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のんびりにも限度があると思うが。
言ったところで、治るものでもないしな。
[笑うアヤメに返す表情は変わらないが、口調だけは僅かに和らぐ]
傍にいる年長者としての責任もあるからな。
だが、気にしないでいてもらえるなら有り難い。
あはは あははは。そうだよ〜♪
楽しいの好き〜……
なんだって なんだって
あはは、回って回って〜それもきっと楽しいよ〜
[ため息をつく様子も気にせず、やはりひたすら陽気]
[飛び去るケイジには、視線を向ける事もなく。
心の奥で、他者に聞かせぬ悪態をつく程度で]
物事にせっついてるあの子は、ちょいと想像つかないねぇ?
[冗談めかした言葉は、つい先ほどまでとは打って変わって穏やかに]
兄さんは少し、気負いすぎだよ。
この先も勤めは長いだろうに……今からそんなじゃ、すぐに老け込んじまうんじゃないかい?
−広場−
[ひとつ大きく羽ばたき、四翼を仕舞う。
舞う砂塵を踏み越え、無言のまま広場へと歩を進めた。]
………ふん、あまり増えていないな。いや減ったか。
[一瞥し、鼻を鳴らす。
ジョエルの姿を見つけ、そちらへと足を向けた。]
アア、ソウ。ハイハイ。
[相手にするのが面倒なのか、ネロに片言で返事をする。
漸く自分達の足音以外にも人の気配が増え始め、はた、と気付く]
あのさ、お嬢さん。このまんま俺がコイツを持ってくと、多分すっごく白い眼で見られそうだからさぁ…先に広場の誰かを呼んできてくんない?
[羽ばたきの音が聞こえ、近付く気配に顔を向けると離れた場所に立ち止まったスティーヴの姿が目に入る]
スティーヴ、来てくれたのですか。仕事中ではなかったのですか?
早く老け込んだって、その分余計に経験が増える訳でもないだろに。
[真摯とも見える様子に、苦笑しつつ。
近づいて、足を止めた気配に、おや、と言いつつそちらを振り返る]
や、旦那、お戻りだね。
ローディのお支度、まだかかりそうだよ?
[スティーヴに向け、冗談めかした言葉を*投げた*]
ああ、呼ばれたからな。
[生真面目な青年を見、首を振る。]
………生き急ぎすぎだ、ジョエル。
足りぬからと多くに手を伸ばしても、零れ落ちるだけだ。
……時間と経験でしか得られぬものも在る。焦るな。
飛んでから、落ちるまでが飛行だもの〜
楽しくするよ〜今日も楽しかった〜
[カルロスの肩に乗りながらも、あはは。とやはり陽気にカレンに返す
やっぱり忠告のようなものは聞いていないだろう]
ふうん…お嬢さんにとっちゃ、自由ってのは無条件に素晴らしいもんなんだ?羨ましいこって。
[けれどその眼差しに宿るのは、羨望よりも憐れみの色]
いや、無いよ?治しようが無い程壊れてる部分ばっかだからね。
ああでもホントに口付けもらえるなら、埋まる部分位はあるかもねー。
って。安上がり…?いや、確かに減るもんじゃないけど、安売りしたらいけないもんでもあるような……?
[アヤメとスティーヴから、同じ意の言葉をかけられ、目を伏せる]
それは…判っている。
[呟いてから、改めて顔を上げる]
すみません、子供のような事を言いました。
[スティーヴに向けて静かに言った]
広場から人を連れてくるようにと頼まれ、一瞬何故か分からない顔になった。]
えーと・・・
[呼ぼうとして、名前が分からないことに気がつき]
君はともかく、私は別に気にしないが。ネロもおそらくは。まあ、一人で全部歩いて運ぶのは大変だろうしな。
[合流できるようにこれから歩む予定の経路を聞き、翼胞から翼を広げる。ばさばさと強く羽ばたき、空気を叩きながら枝の重なりの薄いところを少し強引に抜け、上空に出れば広場へとまっすぐ空の道を進んでいく]
いや、待て。飛んでから落ちるまでじゃなくて、降りるまでだろ?
こう…ものっすごい速度を付けたまま地面にほぼ水平に降りるとか、よっぽど落ちるよりもスリルがあんのに。
[今となっては、自分は出来ない芸当だが]
って、んな危険な事を教えると、他から叱られそうだな。
………いや。謝る必要はない。
お前のその気質は得難いものだ。大切にするといい。
[眼差しを和らげて、そう告げる。
聖殿へと視線を投げ、戻した時には常のように鋭く。]
何の為に集められたかは知らんが、本番はこれからだ。今から焦っていても仕損じる。
少しクローディアを見習うといい。あの肝はアイツ譲り……だろうからな。
………そうですね。ですが、あの気性が二人というのも、大変な気がします。
[スティーヴに答えた後半の言葉には、僅かに笑みを含んでいたか。表情は変わらなかったが]
少し、クローディアの様子を見て来ます。
アヤメやスティーヴが来てくれたと知ったら、出てくる気になるかもしれない。
[そう言い置いて、聖殿の中に向かう。*結局は甲斐無く戻ってくるのだろうが*]
俺達が気にしなくても、一応周囲に配慮がいるんだよ。
これ以上、女の子を口説けない環境は御免被りたいしな。
[適当に嘯く。この先の道を教え、飛び立つ少女を見上げる]
…あ。名前聞き忘れた。ま、後で聞きつつ、お茶にでも誘いますかね。
あれ?落ちるまでじゃなくて降りるまで、なの?
[カルロスの言葉に逆に不思議そうに首をかしげる
思えばずっと…で]
あは、知らない知らない。楽しいからいいんだ〜
あはははは〜水平水平〜
[浮かぶ思考を消すように陽気に笑う。そして忠告は聞いてないのに、危険なことのほうはしっかり聞いている]
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