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/中/
ご挨拶前ですが。
ちょっとストリートファイトを誤認したかもしれません。
その場になるまでカードは分からないものだったかな。それなら代理とか相手には分からないですよね。ごめんなさい!
[一通り歩いて建物内は大方把握できたと思われた。
少なくとも入れる場所は。
後は外を確認しておくかと玄関から出ようとして]
!?
[咄嗟に一歩下がった。
上空から降って沸いた気配に半身をずらして身構える]
[ふわりと遅れて追いつくスカートを揺らしつつ、開いた扉の方向に衣擦れの音が聞こえて振り返る。
そこに少年(?)の姿を見つけ、首を傾けつつ、身構えている様子ににっこりと微笑んで]
おはよー♪
初めまして、かな……ん?
[挨拶をするが、なんとなく顔に見覚えがあるような、ないような、昨日も感じた不思議な感じがして、上半身を少し前に倒し、睨むようにして眉を寄せてティルを見た。]
…おはようございます。
[にっこりと微笑まれれば息を吐いて緊張を僅かに解き。
もう一歩下がりながら僅かに唇の端を上げた]
はじめましてじゃないと思うな。
エンジェル・リッパー?
[その名を呼ばれると、ぴくりと片方の眉を上げて、そっと右手は背中へと隠すように動いた。
じ、と顔を見ながら、両足は自然と肩幅程に開きつつ足の先に力が入るのが分かる。
それでもへらりと笑って見せて口を開いた]
あは、やだなぁ。
ボクは「ユーディット・クリューガー」だよ。
それは、ボクの名前じゃないんだから。
あんまりおかしな事言うと、斬っちゃうよぉ?
えーっと…
キミ、見たことあるねぇ?
[顔に貼り付けたしまり無さそうな笑顔はそのまま、前髪が風に揺れた。]
−回想−
[すっかりと身体の冷えた頃、広間に戻ってみると、寝入ってしまったらしい子供と有翼の少女の姿があって、ぱちりと瞬いた。
部屋に寝かせた方が――とも思ったものの、それは男の仕事だろう、なんて勝手に決めた。毛布をかけようにも、二人分には足りず、下手をすると起こしてしまいそうだったから(ついでに羽に触ろうとするのも堪えて)、結局そのまま。周囲の人々に適当に声をかけ、トレイを持って二階に上がったのだった。]
−現在−
[場所は変われど、規則的な生活は変わらない。
チャイムの音に一喜一憂する必要はないわけだけれど。
鞄を肩から提げて、個室を出る。少しは身体を動かしておこうかと、玄関へと足は向いた。]
おっと、これは失礼。
その名前はまだ聞いていなかったものだから。
[相手の動きに合わせて左手を軽く握った。
右足に重心を移しながら、左の爪先にも僅かな力を残す。
それでも相手に合わせ笑ってみせながら]
僕はティル。
黒妖犬(ブラックドッグ)と言えば思い出してもらえるかな?
…そんな感じ、とはどんな?
[唐突な声に僅かいぶかしむ]
「黒妖犬、と言われれば、にっこりと笑って」
うん、やっぱり。
「そんな感じ」ってのは「そんな感じ」だよぉ。
言葉の響き?あはは。
ボク物覚え悪くってねぇ、良くないよねぇ。
ティルさん、だね。
[笑顔で言いながら、玄関の扉の方に近寄る気配を感じれば笑った目の奥の光が一瞬そちらへと注意を向ける。
右手は背中にさした黒銃にもう届いてそっと触れている。]
[気配はおろか、足音も潜ませていない。
近付くにつれて、扉の傍に小柄な姿が見えた。]
ええと……
こんにちは?
[呑気に声を掛ける。]
[ブリジットの姿が現れると、ほわんとした笑顔を向けて背中に隠れていないほうの左手をひらりと振った。]
こんにちはぁ、ブリジットさん。
感覚的なもの、か。
[ユーディットに答えながら微妙に立ち位置をずらす。
背後からの足音と気配。隠されもしないそれに対応できるように]
ああ、こんにちは。
ええと…。
[ブリジットの姿を確認してそう声を掛けた。
昨夜見た憶えはあったが、名前を聞いた覚えはなかったので途中で切れて]
ブリジットさん。
[ユーディットの声にそう付け足した]
おふたりとも、どこかに行って来たんですか?
それとも、これから行くのかな。
[ブリジットの手は、鞄に添えられている。
途切れた少年の声に、昨晩を思い出して、]
あ。自己紹介がまだだったね。
ブリジット=エメスです、よろしく。
[笑みをつくり頭を下げた。
丁寧語が抜け落ちているのは、幾つも年が下に見えるからに違いなかった。]
−回想:昨夜/広間−
[広間を抜けていこうとする姿、ちらりと視線で追って、少しだけ翻るセーラーの襟と、プリーツの揺れる裾にちらりと視線は惹かれたけれど、だからといってそれを捕まえる手もなく、めくりたいなんていう衝動の欠片もない。
どちらかといえば、今、青少年にとっての優先事項は白い毛布だったからだ]
ボクはこれから少し体を動かそうと思って出た所だよぉ。
別に、喧嘩してたワケじゃないんだよ?
[にぱ、と相変わらずのしまりのない笑顔をブリジットに見せる。
それでも右手は未だ背中に隠れたままだが]
[そのあと、蓮嬢と小さな女の子がなにやらもふも付しているうちに眠ってしまったものだから、結果的に毛布をたたむどころか広げる必要がでてきてしまったわけで]
…なんだか、手間のかかる妹が二人増えたみたいだ…。
[毛布を横にだけ広げて広げて。
それを先ずはソファ(いじくってみたら背もたれが倒れた。どうやら簡易寝台として使えるらしい)に毛布を引き、それから蓮嬢と少女と、猫と、順番に運んで、長くした毛布でくるむ。
ちょうど、餃子の皮やオムライスの卵をかぶせるように]
[それから、毛布の縁を"縫い合わせる"。
そして出来上がる、白い寝袋。
すっかり腹を出して安眠ご満悦中の猫のその腹をむにむにつついてから、自分は部屋へと戻ることにした。
ちょうど、少女たちが起きる頃。
青少年は熱々のお粥と空芯菜と厚切りベーコンの炒め物と、ふわふわの卵焼きと、そのほかいろいろかんたんな朝食のトレイを持って広間に再び現れる*はずだ*]
僕もあなたに向けては名乗っていなかったな。
ティルというんだ。よろしく。
[頭を下げられれば軽く頷くように返して。
年下に見られているなとは思ったが、当然の反応でもあるので特に何を言うことも無く]
少し外を歩いてみようかと。
思ったらこの人が上から降ってきてね?
[ユーディットを示しながら笑って見せた。
警戒は完全には解かず、それでも目立たない程度に落として]
[……きょとり。]
喧嘩、って。
[そんなこと、聞いてないのに。そう言いたげな表情。
が、昨日のユーディットの言動からして、有り得ると思ったらしく。]
……あまり、暴れたら、駄目ですよ?
動きたくなるのはわかりますけれど。
まだ、説明もないですしね……
いつになったらあるんだろう。
[後半の声は沈みがちだった。]
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