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3人目、青年 アーベル がやってきました。
青年 アーベルは、聖痕者 を希望しました(他の人には見えません)。
[自分が生まれるより前の世界に何があったとか。
世界が変わった理由とか。
そんな事は、基本的にどうでもいい。
その辺の事を問題として定義しろと言われたら……強いて言うなら、一つだけ。
そのせいで、自分が『化け物』として生まれた、という事くらい。
……つまりは、言っても仕方ないし、意味もない。
だから、考えても、どうにもならない、という事で……]
っとに……しつこいんだよ……。
[路地裏に響く、声。しかし、そこに『人』の姿はない。
闇の中に浮かび上がるのは翼を持つ銀色の獣。
それは低い唸り声を一つ上げると地を蹴り、跳んだ。
前方に待ち構える者たちへ向けて、その爪を振るう――と見せかけ、直前で高く飛ぶ。
月光の下に舞う、銀。
光を弾くそれは美しくも、異様で]
ちっ……数だけはいやがるな。
[上から確認した相手の数に、苛立ちを帯びた声がもれる。
このまま強行突破するか、と考えたのだが、得策ではなさそうだった]
仕方ねえ……。
[少し減らすか、と呟いて、地へと降りる。
着地点近辺にいた追手には、急降下の勢いをのせた爪の一閃をお見舞いして、ひとまずの安全を確保したところで]
[銀色の羽が散り、現れたのは蒼い髪の青年。
蒼の瞳が周囲を取り巻く者たちに向けられ、そして]
Reine Luft……Anfang
[低い呟き。
右の手首に巻かれていた細い糸が震えた。
しゅるり、と意思あるもののように動き出したそれに意識を凝らしつつ、一つ、息を吐いて]
……死にたいヤツ以外は、道を開けなっ!
[宣言と共に、走り出す。同時に振られる、右の手]
Ein Faden geworden die Klinge!
[言葉に応じるように、糸が震える。
言葉は糸に念を伝え、糸はそれに従い、鋭い刃の切れ味を備えた]
[ヒュン、という、空を切る音と共に、糸が舞う。
左から右へ、横薙ぎの一閃。
そこから、紅の尾を引きつつ、斜め上へと、糸が跳ねる。
取り巻く者たちの一角が崩れ、その一点を突いて駆け抜ける。
だが、相手も大人しくこちらを逃がす気はないらしい]
……っとに、今日はいつになくしつっこいな……。
[そんな、愚痴めいた呟きを漏らしつつ、周囲を見回す。
離脱するには、相手の指揮系統を乱すべきか、と考えて。
指揮官らしい身形の男に視線を向ける]
そこを潰して……。
[さっさと抜ける、という呟きは飲み込み。
そちらへ向けて走り出す。
右の手首に無造作に絡まった糸が、月の光を弾いた]
……いよっと!
[掛け声と共に、狙うのは足元。
いきなり態勢を崩してのスライディングで、フェイントをかけながら蹴りを放つ。
一撃で転ばせられるとは思っていない──が、バランスを崩させる事ができたなら、それで十分]
せいっ!
[左側へと抜けつつ素早く態勢を立て直し、右手を振るう。
ヒュッ、と風を切る音が響き、糸が舞った。
糸はよろめいた男の首へと絡みつく]
Erstarren Sie!
[言葉と共に、糸は刃から硬質のワイヤーへとその質を変え。
立ち上がりつつ、首を捕らえたそれを両手に持ち、きつく締め上げる]
俺を相手にするのに、首回りノーガードとか。
……お気楽な事で。
[低く言いつつ、にぃ、と笑う。
そのまま一気に締め上げにかかろう、と力を込めた時。
声が、聞こえた]
「……アル兄っ!」
[聞こえてきたのは、覚えのある……どころか、日常聞き慣れた声。
はっ、と声の聞こえて来た方――上を見上げたなら、目に入るのは]
なっ……。
[廃墟と化した、ビルの上。
そこに、拘束された少年の姿が見える。
路地裏で面倒を見ている、子供たちの一人だ。
その少年を抑えているのは、今、自身が捕らえた男と良く似た出で立ちの男。
どうやら、こちらはおとり、あちらが本命、という事らしい]
「無駄な抵抗はしない事だ、『銀翼の孤狼』。
君が『招待』に応じてくれるのであれば、この少年に危害を加える事はしない」
……ちっ……。
[さすがいい根性してやがる、と吐き捨てる。
相手の数、人質の存在。
どう見てもどう考えても、こちらに選択の余地は──ない]
……わぁったよ……。
その代わり。
「その代わり?」
……ガキどもには……手ぇ、出すんじゃねぇ。
[低い呟きに、男は低く笑いながら頷き、少年がアル兄、と不安げな声を上げた]
んな、情けない声、上げんな!
