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人に頼ってばかりは…本当は、イヤ。
でも、頼らなきゃ、出来ないことばっかりで。
そんな自分が、本当に恨めしく、思う。
両翼をもがれてしまっているために。
普通の人なら出来ることも、一人じゃ出来ないことばかり。
どうして、私は、生まれてきたんだろう。
他とは違う、弱い身体で生まれてきた、その意味は、何?
生まれてくるなら、皆と同じ、大きな翼が、欲しかった──。
[ぽふり、と。
触れる感触は変わらないな、と思いつつ]
ま、色々とあるしな。
下手に逆らえんのよ、馬鹿兄は。
[くく、と笑いながら、軽く言って、手を離す]
それに、そんな不毛な大会で、準備邪魔しちゃ悪いしな。
[軽く、桜の方を見やりつつ、言って。
こちらものんびり、来た道を戻ってゆく]
[ただぼーっと樹を眺めているうちに、結構な時間が経っていた。]
[はたと気づき、立ち上がる。]
?
枯れてんのか…?
[葉が一枚も無いことに今更気づく。なぜ気づかなかったのか。]
[無意識に、この樹は生きている、そう確信していた。]
ええ、お願いされました。
[頷く前の、短い沈黙には特に気を払うでもなく。
榛名と史人の様子を、にこやかに見守る]
やっぱり…無いのか。
そうだよな。今時、コンビニもないくらいだから当然か。
ま、それぐらい風情のある方が、古民家が似合って良いとも言えるしな。
10年も戻ってなかったのか、と言いたい所だが…一度出ると、戻ってくるのに此処は時間がかかりそうだからな。
……ああ、まあ、祭は見ていくつもりだったから、特にそれでも問題はない。
助かるよ、ありがとう。
[立ち上がった小さな少女(未だ小学生脳内認定)に片手を挙げて軽く挨拶。
りきっちゃん、が誰なのか一瞬だけ分からなかったが。わしゃわしゃで納得した。
きっと風呂とか入ってないんだ。代わりに洗い場で無理やり体洗ってるんだとか、全く余計なことが一瞬頭を過ぎってしまったり。]
りきっちゃ…あー、利吉の事?
今日はまだ見かけてないわね。
旅籠には居ないみたいだったから、まだ外をふらふらしてるんじゃないかな。
[居なかった、のは半分感覚で感じ取っていた。]
探偵みたいな人…まぁ探偵には見づらいわよねー。
うーん、どうしても会いたいなら先に旅籠に戻ってたら?
お腹がすいたら確実に帰ってくると思うし。
[からと笑って答えた。]
ハスミ・・・・・あ。
蓮実、にーサン?
[名前を聞けば、思い出すのはそう難しくは無かった。
ぽむりと手を打ち、呼び方は昔と同じ。]
いやァ、お久し振りッス。
今まで何してたん?
[途端に砕けた口調は懐かしげながら、昔とは少し印象を違えるかも知れない。]
私も、手紙のやり取りは、とっても楽しかった。
周りが、見ての通りだから、話せる人も、少ないんだよね。
裕樹君から手紙を貰って、本当に、嬉しかった。
[瞳を細め、ふわりと綻ぶような笑みを浮かべる]
性別を知っても、錯覚しそうに、なっちゃうな。
裕樹君、凛々しいし。
建築家に、覚悟?
[引っかかった部分を口に出し、首を傾げた]
[史人に撫でられると、少し落ち着いたかのように表情が和らぎ]
逆らえない、か。
玲ちゃん、強いもんね。
[軽く言う相手にこちらも軽口で返して。史人と並ぶようにして歩みを進めていく]
もう少しなんだもんね、祭り。
…何事も無ければ、良いな。
[ぽつりと漏らされたのは無意識のもの]
あれ、おねーさんとりきっちゃんって、おともだち?
さすがりきっちゃん、顔ひろーい
[こくこくと頷いた。]
うん、いちおー、たんてーだよね。
知ってる知ってるー。でもほら、みたいなって言ったほうがなんとなくりきっちゃんっぽくない?
[うん、もちろんそう思う。]
ハタゴに泊まってるんじゃないからなぁ。
おねーさんはハタゴに泊まってるの?
[思い出した様子の孝博に、頷いてみせて]
本当久しぶりですねぇ。あの頃はこんなに小さかったのに
[変わったのはまあ七年も経てば。と思って特には気にせずに、人差し指と親指を少し開き言う。
どう考えてもそんなサイズではない]
今までというと結構長いですが、外で独り暮らしですね。お金をためては旅行していたり、好き勝手してましたよ。
今は久方ぶりの帰郷ですが
それにしても外は流れるのが早いのにここは変わりませんねぇ。
[感慨深さと若干のあきれを含んで言いながら]
ところであなたはどうしていましたか?
[玲の言葉に、ふん、と再び鼻を鳴らすと]
本人が後ろめたいと思っていないのであれば、気にすることはあるまいよ。
他人の評価なぞ、参考程度。俺は俺の評価を通すし、それを押しつける気などありはせん。
[そして、いまだちゃん呼ばわりが混じることは無視しつつ瑠璃には]
今は見逃してかまわんが。史人が帰ってくるなら早急に整えてくることを勧めるがな。
……玲。撫でられていないで瑠璃の身なりの手伝いでもしてやればどうだ?
