
[少女に見せられたプレートを、眉を寄せて目を細めながら顔を近づけてみて]
ねーむ、004…?ぜろぜろよん?ぜろぜろふぉー、かな…
これが名前?変わった名前だねぇ。
モルモットみたいだね。あは。
[楽しそうに笑った。]
[不思議なゆーでぃっと?の問いに答えていれば、
もう一人の人物が何かごそごそと。
取り出されたのは、色鮮やかなまぁる…硬そうなモノ。]
…………。
[”あめ”…前後のやりとりから、
相手はこれを食料という意味で出しているのだろうけれど。
とてとてと近づいて、その”あめ”を覗き込むも
食料には見えなくて、どちらかと言うと”おくすり”みたいで
”おくすり”は美味しくないから、
眉をハの字にして困ったように相手を見る。]
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