……心配すんな、必ず帰る。それまで、チビども頼むぞ。
[静かな言葉に少年はこくり、と頷き。
男が楽しげに笑うのが、やけにはっきりと見えた。
それを、苛立たしげに睨み付ける胸元で、クロームシルバーのロザリオが微かに月光を弾いて煌めいた]
■名前:アーベル=シュトゥルムヴィント Abel=Sturmwind
■年齢:23歳
■通り名:銀翼の孤狼
■武装:糸(アクティブ・ワイヤー『ラインルフト』)
■スタイル:精神感応で変化する糸と体術による近接戦特化型。遠距離対応不可能。獣化時(翼のみの部分獣化も含む)は空中戦も可能
■特殊能力:糸の変化・操作に用いる微弱な念動力と生来能力による獣化(翼狼態への変化が可能)。
身体の部分獣化(爪のみ・翼のみなど)も可能。部分・完全時問わず、獣化時は糸の念動操作不可。
■その他情報:とある裏通りで暮らす、ストリートキッズのリーダー格。
翼を持つ銀色の狼に変身する能力を持ち、微弱な念動力の才もある。
生来の能力故に親に捨てられ、幼い頃から裏通りで生きてきた。
変身能力は、誕生時に発生した突然変異能力。
人為的に与えられた形跡はなく、両親共にそういった能力を持ち合わせてはいない事から、新種の能力の第一世代として各方面からマークされている模様。
自由奔放、大雑把。束縛と面倒を何よりも嫌う気質により他者に媚びる事はなく、その事と獣化時の姿からついた二つ名が『銀翼の孤狼』。
─中央部建物・広間─
……んで?
[住み慣れた……というか、駆け回り慣れた裏通りから連れてこられた建物の広間。
そこで見せられた自分の個人データのファイルを横目で見つつ、無愛想な声で問う]
あぁ? これで間違いないかって……。
間違ってるっつったら、帰してくれんの?
[苛立ちを帯びた声で問うのに、男はひょい、と肩を竦めるのみ。
余裕を感じさせる様子に、また、苛立ちが募った]
ちっ……っとに、気にいらねぇ……。
[その苛立ちに任せて吐き捨ててから]
で、俺にここで何をしろって?
[低い声で、問う。
男は後で説明する、とだけ返し。
それから、今いるフロアの上に個室が用意されている事を伝えると、広間を出て行った]
……っとに……ついてねぇ……。
[その気配が完全に途切れたところで。
ぽつり、こんな呟きが*零れて消えた*]
/中/
と、言うわけで起動と相成りました、漆黒流星。
色々ばたばたとしてしまいましたが、お集まりいただきました皆様には心より、感謝を!
これよりの数日、どうぞよしなに願います。
それにしても。
白雪で人狼引いて、こっちとのネタ被りに真剣に困ったとか、ただのあほっ子ですね、俺(笑)。
村の設定が変更されました。
4人目、研究生 エーリッヒ がやってきました。
研究生 エーリッヒは、人狼 を希望しました(他の人には見えません)。
[余韻を響かせて。
何処か遠くから、高く小さく届く調に、
底に沈んでいた意識を引き起こされる。
目蓋の下に伏せられた翠を微かに震わせて、ゆるりと持ち上げた。
さらりと翠を隠す様に零れ落ちる金を、右の指先で掬い上げて
残る腕の中に納まったままの、活字の並ぶ紙面を閉じる。]
…――誰か、来た?
[いつの間にか転寝に移ていたらしい、
どうせ暇つぶしに読んでいたものだ、然したる支障も無いけれど。
誰に投げる訳でも無い問いを零しながら、小さく吐息を零す。
――遠く奥底で響いた音は、もう聴こえない。]
[瞬間。
計らったように、静かな音を立てて扉が開く。
然程驚愕の様子も見せずに、ゆるりと翠を向けた先、
佇む人物を認めて無意識にか、其処で漸く僅か見開いた。
――尤も、その些細な変化にすら、
目前の相手は恐らく気付く筈も無いだろうけれど。]
…、何か、御用ですか。
[しかし返る応えはただ端的に、ついて来い、とだけ。
要点すら掴めない言葉に一度瞬くも、不平を告げる事もなく。
硬い緋色の表紙を持った其れを脇に退けて、無言で立ち上がる。
拒否するも逆らうも、何の意味を成さないのは十分に承知している。
それに喩えば相手が誰であろうと――心当たりは存分に或るのだし]
…尤も、今回に関しては話が違う。
義父(このひと)に意見する事は愚か。
――逆らうなんて事、初めから出来る筈が、無い。
[一冊の本を残して、殺風景とも言える部屋から
二つの人影がゆっくりと姿を消した。
静かに、外界と隔てる扉が閉じる。]
[静けさを取り戻した室内に、再びただ一度。
何処か遠く向こう、高く。 白金の韻が小さく*鳴いた*]
5人目、職人見習い ユリアン がやってきました。
職人見習い ユリアンは、共鳴者 を希望しました(他の人には見えません)。
[朝の喧騒][街は騒がしく] [けれど活気があって]
[なぁ][猫の鳴き声]
……請壞、藍苺……不過後邊稍微讓睡覺…。
[旧時代、"香港"と呼ばれた街にあったフラットによく似た部屋]
[臥舖の上、薄い布に包まる青少年の寝ぼけた声]
[草苺の紅と藍苺の紫、左右違う瞳の黒い仔猫]
[みぁう][不満そうに、青少年の上に飛び乗った]
……哎呀,哎呀…!!明白了喲、起來、起來喲!
[不満たらたら、猫に文字通り叩き起こされた不機嫌な青少年の瞳もまた]
[漆とも鴉とも違う][蒼混じる消炭の黒耀]
−華街:集合居塔一室−
[くぁ。青少年は、欠伸をひとつ]
/*
…なんか、適当に書いたら
匂わせを通り越して思いっきりCO紛いになった気がします。
サーセン。
匂わせとCOの違いがよく判ってませんサーセン。
*/
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