まー、自給自足で十分な土地だし、コンビニも進出する気にゃならんだろうさ。
……とはいえ、お陰で煙草が買えねぇんだが。
[煙草の部分は、妙に力を入れて言い切ったかもしれない]
一度出る、と決めちまうと、どーにも戻りづらくてなぁ。
ま、俺も祭の間は確実にいるし、なんかあったら声かけてくれ。
……ま、あんまり強すぎるのも、兄としては心配ではあるんだがなぁ。
[嫁の貰い手とか、と。ため息に続く言葉は冗談交じり]
……何事も……って。
……大丈夫だろ、きっと。
[不意に零れた言葉に戸惑いつつも、軽く、返す]
/*
このままの流れなら病んだキャラが出来そうな気がしてきたよ!
これでCとって、裕樹に「手伝って、くれるんだよね?」とか言いながらにこやかに刺し殺したい(ぉ
*/
楽しかったなら、良かったです。
…まあ、確かに此処じゃ…話せる相手も限られそうですよね。
[綻ぶような笑みと、続けられた言葉に口許を押さえた]
凛々しい、ですか?
そう見えるなら…嬉しいですね。
この際、男の振りを通すのも楽しかったかな。
[口許から手を外し、ぽり、と頬を掻く]
ええ、覚悟、です。
妥協だの、弁解だの、余計なもの、全部捨てて来なきゃ、最善は尽くせないって。
最後の一工程で、いっつも叱られるんですよ。情け無い。
兄さんは気にしてないだろうけれど。
聞いてる周囲だって気分は良くないんです。
[そこはキッパリ言い切って]
お客様の目の前で、とはいかないことですけれど?
着替えも出してきてあるし。
[一人だとその強気さに萎縮してしまうのだが。
幼馴染がいればいつもの調子を保てるらしい]
でも、そうね。
もうお昼過ぎだから、早く着替えた方がいいかも?
うちも準備のために誰かがこないとも限らないし。
[琉璃の姿を改めて見て、小さく苦笑した]
史人もそれなりには気にしてるんじゃないかな?
さすがにいろいろ言われるのは誰だっていやだろうしね。
まぁ、本人じゃないと正確なところはわからないんだろうけど。
[身支度を整えろといわれれば]
それもそうだね。
じゃあちょっと着替えてこようかな。
女の子に頼むのはさすがにいろいろ問題あるかな。
まぁ、ちょっといってくるよ。
晴美は適当に居間にでも上がって待ってるといいんじゃないかな?
玄関だとあれだし。
玲ちゃんはお茶の用意でもしに、ね?
[自分の家でもないのに勝手にそんなことを言いながら奥へと身支度を整えに]
アッハ。
こんなに大きくなりました、ッてね。
[指の間を覗くようにして、けらと笑った。]
へェ、そっかァ。
何も連絡ないから、どっかで行き倒れてッかと思った。
[軽薄な笑みで軽口を叩いてみたりし、]
ん、オレ?今大学生。
丁度祭りあるッて聞いて、昨日戻って来たばっかなの。
・・・・あァ、にーサンもソレで?
[問われて近況を答えるついでに、逆に問い返す。]
友達…にはまだ少し遠いかな。
知り合い、腐れ縁、たまに煙草あげたりもらったりする程度かな。
あー何だかんだで顔広そうよねアイツ。
[他者と打ち解けやすいあの性格は、すこーしだけ感心している所でもあったり。
涼に近づけば、だいぶ見下ろす格好になった。]
…そうね。
[みたいな、には色んな意味が含まれるような気がしたが、笑顔で普通に肯定した。
そういえばこの子はどこまで利吉を知っているのだろうかとふと思ったが。それをここで問うほど愚かではなかったので黙っておいた。]
そういえばここの村の子なんだっけ?
ええ、利吉と同じ所に泊まってるわ。あそこしか泊まる場所無かったっぽいから。
うーん、何処行ったんだろうね。
…大声で探して歩けばそのうち出てくるかも?
[とは冗談で笑いながら。]
お茶…。
[琉璃の言葉に僅か言い澱んだが、すぐに頷いて]
よろしければ、どうぞ。
居間はこちらです。
[何かを切り替えたらしい。そう言って晴美に示した]
村の子じゃないんだけどねー
村におかーさんのおかーさん…じゃなくっておばーちゃんが住んでるから、おばーちゃんちに泊まってるよー
[背がたっかいのはうらやましいなぁ。靴を見てみる。うん、……ふつーに背が高いんだなぁ。]
泊まる場所一個とかやっぱり田舎だ。
うーん、大声? 大声。
りきっちゃんでべそー!
とか?
[笑ってるから、冗談だろう。冗談なら、冗談を叫んだって良いハズ?]
玲ちゃん、しっかりしてるから、大丈夫だと思うよ。
誰彼構わず、そうしてる訳じゃないと、思うから。
[ぽつりと漏らされた無意識の呟きの返答に気付くと、僅かにハッとして]
…無い、よね。
うん…きっと、大丈夫…。
[自分が漏らした言葉を否定する。否定した声は、僅かにだが震えていた]
本を読んでる暇が無い人も、結構居るから、ね。
話が合う人は、なかなか。
[そう紡ぐ言葉と共に、表情は少し残念そうな笑みになり。続く相手の言葉には]
男の人の振りをされちゃったら、絶対見抜けないだろうなぁ。
そのまま男の人だと思って、接してたかも。
余計なものを捨てなきゃ、最善は尽くせない…。
捨てる覚悟が必要、ってことなんだ。
そう言うのって、結構、難しそう。
[裕樹の説明に、どこか感心するような表情で言葉を反芻した]
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